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JP2020034065A - バンプストッパ、緩衝器およびバンプストッパの製造方法 - Google Patents

バンプストッパ、緩衝器およびバンプストッパの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】アウターチューブの端部外周への装着時の割れ防止を防止できるバンプストッパ、緩衝器およびバンプストッパの製造方法の提供を目的とする。【解決手段】バンプストッパ1は、円環状の頂部2と、頂部2の外周に配置される筒部3と、頂部2と筒部3とを接続するとともに内側に頂部2の外周を取り囲む環状溝4aを有する接続部4とを備えて合成樹脂で一体成型されており、接続部4における環状溝4aの底から接続部4の外側までの肉厚T1が頂部2における最小肉厚T2よりも薄くなるように構成される。【選択図】図2

Description

本発明は、バンプストッパ、緩衝器およびバンプストッパの製造方法に関する。
従来、緩衝器は、アウターチューブとアウターチューブ内に出入り自在に挿入されるロッドとを備える他、ロッド側に設けたバンプストッパラバーと、アウターチューブ端に設けたバンプストッパとを備えている。
このような緩衝器では、アウターチューブにロッドが最も侵入する最収縮時にバンプストッパラバーがバンプストッパに衝合して圧縮されてバンプストッパラバーが弾発力を発揮し、緩衝器における最収縮時の衝撃が緩和される。
バンプストッパは、アウターチューブに端部外周に嵌合される断面真円形の筒部と、筒部の頂部に設けられてバンプクッションラバーに対向してロッドの挿通を許容する環状のストッパ部とを備えており、アウターチューブの端部外周に嵌合される。
より具体的には、バンプストッパは、筒部の内周に周方向に並べて設けられる複数のリブを備えており、アウターチューブの外周にリブを押し当ててアウターチューブを緊迫してアウターチューブに固定される(たとえば、特許文献1参照)。つまり、従来のバンプストッパは、アウターチューブに圧入によって固定されており、これによりアウターチューブからの脱落が防止されている。
よって、筒部の直径を小さくして緊迫力を大きくすればバンプストッパのアウターチューブへの固定が確実となるが、バンプストッパをアウターチューブの端部外周に圧入する際に、頂部と筒部との接合部に大きな応力が作用してバンプストッパが割れる可能性がある。そのため、従来のバンプストッパでは、頂部の内面の外周部に環状溝を設けて前記接合部への応力集中を緩和している。

特開2007−57088公報
このような従来のバンプストッパは、合成樹脂で一体成型されており、図6に示すように、バンプストッパを成形する型100内に型100における頂部の内周に対応する箇所から合成樹脂を射出して成形される場合がある。
バンプストッパは、筒部に複数のリブを備えているため、バンプストッパを成形する生成する型100における筒部に相当する部位の隙間は、周方向に見てリブに相当する部位が広く、リブ以外に相当する部位は狭くなる。
型100内に合成樹脂を射出する場合、合成樹脂は、型100内の広い部位に対しては速やかに入り込むが、狭い部位には入り込むには時間が掛かる。よって、型100内における前記狭い部位では、合成樹脂が冷えてしまうとともに、広い部位から回り込んで合成樹脂が入り込む流れもできてしまうので、成形されたバンプストッパの筒部の肉厚が薄い部分にウェルドラインが発生してしまう。
ウェルドラインが発生した個所は強度上弱くなるので、バンプストッパの筒部の肉厚が薄い部分にウェルドラインが発生してしまうと、バンプストッパをアウターチューブへ圧入する際にバンプストッパが割れてしまう可能性がある。
そこで、本発明は、アウターチューブの端部外周への装着時の割れ防止を防止できるバンプストッパおよびこのバンプストッパを備える緩衝器の提供であり、また、アウターチューブの端部外周への装着時の割れ防止を防止できるバンプストッパの製造方法の提供を目的とする。
前記した目的を解決するために、本発明のバンプストッパは、円環状の頂部と、頂部の外周に配置される筒部と、頂部と筒部とを接続するとともに内側に頂部の外周を取り囲む環状溝を有する接続部とを備えて合成樹脂で一体成型されており、接続部における環状溝の底から接続部の外側までの肉厚が頂部における最小肉厚よりも薄くなるように構成されている。
このように構成されたバンプストッパは、型で樹脂成型される際に、筒部のリブ以外の薄肉部位にウェルドラインが発生するのを防止できる。また、このように構成されたバンプストッパは、筒部にウェルドラインが発生するのを防止できるので、筒部のアウターチューブへの緊迫力を大きくしても筒部3に割れが発生する心配もない。さらに、接続部に環状溝を備えているので、アウターチューブの外周に筒部を圧入する際に、接続部が柔軟に変形できるので、筒部のアウターチューブへの緊迫力を大きくしても接続部に割れが発生する心配もない。
また、バンプストッパは、環状溝の底から接続部の外側までの肉厚が筒部における最小肉厚以下となっていてもよい。このように構成されたバンプストッパによれば、筒部におけるウェルドラインの発生を効果的に抑制できるので、筒部の強度向上効果も高くなる。
さらに、バンプストッパは、頂部が内側に周方向に沿って並ぶ複数の突起を有し、筒部が内側に周方向に沿って並ぶ複数のリブを備えていてもよい。このように構成されたバンプストッパは、突起とリブを設けているのでバンプストッパの強度が向上するとともに、緊迫量を大きくしても筒部のリブ以外が変形しやすいので圧入作業が容易となる。
また、バンプストッパは、突起とリブが径方向に重なる位置に設けられていてもよく、このようにすると、環状溝a内に入り込んだ水や埃等は速やかに排出される。
さらに、本発明の緩衝器は、アウターチューブと、アウターチューブ内に出入りするロッドとを有し、アウターチューブに対してロッドが出入りする際に減衰力を発揮する緩衝器本体と、前記バンプストッパとを備えている。このように構成された緩衝器によれば、アウターチューブの外周にバンプストッパを圧入しても割れが発生する心配がない。
また、本発明のバンプストッパの製造方法は、円環状の頂部と、頂部の外周に配置される筒部と、頂部と筒部とを接続するとともに内側に頂部の外周に沿って設けられる環状溝を有する接続部とを備えて、接続部における環状溝の底から接続部の外側までの肉厚が頂部における最小肉厚よりも薄くなっているバンプストッパを成形する型内に型の頂部の内周に対応する箇所から合成樹脂を射出してバンプストッパを合成樹脂で一体成型する。よって、本発明のバンプストッパの製造方法によれば、筒部にウェルドラインを発生させずにバンプストッパを樹脂成型できる。
本発明のバンプストッパ、緩衝器およびバンプストッパの製造方法によれば、バンプストッパのアウターチューブの端部外周への装着時の割れ防止できる。
本発明の一実施の形態におけるバンプストッパを備えた緩衝器の側面図である。 本発明の一実施の形態におけるバンプストッパの拡大断面図である。 本発明の一実施の形態におけるバンプストッパの拡大底面図である。 (a)は、本発明の一実施の形態におけるバンプストッパを成形する型に射出された合成樹脂の移動を説明する図である。(b)は、本発明の一実施の形態におけるバンプストッパを成形する型に射出された合成樹脂のその後の移動を説明する図である。 本発明の一実施の形態の変形例におけるバンプストッパの一部拡大断面図である。 従来のバンプストッパを製造する工程を説明する図である。
以下、図に示した実施の形態に基づき、本発明を説明する。一実施の形態のバンプストッパ1は、図1に示すように、緩衝器Dにおけるアウターチューブ10の外周端部に装着されており、緩衝器Dのロッド11の先端に装着されたバンプクッションラバー13に対向している。そして、バンプストッパ1は、緩衝器Dが予め設定された位置まで収縮すると、バンプクッションラバー13の図1中下端に当接してバンプクッションラバー13を圧縮してバンプクッションラバー13に緩衝器Dの収縮を抑制する弾発力を発揮させる。このようにバンプストッパ1は、バンプクッションラバー13と協働して緩衝器Dが最収縮する際の衝撃を緩和する。
緩衝器Dは、円筒形のアウターチューブ10とアウターチューブ10内に出入り可能に挿入されるロッド11とを備えた緩衝器本体9とバンプストッパ1とを備えており、アウターチューブ10に対してロッド11が軸方向に移動する伸縮時に減衰力を発揮する。そして、アウターチューブ10の図1中上方の端部外周にはバンプストッパ1が圧入により装着されている。
なお、緩衝器Dは、詳しくは図示しないが、アウターチューブ10内に収容されるシリンダと、ロッド11に連結されるとともにシリンダ内に移動自在に挿入されてシリンダ内を伸び側室と圧側室とに区画するピストンとを備えるとともに、シリンダとアウターチューブ10との間にリザーバを備えている。また、伸側室と圧側室には、液体が充填されるほか、リザーバには液体と気体が充填されている。さらに、緩衝器Dは、伸側室と圧側室を連通する通路と、圧側室とリザーバとを連通する通路が設けられるとともに、これら通路に減衰力を発揮するための減衰バルブや逆止弁が適宜設けられる。このように構成された緩衝器Dは、伸長時には、拡大する圧側室から縮小する伸側室へ向かう液体の流れに減衰バルブで抵抗を与えて伸長を妨げる減衰力を発揮する。反対に、緩衝器Dは、収縮時には、ロッド11がシリンダ内に侵入してシリンダ内から液体が押し出され、圧側室からリザーバへ向かう液体の流れに減衰バルブで抵抗を与えて収縮を妨げる減衰力を発揮する。
前述したところでは、緩衝器Dを複筒型緩衝器として説明しているが、緩衝器Dは、複筒型に限られずアウターチューブ10内にロッド11が出入りする際に減衰力を発揮するものであればよい。よって、緩衝器Dは、アウターチューブ10内に直接ピストンを挿入してアウターチューブ10内に伸側室と圧側室を設ける単筒(モノチューブ)型の緩衝器とされてもよい。さらに、緩衝器Dは、片ロッド型の緩衝器であっても両ロッド型の緩衝器であってもよい。なお、緩衝器Dに使用される液体は、作動油のほかにも磁気粘性流体、電気粘性流体、水、水溶液と言った液体を利用してもよく、磁気粘性流体や電気粘性流体を用いる場合、減衰バルブに変えて通路に磁界や電界を作用させるデバイスの利用も可能である。
また、ロッド11の先端外周には、筒状のバンプクッションラバー13が装着されている。バンプクッションラバー13は、図1に示すように、合成樹脂やゴム等で蛇腹を備えた筒状に形成されており、図1中下端がバンプストッパ1に対向している。
バンプストッパ1は、本実施の形態では合成樹脂製であって、図1から図3に示すように、内周にロッド11が挿通される円環状の頂部2と、頂部2の外周に配置される筒部3と、頂部2と筒部3とを接続するとともに内側に環状溝4aが設けられる接続部4とを備えている。
バンプストッパ1は、緩衝器Dのアウターチューブ10の端部外周に筒部3を圧入してアウターチューブ10に装着されると、頂部2がバンプクッションラバー13の下端に対向する。そして、バンプストッパ1は、緩衝器Dの最収縮時にはバンプクッションラバー13に当接し、バンプクッションラバー13を圧縮してバンプクッションラバー13に緩衝器Dの収縮を抑制する弾発力を発揮させる。
以下、バンプストッパ1について詳細に説明する。頂部2は、円環状であって、内側となる図2中下端に周方向に等間隔に設けられる複数の突起2aを備えている。本実施の形態では、突起2aは、頂部2に6個設けられているが、設置数は任意である。突起2aは、バンプストッパ1をアウターチューブ10に装着するとアウターチューブ10に当接して、頂部2の外側である図1中上端の位置を位置決めする。このように突起2aを設けると頂部2の図1中上端がバンプクッションラバー13と当接した際に、バンプクッションラバー13が頂部2の内周に位置する緩衝器Dのロッド11の外周をシールするシール部材14に干渉するのを防止できる。また、突起2aを設けると、頂部2の肉厚を部分的に厚くできるので、強度上有利となる。
また、筒部3の内側には、軸方向に沿う複数のリブ3aが周方向に等間隔を以て設けられている。リブ3aは、筒部3に6個設けられており、径方向で突起2aと重なる位置に設けられている。なお、リブ3aの設置数は任意であり、周方向に見て突起2a,2a間に設置されてもよい。このように、筒部3の内側にリブ3aを設けると、アウターチューブ10の外周に圧入した際に、リブ3aがアウターチューブ10の外周に当接するので、バンプストッパ1のアウターチューブ10に対する緊迫力を大きくしても圧入作業が容易となる。
そして、頂部2と筒部3は、図2に示したように、頂部2の外周と筒部3の上端とを接続する接続部4によって接続されている。接続部4は、バンプストッパ1の丁度肩に当たる部分であって、頂部2と筒部3との間に位置している。この接続部4は、バンプストッパ1の内側に面する内側に頂部2の外周を取り囲むようにして環状溝4aを備えている。そして、この環状溝4aの底から接続部4の外側までの肉厚T1は、前記頂部における最小肉厚T2よりも薄くなっている。また、本実施の形態では、筒部3における最小肉厚は、図2中の破線で示した筒部3のリブ3a以外の部位となるが、環状溝4aの底から接続部4の外側までの肉厚T1は、前記筒部3における最小肉厚T3以下となっている。環状溝4aは、本実施の形態では、図3に示したように、円環状とされているが、頂部2の外周を取り囲んでいれば、円環形状以外の形状とされてもよい。
このように構成されたバンプストッパ1は、図4に示すように、合成樹脂を型M内に射出して成形される。型Mは、内部にバンプストッパ1の外形を模った隙間を備えており、図示はしないが複数に分割されている。また、バンプストッパ1を成形するにあたって、理解を容易にするため、図4では、型Mの筒部3のリブ3aを形成する部位の断面が左半分に、型Mの筒部3のリブ3a以外を形成する部位の断面が右半分に示されている。
そして、型Mの内部に合成樹脂を射出すると、頂部2、筒部3および接続部4の各部が一体に成形されてバンプストッパ1を樹脂成型できる。
型M内には、図4に示すように、型Mにおける頂部2の内周に対応する箇所の複数個所から合成樹脂Rが射出される。なお、型M内に合成樹脂を射出する箇所の設置数は、任意であるが、ウェルドラインの発生を抑制するために、3か所以上とされている。
そして、型M内に合成樹脂Rが射出されると、図4(a)に示すように、まず、合成樹脂Rは、型M内においてバンプストッパ1の頂部2に相当する部位に充満する。さらに、合成樹脂Rを型M内に射出していくと、図4(b)に示すように、合成樹脂Rは、接続部4の環状溝4aに相当する狭い隙間S1を通過しにくくなるので、一端、この狭い隙間で堰き止められるようになるが、この狭い隙間を通過すると筒部3に相当する広い隙間に入り込むと速やかにこの隙間に充満していく。このように、型Mの環状溝4aに対応する狭い隙間S1によって合成樹脂Rが絞られつつ筒部3に相当する隙間へ充填される。よって、合成樹脂Rは、型M内の筒部3のリブ3aに対応する広い隙間S2とリブ3a以外の部分に対応する隙間S2よりは狭い隙間S3にも速やかに充満される。つまり、バンプストッパ1の頂部2と筒部3との間の接続部4に環状溝4aを設けて肉厚が頂部2の最小肉厚よりも薄くなる部位を設けているので、型Mにおける接続部4に対応する部位に型M内に射出される合成樹脂Rを絞る絞りとして機能する狭い隙間S1が設けられる。このようにすると、前述したように、型Mにおける筒部3に相当する部位の隙間のうちリブ3aに対応する隙間S2のみならずリブ3a以外に対応する隙間S3にも速やかに合成樹脂Rが充填されるのである。よって、型M内における筒部3のリブ3a以外に対応する狭い隙間S3に隙間S1のみならずリブ3aに対応する広い隙間S2側から合成樹脂Rが回り込むのを防止でき、筒部3の薄肉の部位にウェルドラインが発生するのを防止できる。
このように、バンプストッパ1は、円環状の頂部2と、頂部2の外周に配置される筒部3と、頂部2と筒部3とを接続するとともに内側に頂部2の外周を取り囲む環状溝4aを有する接続部4とを備えて合成樹脂で一体成型されており、接続部4における環状溝4aの底から接続部4の外側までの肉厚T1が頂部2における最小肉厚T2よりも薄くなるように構成されている。
このように構成されたバンプストッパ1は、型Mで樹脂成型される際に、筒部3のリブ3a以外の薄肉部位にウェルドラインが発生するのを防止できる。また、このように構成されたバンプストッパ1は、筒部3にウェルドラインが発生するのを防止できるので、筒部3のアウターチューブ10への緊迫力を大きくしても筒部3に割れが発生する心配もない。さらに、接続部4に環状溝4aを備えているので、アウターチューブ10の外周に筒部3を圧入する際に、接続部4が柔軟に変形できるので、筒部3のアウターチューブ10への緊迫力を大きくしても接続部4に割れが発生する心配もない。よって、本発明のバンプストッパ1によれば、アウターチューブ10の端部外周への装着時の割れを防止できるのである。また、バンプストッパ1を備える緩衝器Dによれば、バンプストッパ1のアウターチューブ10の端部外周への装着時の割れを防止できる。
なお、バンプストッパ1をアウターチューブ10に圧入した際にリブ3aがアウターチューブ10の外周に擦られて削りカスが発生する場合がある。しかしながら、本発明のバンプストッパ1では、接続部4の内側に環状溝4aを設けているので、削りカスを環状溝4a内に収容でき、削りカスの頂部2とアウターチューブ10との間での噛み込みを防止できる。
また、環状溝4aは、図2および図3に示したところでは、上下方向に沿って形成されているが、これに限定されない。つまり、環状溝4aの底と接続部4の外側の最短距離が頂部2の最小肉厚よりも小さくなっていれば、型Mでのバンプストッパ1の成形に際して絞り効果が得られて筒部3の全体に合成樹脂Rが速やかに充填されるのである。よって、環状溝4aは、図5の実線或いは破線で示すように、バンプストッパ1に対して水平方向や傾斜方向へ向けて形成されてもよい。
そして、本実施の形態のバンプストッパ1では、この環状溝4aの底から接続部4の外側までの肉厚T1は、筒部3における最小肉厚T3以下となっている。このようにすると、型M内で筒部3のリブ3a以外に対応する狭い隙間S3は、型Mにおける環状溝4aが設けられる部位に相当する隙間S1と同じか広くなるので、合成樹脂Rがより一層速やかに隙間S3に充填される。このように構成されたバンプストッパ1によれば、筒部3におけるウェルドラインの発生を効果的に抑制できるので、筒部3の強度向上効果も高くなる。
さらに、本実施の形態のバンプストッパ1は、頂部2が内側に周方向に沿って並ぶ複数の突起2aを有し、筒部3が内側に周方向に沿って並ぶ複数のリブ3aを備えている。このように構成されたバンプストッパ1は、突起2aとリブ3aを設けているのでバンプストッパ1の強度が向上するとともに、緊迫量を大きくしても筒部3のリブ3a以外が変形しやすいので圧入作業が容易となる。
また、本実施の形態のバンプストッパ1は、突起2aとリブ3aが径方向に重なる位置に設けられているので、環状溝4a内に入り込んだ水や埃等が環状溝4aから脱出するのを突起2aとリブ3aとが邪魔しない。突起2aとリブ3aが周方向に交互に配置されると、環状溝が突起2aとリブ3aを避けるような形状となり綺麗な円環状にならず、環状溝4a内に入った水や埃が出難くなるが、本実施の形態のバンプストッパ1では、環状溝4a内に入り込んだ水や埃等は速やかに排出される。
さらに、本発明のバンプストッパ1の製造方法は、円環状の頂部2と、頂部2の外周に配置される筒部3と、頂部2と筒部3とを接続するとともに内側に頂部2の外周に沿って設けられる環状溝4aを有する接続部4とを備えて、接続部4における環状溝4aの底から接続部4の外側までの肉厚が頂部2における最小肉厚よりも薄くなっているバンプストッパ1を成形する型M内に型Mの頂部2の内周に対応する箇所から合成樹脂Rを射出してバンプストッパ1を合成樹脂Rで一体成型する。本発明のバンプストッパ1の製造方法では、合成樹脂Rを型Mの頂部2の内周に対応する箇所から射出すると、合成樹脂Rが筒部3へ至る間に型Mの接続部4の環状溝4aに対応する狭い隙間S1を通過するので、当該隙間S1が絞りとして機能して合成樹脂Rが筒部3の全体に速やかに充填できる。よって、本発明のバンプストッパ1の製造方法によれば、筒部3にウェルドラインを発生させずにバンプストッパ1を樹脂成型できる。
以上、本発明の好ましい実施の形態を詳細に説明したが、特許請求の範囲から逸脱しない限り、改造、変形、および変更が可能である。
1・・・バンプストッパ、2・・・頂部、2a・・・突起、3・・・筒部,3a・・・リブ、4・・・接続部、4a・・・環状溝、9・・・緩衝器本体、10・・・アウターチューブ、11・・・ロッド、D・・・緩衝器、M・・・型、R・・・合成樹脂

Claims (6)

  1. 円環状の頂部と、
    前記頂部の外周に配置される筒部と、
    前記頂部と前記筒部とを接続するとともに内側に前記頂部の外周を取り囲む環状溝を有する接続部とを備えて合成樹脂で一体成型されているバンプストッパであって、
    前記接続部における前記環状溝の底から前記接続部の外側までの肉厚は、前記頂部における最小肉厚よりも薄い
    ことを特徴とするバンプストッパ。
  2. 前記接続部における前記環状溝の底からの前記接続部の外側までの肉厚は、前記筒部における最小肉厚以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載のバンプストッパ。
  3. 前記頂部は、内側に周方向に沿って並ぶ複数の突起を有し、
    前記筒部は、内側に周方向に沿って並ぶ複数のリブを有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のバンプストッパ。
  4. 前記突起と前記リブは、径方向に重なる位置に設けられる
    ことを特徴とする請求項3に記載のバンプストッパ。
  5. アウターチューブと、前記アウターチューブ内に出入りするロッドとを有し、前記アウターチューブに対して前記ロッドが出入りする際に減衰力を発揮する緩衝器本体と、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のバンプストッパとを備えた
    ことを特徴とする緩衝器。
  6. バンプストッパの製造方法であって、
    円環状の頂部と、前記頂部の外周に配置される筒部と、前記頂部と前記筒部とを接続するとともに内側に前記頂部の外周に沿って設けられる環状溝を有する接続部とを備えて、前記接続部における前記環状溝の底から前記接続部の外側までの肉厚が前記頂部における最小肉厚よりも薄くなっている前記バンプストッパを成形する型内に前記型の前記頂部の内周に対応する箇所から合成樹脂を射出して前記バンプストッパを樹脂で一体成型する
    ことを特徴とするバンプストッパの製造方法。
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