JP3114591B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents
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Description
ジから繰り出されるテープ状記録媒体に印刷を行なうイ
ンクジェトプリンタに関するものである。さらに詳しく
は、この形式のインクジェットプリンタにおける各構成
部品のレイアウトに関するものである。
プ状記録媒体をロール状に巻き取った状態で収納したテ
ープカートリッジを着脱可能に装着するカートリッジ装
着部を備え、ここに装着されたテープカートリッジから
繰り出されるテープ状記録媒体に印刷を行うように構成
された形式のものが知られている。
紙で覆われた粘着層が形成され、印字後に切断して一定
の長さとし、剥離紙を剥がすことにより、希望する場所
にラベルとして貼り付けることができるものがある。こ
のようなテープ状記録媒体への印字を行うプリンタは、
ラベルプリンタ、ラベルワープロ等と呼ばれ、近年市場
に出回っている。このようなプリンタでは、各色のテー
プ状記録媒体に対してカラー印字を行うように構成され
ており、インクジェットヘッドに対して、シアン
(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の各色の
インクタンクからインクを供給して、テープ状記録媒体
上にカラー印字を行うことができるようになっている。
記録媒体に印刷を行なうプリンタにおいては、印刷後の
テープ状記録媒体の印刷面を、操作者が身を屈めるよう
な姿勢を取ることなく目視できると便利である。また、
インクもカートリッジ式のインクタンクが一般に使用さ
れているので、インクタンクの交換作業が必要である。
したがって、テープカートリッジおよびインクタンクの
双方の交換を行なうための装着口をプリンタ本体ケース
に配置する必要がある。
面を簡単に目視できると共にテープカートリッジ、イン
クタンクを交換するための装着口等を好適な位置に配置
することの可能な各構成部品の配置構造を備えたインク
ジェットプリンタを提案することにある。
プリンタは、プリンタ本体ケース内に着脱自在に内蔵し
たテープカートリッジと、テープカートリッジから繰り
出したテープ状記録媒体に印刷を行うインクジェットヘ
ッドと、インクジェットヘッドにより印刷されたテープ
状記録媒体をプリンタ本体ケースの外部に導くテープ排
出口と、テープ状記録媒体をテープカートリッジから繰
り出してインクジェットヘッドに臨ませた後、テープ排
出口からプリンタ本体ケースの外部に排出する記録媒体
搬送機構と、を備え、テープ排出口は、プリンタ本体ケ
ースの上部に設けられ、記録媒体搬送機構は、テープカ
ートリッジのインクジェットヘッドと対峙する前壁に区
画形成されたテープ状記録媒体の搬送路と、この搬送路
から送られて来たテープ状記録媒体をテープ排出口まで
搬送するプリンタ本体ケース側に設けた搬送路とを有
し、テープ状記録媒体をその印刷面が上方または前方に
向くようにテープ排出口から排出することを特徴とす
る。この場合、インクジェットヘッドおよびテープカー
トリッジは、それぞれ前後に対向配置され、テープ状記
録媒体は、テープカートリッジの下部から上方に繰り出
され当該テープカートリッジの前面でインクジェットヘ
ッドに臨むことが、好ましい。この場合、テープカート
リッジは、プリンタ本体ケースの後面に形成したテープ
カートリッジ装着口からプリンタ本体ケース内に着脱自
在に装着されることが、好ましい。これらの場合、イン
クジェットヘッドには、インクカートリッジが着脱自在
に装着されており、インクカートリッジはプリンタ本体
ケースの下面に形成したインクカートリッジ装着口から
インクジェットヘッドに着脱自在に装着されていること
が、好ましい。
記録媒体はその印刷面がプリンタ本体ケースの前方に向
いた状態で、その前壁の下端の繰り出し口から繰り出さ
れる。そして、テープカートリッジとこれに対向配置さ
れているイクジェットヘッドの間の搬送路に沿って搬送
される。このように印刷面が前側に向いた状態で搬送さ
れるテープ状記録媒体に対して、インクジェットヘッド
により印刷が施される。印刷後のテープ状記録媒体は搬
送路に沿って排出口に向けて搬送され、そこから外部に
排出される。排出された状態では、テープ状記録媒体の
印刷面は前方に向いているので、操作者は無理な姿勢を
取ることなくその印刷面を目視して印刷内容を確認する
ことができる。
てプリンタ本体ケースの後ろ側の部分に配置され、印刷
ヘッドは搬送路に対して前側に配置されている。したが
って、頻繁に交換する必要のあるテープカートリッジの
装着口を、交換作業に便利なプリンタ本体の裏面側ある
いは上側の後端側の部分に形成できる。一方、インクタ
ンクは印刷ヘッドよりも前側の位置に配置される。イン
クタンクの交換はテープカートリッジの交換に比べて頻
度が低いので、この交換用の装着口はプリンタ本体ケー
スの底壁に形成してあっても交換作業の障害とはならな
い。
実施例を説明する。
タは、テープ状記録媒体がロール状に巻き取られた状態
で収納されたテープカートリッジの装着部を備え、ここ
に装着されたテープカートリッジから繰り出されるテー
プ状記録媒体にインクジェットヘッドを用いて印刷を行
う形式のものである。特に、本例のプリンタは、裏面に
剥離紙に覆われた粘着層を備えたテープ状記録媒体の表
面に印刷を行うラベルプリンタ、ラベルワープロ等と呼
ばれている形式のものである。
1の外観を示してあり、図2には、そのII−II線で
切断した部分の概略断面を示してある。これらの図に示
すように、インクジェットプリンタ1は、全体として薄
い直方体形状のプリンタ本体ケース101を有してお
り、その上面の前側半分の部分が操作面102となって
いる。ここには、各種のキーが配列されており、印刷動
作を指示するための印刷ボタン103、電源ボタン10
4等も含まれている。プリンタ本体ケース101の上面
の後側の部分には、操作面102のキーを介して入力し
た文字情報等を表示するための液晶表示部107が配置
されている。
面101aには、その上端側の中央位置にテープ排出口
101bが形成されており、印刷後のテープ状記録媒体
Tがここを介して外部に排出されるようになっている。
また、この排出口101bの下側には、テープカートリ
ッジ交換用の装着口105が形成されており、この装着
口105は開閉蓋(図示せず)によって封鎖されてい
る。この蓋を開けると、内部には後述するテープカート
リッジ3の装着部4が形成されている。したがって、こ
の装着口105を介してテープカートリッジ3の交換を
行うことができる。また、プリンタ本体ケース101の
底壁101cには、後述するインクカートリッジを交換
するための装着口106が形成されており、この装着口
も不図示の開閉蓋によって封鎖されている。
て、上側に操作面102が位置する前側部分には、電源
ユニット112、ニッカド電池等の電池113等が搭載
されている。また、後側部分には、駆動機構ユニット2
が搭載されている。
は、プリンタ本体ケース101の内部に搭載された駆動
機構ユニット2を取り出して示してある。これらの図に
おいて、図3はその概略斜視図であり、図4はその概略
平面図であり、図5駆動機構ユニットを図4の矢印Rの
側から見た概略側面図であり、図6は駆動機構ユニット
に装着されたテープカートリッジの部分を示す概略断面
図である。
ユニット2の全体構成を説明する。本例の駆動機構ユニ
ット2は、テープ状記録媒体Tの供給源であるテープカ
ートリッジ3が着脱可能に装着されたカートリッジ装着
部4と、ここに装着されたカートリッジ3から繰り出さ
れるテープ状記録媒体Tの搬送路5と、この搬送路5に
沿ってテープ状記録媒体Tを搬送する搬送機構6と、テ
ープ状記録媒体Tに印刷を行うインクジェットヘッド7
と、インクジェットヘッド7に対してインクを供給する
インク供給機構8と、インクジェットヘッド7を記録媒
体Tの幅方向、本例では駆動機構ユニットの幅方向に向
けて往復移動させるキャリッジ機構9を有している。さ
らに、インクジェトヘッド7のインクノズルを塞ぐヘッ
ドキャップ機構11を備え、当該ヘッドキャップ機構1
1を介して回収された廃インクを回収する廃インク回収
機構12を有している。
詳しく説明する。駆動機構ユニット2は上記の各構成部
分を搭載するためのベース21を備え、このベース21
の両側には垂直に立ち上がった右側壁22、左側壁23
が形成されている。
付け板24が延びており、この上に、キャリッジ機構9
を構成するキャリッジモータ91が取付けられている。
このモータ91の出力軸は下方向に延びており、その下
端にはプーリ92が固着されている。反対側の左側壁2
3の側においては、ベース上に支持されたテンションレ
バー93の先端にテンションプーリ94が回転自在に支
持されている。これらプーリ92、94は同一高さ位置
にあり、これらの間には、タイミングベルト95が一定
の引っ張り状態で架け渡されている。タイミングベルト
95には、インクジェットヘッド7が搭載されたキャリ
ッジ96の上側が連結されている。キャリッジ96の下
側は、左右側壁22、23の間に架け渡したキャリッジ
ガイド軸97によってその軸線方向に移動自在に支持さ
れている。
ており、モータ91を駆動することにより、タイミング
ベルト95に連結されているキャリッジ96はテープ記
録媒体Tの幅方向に向けて往復直線移動する。よって、
そこに搭載されているヘッド7が幅方向に往復直線移動
する。したがって、この移動と同期させてヘッド7を駆
動することにより、搬送されるテープ状記録媒体Tの表
面に所望の印刷を形成することができる。
ャリッジ96は、インクカートリッジ装着部81を備え
ており、ここに、インクカートリッジ82が着脱可能に
搭載される。本例のインクカートリッジ82は、例え
ば、3個のインクタンク83を備え、それぞれには、シ
アン、マゼンタ、イエローのインクが貯留されている。
したがって、インクジェットヘッド7の側も、各色に対
応したインクノズル(図示せず)を備えている。
7には、横方向に3個の各色インクの供給口72が開い
ており、これらに対して、インクカートリッジ82の各
色のインク供給口83aを圧着するようになっている。
すなわち、インクカートリッジ82は、各色のインク貯
留部84と、各インク貯留部の先端に取り付けた弾性封
鎖部材85と、各弾性封鎖部材の中心を貫通して延びる
インク供給路86とを有しており、各インク供給路の先
端開口が各色のインク供給口83となっており、各供給
口にはフィルタ87が取付けられている。
各色インクの供給口72にはフィルタ73が取付けられ
ており、これらの供給口はインク供給路74を介して、
対応する各色のインクノズルに通じている。インクカー
トリッジ82は、本体ケーシング101の底面の開閉蓋
106を開けて装着部81に装着される。装着部81の
当接壁81aとインクジェットヘッド7の間に、インク
カートリッジ82が挟まれた状態で保持され、インクジ
ェットヘッド7の側のフィルタ73とインクカートリッ
ジ82の側のフィルタ87を介して、インクカートリッ
ジの側からインクジェットヘッドの側へのインク供給路
が形成される。このようにインク供給機構8が構成され
ている。
は、駆動機構ユニット2の幅方向の中央に位置してい
る。換言すると、インクジェットヘッド7の往復移動範
囲の中央に位置している。図4に示すように、インクジ
ェットヘッド7は、右側壁22の側のホーム位置(空吸
引位置)P1から、左側壁23の側の折り返し位置P2
の間を往復移動するように設定されている。通常の印刷
動作時には、ホーム位置P1よりも中央よりの位置P3
から位置P2までの範囲を往復移動する。P3からP4
までの領域は加速領域であり、位置P4から位置P5ま
では空走領域であり、この位置P5から位置P6までの
範囲が印刷可能領域である。位置P6から位置P7まで
は空走領域であり、位置P7から位置P2までは減速領
域(復動時には加速領域となる。)である。なお、右側
壁22にはキャリッジがホーム位置に至ったことを検出
するためのホトインタラプタ901が取付けられてお
り、キャリッジ96の側面からは被検出片902が突き
出ている。ホーム位置に至ると、この被検出片902が
ホトインタラプタ901によって検出されて、キャリッ
ジ96の移動が停止される。
ある状態において、そのインクノズルが対峙する位置に
は、ヘッドキャップ機構11が配置されている。図5か
ら分かるように、このヘッドキャップ機構11は、ホー
ム位置にあるインクジェットヘッド7のインクノズルに
接近および離れる方向(前後)に移動可能なヘッドキャ
ップ111と、これを前後に移動させるためのキャップ
移動機構112と、この移動機構112を支持している
取付け板25を備え、この取付け板25がベース21か
ら起立している。ヘッドキャップ111はその表面にイ
ンク吸収体が取付けられ、ここを介して、インクジェト
ヘッド7のノズルから廃インクを吸収可能である。
を回収する廃インク回収機構12は、ヘッドキャップ機
構11に連通したインク吸引チューブ121を有し、こ
のチューブ121の他端は、インクポンプ122の吸引
口の側に連通している。インクポンプ122は、チュー
プポンプであり、テープカートリッジ装着部4と左側壁
23の間に配置されている。このポンプ122の上方位
置には、ポンプ駆動用のポンプモータ123が配置され
ている。インクポンプ122の吐出側の端は、後述する
ように、テープカートリッジ3に内蔵された廃インク回
収部に連通可能となっている。また、廃インク回収機構
12はヘッドキャップ機構11に連通した大気開放チュ
ーブ124を備え、このチューブ124の他端は、バル
ブユニット125を介して大気の側に開放可能となって
いる。
プカートリッジ3およびその装着部4の構造について説
明する。図6には、テープカートリッジ3の断面構成を
示してある。本例のテープカートリッジ3は、直方体形
状のカートリッジケース31を有し、この内部空間32
には、テープ状記録媒体Tが巻き取られたテープロール
33が中央に配置されている。このテープロール33は
その巻取り軸線がプリンタ本体ケースの幅方向に水平に
延びる状態で内蔵されている。このカートリッジケース
31の前壁34の上下方向の中程の部分は、装着状態に
おいて丁度、インクジェットヘッド7のインクノズルに
対峙するようになっている。この前壁部分34Aがイン
クジェットヘッド7の印刷位置を規定する案内部材(以
下においては、単に「紙案内」と呼ぶ。)として機能
し、この表面に沿ってテープ状記録媒体Tが搬送され
る。この前壁部分34Aの上下には、その表面から一定
の間隔を置いて上ガイド壁35および下ガイド壁36が
カートリッジケース31に一体形成されており、これら
と前壁部分34Aの間に記録媒体の搬送路が区画形成さ
れている。また、これら上下のガイド壁35、36の間
の開口35Aは、インクジェットヘッド7の側から吐出
されたインク液滴を記録媒体Tの側に通過させるための
印刷開口部である。
体Tを繰り出すための繰り出し口37が形成されてい
る。この繰り出し口37の内側には、左右一対のテープ
押さえローラ38が配置されている。これらのローラ3
8は、ケース31の内側に取り付けた板ばね41によっ
て繰り出し口37の側に向けて押し付けられている。ま
た、これらのローラ38は、板ばね41のばね力に抗し
て、繰り出し口37から内方に向けて一定の距離だけ押
し込み可能な状態で、ケース31の側に支持されてい
る。初期状態においては、テープ状記録媒体Tの先端
は、繰り出し口37の縁とローラ38の外周面の間にば
ね力によって挟まれて保持された状態となっている。
分34Aには、その左右にインク回収窓42が開いてい
る。ケース前壁部分34Aの内側には、ケース内壁43
によって廃インク回収部44が区画形成されており、こ
こには、インク吸収材45が充填されている。インク吸
収材45の一部は、一対の回収窓42からインクジェッ
トヘッドの側に露出している。
は、本願人の出願である特願平6−256868号明細
書に記載されているものと同様に、テープ状記録媒体T
の幅Twよりも広い幅に渡る印刷幅Tpを設定でき、こ
の印刷幅Tpに渡ってべた塗り印刷等を行うことが可能
となっている。このようなべた塗り印刷を行うと、テー
プ状記録媒体Tの左右の縁から外れた部分での印刷は、
「はみ出し印刷」となり、その地点でインクジェットヘ
ッド7から吐出したインク液滴は、直接に、テープカー
トリッジ3の前壁部分34Aに向かう。しかし、本例の
テープカートリッジ3の前壁部分34Aにおいては、は
み出し印刷が行われる位置に対応する左右の位置に、上
記のようにインク回収窓42が開いている。したがっ
て、はみ出し印刷時に吐出したインク液滴は、これらの
インク回収窓42を通って、カートリッジケース内のイ
ンク回収部44のインク吸収材45に当たり、ここに吸
収保持される。よって、はみ出し印刷を行っても、イン
ク液滴によってテープカートリッジ装着部4の各部分が
汚れる等の弊害は発生しない。また、このようなインク
液滴の回収のために、プリンタ本体内に別途、回収部を
設ける必要が無い。
ては、テープ状記録媒体Tの繰り出し、搬送動作を常に
適切な状態で行うことができるように、次の構成を採用
している。すなわち、図6に示すように、テープ繰り出
し口37の左右に配置されている押さえローラ38の外
側には、それぞれ、巻き込み防止案内板46が取付けら
れている。この巻き込み防止案内板46はプラスチック
製の薄板であり、その上端側が前壁部分34Aの下端表
面に固着され、繰り出し口37の上側の縁と押さえロー
ラ38の間を封鎖した状態で下方に向けて延びている。
そして、その下端側は、繰り出し口37から繰り出され
るテープ状記録媒体Tの邪魔にならないように、カート
リッジケースの内方に向けて湾曲している。
て、繰り出し口37の上側の縁と押さえローラ38の間
を左右の位置で部分的に封鎖しているので、この隙間か
らテープ状記録媒体Tの先端が再びカートリッジケース
内に巻き込まれてしまうことを防止できる。
ては、紙案内として機能する前壁部分34Aの下側の部
分に形成した下ガイド壁36の内側には、案内補助板4
7が取付けられている。この案内補助板47は、下端側
が壁壁部分34Aから離れる方向に広がっており、上端
側に向けて徐々に前壁部分34Aの側に接近している。
このような案内補助板47を配置することにより、テー
プカートリッジ3から繰り出されたテープ状記録媒体T
は、確実に印刷位置に向けて案内される。
装着されるプリンタ本体側の装着部4について説明す
る。図6に示すように、装着部4は、その前壁の下側に
は、少なくとも2本の位置決めピン400が取付けられ
ており、テープカートリッジ3の装着位置を規定するよ
うになっている。これらのピン400の上方には、送り
ローラ61が配置されている。この送りローラ61は、
左右の側壁22、23の間の回転自在に架け渡されてい
る。この送りローラの前後方向の位置は、テープカート
リッジ3を装着した状態において、その押さえローラ3
8の外周面に当たって、このローラ38をばね力に抗し
て、カートリッジ内方に向けて僅かに押し込む状態が形
成されるように設定されている。このように設定するこ
とにより、テープカートリッジの装着時には、押し込み
ローラ38と送りローラ61の間に、テープ状記録媒体
Tの先端が挟み込まれた状態が形成される。この状態で
送りローラ51を搬送方向の回転すると、テープ状記録
媒体Tの搬送が開始されることになる。
リッジ3のカートリッジケース31の側面の前側の位置
には、インク回収部44のインク吸収体45に繋がる接
続口401が開口している。廃インク回収機構12のチ
ューブポンプ122の吐出側のチューブ126は、その
先端126aがこの接続口401に差し込み可能となっ
ている。すなわち、カートリッジ装置部4には、固定軸
402を中心としてスイング可能なレバー403が配置
されている。このレバー403の下端側は、テープカー
トリッジ3の装着時にそのカートリッジケース31に係
合して、このケース31によって押されるようになって
いる。図から分かるように、本例では、このレバー40
3の下端側はテープカートリッジ3の装着時に下方に押
し下げられる。この結果、固定軸402を中心として、
レバー403の上端側の腕403aがテープカートリッ
ジ3の側面に向けて移動する。この腕403aの先に
は、上記のチューブ126の先端が取付けられている。
したがって、レバー403の移動に伴って、チューブ先
端126aが、装着されたテープカートリッジ3の接続
口401内に差し込まれ、その状態に保持される。
動作に連動して、レバー403がスイングして、廃イン
ク回収機構12のインク回収経路が、装着されたテープ
カートリッジ内のインク回収部44に接続される。
は、駆動機構ユニットの左側壁23に取り付けたられた
紙送りモータ62と、この出力を、送りローラ61に伝
達する減速歯車列63を備えている。減速歯車列63
は、左側壁23の外側面にそれぞれ回転自在に支持され
ている。送りローラ61によって搬送されるテープ状記
録媒体Tは、その印刷面がプリンタ本体ケースの前方に
向いた状態で送りローラ61によってテープカートリッ
ジから繰り出さされて、このテープカートリッジ3の前
壁部分34Aによって規定される紙案内に沿って上方に
搬送され、その前壁部分34Aの中程の印刷位置におい
て、インクジェットヘッド7によって印刷が行われる。
印刷後のテープ状記録媒体Tの部分は、前壁部分34A
と上ガイド壁35の間の搬送通路に沿って搬送され、そ
の上端から斜め後方に向けて延びる一対の案内板54、
55により規定される搬送路を通って、排出ローラ56
によって、、本体ケースの後ろ側の開けたテープ排出口
101bから排出される。
位置よりも下流側の搬送路には、印刷後のテープ状記録
媒体Tを印刷終了端側の位置で切断するための切断機構
が配置されており、一回の印刷動作が終了すると、テー
プ状記録媒体Tは切断され、外部に排出される。一方、
切断された後のテープ状記録媒体Tは、送りローラ51
によって、テープ押さえローラ38の位置にその先端が
戻るまで逆搬送され、その位置で次の印刷動作の開始を
待機することになる。
収系について纏めて説明する。前述したように、テープ
カートリッジ3に内蔵されているインク吸収材45によ
って、はみ出し印刷時のインク液滴が直接吸収され、そ
こに保持される。
ェットヘッド7はキャリッジ機構9によってそのホーム
位置P1まで移動され、ヘッドキャップ111が被せら
れる。この状態で、ヘッドキャップ111に取り付けた
インク吸収体115によってインクノズルに付着してい
るインク液滴が吸収される。また、インクノズルが詰ま
ることの無いように、フラッシング動作が行われ、イン
ク液滴の無駄打ちが行われる。この時にインクノズルか
ら吐出されたインク液滴もインク吸収体115に吸収さ
れてそこに保持される。このヘッドキャップ111のイ
ンク吸収体115がインクで一杯にならないように、そ
こに吸収保持されている廃インクを回収する必要があ
る。このための機構が前述したインク回収機構12であ
る。バルブユニット125を開いて、インク吸収体11
5を大気側に連通させ、この状態で、インクポンプ12
2を駆動してインクチューブ121を介して、インク吸
収体115に保持されている廃インクを、テープカート
リッジ3に内蔵されているインク回収部内のインク吸収
材45に回収する。
トプリンタにおいては、カートリッジ装着部4に装着し
たテープカートリッジ3におけるプリンタ本体ケースの
前方に向いている前壁34に対して、その前側位置にお
いて後方に向く状態にインクジェットプリンタ7を対向
配置し、これらの間に沿って形成された搬送路に沿っ
て、テープ状記録媒体Tをその印刷面が前方に向いた状
態に搬送して、印刷を施すようにしている。
bから排出されるテープ状記録媒体Tの印刷面は、プリ
ンタ1の前方に向いた状態となっている。よって、一般
にプリンタの前方に位置している操作者は、身を屈める
ような窮屈な姿勢をとることなく、テープ状記録媒体T
の印刷面を目視して印刷結果を確認することができる。
み、後ろ側にテープカートリッジ3を配置し、その前側
にインクジェットヘッド7を配置してあり、このインク
ジェットヘッド7の前側にインクカートリッジ82を配
置したレイアウトを採用している。したがって、テープ
カートリッジ3の後ろ側は、プリンタ本体ケース101
の後側端面101aに対峙した位置となり、この後側端
面101aにテープカートリッジ交換用の装着口105
が形成された構成となっている。テープカートリッジ3
は頻繁に交換されるので、この位置に交換用の装着口を
形成すると、例えば裏面等に形成する場合に比べて交換
作業が容易となる。
交換頻度はテープカートリッジ3の場合に比べて少な
い。本例では、このインクカートリッジ82の交換用の
装着口106をプリンタ本体ケース101の底壁101
cに形成してある。交換頻度が少ないので、この位置に
装着口を形成してあっても不便さはない。
ェットプリンタにおいては、そのプリンタ本体ケース内
において下側から上方に向かうテープ状記録媒体の搬送
路を形成すると共に、この搬送路の後ろ側の位置にテー
プカートリッジを配置し、この搬送路の前側の位置に
は、テープカートリッジに対向させた状態にインクジェ
ットヘッドを配置し、さらに、インクジェットヘッドの
前側の位置にインクカートリッジを配置した構成を採用
している。さらには、テープカートリッジの後ろ側ある
いは上側に対峙しているプリンタ本体ケースの後側端面
あるいは上側面にテープカートリッジ交換用に装着口を
形成すると共に、インクカートリッジに対峙しているプ
リンタ本体ケースの底壁にはそれを交換するための装着
口を形成してある。
は、テープカートリッジからその印刷面が前方を向いた
状態で搬送路に沿って上方に搬送され、インクジェット
ヘッドによって印刷が施される。印刷面が前方を向いた
状態でプリンタ本体ケースに形成した排出口から排出さ
れるので、通常はプリンタの前側に位置している操作者
は屈む等といった無理な姿勢をとることなく印刷面を目
視して確認することができる。
リンタ本体ケースの後側端面に対峙した位置となり、こ
の後側端面に形成したテープカートリッジ交換用の装着
口を介して、頻繁に行なわれるテープカートリッジの交
換作業を簡単に行なうことができる。一方、インクカー
トリッジの交換用の装着口は、プリンタ本体ケースの底
壁に形成されているが、インクカートリッジの交換頻度
は少ないので、このような位置に形成してあっても特段
問題は無い。
観斜視図である。
の概略断面図である。
図である。
る。
ら見た概略側面図である。
図であり、(A)はその概略断面図であり、(B)はそ
の前壁を示す説明図である。
ブとの接続機構を示す説明図である。
図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 プリンタ本体ケース内に着脱自在に内蔵
したテープカートリッジと、 当該テープカートリッジから繰り出したテープ状記録媒
体に印刷を行うインクジェットヘッドと、 当該インクジェットヘッドにより印刷されたテープ状記
録媒体を前記プリンタ本体ケースの外部に導くテープ排
出口と、 テープ状記録媒体を前記テープカートリッジから繰り出
して前記インクジェットヘッドに臨ませた後、前記テー
プ排出口から前記プリンタ本体ケースの外部に排出する
記録媒体搬送機構と、を備え、 前記テープ排出口は、前記プリンタ本体ケースの上部に
設けられ、 前記記録媒体搬送機構は、前記テープカートリッジの前
記インクジェットヘッドと対峙する前壁に区画形成され
た前記テープ状記録媒体の搬送路と、当該搬送路から送
られて来た前記テープ状記録媒体を前記テープ排出口ま
で搬送する前記プリンタ本体ケース側に設けた搬送路と
を有し、前記テープ状記録媒体をその印刷面が上方また
は前方に向くように前記テープ排出口から排出すること
を特徴とするインクジェットプリンタ。 - 【請求項2】 前記インクジェットヘッドおよび前記テ
ープカートリッジは、それぞれ前後に対向配置され、 テープ状記録媒体は、前記テープカートリッジの下部か
ら上方に繰り出され当該テープカートリッジの前面で前
記インクジェットヘッドに臨むことを特徴とする請求項
1に記載のインクジェットプリンタ。 - 【請求項3】 前記テープカートリッジは、前記プリン
タ本体ケースの後面に形成したテープカートリッジ装着
口から当該プリンタ本体ケース内に着脱自在に装着され
ることを特徴とする請求項2に記載のインクジェットプ
リンタ。 - 【請求項4】 前記インクジェットヘッドには、インク
カートリッジが着脱自在に装着されており、 前記インクカートリッジは前記プリンタ本体ケースの下
面に形成したインクカートリッジ装着口から前記インク
ジェットヘッドに着脱自在に装着されていることを特徴
とする請求項2または3に記載のインクジェットプリン
タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28628595A JP3114591B2 (ja) | 1995-11-02 | 1995-11-02 | インクジェットプリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28628595A JP3114591B2 (ja) | 1995-11-02 | 1995-11-02 | インクジェットプリンタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09123433A JPH09123433A (ja) | 1997-05-13 |
JP3114591B2 true JP3114591B2 (ja) | 2000-12-04 |
Family
ID=17702400
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28628595A Expired - Fee Related JP3114591B2 (ja) | 1995-11-02 | 1995-11-02 | インクジェットプリンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3114591B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101845817B1 (ko) * | 2017-09-15 | 2018-04-05 | (주)신양케미칼 | 잠수복용 폴리클로로프렌 고무 발포체 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE19832093A1 (de) * | 1997-08-22 | 1999-02-25 | Esselte Nv | Banddruckgerät |
AUPR256401A0 (en) | 2001-01-17 | 2001-02-08 | Silverbrook Research Pty. Ltd. | An apparatus (AP17) |
KR100503485B1 (ko) * | 2003-01-14 | 2005-07-25 | 삼성전자주식회사 | 화상형성 장치의 잉크 카트리지 교환장치 |
-
1995
- 1995-11-02 JP JP28628595A patent/JP3114591B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101845817B1 (ko) * | 2017-09-15 | 2018-04-05 | (주)신양케미칼 | 잠수복용 폴리클로로프렌 고무 발포체 |
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JPH09123433A (ja) | 1997-05-13 |
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