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JP3240218B2 - 多色表示可能な情報処理装置 - Google Patents

多色表示可能な情報処理装置

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JP3240218B2
JP3240218B2 JP20487493A JP20487493A JP3240218B2 JP 3240218 B2 JP3240218 B2 JP 3240218B2 JP 20487493 A JP20487493 A JP 20487493A JP 20487493 A JP20487493 A JP 20487493A JP 3240218 B2 JP3240218 B2 JP 3240218B2
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Japan
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清和 西岡
秀樹 神牧
勉 古橋
孝次 高橋
文一 藤巻
光一 伊佐治
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Digital Computer Display Output (AREA)
  • Document Processing Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークステーション、
パーソソナルコンピュータのような、表示装置を備えた
情報処理装置に関わり、特に、多色表示可能な表示装置
を備え、表示色数および動作周波数を選択できる情報処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ワークステーション、パソコンな
どの情報処理装置は、小型化が著しく進展している。そ
の結果、使用形態は多様化の傾向にある。すなわち、従
来のデスクトップ形に加えて、設置面積の省スペース化
を図れるラップトップ型、さらに、小型で携帯性に優れ
たノート型と呼ばれているものの、三つの形態に大別で
きる。このうち、ノート型情報処理装置は、携帯性を実
現するために、軽い重量で長時間にわたり操作できるこ
とが望まれている。したがって、内蔵しているバッテリ
ーにチャージできる電力を効率良く使用することが重要
な課題である。この課題を解決するために、様々な発明
が考案されている。その中のひとつが、特開平3ー27
420号公報に開示される“パーソナルコンピュータ”
である。
【0003】このコンピュータは、キーボード等の入力
装置において、予め定めた一定の時間、なんら操作が行
われない場合、電源回路から表示装置への給電を止める
ことができる。すなわち、一定期間キー入力が無い時に
は、ユーザが使用していないアイドル状態であると判断
して、比較的消費電力が大きい表示装置の電源をOFF
して無駄な電力消費を防止する。
【0004】このように、アイドル状態を検出して、余
分な電力消費を防ぐことにより、バッテリー使用時の操
作可能時間を長くすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、アイ
ドル状態を活用する手法においては、長時間におよぶデ
ータ入力や文書作成を行うと、アイドル状態の発生頻度
が減少するため、消費電力の節減動作が実行されないこ
とになる。そのため、十分な操作可能時間を確保できな
いケースも考えられる。そこで、ユーザが常時使用して
いる状態でも、より長い操作可能時間を確保することが
重要な課題となる。
【0006】本発明の目的は、多色表示可能な表示装置
において、表示色数および動作周波数を選択して、多色
表示することができる情報処理装置を提供することにあ
る。
【0007】また、本発明の他の目的は、使用状態にお
いて、消費電力を低減し、バッテリー使用時の操作可能
時間を長く確保することができる情報処理装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、表示画面の走査周波数を上げることによ
り画質を確保しつつ発色数の増加が可能になる技術を採
用している表示装置を備えた情報処理装置において、発
色数と走査周波数の設定を可変にできるようにしたもの
である。
【0009】すなわち、本発明の一態様によれば、多色
表示可能な情報処理装置において、CPU(中央演算処
理装置)と、表示情報を格納する表示メモリと、上記表
示情報を、決められた発色数の中で多色表示する表示装
置と、上記CPUと上記表示メモリとの間での情報の受
け渡しを制御すると共に、上記表示メモリに格納された
表示情報を定期的に読み出して表示装置に送る表示制御
回路と、発色数が少なくかつ低周波数で動作する第1の
モードと、発色数が多くかつ高周波数で動作する第2の
モードの少なくとも2つのモードの内、いずれかのモー
ドを選択して選択情報を出力するモード選択部と、周波
数が異なる複数のクロック信号を発生するクロック信号
発生部とを有し、上記選択情報を受けて、上記クロック
信号発生部から出力される複数のクロック信号のうち、
選択情報が示すモードに対応する周波数のクロック信号
を選択して、少なくとも上記表示制御回路に出力させる
クロック選択回路と、上記選択情報を受けて、表示装置
で表示する発色数を、選択情報が示すモードに対応する
数に制御する発色数制御手段とを備え上記CPUは、モ
ード選択部に対して、いずれのモードを選択するかの指
示を行なう手段を有することを特徴とする情報処理装置
が提供される。
【0010】上記選択回路は、クロック信号を選択する
際、現在選択されているクロック信号と、新に選択され
たクロック信号とを同期化して切り換える、ハザード防
止機能を有する切換回路を備えるものとすることができ
る。
【0011】本発明の情報処理装置において、電力を供
給するためのバッテリーと、このバッテリーの電力残量
を検出する電力残量検出回路とをさらに備えることがで
きる。この場合、CPUは、電力残量検出回路の検出結
果を監視して、バッテリーの電力残量が予め設定した電
力残量値より低くなったとき、上記第1のモードを選択
する指示を、モード選択部に対して行なうって、自動的
にモード変更を行なうようにすることができる。
【0012】ユーザが指示を入力することができる入力
装置をさらに備えることができる。この場合、上記CP
Uは、入力装置からの指示を受け付けて、モードの選択
指示を行なうことができる。
【0013】また、上記CPUは、表示装置の画面に、
コントロール用ウィンドウを生成して、該ウィンドウ上
にモード選択の領域を表示して、ユーザの選択操作を受
け付ける手段をさらに備えることができる。
【0014】上記モード選択部は、上記選択情報を格納
する格納部を有し、CPUからの選択指示を受けて、い
ずれのモードを選択するかを示す選択情報を上記格納部
に格納する構成とすることができる。
【0015】また、本発明において、上記表示装置は、
N色の表示が可能な表示部と、最大(N+M)色までの
色を含む表示情報を受け付けて、表示部が表示可能なN
色と、特定のタイミングで交互に表示して、中間色を表
示するためにN色の中から選ばれた2色からなるM通り
の組合せとから、対応する色の表示情報を出力するデー
タ変換回路とを備える構成とすることができる。
【0016】また、表示装置は、(N+M)色までの入
力表示情報について、入力された表示情報がM色の内の
任意の中間色であるならば、上記N色の内の一つに置き
変えて、最大発色数がNである表示情報を生成するN色
化手段をさらに有することができる。
【0017】上記最大発色数選択手段は、上記データ変
換回路から出力される(N+M)色までの表示情報と、
上記N色化手段から出力されるN色までの表示情報のう
ちいずれかを、上記モード選択部からのモードの選択情
報に応じて選択する構成とすることができる。この上記
最大発色数選択手段は、例えば、上記表示装置、また
は、表示制御回路に設けることができる。
【0018】また、表示メモリは、第1のメモリと、第
2のメモリとで構成されることができる。この場合、第
1のメモリは、上記第1のモードにおいて表示に必要と
なる発色数の表示情報を少なくとも格納できるメモリ容
量を有し、第2のメモリは、上記第1のメモリと合わせ
て用いることにより、上記第2のモードにおいて、表示
に必要となる発色数の表示情報を少なくとも格納できる
メモリ容量を有する構成とすることができる。
【0019】さらに、本発明は、上記第2のメモリの消
費電力を制御する消費電力制御手段をさらに備えること
ができる。消費電力制御手段は、上記第2のメモリに対
する電力の供給について、第1のモードでは供給停止と
し、第2のモードでは供給を行なうように制御するもの
である。
【0020】また、上記第2のメモリの動作を制御する
メモリ動作制御手段をさらに備えることができる。メモ
リ動作制御手段は、第1のモードにおいて、第2のメモ
リをスタンバイ状態とするように、アドレス情報および
制御情報を制御するものである。
【0021】また、本発明によれば、表示情報を、決め
られた発色数の中で多色表示する表示装置において、N
色の表示が可能な表示部と、最大(N+M)色までの色
を含む表示情報を受け付けて、表示部が表示可能なN色
と、特定のタイミングで交互に表示して、中間色を表示
するためにN色の中から選ばれた2色からなるM通りの
組合せとから、対応する色の表示情報を出力するデータ
変換回路と、(N+M)色までの入力表示情報につい
て、入力された表示情報がM色の内の任意の中間色であ
るならば、上記N色の内の一つに置き変えて、最大発色
数がNである表示情報を生成するN色化手段と、上記デ
ータ変換回路から出力される(N+M)色までの表示情
報と、上記N色化手段から出力されるN色までの表示情
報のうちいずれかを、回部から入力される選択情報に応
じて、選択する指示を出力する手段を有する表示装置が
提供される。
【0022】
【作用】本発明によれば、モード選択部により、発色数
が少ないが低周波数で動作するモードと、発色数が多く
高周波数で動作するモードの少なくとも2つのモードの
内、いずれかのモードを選択することができる。クロッ
ク選択回路は、この選択情報をうけて、上記クロック信
号発生手段から出力される複数のクロック信号のうち、
選択情報が示すモードに対応する周波数のクロック信号
を選択して、少なくとも上記表示制御回路に出力する。
また、最大発色数選択手段は、表示装置の最大発色数
を、選択情報が示すモードに対応して選択する。
【0023】最大発色数選択手段によって、少ない発色
数にすることにより、画質低下のないレベルまで周波数
を下げることができる。この場合、発色数は、例えば、
(N+M)色までの入力映像情報について、入力した映
像情報がM色の内の任意の中間色であるならば上記N色
の内の一つに置き変えて、最大発色数Nとすることがで
きる。
【0024】消費電力制御手段は、上記第2のメモリに
対する電力の供給について、第1のモードでは供給停止
とし、第2のモードでは供給を行なうように制御する。
また、メモリ動作制御手段は、第1のモードにおいて、
第2のメモリをスタンバイ状態とするように、アドレス
情報および制御情報を制御する。これにより、少ない発
色数で使用すると、その発色数に必要な第1のメモリだ
けが動作し、不要な第2のメモリは、電源供給停止状態
またはスタンバイ状態とすることができる。
【0025】このように、周波数を下げることができる
と、表示制御回路を低い周波数で動作させることができ
る。これにより、表示制御回路だけでなく、表示メモリ
と表示装置の消費電力も低下する。
【0026】さらに、表示に不要な表示メモリを電源供
給停止状態またはスタンバイ状態とするため、その分の
電力を削減できる。
【0027】このような動作モ−ドにおいては、ユ−ザ
が使用できる発色数が少なくなるものの、表示制御に関
わる回路部の電力消費を低減し、バッテリ−使用時の操
作可能時間を長く確保できる。
【0028】勿論、発色数が多い動作モードで使用する
こともできる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。
【0030】図1は、本発明を適用した情報処理装置の
一実施例の構成を示すブロック図である。
【0031】同図において、本実施例の情報処理装置
は、中央演算処理装置(以下CPUと略記する)1と、
アドレスバス2と、データバス3と、ランダムアクセス
メモリ(以下RAMと略記する)4と、プログラムを格
納するリードオンリーメモリ(以下ROMと略記する)
5と、表示情報を格納する表示メモリ8と、決められた
発色数の中で多色表示できる、LCD(Liquid Crystal
Display)などの表示装置23と、異なる周波数のクロッ
クを発生する手段として機能するクロック発生部7a
と、動作モードの選択を行なうモード選択部9と、上記
表示メモリ8に格納された表示情報を読み出して表示装
置23に表示させる表示制御回路6と、上記選択情報を
受けて、選択情報が示すモードに対応する周波数のクロ
ック信号を選択する選択回路20と、データ、指示等を
入力するためのキーボード11と、キーボード11の動
作を制御するキーボードコントローラ10とを、情報処
理を実行する情報処理部として有する。
【0032】表示メモリ8としては、本実施例では、V
RAM(Video Random Access Memory)が用いられる。
もちろん、本発明は、これに限定されない。
【0033】クロック発生部7aは、発振器7および1
9を有する。これらは、それぞれ異なる周波数のクロッ
クを発生する。
【0034】モード選択部9は、発色数が少ないが低周
波数で動作するモードと、発色数が多く高周波数で動作
するモードの少なくとも2つのモードの内、いずれかの
モードを選択して、対応する選択情報を出力するモード
選択手段として機能する。
【0035】表示制御回路6は、上記CPU1と上記V
RAM8での情報の受け渡しを制御すると共に、上記V
RAM8に格納した表示情報を定期的に読み出して映像
信号を発生する。そして、この映像信号を表示装置23
に送る。
【0036】選択回路20は、上記選択情報を受けて、
上記発振器7および発振器19からそれぞれ出力される
クロック信号のうち、選択情報が示すモードに対応する
周波数のクロック信号を選択して、少なくとも上記表示
制御回路6に出力する手段として機能する。
【0037】また、本実施例の情報処理装置は、電源部
として、DC(直流)パワーを入力する外部DC入力端
子13と、バッテリー14と、上記情報処理部で必要と
する電源電圧を生成して、給電する電源回路12と、電
源回路12から表示装置23に対して給電するための電
力供給ライン18と、表示装置23以外の回路部に対し
て給電するための電力供給ライン17とを有する。ま
た、電源回路12は、外部DC入力端子13が外部のD
C電源に接続されているときには、電力の供給を外部電
源の電力で行なうと共に、バッテリー14を充電する機
能を有する。外部DC入力端子13からの電力は、給電
線15を介して電源回路12に送られる。また、内蔵バ
ッテリー14からの電力は、給電線16を介して電源回
路12に送られる。
【0038】なお、本実施例は、外部のDC電源を接続
しないでバッテリー14を電源として使用している状況
下で、より長い操作可能時間を確保するための他の手段
として、不使用時の節電機能を付加してある。この機能
は、一定時間以上、外部から操作が行なわれない場合、
CPU1が、アドレスバス2とデータバス3を介して、
電源回路12に指令を送って、表示装置23への電力供
給を止めるものである。なお、この表示装置23への電
力供給だけを止める機能は、省略してもよい。
【0039】上記モード選択部9は、選択回路20に対
して選択すべきクロックを指定する周波数制御回路21
と、表示装置23に対して選択すべき発色数を指定する
発色数制御回路22とを有する。このモード選択部9
は、周波数の低いクロックを用いる低電力モードと、周
波数の高い通常のモードのうちいずれかを選択する。こ
の選択の指示は、本実施例では、CPU1によって行わ
れる。
【0040】なお、図1において、24は発色数制御回
路22が表示装置23へ情報を転送するための信号線、
25は表示制御回路6から表示装置23へ情報を転送す
るための信号線である。
【0041】選択回路20は、周波数制御回路21に格
納された選択情報にしたがって動作する。周波数制御回
路21は、アドレスバス2とデータバス3を介して、C
PU1のライト動作によって、選択情報が格納される。
要するに、CPU1が表示制御回路6に供給するクロッ
クの周波数を設定できる。
【0042】発色数制御回路22は、CPU1により、
アドレスバス2とデータバス3を介して、選択情報が設
定される。発色数制御回路22は、信号線24を介し
て、この選択情報を表示装置23へ送り、4096色と
512色のどちらかの発色数を指定する。512色の発
色数に指定した場合は、表示装置23において60Hz
の走査周波数で画質が低下しない512色だけが表示可
能となり、これより多い数の色を表示することはできな
い。言い替えると、3584色中の色情報を表示しよう
とすると、その色情報は、512色中の任意の色情報に
変換して表示される。要するに、CPU1が表示装置2
3の発色数を設定できるようになっている。
【0043】上記表示装置23は、表示画面の走査周波
数を高くすることにより画質を確保しつつ、発色数の増
加が可能になる技術を採用している。すなわち、FRC
(Frame Rate Control)方式を採用している。すなわ
ち、表示装置23は、N色の表示が可能であり、N色の
うち任意の2色を特定のタイミングで交互に表示する方
式でM通りの中間色を表示し、最大発色数(N+M)の
表示情報の表示を可能としている。後述するように、そ
のためのデータ変換回路と、最大(N+M)色まで表示
できる表示情報の入力手段と、発色数の最大数を、N色
とするか(N+M)色とするかを選択する手段として機
能する選択回路と、上記表示情報を表示する表示部とを
備える。
【0044】具体的に、本実施例では、表示装置23
は、表示画面の走査周波数が80Hzで使用すると、最
大4096色の表示が可能であり、60Hzで使用する
と、最大512色の表示が可能である。この発色数の制
限は、ユーザが満足できる画質を確保することが前提と
なっている。もちろん、60Hzで4096色を表示す
ることも可能であるが、その場合には、チラツキが発生
して画質が低下する。
【0045】2種類の走査周波数に対処するため、発振
器7としては、80Hzの走査周波数に対応する周波数
のクロックを、発振器19としては、60Hzの走査周
波数に対応する周波数のクロックを、それぞれ出力する
ものが用いられる。これらのクロックは、選択回路20
において、どちらか一方が選択されて表示制御回路6に
供給される。
【0046】次に、このように構成される情報処理装置
における動作の概要について説明する。
【0047】CPU1は、情報処理装置の各部に対し
て、アドレスバス2とデータバス3を介して情報をリー
ド・ライトできる。電源がONされると、CPU1は、
ROM5に格納してあるプログラムをリードする。通
常、そのプログラムにしたがって、装置内の各回路部の
初期化を開始する。その後、RAM4に格納されている
各種アプリケーションプログラム、例えば、文書作成・
編集プログラム、表計算プログラムなどをリードし、実
行する。ここで、CPU1は、例えば、キーボード11
等から、モードの選択指示の入力があると、これに従っ
て、モード選択部9に対して、上述したような選択指示
を行う。なお、この選択は、立ち上げ時に行うことがで
きる。勿論、その後の任意の時点で、指示を受け付け
て、モード選択を行うようにしてもよい。
【0048】実行されているプログラムが、表示装置2
3に情報を表示する処理である場合には、CPU1が、
アドレスバス2とデータバス3を介して表示制御回路6
へ表示情報をライトする。表示制御回路6は、受け取っ
た表示情報をVRAM8に格納する。さらに、表示制御
回路6は、選択回路20により選択された発振器7また
は19が供給するクロックにしたがって、定期的に、V
RAM8に格納した表示情報をリードし、表示装置23
へ転送する。これにより、表示装置23は、VRAM8
に格納された表示情報を表示することができる。
【0049】ここで、CPU1が周波数制御回路21と
発色数制御回路22に所定の情報を設定することによ
り、モードの設定が行なわれる。すなわち、表示画面の
走査周波数について、80Hzで4096色の表示が可
能な通常モードと、60Hzで512色表示の低電力モ
ードのいずれかが設定される。現在と異なるモードが設
定されると、そのモードに切り換えられることになる。
例えば、外部のDC電源を外部DC入力端子13に接続
して給電している状態では通常モードを選択し、バッテ
リー14が給電している状態では低電力モードを選択す
る、というように選択することができる。このような選
択は、選択プログラムを起動することにより、ユーザに
よって指定することが可能である。
【0050】この選択プログラムの手順を示すフローチ
ャートを図4に示す。同図に示す手順によれば、CPU
1は、低電力モードに設定するか否かの判定を行う(ス
テップ401)。指示が低電力モードでなければ、発色
数制御回路22に、4096色を選択するための選択情
報を設定する(ステップ402)。そして、周波数制御
回路21に、発振器7を選択するための選択情報を設定
する(ステップ403)。一方、低電力モードの指示で
あれば、発色数制御回路22に、512色を選択するめ
の選択情報を設定する(ステップ404)。そして、周
波数制御回路21に、発振器19を選択するための選択
情報を設定する(ステップ405)。
【0051】低電力モードでは、表示制御回路6の動作
周波数が低いため、表示制御回路6だけでなく、従属し
て動作するVRAM8と表示装置23の消費電力も抑え
ることができる。これにより、バッテリー14の電力負
荷が少なくなり、比較的長い操作可能時間を確保するこ
とができる。一方、通常の電力のモードでは、多数の色
による表示が可能である。
【0052】また、ユーザがキーボード11を使用して
入力した情報は、キーボードコントローラ10へ転送さ
れる。キーボードコントローラ10は、入力情報をCP
U1がリードできる形式の情報に変換する。RAM4に
格納したプログラムにしたがって、CPU1は、アドレ
スバス2とデータバス3を介してキーボードコントロー
ラ10から入力情報を受け取り、所定の処理を実行す
る。
【0053】以上説明した各回路部の電力は、電源回路
12から供給される。電源回路12は、外部DC入力端
子13に接続する外部のDC電源と、内蔵したバッテリ
ー14から、電力を入力する。電源回路12が入力した
電力は、表示装置23へは電源ライン18を介して、表
示装置23以外の回路部へは電源ライン17を介して供
給される。
【0054】次に、本実施例の情報処理装置に付加され
ている不使用時の節電機能について、図3を用いて説明
する。図3は、本実施例において付加された節電機能の
動作を示すフローチャートである。この節電機能は、一
定期間キー入力が無い時には、ユーザが使用していない
アイドル状態であると判断して、比較的消費電力が大き
い表示装置23の電源をOFFして、無駄な電力消費を
防止する。以下に動作の詳細を示す。なお、この機能
は、後述する他の実施例においても、付加することがで
きる。
【0055】装置の電源がONされると、ROM5およ
びRAM4に格納したプログラムにしたがって、システ
ムが起動される(ステップ301)。まず、RAM4の
特定の領域に格納してあるカウント値を0に設定する
(ステップ302)。次に、キーボードコントローラ1
0からリードした情報から、キー入力があったか否かを
判定する(ステップ303)。あった場合は、プログラ
ムにしたがって、所定の処理を実行した後、カウント値
を0に設定してキー入力の有り・無しを判定する(ステ
ップ304,302)。キー入力が無い場合は、カウン
ト値を1つ増加して、所定の値nに達したか否かを判断
する(ステップ305,306)。nに達していない場
合は、ステップ303の、キー入力が有ったか否かのを
判定に戻る。nに達した場合は、電源回路12に情報を
転送して、表示装置23に供給する電力を止める(ステ
ップ307)。その後、キー入力があると、表示装置2
3への電力供給を開始し、所定の処理を実行する(ステ
ップ308,309)。
【0056】このように、アイドル状態を検出して余分
な電力消費を防ぐことにより、バッテリー使用時の操作
可能時間を長くすることができる。
【0057】次に、周波数制御回路21、発色数制御回
路22および表示装置23の詳細について説明する。
【0058】図5は、発色数制御回路22のブロック図
である。同図において、図1に示す構成要素と同一機能
を有する回路ブロックおよび信号線には同一符号を付し
てある。図中、30はアドレスバス2のアドレス線、3
1はアドレス線30が有効であることを示す有効信号
線、32はデコーダ回路、33はNAND回路、34は
ck(クロック)入力の立ち上がりエッジでd(デー
タ)入力の信号を保持するラッチ回路である。アドレス
線30は、CPU1が扱えるアドレス空間が1MBであ
るならば、20本の信号線数である。
【0059】発色数制御回路22の動作を示すタイムチ
ャートを図2に示す。デコーダ回路32は、アドレス線
30がラッチ回路34のアドレスを示す状態になると
“H”を出力し、これ以外の状態では“L”を出力す
る。有効信号線31は、アドレス線30が有効な期間で
“H”、無効な期間で“L”状態になる。よって、NA
ND回路33は、通常“H”状態であるが、ラッチ回路
34へのアクセスが発生すると“L”状態になる。そし
て、ラッチ回路34は、NAND回路33の出力信号の
立上りエッジでデータバス3の情報を取り込み、信号線
24へ出力する。これにより、ラッチ回路34は、デー
タバス3の最下位ビットの状態を保持することができ
る。信号線24が、“H”状態で512色、“L”状態
で4096色の発色数を示すならば、CPU1がラッチ
回路34に割り付けたアドレスに対して、1をライトす
ると512色、0をライトすると4096色に設定でき
る。
【0060】周波数制御回路21は、図5と同様の構成
で実現できる。ただし、デコーダ回路32は、周波数制
御回路21に割り付けたアドレスを示すように、変更す
る必要がある。また、ラッチ回路34に相当する回路へ
の書込は、1をライトすると、低周波数を、0をライト
すると、高周波数を選択するように、上記発色数制御回
路22に対応させて設定する。
【0061】次に、表示装置23の詳細について、液晶
ディスプレイを例に挙げ、以下に説明する。
【0062】図6は、表示装置23の内部ブロック図で
ある。同図において、図1に示す構成要素と同一機能を
有する回路ブロックおよび信号線には同一符号を付して
ある。
【0063】本実施例で用いられる表示装置23は、表
示装置の発色数を増加するFRC(Frame Rate Control)
回路44と、1ライン分の表示データを取り込む信号駆
動ドライバ48,49と、走査するラインを指定する走
査駆動ドライバ50と、信号駆動ドライバ48と49お
よび走査駆動ドライバ50によって駆動され実際に映像
を映す液晶表示部51とを有し、かつ、液晶表示部51
の背面側から照明を行なう図示していないバックライト
部と、このバックライト部を駆動するバックライトイン
バータ52とを有する。また、図中、40は信号線25
の中の表示データ線、41は表示データ線40の情報を
ラッチするためのクロック信号線、42は水平同期信
号、43は垂直同期信号、45はFRC表示信号線、4
6はFRC表示信号線45の情報をラッチするための水
平クロック、47は1表示ラインが周期となる垂直クロ
ックである。
【0064】表示データ線40は、1ドットあたり40
96色表示するために、12ビットの情報量を有してい
る。通常、色は赤(R)緑(G)青(B)の三つの成分
で表現するため、各成分4ビットで12ビットの情報を
構成している。一方、FRC表示信号線45は、信号駆
動ドライバ48と49の制限から、RGB各成分あたり
3ビットで構成している。したがって、液晶表示部51
は、基本的に9(=3×3×3)ビットで512色を表
示する。このような液晶表示部51に4096色を表示
する技術がFRCである。FRC回路44の詳細内容は
後述する。
【0065】液晶表示部51は、横方向(1120×
3)×縦方向780画素で1120×780ドットの解
像であり、RGBの3画素が1ドットを構成している。
信号駆動ドライバ48と49が、各画素を3レベルの電
位で駆動することにより、液晶表示部51は、各画素を
3レベルの輝度で表示することができる。このような原
理で、1ドットあたり512色表示している。
【0066】信号駆動ドライバ48と49は、横方向1
ライン分のデータ(1120×3ビット)の半分の16
80ビットを保持する構成となっており、1ライン分の
データが揃った時点で、1ライン分同時に駆動する。そ
のため、信号駆動ドライバ48および49は、液晶表示
部51と1680本の信号線で接続されている。この1
ライン分のデータを液晶表示部51の何ライン目に表示
するかを指示するのが、走査駆動ドライバ50である。
走査駆動ドライバ50は、液晶表示部51と780本の
信号線で接続されており、1ライン目を走査する時はそ
れに相当する信号線だけをアクティブする。順次、78
0ライン目まで走査することで液晶表示部51に映像を
映すことになる。
【0067】水平クロック線46は、FRC表示信号線
45のデータを信号駆動ドライバ48と49が取り込む
ためのクロック信号を伝えるものである。一方、垂直ク
ロック線47は、次の1ライン分のデータが信号駆動ド
ライバ48と49に保持されたことを走査駆動ドライバ
50にクロック信号で伝えるものである。走査駆動ドラ
イバ50は、そのクロック信号にしたがって、次のライ
ンの信号線をアクティブにする。このような水平クロッ
ク線46と垂直クロック線47のクロック信号は、FR
C回路44においてクロック信号線41と水平同期信号
42と垂直同期信号43から生成される。
【0068】次に、FRC回路44の詳細について説明
する。
【0069】図7は、FRC回路44の内部ブロック図
である。同図において、図6に示す構成要素と同一機能
を有する回路ブロックおよび信号線には同一符号を付し
てある。
【0070】図7に示すFRC回路44は、12ビット
のラッチ回路60と、R(赤)、G(緑)およびB
(青)に対応してそれぞれ設けられるFRCデータ生成
回路62と、チラツキのないFRC表示を実現するため
の切換信号を生成するランダム信号生成回路64と、9
ビットのラッチ回路66と、クロック周期を2倍にする
分周回路67と、水平同期信号42の位相を調整するタ
イミング調整回路68とを有する。なお、同図中、61
は12本の信号線から成る表示データ線、63は9本の
信号線から成るFRCデータ線、65はランダム信号線
である。
【0071】ラッチ回路60は、表示データ線40の情
報をクロック信号線41のタイミングで取り込み、表示
データ線61へ出力する。表示データ線61は、409
6色の情報を伝えるため、R3〜R0、G3〜G0、B
3〜B0の各信号を伝送する、合計12本の信号線で構
成される。このうちR3〜R0を伝送する信号線は、F
RCデータ生成回路62に接続される。同様に、G3〜
G0を伝送する信号線とB3〜B0を伝送する信号線
も、各々、対応するFRCデータ生成回路62に接続さ
れる。また、各FRCデータ生成回路62には、信号線
24とランダム信号線65とがそれぞれ入力として接続
される。
【0072】各FRCデータ生成回路62は、これらの
入力に基づいて、FRCデータ線63に、信号FR2〜
FR0、FG2〜FG0およびFB2〜FB0を生成す
る。異なる二つの階調レベルを1画面走査毎に切り換え
て表示することにより、中間の階調レベルを表示する方
式が、FRC表示である。例えば、R用のFRCデータ
生成回路62は、FRC表示に必要な処理を行うこと
で、16レベルの階調表示できるFR2〜FR0を生成
することができる。FR2〜FR0、FG2〜FG0お
よびFB2〜FB0で構成されるFRCデータ線63の
情報は、9ビットで4096色表示できる情報量を含ん
でいる。FRCデータ生成回路62の詳細は後述する。
FRCデータ線63の情報は、ラッチ回路66で各信号
のタイミングを揃えてFRC表示信号線45へ出力され
る。
【0073】分周回路67は、クロック信号線41のク
ロック信号を2倍に分周して、水平クロック線46へ出
力する。図6の信号駆動ドライバ48は、クロックの立
ち上がりで、信号駆動ドライバ49は立ち下がりで、そ
れぞれFRC表示信号線45の情報を取り込む。要する
に、1ドット単位で交互にFRC表示信号線45の情報
を取り込むことになる。タイミング調整回路68は、F
RC表示信号線45と位相を合わせるため、水平同期信
号42の信号をクロック信号線41のクロック2周期分
遅延し、垂直クロック線47へ出力する。
【0074】ランダム信号生成回路64は、ランダム信
号線65を生成する。上記したFRC表示は、表示の応
答速度が速い場合チラツキが発生する。そこで、このチ
ラツキを低減するため、階調の切り換え方法を工夫する
ことと画面走査周波数を上げることが必要である。前者
は、二つの階調レベルを1画面走査単位で切り換えるだ
けでなく、1ライン表示単位で切り換えると共にライン
と階調レベルの割付を1画面走査単位で切り換える方式
である。ランダム信号生成回路64が、この制御を行っ
ており、ランダム信号生成回路64は、あるひとつの画
面走査時に偶数ラインが高い階調レベルで奇数ラインが
低い階調レベルで表示するならば、次の画面走査時には
ラインと階調の対応を逆にする。具体的に、ランダム信
号線6は、ある画面走査時に偶数ラインで「H」、奇数
ラインで「L」となると、次の画面走査時には偶数ライ
ンで「L」、奇数ラインで「H」になる。一方、画面周
波数を上げることも必須であり、信号線24が512色
を指定している場合は、FRC表示しないので、画面周
波数60Hzでチラツキはないが、4096色を指定す
るならば、FRC表示するので80Hzにする必要があ
る。
【0075】図8は、FRCデータ生成回路62の内部
ブロック図である。同図において、図7に示す構成要素
と同一機能を有する回路ブロックおよび信号線には同一
符号を付してある。
【0076】図8に示すFRCデータ生成回路62は、
データ変換回路70と、選択回路72とを有する。な
お、図中、71はFRC表示データ線である。
【0077】データ変換回路70は、例えば、プログラ
マブルロジックアレー等で構成される。すなわち、論理
回路素子群を、後述する真理値表を実現するように組み
合わせて接続することにより構成される。そして、デー
タ変換回路70には、表示データ線61とランダム信号
線65の情報が入力され、論理回路素子群の組合せに応
じて、FRC表示データ線71にFRC表示データを出
力する。
【0078】選択回路72は、信号線24の情報にした
がって、FRC表示データ線71と表示データ線61中
のR3〜R1のどちらかを選択して、FRCデータ線6
3へ出力する。要するに、信号線24が512色モード
を指示している時は表示データ線61が、4096色モ
ードを選択している時はFRC表示データ線71がそれ
ぞれ選択される。このように、選択回路72により、発
色数のモードを切り換えることができる。
【0079】次に、データ変換回路70の機能を図9を
用いて説明する。図9は、データ変換回路70の真理値
表である。入力は、表示データ線61とランダム信号線
65であり、出力はFRC表示データ線71である。同
図に示す真理値表は、16レベルの階調表示を実現する
ために、階調レベル14、12、10、8、6、4、
2、1は、FRCを用いて表示している。例えば、レベ
ル14は、ランダム信号線65の情報により、FRC表
示データ線71の「111」「110」を切り換えて表
示する。したがって、実際の輝度レベルは「111」と
「110」の輝度の中間レベルとなる。一方、これら以
外のFRCを用いない階調レベルでは、二つの輝度レベ
ルの表示を切り換える必要がないので、ランダム信号線
65の情報は意味を持たない。図中では、“x”で示し
ている。
【0080】なお、上記実施例では、複数のクロック信
号を発生する手段として、発振器7および9を有する例
を示したが、この手段は、これに限らない。例えば、1
の発振器のクロックを分周して、複数のクロック信号を
発生させてもよい。これは、後述する他の実施例につい
ても同様である。
【0081】以上述べたように、本実施例によれば、4
096色モードと、512色のモードとを選択すること
ができる。また、512色のモードを選択して使用する
際に、表示制御に関わる回路部が60Hzで動作するの
で、消費電力を低減し、バッテリー使用時の操作時間を
長く確保することができる。ただし、本発明は、この例
に限ったわけではない。例えば、次に示すような実施例
もある。
【0082】次に、本発明の第2実施例について、図面
を参照して説明する。
【0083】図10は、第2の実施例を示す情報処理装
置のブロック図である。同図において、図1に示す実施
例と同一の構成要素および信号については、同一符号を
付して、重複した説明を省略する。
【0084】図中、80は発色数の制御が可能な表示制
御回路、81は表示制御回路80へクロックを供給する
クロック線、82はVRAM8のアドレス線、83はV
RAM8のデータ線である。また、表示装置23は40
96色モードで固定してある。表示制御回路80は、発
色数制御回路22から信号線24を介して、情報を受取
り4096色モードと512色モードを選択できる。要
するに、この例は、発色モードを表示装置23でなく表
示制御回路80で切り換えているのが第1の実施例との
違いである。これ以外の構成および動作は、第1の実施
例と同じである。従って、重複した説明は省略する。そ
こで、ポイントである表示制御回路80の詳細を次に示
す。
【0085】図11は、表示制御回路80のブロック図
である。同図において、図10に示す構成要素と同一機
能を有する回路ブロックおよび信号線には同一符号を付
してある。
【0086】図11に示す表示制御回路80は、表示コ
ントローラ93と、選択回路90と、データ経路コント
ローラ92と、発色数選択回路95とを有する。なお、
図中、91は表示タイミング信号線、94は表示データ
線、96は発色数選択回路95を制御するタイミング信
号線である。
【0087】表示コントローラ93は、表示走査するた
めに順次VRAM8から情報を読み出すためのアドレス
情報を発生すると共に、そのアドレス情報が有効な期間
であることを示す表示タイミング情報を表示タイミング
信号線91へ出力する。さらに、データ経路コントロー
ラ92と発色数選択回路95へ与えるタイミング信号も
生成する。
【0088】選択回路90は、表示タイミング信号線9
1の情報にしたがって、有効期間では表示コントローラ
93が出力するアドレス情報を、有効期間以外ではアド
レスバス2のアドレス情報を選択する。したがって、図
10に示すCPU1は、有効期間以外の期間でVRAM
8へのアクセスができる。
【0089】データ経路コントローラ92は、データ線
83を介してVRAM8から読み出される情報の流れを
制御する。データ経路コントローラ92において、CP
U1がアクセスしている情報はデータバス3へ、表示コ
ントローラ93が発生したアドレスで読み出す表示情報
は、表示データ線94へ振り分けられる。表示データ線
94を介して発色数選択回路95へ送られるのは409
6色の情報である。
【0090】発色数選択回路95は、信号線24の情報
にしたがって、4096色の情報と、表示装置23にお
いてFRC表示しない512色の情報に変換して表示デ
ータ線25へ出力する。すなわち、発色数選択回路95
は、発色数制御回路22からの選択情報を受けて、表示
装置23で表示する最大発色数を、選択情報が示すモー
ドに対応して選択する最大発色数選択手段としての機能
を有する。
【0091】次に、発色数選択回路95の詳細について
説明する。
【0092】図12は、発色数選択回路95のブロック
図である。同図において、図11に示す構成要素と同一
機能を有する回路ブロックおよび信号線には同一符号を
付してある。
【0093】図12に示す発色数選択回路95は、タイ
ミング信号線96のタイミングで情報をラッチするラッ
チ回路101および106と、FRCデータ除去回路1
03と、選択回路105とを有する。なお、図中、10
2は4096色表示データ線、104は512色表示デ
ータ線である。
【0094】ラッチ回路101でラッチした情報は、4
096色表示データ線102を介してFRCデータ除去
回路103へ送られる。FRCデータ除去回路103の
情報は、12ビットであり、これを4ビットずつ3個の
FRCデータ除去回路103へ振り分ける。
【0095】FRCデータ除去回路103は、例えば、
プログラマブルロジックアレー等で構成される。すなわ
ち、論理回路素子群を、後述する真理値表を実現するよ
うに組み合わせて接続することにより構成される。そし
て、FRCデータ除去回路103は、16階調の情報の
うち表示装置23においてFRC表示される情報を、F
RC表示しない適当な情報に変換する。したがって、5
12色表示データ線104へ送られる情報は、4ビット
の構成であるが、実際には8階調の情報となり、3個の
FRCデータ除去回路の出力を併せて512色の表示情
報を構成する。FRCデータ除去回路103の詳細は、
後述する。
【0096】選択回路105は、4096色表示データ
線102と512色表示データ線104の表示情報を信
号線24にしたがって選択し、ラッチ回路106へ与え
る。ラッチ回路106は、この選択された情報をラッチ
し、表示データ線25へ出力する。このような構成にす
ると、表示装置23が発色数のモード切り換え機能を持
たずに済む。
【0097】FRCデータ除去回路103の機能を図1
3を用いて説明する。図13は、FRCデータ除去回路
103の動作を記述した真理値表である。入力は、40
96色表示データ線102、出力は512色表示データ
線104である。図9と同様に、FRC表示するのは、
階調レベル14、12、10、8、6、4、2、1であ
る。したがって、これらの情報は、最寄りの階調レベル
に変換する。同図に示したとおり、階調レベル14はレ
ベル15へ、12は13へ、10は11へ、8は9へ、
6は7へ、4は5へ、2は3へ、1は0へ変換する。こ
れら以外のレベルは変換しない。このような変換によ
り、16階調の情報が8階調の情報になる。
【0098】以上述べたように、第2の実施例では、発
色数のモード切り換え機能がない表示装置を使用する情
報処理装置でも、表示制御回路80に発色数を切り換え
る手段を設けることで、512色表示モードに設定する
機能を実現できる。よって、表示制御に関わる回路部の
低消費電力化を図ることができる。
【0099】次に、本発明の第3の実施例について、図
面を参照して説明する。
【0100】図14は、第3の実施例を示す情報処理装
置のブロック図である。同図において、図1に示す構成
要素と同一機能を有する回路ブロックおよび信号線には
同一符号を付してある。
【0101】本実施例において、図1に示す実施例と異
なる点は、モード選択部9の構成にある。すなわち、本
実施例のモード選択部9は、図1において用いられてい
る周波数制御回路21を省略して、発色数制御回路22
から出力される信号線24の情報が、選択回路20のク
ロック選択を制御する構成となっている。この点以外
は、図1の実施例と同じ構成および動作を有する。従っ
て、ここでは、重複した説明を避け、相違点を中心とし
て説明する。
【0102】第3の実施例では、発色数制御回路22が
4096色モードの設定である場合、選択回路20は、
発振器7のクロック信号(80MHz)を、512色モ
ードである場合、発振器19のクロック信号(60MH
z)を選択する。要するに、クロックの切り換え動作
と、発色数の切り換え動作を連動して制御できる。よっ
て、発振器19と4096色モードが同時に選択される
ことがない。同時に選択した場合、前述したように、F
RC表示のチラツキが発生し、画質の低下を招く。よっ
て、本実施例では、ソフトウエアが、誤って、画質低下
の要因となるようにハードウエアに情報を設定すること
を、防止できる。
【0103】なお、本実施例では、モード選択部9にお
いて、周波数制御回路21を省略して、発色数制御回路
22から出力される信号線24の情報が、選択回路20
のクロック選択を制御する構成を示したが、本発明はこ
れに限定されない。逆に、発色数制御回路22を省略し
て、周波数制御回路21から出力される情報に基づい
て、発色数の制御を行う構成としてもよい。これは、本
実施例に限らず、他の実施例についても同様である。
【0104】次に、本発明の第4の実施例について、図
面を参照して説明する。
【0105】図15は、第4の実施例を示す情報処理装
置のブロック図である。同図において、図1に示す構成
要素と同一機能を有する回路ブロックおよび信号線には
同一符号を付してある。
【0106】本実施例において、図1に示す実施例と異
なる点は、発振器7,19のクロックを選択する選択回
路として、選択回路110を有すること、および、電源
部に、バッテリー14の電力残量を検出する電力残量検
出回路115を備えることにある。これらの点以外は、
図1の実施例と同じ構成および動作を有する。従って、
ここでは、重複した説明を避け、相違点を中心として説
明する。
【0107】図15に示す選択回路110は、クロック
信号の切り換え時のハザード発生を防止する機能のある
選択回路である。なお、図中、111は発振器7のクロ
ック信号線、112は発振器19のクロック信号線、1
13は周波数制御回路21が出力する選択信号線、11
4は表示制御回路6に供給するクロック信号線、116
はバッテリー使用信号線である。
【0108】ところで、クロックを切り換え時には、ハ
ザードが発生することがあり得る。このため、表示制御
回路6が誤動作してVRAM8の内容を破壊する可能性
がある。したがって、周波数制御回路21への設定は、
システム立ち上げ時に限られ、ユーザが使用するプログ
ラム中でダイナミックに切り換えることは好ましくな
い。この問題を回避するため、第4の実施例において
は、選択回路110において、切り換え時にハザードが
発生しないように構成してある。これにより、CPU1
は、任意のタイミングで周波数制御回路21に情報設定
できる。選択回路110の構成の詳細については、後述
する。なお、本実施例で用いられる選択回路110は、
他の実施例においても用いることができることはいうま
でもない。
【0109】図17は、選択回路110のブロック図で
ある。同図において、図15に示す構成要素と同一機能
を有する回路ブロック及び同一信号線には同一符号を付
してある。
【0110】同図において、選択回路110は、反転回
路120〜122と、図5のラッチ回路34と同一機能
を有するラッチ回路123〜126と、AND・OR回
路127とを有する。
【0111】反転回路121がクロック信号線111の
情報を反転するので、ラッチ回路123と124は、ク
ロック信号線111の立ち下がりで情報を保持する。同
様に、反転回路122がクロック信号線112の情報を
反転するので、ラッチ回路125と126は、クロック
信号線112の立ち下がりで情報を保持する。ラッチ回
路123と124、および、ラッチ回路125と126
は、同期化処理のため2段ラッチ構成にしてある。ラッ
チ回路124は、選択信号線113の情報を同期化し
て、AND・OR回路127へ出力する。同様に、ラッ
チ回路126は、反転回路120が選択信号線113の
反転した情報を同期化して、AND・OR回路127へ
出力する。
【0112】AND・OR回路127においては、クロ
ック信号線111のクロック信号が立ち下がりで切り換
わるため、クロック信号線114にハザードが発生する
ことは無い。同様に、クロック信号線112のクロック
信号が立ち下がりで切り換わるため、クロック信号線1
14にハザードが発生することは無い。
【0113】このように、本実施例によれば、簡単な回
路で、ハザードの発生を防止できる選択回路110を構
成することができる。
【0114】また、電力残量検出回路115は、バッテ
リー14における残留電力を検出することができる。C
PU1は、この検出情報をリードすることにより、バッ
テリー14に蓄えた電力残量を監視して、その結果、特
定の残量まで下がったことを認識した時に、512色モ
ードで低電力動作できるように、発色数制御回路22と
周波数制御回路21に情報を設定すことができる。RA
M4に常駐しているシステムプログラムに上記機能を組
み込めば、バッテリー14の電力が残り少なくなると、
ユーザが意識することなく、自動的に低消費電力モード
に移行し、より長い操作可能時間を確保できる。
【0115】図18は、電力残量検出回路115のブロ
ック図である。同図において、図15に示す構成要素と
同一機能を有する回路ブロックおよび同一信号線には同
一符号を付してある。
【0116】同図において、電力残量検出回路115
は、デコーダ回路132と、AND回路133と、時間
計測を行なうタイマ134と、バッファ回路136とを
有する。なお、図中、130はアドレス線、131は有
効信号線、135はタイマ134が時間情報を出力する
信号線である。また、アドレスバス2は、図5に示す発
色数制御回路22と同様に、アドレス線130と有効信
号線131で構成される。
【0117】タイマ134は、バッテリー使用信号線1
16の情報を入力して、バッテリー14が電力を供給し
ている期間(放電期間)と、バッテリー14に電力が供
給されている期間(充電期間)とを検知することができ
る。充電期間では、その間、タイマ134は、時間情報
をカウントアップし、放電期間では、その間、時間情報
をカウントダウンする。従って、タイマ134の時間情
報が大きいことは、バッテリー14の電力残量が多いこ
とを示す。ここで、タイマ134には、上限値を設けて
おく。この上限値は、容量分完全に充電された状態を想
定して決定する。この状態は、例えば、予め実験する
か、計算によって、設定することができる。
【0118】デコーダ回路132は、バッファ回路13
6に割り当てたアドレス信号をAND回路133に出力
する。AND回路133は、アドレス線130がバッフ
ァ回路136のアドレスを示しており、且つ、有効信号
線131が有効なリードサイクルであることを示してい
ることをバッファ回路136に伝える。この時、バッフ
ァ回路136は、デジタル出力線135の情報をデータ
バス3に出力する。一方、これ以外の時は、データバス
3に対してハイインピーダンス状態となる。このような
リード動作により、CPU1は、タイマ134の時間情
報、すなわち、バッテリー14の電力残量情報を取り込
むことができる。
【0119】以上述べたような構成で、電力残量検出回
路115を実現することができる。第4の実施例による
と、バッテリー14の電力が残り少なくなると、ユーザ
が意識することなく、自動的に低消費電力モードに移行
し、より長い操作可能時間を確保できる。ここで、この
低消費電力モードへの自動的移行は、例えば、図16に
示すような比較的簡単なソフトウエアで実現できる。
【0120】図16は、このためのプログラムの一例と
して、タイマ割り込みルーチンに組み込んだ場合のフロ
ーチャートを示す。
【0121】CPU1は、所定のタイマ割込みがある
と、この割込み処理を行なう(ステップ1601)。つ
いで、電力残量検出回路115の電力残量情報をリード
する(ステップ1602)。読み込んだ電力残量情報に
ついて、予め基準として設定してある所定の電力残量値
と比較する(ステップ1603)。読み込んで電力残量
情報が、所定電力残量値より低い場合、発色数制御回路
22に、512色の選択情報を設定する(ステップ16
04)。そして、周波数制御回路21に発振器19の選
択情報を設定する(ステップ1605)。一方、読み込
んだ電力残量情報が、所定電力残量値より低くない場
合、そのまま、通常のモードを続行する。
【0122】ここで、上記所定の電力残量値は、例え
ば、バッテリー14から全負荷に対して電力が供給され
ているとしたときの、電力残量値と計数値との関係を、
予め実験、計算等で求めておいて設定する。なお、全負
荷ではなく、主要負荷について供給される電力に基づい
て、決定してもよい。
【0123】なお、本実施例では、バッテリー14の電
力残量を充電期間と放電期間を調べることにより検出す
る例を示したが、本発明は、これに限定されない。例え
ば、電力残量検出回路115に、充電電流および放電電
流を測定する回路と、それらの測定結果を積分して、バ
ッテリー14の電力残量を求める構成としてもよい。ま
た、バッテリー14として、その電力残量の減少と共
に、その端子電圧が低下する構造のバッテリーを用いて
いる場合には、バッテリー14の端子電圧を監視するこ
とにより、同様のモード選択制御を行なうことができ
る。
【0124】図23に、後者の場合の電圧検出回路の構
成の一例を示す。同図に示す電圧検出回路は、図18に
示す電力残量検出回路115におけるタイマ134を、
A/D変換回路134aに置き換えて、バッテリー14
の電力供給ライン16の電圧を取り込んで、バッテリー
14の端子電圧を検知するようにしたものである。この
場合、図16に示すフローチャートは、ステップ160
2で、電力供給ライン16の電圧レベルをリードし、ス
テップ1603で、読み込んで電圧値を、予め基準とし
て設定してある所定電圧レベルと比較するように、両ス
テップの内容をそれぞれ変更すればよい。
【0125】次に、本発明の第5の実施例について、図
面を参照して説明する。
【0126】図19は、第5の実施例を示す情報処理装
置のブロック図である。同図において、図10におよび
図14に示す構成要素と同一機能を有する回路ブロック
および同一信号線には、同一符号を付してある。
【0127】本実施例は、第2の実施例と同様に、表示
制御回路80において、発色数の選択を行なっている。
第2の実施例と異なる点は、発色数制御回路22が出力
する信号線24の情報を、選択回路20の選択情報とし
ていることである。これにより、第3の実施例と同様
に、ソフトウエアが、誤って、画質低下の要因となるよ
うにハードウエアに情報を設定することを防止できる。
他の構成については、上記実施例と同様であるので、こ
こでは、説明を省略する。
【0128】次に、本発明の第6の実施例について、図
面を参照して説明する。
【0129】図20は、第6の実施例を示す情報処理装
置のブロック図である。同図において、図10および図
15に示す構成要素と同一機能を有する回路ブロックお
よび同一信号線には、同一符号を付してある。
【0130】本実施例は、第2の実施例と同様に、表示
制御回路80で、発色数の選択を行なっている。また、
第4の実施例と同様に、ハザード防止機能を有する選択
回路110と、電力残量検出回路115とを備えてい
る。
【0131】本実施例は、第4の実施例と同様に、選択
回路110において切り換え時にハザードが発生しない
ので、CPU1は、任意のタイミングで周波数制御回路
21に情報設定できる。
【0132】また、電力残量検出回路115は、バッテ
リー14の電力残量を検出することができる。すなわ
ち、CPU1は、定期的に電力残量検出回路115を介
してバッテリー14の電力残量を監視する。そして、C
PU1は、電力残量が特定のレベルまで下がったことを
認識した時に、512色モードで低電力動作できるよう
に、発色数制御回路22と周波数制御回路21に情報を
設定することができる。RAM4に常駐しているシステ
ムプログラムに上記機能を組み込めば、バッテリー14
の電力が残り少なくなると、ユーザが意識することな
く、自動的に低消費電力モードに移行し、より長い操作
可能時間を確保できる。
【0133】次に、本発明の第7の実施例について、図
面を参照して説明する。
【0134】図21は、第7実施例を示す映像処理装置
のブロック図である。同図において、図20に示す構成
要素と同一機能を有する回路ブロックおよび同一信号線
には、同一符号を付してある。本実施例は、映像信号入
力回路140を備えていることを除き、図20に示す実
施例同様に構成される。なお、キーボードコントローラ
10およびキーボード11は、図示を省略してある。も
っとも、これらを省略した装置であってもよい。具体的
には、映像再生装置とすることができる。
【0135】映像信号入力回路140は、例えば、ビデ
オテープレコーダ、テレビチューナ、、ビデオディスク
再生装置等からのビデオ信号(NTSC、PAL等)1
41の入力を受け付け、ビデオ信号141の映像情報を
VRAM8ヘ転送する。映像信号入力回路140は、こ
の際、リアルタイム処理を実現するため、アドレスバス
2にアドレス情報を出力して、CPU1を介することな
く、映像情報をVRAM8へ直接転送する機能を有す
る。VRAM8へ転送された映像情報は、表示制御回路
80によって、表示装置23へ転送される。これによ
り、ビデオ信号141の映像情報を、表示装置23に表
示することができる。
【0136】また、本実施例においても、上述した実施
例と同様に、電力残量検出回路115は、バッテリー1
4の電力残量を検出する。すなわち、CPU1は、電力
残量検出回路115を介してバッテリー14の電力残量
を監視する。そして、CPU1は、バッテリー14の電
力残量が所定値より低くなったとき、上述したように、
動作モードを低電力モードに切り換える。これにより、
映像信号の再生時間をより長く確保することができる。
【0137】次に、本発明の第8の実施例について、図
面を参照して説明する。
【0138】図22に、第8実施例において、実行され
る操作をガイドする表示画面の例を示す。本実施例の情
報処理装置は、上記した各実施例および後述する各実施
例のいずれにも適用可能である。従って、ハードウエア
構成を特に図示しないが、ここでは、図1に示すハード
ウエアを用いる場合を想定して説明する。
【0139】本実施例は、図22に示すように、マルチ
ウィンドウ機能を有する例である。同図では、CPU1
により、表示装置23の画面230に、コントロールパ
ネル231、アプリケーション(1)232およびアプ
リケーション(2)233の3ウィンドウが開いてい
る。
【0140】コントロールパネル231は、通常は、例
えば、表示装置23の画面の明るさ、キーボード11の
ミスタッチ等の警告音の音量等を設定するためのもので
ある。本実施例では、この他に、低消費電力モードの設
定を行なうための領域が定義される。
【0141】これによって、ユーザは、モードの設定
を、マニュアルで行なうことが容易に行なえる。また、
アプリケーションの実行中であっても、コントロールパ
ネル231を開くことで、モードの切換を実行すること
ができる。
【0142】また、コントロールパネル231に、自動
的なモードの変更が行なわれないように、自動モード切
り換えの停止を定義する領域を設けることもできる。
【0143】なお、本実施例の場合、入力装置に、マウ
ス等の位置指示装置をさらに設けてもよい。
【0144】次に、第9の実施例について、図面を参照
して説明する。
【0145】図24は、第9の実施例を示す情報処理装
置のブロック図である。同図において、図1に示す構成
要素と同一機能を有する回路ブロックおよび同一信号線
には、同一符号を付してある。
【0146】本実施例において、第1の実施例と異なる
点は、VRAM8の代わりに、別々の電源ラインがつな
がっているVRAM150とVRAM151の2ブロッ
ク構成にしたこと、および、VRAM151への電源供
給を制御するVRAM電源制御回路154を備えたこと
にある。従って、ここでは、重複した説明を避け、相違
点を中心として説明する。
【0147】図24に示すVRAM150は、第1の実
施例で説明したN色表示に必要なメモリ容量を有してい
る。一方、VRAM151は、VRAM150と併用す
ることで、(N+M)色の表示が可能になるようなメモ
リ容量を有している。これらVRAM150と151
は、共通の信号線を用いて、表示制御回路6との間で、
表示情報の受け渡しを行う。この共通信号線は、アドレ
ス情報と制御情報を伝達する信号線152と、データ情
報を伝達する信号線153である。
【0148】また、VRAM150は、電源ライン17
を介して電源回路12から電力が供給される。これに対
して、VRAM151は、電源ライン155を介してV
RAM電源制御回路154から電力が供給される。VR
AM電源制御回路154は、信号線24の選択情報によ
って、VRAM151への電力供給を制御する。信号線
24の情報が、N色のモードを示している時には電力供
給を停止し、逆に、(N+M)色のモードを示している
時には電力供給する。このようなVRAM電源制御回路
154は、リレー回路を利用することで容易に実現する
ことができる。
【0149】従って、N色のモードで使用する場合に
は、VRAM151の消費電力が0になり、消費電力を
低減できる。
【0150】以下に、VRAM150と151の詳細構
成について図面を用いて説明する。とくに、解像度が8
00×600ドットで、発色数Nが512色、発色数
(N+M)が4096色の場合を例に挙げて説明する。
【0151】図25は、VRAM150の詳細を示すブ
ロック図である。同図において、図24に示す構成要素
と同一機能を有する回路ブロックおよび同一信号線に
は、同一符号を付してある。ここでは、メモリ素子が6
4kワード×4ビット構成の日立製“HM53461シ
リーズ”を使用している。このメモリ素子を2個使用す
ることで、800×600ドットの解像度で2値の表示
情報を格納できる。この2値の表示情報を1プレーンと
定義する。
【0152】この定義に従って、VRAM150は、8
00×600ドットの解像度で512色の表示情報を格
納するために、9プレーンの構成(図中プレーン#0〜
8)としてある。各メモリ素子へ与えるアドレス情報
(A7〜A0)およびRAS(row address strobe)、
CAS(column address strobe)など6つの制御情報
は、信号線152を解して供給される。また、図中に示
すとおり、1プレーン内の2個のメモリ素子は、8ビッ
トのデータバス構成(D7〜D0およびSD7〜SD
0)とできる。このように構成された信号線153を介
して、表示情報の受け渡しが行われる。このように、8
00×600ドットで512色表示できるVRAM15
0を構成することができる。
【0153】同様に、図26は、VRAM151の詳細
を示すブロック図である。同図において、図24に示す
構成要素と同一機能を有する回路ブロックおよび同一信
号線には、同一符号を付してある。基本的には,VRA
M150と同じ構成であり、異なっている点は、3つの
プレーン構成(プレーン#9〜11)となっていること
である。このようなVRAM151とVRAM150を
併用することで、800×600ドットで4096色可
能な表示情報を格納できる。
【0154】以上述べたように、本実施例によれば、5
12色のモードを選択して使用する際に、第1の実施例
における効果に加えて、VRAM151の消費電力を0
にできるので、消費電力を低減し、バッテリー使用時の
操作可能時間を長く確保することができる。
【0155】次に、第10の実施例について、図面を参
照して説明する。
【0156】図27は、第10の実施例を示す情報処理
装置のブロック図である。同図において、図24に示す
構成要素と同一機能を有する回路ブロックおよび同一信
号線には、同一符号を付してある。
【0157】本実施例において、第9の実施例と異なる
点は、VRAM電源制御回路154を削除し、VRAM
150と151が、共に電源ライン17を介して、電源
回路12から電力供給を受けることと、新たに、VRA
M制御回路160を備えたことにある。また、本実施例
の効果として、N色のモードを選択した場合にVRAM
151の消費電力を低減するという狙いは、第9の実施
例と同じである。従って、ここでは、重複した説明を避
け、相違点を中心として説明する。
【0158】図27に示すVRAM制御回路160は、
信号線152のアドレス情報と制御情報をマスクする機
能を有している。具体的な動作としては、信号線24の
情報が(N+M)色のモードを示している場合には、信
号線152のアドレス情報と制御情報がそのまま信号線
161へ出力される。一方、信号線24の情報がN色の
モードを示している場合には、信号線152のアドレス
情報と制御情報は無視されて、信号線161の信号は固
定レベルとなり、VRAM151内の全てのメモリ素子
はスタンバイ状態となる。
【0159】スタンバイ状態においては、メモリ素子の
消費電力はかなり低い。具体例として、日立製“HM5
3461シリーズ”の場合で、素子1個当たりの消費電
力は、通常動作時に最大600mWであるのに対して、
スタンバイ時に最大40mWである。このように、1桁
以上低い消費電力に抑えることができるため、低電力化
の効果は大きい。
【0160】以下に、VRAM制御回路160の詳細構
成について図面を用いて説明する。
【0161】図28は、VRAM216の詳細を示すブ
ロック図である。同図において、図27に示す構成要素
と同一機能を有する回路ブロックおよび同一信号線に
は、同一符号を付してある。図中、170は論理回路で
あり、信号線152の情報と信号線24の情報の論理情
報を信号線161へ出力する。
【0162】信号線24の情報がN色のモードを示す場
合、その信号レベルが1になり、(N+M)色のモード
を示す場合、その信号レベルが0になる。従って、N色
モードの時、信号線161の各信号レベルは全て1とな
り、信号線161につながっているメモリ素子は、全て
スタンバイ状態になる。逆に、(N+M)色モードの
時、信号線152の情報は、そのままの信号レベルで信
号線161へ伝達できる。このように、VRAM制御回
路160は、N色のモード時には、VRAM151をス
タンバイ状態に、(N+M)色のモード時には、VRA
M151を通常動作状態にすることができる。
【0163】以上述べたように、本実施例によれば、N
色のモードを選択して使用する際に、第1の実施例にお
ける効果に加えて、VRAM151の消費電力を、例え
ば、1桁以上低減することが期待できるので、消費電力
を低減し、バッテリー使用時の、情報処理装置の操作可
能時間を長く確保することができる。
【0164】上述した各実施例では、液晶を用いて表示
装置の例を示したが、本発明は、これに限定されない。
クロック周波数を変更して、表示色数を変える表示装置
に広く適用することができる。
【0165】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
発色数のモード切り換え機能を持つ表示装置を用いる場
合に、表示色数および動作周波数を選択して、多色表示
させることができる。
【0166】また、本発明によれば、使用状態におい
て、消費電力を低減し、バッテリー使用時の操作可能時
間を長く確保することができる。
【0167】また、構成要素の一部を変更したり、また
は、一部に構成要素を付加したりすることで、さらに、
次のような効果を期待することができる。
【0168】表示制御回路に発色数を切り換える手段を
設ける場合には、発色数のモード切り換え機能がない表
示装置を使用する情報処理装置でも、発色数の少ない表
示モードに設定できる。よって、表示制御に関わる回路
部の低消費電力化を図ることができる。
【0169】また、クロックの切り換え動作と、発色数
の切り換え動作を連動して制御できるように構成すれ
ば、周波数の低い発振器と、多色モードが同時に選択さ
れることがない。従って、ソフトウエアがハードウエア
に誤った情報を設定することにより、FRC表示のチラ
ツキが発生し画質の低下を招くことを防止できる。
【0170】さらに、電力残量検出回路を設ける場合に
は、バッテリーの電力が残り少なくなると、ユーザが意
識することなく自動的に低消費電力モードに移行し、よ
り長い操作可能時間を確保できる。
【0171】さらに、クロック切り換え時にハザードが
発生しない選択回路を選ぶことにより、表示制御回路の
誤動作の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の情報処理装置の第1実施例の
構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明の実施例で用いられる発色数制
御回路の動作を示すタイムチャートである。
【図3】図3は、本発明の実施例に付加することができ
る不使用時の節電機能の動作手順を示すフローチャート
である。
【図4】図4は、上記第1の実施例において、動作モー
ドを決定する選択プログラムの決定手順を示すフローチ
ャートである。
【図5】図5は、本発明の実施例で用いることができる
発色数制御回路の詳細を示すブロック図である。
【図6】図6は、本発明の実施例に用いることができる
表示装置の詳細を示すブロック図である。
【図7】図7は、図6に示した表示装置の構成要素であ
るFRC回路の詳細を示すブロック図である。
【図8】図8は、図7に示したFRC回路の構成要素で
あるFRCデータ生成回路の詳細を示すブロック図であ
る。
【図9】図9は、図8に示したFRCデータ生成回路の
構成要素であるデータ変換回路の真理値表を示す説明図
である。
【図10】図10は、本発明の情報処理装置の第2実施
例の構成を示すブロック図である。
【図11】図11は、図10に示した実施例において用
いられる表示制御回路の詳細を示すブロック図である。
【図12】図12は、図11に示した表示制御回路の構
成要素である発色数選択回路の詳細を示すブロック図で
ある。
【図13】図13は、図12に示した発色数選択回路の
構成要素であるFRCデータ除去回路の真理値表を示す
説明図である。
【図14】図14は、本発明の情報処理装置の第3実施
例の構成を示すブロック図である。
【図15】図15は、本発明の情報処理装置の第4実施
例の構成を示すブロック図である。
【図16】図16は、第4実施例で用いられる自動モー
ド選択機能の選択手順を示すフローチャートである。
【図17】図17は、図15に示した選択回路の詳細を
示すブロック図である。
【図18】図18は、図15に示した電力残量検出回路
の詳細を示すブロック図である。
【図19】図19は、本発明の情報処理装置の第5実施
例の構成を示すブロック図である。
【図20】図20は、本発明の情報処理装置の第6実施
例の構成を示すブロック図である。
【図21】図21は、本発明の情報処理装置の第7実施
例の構成を示すブロック図である。
【図22】図22は、本発明の情報処理装置の第8実施
例において、実行される操作をガイドする表示画面の例
を示す説明図である。
【図23】図23は、バッテリーの端子電圧を検出する
電圧検出回路の一例を示すブロック図である。
【図24】図24は、本発明の情報処理装置の第9実施
例の構成を示すブロック図である。
【図25】図25は、第9実施例において用いられるV
RAMの構成を示すブロック図である。
【図26】図26は、第9実施例において用いられるV
RAMの詳細な構成を示すブロック図である。
【図27】図27は、本発明の情報処理装置の第10実
施例の構成を示すブロック図である。
【図28】図28は、第10実施例において用いられる
VRAMの詳細な構成を示すブロック図である。
【符号の説明】 【符号の説明】
1…CPU、6…表示制御回路、8…VRAM、10…
キーボードコントローラ、11…キーボード、12…電
源回路、14…バッテリー、21…周波数制御回路、2
2…発色数制御回路、23…表示装置、44…FRC回
路、62…FRCデータ生成回路、70…データ変換回
路、80…表示制御回路、95…発色数選択回路、10
3…FRCデータ除去回路、110…選択回路、115
…電力残量検出回路、150…VRAM、151…VR
AM、154…VRAM電源制御回路、160…VRA
M制御回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古橋 勉 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 マイクロエレク トロニクス機器開発研究所内 (72)発明者 高橋 孝次 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社 日立製作所 電子デバイス事業部内 (72)発明者 藤巻 文一 神奈川県海老名市下今泉810番地 株式 会社 日立製作所 オフィスシステム事 業部内 (72)発明者 伊佐治 光一 神奈川県海老名市下今泉810番地 株式 会社 日立製作所 オフィスシステム事 業部内 (56)参考文献 特開 平2−251890(JP,A) 特開 平5−341745(JP,A) 特開 昭63−106791(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 5/02 G09G 3/20 G09G 3/36 G02F 1/133

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多色表示可能な情報処理装置において、 CPU(中央演算処理装置)と、 表示情報を格納する表示メモリと、 上記表示情報を、決められた発色数の中で多色表示する
    表示装置と、 上記CPUと上記表示メモリとの間での情報の受け渡し
    を制御すると共に、上記表示メモリに格納された表示情
    報を定期的に読み出して表示装置に送る表示制御回路
    と、 発色数が少なくかつ低周波数で動作する第1のモード
    と、発色数が多くかつ高周波数で動作する第2のモード
    の少なくとも2つのモードの内、いずれかのモードを選
    択して選択情報を出力するモード選択部と、 周波数が異なる複数のクロック信号を発生するクロック
    信号発生部とを有し、 上記選択情報を受けて、上記クロック信号発生部から出
    力される複数のクロック信号のうち、選択情報が示すモ
    ードに対応する周波数のクロック信号を選択して、少な
    くとも上記表示制御回路に出力させるクロック選択回路
    と、 上記選択情報を受けて、表示装置で表示する最大発色数
    を、選択情報が示すモードに対応して選択する最大発色
    数選択手段とを備え、 上記CPUは、モード選択部に対して、いずれのモード
    を選択するかの指示を行なう手段を有することを特徴と
    する情報処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の情報処理装置において、上
    記クロック選択回路は、クロック信号を選択する際、現
    在選択されているクロック信号と、新に選択されたクロ
    ック信号とを同期化して切り換える、ハザード防止機能
    を有する切換回路を備える。
  3. 【請求項3】請求項2記載の情報処理装置において、電
    力を供給するためのバッテリーと、このバッテリーの電
    力残量を検出する電力残量検出回路とをさらに備え、 上記CPUは、電力残量検出回路の検出結果を監視し
    て、バッテリーの電力残量が予め設定した電力残量値よ
    り低くなったとき、上記第1のモードを選択する指示
    を、モード選択部に対して行なうものである。
  4. 【請求項4】請求項3記載の情報処理装置において、ユ
    ーザが指示を入力することができる入力装置をさらに備
    え、 上記CPUは、入力装置からの指示を受け付けて、モー
    ドの選択指示を行なうことができるものである。
  5. 【請求項5】請求項4記載の情報処理装置において、上
    記CPUは、表示装置の画面に、コントロール用ウィン
    ドウを生成して、該ウィンドウ上にモード選択の領域を
    表示して、ユーザの選択操作を受け付ける手段をさらに
    備える。
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