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JP3235662B2 - 経路制御方式 - Google Patents

経路制御方式

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JP3235662B2
JP3235662B2 JP14680699A JP14680699A JP3235662B2 JP 3235662 B2 JP3235662 B2 JP 3235662B2 JP 14680699 A JP14680699 A JP 14680699A JP 14680699 A JP14680699 A JP 14680699A JP 3235662 B2 JP3235662 B2 JP 3235662B2
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atm
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吾郎 中村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動的な経路制御機
能を有しないATM(非同期転送モード)交換機能をサ
ポートするATM装置と、ATM装置にATM Forum PNNI
1.0の機能を供給する経路接続エージェントとからなる
経路制御装置経路制御方式に関する。
【0002】このATM Forum PNNI1.0の機能には、
(1)通信を行いたい2台のATMエンドシステム間の
経路を動的に識別するためのルーティング機能と、
(2)上記ATMエンドシステム間でQOS(Quality
of Service)を保証したコネクションを設定するための
シグナリング機能と、の2つが主として定義されてい
る。
【0003】
【従来の技術】近年のパソコンの高性能化により1台の
装置で、データ・音声・画像等様々な情報を処理できる
ようになってきた。これらの情報をパソコンで処理した
結果を他装置から読み込む場合、物理的及び経済的な理
由から同一回線でのLAN/WAN接続が望まれ、この
要求を解決する技術として、ATM(Asynchronous Tra
nsfer Mode:非同期転送モード)による通信が脚光を浴
びている。ATMネットワークではATMセル内のヘッ
ダ情報にルーティング情報を設定する為、SVC(Swit
ched Virtual Connection:仮想接続交換)/PVC(P
ermanent VirtualConnection:相手固定接続)共に、ユ
ーザデータ発行前に仮想コネクション(以下、VCと記
す)を設定し、コネクション型としてエンドーエンド間
の通信ルートを決定しておかなければならない。通常V
C設定から解除するまでの間ユーザデータは同一ルート
を通過する。
【0004】このようなATMネットワークで、ネット
ワーク内の回線品質の劣化によるデータ誤り発生や、定
期保守等により回線を交換するときや、ATM交換装置
の回線対応パッケージの交換時に、当該回線を通過して
いるVCは切断され、エンドーエンド間の通信が不通に
なってしまう場合がある。この場合には、エンドユーザ
間の通信路を確保するため、当該回線とは別の回線を選
択し、当該回線内のVCを別のルートへ切り換える必要
がある。
【0005】この別のルートへ切り換える方法につい
て、特開平10−32575号公報に、切り換え要求発
行側において、ATM Forum P-NNI(ph.1)等による接続さ
れた他装置からのネットワークトポロジ情報の取得機能
と、そのネットワークトポロジ情報から当該VCに対す
る迂回ルートを検索する機能と、迂回ルート先へVPI
=0,VCI=5のシグナリング用チャネルを用いて迂
回情報を含む接続要求メッセージを発行する機能を用い
て迂回ルート先へ接続要求を発行し、迂回ルート中継装
置において、シグナリングメッセージ交換機能と、接続
要求メッセージを解析し、自装置内のVC設定と次装置
へのシグナリングメッセージを転送する機能を用いて、
迂回用中継VCの設定及び次装置への迂回情報を含む接
続要求メッセージを転送し、迂回ルート終端装置におい
て迂回情報を含む接続要求メッセージを解析し迂回対象
のVCを切り換える機能を用いてVC切り換えを実現す
るATM仮想コネクション切替方法が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記A
TM交換装置にはPNNI機能や迂回ネットワーク設定
機能等を備えているが、このような機能を備えていない
ATM交換装置が配置されている場合には、例えば迂回
ルートを決定することは困難である。特に、PVC(相
手固定接続)のみをサポートしているATM装置におい
て、通信障害が発生した場合、オペレータがマニュアル
で迂回PVCを設定する必要がある。PVCが少なけれ
ば比較的短時間で通信復旧することは可能だが、PVC
が多数設定されている場合は、その全容を把握するため
に時間がかかり、通信復旧が遅れてしまう。また、オペ
レータが全PVCを設定する必要があるため、その経路
など設定が複雑である。
【0007】本発明は、限定的に固定的な接続を可能と
するコネクション設定機能のみを備えた簡易なATM交
換装置について、ルート障害等に対しても迂回ルートの
設定やPNNI機能を達成する経路制御エージェントを
用いて、ネットワークの設定を容易にすることを課題と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ATM(非同
期転送モード)交換機能のPVC(相手固定接続)のみ
をサポートするATM装置に、前記ATM装置に何ら変
更を加えずに、ATM Forum PNNI1.0の機能を適用する前
記ATM装置に経路接続エージェントを接続した経路制
御方式において、前記経路接続エージェントは前記AT
M装置の状態を監視する装置状態監視部と、前記ATM
装置の状態を記憶する装置状態データベースと、前記装
置状態監視部からの前記ATM装置の状態に応じてコネ
クションを削除できる判断要素を記憶するエージェント
データベースと、前記ATM装置のコネクションを設定
するPNNI(個別網間インターフェース)インターワ
ーク処理部と、前記PNNIインターワーク処理部とシ
グナリングを設定するPNNI機能部とを備えたことを
特徴とする。
【0009】また、上記経路制御方式において、前記経
路接続エージェントは装置−エージェント間通信用プロ
トコルインターフェースによって前記ATM装置に所定
時間間隔で前記ATM装置の状態要求を発生し、その応
答を受信するポーリング機能を備え、前記装置状態デー
タベースに記憶することを特徴とする。
【0010】また、上記経路制御方式において、前記ポ
ーリング機能の際に予め設定したリトライ回数を越えて
も前記ATM装置から応答がない場合には、前記ATM
装置に未稼動状態又は障害と判断することを特徴とす
る。
【0011】また、本発明は、ATM(非同期転送モー
ド)交換機能をサポートするATM装置と、前記ATM
装置にATM Forum PNNI1.0の機能を適用する前記ATM
装置に接続した経路接続エージェントとからなる経路制
御装置において、前記経路接続エージェントは、エージ
ェント機能部と、公衆網と区別するためプライベート網
やATMインターネットで使用する最適のルートを決定
するPNNI(個別網間インターフェース)機能部と、
前記ATM装置と保守ネットワークとやり取りする通信
機能部とからなり、前記エージェント機能部は、前記A
TM装置の制御管理部と、管理対象の前記ATM装置と
のデータの送受信を行う装置インターフェースと、前記
ATM装置の状態監視部と、エージェントデータベース
と、装置状態データベースとから構成され、前記PNN
Iインターフェースは前記PNNI機能部とやり取りす
るPNNIシグナリングインターフェースと前記PNN
I機能部とやり取りするPNNIインターワーク処理部
とから構成され、前記通信機能部は、管理対象の前記A
TM装置とのデータの送受信を行うドライバと、前記ド
ライバとのデータの変換を行って前記装置インターフェ
ースとデータの送受信を行う装置−エージェント間通信
用プロトコルインターフェースと、エージェント間通信
用ネットワークの前記保守ネットワークとのデータの送
受信を行う第2のドライバと、当該第2のドライバに接
続され前記PNNIインターフェースとやり取りするエ
ージェント間通信用プロトコルインターフェースとから
構成されることを特徴とする。
【0012】また、本発明は、ATM(Asynchronous T
ransfer Mode; 非同期転送モード)クロスコネクタなど
PVC(Permanent Virtual Connection)のみをサポー
トするATM装置に、ATM装置に何ら変更を加えず
に、ATM Forum PNNI1.0の機能を適用するための構成を
提供する。PNNI(Private Network-Network Interf
ace)を適用することにより、PVCのみをサポートす
るATM装置においても、動的な経路制御が可能にな
る。
【0013】また、本発明は、図1を参照して説明すれ
ば、ATMネットワークN1はPVCのみをサポートす
るATM装置で構成されたネットワークである。ATM
ネットワークに含まれる各ATM装置(D1,D2,D
3,D4)には、それぞれ経路制御エージェント(A
1,A2,A3,A4)が保守端末の接続方法と同じ方
法で接続されている。各経路制御エージェントは保守ネ
ットワークN2を通じてお互いに通信することができ
る。
【0014】経路制御エージェントはATM装置の
(1)装置管理部、(2)ATM Forum PNNI1.0の機能
部、(3)装置状態とPNNIを対応づけるためのPN
NIインタフェース、(4)通信機能部を備えている。
経路制御エージェントは、それぞれが接続されているA
TM装置の状態の監視と、PVCの設定・削除を行い、
さらにATM Forum PNNI 1.0の手順に従い、各ATM装置
間の最適な経路を計算することができる。ネットワーク
の障害時には得られた最適な経路を元に、経路制御エー
ジェントがATM装置に対して迂回PVCを設定する。
これにより動的な制御機能を持たないATM装置による
ネットワークで動的な経路制御を可能にする。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明による実施形態について、
図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0016】(1)構成の説明 まず、図1に本実施形態のシステム的な概念図を示して
説明する。
【0017】図1において、保守ネットワークN2とA
TMネットワークN1とが接続されており、保守ネット
ワークN2は各経路接続制御エージェントA1〜A4か
らの情報により、経路接続制御エージェントA1〜A4
からエージェントされた各ATM装置D1〜D4の接続
されたATMネットワークN1を保守している。
【0018】また、ATMネットワークN1はPVC
(Permanent Virtual Circuit:相手固定接続)のみを
サポートするATM装置で構成されたネットワークであ
る。
【0019】このATM装置(D1〜D4)は、通常構
成管理、障害管理、性能管理、装置管理、アドレス等の
設定管理によりATM管理機能を有する場合もあるが、
本実施形態ではATM装置は固定的にコネクションを端
末間で設定しておくPVCのみをサポートし、いわゆる
ATM交換機のように送信されてきたATMセルを目的
の宛先情報に向けてスイッチ機能を有するATM装置で
あり、ATM−LAN制御機能としての、ATMセル転
送機能、コネクション制御(シグナリング)、ルーティ
ング、トラヒック制御(輻輳制御、資源管理/割り当
て)、ネットワーク管理機能、IP over ATM,LAN Emulat
ion等の機能のうち、物理レイヤを主に処理するATM
セル転送機能を有するだけの簡易なスイッチャーとして
のATM交換装置として把握され、動的な制御機能を持
たないATM交換装置ともいえる。
【0020】また、経路接続制御エージェントA1〜A
4はいわばATM装置の意図に従い、不足機能を補完し
つつ自律的な判断に基づいた処理を実行する機能を有
し、特に一般公衆のネットワークに対して、LANやW
AN等の独立系のネットワーク内でのATMフォーラム
に従って、更に進展した機能を提供するものである。従
って、図1においては、ATM装置とは独立した装置と
して示しているが、ATM装置のアダプターとしても適
用でき、従来のATM装置のコネクター部に追加的なエ
ージェントボックスを設けたり、ATM装置内にスロッ
トボックス的に内蔵してもよく、それぞれATM装置の
機能向上、不足機能の追加のために設定することもでき
る。
【0021】このATMネットワークN1に含まれる各
ATM装置(D1,D2,D3,D4)には、それぞれ
経路制御エージェント(A1,A2,A3,A4)が、
保守端末の接続方法と同じ接続ケーブルによる方法で接
続されている。各経路制御エージェントは保守ネットワ
ークN2を通じてお互いに通信することができる。
【0022】また、図2は経路制御エージェント(A
1,A2,A3,A4)の内部ブロックと内部信号系路
を示す。
【0023】図2において、経路制御エージェント1に
は、エージェント機能部2と、公衆網と区別するためプ
ライベート網やATMインターネットで使用する各リン
ク間で、各リンクの状態に関する情報をやり取りして、
ネットワークのスイッチ間のトポロジやネットワーク内
のリソースを認識し、最適のルートを決定するためのP
NNI(Private Network-Network Interface)機能部
3と、ATM装置や保守ネットワークとやり取りする通
信機能部4とから構成される。経路制御エージェント1
のエージェント機能部2は、装置管理部5と、PNNI
機能部3とのやり取りを行うPNNIインターフェース
6からなり、装置管理部5には、管理対象の通信装置か
らのデータの送受信する装置インターフェース11と、
装置状態監視部9と、エージェントデータベース7と、
装置制御部10と、装置状態データベース8とから構成
される。
【0024】また、PNNIインターフェース6は、P
NNIシグナリングインターフェース14と、相互接続
処理を行う処理部13を有するPNNIインターワーク
(相互接続)処理部12とから構成されている。また、
通信機能部4には、管理対象の通信装置のATM装置と
のデータの送受信を行うドライバ16と、ドライバ16
とのデータの変換を行う装置−エージェント間通信用プ
ロトコルインターフェース15と、エージェント間通信
用ネットワークの保守ネットワークとのデータの送受信
を行うドライバ18と、ドライバ18に接続されエージ
ェント間通信用プロトコルインターフェース17とから
構成される。
【0025】[装置状態監視処理部]本実施形態で、主
に図2に示すエージェント機能部2の装置管理部5のう
ち、ATM装置の状態監視処理部9の動作について説明
する。エージェント機能部2により、PNNI機能を持
たないATM装置に対して、PNNI機能を適用するこ
とが可能になる。以下、エージェント機能部2の状態監
視処理部9について説明する。
【0026】図3に管理対象のATM装置の通信装置
と、経路制御エージェント1との通信タイミングチャー
トを示す。また、図4には具体的な動作のフローチャー
トを示している。経路制御エージェント1は、ATM装
置に対して所定時間毎にATM装置の状態を報告させる
ためのデータを送出するが、ポーリング間隔時間の間隔
で、定期的にATM装置状態要求を行い、装置状態の取
得および装置の稼働状態を判断する。
【0027】図3において、まず初期状態/装置未稼動
状態のときに、経路制御エージェント1のエージェント
機能部2から管理するATM装置の状態の通知を要求す
る(a)。管理対象の通信装置はそのポーリング通報に
対して応答する(b)。また、装置稼働状態の場合に
は、経路制御エージェント1は、ポーリング間隔時間
(p time)毎に装置状態要求を送出し(c)、ATM装
置である管理対象の通信装置はその要求を受けると、そ
の要求に対応するデータを検出し、自体の状態をデータ
として応答する(d)。
【0028】また、管理対象のATM装置が故障である
か、又は伝送線の障害、経路制御エージェント1のドラ
イブ16の障害等の場合には、経路制御エージェント1
から装置状態要求のポーリング通報を行い、応答がない
場合には、再度ポーリング・リトライ回数分繰り返す。
リトライ回数分の応答がない場合には、管理対象のAT
M装置は上述したATM装置の故障か又は他の故障であ
ると判断し、その旨を保守ネットワークに通知する。
【0029】また、図4に示すATM装置状態監視部の
エージェント機能部2のフローチャートに基づいて説明
する。事前に、本ポーリングにおいて、ptimeとしてポ
ーリング間隔時間と、pretryとしてポーリング・リトラ
イ回数とを設定すると共に、current timeとして現在の
時間を常時監視する(S0)。
【0030】まず、初期状態では管理対象のATM装置
は未稼働状態と判断されている(S1)。一定間隔でA
TM装置の装置状態要求を行うため、現在の時刻を監視
すると共に、タイマとリトライ回数のカウンタとをそれ
ぞれ初期化した後(S2)、ポーリングのためATM装
置の装置状態要求を行う(S3)。ATM装置の装置状
態要求を行ってからの経過時間を計算し、ポーリング間
隔時間と比較する(S4)。ポーリング間隔時間以内で
あれば応答を受け取ったか調べる(S5)。応答を受け
取っていればATM装置は稼働状態と判断され(S
6)、応答からATM装置状態を取得し、ATM装置の
装置状態データベース/PNNIデータベースを更新す
る(S7)。ステップ4でポーリング間隔時間以内に応
答を受け取らなかった場合、ポーリングリトライ回数だ
け装置状態要求を繰り返す(S10,S9)。ステップ
S10,S9でポーリングリトライ回数以内に応答を受
けとらなかった場合、ATM装置の装置未稼働状態と判
断し(S11)、ATM装置の装置状態データベース/
PNNIデータベースの更新を行う(S7)。ステップ
S5で応答を受け取っていなければタイマーを現在の時
間に合わせてステップS4に移行し(S8)、ポーリン
グ間隔時間内か否かを判断し、ステップS7に移行す
る。このデータベースの更新過程から、管理対象となる
ATM装置の特性に合わせて、ポーリング間隔時間とポ
ーリングリトライ回数を決定する。
【0031】[装置制御処理部10]つぎに、装置制御
処理部10は、図5を参照しつつ、PVCのみをサポー
トするATM装置によるPVCの登録・削除に関する装
置制御処理を行う。PVCの登録・削除はPNNI機能
部からの要求により行われる。
【0032】図5でオペレータにより新規PVCを登録
する場合について説明する。新規PVCを登録する場
合、オペレータはPVC設定に必要となる情報を入力す
る(S21)。また、PNNI機能部3で生成される経
路情報DTL(Designated Transit List)を取得し(S
22)、適切なPNNIシグナリングの設定用SETU
Pメッセージを生成し(S23)、PNNIインタワー
ク部12の処理部13の経由でPNNI機能部3に送信
する(S24)。上記各ステップにより新規PVCを登
録する。
【0033】つぎに、図6でオペレータにより既存PV
Cを削除する場合について説明する。オペレータは削除
するPVCを選択操作する(S31)。装置状態データ
ベースから削除するPVCの情報を取得し、PNNIシ
グナリングにおける呼切断用のRELEASEメッセー
ジを生成し(S32)、PNNIインターワーク処理部
12の処理部13を介してPNNI機能部3に送信する
(S33)。この各ステップによりPVCを削除する。
【0034】つぎに、図7でPNNI機能部3からPV
C登録要求を受けとった場合について説明する。PNN
I機能部3からPVC登録要求を受け取ると(S4
1)、装置インタフェース11にPVC登録要求を送信
する(S42)。PVCがATM装置に登録されたか確
認し(S43)、PVC登録が成功すれば、装置状態イ
ンタフェース11を介して装置状態データベース8を更
新し(S44)、PVCの設定を終了する(S45)。
ステップS43でPVC登録が失敗した場合、リトライ
回数だけPVC登録要求を繰り返す(S46)。リトラ
イ回数を超えた場合、異常処理を行い(S47)、装置
状態インタフェース11を介して装置状態データベース
8を更新する(S45)。
【0035】次に、図8でPNNI機能部3からPVC
削除要求を受けとった場合について説明する。PNNI
機能部3からPVC削除要求を受け取ると(S51)、
装置インタフェース11にPVC削除要求を送信する
(S52)。PVC削除が成功すれば(S53)、装置
状態データベースを更新する(S54)。もしステップ
S53でPVC削除が失敗した場合、リトライ回数だけ
PVC削除要求を繰り返す(S57,S53)。リトラ
イ回数を超えた場合(S57)、異常処理を行い(S5
8)、PNNI機能部3からPVC削除要求処理を終了
する(S59)。つぎに、中継ノードで障害が発生し、
PVCが削除されたのかを確認するため、削除されたP
VCの発呼側ノードが障害を発生したのか又は自身か調
べる(S55)。自身で無ければ処理を終了するが(S
59)、自身であればPVCの削除が障害によるものか
調べる(S56)。障害によるPVC削除でなければ処
理を終了するが、障害による原因がPVC削除であれ
ば、PNNI機能部3で生成される経路情報DTL(Des
ignated Transit List)を取得し(S60)、適切なP
NNIシグナリングの設定用SETUPメッセージを生
成し(S61)、PNNIインタワーク部12の処理部
13経由でPNNI機能部3に送信し(S62)、PV
Cの更新登録要求処理を終了する(S59)。
【0036】また、図9で、ポート障害が発生した場
合、もしくは装置が未稼働状態になった場合の処理につ
いて説明する。まず、装置状態データベース8から装置
状態を取得し(S71)、ポート障害が発生または装置
が未稼働状態になったことがわかる。ポート障害の場合
(S72)、そのポートに関連するPVCに対してPN
NIシグナリング・リリースメッセージを生成し(S7
3)、PNNIインターワーク部13に送信する(S7
4)。また、装置が未稼働状態になった場合、全PVC
に対してPNNIシグナリング・リリースメッセージを
生成し(S73)、PNNIインターワーク部13に送
信する。
【0037】[PNNIインターワーク処理12]PN
NIインターワーク処理12は、PNNI機能部3、P
NNIシグナリングインタフェース14、装置−エージ
ェント間プロトコルインタフェース15、装置制御部5
の間でPNNIメッセージの中継処理を行う。
【0038】図10を用いて説明する。装置−エージェ
ント間プロトコルインタフェース15からドライバ16
を介して、PNNIメッセージを受信すると(S8
1)、経路接続エージェントは、装置状態データベース
8を参照し、管理対象のATM装置の稼働状態か否かを
調べ(S82)、未稼働状態であればそのPNNIメッ
セージを廃棄する(S85)。さらにステップS82で
稼働状態の場合、メッセージを送受信するポートが障害
状態であれば(S83)、そのPNNIメッセージを廃
棄する(S85)。ATM装置が稼働状態であり、かつ
送受信の入力又は出力ポートが正常である場合に限りP
NNIメッセージを中継する(S84)。この送受信の
入力又は出力ポートが正常でない場合にはそのPNNI
メッセージを廃棄する(S85)。
【0039】[PNNIシグナリングインターフェース
14]PNNIシグナリングインターフェース14は、
PNNIシグナリングメッセージをPVCの登録・削除
に対応付け、装置状態データベースの更新を行う。ここ
で、PNNIシグナリングは通信しているときだけコネ
クションを動的に設定するSVC(Switched Virtual C
onnection)を設定/開放するプロトコルである。
【0040】図11を用いて、装置状態データベースの
更新について説明する。経路接続エージェントは、PN
NIシグナリングメッセージを受信すると(S91)、
PNNI機能部3へ送信する(S92)。PNNI機能
部3ではPNNI手順に従い、適切なコネクション処理
が選択される(S93)。コネクションの登録であれば
PVC登録要求を、またコネクションの削除であればP
VC削除要求を装置制御部に送信する(S94)。その
後、PNNI機能部3ではPNNIシグナリングメッセ
ージを送信する必要があれば次のノードへを送信する
(S93)。ここで、PNNI機能部3での処理のステ
ップS93では、PNNI機能部3へPNNIシグナリ
ングメッセージを送信して(S92)、まずPNNIシ
グナリングメッセージを解析し(S95)、装置状態デ
ータベース8のデータを参照して、GCAC(Generic
Call Admission Control:呼受付制御)から要求されて
いるサービス品質(QOS)を満たす経路を選択し(S
96)、コネクション処理し(S97)、PVC登録/
削除要求を装置制御部に送信し(S94)、次のノード
(エージェントに相当する)にメッセージを送信して
(S98)、終了する。
【0041】[装置インターフェース11]装置インタ
ーフェース11は、各機能部からのPVCの登録要求処
理、削除要求処理、および装置状態要求処理を、ATM
通信装置の持つ維持管理端末MAT(Maintenance and
Administration Terminal)インタフェースに合わせて
変換する。
【0042】図12で装置インターフェース11の要求
処理を受信した場合を説明する。ATM装置のMATイ
ンタフェースがコマンド文字列である場合、各要求処理
を受け取り(S101)、適切なコマンド文字列に変換
し(S102)、装置−エージェント間通信用プロトコ
ルインターフェース15とドライブ16を介して、AT
M装置に送信する(S103)。
【0043】また、図13でATM装置からの受信処理
を説明する。ATM装置から装置−エージェント間通信
用プロトコルインターフェース15を介して文字列を受
信し(S111)、文字列を解析し、適切な変数に格納
した後(S112)、各要求処理に返す(S103)。
【0044】[エージェントデータベース7]エージェ
ントデータベース7は、エージェントの動きを規定する
ための情報、他エージェントと通信するための他エージ
ェントの通信アドレスを管理するための情報を格納した
データベースであり、シグナリングやATM装置の管理
に必要とするデータをも格納している。
【0045】[装置状態データベース8]装置状態デー
タベース8は、PNNIに関する設定、装置状態(AT
M装置のポートの接続先、ポートの状態など)、PVC
情報を管理する情報を格納しており、コネクション設定
時やATM装置の各種要求の際に問い合わせられ、AT
M装置の状態変化に対応したデータを書き込み、対応す
るデータを読み出される。
【0046】(2)動作の説明 次に、図面を参照して、本実施形態の動作について説明
する。まず、PVCのみをサポートするATM装置4台
によって、図14に示すネットワークが構成されている
とする。各ATM装置(D1,D2,D3,D4)には
それぞれ経路制御エージェント(A1,A2,A3,A
4)が接続されている。また、経路制御エージェント
(A1,A2,A3,A4)はそれぞれ保守ネットワー
クに接続され、該当する管理対象のATM装置の状態を
保守ネットワークに通知され、保守ネットワークはコネ
クション更新時等に経路制御エージェント(A1,A
2,A3,A4)に必要な処理要求を通知する。
【0047】各経路制御エージェント間の論理的な接続
を、図15に示す。各経路制御エージェントにはあらか
じめ管理対象のATM装置の接続先が設定されている
(ATM装置D1の場合、{D1:00ポート−D2:
01ポート},{D1:01ポート−D3:00ポー
ト})。各経路制御エージェントは図4の手順に従っ
て、ATM装置の状態監視処理部の動作により、それぞ
れが管理する装置の認識が終了しており、PNNI機能
部3により経路計算は終了している。
【0048】ここで、ATM装置D1からD2を通り、
D4までPVCが設定されている場合について説明する
(PVC{D1:05ポート−00ポート}−PVC
{D2:01ポート−02ポート}−PVC{D4:0
0ポート−05ポート})。
【0049】ATM装置D1とD2の間で障害が発生す
ると、図4、図9に示す手順に従い、経路制御エージェ
ントの装置状態監視処理部により、経路制御エージェン
トA1とA2はその障害を検出し、障害部分に関連する
PVCに対してPNNIシグナリングとしてリリースメ
ッセージを生成して、おのおの管理対象のATM装置D
1とD2のPVCを削除する(PVC{D1:05ポー
ト−00ポート}とPVC{D2:01ポート−02ポ
ート})。さらに経路制御エージェントA2はPNNI
機能部により経路制御エージェントA3へPNNIシグ
ナリングRELEASEメッセージを送信するため、A
TM装置D4のPVC(PVC:{D4:00ポート−
05ポート})も削除される。
【0050】障害が発生したことにより、PNNI機能
部は経路の再計算を行う。また、経路制御エージェント
は自身が発呼側であるPVCが障害により削除されたた
め、再発呼する。経路制御エージェントA1が送信した
PNNIシグナリングSETUPメッセージがPNNI
機能部により新たに得られた経路情報に基づいて、AT
M装置D1からD3、D2、D4へと転送されることに
より、ATM装置D1からD4への迂回PVCが設定さ
れて(図8)、障害処理を終了する。
【0051】上記実施形態では、ATM装置を4装置と
して説明したが、4装置に限る必要はなく、また、4装
置以上のATM装置の場合には、PVC設定の場合に階
層的に設定されるピア(peer)グループに分別し
て、PNNIルーティングがホップバイホップルーティ
ングとソースルーティングの長所を組み合わせた階層ソ
ースルーティング方式を採用してもよい。
【0052】また、保守ネットワークN2とATMネッ
トワークとを別体のものとして説明したが、ネットワー
ク的に同一ケーブルを用いて同一ネットワークであって
もよいし、ネットワーク構成に関してもリング形であっ
ても、樹状形であってもよい。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、エージェントがATM
装置を監視し、障害時にはPNNIの経路計算を利用し
て迂回PVCを設定するべき経路を動的に取得できるの
で、障害発生時に迂回PVCを自動的に設定できること
にある。
【0054】また、PNNIの機能を適用することによ
り、PVCの発呼側と着呼側を設定するだけで、中継A
TM装置の選択は自動的に行われるので、ネットワーク
の設定が容易になることにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるATM装置とそのネットワークを
示すシステムブロック図である。
【図2】本発明による経路接続エージェントの構成ブロ
ック図である。
【図3】本発明によるATM装置と経路接続エージェン
ト間の通信ルーチンの説明図である。
【図4】本発明による経路接続エージェントの装置監視
状態設定フローチャートである。
【図5】本発明による経路接続エージェントの経路情報
取得のフローチャートである。
【図6】本発明による経路接続エージェントのPNNI
削除のフローチャートである。
【図7】本発明による経路接続エージェントのPNNI
設定のフローチャートである。
【図8】本発明による経路接続エージェントのPNNI
削除・リトライのフローチャートである。
【図9】本発明による経路接続エージェントの装置障害
時のフローチャートである。
【図10】本発明による経路接続エージェントのATM
装置の稼働状態検出のフローチャートである。
【図11】本発明による経路接続エージェントのPNN
Iシグナリングのフローチャートである。
【図12】本発明による経路接続エージェントの要求処
理時のフローチャートである。
【図13】本発明によるATM装置と経路接続エージェ
ント間の文字列受信時のフローチャートである。
【図14】本発明によるATM装置とそのネットワーク
を示すシステムブロック図である。
【図15】本発明による経路接続エージェントの動作説
明図である。
【符号の説明】
1 経路接続エージェント 2 エージェント機能部 3 PNNI機能部 4 通信機能部 5 装置管理部 6 PNNIインタフェース部 7 エージェントデータベース 8 装置状態データベース 9 装置状態監視部 10 装置制御部 11 装置インターフェース 12 PNNIインターワーク処理部 13 処理部 14 PNNIシグナリングインターフェース 15 装置ーエージェント間通信用プロトコルインター
フェース 16 ドライバ 17 エージェント間通信用プロトコルインターフェー
ス 18 ドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−205331(JP,A) 特開 平10−303905(JP,A) 特開 平9−36884(JP,A) 特開 昭63−82145(JP,A) 特開 平10−32575(JP,A) 特開 平11−15804(JP,A) 特開2000−49789(JP,A) 1996年信学総合大会 B−610 1997年信学通信大会 B−6−8 1998年信学総合大会 B−6−37

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ATM(非同期転送モード)交換機能の
    PVC(相手固定接続)のみをサポートするATM装置
    に、前記ATM装置に何ら変更を加えずに、ATM Forum
    PNNI1.0の機能を適用する前記ATM装置に経路接続エ
    ージェントを接続した経路制御方式において、 前記経路接続エージェントは前記ATM装置の状態を監
    視する装置状態監視部と、前記ATM装置の状態を記憶
    する装置状態データベースと、前記装置状態監視部から
    の前記ATM装置の状態に応じてコネクションを削除で
    きる判断要素を記憶するエージェントデータベースと、
    前記ATM装置のコネクションを設定するPNNI(個
    別網間インターフェース)インターワーク処理部と、前
    記PNNIインターワーク処理部とシグナリングを設定
    するPNNI機能部とを備えたことを特徴とする経路制
    御方式。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の経路制御方式におい
    て、前記経路接続エージェントは装置−エージェント間
    通信用プロトコルインターフェースによって前記ATM
    装置に所定時間間隔で前記ATM装置の状態要求を発生
    し、その応答を受信するポーリング機能を備え、前記装
    置状態データベースに記憶することを特徴とする経路制
    御方式。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の経路制御方式に
    おいて、前記ポーリング機能の際に予め設定したリトラ
    イ回数を越えても前記ATM装置から応答がない場合に
    は、前記ATM装置に未稼動状態又は障害と判断するこ
    とを特徴とする経路制御方式。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の経路制御方式に
    おいて、前記ポーリング機能の際に、予めポーリング間
    隔時間とポーリングリトライ回数と現在時間とを設定
    し、前記ポーリング間隔時間毎に前記ATM装置に装置
    状態要求を通信し、前記ポーリングリトライ回数を越え
    ても前記ATM装置から応答がない場合に前記ATM装
    置は未稼動であると判断することを特徴とする経路制御
    方式。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2に記載の経路制御方式に
    おいて、前記経路接続エージェントは、ユーザが前記P
    VCの登録操作を指示し、前記PNNI機能部から経路
    情報を取得し、前記PNNIシグナリングのセットアッ
    プメッセージを生成し、前記PNNIインターワーク処
    理部に前記メッセージを送信することを特徴とする経路
    制御方式。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2に記載の経路制御方式に
    おいて、前記経路接続エージェントは、ユーザから前記
    PVCの削除操作を指示し、前記PNNIシグナリング
    にリリースを生成し、前記PNNIインターワーク処理
    部に前記リリースメッセージを送信することを特徴とす
    る経路制御方式。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2に記載の経路制御方式に
    おいて、前記PNNI機能部からのPVC登録要求があ
    った場合、前記ATM装置に前記PVC設定要求を送信
    し、前記PVC設定が成功すれば、前記装置状態データ
    ベースの当該項目のデータを更新することを特徴とする
    経路制御方式。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の経路制御方式におい
    て、前記PVC設定要求に対して前記ATM装置からの
    応答がリトライ回数を超えても無い場合には、前記AT
    M装置に異常が発生したと判断し、前記PVC設定を終
    了することを特徴とする経路制御方式。
  9. 【請求項9】 請求項1又は2に記載の経路制御方式に
    おいて、前記PNNI機能部から前記ATM装置に前記
    PVCの削除を要求した場合、前記ATM装置によって
    前記PVCの削除に成功すれば、前記装置状態データベ
    ースの当該項目のデータを更新し、前記PNNI機能部
    からの経路情報に従って、前記PNNI機能部は前記P
    NNIシグナリングのセットアップメッセージを生成
    し、前記PNNIインターワーク処理部に送信して、前
    記PVCの削除を終了することを特徴とする経路制御方
    式。
  10. 【請求項10】 請求項1又は2に記載の経路制御方式
    において、前記装置状態監視部により前記ATM装置に
    障害が発生した場合には、前記障害部分に関連する前記
    PVCに対して前記PNNIシグナリングにてリリース
    メッセージを生成し、前記PNNIインターワーク処理
    部に送信して、前記PVCの解除を終了することを特徴
    とする経路制御方式。
  11. 【請求項11】 請求項1又は2に記載の経路制御方式
    において、前記ATM装置からPNNIメッセージを受
    信した場合、前記経路接続エージェントは、前記ATM
    装置が稼働状態か否かを応答し、未稼働状態で有れば前
    記PNNIメッセージを廃棄することを特徴とする経路
    制御方式。
  12. 【請求項12】 請求項1又は2に記載の経路制御方式
    において、前記経路接続エージェントは、PNNIシグ
    ナリングメッセージを受信すると、当該メッセージを前
    記PNNI機能部に送信し、前記PNNI機能部は、前
    記装置状態データベースを参照して前記メッセージを解
    析し、所定のサービス品質を満たす経路を選択して、前
    記経路接続エージェントは、前記ATM装置のコネクシ
    ョン処理を実行することを特徴とする経路制御方式。
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