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JP2023078717A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法 Download PDF

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JP2023078717A
JP2023078717A JP2021191978A JP2021191978A JP2023078717A JP 2023078717 A JP2023078717 A JP 2023078717A JP 2021191978 A JP2021191978 A JP 2021191978A JP 2021191978 A JP2021191978 A JP 2021191978A JP 2023078717 A JP2023078717 A JP 2023078717A
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容佑 前川
Yosuke Maekawa
洋平 岩橋
Yohei Iwahashi
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Toyota Motor Corp
Mirise Technologies Corp
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Denso Corp
Toyota Motor Corp
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Abstract

Figure 2023078717000001
【課題】トレンチの開口端部に電界集中が発生することを抑制しつつ、第1電極の接続不良が発生することを抑制する。
【解決手段】トレンチ16を形成することでは、半導体基板10の一面10a上にマスク30を配置することと、半導体基板10のうちのトレンチ16が形成される形成予定領域が露出するように、マスク30をパターニングすることと、マスク30を用いてエッチングを行うことにより、半導体基板10にトレンチ16を形成することと、マスク30を配置した状態でトレンチの開口端部16aに丸め部160を形成することと、を行う。そして、トレンチ16の開口端部16aに丸め部160を形成することでは、マスク30の方が半導体基板10より選択比が高くなる条件でエッチングを行う。
【選択図】図2F

Description

本発明は、トレンチゲート構造を有する半導体装置の製造方法に関するものである。
従来より、MOSFET(metal oxide semiconductor field effect transistorの略)等の半導体素子が形成された半導体装置が提案されている。具体的には、この半導体装置は、ドリフト層を有する半導体基板を備え、半導体基板の一面側にベース層が形成されていると共に、ベース層の表層部にソース領域が形成されている。また、半導体基板には、ソース領域およびベース層を貫通し、半導体基板の面方向における一方向に沿って延設された複数のトレンチが形成されている。そして、トレンチにゲート絶縁膜およびゲート電極が配置されることでトレンチゲート構造が構成されている。
半導体基板の他面側には、ドレイン領域が配置されている。そして、半導体基板の一面側には、ソース領域およびベース層と電気的に接続されるように第1電極が配置されている。半導体基板の他面側には、ドレイン領域と電気的に接続されるように第2電極が配置されている。
上記のような半導体装置では、トレンチの開口端部に電界集中が発生し易い。このため、例えば、特許文献1には、トレンチの開口端部に丸め部を形成することが提案されている。
具体的には、この方法では、半導体基板の一面上にマスクを形成し、半導体基板のトレンチを形成する部分が露出するように、マスクをパターニングして開口部を形成する。続いて、マスクを用いて異方性エッチング等を行い、半導体基板にトレンチを形成する。次に、マスクの開口部を広くする処理を行い、トレンチの開口端部をマスクから露出させる。その後、等方性エッチングを行ってトレンチの開口端部に丸め部を形成する。なお、丸め部を形成する際の等方性エッチングは、半導体基板の方がマスクよりも選択比が高くなる条件で行われる。
特開2012-4360号公報
ところで、上記のような半導体装置では、隣合うトレンチの間の長さを短くすることでオン抵抗の低減を図ることが検討されている。しかしながら、上記のようにトレンチの開口端部に丸め部を形成すると、半導体基板の選択比が高い等方性エッチングであるため、半導体基板の一面のうちのマスクから露出する部分も全体的に除去され易い。また、上記のようにトレンチの開口端部に丸め部を形成すると、半導体基板の選択比が高い等方性エッチングであるため、半導体基板のうちのマスクの開口部近傍に位置する部分も除去される可能性がある。つまり、トレンチの開口端部が全体的に広げられる可能性がある。このため、半導体基板の一面のうちの隣合うトレンチの間に位置する部分が少なくなり、第1電極とソース領域等との接続性が低下して接続不良が発生する可能性がある。
本発明は上記点に鑑み、トレンチの開口端部に電界集中が発生することを抑制しつつ、第1電極の接続不良が発生することを抑制できる半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1では、複数のトレンチゲート構造を有する半導体装置の製造方法であって、一面(10a)を有する半導体基板(10)を用意することと、一面側から、半導体基板の面方向における一方向を長手方向としたトレンチ(16)を形成することと、トレンチにゲート絶縁膜(17)およびゲート電極(18)を配置して複数のトレンチゲート構造を形成することと、を行う。そして、トレンチを形成することでは、半導体基板の一面上にマスク(30)を配置することと、半導体基板のうちのトレンチが形成される形成予定領域が露出するように、マスクをパターニングして開口部(31)を形成することと、マスクを用いてエッチングを行うことにより、半導体基板にトレンチを形成することと、マスクを配置した状態でエッチングを行うことにより、トレンチの開口端部(16a)に丸め部(160)を形成することと、を行い、トレンチの開口端部に丸め部を形成することでは、マスクの方が半導体基板より選択比が高くなる条件でエッチングを行う。
これによれば、マスクの方が半導体基板よりも選択比が高い条件でエッチングを行って丸め部を形成している。このため、丸め部を形成する際に半導体基板の一面が削られ難くなり、トレンチの間に位置する半導体基板の一面が少なくなることを抑制できる。したがって、第1電極と半導体基板の一面との接続不良が発生することを抑制できる。また、トレンチの開口端部に丸め部を形成するため、トレンチの開口端部に電界集中が発生することを抑制できる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態におけるSiC半導体装置の斜視断面図である。 図1に示すSiC半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図2Aに続くSiC半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図2Bに続くSiC半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図2Cに続くSiC半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図2Dに続くSiC半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図2Eに続くSiC半導体装置の製造工程を示す断面図である。 ウェハ状の半導体基板を示す平面図である。 トレンチの深さを示す図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態の半導体装置は、例えば、自動車等の車両に搭載され、車両用の各種電子装置を駆動するための装置として適用されると好適である。また、本実施形態では、トレンチゲート構造の反転型のMOSFETが形成されている炭化珪素(以下では、SiCともいう)半導体装置について説明する。なお、本実施形態では、MOSFETが形成されているセル領域の構成について説明するが、実際のSiC半導体装置には、セル領域を囲むように、FLR(Field Limiting Ringの略)構造等が形成された外周領域が備えられている。
以下では、後述する基板11の面方向における一方向をX軸方向とし、基板の面方向における一方向と交差する方向をY軸方向とし、X軸方向およびY軸方向と直交する方向をZ軸方向として説明する。本実施形態では、X軸方向とY軸方向とは直交している。
SiC半導体装置は、図1に示されるように、半導体基板10を用いて構成されている。具体的には、SiC半導体装置は、SiCからなるn型の基板11を備えている。本実施形態では、基板11として、例えば、(0001)Si面に対して0~8°のオフ角を有し、窒素やリン等のn型不純物濃度が1.0×1019/cmとされ、厚さが300μm程度とされたものが用いられる。なお、基板11は、本実施形態ではドレイン領域を構成するものであり、高濃度層に相当している。
基板11の表面上には、SiCで構成される、n型のドリフト層12およびp型のベース層13が順にエピタキシャル成長させられている。そして、ベース層13の表層部には、n型のソース領域14およびp型のコンタクト領域15が形成されている。本実施形態では、ソース領域14およびコンタクト領域15は、後述するトレンチ16の長手方向(すなわち、Y軸方向)に沿って交互に形成されている。なお、本実施形態では、ソース領域14が不純物領域に相当している。
ドリフト層12は、例えば、n型不純物濃度が0.5~2.0×1016/cmとされ、厚さが5~14μmとされている。ベース層13は、チャネル領域が形成される部分であり、例えば、p型不純物濃度が3.0×1017/cm程度とされ、厚さが0.5~2μmとされている。ソース領域14は、ドリフト層12よりも高不純物濃度とされ、例えば、表層部におけるn型不純物濃度が2.5×1018~1.0×1019/cm、厚さが0.5~2μmとされている。コンタクト領域15は、ベース層13よりも高不純物濃度とされ、p型不純物濃度が1.0×1018~1.0×1020/cmとされている。なお、ドリフト層12、ベース層13、ソース領域14、およびコンタクト領域15の不純物濃度および膜厚は、任意であり、上記に限定されるものではない。
本実施形態では、以上のように、基板11、ドリフト層12、ベース層13、ソース領域14、コンタクト領域15等を含んで半導体基板10が構成されている。そして、本実施形態では、半導体基板10の一面10aがソース領域14やコンタクト領域15で構成され、半導体基板10の他面10bが基板11で構成されている。
半導体基板10には、ソース領域14、コンタクト領域15、およびベース層13を貫通してドリフト層12に達するように複数本のトレンチ16が形成されている。具体的には、複数本のトレンチ16は、Y軸方向に沿って延びるように延設されると共に、X軸方向に等間隔で並べられてストライプ状となるように形成されている。また、各トレンチ16には、開口端部16aに丸め部160が形成されている。
そして、トレンチ16には、内壁面にゲート絶縁膜17が形成され、ゲート絶縁膜17上には、ドープトPoly-Si等によって構成されるゲート電極18が形成されている。これにより、トレンチゲート構造が構成されている。特に限定されるものではないが、ゲート絶縁膜17は、トレンチ16の内壁面を熱酸化する、またはCVD(chemical vapor depositionの略)法を行うことで形成される。そして、ゲート絶縁膜17は、厚さがトレンチ16の側面側および底面側で共に100nm程度とされている。
ここで、本実施形態のSiC半導体装置では、トレンチ16の開口端部16a側にはゲート絶縁膜17およびゲート電極18が配置されていない。具体的には、トレンチ16の側面において、半導体基板10の一面10a側からZ軸方向に沿ったソース領域14およびコンタクト領域15の途中位置までは、ゲート絶縁膜17およびゲート電極18が配置されていない。つまり、トレンチ16の側面における開口端部16aの部分は、ゲート絶縁膜17およびゲート電極18から露出した状態となっている。なお、ゲート絶縁膜17およびゲート電極18は、例えば、トレンチ16の長手方向における端部等において、トレンチ16の開口端部16aにも形成されて半導体基板10の一面10a上まで引き出されている。そして、半導体基板10の一面10a上まで引き出されたゲート電極18は、図示しないゲート配線等と電気的に接続されている。
トレンチ16の開口端部16a側には、ゲート電極18やゲート絶縁膜17等を覆うように、層間絶縁膜19が形成されている。但し、本実施形態の層間絶縁膜19は、トレンチ16内のみに配置されており、半導体基板10の一面10aには形成されていない。本実施形態では、このように層間絶縁膜19を配置することにより、次のようなSiC半導体装置と比較して、隣合うトレンチ16の間隔を狭くし易くできる。すなわち、本実施形態のSiC半導体装置では、層間絶縁膜19を半導体基板10の一面10a上に配置すると共にコンタクトホールを形成してソース領域14およびコンタクト領域15を露出させる場合と比較して、隣合うトレンチ16の間隔を狭くし易くできる。なお、層間絶縁膜19は、BPSG(Borophosphosilicate Glassの略)等で構成されている。
半導体基板10の一面10a上には、ソース領域14およびコンタクト領域15と電気的に接続される上部電極20が形成されている。なお、本実施形態では、上部電極20が第1電極に相当している。
本実施形態の上部電極20は、例えば、Ni/Al等の複数の金属にて構成されている。そして、複数の金属のうちのn型SiC(すなわち、ソース領域14)を構成する部分と接触する部分は、n型SiCとオーミック接触可能な金属で構成されている。また、複数の金属のうちの少なくともp型SiC(すなわち、コンタクト領域15)と接触する部分は、p型SiCとオーミック接触可能な金属で構成されている。
半導体基板10の他面10b側には、基板11と電気的に接続される下部電極21が形成されている。なお、本実施形態では、下部電極21が第2電極に相当している。
本実施形態のSiC半導体装置では、このような構造により、nチャネルタイプの反転型であるトレンチゲート構造のMOSFETが構成されている。なお、本実施形態では、n型、n型が第1導電型に相当しており、p型、p型が第2導電型に相当している。
このようなSiC半導体装置は、ゲート電極18に印加されるゲート電圧が絶縁ゲート構造の閾値電圧以上とされると、上部電極20と下部電極21との間に電流が流れるオン状態となる。また、このようなSiC半導体装置は、ゲート電極18に印加されるゲート電圧が閾値電圧未満とされると、上部電極20と下部電極21との間に電流が流れないオフ状態となる。
次に、上記SiC半導体装置の製造方法について、図2A~図2Fを参照して説明する。なお、図2A~図2Fは、図1におけるY軸方向を法線方向とする断面図である。
まず、図2Aに示されるように、基板11、ドリフト層12、ベース層13、ソース領域14、コンタクト領域15を有する半導体基板10を用意する。なお、本実施形態では、半導体基板10として、図3に示されるように、各チップ形成領域RがダイシングラインDLで区画されたウェハ状の半導体基板10を用意する。そして、図2A~図2Fでは、1つのチップ形成領域Rにおける半導体基板10の断面を示している。また、コンタクト領域15は、図2Aとは別断面に形成されている。
次に、図2Bに示されるように、半導体基板10の一面10a上に、マスク30およびレジスト40を順に配置する。なお、本実施形態のマスク30は、例えば、CVD(Chemical Vapor Depositionの略)法等で形成されるSiO(すなわち、酸化膜)等で構成される。
続いて、図2Cに示されるように、フォトリソグラフィおよびエッチング等を行い、半導体基板10のうちのトレンチ16が形成される形成予定領域が露出するように、マスク30をパターニングして開口部31を形成する。
そして、図2Dに示されるように、アッシング等によってレジスト40を除去した後、マスク30を用いた異方性エッチング等を行って半導体基板10にトレンチ16を形成する。なお、ここでの異方性エッチングは、半導体基板10の方がマスク30よりも選択比が高くなる条件で行う。また、この工程が終了した後では、トレンチ16の開口端部16aがマスク30によって露出していない状態となっている。
続いて、図2Eに示されるように、ウェットエッチングを行い、マスク30の開口部31を広げてトレンチ16の開口端部16aを露出させる。言い換えると、マスク30の開口部31を後退させてトレンチ16の開口端部16aを露出させる。この際、本実施形態では、半導体基板10が削れ難いように、マスク30の方が半導体基板10よりも選択比が高くなる条件でウェットエッチングを行う。
そして、図2Fに示されるように、マスク30を用いたエッチングを行ってトレンチ16の開口端部16aに丸め部160を形成する。本実施形態では、マスク30の方が半導体基板10よりも選択比が高くなる条件で異方性エッチングを行うことでトレンチ16の開口端部16aに丸め部160を形成する。つまり、半導体基板10が削れ難い条件で異方性エッチングを行ってトレンチ16の開口端部16aに丸め部160を形成する。これにより、開口端部16aのみを僅かに除去することで構成される丸め部160が形成される。また、この工程では、半導体基板10が削れ難い条件で行われるため、開口端部16aの近傍のみを露出させることにより、半導体基板10の一面10aが削られ難くなり、トレンチ16の間に位置する半導体基板10の一面10aが少なくなることを抑制できる。但し、この工程では、後述するように、トレンチ16の底面も少し除去される。
なお、異方性エッチングを行う場合には、例えば、CF系のガスおよびSF系のガスを含む混合ガスをエッチングガスとし、CF系のガスおよびSF系のガスの流量を調整することで選択比を調整することができる。詳しくは、CF系のガスの流量を多くすることでSiO(すなわち、マスク30)の選択比を高くでき、SF系ガスの流量を多くすることでSiC(すなわち、半導体基板10)の選択比を高くできる。このため、本実施形態では、CF系のガスの流量を多くすることにより、SiOの方がSiCよりも選択比が高くなるようにする。
ここで、本実施形態では、ウェハ状の半導体基板10を用いており、本発明者らは図4に示される結果を得た。なお、図4は、図3中のIV-IV線に沿ったトレンチ16の深さを示している。
具体的には、図4に示されるように、図2Dの工程にてトレンチ16を形成する場合には、ウェハの外縁部にエッチングガスが流れ易いため、ウェハの外縁部ほどトレンチ16が深くなることが確認された。つまり、トレンチ16を形成する場合には、ウェハの外縁部ほど半導体基板10が削れ易いことが確認された。一方、図2Fの工程にてトレンチ16の開口端部16aに丸め部160を形成する場合には、明確な理由が明らかではないが、ウェハの中心ほどトレンチ16の底面が削れ易い(すなわち、トレンチ16が深くなり易い)ことが確認された。すなわち、トレンチ16を形成することと、トレンチ16の開口端部16aに丸め部160を形成することでは、半導体基板10の削れ易い部分が逆になっていることが確認された。このため、本実施形態では、上記のようにトレンチ16を形成することと、トレンチ16の開口端部16aに丸め部160を形成することとを行うことにより、ウェハの面内におけるトレンチ16の最終深さのばらつきを低減できる。
その後は、特に図示しないが、エッチング等によってマスク30を除去し、一般的な半導体製造プロセスを行って、ゲート絶縁膜17、ゲート電極18、層間絶縁膜19、上部電極20、下部電極21等を形成することにより、上記SiC半導体装置が製造される。
以上説明した本実施形態によれば、マスク30の方が半導体基板10よりも選択比が高い条件でエッチングを行って丸め部160を形成している。このため、半導体基板10の一面10aが削られ難くなり、トレンチ16の間に位置する半導体基板10の一面10aが少なくなることを抑制できる。つまり、半導体基板10の一面10aから露出するソース領域14およびコンタクト領域15が少なくなることを抑制できる。したがって、上部電極20とソース領域14およびコンタクト領域15との間で接続不良が発生することを抑制できる。また、半導体基板10の一面10aから露出するソース領域14およびコンタクト領域15が少なくなることを抑制できるため、隣合うトレンチ16の間の長さを短くしてオン抵抗の低減を図ることができる。そして、トレンチ16の開口端部16aに丸め部160を形成するため、トレンチ16の開口端部16aに電界集中が発生することを抑制できる。
(1)本実施形態では、トレンチ16の開口端部16aに丸め部160を形成することでは、異方性エッチングを行う。このため、トレンチ16の側面が損傷することを抑制できる。また、マスク30の下方の部分まで削られ難くなり、さらに半導体基板10の一面10aから露出するソース領域14およびコンタクト領域15が少なくなることを抑制できる。
(2)本実施形態では、半導体基板10としてウェハ状のものを用いている。そして、トレンチ16を形成することでは、半導体基板10の方がマスク30よりも選択比が高くなる条件で異方性エッチングを行う。また、トレンチ16の開口端部16aに丸め部160を形成することでは、マスク30の方が半導体基板10よりも選択比が高くなる条件で異方性エッチングを行う。このため、トレンチ16を形成することと、トレンチ16の開口端部16aに丸め部160を形成することとにおいて、半導体基板10の削れ易い部分が逆となる。したがって、ウェハの面内におけるトレンチ16の最終深さがばらつくことを低減できる。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対し、トレンチ16の開口端部16aに丸め部160を形成する際のエッチングを変更したものである。その他に関しては、第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態では、図2Dの工程を行ってトレンチ16を形成した後、図2Eの工程を行わずに、そのまま図2Fの工程を行ってトレンチ16の開口端部16aに丸め部160を形成する。具体的には、本実施形態では、CDE(Chemical. Dry Etchingの略)等の等方性エッチングを行ってトレンチ16の開口端部16aに丸め部160を形成する。なお、この工程においても、マスク30の方が半導体基板10よりも選択比が高くなる条件で等方性エッチングを行う。この際、マスク30は開口部31側から除去され易いため、図2Fに示されるように、マスク30の開口部側から除去されてトレンチ16の開口端部16aに丸め部160が形成される。この場合、マスク30の方が半導体基板10よりも選択比が高くなる条件とされているため、開口端部16aの角部のみを僅かに除去することで構成される丸め部160を形成できる。また、マスク30の方が半導体基板10よりも選択比が高くなる条件とされているため、等方性エッチングで半導体基板10のうちのマスク30の下方に位置する部分が削られることを抑制できる。なお、CDEにおいても、エッチングガスの流量を適宜調整することにより、マスク30の方が半導体基板10よりも選択比が高くなる条件に容易に調整できる。
その後は、上記第1実施形態と同様に、マスク30を除去し、ゲート絶縁膜17等を形成することでSiC半導体装置が製造される。
以上説明した本実施形態によれば、マスク30の方が半導体基板10よりも選択比が高い条件でエッチングを行って丸め部160を形成しているため、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、トレンチ16の開口端部16aに丸め部160を形成することでは、トレンチ16を形成する際のマスク30をそのまま用いて等方性エッチングを行う。このため、トレンチ16の開口端部16aを広げる処理を行う必要がなく、製造工程の簡略化を図ることができる。
(他の実施形態)
本開示は、実施形態に準拠して記述されたが、本開示は当該実施形態や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
例えば、上記第1実施形態では、第1導電型をn型、第2導電型をp型としたnチャネルタイプのトレンチゲート構造のMOSFETを例に挙げて説明した。しかしながら、これは一例を示したに過ぎず、例えば、nチャネルタイプに対して各構成要素の導電型を反転させたpチャネルタイプのトレンチゲート構造のMOSFETとしてもよい。さらに、SiC半導体装置は、MOSFET以外に、同様の構造のIGBTが形成された構成とされていてもよい。IGBTの場合、上記各実施形態におけるn型の基板11をp型のコレクタ層に変更する以外は、上記各実施形態で説明した縦型MOSFETと同様である。
また、上記第1実施形態では、半導体基板10をSiCで構成した例について説明した。しかしながら、半導体基板10は、シリコン基板や他の化合物半導体基板等を用いて構成されていてもよい。
10 半導体基板
10a 一面
16 トレンチ
16a 開口端部
17 ゲート絶縁膜
18 ゲート電極
160 丸め部

Claims (5)

  1. 複数のトレンチゲート構造を有する半導体装置の製造方法であって、
    一面(10a)を有する半導体基板(10)を用意することと、
    前記一面側から、前記半導体基板の面方向における一方向を長手方向としたトレンチ(16)を形成することと、
    前記トレンチにゲート絶縁膜(17)およびゲート電極(18)を配置して前記複数のトレンチゲート構造を形成することと、を行い、
    前記トレンチを形成することでは、
    前記半導体基板の一面上にマスク(30)を配置することと、
    前記半導体基板のうちの前記トレンチが形成される形成予定領域が露出するように、前記マスクをパターニングして開口部(31)を形成することと、
    前記マスクを用いてエッチングを行うことにより、前記半導体基板に前記トレンチを形成することと、
    前記マスクを配置した状態でエッチングを行うことにより、前記トレンチの開口端部(16a)に丸め部(160)を形成することと、を行い、
    前記トレンチの開口端部に丸め部を形成することでは、前記マスクの方が前記半導体基板より選択比が高くなる条件で前記エッチングを行う半導体装置の製造方法。
  2. 前記丸め部を形成することでは、前記マスクの開口部を広げて前記トレンチの開口端部を露出させることと、前記マスクの方が前記半導体基板より選択比が高くなる条件で異方性エッチングを行うことで前記丸め部を形成することと、を行う請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記半導体基板を用意することでは、複数のチップ形成領域(R)がダイシングライン(DL)で区画されたウェハ状の前記半導体基板を用意し、
    前記トレンチを形成することでは、前記半導体基板の方が前記マスクより選択比が高くなる条件で異方性エッチングを行う請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記丸め部を形成することでは、前記トレンチを形成することの際の前記マスクをそのまま用い、前記マスクの方が前記半導体基板より選択比が高くなる条件で等方性エッチングを行うことで前記丸め部を形成する請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記半導体基板を用意することでは、第1導電型または第2導電型の基板(11)と、前記基板上に配置された第1導電型のドリフト層(12)と、前記ドリフト層の表層部に形成された第2導電型のベース層(13)と、前記ベース層の表層部に形成され、前記ドリフト層よりも高不純物濃度とされた第1導電型の不純物領域(14)と、を有し、前記一面側が前記ベース層側の面で構成され、炭化珪素で構成される前記半導体基板を用意し、
    前記トレンチを形成することでは、前記不純物領域および前記ベース層を貫通して前記ドリフト層に達する前記トレンチを形成する請求項1ないし4のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
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