JP2686561B2 - 放射線画像読取条件及び/又は画像処理条件決定方法 - Google Patents
放射線画像読取条件及び/又は画像処理条件決定方法Info
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Description
像を表わす画像信号に基づいて、読取条件,画像処理条
件を求める放射線画像読取条件及び/又は画像処理条件
決定方法に関するものである。
の画像信号に適切な画像処理を施した後、画像を再生記
録することは種々の分野で行なわれている。たとえば、
後の画像処理に適合するように設計されたガンマ値の低
いX線フイルムを用いてX線画像を記録し、このX線画
像が記録されたフイルムからX線画像を読み取って電気
信号に変換し、この電気信号(画像信号)に画像処理を
施した後コピー写真等に可視像として再生することによ
り、コントラスト,シャープネス,粒状性等の画像性能
の良好な再生画像を得ることのできるシステムが開発さ
れている(特公昭61−5193号公報参照)。
γ線,電子線,紫外線等)を照射するとこの放射線エネ
ルギーの一部が蓄積され、その後可視光等の励起光を照
射すると蓄積されたエネルギーに応じて輝尽発光を示す
蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用して、人体等の被
写体の放射線画像を一旦シート状の蓄積性蛍光体に撮影
記録し、この蓄積性蛍光体シートをレーザー光等の励起
光で走査して輝尽発光光を生ぜしめ、得られた輝尽発光
光を光電的に読み取って画像信号を得、この画像信号に
基づき被写体の放射線画像を写真感光材料等の記録材
料、CRT等に可視像として出力させる放射線画像記録再
生システムがすでに提案されている(特開昭55−12429
号,同56−11395号,同55−163472号,同56−104645
号,同55−116340号等)。
システムと比較して極めて広い放射線露光域にわたって
画像を記録しうるという実用的な利点を有している。す
なわち、蓄積性蛍光体においては、放射線露光量に対し
て蓄積後に励起によって輝尽発光する発光光の光量が極
めて広い範囲にわたって比例することが認められてお
り、従って種々の撮影条件により放射線露光量がかなり
大幅に変動しても、蓄積性蛍光体シートより放射される
輝尽発光光の光量を読取ゲインを適当な値に設定して光
電変換手段により読み取って電気信号に変換し、この電
気信号を用いて写真感光材料等の記録材料、CRT等の表
示装置に放射線画像を可視像として出力させることによ
って、放射線露光量の変動に影響されない放射線画像を
得ることができる。
れた放射線の線量等に応じて最適な読取条件で読み取っ
て画像信号を得る前に、予め低レベルの光ビームにより
蓄積性蛍光体シートを走査してこのシートに記録された
放射線画像の概略を読み取る先読みを行ない、この先読
みにより得られた先読画像信号を分析し、その後上記シ
ートに上記先読みの際の光ビームよりも高レベルの光ビ
ームを照射して走査し、この放射線画像に最適な読取条
件で読み取って画像信号を得る本読みを行なうように構
成されたシステムもある(特開昭58−67240号,同58−6
7241号,同58−67242号等)。
量と読取装置の出力との関係に影響を与える各種の条件
を総称するものであり、例えば入出力の関係を定める読
取ゲイン,スケールファクタあるいは、読取りにおける
励起光のパワー等を意味するものである。
れ、上記シートの単位面積当りに照射される光ビームの
強度の大/小、もしくは上記シートから発せられる輝尽
発光光の強度が上記光ビームの波長に依存する(波長感
度分布を有する)場合は、上記シートの単位面積当りに
照射される光ビームの強度を上記波長感度で重みづけし
た後の重みづけ強度の大/小をいい、光ビームのレベル
を変える方法としては、異なる波長の光ビームを用いる
方法、レーザ光源等から発せられる光ビームの強度その
ものを変える方法、光ビーム上に光路にNDフィルター等
を挿入,除去することにより光ビームの強度を変える方
法、光ビームのビーム径を変えて走査密度を変える方
法、走査速度を変える方法等、公知の種々の方法を用い
ることができる。
ないシステムかによらず、得られた画像信号(先読画像
信号を含む)を分析し、画像信号に画像処理を施す際の
最適な画像処理条件を決定するようにしたシステムもあ
る。ここで画像処理条件とは、画像信号に基づく再生画
像の階調や感度等に影響を及ぼす処理を該画像信号に施
す際の各種の条件を総称するものである。この画像信号
に基づいて最適な画像処理条件を決定する方法は、蓄積
性蛍光体シートを用いるシステムに限られず、たとえば
従来のX線フイルム等の記録シートに記録された放射線
画像から画像信号を得るシステムにも適用されている。
被写体の観察に必要の無い部分に放射線を照射しないよ
うにするため、あるいは観察に不要な部分に放射線を照
射するとその部分から観察に必要な部分に散乱線が入り
画質性能が低下するため、放射線が被写体の必要な部分
および記録シートの一部(照射野内)にのみ照射される
ように放射線の照射域を制限する照射野絞りを使用して
撮影を行なうことも多い。また、照射野内においても、
被写体が撮影記録された被写体像のほかに、被写体を経
由しない放射線が直接照射された直接放射線部が存在す
ることも多い。
とされるのは被写体像のみである。これまで被写体像の
輪郭における画像信号の変化を捉えることにより被写体
像を認識する方法も提案されているが(例えば、特開昭
61−170178号公報参照)、放射線画像には、一般に、撮
影の際の放射線のゆらぎ等に起因する大きなノイズ成分
が含まれているため、被写体像の輪郭を正確に検出こと
ができず、このため上記照射野内に対応する画像信号
(先読画像信号を含む)もしくは被写体像が確実に含ま
れるように定められた例えば矩形の一部領域内に対応す
る画像信号のヒストグラムを求め、このヒストグラムに
基づいて被写体像に対応する画像信号を抽出する手法が
用いられていた。このようにして抽出された画像信号に
基づいて最適な読取条件、画像処理条件を求めることに
より観察適正の優れた再生画像を得ることができる。
を抽出するために照射野内もしくは被写体像が確実に含
まれるように定められた一部領域内の画像信号のヒスト
グラムに基づいて被写体像に対応した画像信号を抽出し
て読取条件,画像処理条件を求めるアルゴリズムは、あ
らかじめ多数の放射線画像を統計的に処理して大多数の
放射線画像に適合するように定められる。しかし、例え
ば撮影に際し照射野絞りと被写体との相対的な位置がず
れ、記録シート上に記録された直接X線部の面積と被写
体像の面積との比率が標準とかなり異なってしまう場合
があり、この場合照射野内又は上記一部領域内に対応す
る画像信号のヒストグラムの形状が標準的なパターンと
はかなり異なったパターンとなってしまう場合がある。
この場合、標準的なパターンに基づいて定められた、読
取条件,画像処理条件を求めるアルゴリズムがうまく機
能せず、最適な読取条件,画像処理条件を求めることが
できない場合が生じていた。
定化させ、もって最適な読取条件,画像処理条件を安定
的に求めることのできる放射線画像読取条件及び/又は
画像処理条件決定方法を提供することを目的とするもの
である。
した先読みを行なうシステムに用いられる方法である。
即ち本発明の放射線画像読取条件及び/又は画像処理条
件決定方法は、 所望とする被写体像を一部に含む放射線画像が記録さ
れた蓄積性蛍光体シートに励起光を照射し該蓄積性蛍光
体シートから発せられた輝尽発光光を読み取って得られ
た前記放射線画像を表わす第一の画像信号に基づいて、
前記蓄積性蛍光体シートに再度励起光を照射し該蓄積性
蛍光体シートから発せられた輝尽発光光を読み取って前
記放射線画像を表わす第二の画像信号を得る際の読取条
件及び/又は得られた前記第二の画像信号に画像処理を
施す際の画像処理条件を求める放射線画像読取条件及び
/又は画像処理条件決定方法において、 前記被写体像の辺縁における前記第一の画像信号の変
化を捉えることにより、前記被写体像からやや離れた該
被写体像の辺縁近傍に互いに離れた複数の点を求め、 これら複数の点を結ぶ線により囲まれた、前記被写体
像の概略領域に対応する前記第一の画像信号のヒストグ
ラムを求め、 このヒストグラムに基づいて前記読取条件及び/又は
画像処理条件を求めることを特徴とするものである。
いるシステムであるか否かには拘らず、画像処理条件を
求めるものである。即ち、本発明の放射線画像処理条件
決定方法は、 放射線画像を表わす画像信号に基づいて、該画像信号
に画像処理を施す際の画像処理条件を求める放射線画像
処理条件決定方法において、 前記被写体像の辺縁における前記画像信号の変化を捉
えることにより、前記被写体像からやや離れた該被写体
像の辺縁近傍に互いに離れた複数の点を求め、 これら複数の点を結ぶ線により囲まれた、前記被写体
像の概略領域に対応する前記画像信号のヒストグラムを
求め、 このヒストグラムに基づいて前記画像処理条件を求め
ることを特徴とするものである。
線」は、ほぼ被写体像の辺縁に沿って該被写体像を囲う
線であればよく、たとえば直線(折れ線)であってもよ
く、また二次曲線,三次曲線,スプライン曲線等であっ
てもよい。
は困難であるが、該被写体像の辺縁に近似した図形を描
くことは可能である。本発明はこの点に着目することに
よりなされたものである。ただし、被写体像の辺縁を正
確に捉えられないため、画像信号(又は第一の画像信
号)に基づいて該辺縁と考えられる点を複数検出してこ
れらの点を結ぶと被写体像の一部がこれらの点で囲まれ
る領域よりも外に食み出してしまうおそれがあり、この
場合被写体像に対応する画像信号が正確に抽出されず最
適な読取条件,画像処理条件を求めることができなくな
ってしまう場合がある。そこで本発明では上記辺縁と思
われる複数の点を検出した後、これらの各点を被写体像
からやや離れた方向に移動し、これにより該被写体像の
辺縁近傍に複数の点を求め、これら複数の点を結ぶよう
にしたものである。このように一旦検出した点を被写体
像からやや離れた方向に移動することによりこれら複数
の点により囲まれる領域には被写体像が確実に含まれる
こととなる。また被写体像以外の領域に対応する画像信
号も含まれるが、上記のようにして被写体像の辺縁にほ
ぼ沿った領域を求めることにより被写体像以外の領域の
面積もほぼ安定し、したがって画像信号のヒストグラム
の形状もほぼ安定し、このヒストグラムに基づいて最適
な読取条件,画像処理条件を安定して求めることができ
る。
する。
略を示す図である。この撮影装置では前述した蓄積性蛍
光体シートが用いられている。
テ2を載置し、このカセッテ2とアクリル板等から成る
押え板3とで被写体である乳房4を挟持圧迫し、押え板
3の上方に配設されたX線源5から断面が半円状のコー
ン筒6を介してX線を被写体4に向けて照射する。
されたX線画像の一例を表わした図である。
し、該照射野7内には直接X線部8と、該直接X線部8
によって囲まれた被写体像9が存在する。また、上記直
接X線部8と被写体像9とからなる半円形の照射野7の
外側には散乱X線が記録された散乱線部10(図中点々を
付した部分)が存在する。
て蓄積性蛍光体シート11に蓄積記録されているエネルギ
ー量(後述するようにしてこの蓄積記録されている画像
の読み取った際の画像信号の値および該画像信号に基づ
いて再生出力された可視画像を濃度に対応する)をプロ
ットすると、この第2A図の右側に示すように平均的には
直接X線部8のエネルギー量が最も大きく、次いで被写
体像9のエネルギー量が大きく、照射野7の外側が一番
小さい。ただし、X線撮影等のX線のゆらぎ等に起因す
る大きなノイズ成分も混入している。
第2B図に示すように直接X線部8の面積がかなり極端に
狭くかつ被写体像9の面積が比較的広く撮影される場合
もあり、また第2C図に示すように直接X線部8の面積が
かなり広く被写体像9の面積が狭く撮影される場合もあ
る。本発明ではこのように直接X線部8と被写体像9の
面積の比率が極端に異なっても安定的なパターンを有す
るヒストグラムが求められる。
の一例を示した斜視図である。この例は蓄積性蛍光体シ
ートを用い、先読みを行なうシステムである。
が記録された蓄積性蛍光体シート11は、まず弱い光ビー
ムで走査してこのシート11に蓄積されたX線エネルギー
の一部のみを放出させて先読みを行なう先読手段100の
所定位置にセットされる。この所定位置にセットされた
蓄積性蛍光体シート11は、モータ12により駆動されるエ
ンドレスベルト等のシート搬送手段13により、矢印Y方
向に搬送(副走査)される。一方、レーザー光源14から
発せられた弱い光ビーム15はモータ23により駆動され矢
印方向に高速回転する回転多面鏡16によって反射偏向さ
れ、fθレンズ等の集束レンズ17を通過した後、ミラー
18により光路を変えて前記シート11に入射し副走査の方
向(矢印Y方向)と略垂直な矢印X方向に主走査する。
蓄積性蛍光体シート11上のこの光ビーム15が照射された
箇所からは、蓄積記録されているX線画像情報に応じた
光量の輝尽発光光19が発散され、この輝尽発光光19は光
ガイド20によって導かれ、フォトマルチプライヤ(光電
子増倍管)21によって光電的に検出される。上記光ガイ
ド20はアクリル板等の導光性材料を成形して作られたも
のであり、直線状をなす入照端面20aが蓄積性蛍光体シ
ート11上の主走査線に沿って延びるように配され、円環
状に形成された射出端面20bに上記フォトマルチプライ
ヤ21の受光面が結合されている。上記入射端面20aから
光ガイド20内に入射した輝尽発光光19は、該光ガイド20
の内部を全反射を繰り返して進み、射出端面20bから射
出してフォトマルチプライヤ21に受光され、X線画像を
表わす輝尽発光光19の光量がフォトマルチプライヤ21に
よって電気信号に変換される。
信号Sは対数増幅器26で対数的に増幅され、A/D変換器2
7でディジタル化され、先読画像信号SPが得られる。該
先読画像信号SPは輝尽発光光19の光量の対数と比例する
値を有している。
されたX線エネルギーの広い領域にわたって読み取るこ
とができるように、フォトマルチプライヤ21に印加する
電圧値や対数増幅器26の増幅率等の読取条件が定められ
ている。
一旦記憶される。その後、記憶手段28に記憶された先読
画像信号SPが読み出されて演算手段29に入力され、演算
手段29では、入力された先読画像信号SPに基づいて、蓄
積性蛍光体シート11上に形成されたX線画像中の被写体
像が認識される。被写体像が認識されると、この被写体
像に対応した先読画像信号SPに基づいて本読みの際の読
取条件G1、たとえばフォトマルチプライヤ21′に印加す
る電圧や対数増幅器26′の増幅率等が求められる。
段100′の所定位置にセットされ、上記先読みに使用し
た光ビームより強い光ビーム15′によりシート11′が走
査され、前述のようにして定められた読取条件G1により
画像信号が得られるが、本読手段100′の構成は上記先
読手段100の構成と略同一であるため、先読手段100の各
構成要素と対応する構成要素には先読手段100で用いた
番号にダッシュを付して示し、説明は省略する。
れた画像信号SQは、画像処理手段50に送られる。画像処
理手段50では画像信号SQに適切な画像処理が施される。
この画像処理の施された画像信号は再生装置60に送ら
れ、この画像信号に基づくX線画像が再生表示される。
像を認識する方法について説明する。
め方を説明するために、乳房を含むX線画像の例を示し
た図である。前述した第2A図〜第2C図に示したX線画像
と対応する部分には第2A図〜第2C図と同一の番号を付し
てある。
2A図に示すように大きな値を有しているため、先読画像
信号SPを第2A図に示す所定のしきい値Thで2値化するこ
とにより直接X線部8を表わす信号に‘1'、他の領域を
表わす信号に‘0'が割り当てられた二値信号が求められ
る。
(以下、二値化されているか否かを特に区別せずX線画
像と呼ぶ)の各辺11a,11b,11c,11d(第4A図参照)の各
中点Ca,Cb,Cc,Cdから互いに対向する辺に向かって二値
信号が‘1'となる点をサーチする。例えば第4A図の下の
辺11aの中点Caを出発点としたサーチにおいては、二値
信号が‘1'となる点として点Aが求められる。このよう
にして対向する辺に達する前に二値信号が‘1'となる点
が求められると、次にその点から距離dだけ戻り、次に
出発点となった中点Ca,Cb,Cc,Cdが存在する各辺11a,11
b,11c,11dに平行にサーチして二値信号が‘1'となる2
点(第4A図の中点Caから出発したサーチにおいては点B
および点C)が求められる。このようにして二値信号が
‘1'となる点が3点(点A,B,C)が求められると、それ
に対応した辺側に被写体像9が存在すると認識される。
このようにして被写体像9が存在する側の辺11aが求め
られると、該辺11aに沿って上記と同様にしてサーチ
し、点Dおよび点Eも求められる。このようにして複数
の点A〜Eが求められると、これらの各点A〜Eからさ
らに被写体像9の外側に向かって距離lだけ離れた各点
A0〜E0が求められる。
す図である。
ズ成分が混入している(第2A図参照)ため、上記のよう
にして求められた点Aは被写体像9の辺縁9aよりも内側
のこともあり、第5図に点A′,A″で示すように被写体
像9の辺縁9aよりも外側の場合もある。そこで被写体像
9の辺縁9aの近傍かつ該辺縁よりも確実に外側となるよ
うに、上記のようにして求められた点Aを距離lだけ被
写体像9の外方向に移動して点A0が求められる。また点
B〜Eについても同様にして点B0〜E0が求められる。
ようにしてこれらの点A0〜E0を折れ線で結ぶことによ
り、被写体像9に対応する概略領域が求められる。この
概略領域は被写体像9を包含し、かつ該被写体像9の辺
縁にほぼ沿った領域となる。尚、点A0〜E0を結ぶ線は折
れ線に限られないことは前述したとおりである。
先読画像信号SPのヒストグラムの例、およびこれとの比
較のために第2A図〜第2C図に示すX線画像の照射野7に
対応する先読画像信号SPのヒストグラムの例を示した図
である。ここに示す各ヒストグラムは、照射野7あるい
は概略領域の面積で規格化したものである。
ストグラム71,72,73に示されている。第2B図,第2C図に
示すように直接X線部8の面積と被写体像9の面積との
比率が極端に異なっていることと対応して、ヒストグラ
ムのパターンがかなり大幅に変動している。ここで例え
ば頻度V0に対応する最も値の小さな先読画像信号SPを求
める場合について説明する。第2A図に示す標準的なパタ
ーンのX線画像のヒストグラム71及び上記のようにして
求めた概略領域に対応するヒストグラム70に基づいて頻
度V0に対応する点を求めると点SPOと求められる。とこ
ろが、第2B図に対応するヒストグラム72では、点SPO′
が求められるため、これが本読みの際の読取条件を求め
るためにあたり誤差となる。また、第2C図に対応するヒ
ストグラム73では、点SPO″が求められ、この場合極端
に外れた読取条件が求められることとなり、最悪の場合
再度X線撮影を行なう必要が生じる場合もある。
ぼ沿った概略領域に対応する先読画像信号SPのヒストグ
ラムであるため、第2B図、,第2C図に示すように直接X
線部8の面積と被写体像9の面積との比率が極端に異な
る場合であってもほぼ安定したパターンを有するヒスト
グラムとなり、例えば頻度V0に対応する点を求めるにつ
いて点SPOが安定的に求められ、本読みの際の最悪な読
取条件が安定して求められる。
SPのヒストグラムが求められると、このヒストグラムに
基づいて、本読みの時の読取条件G1が正確に求められ
る。
る方法は上記方法に限られるものではなく、例えば次に
示すようなサーチの方法を採用してもよい。
点を求める他の方法を説明するために、第4A図と同様な
X線画像を表わした図である。
゜,135゜の方向にサーチして辺縁を求めることを表わし
ており、このような演算を各辺11a,11b,11c,11dに関し
て行なうことにより被写体像9に対応した概略領域を求
めてもよい。
に示した演算方法と同様にして被写体像9の辺縁上の点
を求めるとともに、該中点Caを挾む両端寄りの2点C
a′,Ca″からも同様にして被写体像9の辺縁上の点を求
めるようにしたものである。この場合、被写体像9の辺
縁に点は最高9点求められるが、8点以下しか求められ
ないときは、これら8点以下の点に基づいて被写体像9
に対応する概略領域が求められる。
9に対応する概略領域を求めてもよいことはもちろんで
ある。また前述した実施例では先読画像信号SPを二値化
して二値信号を求めたが、被写体像9の辺縁上の点を求
めるにあたり二値信号を生成することなくもとの先読画
像信号SPに基づいてこれらの点を求めてもよいこともも
ちろんである。
る装置について説明したが、本読みの際は、先読画像信
号SPにかかわらず所定の読取条件で読取ることとし、演
算手段29では、先読画像信号SPに基づいて、画像処理手
段50において画像信号SQに画像処理を施す際の画像処理
条件G2を求め、第3図に破線で示すように演算手段29で
求めた画像処理条件を画像処理手段50に入力するように
してもよく、また、演算手段29で上記読取条件と画像処
理条件の双方を求めるようにしてもよい。
読手段100′とが別々に構成されているが、前述したよ
うに先読手段100と本読手段100′の構成は略同一である
ため、先読手段100と本読手段100′とを一体にして兼用
してもよい。この場合、先読みを行なった後、蓄積性蛍
光体シート11を一回バックさせ、再度走査して本読みを
行なうようにすればよい。
と本読みの場合とで光ビームの強度を切替える必要があ
るが、この切替えの方法としては、前述したように、レ
ーザー光源からの光強度そのものを切替る方法等、種々
の方法を使用することができる。
取装置について説明したが、本発明は先読みを行なわず
にいきなり上記本読みに相当する読取りを行なうX線画
像読取装置にも適用することができる。この場合、読取
りの際は所定の読取条件で読み取られて画像信号が得ら
れ、この画像信号に基づいて、演算手段により画像処理
条件が求められ、この求められた画像処理条件は画像信
号に画像処理を施す際に考慮される。
た乳房のX線画像を取扱う例であるが、本発明は乳房の
画像を取扱う場合に限られるものではなく、又蓄積性蛍
光体シートを用いるものに限られるものでもなく、一部
領域に所望とする画像が記録されている記録シートから
該画像を読み取って得た画像信号に基づいて、読取条
件,画像処理条件を求める際に広く採用し得るものであ
る。
における画像信号(第一の画像信号を含む)の変化を捉
えることにより、被写体像からやや離れた該被写体像の
辺縁近傍に互いに離れた複数の点を求め、これら複数の
点を結ぶ折れ線により囲まれた、被写体像の概略領域に
対応する画像信号のヒストグラムを求め、このヒストグ
ラムに基づいて読取条件,画像処理条件を求めるように
したため、被写体像等が標準的なパターンとはかなり異
なったパターンに撮影記録されていても安定したヒスト
グラムを求めることができ、したがって読取条件,画像
処理条件を安定的に求めることができる。
を示す図、 第2A図〜第2C図は、第1図に示すX線撮影装置で撮影さ
れたX線画像の一例を表わした図、 第3図は、本発明の一例を実施したX線画像読取装置の
一例の斜視図、 第4図はX線画像の例を示した図、 第4A図,第4B図は、被写体像の辺縁に沿った概略領域の
求め方を説明するために、乳房を含むX線画像の例を示
した図、 第5図は、第4A図に示すX線画像の一部を拡大して示す
図、 第6図は、先読み画像信号のヒストグラム表わした図、 第7A図,第7B図は、被写体像にほぼ沿った概略領域を求
める他の方法を説明するために、第4A図と同様なX線画
像を表わした図である。 1……撮影台 2……蓄積性蛍光体シートを収納したカセッテ 3……押え板、4……乳房 5……X線源、6……コーン筒 7……照射野、8……直接X線部 9……被写体像、10……散乱線部 11,11′……蓄積性蛍光体シート 19,19′……輝尽発光光 21,21′……フォトマルチプライヤ 26,26′……増幅器 27,27′……A/D変換器 28……記憶手段、29……演算手段 50……画像処理手段、60……再生装置 100……先読手段、100′……本読手段
Claims (2)
- 【請求項1】所望とする被写体像を一部に含む放射線画
像が記録された蓄積性蛍光体シートに励起光を照射し該
蓄積性蛍光体シートから発せられた輝尽発光光を読み取
って得られた前記放射線画像を表わす第一の画像信号に
基づいて、前記蓄積性蛍光体シートに再度励起光を照射
し該蓄積性蛍光体シートから発せられた輝尽発光光を読
み取って前記放射線画像を表わす第二の画像信号を得る
際の読取条件及び/又は得られた前記第二の画像信号に
画像処理を施す際の画像処理条件を求める放射線画像読
取条件及び/又は画像処理条件決定方法において、 前記被写体像の辺縁における前記第一の画像信号の変化
を捉えることにより、前記被写体像からやや離れた該被
写体像の辺縁近傍に互いに離れた複数の点を求め、 これら複数の点を結ぶ線により囲まれた、前記被写体像
の概略領域に対応する前記第一の画像信号のヒストグラ
ムを求め、 このヒストグラムに基づいて前記読取条件及び/又は画
像処理条件を求めることを特徴とする放射線画像読取条
件及び/又は画像処理条件決定方法。 - 【請求項2】所望とする被写体像を一部に含む放射線画
像を表わす画像信号に基づいて、該画像信号に画像処理
を施す際の画像処理条件を求める放射線画像処理条件決
定方法において、 前記被写体像の辺縁における前記画像信号の変化を捉え
ることにより、前記被写体像からやや離れた該被写体像
の辺縁近傍に互いに離れた複数の点を求め、 これら複数の点を結ぶ線により囲まれた、前記被写体像
の概略領域に対応する前記画像信号のヒストグラムを求
め、 このヒストグラムに基づいて前記画像処理条件を求める
ことを特徴とする放射線画像処理条件決定方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2114610A JP2686561B2 (ja) | 1990-04-27 | 1990-04-27 | 放射線画像読取条件及び/又は画像処理条件決定方法 |
US07/687,263 US5481623A (en) | 1990-04-19 | 1991-04-18 | Apparatus for determining an image position on imaging media |
US08/478,404 US5668889A (en) | 1990-04-19 | 1995-06-07 | Apparatus for determining an image position, and method for adjusting read-out conditions and/or image processing conditions for a radiation image |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2114610A JP2686561B2 (ja) | 1990-04-27 | 1990-04-27 | 放射線画像読取条件及び/又は画像処理条件決定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0411242A JPH0411242A (ja) | 1992-01-16 |
JP2686561B2 true JP2686561B2 (ja) | 1997-12-08 |
Family
ID=14642169
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2114610A Expired - Lifetime JP2686561B2 (ja) | 1990-04-19 | 1990-04-27 | 放射線画像読取条件及び/又は画像処理条件決定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2686561B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0279177A (ja) * | 1988-09-16 | 1990-03-19 | Fuji Photo Film Co Ltd | 放射線画像における乳房輪郭検出方法 |
JPH0775602B2 (ja) * | 1988-10-20 | 1995-08-16 | 富士写真フイルム株式会社 | 乳房撮影画像における被写体部認識方法 |
-
1990
- 1990-04-27 JP JP2114610A patent/JP2686561B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0411242A (ja) | 1992-01-16 |
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