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JP2972677B2 - 非同期転送モード通信ネットワーク - Google Patents

非同期転送モード通信ネットワーク

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JP2972677B2
JP2972677B2 JP30609297A JP30609297A JP2972677B2 JP 2972677 B2 JP2972677 B2 JP 2972677B2 JP 30609297 A JP30609297 A JP 30609297A JP 30609297 A JP30609297 A JP 30609297A JP 2972677 B2 JP2972677 B2 JP 2972677B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のATM(As
ynchronous transfer mode:非同期転送モード)交換機
とそれらを接続する中継回線からなり、PNNI(Priv
ate Network Network Interface)によるシグナリング
を行う非同期転送モード通信ネットワークに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のATM交換機とそれらを接
続する中継回線からなる従来のATM通信ネットワーク
においては、障害発生時にATMのVCコネクションを
救済する方式として、特開平08−242240号公報
や特開平09−93260号公報に開示されているもの
がある。これら従来技術では、VCコネクション受け付
け時に、現用ルートと障害迂回用の予備ルートの両方が
確保できる場合のみコネクションを受け付け、現用ルー
ト用のルーチングテーブルと予備ルート用のルーチング
テーブルを設定しておく。障害が発生した際には、VC
−AIS(AlarmIndifination Signal:警報表示信号)
により発着の交換機に通知し、通知を受けた交換機でル
ーチングテーブルを現用のものから迂回用のものへ切り
替えることによって、迅速にATMコネクションを切り
替えている。
【0003】上記従来の方式では、通信中のVCコネク
ションの救済が実現されているが、障害が発生する時点
より前に迂回ルートが決められているためにネットワー
クの構成と障害発生した箇所によっては、迂回ルートで
も障害箇所を避けられず、ATMのVCコネクションを
救済できない場合がある。また、従来の方式は、IIS
P(Interim Inter-switch Signaling Protocol)のよ
うに、各ATM交換機がコンフィグレーションデータと
してネットワークのルーチング情報を保持しておき、そ
の範囲でルートを選択するルーチング方式の下で実現さ
れている。
【0004】これとは別に、交換機間をATM For
umで定めるPNNI(Private Network Network Inte
rface)で接続する方式がある。この場合は、ルーチン
グプロトコルによりネットワーク内のATM交換機がネ
ットワークのトポロジー情報(自身の到達可能なアドレ
ス情報、リンクの障害情報や輻輳情報など)をやりとり
することにより、発交換機でコネクション設定を行う時
点の最適なルートを選択することを可能としている。
【0005】上記方式を採用したネットワークにおいて
障害が発生した場合、データ転送フェーズにあるATM
コネクションにおいては、図7のシーケンスに示すよう
に、障害装置の隣接ノードによりATMコネクションの
両端にむけてRESEASEメッセージを送信し、AT
Mコネクションを解放する。また、障害が発生したこと
を契機として、ルーチングプロトコルにより各交換機に
おけるトポロジー情報が更新される。そして、エンドユ
ーザが再発呼することにより、発交換機で更新されたト
ポロジー情報に基づいて障害を迂回したルートが選択さ
れ、新たなATMコネクションが設定され、エンドユー
ザの通信は再開される。
【0006】この場合、障害発生後に迂回ルートが選択
されるため、障害箇所を避けられるルートが存在すれ
ば、ATMコネクションを救済することができる。但
し、ネットワークの構成と障害発生箇所によっては、障
害発生箇所以外にルートがない場合もある。しかしなが
ら、従来技術では、この場合でも発交換機に対してはA
TMコネクションの設定が要求されるため、ネットワー
ク内に無駄なコネクション設定の要求が発生することが
ある。
【0007】また、ATM中継網にATM以外のプロト
コルのエンドユーザを収容するシステムにおいて、中継
ATMコネクションが障害により解放された際の動作に
関して、IPのようなコネクションレス型のプロトコル
エンドユーザを収容するシステムの場合には、ATM−
LANに見られるような例がある。ここでは、中継AT
Mコネクションが解放されたことは、エンドユーザには
特に通知されずにエンドユーザ間は通信不能な状態とな
る。エッジデバイスで一定時間後にATMコネクション
の再設定を行って設定できれば、エンドユーザ間の通信
は再開される。しかしながら、X.25などコネクショ
ン型プロトコルのエンドユーザを収容するシステムにつ
いては、特に勧告上の規定や公知例がない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、エッジデバイスである加入者(エンドユー
ザ)収容装置にエンドユーザ間のネットワークレイヤコ
ネクションを保持したまま、ATM中継網内のATMコ
ネクションを再設定する機能がないため、網内で障害が
発生し、データ転送フェーズのATMコネクションが解
放された場合、網内に代替えルートがあってもエンドユ
ーザ間の通信はできなくなり、通信を継続するために
は、エンドユーザが再発呼しなければならないという問
題がある。
【0009】また、従来技術では、データ転送中にAT
Mコネクション上に障害が発生した時、エッジデバイス
は呼解放メッセージ(RELEASE)を受けることに
より障害の発生を認識するが、網内のどこで発生した障
害なのかはわからず、ATMコネクションの再設定をす
れば救済可能な障害なのか、再設定しても救済すること
のできない障害なのかを、エッジデバイスで判断できな
いため、無条件にATMコネクションを再設定するしか
ない。このため、網内で障害が発生してATMコネクシ
ョンが解放された際、ネットワーク構成上、障害箇所以
外のルートがなく、コネクションを設定できないことが
わかっている場合でも、エッジデバイスが通信を継続す
るためにATMコネクションの再設定を行わなければな
らないという問題がある。
【0010】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、ATM網内障害発生時、エッジデバイスにてデ
ータ転送中のエンドユーザ間のATM以外のプロトコル
のコネクションを保持したまま、ATMコネクションを
張り替えてエンドユーザ間の通信を継続することがで
き、また、網内障害により解放されたATMコネクショ
ン再設定時、エッジデバイスからの無駄なコネクション
設定要求を低減することができる非同期転送モード通信
ネットワークを提供することを目的としている。
【0011】
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、この発明では、非同期転送モードでデータを
送受信するネットワークであって、ネットワークを構成
する複数の交換機と、交換機と非同期転送モード以外の
プロトコルの加入者の間に加入者からのデータを前記交
換機で転送するための制御を行うために設置された加入
者収容装置とからなるATM通信ネットワークにおい
て、前記交換機は、加入者間でのコネクション障害時、
データ転送フェーズにある非同期転送モードコネクショ
ンを解放するための呼解放メッセージ上に、障害位置を
特定する障害位置特定情報要素を付与する障害位置特定
情報要素付与手段を具備し、 前記加入者収容装置は、加
入者間でのコネクション障害発生時に、前記交換機から
の呼解放メッセージを受けると、自身のもつ迂回可能ノ
ード情報と前記障害位置特定情報要素を参照することに
より、その障害が迂回可能な障害かを判定する判定手段
と、前記判定手段により迂回可能な障害であると判定さ
れると、非同期転送モードコネクションの再設定を行う
再設定手段と、前記再設定手段による非同期転送モード
コネクションの再設定中、加入者間のネットワークレイ
ヤコネクションを保持し、前記再設定手段によって設定
された非同期転送モードコネクション設定完了後、加入
者間のネットワークレイヤコネクションを新たに設定さ
れた非同期転送モードコネクションに変更する変更手段
と、前記再設定手段による非同期転送モードコネクショ
ンの再設定中、加入者からのデータの流入を規制し、非
同期転送モードコネクションの再設定完了後、加入者か
らのデータの流入規制を解除するデータ規制制御手段と
を具備することを特徴とする。
【0013】
【0014】この発明では、ATM交換機は、加入者間
でのコネクション障害時、障害位置特定情報要素編集手
段により、データ転送フェーズにある非同期転送モード
コネクションを解放するための呼解放メッセージ上に、
障害位置を特定する障害位置特定情報要素を付与い、加
入者収容装置に向けて送信する。加入者収容装置は、呼
解放メッセージを受信すると、判定手段によって迂回で
きる可能性があるかどうかを判定する。迂回できる可能
性ありと判定された場合は、エンドユーザ側データ流入
制御手段及びエンドユーザ間コネクション保持手段によ
って、エンドユーザ間のネットワークレイヤコネクショ
ンを保持しつつ、エンドユーザのデータ送信を規制す
る。変更手段によって、加入者間のネットワークレイヤ
コネクションを保持しつつ、データ規制制御手段によっ
て、加入者からのデータの流入を規制する。再設定手段
による再設定により、障害箇所を迂回したATMコネク
ションが設定されると、変更手段により保持していた加
入者間のネットワークレイヤコネクションを新たに設定
されたATMコネクションにマッピングするようテーブ
ルを変更する。網内の中継ルートが確定したところで、
データ規制制御手段によって、加入者からのデータ送信
規制を解除し、加入者間の通信を継続する。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0016】A.実施形態の構成 A−1.ATM通信ネットワークの構成 図1は、本発明の実施形態によるATM通信ネットワー
クの構成を示すブロック図である。図1(a)におい
て、ATM通信ネットワークは、交換機同士を中継回線
により接続された複数のATM交換機1〜15と、エン
ドユーザ18,19をATM中継網に収容するための装
置である加入者収容装置16,17とから構成されてい
る。上記加入者収容装置16,17は、各々、ATM交
換機8,9に所定の回線により接続されている。
【0017】加入者収容装置16、17は、ネットワー
クのエッジデバイスとしてATM交換機とATM以外の
プロトコルのエンドユーザの間に位置し、エンドユーザ
からのデータをATM中継網で転送するためのコネクシ
ョンの載せ換えやセルの組立分解を行う装置である。
【0018】ATM交換機同士は、ATM Forum
で規定されるPNNI(Private Network Network Inte
rface)プロトコルで、ATM交換機8,9と加入者収
容装置16,17は、各々、やはりATM Forum
で規定するUNI3.1もしくはUNI4.0で接続さ
れている。また、各ATM交換機8,9と加入者収容装
置16,17には、図1(b)の表に示すようなPNN
Iの規定に従った階層構造のATMアドレスが付与され
ている。「−」の前はネットワークプレフィックスであ
り、「−」の後ろはユーザパートである。
【0019】ネットワーク加入者であるエンドユーザ1
8が第2のネットワーク加入者であるエンドユーザ19
と通信する場合、まず、エンドユーザ18を収容する加
入者収容装置16とエンドユーザ19を収容する加入者
収容装置17の間でATMコネクションが設定され、該
ATMコネクション上にエンドユーザ18と19の間の
エンドユーザ間コネクションが設定される。
【0020】A−2.加入者収容装置とATM交換機の
構成 次に、図2は上述した加入者収容装置16,17とAT
M交換機8,9の構成を示すブロック図である。なお、
ATM交換機の構成に関しては、加入者収容装置16,
17と接続されているATM交換機8,9について説明
しているが、基本的な構成は、ATM交換機8,9を除
く他のATM交換機でも同じである。
【0021】B−1.加入者収容装置の構成 図において、加入者収容装置16,17は、加入者側回
線制御部31、加入者側呼制御部32、エンドユーザ−
ATMマッピング制御部33、ATMコネクション制御
部34、ATM側回線制御部35、および迂回可能ノー
ド情報36から構成されている。
【0022】加入者側回線制御部31は、ネットワーク
加入者であるエンドユーザ18、19からの回線を収容
し、回線ごとのデータの送受信を行うほか、障害/閉塞
等の回線状態の管理(エンドユーザ加入者収容装置間の
リンクの管理)を行う。加入者側呼制御部32は、エン
ドユーザ間のコネクションの制御として、エンドユーザ
間のネットワークレイヤコネクション(エンドユーザ間
の論理的接続)の設定/解放/データ転送の制御を行
う。
【0023】エンドユーザ−ATMマッピング制御部3
3は、エンドユーザ間のコネクションと網内中継ATM
コネクションの対応付けを行う。すなわち、エンドユー
ザ−ATMマッピング制御部33は、コネクション設定
時にエンドユーザが指定した通信相手のアドレスよりそ
れを収容する加入者収容装置を求めてATMコネクショ
ン制御部34に引き継いだり、設定済みのエンドユーザ
間のコネクションと網内中継ATMコネクションの対応
付けを行う。
【0024】ATMコネクション制御部34は、UNI
3.1/4.0に基づいたシグナリングでATMコネク
ションの設定/解放を行う。ATM側回線制御部35
は、ATM交換機と接続される回線上のデータ転送およ
び障害等の回線状態の管理を行う。迂回可能ノード情報
36は、ネットワーク構成上、迂回ルートを持つノード
を特定するための情報(ATMアドレスの範囲等)とし
て予め加入者収容装置内16,17に保持された情報で
ある。
【0025】A−3.ATM交換機の構成 また、ATM交換機8,9は、LAN側回線制御部3
7、ATMコネクション管理部38、トポロジー情報デ
ータベース39、およびWAN側回線制御部40から構
成されている。LAN側回線制御部37は、当該ATM
交換機8,9に接続される加入者収容装置(複数の場合
あり)16,17との間の回線の状態管理および加入者
収容装置16,17から当該ATM交換機8,9へ、A
TM交換機8,9から加入者収容装置16,17へ転送
されるデータの受け渡しを行う。
【0026】ATMコネクション管理部38は、通信相
手のエンドユーザ18,19を収容する加入者収容装置
16,17が接続されているATM交換機8,9との間
の網内ATMコネクションの管理を行う。すなわち、A
TMコネクション管理部38は、加入者収容装置16,
17からのATMコネクション設定を受けると、PNN
Iプロトコルのシグナリング手順により、着側加入者収
容装置の接続されているATM交換機までのルーチング
を行うことにより、網内ATMコネクションの設定を行
う。同様にコネクションの解放も行う。ルーチングに
は、PNNIのルーチングプロトコルで作成されたトポ
ロジー情報データベース39の情報を参照する。WAN
側回線制御部40は、ATM交換機8,9を除く他AT
M交換機との間の中継回線の状態管理および接続されて
いるATM交換機間のデータの受け渡しを行う。
【0027】A−4.呼解放メッセージの構成 次に、図3は、上述した呼解放メッセージ(RELEA
SE)の構成を示す概念図である。図において、51
は、ATMのシグナリングにおいて、設定済みのコネク
ションを解放する際に使用される呼解放メッセージ(R
ELEASE)である。該呼解放メッセージ51は、U
NI、PNNI共通のフォーマットを有し、ATM網内
で障害が発生した場合、データ転送フェーズにあるSV
C(Switched Virtual Channel:交換型仮想チャネル)
のATMコネクションについて、検出箇所からATMコ
ネクションの両端(エッジデバイス)に向って送信され
る。本発明では、この呼解放メッセージ51の最後部
に、障害発生箇所を特定できる情報として、障害位置特
定情報要素52を付与することにより、ATMコネクシ
ョンの端点である加入者収容装置に障害の発生位置を知
らせる。
【0028】上記障害位置特定情報要素52の詳細フォ
ーマットは、クランクバック情報要素53に示される通
りである。該クランクバック情報要素53は、従来技術
ではPNNIプロトコルの呼設定フェーズにおいて、障
害等の理由により、ルーチングされたルートが使用でき
ない場合に、本情報要素を付与した呼解放メッセージ5
1を送信してネットワーク内のある地点まで戻り、そこ
で再ルーチングするという目的で使用されていた。本発
明では、該クランクバック情報要素53をデータ転送フ
ーズにおいて障害が発生した際、PNNIだけでなく、
UNIのインタフェースで接続される加入者収容装置に
も送り届けることにより、エッジデバイスに網内の障害
位置を通知する。
【0029】B.実施形態の動作 次に、本発明の実施の形態の基本的な動作について、図
1〜図4を参照して説明する。加入者収容装置16に収
容されるエンドユーザ18と加入者収容装置17に収容
されるエンドユーザ19は、加入者収容装置16からA
TM交換機9、5、1、3、8を経て、加入者収容装置
17に至るATMコネクション上に、エンドユーザ1
8、19間のネットワークレイヤコネクションを設定し
て通信を行っている。その設定方法を説明する。エンド
ユーザ18の発呼要求を契機として加入者収容装置16
はエンドユーザ18が指定した通信相手のエンドユーザ
19を収容する加入者収容装置17のATMアドレスを
求め、加入者収容装置16と加入者収容装置17の間に
ATMコネクションを設定する。この時、網内中継ルー
トは、PNNIで各ATM交換機が共有するトポロジー
情報データベース39より、その時点のネットワーク状
況に置いて最適なもの(障害や輻輳の発生している箇所
をさけて、かつ最短のルート)が選択される。例えば、
ATM交換機9、5、1、3、8を経由するルートであ
る。ここで、加入者収容装置16及び17では、エンド
ユーザ間のコネクションとそれをのせかえたATMコネ
クションのマッピングテーブルを作成する。
【0030】ここで、上記通信中に、ATMコネクショ
ン上にあるいずれかのATM交換機に障害が発生する
と、ATMコネクション上、隣に位置する装置がATM
交換機の場合は、WAN側回線制御部40が、加入者収
容装置の場合はATM側回線制御部35でリンクの障害
を検出する。リンクの障害を検出したATM交換機で
は、ATMコネクション管理部38によって、障害位置
特定情報要素52を付与した呼解放メッセージ51を編
集し、ATMコネクション上、障害の発生したATM交
換機と逆の位置にある隣接装置に送信する。例えば、A
TM交換機3に障害が発生すると、ATM交換機3の隣
接装置であるATM交換機1,8のWAN側回線制御部
40でリンクの障害を検出する。ATM交換機1では、
ATMコネクション管理部38によって、呼解放メッセ
ージ51に障害位置特定情報要素52を付与し、本コネ
クションの隣接装置であるATM交換機5に送信する。
【0031】呼解放メッセージ51を受けた装置では、
ATM交換機にRELEASE COMPメッセージを
返し、ATMコネクションを解放する。この動作をAT
Mコネクションの両端に位置する加入者収容装置16、
17まで繰り返すことによって、ATM網内中継に使用
されていたATMコネクションを解放する。
【0032】具体的には、障害位置特定情報要素52の
プロックリンクの前ノード(ATM交換機1のアドレ
ス)およびブロックリンクの後ノード(ATM交換機3
のアドレス)は、トポロジー情報データベース39を参
照して、障害ポート番号をATMアドレスに変換する。
呼解放メッセージ51を受けたATM交換機5では、A
TM交換機1にRELEASE COMPメッセージを
返し、交換機1と交換機5の間のATMコネクションを
解放する一方で、コネクション上の隣接ノードのATM
交換機9に呼解放メッセージ51を送信する。
【0033】また、RELEASE COMPを受信し
た交換機1でもATM交換機1とATM交換機5の間の
ATMコネクションを解放する。このように、ATM交
換機1からATM交換機5、9を経て、加入者収容装置
16まで、障害位置特定情報要素52が付与された呼解
放メッセージ51を転送し、受信した側は送信した側へ
RELEASE COMPメッセージを返す動作を繰り
返すことにより、該当ATMコネクションを解放する。
【0034】加入者収容装置16では、図4のシーケン
スS1で示す手順で、ATMコネクション制御部34で
該当ATMコネクション解放を行う。一方、やはりAT
M交換機3の障害を検出したATM交換機8でも同様に
して、該当リンクの隣接装置である加入者収容装置17
に障害位置特定情報に障害位置特定情報要素52を付与
した呼解放メッセージ51を送信し、ATM交換機8と
加入者収容装置17の間のATMコネクションを解放す
る。このようにして、エンドユーザ18と19の間の通
信において、図4のシーケンスS1で示すように、AT
M網内中継時に使用されたATMコネクションが解放さ
れる。
【0035】次に、障害位置特定情報要素52つき呼解
放メッセージ51を受信した加入者収容装置16,17
のATMコネクション制御部34では、本情報要素と装
置内にもともとある迂回可能ノード情報36を参照し
て、障害が網内迂回できる可能性のある障害なのか判定
する。加入者収容装置16が受けた交換機3の障害検出
を通知する呼解放メッセージ51の場合、ブロックリン
クの前ノードにはATM交換機1のアドレス(図1
(b)に示すアドレス表21よりa.99.99−0)
が、ブロックリンクの後のノードにはATM交換機3の
アドレス(c.99.99−0)が設定されている。図
1(a)に示されるネットワーク構成より迂回可能なノ
ードは交換機1〜8であり、迂回可能ノード情報36
は、例えば、ATMアドレスの第3フィールド(.で区
切られた3番目)が90以上という情報を持っている。
したがって、この場合、迂回可能と判定する(図4に示
すシーケンスS2)。
【0036】迂回可能と判定した加入者収容装置16、
17のATMコネクション制御部34は、ATMコネク
ションの再設定を行う。再設定中、エンドユーザからの
データの流入を規制するために、エンドユーザ−ATM
マッピング制御部33で解放したATMコネクションを
使用しているエンドユーザ側のコネクションを検索し、
加入者側呼制御部32より該当エンドユーザのネットワ
ークレイヤコネクションについてデータの流入規制を行
う(図4に示すシーケンスS3)。
【0037】障害により解放されたATMコネクション
を設定した側(発側)の加入者収容装置からのATMコ
ネクション設定要求を受けたATM交換機のATMコネ
クション制御部34では、メッセージをルーチングする
際、トポロジー情報データベース39を参照し、網内の
ルートを決定する。すなわち、ATMコネクション制御
部34では、各ATMコネクションごとに発呼した側
(SET UP送信側)かどうかの情報を持っている。
ここで、加入者収容装置16の方で、図4に示すシーケ
ンスS1で解放されたATMコネクションが設定された
ものとする。加入者収容装置16のATMコネクション
制御部34は、加入者収容装置17を着アドレスとして
SET UPメッセージを編集し、ATM交換機9に送
信する。ATM交換機9のATMコネクション制御部3
4では、本SET UPメッセージをルーチングする
際、トポロジー情報データベース39を参照し、交換機
9→5→1→4→8を経て加入者収容装置17へ至るル
ートを選択する。このトポロジー情報データベース39
は、ATM網内の障害発生時、ルーチングプロトコルに
より更新され、障害箇所は選択しないよう変更されてい
る。
【0038】次に、選択したルート通りにSET UP
メッセージが送信されると、ルート上のATM交換機
9,5,1,3,8は、各隣接したATM交換機または
加入者収容装置に対してCALL PROCメッセージ
を返す。その後、着ノードである加入者収容装置17
は、SET UPメッセージと同じルートを通って、発
ノードである加入者収容装置16へCONNECTメッ
セージを返す。以上、PNNIプロトコルで規定される
ATM呼設定手順に従って、障害箇所を迂回した新たな
ATMコネクションが設定される(図4のシーケンスS
4)。
【0039】そして、ATMコネクションの再設定が完
了すると、加入者収容装置16および17のATMコネ
クション制御部34がエンドユーザ−ATMマッピング
制御部33へ通知し、ここで、エンドユーザ18とエン
ドユーザ19の通信を本コネクションで中継するように
マッピングテーブルを変更する(図4のシーケンスS
5)。変更後、加入者側呼制御部32で該当ネットワー
クレイヤコネクションのデータの流入規制を解除する
(図4のシーケンスS6)。
【0040】以上の動作により、障害となったATMコ
ネクションの代替えコネクションの設定が完了し、エン
ドユーザ18とエンドユーザ19はコネクション切れを
意識することなく、通信を継続することができる。
【0041】次に、図5は、ATM交換機1とATM交
換機3の間の中継回線が障害になった場合の動作を示す
シーケンス図である。ATM交換機1とATM交換機3
の間の中継回線に障害が生じると、シーケンスS11に
おいて、加入者収容装置16で受信する呼解放メッセー
ジ51上の障害位置特定情報要素52のブロック前リン
クはATM交換機1(a.99.99−0)、ブロック
後リンクはATM交換機3(c.99.99−0)が設
定され、加入者収容装置17で受信する呼解放メッセー
ジ51の方のブロック前リンクはATM交換機3(c.
99.99−0)、ブロック後リンクはATM1(a.
99.99−0)が設定される。この場合も、迂回可能
ノード情報36を参照することにより、迂回可能と判定
され、図4と同様に、シーケンスS11、S12等の動
作により、エンドユーザ18、19間の通信が継続され
る。
【0042】また、図6は、ATM交換機9に障害が発
生した場合の動作を示すシーケンス図である。ATM交
換機9に障害が生じると、シーケンスS21で、加入者
収容装置17が受信する呼解放メッセージ51上の障害
位置特定情報要素52のブロック前リンクはATM交換
機5(a.01.99−0)、ブロック後リンクはAT
M交換機9(a.01.22−0)が設定される。この
場合、迂回可能ノード情報36を参照すると、条件を満
たさないので、迂回不可能と判定される。この結果、エ
ンドユーザ19に対して、エンドユーザ18とエンドユ
ーザ19との間のネットワークレイヤコネクションの解
放要求を送信し、エンドユーザ18とエンドユーザ19
との間のネットワークレイヤコネクションを解放する。
加入者収容装置16においては、ATM側回線制御部3
5によってATM交換機9の障害が検出され、ATM交
換機9のアドレスと迂回可能ノード情報36とを比較す
ることにより、迂回不能と判断される。この結果、エン
ドユーザ18に対して、エンドユーザ18とエンドユー
ザ19との間のネットワークレイヤコネクションの解放
要求を送信し、エンドユーザ18とエンドユーザ19と
の間のネットワークレイヤコネクションを解放する。
【0043】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、ATM網内で障害が発生したとき、網内に代替ルー
トがあれば、エッジデバイスによってエンドユーザ間の
コネクションを保持したまま、ATM網内のコネクショ
ンを張り替えるようにしたので、網に加入しているAT
M以外のプロトコルのエンドユーザは、再発呼してコネ
クションを再設定する必要がなく、網内の障害を意識す
ることなく、通信を継続することができるという利点が
得られる。
【0044】また、この発明によれば、障害の発生によ
るATMコネクション解放のための呼解放メッセージ5
1上に障害位置特定情報要素を付与し、エッジデバイス
に予め持たせた迂回可能ノード情報と比較することで、
エッジデバイスによって迂回可能な障害であるか否かの
切り分けを行ってから、再設定するようにしたので、障
害によるATMコネクション再設定時に、無駄なトラヒ
ックの発生を極力抑えることができるという利点が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態によるATM通信ネットワ
ークの構成を示すブロック図である。
【図2】 加入者収容装置と該加入者収容装置に接続さ
れたATM交換機との構成を示すブロック図である。
【図3】 呼解放メッセージ(RELEASE)の構成
を示す概念図である。
【図4】 ノード障害による迂回動作を示すシーケンス
図である。
【図5】 リンク障害による迂回動作を示すシーケンス
図である。
【図6】 迂回不可時の動作を示すシーケンス図であ
る。
【図7】 従来技術の障害時動作を示すシーケンス図で
ある。
【符号の説明】
1〜15 ATM交換機(交換機) 18,19 エンドユーザ 16,17 加入者収容装置(加入者) 21 ATMアドレス表 31 加入者側回線制御部 32 加入者側呼制御部(データ規制制御手段) 33 エンドユーザATMマッピング制御部(変更手
段) 34 ATMコネクション制御部(判定手段、再設定手
段) 35 ATM側回線制御部 36 迂回可能ノード情報 37 LAN側回線制御部 38 ATMコネクション制御部(障害位置特定情報要
素付与手段) 39 トポロジー情報データベース 40 WAN側回線制御部 51 呼解放メッセージ 52 障害位置特定情報要素 53 クランクバック情報要素
フロントページの続き (56)参考文献 日経コミュニケーション、第256号、 p.170−175 The ATM Forum,”PN NI 1.0,”p.179−180,p. 203−208 The ATM Forum,”UN I Version,3.1,”p. 171,p.225−231 日経コミュニケーション、第255号、 p.144−145 1997年信学総合大会、通信(2)、B −8−17、p.403 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 12/24 H04L 12/28 H04L 12/56

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非同期転送モードでデータを送受信する
    ネットワークであって、ネットワークを構成する複数の
    交換機と、交換機と非同期転送モード以外のプロトコル
    の加入者の間に加入者からのデータを前記交換機で転送
    するための制御を行うために設置された加入者収容装置
    とからなるATM通信ネットワークにおいて、 前記交換機は、加入者間でのコネクション障害時、デー
    タ転送フェーズにある非同期転送モードコネクションを
    解放するための呼解放メッセージ上に、障害位置を特定
    する障害位置特定情報要素を付与する障害位置特定情報
    要素付与手段を具備し、 前記加入者収容装置は、 加入者間でのコネクション障害発生時に、前記交換機か
    らの呼解放メッセージを受けると、自身のもつ迂回可能
    ノード情報と前記障害位置特定情報要素を参照すること
    により、その障害が迂回可能な障害かを判定する判定手
    段と、 前記判定手段により迂回可能な障害であると判定される
    と、非同期転送モードコネクションの再設定を行う再設
    定手段と、 前記再設定手段による非同期転送モードコネクションの
    再設定中、加入者間のネットワークレイヤコネクション
    を保持し、前記再設定手段によって設定された非同期転
    送モードコネクション設定完了後、加入者間のネットワ
    ークレイヤコネクションを新たに設定された非同期転送
    モードコネクションに変更する変更手段と、 前記再設定手段による非同期転送モードコネクションの
    再設定中、加入者からのデータの流入を規制し、非同期
    転送モードコネクションの再設定完了後、加入者からの
    データの流入規制を解除するデータ規制制御手段とを具
    備することを特徴とする非同期転送モード通信ネットワ
    ーク。
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1997年信学総合大会、通信(2)、B−8−17、p.403
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日経コミュニケーション、第255号、p.144−145
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