JP2557161B2 - パラペット付屋根ユニット - Google Patents
パラペット付屋根ユニットInfo
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Description
ットに係り、特にユニット式建物の屋上等の陸屋根や下
屋等を構成する際に利用できる。
を容易にしかつ陸屋根からの雨垂れ等を防止するため、
屋根面から所定高さだけ立ち上がったパラペットが屋根
の外周部分に設けられている。このパラペットを、複数
の建物ユニットからなるユニット式建物に設ける場合、
従来は鉄骨軸組み等の在来工法の建物と同様に、建設現
場において軽量気泡コンクリート製のパネルを取付け、
さらに屋根面との接続部分の防水処理を行うことで設け
られていた。
場で生産されて種々の設備が組み込まれた建物ユニット
を建設現場で組み合わせることで、工業化率を向上させ
て現場作業の割合を低減させ、施工期間の短縮やコスト
の低減を図るものである。従って、ユニット式建物にお
いて、従来のように建設現場でパラペットを設けること
は、現場作業割合が多くなってその分施工期間も長くな
り、かつコストの低減も図れず、ユニット式建物の特徴
を十分発揮することができないという問題があった。
ット式建物においても現場作業割合を低減でき、施工期
間の短縮やコストの低減を図ることができるようにする
パラペット付屋根ユニットを提供することにある。
根ユニットは、ユニット式建物を構成する建物ユニット
の上面と同一面積かつ同一平面形状の屋根面部と、この
屋根面部の建物の外周に面する側に立設されたパラペッ
トとで構成されていることを特徴とするものである。
の陸屋根等を屋根ユニットで構成するものとし、さらに
この屋根ユニットにパラペットを予め設けているので、
屋根ユニットの屋根面部とパラペットとの接続部分を含
めて屋根ユニットの上面部分の防水処理を予め工場等で
行うことが可能となり、かつ建設現場では屋根ユニット
を設置するだけでパラペットを設けることが可能となっ
て従来のように現場でパラペットを設ける必要がないた
め、現場作業割合が低減し、施工期間の短縮やコストの
低減が図れる。また、屋根ユニットの屋根面部を建物ユ
ニットの上面と同一平面形状および同一面積としたの
で、各建物ユニットに対応して屋根ユニットが設置さ
れ、複数の建物ユニットの上面に屋根ユニットを設ける
場合でも各建物ユニットの数だけ屋根ユニットを用意し
て設置すればよく、種々のプランにも対応が容易でかつ
施工性も高い。
明する。図1に示すように、本実施例のユニット式建物
1は、1階用建物ユニット2Aおよび2階用建物ユニッ
ト2Bをそれぞれ5個づつ組み合わせることで構成され
ている。各2階用建物ユニット2の上には、それぞれ図
2にも示すように本発明に係るパラペット付屋根ユニッ
ト3が設置され、全体として陸屋根を構成している。屋
根ユニット3は、図1,2に示すように、陸屋根部分を
構成する屋根面部4と、この屋根面部4の建物1の外周
側に立設されたパラペット5とを備えて構成されてい
る。
図3〜7に示された3つの側面にパラペット5が設けら
れた屋根ユニット3を例にして説明する。図3に示すよ
うに、屋根ユニット3は、建物ユニット2の上面と同じ
平面四角形状でかつ同じ大きさの屋根面部4の外周部分
にパラペット5が立設されて構成されている。屋根面部
4の上面からパラペット5の内壁側および上面までは、
図4〜6に示すように防水シート6が貼付されている。
ペット5部分の断面を示す図4および短辺側のパラペッ
ト5部分の断面を示す図5を参照して説明すると、屋根
ユニット3は、C型チャンネル材からなり四角枠状に組
まれた梁10を備えている。長辺側の対向する2つの梁
10には、断面コ字型の接続ブラケット11およびアン
グル材からなる支持ブラケット12が所定間隔毎に取付
けられている。
成された複数の軽量気泡コンクリート製の屋根パネル1
3が順次載置固定されている。従って、屋根ユニット3
の屋根面部4は、梁10および支持ブラケット12上に
連設された複数の屋根パネル13で構成されている。な
お、接続ブラケット11に対する支持ブラケット12の
取付け高さを適宜調整することで屋根パネル13の傾
斜、すなわち水勾配を自由に設定できる。
ット等を介して軽量気泡コンクリート製のパラペット5
が固定されている。パラペット5の梁10上部に露出し
た立上がり部分の内側には直接あるいは必要に応じて横
桟14を介して防水シート6の取付用の下地となる合板
15が固定されている。屋根パネル13および合板15
間には、長尺の防水シート受鉄板16が釘打ちで固定さ
れ、屋根パネル13および合板15間の隙間を塞いでい
る。
接着され、その周端部は防水シート受鉄板16および合
板15に沿ってパラペット5の上面まで接着されてい
る。また、パラペット5の上面の防水シート6上にはウ
レタン製のシーリング材17を介してアルミ製の防水押
え金物18が貼られ、防水シート6の端部が防水処理さ
れている。なお、図3に示すように、パラペット5のコ
ーナー部分には、コーナー金物19がパラペット5上面
の防水シート上に取付けられている。
図3に示すように、アイボルト等の吊り具を取付けるた
めの穴20が形成されている。すなわち、図6、7に示
すように、屋根面部4の四隅部分に配置された屋根パネ
ル13は端部が平面L字型に切欠かれ、この切欠かれた
面に沿って略L字型に2本の不燃ボード受木桟21が釘
打ちされている。不燃ボード受木桟21上には前記穴2
0が形成された不燃ボード22が固定されている。穴2
0は、不燃ボード製の蓋23で閉塞できるように形成さ
れている。
は、図6,8に示すように接合用プレート25が溶接さ
れている。この接合用プレート25のフランジ25Aに
は、上下接合用ボルト穴26が形成されている。一方、
屋根ユニット3が載置される2階の建物ユニット2Bの
天井梁30には、接合プレート25と同様な接合プレー
ト31が溶接されている。この接合プレート31のフラ
ンジ31Aにも上下接合用ボルト穴32が形成され、フ
ランジ31Aの穴32部分の下面にはナット33が溶接
されている。ナット33には接合用プレート25,31
の各フランジ25A,31Aを介してボルト34が螺合
され、これにより屋根ユニット3および建物ユニット2
が接合されている。
りナット用ブラケット28が溶接され、このブラケット
28にはユニット吊り上げ用の吊り具が螺合される吊り
ナット27が固定されている。このブラケット28およ
び長ナット27は、不燃ボード22の下面に当接する程
度の高さ位置に設けられ、前記蓋23を支持可能とされ
ている。
付作業について説明する。まず、予め工場で建物ユニッ
ト2A,2B、屋根ユニット3を組み立てる。屋根ユニ
ット3は、枠状に組んだ梁10に屋根パネル13および
パラペット5を固定し、防水シート6を貼付しておく。
なお、屋根面部4の四隅部分は、穴20部分を除いて防
水シート6を貼っておいたり、四隅部分から先の防水シ
ート6を貼らずにおいておき、さらに穴20部分から吊
りナット27にアイボルト等の吊り具を取付けておく。
根ユニット3を建設現場に輸送し、建物ユニット2A,
2Bを設置した後、屋根ユニット3を吊り具にクレーン
のフックを掛止させて吊り上げ、各建物ユニット2Bの
上に順次設置する。この際、建物ユニット2Bおよび屋
根ユニット3の接合は、屋根ユニット3の屋根面部4の
四隅の穴20から作業者が手を入れて接合用プレート2
5,31の各フランジ25A,31Aのボルト穴26,
32を介してボルト34およびナット33を螺合するこ
とで行われる。
その上に防水シート6を貼って防水処理を行う。なお、
図1に示すように複数の屋根ユニット3を連設して設け
る場合には、各屋根ユニット3間にも適宜防水処理を施
し、現場作業を完了する。
な効果がある。すなわち、予めパラペット5が取付けら
れた屋根ユニット3を用いてユニット式建物1の陸屋根
を構成しているので、従来のように現場でパラペットを
組み立てる場合に比べて現場作業を軽減できる。特に、
屋根ユニット3を設置するだけでパラペット5の設置も
完了し、かつ屋根ユニット3の屋根面部4からパラペッ
ト5まで予め防水シート6を貼付しておくことができる
ので防水シート6の取付作業も現場で行う必要がない。
従って、現場作業を極めて軽減でき、施工期間を著しく
短縮できるとともに、施工コストを低減することができ
る。また、屋根面部4からパラペット5までの防水シー
ト6を予め工場で取付けておくことができるので、防水
仕上げを確実に行うことができる。
2Bの上面と同じ大きさ、形状とされ、各建物ユニット
2Bに対応して設置できるので、ユニット式建物1の種
々のプラニングに容易に対応でき、かつ屋根ユニット3
の設置作業も容易に行うことができる。
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、前
記実施例では、本発明の屋根ユニット3をユニット式建
物1の屋上の陸屋根部分を構成するのに利用していた
が、ユニット式建物の下屋等に用いてもよい。また、屋
根ユニット3は、図3に示すような3つの側面にパラペ
ット5が設けられているものに限らず、図1に示す1あ
るいは2つの側面にパラペット5が設けられているもの
でもよいし、下屋等で1つの屋根ユニット3を独立して
設ける場合には4つの側面全部にパラペット5が設けら
れるものでもよい。すなわち、本発明の屋根ユニット3
は、前記実施例のように複数の屋根ユニット3を連設し
て比較的大きな屋根を形成する場合だけでなく、1つの
屋根ユニットを独立させて設ける場合にも利用すること
ができる。
部分にアイボルト等の吊り具を取付けることができるよ
うな構造としていたが、吊り具はパラペット5部分等の
他の箇所に取付けるようにしてもよい。また、屋根面部
4やパラペット5は軽量気泡コンクリート製のパネルで
構成されるものに限らず、他の材質の部材等を用いても
よい。要するに、本発明は、陸屋根等を構成する略平ら
な屋根ユニットにパラペットが予め取付けられていれば
よく、屋根ユニットの屋根面部やパラペットの具体的構
造、材質等は実施にあたって適宜設定すればよい。
ットを有するユニット式建物を施工する際に、現場作業
割合を低減でき、施工期間の短縮やコストの低減を図る
ことができるという効果がある。
示す概略斜視図である。
略斜視図である。
面図である。
図である。
梁の一部を示す斜視図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ユニット式建物を構成する建物ユニット
の上面と同一面積かつ同一平面形状の屋根面部と、この
屋根面部の建物の外周に面する側に立設されたパラペッ
トとで構成されていることを特徴とするパラペット付屋
根ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4120692A JP2557161B2 (ja) | 1992-05-13 | 1992-05-13 | パラペット付屋根ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4120692A JP2557161B2 (ja) | 1992-05-13 | 1992-05-13 | パラペット付屋根ユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0642049A JPH0642049A (ja) | 1994-02-15 |
JP2557161B2 true JP2557161B2 (ja) | 1996-11-27 |
Family
ID=14792607
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4120692A Expired - Fee Related JP2557161B2 (ja) | 1992-05-13 | 1992-05-13 | パラペット付屋根ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2557161B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7369165B2 (ja) * | 2021-08-16 | 2023-10-25 | ミサワホーム株式会社 | 居住用ユニット |
JP7244592B2 (ja) * | 2021-08-16 | 2023-03-22 | ミサワホーム株式会社 | 居住用ユニット |
-
1992
- 1992-05-13 JP JP4120692A patent/JP2557161B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0642049A (ja) | 1994-02-15 |
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