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JP3102680B2 - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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Publication number
JP3102680B2
JP3102680B2 JP08196053A JP19605396A JP3102680B2 JP 3102680 B2 JP3102680 B2 JP 3102680B2 JP 08196053 A JP08196053 A JP 08196053A JP 19605396 A JP19605396 A JP 19605396A JP 3102680 B2 JP3102680 B2 JP 3102680B2
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Japan
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heater
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outer box
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JP08196053A
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和也 出田
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却構造を改良し
た加熱調理器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来より、ヒータを熱
源としたオーブン機能やグリル機能を有すると共に、マ
グネトロンを熱源とした電子レンジ機能を有する加熱調
理器においては、その調理器本体を、外箱の内部に所定
の空間部を存して内箱を配設して構成している。上記外
箱の底板部には、吸入口および排気口が仕切板により仕
切られた状態に形成されている。なお、内箱を外箱の一
側板部側に寄せることにより、その反対側の大きめの空
間により機械室を形成している。この機械室にはマグネ
トロンや各種電気部品を配設しており、また、機械室後
板部には補助排気口が形成されている。さらに、内箱の
上板部および底板部にはヒータが配設されている。
【0003】また、このものでは、ヒータを使用するオ
ーブンやグリル調理時に、ヒータの熱により外箱が温度
上昇することから、これを防止するために、機械室に設
けたファン装置により、外部空気を吸入口から内箱底板
部下方部へ吸入して機械室に導き、この機械室から外箱
と内箱との間つまり内箱周囲空間を通し、外箱の底板部
の排気口から出すようにしている。これにより、外箱の
温度上昇を抑え得るものである。
【0004】ところで、上述のものでは、吸引されたば
かりの空気は温度が低いため、この冷たい空気に接触す
る加熱調理室の一部は極所的に冷却されることにより加
熱室内に温度むらが発生しやすくなり、被加熱物に対し
て焼きむらが発生することもあった。更に機械室の後板
部の補助排気口を除いては、外箱の上板部、後板部およ
び側板部には排気用の開口はなく、結局、加熱調理室内
から伝わる熱い空気は、すべて底板部の排気口から吐出
されることとなり、調理器本体を部屋の側壁に近付け得
ることになった。しかし外箱の温度上昇を全体的に抑え
得るものではあるが、一部が高温度状態となるところも
あり、外箱の温度上昇防止についてさらなる改良が期待
されている。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、加熱調理室内の温度むらをなくすと
共に、外箱に対する温度上昇防止効果も向上する加熱調
理器を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、外箱
を有すると共に、この外箱の内部にその内面と空間をお
いて配設された内箱を有して構成され、この内箱の内部
を加熱調理室とした調理器本体と、前記加熱調理室の内
部に収容された被加熱物を加熱する熱源と、前記外箱の
底板部において前記内箱の底板部と対向する位置に形成
された吸入口と、前記外箱の底板部に、前記吸入口とは
仕切られた状態で形成された排出口と、前記内箱と外箱
との間に配設され、前記吸入口から空気を吸入し、内箱
の底板部下方の空間部、一方の側板部側方の空間部、上
板部上側の空間部、他方の側板部側方の空間部を順に通
して前記排気口から出すファン装置と、前記内箱に対し
て断熱作用を呈し、前記吸入口と対向する内箱底板部の
断熱度合いが他の部位の断熱度合いより大きく設定され
た断熱手段とを備えて構成される。
【0007】この構成においては、ファン装置が運転さ
れると、外部空気が吸入口から吸入され、そして内箱の
底板部下方の空間部、一方の側板部側方の空間部、上板
部上側の空間部、他方の側板部側方の空間部を順に通し
て前記排気口から排出される。このとき、加熱調理室内
から伝わる熱い空気は、すべて底板部の排気口から吐出
されることとなり、調理器本体を部屋の側壁に近付け得
るものである。そして上記構成においては、断熱手段
を、吸入口と対向する内箱底板部の断熱度合いが他の部
位の断熱度合いより大きくなるように構成しているか
ら、加熱調理室内の温度むらがなくなり、また、外箱に
対する温度上昇抑制効果も向上する。すなわち、仮に、
断熱手段がないとすると、次の現象がみられることが判
った。上述したように、ファン装置が運転されると、外
部空気が吸入口から吸入され、そして内箱の底板部下方
の空間部、一方の側板部側方の空間部、上板部上側の空
間部、他方の側板部側方の空間部を順に通して前記排気
口から排出される。
【0008】この場合、冷却用空気である外部空気は、
最初に、吸入口が対向する内箱底板部(加熱調理室底板
部)と熱交換する。このとき外部空気はそのほとんどが
この内箱底板部に直接的に吹き当たること、および外部
空気が未だ低い温度状態であることから、ここでの熱交
換量が多いと予測される。このため、加熱調理室内にお
ける底板部部分が過度に温度低下し、しかも、外部空気
についても直ちに温度上昇してしまう。そして外部空気
が初期のうちに温度上昇してしまうと、その後の熱交換
率が低くなって外箱に対する温度上昇抑制効果が低下す
る。
【0009】しかるに上記発明構成においては、内箱の
底板部に対向する吸入口から吸入し内箱周囲をほぼ一巡
させた空気を底板部から出すから、調理器本体を部屋の
側壁に近付け得ることはもとより、断熱手段を、吸入口
と対向する内箱底板部の断熱度合いが他の部位の断熱度
合いより大きくなるように構成しているから、最初に熱
交換がなされしかも熱交換量が多いことが予測される内
箱底板部での熱交換作用が抑えられ、加熱調理室の底板
部での大きな温度低下が抑えられ、加熱調理室内の温度
むらがなくなる。また、外部空気が初期のうちに過度に
温度上昇することもないから、その後の熱交換率が低下
することはなく、外箱に対する温度上昇抑制効果が向上
する。
【0010】請求項2の発明は、断熱手段における断熱
度合いを、内箱の外面のうち吸入口と対向する内箱底板
部、一方の側板部、上板部、他方の側板部の順に低くな
る構成としている。これによると、加熱調理室の温度低
下が順次少なくなると予測される順に断熱度合いが低く
なり、加熱調理室内の温度の均一化がさらに良好に図れ
る。また、熱交換率が徐々に上がるから、外箱に対する
温度上昇抑制効果も良好に図れる。
【0011】請求項3の発明は、熱源を、内箱の上板部
と底板部とにそれぞれ設けられた上ヒータおよび下ヒー
タから構成し、外箱と内箱と空間のうち、内箱の上板部
と他方の側板部とにかけてのコーナー部に位置して風受
板を配設した構成としている。これによると、加熱調理
器の熱源としてのヒータが内箱の上板部と底板部とにあ
る構成の場合に、外箱に対する温度抑制効果がさらに良
くなる。
【0012】すなわち、外部空気は、ファン装置の運転
により、吸入口から吸入されて、内箱の底板部下方の空
間部、一方の側板部側方の空間部、上板部上側の空間
部、他方の側板部側方の空間部を順に通して前記排気口
から排出されるが、この場合、内箱の上板部と底板部と
にそれぞれ上ヒータおよび下ヒータが存することから、
二つのヒータ部分を通過した外部空気は、温度が上昇し
ており、それ以後、熱の逃げ口としては排気口しかない
ので、その間にさらに温度が高くなることが予測される
が、上記構成によると、内箱の上板部と他方の側板部と
にかけてのコーナー部に位置して風受板を配設している
から、二つのヒータ部分を通過した外部空気は、この風
受板に当たり、これにてそのまま外箱のコーナー部に当
たる場合に比して該外箱に対する温度上昇を抑えること
ができる。
【0013】請求項4の発明は、熱源として、マグネト
ロンとヒータとを備え、マグネトロンによる電子レンジ
調理と、ヒータによるヒータ調理とを切換えて行なうよ
うにし、ヒータ調理時には電子レンジ調理時に比してフ
ァン装置の風量を低下させる構成である。これによる
と、ヒータ調理時には、外部空気がヒータ部分を通過す
ると温度上昇するが、この場合風量が少ないから、その
風(外部空気)が外箱のコーナー部に当たるも、該外箱
を過度に温度上昇させることは少ない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例につ
き図1ないし図6を参照しながら説明する。まず図1な
いし図3において、概略構成を述べる。加熱調理器の調
理器本体1は、外箱2および内箱3から構成されてい
る。すなわち、外箱2は底板部2a、一方の側板部2
b、上板部2c、他方の側板部2dおよび後板部2e
(図5参照)を有し、前面を開放した矩形箱状をなして
いる。内箱3は底板部3a、一方の側板部3b、上板部
3c、他方の側板部3dおよび後板部3e(図5参照)
を有し、前面を開放した矩形箱状をなしている。
【0015】外箱2の内部に、内箱3を、該外箱2の内
面と空間をおいて配設している。この場合、内箱3は正
面から見て外箱2の内部のうちやや左寄りに配設されて
おり、その反対の空間部により機械室4が形成されてい
る。この機械室4の内部には例えば電子レンジ調理で使
用するマグネトロン(熱源)5、高圧トランス6、高圧
コンデンサ7等が配設されていると共に、ダンパ装置
8、さらにはファン装置9が配設されている。
【0016】前記ダンパ装置8は、内箱3の側板部に形
成したダンパ口8a,8aと、このダンパ口8,8aを
開閉するダンパ板10と、ダンパモータ11と、このダ
ンパモータ11の回転に基づいてダンパ板10を開閉動
作させる開閉機構部12とを有して構成されている。フ
ァン装置9は、ファンモータ9aとファン9bとを有し
て、前記マグネトロン5の下方部に上向きに送風するよ
うに設けられている。
【0017】また、前記内箱3の内部は加熱調理室13
とされている。調理器本体1の前面には加熱調理室13
を開閉する扉14が設けられていると共に、操作パネル
15が設けられている。この操作パネル15の後側が前
記機械室4とされている。操作パネル15には、調理メ
ニューを設定するメニュー設定スイッチや、出力を設定
する出力設定スイッチ、時間を設定する設定スイッチお
よびスタートスイッチ等のスイッチ群16(図4参照)
が設けられていると共に、表示器17が設けられてい
る。
【0018】また、前記内箱3の上板部3cと底板部3
aとにはそれぞれ熱源としての上ヒータ18および下ヒ
ータ19が配設されており、上ヒータ18は管状ヒータ
から構成され、下ヒータ19は面状ヒータから構成され
ている。前記外箱2の底板部2aのほぼ全域(機械室4
の底板部領域も含む)には、小孔からなる吸入口20が
形成されている。この場合、ほとんどの吸入口20は内
箱3の底板部3aと対向する位置関係にある。
【0019】また、外箱2の底板部2aにおいて、左側
の部分には、排気口21が形成されており、外箱2の底
板部2aと内箱3の底板部3aとの間において、この排
気口21と上記吸入口20とを遮断するように仕切部材
たる仕切板22が配設されている。さらにまた、機械室
4の後板部すなわち外箱2の後板部2e(図5参照)に
は補助排気口23(同図参照)が形成されている。
【0020】さて、内箱3には断熱手段24が施されて
おり、以下、これについて述べる。内箱3の底板部3a
(ヒータ19の外面)には、断熱部材25が装着されて
いる。この断熱部材25は例えばグラスウールからなる
断熱板26aを2枚重ねして構成されている。そして、
一方の側板部3bには、1枚の断熱板26aからなる断
熱部材27が装着されている。さらに上板部3cには、
上ヒータ18ごと覆うようにして断熱部材としての金属
板からなる遮熱板28が空気層29をおいて装着されて
いる。この遮熱板28および空気層29は、断熱板26
aよりも断熱性が低いとはいうものの、内箱3に対して
は断熱性を有するものである。なお、内箱3の他方の側
板部3dには断熱部材はない。従って、内箱3の底板部
3aにおける断熱度合いが、他の部位の断熱度合いより
大きく設定されている。特に本実施例では、内箱3の底
板部3a、一方の側板部3b、上板部3c、他方の側板
部3dの順に低くなるようにしている。
【0021】一方、外箱2と内箱3と空間のうち、内箱
3の上板部3cと他方の側板部3dとにかけてのコーナ
ー部Krに位置して、風受板30を、外箱2の内面およ
び内箱3の外面から離間する状態に配設している。この
風受板30は、上部に斜状部30aを有すると共に、こ
の斜状部30aの下方部に垂直状部30bを有してな
る。なお、内箱3の底板部3aの下面部には,ターンテ
ーブル(図示せず)を回転させるためのモータ31が配
設されている。また、内箱3の他方の側板部3dには、
図5に示すように、外箱2外に通じる排気通路32が形
成されている。また、排気口21部分には、該排気口2
1から出た空気を前方へ導出する排気ダクト21aが設
けられている。
【0022】図4には電気的構成を示しており、制御回
路33は、スイッチ群16からのスイッチ信号に基づい
て、表示器17、ターンテーブルモータ31、上下のヒ
ータ18,19、ファンモータ9aおよびダンパモータ
11を駆動制御して、加熱調理を制御するものである。
【0023】例えば、スイッチ群16により、電子レン
ジ調理が設定されてスタートスイッチが操作されると、
ダンパ口8a,8aが開放されると共に、マグネトロン
5が通電駆動され、且つ、ファン装置9のファンモータ
9aが通電される。マグネトロン5の駆動により、加熱
調理室13内の被加熱物が加熱される。この場合、ファ
ン装置9の運転により、外部空気が図5に示すように吸
入口20から吸入され、そして内箱3の周囲を通って排
気口21から吐出されると共に、一部は補助排気口23
から吐出され、また、一部は、ダンパ口8a,8aから
加熱調理室13内に流入し、扉14のガラス窓内面の曇
りをとって排気通路32から外箱2外部に吐出される。
この電子レンジ調理においては、ファン装置9の送風
は、上述した扉14のガラス窓の曇り止めと、機械室4
内の電機部品の冷却とに主眼がおかれている。
【0024】ここで、内箱3および外箱2間の冷却作用
が期待されるヒータ調理について述べる。今、スイッチ
群16により、ヒータ調理(例えばオーブン調理)が設
定されてスタートスイッチが操作されると、ダンパ口8
a,8aは閉塞された状態で、上ヒータ18および下ヒ
ータ19、並びにファン装置9のファンモータ9aが通
電される。上ヒータ18および下ヒータ19の通電によ
り、加熱調理室13内の被加熱物が加熱される。これに
伴い内箱3や外箱2さらには機械室4内が温度上昇して
ゆく。
【0025】一方、ファンモータ9aの通電によりファ
ン装置9のファン9bが電子レンジ調理時と同じ風量と
なるように回転駆動される。このファン9bの回転駆動
により、図1および図6に示すように、吸入口20から
外部空気が底板部3a下方空間部に吸入されて風つまり
冷却風が生成される。この場合、一部の冷却風は、機械
室4の後板部の補助排気口23から排出されるが、その
他の開口としては、底板部2aにのみ排気口21が存在
するから、この冷却風の大部分は、この図6に示すよう
に、機械室4を下から上へと通り、そして、内箱3と外
箱2との間の空間部のうち上部空間部に流入し、ここを
左方向へ通り、そして、コーナー部Krを経て、側板部
3d外側の空間部に流入し、ここを下方向へ通り、そし
て、熱交換した熱い空気は排気口21から吐出される。
従って、調理器本体1を部屋の側壁に近付け得るものと
なる。
【0026】ここで、冷却用空気である外部空気は、最
初に、そのほとんどが内箱3の底板部3aに直接的に吹
き当たり、しかもおよび外部空気が未だ低い温度状態で
あることから、ここでの熱交換量が多いと予測される
が、本実施例によれば、この底板部3a部分の断熱部材
25を断熱板26aの2枚重ねにより構成することで、
吸入口20と対向する内箱3底板部3aの断熱度合いが
他の部位の断熱度合いより大きくなるように構成してい
るから、該底板部3aでの熱交換作用が抑えられ、加熱
調理室13の底板部での大きな温度低下が抑えられ、加
熱調理室13内の温度むらがなくなる。また、外部空気
が初期のうちに過度に温度上昇することもないから、そ
の後の熱交換率が低下することはなく、外箱2に対する
温度上昇抑制効果が向上する。
【0027】特に本実施例によれば、断熱度合いを、内
箱3の外面のうち吸入口20と対向する内箱3の底板部
3a、一方の側板部3b、上板部3c、他方の側板部3
dの順に低くなる構成としており、つまり、加熱調理室
13の温度低下が順次少なくなると予測される順に断熱
度合いが低くなり、加熱調理室13内の温度の均一化を
さらに良好に図ることができる。また、熱交換率が徐々
に上がるから、外箱2に対する温度上昇抑制効果も良好
に図ることができる。
【0028】さらにまた、本実施例によれば、外箱2と
内箱3と空間のうち、内箱3の上板部3cと他方の側板
部3dとにかけてのコーナー部Krに位置して風受板3
0を配設した構成としているから、加熱調理器の熱源と
してのヒータ18,19が内箱3の上板部3cと底板部
3aとにある構成の場合に、外箱2に対する温度抑制効
果がさらに良くなる。
【0029】すなわち、ファン装置9の運転時に、外部
空気は、吸入口20から吸入されて、内箱3の底板部3
a下方の空間部、一方の側板部3b側方の空間部つまり
機械室4、上板部3c上側の空間部、他方の側板部3d
外方の空間部を順に通して前記排気口21から排出され
るが、この場合、内箱3に上ヒータ18および下ヒータ
19が存することから、二つのヒータ部分18,19を
通過した外部空気は、温度が上昇しており、それ以後、
熱の逃げ口としては排気口21しかないので、その間に
さらに温度が高くなることが予測されるが、本実施例に
よると、内箱3の上板部3cと他方の側板部3dとにか
けてのコーナー部Krに位置して風受板30を配設して
いるから、二つのヒータ18,19部分を通過した外部
空気は、この風受板30に当たり、これにて、そのまま
外箱2のコーナー部に当たる場合に比して該外箱2に対
する温度上昇を抑えることができる。
【0030】次に図7は本発明の第2の実施例を示す。
この実施例においては、風受板30は設けておらず、そ
して、制御回路33は、ヒータ調理時においては、例え
ばファンモータ9aを断続的に運転することで、ファン
装置9の風量が電子レンジ調理時の風量より低くするも
のである。
【0031】この実施例においては、ヒータ調理時に
は、外部空気がヒータ18,19部分を通過すると温度
上昇するが、この場合風量が少ないから、その風(外部
空気)が外箱2のコーナー部に当たるも、該外箱2を過
度に温度上昇させることは少ない。なお、ファン装置9
の風量を少なくする手段としては、上述の断続運転では
なく、ファンモータ9aを回転速度制御するようにして
も良い。また、断熱手段としては、同一材料の断熱部材
の厚さを変更することで断熱度合いを異ならせる構成と
しても良い。
【0032】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、次の効果を得ることができる。
【0033】請求項1の発明によれば、調理器本体を部
屋の側壁に近付け得ることはもとより、断熱手段を、吸
入口と対向する内箱底板部の断熱度合いが他の部位の断
熱度合いより大きくなるように構成しているから、加熱
調理室内の温度むらをなくすことができ、また、外箱に
対する温度上昇抑制効果の向上も図り得る。
【0034】請求項2の発明によれば、断熱手段におけ
る断熱度合いを、内箱の外面のうち吸入口と対向する内
箱底板部、一方の側板部、上板部、他方の側板部の順に
低くなる構成としたから、加熱調理室内の温度の均一化
をさらに良好に図り得ると共に、外箱に対する温度上昇
抑制効果もさらに良好に図り得る。
【0035】請求項3の発明によれば、熱源を、内箱の
上板部と底板部とにそれぞれ設けられた上ヒータおよび
下ヒータから構成し、外箱と内箱と空間のうち、内箱の
上板部と他方の側板部とにかけてのコーナー部に位置し
て風受板を配設した構成としたから、ヒータ部分を通過
した熱い外部空気が風受板に当たることで、外箱に対す
る温度抑制効果をさらに向上できる。
【0036】請求項4の発明によれば、熱源として、マ
グネトロンとヒータとを備え、マグネトロンによる電子
レンジ調理と、ヒータによるヒータ調理とを切換えて行
なうようにし、ヒータ調理時には電子レンジ調理時に比
してファン装置の風量を低下させる構成としたから、ヒ
ータ調理時において、その冷却風が外箱のコーナー部に
当たるものの、該外箱が過度に温度上昇することを少な
くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す縦断正面図
【図2】機械室部分の一部破断側面図
【図3】一部破断の平面図
【図4】電気的構成を示すブロック図
【図5】ヒータ調理時における冷却風の流れを示す図
【図6】電子レンジ調理時における冷却風の流れを示す
【図7】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【符号の説明】
1は調理器本体、2は外箱、3は内箱、4は機械室、5
はマグネトロン(熱源)、8はダンパ装置、9はファン
装置、13は加熱調理室、18は上ヒータ(熱源)、1
9は下ヒータ(熱源)、20は吸入口、21は排気口、
22は仕切板、23は補助排気口、24は断熱手段、2
5は断熱部材、26aは断熱材、27は断熱部材、28
は遮熱板、30風受板、32は排気通路を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−127725(JP,A) 実開 昭53−11954(JP,U) 実開 昭53−345(JP,U) 実開 昭57−44304(JP,U) 実開 平5−3805(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24C 7/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外箱を有すると共に、この外箱の内部に
    その内面と空間をおいて配設された内箱を有して構成さ
    れ、この内箱の内部を加熱調理室とした調理器本体と、 前記加熱調理室の内部に収容された被加熱物を加熱する
    熱源と、 前記外箱の底板部において前記内箱の底板部と対向する
    位置に形成された吸入口と、 前記外箱の底板部に、前記吸入口とは仕切られた状態で
    形成された排出口と、 前記内箱と外箱との間に配設され、前記吸入口から空気
    を吸入し、内箱の底板部下方の空間部、一方の側板部側
    方の空間部、上板部上側の空間部、他方の側板部側方の
    空間部を順に通して前記排気口から出すファン装置と、 前記内箱に対して断熱作用を呈し、前記吸入口と対向す
    る内箱底板部の断熱度合いが他の部位の断熱度合いより
    大きく設定された断熱手段とを備えてなる加熱調理器。
  2. 【請求項2】 断熱手段は、その断熱度合いが、内箱の
    外面のうち吸入口と対向する内箱底板部、一方の側板
    部、上板部、他方の側板部の順に低くなる構成であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  3. 【請求項3】 熱源は、内箱の上板部と底板部とにそれ
    ぞれ設けられた上ヒータおよび下ヒータから構成され、
    外箱と内箱と空間のうち、内箱の上板部と他方の側板部
    とにかけてのコーナー部に位置して風受板を配設したこ
    とを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  4. 【請求項4】 熱源として、マグネトロンとヒータとを
    備え、マグネトロンによる電子レンジ調理と、ヒータに
    よるヒータ調理とを切換えて行なうようにし、ヒータ調
    理時には電子レンジ調理時に比してファン装置の風量を
    低下させることを特徴とする請求項1記載の加熱調理
    器。
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