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JP2663303B2 - インク及び記録方法 - Google Patents

インク及び記録方法

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JP2663303B2
JP2663303B2 JP93890A JP93890A JP2663303B2 JP 2663303 B2 JP2663303 B2 JP 2663303B2 JP 93890 A JP93890 A JP 93890A JP 93890 A JP93890 A JP 93890A JP 2663303 B2 JP2663303 B2 JP 2663303B2
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毅 栄田
恵美 斉藤
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    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/32Inkjet printing inks characterised by colouring agents
    • C09D11/328Inkjet printing inks characterised by colouring agents characterised by dyes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はインク及びそれを用いる記録方法に関し、更
に詳しくは特に室内変色性が改良された画像を与える水
性インク及び該インクを用いる記録方法、特にインクジ
ェット記録方法に関する。
(従来の技術) 従来、万年筆、フエルトペン等のインク及びインクジ
ェット記録用のインクとしては、水溶性染料を水性媒体
中に溶解した水性インクが使用されており、これらの水
性インクにおいてはペン先やインク吐出ノズルでのイン
クの目詰りを防止するべく一般に水溶性有機溶剤が添加
されている。
これらの従来のインクにおいては、十分な濃度の画像
を与えること、ペン先やノズルでの目詰りを生じないこ
と、被記録材上での乾燥性が良いこと、滲みが少ないこ
と、保存安定性に優れること、特に熱エネルギーを利用
するインクジェット方式では耐熱性に優れること等が要
求され、又、形成される画像が十分な耐光性及び耐水性
等を有することが要求されている。
例えば、モノカラー及びフルカラー画像の両方に使用
され、最も重要なインクとしては、上記要求性能を考慮
したうえでC.I.フードブラック2が主として使用されて
きた(特開昭59−93766号及び同59−93768号公報参
照)。
(発明が解決しようとしている問題点) 前記種々の要求性能のうちで特に形成される画像の耐
久性が重要である。
画像の耐久性としては、従来は主として直射日光や各
種照明光による褪色が問題視され、これらの褪色の問題
は耐光性に優れた染料の選択によって解決が図られてき
た。
しかしながら最近ではこれらの褪色に加えて画像の変
色の問題がクローズアップされてきた。即ち従来のイン
クによる画像は褪色のみでなく、変色の問題があり、特
に量も多量に使用される黒色インクにおいてはその影響
が重大であり、フルカラー画像の場合にはこの変色によ
り画像品質が急激に低下し画像形成上重要な問題とな
る。
この変色の問題は、直射日光の当らない室内でも進行
し、又、画像を形成する為の被記録材の種類によっても
変色が促進され、従来広く使用されてきたC.I.フードブ
ラック2ではこの変色の問題は避けられなかった。
インクの発色性、鮮明性、解像性等の画像品質を高め
る為に、紙等の基材上に顔料とバインダーとを含むイン
ク受容層を形成したいわゆるコート紙の場合には、普通
紙上での変色の問題が少ないインクであっても著しく変
色を生じ、この問題は単に耐光性の良好な染料の選択で
は解決出来ないものであった。
従って本発明の目的は、前述の如き一般的要求性能を
満たすとともに、更にコート紙上においても変色の問題
を生じない画像を与えることが出来るインク及び記録方
法を提供することである。
(問題点を解決する為の手段) 上記目的は以下の本発明によって達成される。
即ち本発明は、少なくとも染料及びこれを担持する媒
体を含むインクにおいて、該染料が下記一般式(I)で
表される染料であることを特徴とするインク及び該イン
クを使用する記録方法である。
(上記一般式において、Mはアルカリ金属、アンモニウ
ム及び有機アンモニウムのうちのいずれかの陽イオンを
示し、R1及びR2はメチル基、メトキシ基、エトキシ基及
びアセチルアミノ基より選ばれた置換基を示し、R3
R4、R5、R6、R7及びR8は水素原子、水酸基、スルホン酸
基、メトキシ基及びエトキシ基より選ばれる置換基を示
し、Xは水素原子、アセチル基、ベンゾイル基、−SO2C
6H5、 −SO2C6H4CH3又は を示し、R9及びR10は水素原子又はC2H4OHを示し、該ス
ルホン酸基はMと同一の陽イオンの塩である。) (作用) インクの染料として、上記一般式(I)の染料を使用
することにより、コート紙上での変色の少ない画像を与
えるインクが提供される。
又、本発明の第二の発明では、上記インクを用いてコ
ート紙上での変色の少ない画像を提供することが出来
る。
(好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳しく説
明する。
本発明で使用する黒色染料は前記一般式(I)で表さ
れ、置換基R1乃至R10、M及びXはいずれも前記の通り
である。より好ましくはXが水素以外の置換基であり、
R1及びR2がメトキシ基、エトキシ基及びアセチルアミン
基より選ばれ、R3及びR6が水素原子、メトキシ基及びエ
トキシ基より選ばれ、R4、R5、R7及びR8が水素原子、水
酸基、スルホン酸基より選ばれ、且つR4とR5のいずれか
一方及びR7とR8のいずれか一方が水酸基又はスルホン酸
基より選ばれた染料が用いられる。又、これら染料はい
ずれもスルホン酸基等の水溶性基のソーダ塩が一般的で
あるが、本発明ではこれらのソーダ塩に限定されず、そ
れらのカウンターイオンがカリウム、リチウム、アンモ
ニア、アルコールアミン等の有機アミン等であっても同
効であり、本発明はこれらの他のカウンターイオンを含
む染料をも包含する。
上記一般式(I)で表される染料の具体例としては下
記の染料が挙げられるが、これらの染料に限定されな
い。
以上の如き染料は公知のアゾ染料の合成に準じて製造
することが出来る。例として前記No.1及びNo.11の染料
の合成例を挙げる。
(No.1) 1−アミノ−2−エトキシナフタレン−6−スルホン
酸を常法によりジアゾ化し、K酸とpH4乃至5でカップ
リングさせる。1−ナフチルアミン−7−スルホン酸を
常法によりジアゾ化しジメトキシアニリンとカップリン
グさせ、更に亜硝酸ソーダでジアゾ化する。このジアゾ
化液を上記反応液に加え、ph8乃至9及び温度5乃至10
℃で4時間撹拌する。塩化リチウムを加えて染料を塩析
し濾取する操作を数回繰り返して不純物を除去し、同時
に染料のカウンターイオンをリチウムイオンにする。限
外濾過装置(ザルトリウス社製)を用いて脱塩精製して
前記No.1の染料を得た。
(No.11) 1−ナフチルアミン−6−スルホン酸を常法によりジ
アゾ化し、H酸とpH4乃至5でカップリングさせる。別
にH酸を常法によりジアゾ化し、5−メチル−o−アニ
シジンとカップリングさせ、生成物を更にジアゾ化す
る。このジアゾ化液を上記反応液に加え、氷冷下pH8乃
至9で3時間撹拌する。食塩を加えて染料を塩析し、限
外濾過装置(ザルトリウス社製)を用いて脱塩精製す
る。強酸性イオン交換樹脂を用いて染料分子中のスルホ
ン酸基を遊離酸型に変え、モノエタノールアミンで中和
して前記No.11の染料を得た。
本発明のインクにおける上記染料の使用量については
特に制限するものではないが、一般的にはインク全重量
の0.1乃至15重量%、好ましくは0.3乃至10重量%、より
好ましくは0.5乃至6重量%を占める量が好適である。
本発明のインクに使用するのに好適な水性媒体は、水
又は水と水溶性有機溶剤との混合溶媒であり、特に好適
なものは水と水溶性有機溶剤との混合溶媒であって、水
溶性有機溶剤としてインクの乾燥防止効果を有する多価
アルコールを含有するものである。又、水としては、種
々のイオンを含有する一般の水でなく、脱イオン水を使
用するのが好ましい。
水と混合して使用される水溶性有機溶剤としては、例
えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロ
ピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチル
アルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルア
ルコール、イソブチルアルコール、n−ペンタノール等
の炭素数1乃至5のアルキルアルコール類;ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセ
トン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコ
ール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル
類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル等のポリアルキレングリコール類;エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリ
エチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チ
オジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレング
リコール等のアルキレン基が2乃至6個の炭素原子を含
むアルキレングリコール類;グリセリン;エチレングリ
コールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレン
グリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、トリエ
チレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等
の多価アルコールの低級アルキルエーテル類;トリエチ
レングリコールジメチル(又はエチル)エーテル、テト
ラエチレングリコールジメチル(又はエチル)エーテル
等の多価アルコールの低級ジアルキルエーテル類;スル
ホラン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル
−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。
以上の如き有機溶剤から適当なものを選択して使用す
るが、特にインクの目詰り防止にはグリセリン又は重合
度2乃至6のポリエチレンオキシドが良く、画像濃度及
び吐出安定性の点ではN−メチル−2−ピロリドン、1,
3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等の含窒素環状化
合物又はジエチレングリコールモノメチル(又はエチ
ル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又
はエチル)エーテル等のポリアルキレンオキシドのモノ
エーテル化合物が良く、更に周波数応答性にはエチルア
ルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアル
コール等の低級アルコールや界面活性剤の使用が好まし
い。従って本発明において好ましい溶媒組成は水の他
に、上記したもののうちから、目詰り防止剤と周波数応
答性を考慮した組み合わせ、更にこれに画像濃度、吐出
安定性を考慮した溶剤を添加した組み合わせ、又は最も
単純な系としては目詰り防止剤と水だけからなる組み合
わせの溶媒が用いられる。
インク中の上記水溶性有機溶剤の含有量は一般にはイ
ンクの全重量の2乃至80重量%、好ましくは3乃至70重
量%、より好ましくは4乃至60重量%の範囲である。
又、使用する水はインク全体の35重量%以上、好まし
くは45重量%以上を占める割合であり、水の量が少ない
と形成された画像中に低揮発性の有機溶媒が多く残り、
染料のマイグレーション、画像の滲み等の問題が生じる
ので好ましくない。
又、本発明のインクは上記の成分の外に必要に応じ
て、pH調整剤、粘度調整剤、表面張力調整剤等を包含し
得る。上記のインクにおいて使用するpHの調整剤として
は、例えば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン等の各種有機アミン、水酸化ナトリウム、水酸化リチ
ウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物等の
無機アルカリ剤、酢酸リチウム等の有機酸塩、有機酸や
鉱酸等が挙げられる。
以上の如き本発明のインクは、25℃における粘度が1
乃至20cP、好ましくは1乃至15cPで、表面張力が30dyne
/cm以上、好ましくは40dyne/cm以上で、pHが4乃至10程
度の物性を有するのが好ましい。
本発明の記録方法は、上記インクを用いることを特徴
とする記録方法であり、記録方法及び被記録材は特に限
定されないが、特に記録方法としてはインジェット方式
が、そして被記録材としてはコート紙を用いる方法が特
に効果的である。
インクジェット方式としては従来公知のいずれの方式
でもよく特に限定されないが、本発明では、例えば、特
開昭54−59936号公報に記載されている方式であり、熱
エネルギーの作用を受けてインクに急激な体積変化を生
じさせ、この状態変化による作用力によってインクをノ
ズルから吐出させる方式が特に有用である。
即ち、この方式では、従来のインクの場合には装置内
の発熱ヘッド上に異物が沈着し、インク不吐出等の問題
が発生する恐れがあったが、本発明のインクはこの様な
異物の沈着が生じないので安定した記録が可能である。
本発明において使用する被記録材は、一般の普通紙、
上質紙、コート紙、OHP等用のプラスチックフイルム等
いずれの被記録材でも使用することが出来るが、特にコ
ート紙を用いた場合に顕著な効果が奏される。
これらのコート紙とは、普通紙や上質紙等の紙を基材
として、その表面に顔料とバインダーとならなるインク
受容層を設けてインクによる発色性、鮮明性、ドット形
状等の改善を目的としたものである。
これらのコート紙の場合には顔料としてBET比表面積
が35乃至650m2/gの合成シリカ等の微細な顔料を用いた
ものが発色性や鮮明性に優れた画像を与えるが、従来の
インクを用いた場合には、その理論的理由は不明なが
ら、画像が時間経過とともに変色する問題が顕著であ
り、黒色モノカラー画像は勿論、フルカラー画像におい
ても大きな問題を生じている。又、これらのコート紙と
同様に紙基材上に顔料とバインダーからなる薄い層を設
け、この層中に基材である紙の繊維が混在している被記
録材も同様な問題を生じている。
以上の如きコート紙において、本発明のインクを用い
て黒色モノカラー画像又はフルカラー画像を形成しても
上記の如き変色の問題が生じないことを見い出した。従
って本発明の方法によれば、BET比表面積が35乃至650m2
/gの顔料を用いたコート紙は勿論、それ以下のBET比表
面積の顔料を用いたコート紙、更には普通紙その他任意
の被記録材を用いて長期間室内変色を生じない記録画像
を提供することが出来る。
尚、インクジェット方式による記録方法及び上記の如
き種々の被記録材は公知であり、又、本出願人等により
種々提案されているが、これらの記録方法及び被記録材
はいずれも本発明においてそのまま使用出来る。
(実施例) 次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に詳しく説
明する。尚、文中部とあるのは特に断りの無い限り重量
基準である。
実施例1乃至9 下記の成分を混合し、十分撹拌して溶解後、ポアサイ
ズ0.22μmのフロロポアフィルター(住友電工製)にて
濾過し、本発明のインクを調製した。
実施例1 例示染料No.1 2部 ジエチレングリコール 20部 N−メチル−2−ピロリドン 10部 イオン交換水 68部 実施例2 例示染料No.2 2部 ジエチレングリコール 25部 イオン交換水 73部 実施例3 例示染料No.3 3部 ジエチレングリコール 15部 エタノール 5部 イオン交換水 77部 実施例4 例示染料No.4 3部 グリセリン 10部 N−メチル−2−ピロリドン 10部 イオン交換水 77部 実施例5 例示染料No.8 2部 ジエチレングリコール 15部 N−メチル−2−ピロリドン 5部 イオン交換水 78部 実施例6 例示染料No.9 3.5部 エチレングリコール 25 部 エタノール 5 部 イオン交換水 66.5部 実施例7 例示染料No.13 2部 ジエチレングリコール 10部 1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 5部 エタノール 5部 イオン交換水 78部 実施例8 例示染料No.16 3部 トリエチレングリコール 10部 グリセリン 5部 エタノール 3部 イオン交換水 79部 実施例9 例示染料No.17 2.5部 テトラエチレングリコール 2 部 グリセリン 5 部 1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 5 部 エタノール 3 部 イオン交換水 82.5部 比較例1乃至4 実施例と同様にして比較例のインクを調製した。
比較例1 実施例1の染料を下記構造式で表されるC.I.フードブ
ラック2とした以外は、実施例1と全く同一組成のイン
ク。
比較例2 実施例3の染料をC.I.ダイレクトブラック62とした以
外は、実施例3と全く同一組成のインク。
比較例3 実施例6の染料をC.I.ダイレクトブラック118とした
以外は、実施例6と全く同一組成のインク。
比較例4 実施例8の染料を下記構造式で表されるC.I.アシッド
ブラック60とした以外は、実施例8と全く同一組成のイ
ンク。
のCr錯体 使用例 発熱素子をインクの吐出エネルギー源として利用した
インクジェットプリンタBJ−80A(キヤノン製、ノズル
サイズ50×40μm、ノズル数24本)に実施例1乃至9及
び比較例1乃至4のインクを搭載して下記の被記録材A
乃至Cに印字した場合のプリント一時停止後の再プリン
ト時の目詰り、プリント長期停止後の再プリント時の目
詰り回復性及び耐変色性を評価してその結果を第1表及
び第2表に示した。
被記録材A:カラーバブルジェットコピア指定紙(キヤノ ン(株)製) 被記録材B:インクジェット用コート紙:マックコートNM (商品名、三菱製紙製) 被記録材C:ペイントジェット指定紙(ヒューレト・パッ カード社製) (評価方法及び評価基準) (1)プリント一時停止後の再プリント時の目詰り プリンタに所定のインクを充填して10分間連続して被
記録材Cに英数文字を印字した後プリントを停止し、キ
ャップ等をしない状態で10分間放置した後、再び英数文
字を印字して文字のカスレ、欠け等の不良箇所の有無に
より判定した(20±5℃、50±10%RHの条件にて放
置)。
○:1文字目から不良箇所なし。
△:1文字目の一部がカスレ又は欠ける。
×:1文字目が全く印字出来ない。
(2)プリント長期停止後の再プリント時の目詰り回復
性 プリンタに所定のインクを充填して10分間連続して被
記録材Cに英数文字を印字した後プリントを停止し、キ
ャップ等をしない状態で7日間放置(60℃、10±5%RH
の条件にて放置)した後、ノズル目詰りの回復操作を行
い、文字のカスレ、欠け等のない正常な印字が可能とな
る迄の回復操作回数を判定した。
○:1乃至5回の回復操作で正常な印字が可能。
△:6乃至10回の回復操作で正常な印字が可能。
×:11回以上の回復操作で正常な印字が可能。
(3)耐変色性 被記録材A、B及びCに10mm×30mmのベタ黒模様を印
字した後、変色の促進法としてオゾン濃度が常に0.1±
0.05体積部の範囲に保たれる遮光された槽内に印字物を
60分間放置して試験前後の印字物の色差(ΔEab)を
測定した(JIS Z8730に準拠)。
◎:ΔEab<5 ○:5≦ΔEab≦10 △:10<ΔEab<20 ×:ΔEab≧20 (効果) 以上の如く本発明によれば、一般的に要求されるイン
クの耐目詰り性等の性能に優れるだけでなく、耐変色性
に優れた画像を形成することが可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 城田 勝浩 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−202964(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも染料及びこれを担持する媒体を
    含むインクにおいて、該染料が下記一般式(I)で表さ
    れる染料であることを特徴とするインク。 (上記一般式において、Mはアルカリ金属、アンモニウ
    ム及び有機アンモニウムのうちのいずれかの陽イオンを
    示し、R1及びR2はメチル基、メトキシ基、エトキシ基及
    びアセチルアミノ基より選ばれた置換基を示し、R3
    R4、R5、R6、R7及びR8は水素原子、水酸基、スルホン酸
    基、メトキシ基及びエトキシ基より選ばれる置換基を示
    し、Xは水素原子、アセチル基、ベンゾイル基、−SO2C
    6H5、 −SO2C6H4CH3又は を示し、R9及びR10は水素原子又はC2H4OHを示し、該ス
    ルホン酸基はMと同一の陽イオンの塩である。)
  2. 【請求項2】インクを被記録材に付与して行う記録方法
    において、インクが少なくとも染料及びこれを担持する
    媒体を含み、該染料が下記一般式(I)で表される染料
    であることを特徴とする記録方法。 (上記一般式において、Mはアルカリ金属、アンモニウ
    ム及び有機アンモニウムのうちのいずれかの陽イオンを
    示し、R1及びR2はメチル基、メトキシ基、エトキシ基及
    びアセチルアミノ基より選ばれた置換基を示し、R3
    R4、R5、R6、R7及びR8は水素原子、水酸基、スルホン酸
    基、メトキシ基及びエトキシ基より選ばれる置換基を示
    し、Xは水素原子、アセチル基、ベンゾイル基、−SO2C
    6H5、 −SO2C6H4CH3又は を示し、R9及びR10は水素原子又はC2H4OHを示し、該ス
    ルホン酸基はMと同一の陽イオンの塩である。)
  3. 【請求項3】記録をインクジェット方式で行う請求項2
    に記載の記録方法。
  4. 【請求項4】インクジェット方式が熱エネルギーをイン
    クに付与して微細孔から液滴として吐出させる方式であ
    る請求項3に記載の記録方法。
  5. 【請求項5】被記録材が顔料とバインダーとからなるイ
    ンク受容層を表面に有する被記録材である請求項2に記
    載の記録方法。
JP93890A 1989-02-02 1990-01-09 インク及び記録方法 Expired - Fee Related JP2663303B2 (ja)

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DE69008553T DE69008553T2 (de) 1989-02-02 1990-02-02 Tinte und Aufzeichnungsverfahren unter Verwendung derselben.
AT9090102087T ATE105313T1 (de) 1989-02-02 1990-02-02 Tinte und aufzeichnungsverfahren unter verwendung derselben.
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