JP2602894Y2 - 捩り振動低減装置 - Google Patents
捩り振動低減装置Info
- Publication number
- JP2602894Y2 JP2602894Y2 JP1993027569U JP2756993U JP2602894Y2 JP 2602894 Y2 JP2602894 Y2 JP 2602894Y2 JP 1993027569 U JP1993027569 U JP 1993027569U JP 2756993 U JP2756993 U JP 2756993U JP 2602894 Y2 JP2602894 Y2 JP 2602894Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- output member
- friction
- torsional vibration
- friction material
- input member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F15/00—Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
- F16F15/10—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
- F16F15/12—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
- F16F15/129—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon characterised by friction-damping means
- F16F15/1292—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon characterised by friction-damping means characterised by arrangements for axially clamping or positioning or otherwise influencing the frictional plates
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は自動車のエンジンと変速
機の間の動力伝達部等に用いられる捩り振動低減装置に
関する。
機の間の動力伝達部等に用いられる捩り振動低減装置に
関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車の動力伝達系に用いられる捩り振
動低減装置は、エンジン側に結合される入力部材と変速
機側に結合される出力部材とを所定角度相対回動できる
ように組み付けると共に、これら両者をトーションスプ
リングによって回動方向で弾性的に連結し、エンジン側
から変速機側に入力される捩り振動をトーションスプリ
ングの吸振作用によって低減させるようになっている。
そして、最近では振幅の大きい捩り振動をより速やかに
低減させるために、入力部材と出力部材の間に、前記ト
ーションスプリングに加えて摩擦減衰力を発生するため
の機構を設けるようにしたものが開発されている。
動低減装置は、エンジン側に結合される入力部材と変速
機側に結合される出力部材とを所定角度相対回動できる
ように組み付けると共に、これら両者をトーションスプ
リングによって回動方向で弾性的に連結し、エンジン側
から変速機側に入力される捩り振動をトーションスプリ
ングの吸振作用によって低減させるようになっている。
そして、最近では振幅の大きい捩り振動をより速やかに
低減させるために、入力部材と出力部材の間に、前記ト
ーションスプリングに加えて摩擦減衰力を発生するため
の機構を設けるようにしたものが開発されている。
【０００３】この種の捩り振動低減装置としては、従
来、例えば、図９，図１０に示すようなものが案出され
ている。
来、例えば、図９，図１０に示すようなものが案出され
ている。
【０００４】この捩り振動低減装置は、入力部材である
一対のドライブプレート１ａ，１ｂの間に出力部材２を
配置して、このドライブプレート１ａ，１ｂと出力部材
２をトーションスプリング３によって回動方向で弾性的
に連結すると共に、出力部材２の内周縁部に複数個の長
孔４を形成して、この各長孔４に摩擦材５を遊挿させて
ある。各摩擦材５は、ばね材６によって摩擦荷重を付与
された状態でリテーナプレート７と一方のドライブプレ
ート１ａとに常時接触しており、ドライブプレート１
ａ，１ｂと出力部材２が相対回動すると、長孔４の端部
が摩擦材５に当接して摩擦材５とリテーナプレート７及
びドライブプレート１ａとの間で摩擦減衰力が発生する
ようになっている。
一対のドライブプレート１ａ，１ｂの間に出力部材２を
配置して、このドライブプレート１ａ，１ｂと出力部材
２をトーションスプリング３によって回動方向で弾性的
に連結すると共に、出力部材２の内周縁部に複数個の長
孔４を形成して、この各長孔４に摩擦材５を遊挿させて
ある。各摩擦材５は、ばね材６によって摩擦荷重を付与
された状態でリテーナプレート７と一方のドライブプレ
ート１ａとに常時接触しており、ドライブプレート１
ａ，１ｂと出力部材２が相対回動すると、長孔４の端部
が摩擦材５に当接して摩擦材５とリテーナプレート７及
びドライブプレート１ａとの間で摩擦減衰力が発生する
ようになっている。
【０００５】尚、この類似技術は、例えば、特開昭６４
−３０９４５号公報等に示されている。
−３０９４５号公報等に示されている。
【０００６】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
装置の場合、複数の摩擦材５を単に対応する長孔４に遊
挿しただけで摩擦材５，５の相対位置を特別に規制して
いないため、長孔４と摩擦材５の接触タイミングが各長
孔毎で異り、発生する摩擦減衰力が不安定になったり、
長孔４と摩擦材５の接触時の衝撃が少数の摩擦材５に集
中し易いという不具合がある。
装置の場合、複数の摩擦材５を単に対応する長孔４に遊
挿しただけで摩擦材５，５の相対位置を特別に規制して
いないため、長孔４と摩擦材５の接触タイミングが各長
孔毎で異り、発生する摩擦減衰力が不安定になったり、
長孔４と摩擦材５の接触時の衝撃が少数の摩擦材５に集
中し易いという不具合がある。
【０００７】そこで本考案は、すべての長孔と摩擦材の
接触タイミングが揃うようにして、発生する摩擦減衰力
を安定化させ、かつ長孔と摩擦材の接触衝撃を緩和する
ことのできる捩り振動低減装置を提供しようとするもの
である。
接触タイミングが揃うようにして、発生する摩擦減衰力
を安定化させ、かつ長孔と摩擦材の接触衝撃を緩和する
ことのできる捩り振動低減装置を提供しようとするもの
である。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本考案は上述した課題を
解決するための手段として、入力部材と出力部材とをト
ーションスプリングを介して回動方向で弾性的に連結す
る一方、入力部材と出力部材のうちの一方側に、円周方
向に沿って複数個の長孔を形成し、この各長孔に、入力
部材と出力部材のうちの他方側に摩擦接触する摩擦材を
遊挿して、入力部材と出力部材の所定角度以上の相対回
動時に各摩擦材を長孔の端部で押圧して変位させる捩り
振動低減装置において、入力部材と出力部材の間に、前
記全摩擦材に嵌合して摩擦材間の円周方向の相対位置を
一定に維持するフローティングプレートを介装するよう
にした。
解決するための手段として、入力部材と出力部材とをト
ーションスプリングを介して回動方向で弾性的に連結す
る一方、入力部材と出力部材のうちの一方側に、円周方
向に沿って複数個の長孔を形成し、この各長孔に、入力
部材と出力部材のうちの他方側に摩擦接触する摩擦材を
遊挿して、入力部材と出力部材の所定角度以上の相対回
動時に各摩擦材を長孔の端部で押圧して変位させる捩り
振動低減装置において、入力部材と出力部材の間に、前
記全摩擦材に嵌合して摩擦材間の円周方向の相対位置を
一定に維持するフローティングプレートを介装するよう
にした。
【０００９】
【作用】入力部材と出力部材の相対回動角度が大きくな
って長孔が摩擦材に接触するようになると、トーション
スプリングによる吸振作用と摩擦材による摩擦減衰作用
とによって捩り振動を低減する。このとき、摩擦材間の
相対位置がフローティングプレートによって規制されて
いるため、すべての長孔は対応する摩擦材に同じタイミ
ングで接触し、各摩擦材は一斉に摩擦減衰力を発生す
る。
って長孔が摩擦材に接触するようになると、トーション
スプリングによる吸振作用と摩擦材による摩擦減衰作用
とによって捩り振動を低減する。このとき、摩擦材間の
相対位置がフローティングプレートによって規制されて
いるため、すべての長孔は対応する摩擦材に同じタイミ
ングで接触し、各摩擦材は一斉に摩擦減衰力を発生す
る。
【００１０】
【実施例】次に、本考案の一実施例を図１〜図３に基づ
いて説明する。尚、図９，図１０に示した従来のものと
同一部分には同一符号を用いるものとする。
いて説明する。尚、図９，図１０に示した従来のものと
同一部分には同一符号を用いるものとする。
【００１１】図面は、エンジンのクランクシャフト８と
トルクコンバータのコンバータカバー９との連結部に本
考案にかかる捩り振動低減装置を用いた例を示すもの
で、図中１０は、クランクシャフト８側に結合された入
力部材であり、２は、コンバータカバー９側に結合され
た出力部材である。
トルクコンバータのコンバータカバー９との連結部に本
考案にかかる捩り振動低減装置を用いた例を示すもの
で、図中１０は、クランクシャフト８側に結合された入
力部材であり、２は、コンバータカバー９側に結合され
た出力部材である。
【００１２】入力部材１０は、内周縁部がクランクシャ
フト８の端面にボルト１１によって共締め固定された一
対のドライブシャフト１ａ，１ｂと、両ドライブプレー
ト１ａ，１ｂの外周縁部を軸方向に所定間隔をあけた状
態で結合するストップピン１２と、一方のドライブプレ
ート１ａの外周端に溶接されたリングギヤ１３と、他方
のドライブプレート１ｂの内側の内周縁部に掛止された
リテーナプレート７と、このリテーナプレート７とドラ
イブプレート１ｂの間に介装された皿ばね等のばね材６
とから構成されている。
フト８の端面にボルト１１によって共締め固定された一
対のドライブシャフト１ａ，１ｂと、両ドライブプレー
ト１ａ，１ｂの外周縁部を軸方向に所定間隔をあけた状
態で結合するストップピン１２と、一方のドライブプレ
ート１ａの外周端に溶接されたリングギヤ１３と、他方
のドライブプレート１ｂの内側の内周縁部に掛止された
リテーナプレート７と、このリテーナプレート７とドラ
イブプレート１ｂの間に介装された皿ばね等のばね材６
とから構成されている。
【００１３】これに対し、出力部材２は一枚の環状板に
よって構成され、前記両ドライブプレート１ａ，１ｂの
間に相対回動可能に収容されると共に、ドライブプレー
ト１ａ，１ｂを貫通する複数のボルト１４によってコン
バータカバー９の端面に結合されている。この出力部材
２の外周縁部には、前記ストップピン１２が遊挿される
ストッパ孔１５が形成されており、ストップピン１２と
ストッパ孔１５の当接によって入出力部材１０，２間の
相対回動を規制するようになっている。また、出力部材
２には周方向に沿う窓１６が複数個形成され、これらの
各窓１６に入れ子型の一対のトーションスプリング３，
３が直列配置の状態で収容されている。そして、出力部
材２とドライブプレート１ｂの間には、両者２，１ｂに
対して相対回動可能に環状の遊動子１７が介装されてお
り、この遊動子１７に形成された複数の突起１８が各窓
１６内のトーションスプリング３，３間に介装されて、
トーションスプリング３を円周方向に沿って直列に作用
させるようになっている。ここで、前記各ドライブプレ
ート１ａ，１ｂには出力部材２の各窓１６に対応する同
様の窓１９が形成されており、この各窓１９に出力部材
２の窓１６に収容されたトーションスプリング３，３の
端部が当接するようになっている。したがって、入力部
材１０と出力部材２はトーションスプリング３を介して
回動方向で弾性的に連結されている。尚、ドライブプレ
ート１ａ，１ｂにはボルト１４に対応する長孔２０が複
数個形成されていて、ドライブプレート１ａ，１ｂと出
力部材２の相対回動時に、ボルト１４の頭部やコンバー
タカバー９側の螺合用突起２１がドライブプレート１
ａ，１ｂに干渉しないようになっている。
よって構成され、前記両ドライブプレート１ａ，１ｂの
間に相対回動可能に収容されると共に、ドライブプレー
ト１ａ，１ｂを貫通する複数のボルト１４によってコン
バータカバー９の端面に結合されている。この出力部材
２の外周縁部には、前記ストップピン１２が遊挿される
ストッパ孔１５が形成されており、ストップピン１２と
ストッパ孔１５の当接によって入出力部材１０，２間の
相対回動を規制するようになっている。また、出力部材
２には周方向に沿う窓１６が複数個形成され、これらの
各窓１６に入れ子型の一対のトーションスプリング３，
３が直列配置の状態で収容されている。そして、出力部
材２とドライブプレート１ｂの間には、両者２，１ｂに
対して相対回動可能に環状の遊動子１７が介装されてお
り、この遊動子１７に形成された複数の突起１８が各窓
１６内のトーションスプリング３，３間に介装されて、
トーションスプリング３を円周方向に沿って直列に作用
させるようになっている。ここで、前記各ドライブプレ
ート１ａ，１ｂには出力部材２の各窓１６に対応する同
様の窓１９が形成されており、この各窓１９に出力部材
２の窓１６に収容されたトーションスプリング３，３の
端部が当接するようになっている。したがって、入力部
材１０と出力部材２はトーションスプリング３を介して
回動方向で弾性的に連結されている。尚、ドライブプレ
ート１ａ，１ｂにはボルト１４に対応する長孔２０が複
数個形成されていて、ドライブプレート１ａ，１ｂと出
力部材２の相対回動時に、ボルト１４の頭部やコンバー
タカバー９側の螺合用突起２１がドライブプレート１
ａ，１ｂに干渉しないようになっている。
【００１４】また、前記出力部材２の内周縁部には周方
向等間隔に複数個の長孔４が形成されており、この各長
孔４には、入力部材１０と出力部材２の所定角度以上の
相対回動時に摩擦減衰力を発生する摩擦材５が遊挿され
ている。摩擦材５はその両端部が長孔４から軸方向に所
定量突出し、各端面が一方のドライブプレート１ａの内
側面と、他方のドライブプレート１ｂに掛止された前記
リテーナプレート７とに夫々摩擦接触している。リテー
ナプレート７は軸方向に延出する複数の爪２２を備え、
この爪２２がドライブプレート１ｂに形成された係止孔
２３に軸方向移動可能に挿入されており、ドライブプレ
ート１ｂとリテーナプレート７の間に介装したばね材６
の弾発力を常時摩擦材５の両端に付与するようになって
いる。
向等間隔に複数個の長孔４が形成されており、この各長
孔４には、入力部材１０と出力部材２の所定角度以上の
相対回動時に摩擦減衰力を発生する摩擦材５が遊挿され
ている。摩擦材５はその両端部が長孔４から軸方向に所
定量突出し、各端面が一方のドライブプレート１ａの内
側面と、他方のドライブプレート１ｂに掛止された前記
リテーナプレート７とに夫々摩擦接触している。リテー
ナプレート７は軸方向に延出する複数の爪２２を備え、
この爪２２がドライブプレート１ｂに形成された係止孔
２３に軸方向移動可能に挿入されており、ドライブプレ
ート１ｂとリテーナプレート７の間に介装したばね材６
の弾発力を常時摩擦材５の両端に付与するようになって
いる。
【００１５】ここで、ドライブプレート１ａと出力部材
２の間、及び、出力部材２とリテーナプレート７の間に
は、本考案の要部を成すフローティングプレート２４が
両側の部材に対して相対回動可能に介装されるている。
このフローティングプレート２４は、図３に示すように
周方向等間隔に複数の孔２５が形成され、この各孔２５
に前記長孔４から突出した各摩擦材５の端部が嵌合され
ている。したがって、長孔４内に遊挿された全摩擦材５
は両フローティングプレート２４によって相対位置を規
制され、常時一定の相対位置を保って一体回動するよう
になっている。尚、フローティングプレート２４は必ず
しも一対設けなければならないものではなく、いずれか
一方側だけであっても良く、また、フローティングプレ
ート２４の孔２５は図４に示すような切欠き２６に代え
ることも可能である。
２の間、及び、出力部材２とリテーナプレート７の間に
は、本考案の要部を成すフローティングプレート２４が
両側の部材に対して相対回動可能に介装されるている。
このフローティングプレート２４は、図３に示すように
周方向等間隔に複数の孔２５が形成され、この各孔２５
に前記長孔４から突出した各摩擦材５の端部が嵌合され
ている。したがって、長孔４内に遊挿された全摩擦材５
は両フローティングプレート２４によって相対位置を規
制され、常時一定の相対位置を保って一体回動するよう
になっている。尚、フローティングプレート２４は必ず
しも一対設けなければならないものではなく、いずれか
一方側だけであっても良く、また、フローティングプレ
ート２４の孔２５は図４に示すような切欠き２６に代え
ることも可能である。
【００１６】この捩り振動低減装置は以上のような構成
であるため、エンジンの駆動トルクは、クランクシャフ
ト８からドライブプレート１ａ，１ｂ、トーションスプ
リング３、出力部材２を順次介してトルクコンバータの
コンバータカバー９へと伝達される。そして、このと
き、動力伝達系の捩り振動は次のようにして低減され
る。
であるため、エンジンの駆動トルクは、クランクシャフ
ト８からドライブプレート１ａ，１ｂ、トーションスプ
リング３、出力部材２を順次介してトルクコンバータの
コンバータカバー９へと伝達される。そして、このと
き、動力伝達系の捩り振動は次のようにして低減され
る。
【００１７】ドライブプレート１ａ，１ｂと出力部材２
の相対回動角度が小さい間は、長孔４の端部が摩擦材５
に接触しないために摩擦材５は摩擦減衰力を発生せず、
捩り振動はトーションスプリング３による吸振作用のみ
によって低減される。そして、ドライブプレート１ａ，
１ｂと出力部材２の相対回動角度が大きくなって長孔４
の端部が摩擦材５に接触するようになると、摩擦材５が
ドライブプレート１ａとリテーナプレート７に対して摺
動して摩擦減衰力を発生し、捩り振動はトーションスプ
リング３による吸振作用とこの摩擦材５による摩擦減衰
作用とによって低減される。
の相対回動角度が小さい間は、長孔４の端部が摩擦材５
に接触しないために摩擦材５は摩擦減衰力を発生せず、
捩り振動はトーションスプリング３による吸振作用のみ
によって低減される。そして、ドライブプレート１ａ，
１ｂと出力部材２の相対回動角度が大きくなって長孔４
の端部が摩擦材５に接触するようになると、摩擦材５が
ドライブプレート１ａとリテーナプレート７に対して摺
動して摩擦減衰力を発生し、捩り振動はトーションスプ
リング３による吸振作用とこの摩擦材５による摩擦減衰
作用とによって低減される。
【００１８】この捩り振動低減装置の場合、フローティ
ングプレートが摩擦材５，５相互間の位置を規制してい
るため、摩擦減衰力を発生する際には、出力部材１０の
すべての長孔４が対応する摩擦材５に同じタイミングで
接触する。このため、すべての摩擦材５はばらつきなく
一斉に摩擦減衰力を発生するようになり、減衰力発生初
期の衝撃は少数の摩擦材５に集中することがなくなる。
ングプレートが摩擦材５，５相互間の位置を規制してい
るため、摩擦減衰力を発生する際には、出力部材１０の
すべての長孔４が対応する摩擦材５に同じタイミングで
接触する。このため、すべての摩擦材５はばらつきなく
一斉に摩擦減衰力を発生するようになり、減衰力発生初
期の衝撃は少数の摩擦材５に集中することがなくなる。
【００１９】尚、この考案の実施例は以上で述べたもの
に限るものでなく、例えば、図５，図６に示すものや図
７，図８に示すもののようにフローティングプレート２
４の孔２５や切欠き２６の周方向端にフランジ部２７を
延設し、このフランジ部２７によって摩擦材５の側面を
被うことにより、長孔４の端部が直接摩擦材５に衝突し
ないようにして摩擦材５の劣化を防止することも可能で
ある。
に限るものでなく、例えば、図５，図６に示すものや図
７，図８に示すもののようにフローティングプレート２
４の孔２５や切欠き２６の周方向端にフランジ部２７を
延設し、このフランジ部２７によって摩擦材５の側面を
被うことにより、長孔４の端部が直接摩擦材５に衝突し
ないようにして摩擦材５の劣化を防止することも可能で
ある。
【００２０】
【考案の効果】以上のように本考案は、入力部材と出力
部材の間に、全摩擦材に嵌合して摩擦材間の円周方向の
相対位置を一定に維持するフローティングプレートを介
装し、入力部材と出力部材が所定角度以上相対回動した
ときにすべての長孔が対応する摩擦材に同じタイミング
で接触するようにしたため、発生する摩擦減衰力のばら
つきを無くすことができるうえ、個々の長孔と摩擦材の
接触衝撃を緩和できるという効果が得られる。
部材の間に、全摩擦材に嵌合して摩擦材間の円周方向の
相対位置を一定に維持するフローティングプレートを介
装し、入力部材と出力部材が所定角度以上相対回動した
ときにすべての長孔が対応する摩擦材に同じタイミング
で接触するようにしたため、発生する摩擦減衰力のばら
つきを無くすことができるうえ、個々の長孔と摩擦材の
接触衝撃を緩和できるという効果が得られる。
【図１】本考案の一実施例を示す図２のＡ−Ａ線に沿う
断面図。
断面図。
【図２】同実施例を示す部分破断正面図。
【図３】同実施例を示す正面図。
【図４】他の実施例を示す正面図。
【図５】他の実施例を示す正面図。
【図６】図５のＢ−Ｂ線に沿う断面図。
【図７】他の実施例を示す正面図。
【図８】図７のＣ−Ｃ線に沿う断面図。
【図９】従来の技術を示す部分破断正面図。
【図１０】同技術を示す図９のＤ−Ｄ線に沿う断面図。
２…出力部材、 ３…トーションスプリング、 ４…長孔、 ５…摩擦材、 １０…入力部材、 ２４…フローティングプレート。
Claims (1)
- 【請求項１】 入力部材と出力部材とをトーションスプ
リングを介して回動方向で弾性的に連結する一方、入力
部材と出力部材のうちの一方側に、円周方向に沿って複
数個の長孔を形成し、この各長孔に、入力部材と出力部
材のうちの他方側に摩擦接触する摩擦材を遊挿して、入
力部材と出力部材の所定角度以上の相対回動時に各摩擦
材を長孔の端部で押圧して変位させる捩り振動低減装置
において、入力部材と出力部材の間に、前記全摩擦材に
嵌合して摩擦材間の円周方向の相対位置を一定に維持す
るフローティングプレートを介装したことを特徴とする
捩り振動低減装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993027569U JP2602894Y2 (ja) | 1993-05-26 | 1993-05-26 | 捩り振動低減装置 |
| US08/249,309 US5598745A (en) | 1993-05-26 | 1994-05-26 | Flywheel with friction generating device |
| DE4418390A DE4418390C2 (de) | 1993-05-26 | 1994-05-26 | Schwungrad mit einer reibungserzeugenden Anordnung |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993027569U JP2602894Y2 (ja) | 1993-05-26 | 1993-05-26 | 捩り振動低減装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0685949U JPH0685949U (ja) | 1994-12-13 |
| JP2602894Y2 true JP2602894Y2 (ja) | 2000-01-31 |
Family
ID=12224655
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993027569U Expired - Lifetime JP2602894Y2 (ja) | 1993-05-26 | 1993-05-26 | 捩り振動低減装置 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5598745A (ja) |
| JP (1) | JP2602894Y2 (ja) |
| DE (1) | DE4418390C2 (ja) |
Families Citing this family (18)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19645174B4 (de) * | 1996-03-08 | 2006-04-20 | Zf Sachs Ag | Schwungmassenvorrichtung mit einer Gleitlagerung |
| DE69735182T2 (de) * | 1996-08-30 | 2006-08-03 | Aisin Seiki K.K., Kariya | Kraftübertragungsmechanismus |
| DE19709343B4 (de) * | 1997-03-07 | 2010-04-08 | Zf Sachs Ag | Torsionsschwingungsdämpfer mit einer Reibvorrichtung |
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