JP2522173C - - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、複数の記憶手段間で波形の転送を行う波形転送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、記憶手段に記憶されている波形を指定して、指定した波形を他の記
憶手段に転送することが知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 ところで、上記のようにして波形転送する場合、転送対象となる波形の候補数
が多いと、転送すべき波形を間違えたり、転送先の空き領域が不足しているのに
もかかわらず転送指定してしまうといった操作ミスを引き起こす虞がある。 そこで本発明は、転送すべき波形を間違えたり、転送先の空き領域が不足して
いるのにもかかわらず転送指定してしまうといった操作ミスを回避してユーザー
・インタフェースが向上する波形転送方法を実現することを目的としている。 【0004】 【課題を解決するための手段】 本発明の波形転送方法は、上記課題を解決するために、波形情報毎に付与され る波形名情報に基づいて記憶手段に記憶されている波形情報を指定し、指定され
た波形情報とこれに付与される波形名情報とを他の記憶手段に転送する転送処理
と、この転送処理により転送された波形情報と該波形情報に付与される波形名情
報に従って波形容量と波形名とを画面上に同一色で表示すると共に、転送先の空
き容量を表示する表示処理とからなることを特徴とする。 【0005】 【作用】 まず、転送処理により、波形情報毎に付与される波形名情報に基づいて記憶手
段に記憶されている波形情報を指定し、指定された波形情報とこれに付与される
波形名情報とが他の記憶手段に転送される。続いて、表示処理により、転送され
た波形情報と該波形情報に付与される波形名情報に従って波形容量と波形名とを
画面上に同一色で表示すると共に、転送先の空き容量を表示する。 この結果、複数の波形を転送する場合、転送すべき波形を間違えたり、転送先
の空き領域が不足しているのにもかかわらず転送指定してしまうといった操作ミ
スを回避でき、ユーザー・インタフェースが向上する。 【0006】 【実施例】 この発明を図面に示す一実施例につき詳細に説明する。 図1は、その回路構成を示すもので、符号1は、波形情報処理装置であり、こ
の波形情報処理装置1内には、CPU2を有する。このCPU2は、例えばマイ
クロプロセッサからなるもので、この波形情報処理装置1の全体の処理機能の制
御をする。 【0007】 そして、このCPU2とバスラインBUSを介して、その他の機器が接続され
る。即ち符号3はワーキングメモリであり、コントロールROM4にストアされ
た制御プログラムに従う演算処理をCPU2で実行する際に使用する。即ち、ワ
ーキングメモリ3には、後述するメイングラフィック(MAIN GRA)のた めのデータを記憶するエリアと、サブグラフィック(SUB GRA)のための
データを記憶するエリアと、カーソルを移動させたときにその位置に応じたデー
タを発生するためのカーソル位置データエリアのほか、種々のエリアを有する。 【0008】 符号5はキーボードであり、CPU2に対する種々の指令を行うものである。
更にこの実施例においては入力装置としてデジタイザ6を有する。このデジタイ
ザ6には手動にてタブレット平面上を移動する操作子6−1を有し、この操作子
6−1には更にスイッチ6−2が設けられている。このデジタイザ6からはCP
U2に対して、操作子6−1の位置(X−Y平面での位置)を示す情報と、スイ
ッチ6−2がオン操作されているか否かを示す信号が供給される。 【0009】 また、このCPU2は、PCM波形メモリ7と接続されている。このPCM波
形メモリ7は、例えば32ページ(ブロック)のエリアを有し、1乃至複数の波
形を表現するデジタル波形情報が記録できるようになっている。なお、32ペー
ジのうち1ページは、波形情報を記録する際に、トリガー信号が印加される前段
階での予備的な記録のために使用されるから実際には31ページのエリアが波形
記録のために使用できる。 【00010】 そして、このPCM波形メモリ7は、ディスク8(フロッピーディスクまたは
、磁気ディスク)とデータ転送ができるようになっていて、複数の波形情報を選
択的に転送記録することが可能である。 【00011】 また、符号9はディスプレイレジスタであり、表示装置10に対する表示デー
タを記録するものであり、CPU2によってその内容の書替えが行われる。 【00012】 この表示装置10は、カラーCRTからなるものであってもよくあるいはカラ
ーのドットマトリクス表示が可能なLCD装置であってもよく、種々の表示装置
を使用することが可能である。 【00013】 そして、この波形情報処理装置1はインターフェース(I/O)11を介して
電子楽器12と接続される。電子楽器12内には上記インターフェース11と接
続されデータの入出力を行うインターフェース(I/O)13があり、このイン
ターフェース13を介してCPU14に接続される。CPU14は例えばマイク
ロプロセッサからなり、この電子楽器12の全ての処理の制御を行う。 【00014】 このCPU14には、複数の演奏キーを備えたキーボード(KBD)15が接
続されており、このキーボード15の操作に対応する楽音がこの電子楽器12か
ら発生する。即ちCPU14は、リード/ライト制御部16に対し読出し書込み
を制御するものであり、書込み時には、サンプルホールド(S/H)回路17に
外部から入力する外音信号が与えられてサンプリングされ、しかる後A/D変換
器18にてデジタル信号(PCM信号)に変換されて、PCM波形メモリ19に
記録される。従ってPCM波形メモリ19には、波形の出始めから出終りまでの
波形信号が順次サンプリングされてデジタル記録される。そして、例えば32ペ
ージ(ブロック)にこのメモリ19も分割可能となっていて、単一の波形情報で
も、複数の波形情報でも記録できるものである。 【00015】 また、リード/ライト制御部16は、読出し時に、キーボード15の操作に従
った速度でPCM波形メモリ19から波形情報を読出し、D/A変換器20に与
え、アナログ信号に変換した後、アンプ21、スピーカ22を介して放音するこ
とができる。 【00016】 更にPCM波形メモリ19の内容をリード/ライト制御部16は読出し、CP
U14及びインターフェース13を介して波形情報処理装置1へ転送し、最終的
にはPCM波形メモリ7へ入力記憶することができる。従って、波形情報処理装
置1では、電子楽器12でサンプリングされた波形情報にもとづく修正処理など
を行うことができる。 【00017】 また逆に、波形情報処理装置1内のPCM波形メモリ7の内容をインターフェ ース11を介して電子楽器12へ入力することができ、PCM波形メモリ19に
セットすることができる。 【00018】 次に、図2を参照して、表示装置10の表示状態を説明する。この図2は、表
示装置10の初期画面を示している。 【00019】 図中、MENU1〜MENU7で示すのは、この波形情報処理装置1の実行す
る演算処理のメニュー(モード)を示しており、夫々のMENU1〜MENU7
での処理は、簡単にいうと次のようなものである。 【00020】 先ずMENU1は、波形をデジタイザ6を使用して入力するモードで、このモ
ードにはいると、画面に入力された波形が示されると共に、PCM波形メモリ7
にその内容が入力される。図ではウェーブジェネレータを示す文字WAVE G
ENが表示されている。 【00021】 MENU2は、波形などをグラフィック処理するモードであり、図ではグラフ
ィックを示す文字がGRAPHと表示されている。このモードでは、波形やパラ
メータの修正削除などを行うことができる。その詳細は後述する。 【00022】 MENU3は、ディスク8からPCM波形メモリ7へ波形情報をロードするモ
ードであり、LOADと表示されている。 【00023】 MENU4は、逆にPCM波形メモリ7から波形情報をディスク8へセーブす
るモードであり、SAVEと表示されている。 【00024】 MENU5は、電子楽器12のPCM波形メモリ19から波形情報処理装置1
のPCM波形メモリ7へ波形情報を入力するモードであり、WAVE INと表
示されている。 【00025】 MENU6は、逆に波形情報処理装置1のPCM波形メモリ7から電子楽器1
2のPCM波形メモリ19へ波形情報を出力するモードであり、WAVE OU
Tと表示されている。 【00026】 MENU7は、数値により各種パラメータを入力するパラメータエディット(
PARAMETER EDIT)のモードであり、PRA EDと表示されてい
る。 【00027】 そして、デジタイザ6の操作子6−1を移動することにより、マウス表示体M
OUSEを夫々のMENU1〜7の表示位置までもってゆき、その位置でスイッ
チ6−2をオン操作することにより、そのモードが選択されて、表示装置10の
画面がかわる。 【00028】 図2のMAPはメモリ使用の状態を示すメモリマップ表示であって、31個あ
り、後述するようにPCM波形メモリ7の既記憶ページを示すものである。いま
ブランキングになっている。また各波形は名前をつけて保存出来、その名前をN
AMEの欄に表示する。いま図1は初期状態であってブランキングになっている
が、最大8個表示できる。なお、このNAMEの表示と、MAPの表示とを同色
表示にし、波形毎にその色を変更するようにしたことにより、複数の波形につい
て同時表示したときに明確に区別がつく。 【00029】 そして、この初期状態の画面において、マウス表示体MOUSEをMENU3
のLOADの位置へ移動し、スイッチ6−2をオン操作すれば、図3に示す表示
画面をとる。 【00030】 即ち、いまディスク8には、10種類の波形が記録されている。つまり図面で
DISKと示すところに表示されているのは、波形の名前とそのページ数であり
、例えば最初の波形の名前は「SIN WAVE」であり、それは2ページ分の
記憶容量を使用している。 【00031】 図3中SUBFUNC1は、ディスク8のファイル内の波形名の表示を指定す
るサブファンクションを示すもので画面にはFILEと表示されている。またS
UBFUNC2は、表示画面を次のページにするサブファンクションを示すもの
でNEXTPと表示されている。またSUBFUNC3は、逆に前のページにす
るサブファンクションを示すものでBEFORPと表示されている。またSUB
FUNC4は、転送することを予め決定したのをキャンセルするときに使用する
サブファンクションであり、ABORTと表示されている。SUBFUNC5は
、転送を実際に行わせるサブファンクションであり、STARTと表示されてい
る。またSUBFUNC6は、初期画面にもどるサブファンクションであり、R
ETURNと表示されている。 【00032】 ところで、この図3に示す画面は上記マウス表示体MOUSEを移動操作して
ディスク8からPCM波形メモリ7へ既に2種類の波形情報が転送されたことを
示している。つまり、波形名称表示欄NAMEには「SINWAVE」、「SI
N312」という表示がなされており、また夫々の波形が2ページと7ページと
の容量をもつからトータル9個のMAP表示体が着色されている。いま、このM
AP表示体の2個は、SINWAVEの字体の色と同一の色彩をもち、7個はS
IN312の字体の色と同一の色彩をもつ。 【00033】 また、図3のFREEの表示欄「F22」は、PCM波形メモリ7の22ペー
ジ分が未使用であることを示している。 【00034】 従って、この図3における画面の状態では、PCM波形メモリ7に、「SIN
WAVE」と「SIN312」という2つの波形のトータル9ページ分の情報が
ディスク8から転送されたことになっている。 【00035】 次に、マウス表示体MOUSEを、デジタイザ6の操作子6−1の操作により
、MENU2のグラフィックモードを指定する位置へ移動し、スイッチ6−2を
操 作して波形のグラフィック表示を行う。 【00036】 図4は、このグラフィックモードでの表示状態を示している。この画面につい
て先ず説明する。このグラフィックモードでの画面は、大きくわけてメイングラ
フィックエリア(図中MAIN GRAと示す)とサブグラフィックエリア(図
中SUB GRAと示す)とその他のエリアにわかれる。 【00037】 このサブグラフィックエリアSUB GRA(即ち第1の表示手段)には指定
された波形の全体を示す表示がなされるもので、ワーキングメモリ3のメイング
ラフィックエリアMAIN GRAのデータを記憶する領域へ、PCM波形メモ
リ7から波形データの特定アドレスのみのデータが転送され、それが、ディスプ
レイレジスタ9に送られて表示される。即ち、サブグラフィックエリアSUB
GRAは実際の波形情報を圧縮して、つまり波形のサンプル点を所定間隔毎とば
しながら抽出して表示する。 【00038】 そして、このサブグラフィックエリアSUB GRAの中に、四角で囲んだペ
ージガイド(図中PGUIDEと示してある。)が、メイングラフィックエリア
MAIN GRA(即ち第2の表示手段)に拡大表示する範囲(ページ)を示し
ている。 【00039】 そして、このページガイドPGUIDEの大きさを決定するのが、倍率表示エ
リア(図中MAGと示してある。)であり、X軸の倍率を指定するのが、Xma
gであり、Y軸の倍率を指定するのが、Ymagであって夫々が「X1」、「X
1」にあるとき、PCM波形メモリ7の1ページ分の波形情報がそのままメイン
グラフィックエリアMAIN GRAに表示されることになり、夫々の倍率が大
きくなるにつれて、メイングラフィックエリアMAIN GRAに表示される波
形情報は多量になる。但し、倍率を高くするにつれて、波形のサンプル点をとば
して表示するとばし方が増加する。 【00040】 例えばX軸の倍率を「X1」としたときに、X軸について述べるならば、「X
1」のときは、全サンプル点を読出して表示し、「X2」のときは、サンプル点
2個について1つの表示点(即ち1つとばし)とし、「X4」のときはサンプル
点4個について1つの表示点(即ち3つとばし)とし、「X8」のときはサンプ
ル点8個について1つの表示点(即ち7つとばし)となる。 【00041】 Y軸にっいても同様で、X軸の倍率を固定したときに、Y軸の倍率を高くすれ
ば、より波高値が圧縮される。従って、となりどおしのサンプル点の波高値が実
際には相違しているにもかかわらず、画面上では同じ位置をとるようになる率が
高くなる。 【00042】 そして、この倍率の選択に応じて、ページガイドPGUIDEの指定するエリ
アは変化する。また、この倍率表示エリアMAGのなかに「ALL」というのが
あるが、これはサブグラフィックエリアSUB GRAの表示を単純拡大して全
ての部分の表示をメイングラフィックエリアMAIN GRAに行わせるもので
ある。 【00043】 従って、この倍率選択に応じて、CPU2はPCM波形メモリ7の当該ページ
のデータを読込んで、ワーキングメモリ3のメイングラフィックエリアとサブグ
ラフィックエリアのデータ領域に格納させ、しかる後表示装置10にて表示すべ
くデジディスプレイレジスタ9へ転送する。 【00044】 また、図4に示すように、メイングラフィックエリアMAIN GRAにマウ
ス表示体MOUSEがあると、その点を交点とする十字カーソルCARが表示さ
れる。そしてこの十字カーソルの位置を示す値がカーソルバリュー表示欄(図4
ではCAR VALUEと示す。)にて表示される。 【00045】 即ち、このメイングラフィックエリアMAIN GRAは、図4に示すとおり
、26.5msecから38.6msecまでの間の波形を+2048〜−20
4 8のレベルで表示しているが、この十字カーソルCARの交点は、32.56m
sec、1152レベルであることがカーソルバリュー表示欄CAR VALU
Eにて示されている。このカーソルバリュー表示欄CAR VALUEの値は、
CPU2で計算されてワーキングメモリ3のカーソル位置データエリアに記憶さ
れ、表示されるもので、マウス表示体MOUSEの移動に応じて、CPU2は、
ワーキングメモリ3の上記エリアの内容を変更していく。 【00046】 また、このグラフィックモードにおいては、上述したサブファンクションSU
BFUNC6のほか、波形情報をエディットするサブファンクション(図でWA
VE EDと表示されているSUBFUNC7)と、パラメータをエディットす
るサブファンクション(図でPAR EDと表示されているSUBFUNC8)
とがある。いずれもその詳細は後述する。 【00047】 図5は、このグラフィックモードになったときに、CPU2が実行する一連の
処理を示している。先ずステップS1において、デジタイザ6から入力する信号
によりマウス表示体MOUSEを、表示装置10内の画面上の指定位置に示す。 【00048】 そしてステップS2において、そのマウス表示体MOUSEがメイングラフィ
ックエリアMAIN GRA内にあるか否か判断し、もしYESの判断がなされ
たらステップS3に進み、上述した十字カーソルCARを表示すると共に、その
交点を示すデータを算出し、カーソルバリュー表示欄CAR VALUEに表示
させる。 【00049】 そして次にステップS4に進む。またステップS2にてNOの判断がされたと
きもこのステップS4に進む。 【00050】 ステップS4はノーマルルーチンであり、その詳細は、図6に示してある。即
ちこのノーマルルーチンのステップN1においては、マウス表示体MOUSEを
表示装置10の画面上に表示させる。 【00051】 そして次にステップN2に進み、デジタイザ6の操作子6−1に設けられたス
イッチ6−2がオンされたか否か判断し、何も操作されていなければ図5に示す
ステップS5へ進む。 【00052】 もし、操作子6−1のスイッチ6−2がオン操作されているならば、ステップ
N2に続けて、ステップN3に進み、どの位置にマウス表示体MOUSEがある
のか判断する。 【00053】 そして、マウス表示体MOUSEが、倍率表示エリアMAGにあることが検知
されるとステップN4に進み、倍率変更のための処理をCPU2は行う。なお、
このとき指定された倍率を表示するエリアは他の色と異なる色で表示され、どの
倍率が選択されたか、画面から明らかとなる。また、ステップN3において、マ
ウス表示体MOUSEが、波形名称表示欄NAMEにあると、ステップN3に続
けてステップN5に進行し、新たに指定された波形情報をPCM波形メモリ7か
ら読出す処理をCPU2は実行する。そして続けて、ステップN6に進み、波形
全体像を新たに表示しなおさねばならぬため、CPU2は、サブグラフィックエ
リアSUB GRAの表示を変更する。更に、ステップN3において、マウス表
示体MOUSEがサブグラフィックエリアSUB GRAにあることを検知する
と、ステップN7に進行しページガイドPGUIDEの位置をマウス表示体MO
USEの位置まで移動させ、しかる後、そのページガイドPGUIDEで指定さ
れるページの波形情報をPCM波形メモリ7から読出し、ワーキングメモリ3内
の所定エリアに格納する。 【00054】 また、ステップN3において、上述した以外の位置にマウス表示体MOUSE
があるときは、ノンオペレーションとしてステップN8に進む。また上述したス
テップN4,N6,N7の処理終了後もこのステップN8に進む。 【00055】 ステップN8では、メイングラフィックエリアMAIN GRAの表示を変更 すべくワーキングメモリ3に既に書替えるれていた波形データをディスプレイレ
ジスタ9に転送し、表示装置10にて表示させる。 【00056】 そして、このステップN8の処理終了後、図5に示すフローのステップS5に
進行する。ステップS5は、マウス表示体MOUSEがサブファンクションSU
BFUNC6〜SUBFUNC8を表示する位置にあり、しかもデジタイザ6の
操作子6−1のスイッチ6−2がオンされたか否かジャッジする。 【00057】 もし何も操作されなかったら、ノンオペレーションとして、ステップS1にも
どる。またSUBFUNC7の位置でスイッチ6−2が操作されたことが検出さ
れたなら、ステップS6に進み、ウェーブエディットの処理を実行した後ステッ
プS1にもどる。またSUBFUNC8の位置でスイッチ6−2がオン操作され
たことが検出されたなら、ステップS7に進み、しかる後ステップS1にもどる
。また、SUBFUNC6の位置でスイッチ6−2が操作されたことが検出され
ると、初期状態に設定され、表示装置10の画面は図2に示すようになる。 【00058】 次に図7を参照してウェーブエディットでの画面につき説明する。デジタイザ
6の操作子6−1を移動すると、上述したようにメイングラフィックエリアMA
IN GRA内では十字カーソルCARが移動する。そして、操作子6−1に設
けられたスイッチ6−2を一度オンオフすると、十字カーソルCARのX軸がそ
の点のX軸の値のところで固定され次にオンオフされたところのY軸の値が振幅
値として入力される。 【00059】 また、スイッチ6−2をオンし続けた状態で、操作子6−1をタブレット上で
移動すると、その操作にともない、連続的に新たな振幅値が入力し、表示状態が
かわる。 【00060】 このようにして、波形の一部分を書替えた状態を図7は占めしている。なお、
表示倍率が「X1」でないときは、あらいデータがPCM波形メモリ7に記憶さ れてしまうので、補間を行う。即ち、入力されたとなりあう2点の値から直線補
間を行って、X軸の倍率が「X2」のときは、中間に1点、「X4」のときは中
間に3点、「X8」のときは中間に7点の振幅値を計算して波形情報とする。 【00061】 更に、このウェーブエディット時には、上記した以外に新たなサブファンクシ
ョンSUBFUNC9,10が表示される。このサブファンクションSUBFU
NC9は、メイングラフィックエリアMAIN GRAの内容をエディットした
後、指定することによって、サブグラフィックエリアSUB GRAの表示内容
を書替えるものである。また、サブファンクションSUBFUNC10が指定さ
れると、図4に示すようなグラフィックモードにもどることになる。 【00062】 図8は、このようなウェーブエディットの処理フローを示したもので、図5の
ステップS6からジャンプしてくる。 【00063】 そしてステップW1にてマウス表示体MOUSEの位置をデジタイザ6からの
信号により決定し、画面上に表示し、次のステップW2へ進む。即ち、このステ
ップW2は、図6に示すノーマルルーチンであって、上述した一連の処理の後、
ステップW3へ進むことになる。即ち、図6のステップN2でオフの判断がなさ
れたとき、及びステップN8の処理終了後、ステップW3へジャンプバックする
。 【00064】 ステップW3では、マウス表示体MOUSEがメイングラフィックエリアMA
IN GRAにあるか否かシャッジし、NOならばステップW4に進み、サブフ
ァンクションSUBFUNC9が指定されたときはステップW5に進み、サブグ
ラフィックエリアSUB GRAにPCM波形メモリ7に記憶された波形情報を
表示させる。 【00065】 それ以外のサブファンクション即ちSUBFUNC6〜8,SUBFUNC1
0が指定されると、図5に示すステップS1にジャンプし、それぞれの処理を実
行するようになる。また、サブファンクション以外の位置にマウス表示体MOU SEがあったときはノンオペレーションとなり、ステップW1へもどる。 【00066】 そして、上記ステップW3でYESの判断がなされると、次のステップW6へ
移る。ステップW6では、メイングラフィックエリアMAIN GRAに十字カ
ーソルCARを表示し、且つカーソルバリュー表示欄CAR VALUEに十字
カーソルCARの交点の位置情報を表示する。 【00067】 そして次のステップW7に進み、操作子6−1のスイッチ6−2がオンされた
か否かジャッジする。もし、オン操作されなければ再びステップW1へもどる。
もし、ステップW7でNOの判断がなされると次のステップW8へ進み再びマウ
ス表示体MOUSEを表示させ、次のステップW9に進み操作子6−1のスイッ
チ6−2が継続してオン状態にあるか検出し、オフ状態となっていることが検出
されると次にステップW10に進みマウス表示体MOUSEの位置を決定すると
共に、そのときのX軸の値をCPU2は読みとりしかも、十字カーソルCARの
X軸の表示を固定する。そして次にステップW11にて操作子6−1のスイッチ
6−2がオン操作されたか否か判断する。 【00068】 もし、再びオン操作されなければステップW10へもどりマウス表示体MOU
SEの位置を操作子6−1の操作にあわせて決定し表示する。このとき十字カー
ソルCARのY軸は移動するが、X軸は上述したように固定されたままである。 【00069】 そしてステップW11でスイッチ6−2がオン操作されたことが検出されると
、ステップW12に進みカーソルのY軸の値を読みとり、そのデータをCPU2
は記憶するとともに、新たな波形のサンプル点として表示装置10に表示すべく
ディスプレイレジスタ9の内容を書替える。 【00070】 このようにして、スイッチ6−2が1度オンオフ操作されるとマウス表示体M
OUSEのX軸上の位置(X座標)を記憶し、書替えるべきアドレスを決定する
。そして次のスイッチ6−2のオンオフ操作により、マウス表示体MOUSEが
示 すY軸上の位置(Y座標)を波形の振幅値として記憶するようにして、波形形状
の修正を行う。 【00071】 また、ステップW9でオン状態である判断がなされるとステップW13に進行
し、マウス表示体MOUSE表示位置を決定し、次にステップW14に進みスイ
ッチ6−2のオン状態にあるか検出し、オン状態にあればステップW15に進み
マウス表示体MOUSEが指定するX,Y軸の値を記憶し、それを新たな波形の
サンプル点として画面に表示する。 【00072】 そしてステップW13に進む。このようにしてスイッチ6−2がオフ操作され
るまでステップW13〜W15をくり返し実行し、連続的に波形の形状をメイン
グラフィックエリアMAIN GRA上で変更してゆく。そしてステップW14
にて、スイッチ6−2がオフ操作されたことが検出されると、次にステップW1
6へ進む。また、ステップW12にひき続きステップW16へ進む。 【00073】 このステップW16は、上述した処理によって得られた波高値を上述した如く
表示倍率に応じて補間して、PCM波形メモリ7へ転送記憶させる。 【00074】 そして、このステップW16の処理が終了するとステップW1へもどり、以下
同様の処理を行って波形のエディットを行う。 【00075】 次に、図5に示すステップS7のパラメータエディット時の動作につき説明す
る。図9はそのときの画面の一表示状態を示している。即ち、このパラメータエ
ディット時には、サブファンクションSUBFUNC11〜14で示すパラメー
タが、メイングラフィックエリアMAIN GRA上でマウス表示体MOUSE
を移動しながら入力できるものである。 【00076】 先ず、これらのSUBFUNC11〜14について説明すると、GEN ST
とはジェネラルスタートを意味し、PCM波形メモリ7に記憶されている波形の どの点から実際に楽音を発生するときに読出し開始するようにするかを指定する
ものであり、GEN EDとはジェネラルエンドを意味し、逆にどの点で読出し
を終了するかを指定するものである。また、持続音を発生するためにある特定区
間を繰返し読出すようにするためのスタートアドレスとエンドアドレスを示すの
がリピートスタートを意味するREP START、リピートエンドを意味する
REP EDである。 【00077】 このパラメータエディット時においては、マウス表示体MOUSEを夫々のサ
ブファンクション位置へ移動してスイッチ6−2をオン操作するとその位置が異
なる色彩をもつようになり、更にその状態で、マウス表示体MOUSEをメイン
グラフィックエリアMAIN GRAまで移動し、しかる後、適当な点でスイッ
チ6−2を操作すれば、その位置を示すカーソルが表示される。 【00078】 即ち、上記サブファンクションSUBFUNC11に対しては、長いGSTの
ラインが画面上に入り、サブファンクションSUBFUNC12に対しては、長
いGEDのラインが入り、サブファンクションSUBFUNC13に対してはR
STの短いラインが画面上に入り、サブファンクションSUBFUNC14に対
してはREDの短いラインが画面上に入る。なお、ラインGSTとGEDの色彩
とラインRSTとREDの色彩とを相違するようにして識別性をより良くするこ
とができる。 【00079】 そして、これらの表示はサブグラフィックエリアSUB GRAにおいてもな
され、しかも、繰返しのところについては横長の長方形のマークREPが表示さ
れる。 【00080】 このようにして表示装置10に表示された波形を見ながら発音開始、終了ある
いはリピート開始、終了の位置指定ができるため、例えば波形レベルが零である
点、即ちX軸と交叉する点つまりゼロクロス点を上述のような指定位置にするこ
とにより、クリック音などのノイズの発生を確実に防止できるようになっている
。 【00081】 図10は、このパラメータエディット時のCPU2の処理フローを示しており
、図5のステップS7の詳細である。 【00082】 先ずステップP1では、図6に示すノーマルルーチンを実行し、しかる後ステ
ップP2へジャンプバックする。そしてこのステップP2においては、上述した
サブファンクションSUBFUNC6〜8,10〜14が指定されたか否か検出
する。もし何も操作されなければステップP1にもどる。またサブファンクショ
ンSUBFUNC11〜14が指定されたならステップP3へ進行し、それ以外
のサブファンクションSUBFUNCが指定されたなら、図5に示すグラフィッ
クモードのフローへリターンする。 【00083】 そして、ステップP3に進行すると、先ずマウス表示体の位置を、デジタイザ
6の操作子6−1の位置に従って決定し、表示する。次のステップP4では、マ
ウス表示体MOUSEがメイングラフィックエリアMAIN GRA内にあるか
否かジャッジし、もしあれば次にステップP5に進み十字カーソルCARを生じ
させるとともに、カーソルバリュー表示欄CAR VALUEにその位置表示を
行わせる。もし、ステップP4でNOの判断がなされると、ステップP1へもど
る。 【00084】 そして、ステップP5に続けてCPU2は、ステップP6を実行し、操作子6
−1のスイッチ6−2がオン操作されたか否かジャッジする。もし何も操作がな
ければステップP1にもどるが、オン操作がなされると、ステップP7へ進み、
マウス表示体MOUSEにて指定される位置、即ち十字カーソルCARの交点の
位置を記憶し、ジェネラルスタート、エンド、リピートスタート、エンドのいず
れか指定されるアドレスをセットするとともに、メイングラフィックエリアMA
IN GRA、サブグラフィックエリアSUB GRAに夫々対応する表示を行
わせる。そして、ステップP7に続けて、ステップP1を実行し、以下同様に、
各パラメータを波形を視認しながら入力してゆく。 【00085】 次にMENU7のパラメータエディットのモードを指定したときの動作につい
て説明する。 【00086】 図11は、このパラメータエディットモードの表示装置10の表示状態を示し
ている。図中VOLUMEはボリューム表示部であり、マウス表示体を移動する
ことによって、ボリュームつまみの表示体が移動しレベルが大きく変化する。ま
たアップ/ダウンスイッチ表示体UPSW、DOWNSWがあり、マウス表示体
MOUSEをその位置までもってきておき、操作子6−1のスイッチ6−2をオ
ンオフ操作することで、パラメータの値がわずかずつアップ又はダウン方向に変
化する。 【00087】 そしてTOTALPARAは、楽音の全体のパラメータを表示するパラメータ
表示欄であり、WAVEPARAは、楽音の波形情報に関係するパラメータ表示
欄であり、これらの表示欄のいずれのパラメータをセットするのかマウス表示体
MOUSEで指定した後、上述したボリューム表示部VOLUMEあるいはアッ
プ/ダウンスイッチ表示体UPSW、DOWNSWの位置までマウス表示体MO
USEを移動し上記操作子6−1の操作及びスイッチ6−2のオン操作をするこ
とによって、パラメータの値をデジタル的に入力することができる。 【00088】 即ち各パラメータの表示、例えば「MASTER TUNE」のとなりに、そ
のパラメータの値「56」が表示されることになる。このようにして、各パラメ
ータのレベルを操作子6−1の操作のみで入力できる。 【00089】 以上、ロードモード(MENU3)、グラフィックモード(MENU2)とパ
ラメータエディット(MENU7)の処理につき詳述したが、他モードについて
もCPU2はコントロールROM4に記憶されている制御情報に従って所定の処
理を実行するが、その詳細は省略する。 【00090】 以上、本発明の一実施例につき詳細に説明したが、本実施例によれば、メイン
グラフィックエリアMAIN GRAとサブグラフィックエリアSUB GRA
とにわけて、波形の要部拡大図と全体図とを示したから波形の把握及び修正、パ
ラメータの設定を容易に行える。またの十字カーソルCARの交点にて指定する
位置のレベル、時間を表示するカーソルバリュー表示欄CAR VALUEを設
けたから、波高値や、入力するパラメータの時間を瞬時に理解することができる
。 【00091】 また、メイングラフィックエリアMAIN GRAの表示の倍率を種々変更で
きるようにしたため、波形の認識、修正、パラメータの表示、ゼロクロス点の検
出等にとって非常に有効である。 【00092】 また、メイングラフィックエリアMAIN GRAの表示の倍率を大きくして
、波形を修正すると、CPU2が自動的に波形の補間を行って、適切な波形デー
タを生成するようになっているから、誤操作がなく、また細かくアドレスをとっ
た波形情報を入力可能である。 【00093】 また、上記実施例では、波形表示とあわせて、ジェネラルスタート、エンド、
リピートスタート、エンドの各位置を表示するようにしたから、各パラメータの
入力ミスが防止でき、夫々のパラメータの位置が視覚でよく理解される。 【00094】 また、パラメータエディット(MENU7)のときには、ボリューム表示部V
OLUMEと、アップダウンスイッチ表示体UP/DOWNSWを表示したから
、各パラメータを入力する際に入力ミスもなく、しかもテンキー等を操作するこ
となくデジタル入力できて、簡便である。 【00095】 なお、上記実施例では、1つの画面に、2つの表示エリア、即ちメイングラフ
ィックエリアとサブグラフィックエリアとを設けて表示を行わせるようにしたが
、夫々別個の表示パネルとして、表示するようにしてもよい。 【00096】 また、上記実施例では、波形情報処理装置と電子楽器を別体に構成したが、一
体的に構成することも勿論可能である。 【00097】 【発明の効果】 以上説明したように、本発明によれば、波形情報毎に付与される波形名情報に
基づいて記憶手段に記憶されている波形情報を指定し、指定された波形情報とこ
れに付与される波形名情報とを他の記憶手段に転送すると、転送された波形情報
と該波形情報に付与される波形名情報に従って波形容量と波形名とを画面上に同
一色で表示すると共に、転送先の空き容量を表示するから、複数の波形を転送す
る場合において、転送すべき波形を間違えたり、転送先の空き領域が不足してい
るのにもかかわらず転送指定してしまうといった操作ミスを回避でき、ユーザー
・インタフェースが向上する。
憶手段に転送することが知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 ところで、上記のようにして波形転送する場合、転送対象となる波形の候補数
が多いと、転送すべき波形を間違えたり、転送先の空き領域が不足しているのに
もかかわらず転送指定してしまうといった操作ミスを引き起こす虞がある。 そこで本発明は、転送すべき波形を間違えたり、転送先の空き領域が不足して
いるのにもかかわらず転送指定してしまうといった操作ミスを回避してユーザー
・インタフェースが向上する波形転送方法を実現することを目的としている。 【0004】 【課題を解決するための手段】 本発明の波形転送方法は、上記課題を解決するために、波形情報毎に付与され る波形名情報に基づいて記憶手段に記憶されている波形情報を指定し、指定され
た波形情報とこれに付与される波形名情報とを他の記憶手段に転送する転送処理
と、この転送処理により転送された波形情報と該波形情報に付与される波形名情
報に従って波形容量と波形名とを画面上に同一色で表示すると共に、転送先の空
き容量を表示する表示処理とからなることを特徴とする。 【0005】 【作用】 まず、転送処理により、波形情報毎に付与される波形名情報に基づいて記憶手
段に記憶されている波形情報を指定し、指定された波形情報とこれに付与される
波形名情報とが他の記憶手段に転送される。続いて、表示処理により、転送され
た波形情報と該波形情報に付与される波形名情報に従って波形容量と波形名とを
画面上に同一色で表示すると共に、転送先の空き容量を表示する。 この結果、複数の波形を転送する場合、転送すべき波形を間違えたり、転送先
の空き領域が不足しているのにもかかわらず転送指定してしまうといった操作ミ
スを回避でき、ユーザー・インタフェースが向上する。 【0006】 【実施例】 この発明を図面に示す一実施例につき詳細に説明する。 図1は、その回路構成を示すもので、符号1は、波形情報処理装置であり、こ
の波形情報処理装置1内には、CPU2を有する。このCPU2は、例えばマイ
クロプロセッサからなるもので、この波形情報処理装置1の全体の処理機能の制
御をする。 【0007】 そして、このCPU2とバスラインBUSを介して、その他の機器が接続され
る。即ち符号3はワーキングメモリであり、コントロールROM4にストアされ
た制御プログラムに従う演算処理をCPU2で実行する際に使用する。即ち、ワ
ーキングメモリ3には、後述するメイングラフィック(MAIN GRA)のた めのデータを記憶するエリアと、サブグラフィック(SUB GRA)のための
データを記憶するエリアと、カーソルを移動させたときにその位置に応じたデー
タを発生するためのカーソル位置データエリアのほか、種々のエリアを有する。 【0008】 符号5はキーボードであり、CPU2に対する種々の指令を行うものである。
更にこの実施例においては入力装置としてデジタイザ6を有する。このデジタイ
ザ6には手動にてタブレット平面上を移動する操作子6−1を有し、この操作子
6−1には更にスイッチ6−2が設けられている。このデジタイザ6からはCP
U2に対して、操作子6−1の位置(X−Y平面での位置)を示す情報と、スイ
ッチ6−2がオン操作されているか否かを示す信号が供給される。 【0009】 また、このCPU2は、PCM波形メモリ7と接続されている。このPCM波
形メモリ7は、例えば32ページ(ブロック)のエリアを有し、1乃至複数の波
形を表現するデジタル波形情報が記録できるようになっている。なお、32ペー
ジのうち1ページは、波形情報を記録する際に、トリガー信号が印加される前段
階での予備的な記録のために使用されるから実際には31ページのエリアが波形
記録のために使用できる。 【00010】 そして、このPCM波形メモリ7は、ディスク8(フロッピーディスクまたは
、磁気ディスク)とデータ転送ができるようになっていて、複数の波形情報を選
択的に転送記録することが可能である。 【00011】 また、符号9はディスプレイレジスタであり、表示装置10に対する表示デー
タを記録するものであり、CPU2によってその内容の書替えが行われる。 【00012】 この表示装置10は、カラーCRTからなるものであってもよくあるいはカラ
ーのドットマトリクス表示が可能なLCD装置であってもよく、種々の表示装置
を使用することが可能である。 【00013】 そして、この波形情報処理装置1はインターフェース(I/O)11を介して
電子楽器12と接続される。電子楽器12内には上記インターフェース11と接
続されデータの入出力を行うインターフェース(I/O)13があり、このイン
ターフェース13を介してCPU14に接続される。CPU14は例えばマイク
ロプロセッサからなり、この電子楽器12の全ての処理の制御を行う。 【00014】 このCPU14には、複数の演奏キーを備えたキーボード(KBD)15が接
続されており、このキーボード15の操作に対応する楽音がこの電子楽器12か
ら発生する。即ちCPU14は、リード/ライト制御部16に対し読出し書込み
を制御するものであり、書込み時には、サンプルホールド(S/H)回路17に
外部から入力する外音信号が与えられてサンプリングされ、しかる後A/D変換
器18にてデジタル信号(PCM信号)に変換されて、PCM波形メモリ19に
記録される。従ってPCM波形メモリ19には、波形の出始めから出終りまでの
波形信号が順次サンプリングされてデジタル記録される。そして、例えば32ペ
ージ(ブロック)にこのメモリ19も分割可能となっていて、単一の波形情報で
も、複数の波形情報でも記録できるものである。 【00015】 また、リード/ライト制御部16は、読出し時に、キーボード15の操作に従
った速度でPCM波形メモリ19から波形情報を読出し、D/A変換器20に与
え、アナログ信号に変換した後、アンプ21、スピーカ22を介して放音するこ
とができる。 【00016】 更にPCM波形メモリ19の内容をリード/ライト制御部16は読出し、CP
U14及びインターフェース13を介して波形情報処理装置1へ転送し、最終的
にはPCM波形メモリ7へ入力記憶することができる。従って、波形情報処理装
置1では、電子楽器12でサンプリングされた波形情報にもとづく修正処理など
を行うことができる。 【00017】 また逆に、波形情報処理装置1内のPCM波形メモリ7の内容をインターフェ ース11を介して電子楽器12へ入力することができ、PCM波形メモリ19に
セットすることができる。 【00018】 次に、図2を参照して、表示装置10の表示状態を説明する。この図2は、表
示装置10の初期画面を示している。 【00019】 図中、MENU1〜MENU7で示すのは、この波形情報処理装置1の実行す
る演算処理のメニュー(モード)を示しており、夫々のMENU1〜MENU7
での処理は、簡単にいうと次のようなものである。 【00020】 先ずMENU1は、波形をデジタイザ6を使用して入力するモードで、このモ
ードにはいると、画面に入力された波形が示されると共に、PCM波形メモリ7
にその内容が入力される。図ではウェーブジェネレータを示す文字WAVE G
ENが表示されている。 【00021】 MENU2は、波形などをグラフィック処理するモードであり、図ではグラフ
ィックを示す文字がGRAPHと表示されている。このモードでは、波形やパラ
メータの修正削除などを行うことができる。その詳細は後述する。 【00022】 MENU3は、ディスク8からPCM波形メモリ7へ波形情報をロードするモ
ードであり、LOADと表示されている。 【00023】 MENU4は、逆にPCM波形メモリ7から波形情報をディスク8へセーブす
るモードであり、SAVEと表示されている。 【00024】 MENU5は、電子楽器12のPCM波形メモリ19から波形情報処理装置1
のPCM波形メモリ7へ波形情報を入力するモードであり、WAVE INと表
示されている。 【00025】 MENU6は、逆に波形情報処理装置1のPCM波形メモリ7から電子楽器1
2のPCM波形メモリ19へ波形情報を出力するモードであり、WAVE OU
Tと表示されている。 【00026】 MENU7は、数値により各種パラメータを入力するパラメータエディット(
PARAMETER EDIT)のモードであり、PRA EDと表示されてい
る。 【00027】 そして、デジタイザ6の操作子6−1を移動することにより、マウス表示体M
OUSEを夫々のMENU1〜7の表示位置までもってゆき、その位置でスイッ
チ6−2をオン操作することにより、そのモードが選択されて、表示装置10の
画面がかわる。 【00028】 図2のMAPはメモリ使用の状態を示すメモリマップ表示であって、31個あ
り、後述するようにPCM波形メモリ7の既記憶ページを示すものである。いま
ブランキングになっている。また各波形は名前をつけて保存出来、その名前をN
AMEの欄に表示する。いま図1は初期状態であってブランキングになっている
が、最大8個表示できる。なお、このNAMEの表示と、MAPの表示とを同色
表示にし、波形毎にその色を変更するようにしたことにより、複数の波形につい
て同時表示したときに明確に区別がつく。 【00029】 そして、この初期状態の画面において、マウス表示体MOUSEをMENU3
のLOADの位置へ移動し、スイッチ6−2をオン操作すれば、図3に示す表示
画面をとる。 【00030】 即ち、いまディスク8には、10種類の波形が記録されている。つまり図面で
DISKと示すところに表示されているのは、波形の名前とそのページ数であり
、例えば最初の波形の名前は「SIN WAVE」であり、それは2ページ分の
記憶容量を使用している。 【00031】 図3中SUBFUNC1は、ディスク8のファイル内の波形名の表示を指定す
るサブファンクションを示すもので画面にはFILEと表示されている。またS
UBFUNC2は、表示画面を次のページにするサブファンクションを示すもの
でNEXTPと表示されている。またSUBFUNC3は、逆に前のページにす
るサブファンクションを示すものでBEFORPと表示されている。またSUB
FUNC4は、転送することを予め決定したのをキャンセルするときに使用する
サブファンクションであり、ABORTと表示されている。SUBFUNC5は
、転送を実際に行わせるサブファンクションであり、STARTと表示されてい
る。またSUBFUNC6は、初期画面にもどるサブファンクションであり、R
ETURNと表示されている。 【00032】 ところで、この図3に示す画面は上記マウス表示体MOUSEを移動操作して
ディスク8からPCM波形メモリ7へ既に2種類の波形情報が転送されたことを
示している。つまり、波形名称表示欄NAMEには「SINWAVE」、「SI
N312」という表示がなされており、また夫々の波形が2ページと7ページと
の容量をもつからトータル9個のMAP表示体が着色されている。いま、このM
AP表示体の2個は、SINWAVEの字体の色と同一の色彩をもち、7個はS
IN312の字体の色と同一の色彩をもつ。 【00033】 また、図3のFREEの表示欄「F22」は、PCM波形メモリ7の22ペー
ジ分が未使用であることを示している。 【00034】 従って、この図3における画面の状態では、PCM波形メモリ7に、「SIN
WAVE」と「SIN312」という2つの波形のトータル9ページ分の情報が
ディスク8から転送されたことになっている。 【00035】 次に、マウス表示体MOUSEを、デジタイザ6の操作子6−1の操作により
、MENU2のグラフィックモードを指定する位置へ移動し、スイッチ6−2を
操 作して波形のグラフィック表示を行う。 【00036】 図4は、このグラフィックモードでの表示状態を示している。この画面につい
て先ず説明する。このグラフィックモードでの画面は、大きくわけてメイングラ
フィックエリア(図中MAIN GRAと示す)とサブグラフィックエリア(図
中SUB GRAと示す)とその他のエリアにわかれる。 【00037】 このサブグラフィックエリアSUB GRA(即ち第1の表示手段)には指定
された波形の全体を示す表示がなされるもので、ワーキングメモリ3のメイング
ラフィックエリアMAIN GRAのデータを記憶する領域へ、PCM波形メモ
リ7から波形データの特定アドレスのみのデータが転送され、それが、ディスプ
レイレジスタ9に送られて表示される。即ち、サブグラフィックエリアSUB
GRAは実際の波形情報を圧縮して、つまり波形のサンプル点を所定間隔毎とば
しながら抽出して表示する。 【00038】 そして、このサブグラフィックエリアSUB GRAの中に、四角で囲んだペ
ージガイド(図中PGUIDEと示してある。)が、メイングラフィックエリア
MAIN GRA(即ち第2の表示手段)に拡大表示する範囲(ページ)を示し
ている。 【00039】 そして、このページガイドPGUIDEの大きさを決定するのが、倍率表示エ
リア(図中MAGと示してある。)であり、X軸の倍率を指定するのが、Xma
gであり、Y軸の倍率を指定するのが、Ymagであって夫々が「X1」、「X
1」にあるとき、PCM波形メモリ7の1ページ分の波形情報がそのままメイン
グラフィックエリアMAIN GRAに表示されることになり、夫々の倍率が大
きくなるにつれて、メイングラフィックエリアMAIN GRAに表示される波
形情報は多量になる。但し、倍率を高くするにつれて、波形のサンプル点をとば
して表示するとばし方が増加する。 【00040】 例えばX軸の倍率を「X1」としたときに、X軸について述べるならば、「X
1」のときは、全サンプル点を読出して表示し、「X2」のときは、サンプル点
2個について1つの表示点(即ち1つとばし)とし、「X4」のときはサンプル
点4個について1つの表示点(即ち3つとばし)とし、「X8」のときはサンプ
ル点8個について1つの表示点(即ち7つとばし)となる。 【00041】 Y軸にっいても同様で、X軸の倍率を固定したときに、Y軸の倍率を高くすれ
ば、より波高値が圧縮される。従って、となりどおしのサンプル点の波高値が実
際には相違しているにもかかわらず、画面上では同じ位置をとるようになる率が
高くなる。 【00042】 そして、この倍率の選択に応じて、ページガイドPGUIDEの指定するエリ
アは変化する。また、この倍率表示エリアMAGのなかに「ALL」というのが
あるが、これはサブグラフィックエリアSUB GRAの表示を単純拡大して全
ての部分の表示をメイングラフィックエリアMAIN GRAに行わせるもので
ある。 【00043】 従って、この倍率選択に応じて、CPU2はPCM波形メモリ7の当該ページ
のデータを読込んで、ワーキングメモリ3のメイングラフィックエリアとサブグ
ラフィックエリアのデータ領域に格納させ、しかる後表示装置10にて表示すべ
くデジディスプレイレジスタ9へ転送する。 【00044】 また、図4に示すように、メイングラフィックエリアMAIN GRAにマウ
ス表示体MOUSEがあると、その点を交点とする十字カーソルCARが表示さ
れる。そしてこの十字カーソルの位置を示す値がカーソルバリュー表示欄(図4
ではCAR VALUEと示す。)にて表示される。 【00045】 即ち、このメイングラフィックエリアMAIN GRAは、図4に示すとおり
、26.5msecから38.6msecまでの間の波形を+2048〜−20
4 8のレベルで表示しているが、この十字カーソルCARの交点は、32.56m
sec、1152レベルであることがカーソルバリュー表示欄CAR VALU
Eにて示されている。このカーソルバリュー表示欄CAR VALUEの値は、
CPU2で計算されてワーキングメモリ3のカーソル位置データエリアに記憶さ
れ、表示されるもので、マウス表示体MOUSEの移動に応じて、CPU2は、
ワーキングメモリ3の上記エリアの内容を変更していく。 【00046】 また、このグラフィックモードにおいては、上述したサブファンクションSU
BFUNC6のほか、波形情報をエディットするサブファンクション(図でWA
VE EDと表示されているSUBFUNC7)と、パラメータをエディットす
るサブファンクション(図でPAR EDと表示されているSUBFUNC8)
とがある。いずれもその詳細は後述する。 【00047】 図5は、このグラフィックモードになったときに、CPU2が実行する一連の
処理を示している。先ずステップS1において、デジタイザ6から入力する信号
によりマウス表示体MOUSEを、表示装置10内の画面上の指定位置に示す。 【00048】 そしてステップS2において、そのマウス表示体MOUSEがメイングラフィ
ックエリアMAIN GRA内にあるか否か判断し、もしYESの判断がなされ
たらステップS3に進み、上述した十字カーソルCARを表示すると共に、その
交点を示すデータを算出し、カーソルバリュー表示欄CAR VALUEに表示
させる。 【00049】 そして次にステップS4に進む。またステップS2にてNOの判断がされたと
きもこのステップS4に進む。 【00050】 ステップS4はノーマルルーチンであり、その詳細は、図6に示してある。即
ちこのノーマルルーチンのステップN1においては、マウス表示体MOUSEを
表示装置10の画面上に表示させる。 【00051】 そして次にステップN2に進み、デジタイザ6の操作子6−1に設けられたス
イッチ6−2がオンされたか否か判断し、何も操作されていなければ図5に示す
ステップS5へ進む。 【00052】 もし、操作子6−1のスイッチ6−2がオン操作されているならば、ステップ
N2に続けて、ステップN3に進み、どの位置にマウス表示体MOUSEがある
のか判断する。 【00053】 そして、マウス表示体MOUSEが、倍率表示エリアMAGにあることが検知
されるとステップN4に進み、倍率変更のための処理をCPU2は行う。なお、
このとき指定された倍率を表示するエリアは他の色と異なる色で表示され、どの
倍率が選択されたか、画面から明らかとなる。また、ステップN3において、マ
ウス表示体MOUSEが、波形名称表示欄NAMEにあると、ステップN3に続
けてステップN5に進行し、新たに指定された波形情報をPCM波形メモリ7か
ら読出す処理をCPU2は実行する。そして続けて、ステップN6に進み、波形
全体像を新たに表示しなおさねばならぬため、CPU2は、サブグラフィックエ
リアSUB GRAの表示を変更する。更に、ステップN3において、マウス表
示体MOUSEがサブグラフィックエリアSUB GRAにあることを検知する
と、ステップN7に進行しページガイドPGUIDEの位置をマウス表示体MO
USEの位置まで移動させ、しかる後、そのページガイドPGUIDEで指定さ
れるページの波形情報をPCM波形メモリ7から読出し、ワーキングメモリ3内
の所定エリアに格納する。 【00054】 また、ステップN3において、上述した以外の位置にマウス表示体MOUSE
があるときは、ノンオペレーションとしてステップN8に進む。また上述したス
テップN4,N6,N7の処理終了後もこのステップN8に進む。 【00055】 ステップN8では、メイングラフィックエリアMAIN GRAの表示を変更 すべくワーキングメモリ3に既に書替えるれていた波形データをディスプレイレ
ジスタ9に転送し、表示装置10にて表示させる。 【00056】 そして、このステップN8の処理終了後、図5に示すフローのステップS5に
進行する。ステップS5は、マウス表示体MOUSEがサブファンクションSU
BFUNC6〜SUBFUNC8を表示する位置にあり、しかもデジタイザ6の
操作子6−1のスイッチ6−2がオンされたか否かジャッジする。 【00057】 もし何も操作されなかったら、ノンオペレーションとして、ステップS1にも
どる。またSUBFUNC7の位置でスイッチ6−2が操作されたことが検出さ
れたなら、ステップS6に進み、ウェーブエディットの処理を実行した後ステッ
プS1にもどる。またSUBFUNC8の位置でスイッチ6−2がオン操作され
たことが検出されたなら、ステップS7に進み、しかる後ステップS1にもどる
。また、SUBFUNC6の位置でスイッチ6−2が操作されたことが検出され
ると、初期状態に設定され、表示装置10の画面は図2に示すようになる。 【00058】 次に図7を参照してウェーブエディットでの画面につき説明する。デジタイザ
6の操作子6−1を移動すると、上述したようにメイングラフィックエリアMA
IN GRA内では十字カーソルCARが移動する。そして、操作子6−1に設
けられたスイッチ6−2を一度オンオフすると、十字カーソルCARのX軸がそ
の点のX軸の値のところで固定され次にオンオフされたところのY軸の値が振幅
値として入力される。 【00059】 また、スイッチ6−2をオンし続けた状態で、操作子6−1をタブレット上で
移動すると、その操作にともない、連続的に新たな振幅値が入力し、表示状態が
かわる。 【00060】 このようにして、波形の一部分を書替えた状態を図7は占めしている。なお、
表示倍率が「X1」でないときは、あらいデータがPCM波形メモリ7に記憶さ れてしまうので、補間を行う。即ち、入力されたとなりあう2点の値から直線補
間を行って、X軸の倍率が「X2」のときは、中間に1点、「X4」のときは中
間に3点、「X8」のときは中間に7点の振幅値を計算して波形情報とする。 【00061】 更に、このウェーブエディット時には、上記した以外に新たなサブファンクシ
ョンSUBFUNC9,10が表示される。このサブファンクションSUBFU
NC9は、メイングラフィックエリアMAIN GRAの内容をエディットした
後、指定することによって、サブグラフィックエリアSUB GRAの表示内容
を書替えるものである。また、サブファンクションSUBFUNC10が指定さ
れると、図4に示すようなグラフィックモードにもどることになる。 【00062】 図8は、このようなウェーブエディットの処理フローを示したもので、図5の
ステップS6からジャンプしてくる。 【00063】 そしてステップW1にてマウス表示体MOUSEの位置をデジタイザ6からの
信号により決定し、画面上に表示し、次のステップW2へ進む。即ち、このステ
ップW2は、図6に示すノーマルルーチンであって、上述した一連の処理の後、
ステップW3へ進むことになる。即ち、図6のステップN2でオフの判断がなさ
れたとき、及びステップN8の処理終了後、ステップW3へジャンプバックする
。 【00064】 ステップW3では、マウス表示体MOUSEがメイングラフィックエリアMA
IN GRAにあるか否かシャッジし、NOならばステップW4に進み、サブフ
ァンクションSUBFUNC9が指定されたときはステップW5に進み、サブグ
ラフィックエリアSUB GRAにPCM波形メモリ7に記憶された波形情報を
表示させる。 【00065】 それ以外のサブファンクション即ちSUBFUNC6〜8,SUBFUNC1
0が指定されると、図5に示すステップS1にジャンプし、それぞれの処理を実
行するようになる。また、サブファンクション以外の位置にマウス表示体MOU SEがあったときはノンオペレーションとなり、ステップW1へもどる。 【00066】 そして、上記ステップW3でYESの判断がなされると、次のステップW6へ
移る。ステップW6では、メイングラフィックエリアMAIN GRAに十字カ
ーソルCARを表示し、且つカーソルバリュー表示欄CAR VALUEに十字
カーソルCARの交点の位置情報を表示する。 【00067】 そして次のステップW7に進み、操作子6−1のスイッチ6−2がオンされた
か否かジャッジする。もし、オン操作されなければ再びステップW1へもどる。
もし、ステップW7でNOの判断がなされると次のステップW8へ進み再びマウ
ス表示体MOUSEを表示させ、次のステップW9に進み操作子6−1のスイッ
チ6−2が継続してオン状態にあるか検出し、オフ状態となっていることが検出
されると次にステップW10に進みマウス表示体MOUSEの位置を決定すると
共に、そのときのX軸の値をCPU2は読みとりしかも、十字カーソルCARの
X軸の表示を固定する。そして次にステップW11にて操作子6−1のスイッチ
6−2がオン操作されたか否か判断する。 【00068】 もし、再びオン操作されなければステップW10へもどりマウス表示体MOU
SEの位置を操作子6−1の操作にあわせて決定し表示する。このとき十字カー
ソルCARのY軸は移動するが、X軸は上述したように固定されたままである。 【00069】 そしてステップW11でスイッチ6−2がオン操作されたことが検出されると
、ステップW12に進みカーソルのY軸の値を読みとり、そのデータをCPU2
は記憶するとともに、新たな波形のサンプル点として表示装置10に表示すべく
ディスプレイレジスタ9の内容を書替える。 【00070】 このようにして、スイッチ6−2が1度オンオフ操作されるとマウス表示体M
OUSEのX軸上の位置(X座標)を記憶し、書替えるべきアドレスを決定する
。そして次のスイッチ6−2のオンオフ操作により、マウス表示体MOUSEが
示 すY軸上の位置(Y座標)を波形の振幅値として記憶するようにして、波形形状
の修正を行う。 【00071】 また、ステップW9でオン状態である判断がなされるとステップW13に進行
し、マウス表示体MOUSE表示位置を決定し、次にステップW14に進みスイ
ッチ6−2のオン状態にあるか検出し、オン状態にあればステップW15に進み
マウス表示体MOUSEが指定するX,Y軸の値を記憶し、それを新たな波形の
サンプル点として画面に表示する。 【00072】 そしてステップW13に進む。このようにしてスイッチ6−2がオフ操作され
るまでステップW13〜W15をくり返し実行し、連続的に波形の形状をメイン
グラフィックエリアMAIN GRA上で変更してゆく。そしてステップW14
にて、スイッチ6−2がオフ操作されたことが検出されると、次にステップW1
6へ進む。また、ステップW12にひき続きステップW16へ進む。 【00073】 このステップW16は、上述した処理によって得られた波高値を上述した如く
表示倍率に応じて補間して、PCM波形メモリ7へ転送記憶させる。 【00074】 そして、このステップW16の処理が終了するとステップW1へもどり、以下
同様の処理を行って波形のエディットを行う。 【00075】 次に、図5に示すステップS7のパラメータエディット時の動作につき説明す
る。図9はそのときの画面の一表示状態を示している。即ち、このパラメータエ
ディット時には、サブファンクションSUBFUNC11〜14で示すパラメー
タが、メイングラフィックエリアMAIN GRA上でマウス表示体MOUSE
を移動しながら入力できるものである。 【00076】 先ず、これらのSUBFUNC11〜14について説明すると、GEN ST
とはジェネラルスタートを意味し、PCM波形メモリ7に記憶されている波形の どの点から実際に楽音を発生するときに読出し開始するようにするかを指定する
ものであり、GEN EDとはジェネラルエンドを意味し、逆にどの点で読出し
を終了するかを指定するものである。また、持続音を発生するためにある特定区
間を繰返し読出すようにするためのスタートアドレスとエンドアドレスを示すの
がリピートスタートを意味するREP START、リピートエンドを意味する
REP EDである。 【00077】 このパラメータエディット時においては、マウス表示体MOUSEを夫々のサ
ブファンクション位置へ移動してスイッチ6−2をオン操作するとその位置が異
なる色彩をもつようになり、更にその状態で、マウス表示体MOUSEをメイン
グラフィックエリアMAIN GRAまで移動し、しかる後、適当な点でスイッ
チ6−2を操作すれば、その位置を示すカーソルが表示される。 【00078】 即ち、上記サブファンクションSUBFUNC11に対しては、長いGSTの
ラインが画面上に入り、サブファンクションSUBFUNC12に対しては、長
いGEDのラインが入り、サブファンクションSUBFUNC13に対してはR
STの短いラインが画面上に入り、サブファンクションSUBFUNC14に対
してはREDの短いラインが画面上に入る。なお、ラインGSTとGEDの色彩
とラインRSTとREDの色彩とを相違するようにして識別性をより良くするこ
とができる。 【00079】 そして、これらの表示はサブグラフィックエリアSUB GRAにおいてもな
され、しかも、繰返しのところについては横長の長方形のマークREPが表示さ
れる。 【00080】 このようにして表示装置10に表示された波形を見ながら発音開始、終了ある
いはリピート開始、終了の位置指定ができるため、例えば波形レベルが零である
点、即ちX軸と交叉する点つまりゼロクロス点を上述のような指定位置にするこ
とにより、クリック音などのノイズの発生を確実に防止できるようになっている
。 【00081】 図10は、このパラメータエディット時のCPU2の処理フローを示しており
、図5のステップS7の詳細である。 【00082】 先ずステップP1では、図6に示すノーマルルーチンを実行し、しかる後ステ
ップP2へジャンプバックする。そしてこのステップP2においては、上述した
サブファンクションSUBFUNC6〜8,10〜14が指定されたか否か検出
する。もし何も操作されなければステップP1にもどる。またサブファンクショ
ンSUBFUNC11〜14が指定されたならステップP3へ進行し、それ以外
のサブファンクションSUBFUNCが指定されたなら、図5に示すグラフィッ
クモードのフローへリターンする。 【00083】 そして、ステップP3に進行すると、先ずマウス表示体の位置を、デジタイザ
6の操作子6−1の位置に従って決定し、表示する。次のステップP4では、マ
ウス表示体MOUSEがメイングラフィックエリアMAIN GRA内にあるか
否かジャッジし、もしあれば次にステップP5に進み十字カーソルCARを生じ
させるとともに、カーソルバリュー表示欄CAR VALUEにその位置表示を
行わせる。もし、ステップP4でNOの判断がなされると、ステップP1へもど
る。 【00084】 そして、ステップP5に続けてCPU2は、ステップP6を実行し、操作子6
−1のスイッチ6−2がオン操作されたか否かジャッジする。もし何も操作がな
ければステップP1にもどるが、オン操作がなされると、ステップP7へ進み、
マウス表示体MOUSEにて指定される位置、即ち十字カーソルCARの交点の
位置を記憶し、ジェネラルスタート、エンド、リピートスタート、エンドのいず
れか指定されるアドレスをセットするとともに、メイングラフィックエリアMA
IN GRA、サブグラフィックエリアSUB GRAに夫々対応する表示を行
わせる。そして、ステップP7に続けて、ステップP1を実行し、以下同様に、
各パラメータを波形を視認しながら入力してゆく。 【00085】 次にMENU7のパラメータエディットのモードを指定したときの動作につい
て説明する。 【00086】 図11は、このパラメータエディットモードの表示装置10の表示状態を示し
ている。図中VOLUMEはボリューム表示部であり、マウス表示体を移動する
ことによって、ボリュームつまみの表示体が移動しレベルが大きく変化する。ま
たアップ/ダウンスイッチ表示体UPSW、DOWNSWがあり、マウス表示体
MOUSEをその位置までもってきておき、操作子6−1のスイッチ6−2をオ
ンオフ操作することで、パラメータの値がわずかずつアップ又はダウン方向に変
化する。 【00087】 そしてTOTALPARAは、楽音の全体のパラメータを表示するパラメータ
表示欄であり、WAVEPARAは、楽音の波形情報に関係するパラメータ表示
欄であり、これらの表示欄のいずれのパラメータをセットするのかマウス表示体
MOUSEで指定した後、上述したボリューム表示部VOLUMEあるいはアッ
プ/ダウンスイッチ表示体UPSW、DOWNSWの位置までマウス表示体MO
USEを移動し上記操作子6−1の操作及びスイッチ6−2のオン操作をするこ
とによって、パラメータの値をデジタル的に入力することができる。 【00088】 即ち各パラメータの表示、例えば「MASTER TUNE」のとなりに、そ
のパラメータの値「56」が表示されることになる。このようにして、各パラメ
ータのレベルを操作子6−1の操作のみで入力できる。 【00089】 以上、ロードモード(MENU3)、グラフィックモード(MENU2)とパ
ラメータエディット(MENU7)の処理につき詳述したが、他モードについて
もCPU2はコントロールROM4に記憶されている制御情報に従って所定の処
理を実行するが、その詳細は省略する。 【00090】 以上、本発明の一実施例につき詳細に説明したが、本実施例によれば、メイン
グラフィックエリアMAIN GRAとサブグラフィックエリアSUB GRA
とにわけて、波形の要部拡大図と全体図とを示したから波形の把握及び修正、パ
ラメータの設定を容易に行える。またの十字カーソルCARの交点にて指定する
位置のレベル、時間を表示するカーソルバリュー表示欄CAR VALUEを設
けたから、波高値や、入力するパラメータの時間を瞬時に理解することができる
。 【00091】 また、メイングラフィックエリアMAIN GRAの表示の倍率を種々変更で
きるようにしたため、波形の認識、修正、パラメータの表示、ゼロクロス点の検
出等にとって非常に有効である。 【00092】 また、メイングラフィックエリアMAIN GRAの表示の倍率を大きくして
、波形を修正すると、CPU2が自動的に波形の補間を行って、適切な波形デー
タを生成するようになっているから、誤操作がなく、また細かくアドレスをとっ
た波形情報を入力可能である。 【00093】 また、上記実施例では、波形表示とあわせて、ジェネラルスタート、エンド、
リピートスタート、エンドの各位置を表示するようにしたから、各パラメータの
入力ミスが防止でき、夫々のパラメータの位置が視覚でよく理解される。 【00094】 また、パラメータエディット(MENU7)のときには、ボリューム表示部V
OLUMEと、アップダウンスイッチ表示体UP/DOWNSWを表示したから
、各パラメータを入力する際に入力ミスもなく、しかもテンキー等を操作するこ
となくデジタル入力できて、簡便である。 【00095】 なお、上記実施例では、1つの画面に、2つの表示エリア、即ちメイングラフ
ィックエリアとサブグラフィックエリアとを設けて表示を行わせるようにしたが
、夫々別個の表示パネルとして、表示するようにしてもよい。 【00096】 また、上記実施例では、波形情報処理装置と電子楽器を別体に構成したが、一
体的に構成することも勿論可能である。 【00097】 【発明の効果】 以上説明したように、本発明によれば、波形情報毎に付与される波形名情報に
基づいて記憶手段に記憶されている波形情報を指定し、指定された波形情報とこ
れに付与される波形名情報とを他の記憶手段に転送すると、転送された波形情報
と該波形情報に付与される波形名情報に従って波形容量と波形名とを画面上に同
一色で表示すると共に、転送先の空き容量を表示するから、複数の波形を転送す
る場合において、転送すべき波形を間違えたり、転送先の空き領域が不足してい
るのにもかかわらず転送指定してしまうといった操作ミスを回避でき、ユーザー
・インタフェースが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】
実施例の回路構成図である。
【図2】
表示装置の初期表示状態を示す図である。
【図3】
表示装置のロードモードでの表示状態を示す図である。
【図4】
表示装置のグラフィックモードでの表示状態を示す図である。
【図5】
グラフィックモードでの処理を示すフローチャート図である。
【図6】
ノーマルルーチンのフローチャート図である。
【図7】
表示装置のウェーブエディット時の表示状態を示す図である。
【図8】
ウェーブエディット時の処理を示すフローチャート図である。
【図9】
パラメータエディット時の表示装置の表示状態を示す図である。
【図10】
パラメータエディット時の処理を示すフローチャート図である。
【図11】
パラメタエディットモードでの表示装置の表示状態を示す図である。
【符号の説明】
1 波形情報処理装置
2 CPU
3 ワーキングメモリ
4 コントロールROM
6 デジタイザ
6−1 操作子
6−2 スイッチ
7 PCM波形メモリ
8 ディスク
9 ディスプレイレジスタ
10 表示装置
12 電子楽器
19 PCM波形メモリ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 波形情報毎に付与される波形名情報に基づいて記憶手段に記憶
されている波形情報を指定し、指定された波形情報とこれに付与される波形名情
報とを他の記憶手段に転送する転送処理と、 この転送処理により転送された波形情報と該波形情報に付与される波形名情報
に従って波形容量と波形名とを画面上に同一色で表示すると共に、転送先の空き
容量を表示する表示処理と からなることを特徴とする波形転送方法。
Family
ID=
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