JP2020002641A - 柱梁接合構造および柱梁接合方法 - Google Patents
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Abstract
Description
・破壊性状が脆性的にならないディテールとすること。例えば上記接合効率の向上のために接合具(例えば、グルードインロッド(以下、GIRということがある。)やラグスクリューボルト(以下、LSBということがある)等)の強度を過大にすると、破壊モードが木材の割裂で決まり、脆性的、かつ終局耐力にばらつきを生じる場合がある。
・施工が容易、かつ精度管理がしやすいこと。
・耐火上、接合部がウィークポイントにならないこと。
・取付梁の種類(鉄骨梁、木質梁等)によらず汎用的に使用可能であること。
梁との接合部分においては、梁端で発生する応力によって柱材にめり込み変形が発生するため、接合効率が悪くなる。また、上下柱はGIR接合とするのが一般的な方法であり、その場合は現場での接着剤注入作業が必要となって施工効率の低下を招くほか、ファスナーとして用いる鉄筋の径よりも鉄筋が差し込まれる木材側の孔径の方が大きいため、部材の位置決めに関する施工精度の管理が困難である。さらに、取付梁が木質系部材以外の場合は、木質系の仕口パネルとの納まりを考慮する必要があるとともに、通常、木質柱よりも鉄骨梁の方が耐力が大きくなるため、終局で梁崩壊型を目指す場合などでは耐力比が適正となるような梁の仕口接合ディテールを必要とする。
仕口部は純粋なRC(鉄筋コンクリート)造と同様な構成になるため接合効率も低下せず、かつ取付梁がいかなる構造種別であっても親和性が高い。さらに、RC造の仕口部は耐火材を施工することなしに使用することも可能である。一方で、木質柱と仕口パネルを接続する棒鋼の木質柱側の接合は一般的にGIR接合とすることから、上記と同様な問題が発生する。
柱と仕口パネルを接続する棒鋼は、例えば仕口パネルの境界部をベースプレート形式としておけば、当該ベースプレートから木質柱へのアンカーボルトの要領で両者を接続することができる。その場合には、棒鋼にLSB等を用いることができる。また、棒鋼をGIR形式とする場合も工場で予め接着剤注入作業を行っておくことが可能となる。一方で、仕口パネルの鉄骨部分を木質柱に先行して破壊させることは困難であるため、崩壊モードは木質柱側での接続棒鋼廻りの木材割裂等となり、脆性的、かつ木質柱の持つばらつきを有する耐力と破壊性状となる。また、特に取付梁にRC造を使用する場合には鉄骨の仕口パネルとの取付ディテールが複雑なものとなる可能性が大きい。さらに、鉄骨の仕口パネルと木質柱や木質梁が直に接するディテールとなる場合には、仕口パネル全体に対して何らかの耐火的な措置を必要とする。
次に、本発明の効果を検証するために行った実験および結果について説明する。
12 柱部材
12A 上側柱部材
12B 下側柱部材
13 仕上げ材
14 梁部材
14A スラブ
14B 鉄骨部材
16 仕口部材
18 突出金物
20 現場施工モルタル(軸力伝達部材)
22 接続用鉄骨部材
24 ベースプレート
26,26A,26B リブプレート
28 挿通孔
24A 仕口側ベースプレート
24B 柱側ベースプレート
30,32 仕口内接続棒鋼(棒鋼)
30A,32A,42A 端部
34,36,44 ナット
38 フープ筋
40 補強鉄筋
42 木質柱接続棒鋼(棒鋼)
46 ドリフトピン
48 凹溝部
50 凹状部
52 エンドプレート
Claims (5)
- 木質の柱部材と梁部材とを木材よりも硬質の材料からなる仕口部材を介して接合してなる柱梁接合構造であって、
仕口部材の上下端面に軸力伝達部材を介して設けられ、上側柱部材および下側柱部材と接続するための接続用鉄骨部材と、
仕口部材の内部に上下方向に挿入配置され、端部側で接続用鉄骨部材に接合された棒鋼と、
上側柱部材および下側柱部材の内部に上下方向に挿入配置され、ここにねじ固定或いは付着固定されるとともに、端部側で接続用鉄骨部材に接合された棒鋼とを備えることを特徴とする柱梁接合構造。 - 棒鋼はネジ形状の端部を有し、この端部を介して接続用鉄骨部材にネジ接合されることを特徴とする請求項1に記載の柱梁接合構造。
- 接続用鉄骨部材は、上下方向に間隔をあけて配置されたベースプレートを有しており、仕口部材に近い側のベースプレートには、仕口部材に挿入配置される棒鋼の端部側と、上側柱部材および下側柱部材に挿入配置される棒鋼の端部側がそれぞれ接合されることを特徴とする請求項1または2に記載の柱梁接合構造。
- 仕口部材は、プレキャストコンクリートで構成され、軸力伝達部材は、現場施工モルタルで構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の柱梁接合構造。
- 請求項1〜4のいずれか一つに記載の柱梁接合構造を構築する柱梁接合方法であって、
仕口部材、上側柱部材および下側柱部材の内部に棒鋼を挿入配置するステップと、
上側柱部材および下側柱部材から突出する棒鋼の端部側に接続用鉄骨部材をそれぞれ接合するステップと、
仕口部材の上下端面から突出する棒鋼の端部側を接続用鉄骨部材とそれぞれ接合するステップと、
仕口部材と接続用鉄骨部材との間に軸力伝達部材を設けるステップとを備えることを特徴とする柱梁接合方法。
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JP2018123256A JP2020002641A (ja) | 2018-06-28 | 2018-06-28 | 柱梁接合構造および柱梁接合方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021140772A1 (ja) | 2020-01-10 | 2021-07-15 | 富士フイルム株式会社 | 画像記録方法 |
JP7560314B2 (ja) | 2020-10-14 | 2024-10-02 | 株式会社竹中工務店 | 木質材と鉄骨材との接合構造 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001123530A (ja) * | 1999-10-26 | 2001-05-08 | Daiken Trade & Ind Co Ltd | 建物の柱脚接合金物とその接合構造 |
JP2017133271A (ja) * | 2016-01-29 | 2017-08-03 | 清水建設株式会社 | 柱梁接合構造および柱梁接合方法 |
JP2018028208A (ja) * | 2016-08-18 | 2018-02-22 | 今井 克彦 | 木造柱の柱脚部固定構造 |
-
2018
- 2018-06-28 JP JP2018123256A patent/JP2020002641A/ja active Pending
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