JP2769079B2 - 熱間連続圧延機スタンド間の鋼板温度測定装置 - Google Patents
熱間連続圧延機スタンド間の鋼板温度測定装置Info
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Description
けるスタンド間の鋼板の温度を測定するための装置に関
するものである。
度にて圧延を終了することが、鋼板の材質制御上重要で
ある。従来の熱間連続仕上げ圧延機において、鋼板表面
温度は、圧延機出側または入側に放射温度計を配置し、
該温度計によって測定している。(例えば、特開昭56-1
36227 号公報)。これらの測定実績に基づき、圧延機プ
リセットの次バーへの学習、あるいは、バー内でのダイ
ナミックな仕上げ温度制御(フィードバック制御 )を
行なっている。
板)の加工発熱、圧延ロールによる抜熱等があり、圧延
機の入側および出側の温度実績から、各スタンドでの鋼
板温度を精度良く推定することは困難であり、プリセッ
トの学習には限界がある。また、ダイナミックな仕上げ
温度制御においても、圧延機出側温度計からのフィード
バック制御では、鋼板の移動に伴う時間遅れが大きく、
安定した制御は困難であった。
ド間の鋼板温度を直接計測することが可能となれば、プ
リセットの学習の精度向上、ダイナミックな仕上げ温度
制御の制御性向上が達成できる。
間は、鋼板上面に、ロール冷却水等の水乗りがあり、ま
た、水蒸気の大量発生等のため、従来技術のように、放
射温度計による鋼板上面の測定を安定して行なうことは
困難である。
乱はないものの、温度計を配置するだけのスペースが取
れない。このようなことから、スタンド間の鋼板温度を
直接計測する装置は、未だ提案されていない。
測定する技術として、実開昭61-41409号に、温度検出器
を鋼板の下方へ設けた温度測定装置が提案されている
が、連続圧延機のスタンド間には、ルーパ、サイドガイ
ド等の設備があるため、従来のこのような装置では、設
置スペースが取れず、実用化が困難であった。
するには、鋼板表面に温度計をできるだけ近接させて配
置しなければならず、この場合、鋼板からの輻射熱が大
きくなり、十分な冷却を行なうためには、装置が大型化
するという相矛盾する要求がある。
解決し、熱間連続圧延機スタンド間の鋼板下方の狭いス
ペースにも配置可能な大きさを有し、スタンド間を移動
する鋼板の下面に十分近接させて測定できるとともに、
測定結果を安定して得ることができる熱間連続圧延機ス
タンド間の鋼板温度測定装置を提供することにある。
延機の複数のスタンド間を移動する鋼板の下方の前記鋼
板の下面に近接する位置に配置された、前記鋼板からの
放射光を集光するためのレンズ系と、前記レンズ系にそ
の一端が接続された、前記レンズ系が集光した前記放射
光を伝送するための光ファイバーと、前記放射光を電気
信号に変換するための、前記光ファイバーの他端に接続
された温度検出器と、前記光ファイバーの一端部および
前記レンズ系の周囲を被覆して設けられた、前記鋼板か
らの放射光を得るための開口を有する水冷ジャケット
と、前記水冷ジャケットの前記鋼板側に設けられた、前
記鋼板からの輻射熱を遮るための防熱板とからなること
に特徴を有するものである。
鋼板下面の温度を測定する装置の、レンズ系等の集約す
る温度測定装置検出端(以下「検出端」という)におい
て、レンズ系に光ファイバーを取付け、この光ファイバ
ーにて、レンズ系によって集光した鋼板からの放射光を
減衰することなく圧延機の外の環境の良い場所に設置さ
れた温度検出器に伝送し、温度検出器で温度の情報を電
気信号に変化する構成とし、レンズ系および光ファイバ
ーの一端部を、防熱板が設けられた水冷ジャケットによ
って被覆して鋼板の輻射熱から保護することにより解決
される。
よって接続したので、温度検出器をスタンド間以外の他
の環境の良い場所に配置することが可能である。従っ
て、レンズ系および光ファイバーのみを水冷ジャケット
で保護すればよいので、装置が小型化できるとともに、
その冷却エネルギーも少なくて済む。また、水冷ジャケ
ットに防熱板を設けることにより、レンズ系および光フ
ァイバー保護のための冷却効率が更に向上する。
スタンド間の鋼板下方の限られたスペース内の、しか
も、鋼板下面と近接した位置に設けることができる。従
って、水蒸気等の影響をほとんど受けることなく、安定
してスタンド間の鋼板温度を測定することが可能であ
る。
する。図4は本発明温度測定装置の検出端の構造を示す
断面図、図5は図4のX−X矢視図である。レンズ系13
および光ファイバー14の一端部は、水冷ジャケット15内
に装填されている。レンズ系13には、光ファイバー14の
一端が接続されている。水冷ジャケット15は鋼板側に鋼
板9からの輻射熱を遮るための防熱板16を有している。
更に、水冷ジャケット15はその管状の胴体内に空洞を有
する二重構造となっており、この胴体内に冷却水が循環
するようになっている。冷却水配管11の入水部11a から
供給された冷却水が水冷ジャケット15の胴体内を循環し
て水冷ジャケット15の内部および防熱板16を冷却し、出
水部11b から排出される。
ー配管12からのエアーは水冷ジャケット内を陽圧にする
(ジャケット内圧力をジャケット外圧力よりも高くす
る)とともに、水冷ジャケット15の内部および上端部15
a の先端開口部15b のパージ(エアー吹き飛ばしによる
清浄行為)を行なっている。
冷チューブである。水冷チューブ10は、その一端が水冷
ジャケット15に、他端が後述する温度検出器17に、それ
ぞれ接続されている。水冷チューブ10はその胴体内に空
洞を有する二重構造となっており、この胴体内に冷却水
が循環するようになっている。そして、水冷チューブ10
は、光ファイバー14をその全長において、鋼板からの輻
射熱およびロール冷却水等から保護する。光ファイバー
14は、水冷チューブ10内を通って温度検出器17まで達
し、その他端は温度検出器17に接続されている。
3は図2の側面図である。図2、図3に示すように、検
出端6は、センターガイド8とサイドガイド5との間に
設けられている。サイドガイド5は鋼板9の移動方向両
側に配置されており、板幅方向に開閉できる構造となっ
ている。サイドガイド5は鋼板の幅に応じてプリセット
される。センターガイド8は通板時、鋼板9の中央部を
支えるために鋼板幅方向中央部の下方に配置されてい
る。
9からの放射光は、水冷ジャケット15の上端部15a の先
端の開口15b を通ってレンズ系13によって集光されるよ
うになっている。放射光を集光するためのレンズ系13の
視野は、水冷ジャケット15の取付け角度を調整すること
によって決定する。即ち、図3および図4に示すよう
に、レンズ系13の視野および水冷ジャケット15の上端部
15a が鋼板9の走行方向に向けて約45°の仰角をなすよ
うに水冷ジャケット15を傾斜させ、且つ、水冷ジャケッ
ト15の上端部15a の先端の開口15b が鋼板9の下面に近
接するように水冷ジャケット15を設ける。開口15b は、
鋼板9から落下するスケールおよびロール冷却水等の侵
入を防ぐために、垂直の切断面となるように形成されて
いる。
ンド間の鋼板温度測定装置の配置位置を示す説明図であ
る。本実施態様においては、鋼板温度測定装置の検出端
6は、図1に示す熱間仕上げ圧延機7の中の、No. 4ス
タンド3aとNo. 5スタンド3bとの間に配置されている。
図1に示すように、鋼板9は各スタンドミル3で順次減
厚され、所定の板厚に圧延される。1および2は圧延機
の入側および出側に各々配置された、鋼板上面温度を測
定するための放射温度計である。4および5は、それぞ
れスタンド間に配置されたルーパおよびサイドガイドで
ある。
施態様を示す説明図である。鋼板9の下面からの放射光
は、レンズ系13で集光され、光ファイバー14にて伝送さ
れ、圧延機の外の環境の良い位置に設置された温度検出
器17にて、電気信号に変換され、記録計18に温度のチャ
ートが記録される。また、制御装置19に入力され、種々
の制御に利用される。
イバー、温度検出器および防熱板付き水冷ジャケットか
ら構成され、スタンド間の鋼板下方の狭いスペースに設
置可能である。更に、鋼板下面に検出端を十分接近させ
ることができるため、水蒸気等の影響を受けることな
く、スタンド間の鋼板温度を安定して測定できる。
1に示すように、No. 4スタンド3aとNo. 5スタンド3b
との間に検出端6を配置し、本発明装置によってスタン
ド間での鋼板下面の温度を測定した。比較のため、圧延
機出側の放射温度計2によって、圧延機出側での鋼板上
面の温度(仕上出側温度)を測定した。その測定結果を
図7に示す。図7においては、本発明装置による測定結
果を下段に、圧延機出側での測定結果を上段にそれぞれ
示している。図7に示すように、両者は同様の傾向にあ
り、本発明装置によって、鋼板のスタンド間温度が安定
して測定できることがわかる。
あるような場合には、以下の方法によりスタンド間での
鋼板の上面の温度を推定することも可能である。即ち、
鋼板下面を測定可能な本発明温度測定装置を、スタンド
間および圧延機出側に配置する。次いで、本発明装置に
よってスタンド間および圧延機出側での鋼板下面の温度
を測定するとともに、従来の放射温度計によって、圧延
機出側での鋼板の上面の温度を測定する。そして、得ら
れた圧延機出側での鋼板の上面と下面との温度差と、ス
タンド間での鋼板の下面の温度の測定値とから、スタン
ド間での鋼板の上面の温度を推定する。
ば、温度検出端としてレンズ系および光ファイバーを配
置し、更に、これを防熱板の付いた水冷ジャケットで保
護する構成としたので、装置そのものを小型化すること
ができ、検出端を鋼板下面に十分接近させて水蒸気等の
影響を受けることなく、精度良く鋼板温度の測定が可能
となり、かくして、工業上有用な効果がもたらされる。
板温度測定装置の配置位置を示す説明図
正面図
側面図
図
説明図
度の測定値と圧延機出側での鋼板上面の温度の測定値と
を示すグラフ。
Claims (1)
- 【請求項1】 熱間連続圧延機の複数のスタンド間を移
動する鋼板の下方の前記鋼板の下面に近接する位置に配
置された、前記鋼板からの放射光を集光するためのレン
ズ系と、前記レンズ系にその一端が接続された、前記レ
ンズ系が集光した前記放射光を伝送するための光ファイ
バーと、前記放射光を電気信号に変換するための、前記
光ファイバーの他端に接続された温度検出器と、前記光
ファイバーの一端部および前記レンズ系の周囲を被覆し
て設けられた、前記鋼板からの放射光を得るための開口
を有する水冷ジャケットと、前記水冷ジャケットの前記
鋼板側に設けられた、前記鋼板からの輻射熱を遮るため
の防熱板とからなることを特徴とする熱間連続圧延機ス
タンド間の鋼板温度測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4351281A JP2769079B2 (ja) | 1992-12-07 | 1992-12-07 | 熱間連続圧延機スタンド間の鋼板温度測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4351281A JP2769079B2 (ja) | 1992-12-07 | 1992-12-07 | 熱間連続圧延機スタンド間の鋼板温度測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06174552A JPH06174552A (ja) | 1994-06-24 |
JP2769079B2 true JP2769079B2 (ja) | 1998-06-25 |
Family
ID=18416254
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4351281A Expired - Lifetime JP2769079B2 (ja) | 1992-12-07 | 1992-12-07 | 熱間連続圧延機スタンド間の鋼板温度測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2769079B2 (ja) |
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WO2011052871A1 (ko) * | 2009-10-29 | 2011-05-05 | 현대제철 주식회사 | 온도측정장치, 사상압연장치용 온도측정기, 이를 구비하는 온도측정방법 및 사상압연장치의 제어방법 |
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-
1992
- 1992-12-07 JP JP4351281A patent/JP2769079B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH06174552A (ja) | 1994-06-24 |
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