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JP2019188319A - 二酸化炭素分離装置及び二酸化炭素分離方法 - Google Patents

二酸化炭素分離装置及び二酸化炭素分離方法 Download PDF

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JP2019188319A JP2018083410A JP2018083410A JP2019188319A JP 2019188319 A JP2019188319 A JP 2019188319A JP 2018083410 A JP2018083410 A JP 2018083410A JP 2018083410 A JP2018083410 A JP 2018083410A JP 2019188319 A JP2019188319 A JP 2019188319A
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Hideki Furukawa
秀樹 古川
高城 敏己
Toshimi Takagi
敏己 高城
杉田 澄雄
Sumio Sugita
澄雄 杉田
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Abstract

【課題】二酸化炭素の吸着及び脱着を繰り返し行っても二酸化炭素の吸着性能が低下しにくい二酸化炭素分離装置及び二酸化炭素分離方法を提供する。【解決手段】二酸化炭素分離装置は、温度差によって二酸化炭素の吸着及び脱着が可能な二酸化炭素吸着剤1に、二酸化炭素を含有する混合ガスを接触させることにより、二酸化炭素吸着剤1に二酸化炭素を吸着させる吸着部と、二酸化炭素を吸着した二酸化炭素吸着剤1に電磁波を照射して加熱することにより、二酸化炭素吸着剤1から二酸化炭素を脱着する脱着部と、脱着部で二酸化炭素を脱着した加熱状態の二酸化炭素吸着剤1を冷却する冷却部と、を備える。そして、冷却部は、二酸化炭素吸着剤1を密封することが可能な密封構造を有しており、二酸化炭素吸着剤1を密封環境下で冷却する。【選択図】図1

Description

本発明は、二酸化炭素分離装置及び二酸化炭素分離方法に関する。
混合ガス中の二酸化炭素をゼオライト等の吸着剤に吸着させた後に、吸着剤を加熱することにより二酸化炭素を脱着させて、混合ガスから二酸化炭素を分離する熱スイング式の分離方法が知られている(例えば特許文献1を参照)。
ところが、ゼオライトは、二酸化炭素よりも空気中の水分の方を吸着しやすい性質を有しているため、二酸化炭素の吸着及び脱着を繰り返し行うと、ゼオライト中に水分が蓄積され、二酸化炭素の吸着性能が低下するという問題があった。この問題は、ゼオライトを加熱した後に大気中で冷却した場合において顕著に現れるため、結露の影響であると推測される。
特許第5904420号公報
本発明は、二酸化炭素の吸着及び脱着を繰り返し行っても二酸化炭素の吸着性能が低下しにくい二酸化炭素分離装置及び二酸化炭素分離方法を提供することを課題とする。
本発明の一態様に係る二酸化炭素分離装置は、温度差によって二酸化炭素の吸着及び脱着が可能な二酸化炭素吸着剤に、二酸化炭素を含有する混合ガスを接触させることにより、二酸化炭素吸着剤に二酸化炭素を吸着させる吸着部と、二酸化炭素を吸着した二酸化炭素吸着剤に電磁波を照射して加熱することにより、二酸化炭素吸着剤から二酸化炭素を脱着する脱着部と、脱着部で二酸化炭素を脱着した加熱状態の二酸化炭素吸着剤を冷却する冷却部と、を備え、冷却部は、二酸化炭素吸着剤を密封することが可能な密封構造を有しており、二酸化炭素吸着剤を密封環境下で冷却することを要旨とする。
本発明の他の態様に係る二酸化炭素分離方法は、温度差によって二酸化炭素の吸着及び脱着が可能な二酸化炭素吸着剤に、二酸化炭素を含有する混合ガスを接触させて、二酸化炭素吸着剤に二酸化炭素を吸着させる吸着工程と、二酸化炭素を吸着した二酸化炭素吸着剤に電磁波を照射して加熱し、二酸化炭素吸着剤から二酸化炭素を脱着させる脱着工程と、脱着工程で二酸化炭素を脱着した加熱状態の二酸化炭素吸着剤を密封環境下で冷却する冷却工程と、を備えることを要旨とする。
本発明によれば、二酸化炭素の吸着及び脱着を繰り返し行っても二酸化炭素の吸着性能が低下しにくい。
本発明に係る二酸化炭素分離装置の一実施形態の構造を模式的に示す概念図である。 図1の二酸化炭素分離装置の主要部分の構造を模式的に示す分解斜視図である。
本発明の一実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態の二酸化炭素分離装置の内部は、図1に示すように、水平に延びる仕切板部材10によって上下2つの空間11、12に分割されている。以下、仕切板部材10の上方の空間を「上層空間11」、仕切板部材10の下方の空間を「下層空間12」と記す。なお、鉛直に延びる仕切板部材によって左右2つの空間に分割されているなど、二酸化炭素分離装置の内部は他の分割形態で分割されていてもよい。
上層空間11内には、二酸化炭素吸着剤1に電磁波を照射して加熱する電磁波照射装置20と、電磁波の照射により加熱状態となった二酸化炭素吸着剤1を冷却する冷却装置30と、二酸化炭素分離装置の外部の気体(大気等)を二酸化炭素分離装置の上層空間11内に取り入れる吸気装置40と、が設置されている。電磁波の照射による加熱は、他の方法による加熱(例えば発熱体等を用いたヒーターによる加熱)に比べて、二酸化炭素吸着剤1を短時間で加熱することができる。
なお、上層空間11内には、断熱材製の壁体で囲まれてなる電磁波照射室22が設けられており、この電磁波照射室22内に電磁波照射装置20が設置されている。電磁波照射装置20の稼動によって熱が発生するが、断熱材製の壁体による断熱効果によって、その熱が電磁波照射室22の外部(例えば冷却装置30)に伝達することが抑制される。また、電磁波照射室22は密閉されているため、電磁波照射室22の内部と外部との間で、気体の出入りは生じないようになっている。さらに、電磁波照射室22の壁体により、電磁波が電磁波照射室22外に流出することが防止されている。
また、下層空間12内には、温度差によって二酸化炭素の吸着及び脱着が可能な二酸化炭素吸着剤1を収容する円筒状(角筒状等の他の形状でもよい)の吸着剤容器50と、二酸化炭素分離装置の内部の気体を二酸化炭素分離装置の外部に排出する排気装置60と、二酸化炭素分離装置内に設置された各種装置(前述した電磁波照射装置20、冷却装置30、吸気装置40、排気装置60、及び、後述する動力源52等)に適宜電力を供給する電源装置70と、が設置されている。
円筒状の吸着剤容器50は、その中心軸の延びる方向が鉛直方向に沿う姿勢で、下層空間12内に設置されている。そして、吸着剤容器50は、その中心軸を回転軸として回転可能とされており、モータ等の動力源52によって回転駆動されるようになっている。
円筒状の吸着剤容器50は、底板を有しているので、吸着剤容器50の内部に二酸化炭素吸着剤1を収容することができるようになっている。また、円筒状の吸着剤容器50は、天板を有していないので、吸着剤容器50の上部には開口が形成されている。よって、この開口から二酸化炭素吸着剤1の出し入れを行うことが可能となっている。
さらに、吸着剤容器50の内部は、その底面から中心軸に沿う方向に延びる仕切壁部材によって複数の小部屋50aに分割されている。図1、2に示す例の場合は、吸着剤容器50の底面の中心から内周面(円筒面)に向かって放射状に延びる仕切壁部材によって、同形状(扇形)、同サイズの8個の小部屋50aに吸着剤容器50の内部が分割されている。そして、これら8個の小部屋50aには、それぞれ二酸化炭素吸着剤1が収容されている。
さらに、吸着剤容器50の上面は、仕切板部材10の下面に接している。吸着剤容器50の上面と仕切板部材10の下面との間には、潤滑剤を含有するシール部材54が介在するので、吸着剤容器50の上面と仕切板部材10の下面との間が密封されるとともに、吸着剤容器50が回転駆動された際に、吸着剤容器50の上面と仕切板部材10の下面とが摺動可能とされている。シール部材54は、図2に示すように、吸着剤容器50を上面側から見た形状に対応した形状をなしており、放射状に延びる仕切壁部材の上面と仕切板部材10の下面との間にシール部材54が介在するようになっている。
仕切板部材10のうち吸着剤容器50の上面に対向する部分(図2において点線で円形に示された部分であり、以下「容器対向部分」と記す。)には、仕切板部材10の上面と下面とを貫通する貫通孔14、15が形成されている。詳述すると、図2に示す通り、容器対向部分のうち一部は欠損していないが、残部は欠損しており、その欠損によって仕切板部材10に平面視扇形の貫通孔14、15が2個形成されている。
これにより、吸着剤容器50の複数の小部屋50aのうち、貫通孔14、15に対向する小部屋50aは、貫通孔14、15を介して上層空間11と連通する。よって、貫通孔14、15に対向する小部屋50aに収容されている二酸化炭素吸着剤1は、上層空間11に露出することとなる。これに対して、吸着剤容器50の複数の小部屋50aのうち、貫通孔14、15に対向しない小部屋50aは、仕切板部材10によって密封される。よって、貫通孔14、15に対向しない小部屋50aに収容されている二酸化炭素吸着剤1は、該小部屋50a内に密封されることとなる。
図2の例においては、8個の小部屋50aのうち隣接する4個の小部屋50aが貫通孔14、15を介して上層空間11と連通し、残部の4個の小部屋50aが仕切板部材10によって密封される。ただし、吸着剤容器50は回転可能となっているので、各小部屋50aの環境は、吸着剤容器50の回転に伴って、上層空間11と連通した状態(開放状態)と仕切板部材10によって密封された状態(密封状態)とが繰り返し変化することとなる。
さらに、2個の貫通孔14、15のうち一方(貫通孔14)は、上層空間11のうち電磁波照射室22外の空間に開口しており、他方(貫通孔15)は電磁波照射室22内に開口している。電磁波照射室22内に開口している貫通孔15から露出する二酸化炭素吸着剤1は、電磁波照射装置20によって電磁波が照射され加熱される。なお、これ以降は、上層空間11のうち電磁波照射室22外の空間に開口する貫通孔14を「第一の貫通孔14」と記し、電磁波照射室22内の空間に開口する貫通孔15を「第二の貫通孔15」と記す。
さらに、仕切板部材10の容器対向部分のうち貫通孔14、15が形成されていない部分は、冷却装置30による冷却を受けることが可能となっている。冷却装置30の種類は特に限定されるものではなく、どのような冷却方法を用いた冷却装置でも差し支えない。例えば、水、有機溶剤等の冷媒を用いて冷却する冷却装置でもよいし、気体を吹き付けて冷却する冷却装置でもよいし、ペルチェ素子を有する冷却装置でもよい。
電磁波の種類は、照射することにより二酸化炭素吸着剤1を加熱することができるならば、特に限定されるものではなく、ガンマ線、X線、紫外線、可視光線、赤外線、電波、マイクロ波、超短波、短波、中波、長波が挙げられるが、これらの電磁波の中ではマイクロ波がより好ましい。
マイクロ波とは、一般に、波長が1mから100μm、周波数が300MHzから3THzの電波を指し、この範囲には、デシメートル波、センチメートル波、ミリメートル波、サブミリ波が含まれる。
二酸化炭素吸着剤1の種類は、温度差によって二酸化炭素の吸着及び脱着が可能であれば特に限定されるものではなく、例えば、ゼオライト(人工ゼオライト、天然ゼオライト)、活性炭、黒鉛、カーボンファイバー、カーボンナノチューブ、分子篩、金属酸化物(例えばアルミナ、シリカ)が挙げられる。これらの二酸化炭素吸着剤の中では、ゼオライトがより好ましい。また、これらの二酸化炭素吸着剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて併用してもよい。
二酸化炭素吸着剤1の形状は特に限定されるものではなく、例えば、粉状、粒状、塊状、繊維状、棒状、ペレット形状が挙げられるが、これらの形状の中ではペレット形状がより好ましい。
また、吸着剤容器50の材質は、照射される電磁波を遮断する性質を有するものであることがより好ましい。電磁波を透過する性質を有するものでは、照射された電磁波が吸着剤容器50を透過して二酸化炭素吸着剤1に届き、吸着中又は冷却中の二酸化炭素吸着剤1が発熱するおそれがある。吸着剤容器50を、電磁波を遮断する電磁波シールド材で覆って、照射された電磁波が吸着剤容器50を透過しないようにしてもよい。
さらに、吸着剤容器50の材質は、照射される電磁波に対して耐性を有するものであることがより好ましい。例えば、照射される電磁波がマイクロ波である場合には、吸着剤容器50の材質をポリテトラフルオロエチレン(PTFE)とすることがより好ましい。
なお、第一の貫通孔14によって上層空間11のうち電磁波照射室22外の空間に露出する二酸化炭素吸着剤1を収容する吸着剤容器50の小部屋50aが、本発明の構成要件である「吸着部」に相当する。また、第二の貫通孔15によって電磁波照射室22内に露出する二酸化炭素吸着剤1を収容する吸着剤容器50の小部屋50aと電磁波照射装置20とが、本発明の構成要件である「脱着部」に相当する。さらに、仕切板部材10によって二酸化炭素吸着剤1が密封された吸着剤容器50の小部屋50aと冷却装置30とが、本発明の構成要件である「冷却部」に相当する。
次に、図1、2に示す二酸化炭素分離装置を用いて、二酸化炭素を含有する混合ガスから二酸化炭素を分離して濃縮二酸化炭素を製造する方法について説明する。なお、電磁波がマイクロ波であり、二酸化炭素吸着剤1がゼオライトであり、二酸化炭素を含有する混合ガスが空気(大気)である場合を例にして、説明を行う。
まず、吸気装置40を稼動して、二酸化炭素分離装置の外部の空気(大気)を二酸化炭素分離装置の上層空間11のうち電磁波照射室22外の空間に取り入れる。吸気装置40の種類は特に限定されるものではないが、例えばファンモータが挙げられる。二酸化炭素分離装置の外壁のうち吸気装置40に隣接する部分には、吸気口17が設けられており、二酸化炭素分離装置の外壁のうち吸気口17に対向する部分には排気口18が設けられている。したがって、図1において矢印で示すように、吸気装置40によって吸気口17から二酸化炭素分離装置の上層空間11内に空気が取り入れられ、排気口18に向かって二酸化炭素分離装置の上層空間11内を流れる。
このとき、第一の貫通孔14は気流の流路下に開口しているので(すなわち、吸着部が気流の流路下に配されているので)、第一の貫通孔14から露出する二酸化炭素吸着剤1に気流が接触し、空気中の二酸化炭素の一部又は全部が二酸化炭素吸着剤1に吸着される(吸着工程)。空気中の水分も二酸化炭素吸着剤1に吸着されるが、常温における水分の吸着量は、二酸化炭素吸着剤1が高温から常温に冷却される際の水分の吸着量と比べて少量である。なお、二酸化炭素吸着剤1による二酸化炭素の吸着は、通常は常温で行われるが、二酸化炭素の吸着が問題なく行われるならば、吸着時の二酸化炭素吸着剤1や空気の温度は特に限定されず、常温よりも高温であっても差し支えない。
二酸化炭素吸着剤1に接触し二酸化炭素が吸着された後の空気(すなわち、二酸化炭素が分離された空気)は、図1において矢印で示すように、排気口18に向かって二酸化炭素分離装置の上層空間11内を流れ、排気口18から二酸化炭素分離装置の外部に排出される。
二酸化炭素分離装置の稼働中は、吸着剤容器50はモータ等の動力源52によって一定速度で回転駆動されている。図1、2の二酸化炭素分離装置の場合には、吸着剤容器50はその中心軸を回転軸として反時計回りに回転駆動される。その結果、二酸化炭素を吸着した二酸化炭素吸着剤1が収容された小部屋50aは、電磁波照射室22(脱着部)に向かって移動し、電磁波照射室22内に開口する第二の貫通孔15を介して、電磁波照射室22内の空間と連通される。なお、モータ等の動力源52が、本発明の構成要件である「移送手段」に相当する。
次に、電磁波照射室22内の電磁波照射装置20(例えばマグネトロン)によりマイクロ波を発生させ、電磁波照射室22内において第二の貫通孔15から露出する二酸化炭素吸着剤1にマイクロ波を照射する。二酸化炭素吸着剤1自身及び二酸化炭素吸着剤1が含有する水分がマイクロ波により振動するので、マイクロ波が照射された二酸化炭素吸着剤1の温度が上昇する。加熱温度は二酸化炭素吸着剤1の種類等によっても異なるが、例えばゼオライトの場合には、二酸化炭素吸着剤1の温度が60℃以上180℃以下になるように加熱することがより好ましい。
二酸化炭素吸着剤1を所定の温度まで加熱することにより、二酸化炭素吸着剤1に吸着されていた二酸化炭素が脱着され、電磁波照射室22内の空間に放出される(脱着工程)。その結果、大気よりも二酸化炭素濃度の高い空気である濃縮二酸化炭素が、電磁波照射室22内に製造される。
電磁波照射室22内の濃縮二酸化炭素は、排気装置60を用いて二酸化炭素分離装置の外部に排出される。図1に示すように、上層空間11内の電磁波照射室22と下層空間12内の排気装置60とが配管24によって連通されており、さらに、下層空間12内の排気装置60と二酸化炭素分離装置の外部とが排気管26によって連通されている。よって、排気装置60を稼動すれば、配管24及び排気管26を介して、電磁波照射室22内の濃縮二酸化炭素を二酸化炭素分離装置の外部に排出することができる。排気装置60の種類は特に限定されるものではないが、例えばポンプが挙げられる。
脱着部においては、第二の貫通孔15から露出する二酸化炭素吸着剤1は加熱された状態であるので、加熱状態の二酸化炭素吸着剤1を冷却して、二酸化炭素を再び吸着可能な状態とする。二酸化炭素吸着剤1の冷却方法は特に限定されるものではなく、自然放冷で冷却してもよいし、冷却装置30を用いて冷却してもよい。
吸着剤容器50はモータ等の動力源52によって回転駆動され、加熱状態の二酸化炭素吸着剤1が収容された小部屋50aは、容器対向部分のうち貫通孔14、15が形成されていない部分(冷却部)に向かって移動する。自然放冷の場合は、加熱状態の二酸化炭素吸着剤1が収容された小部屋50aが、容器対向部分のうち貫通孔14、15が形成されていない部分を通過して第一の貫通孔14(吸着部)に至るまでの間に、例えば常温に冷却される速度で、吸着剤容器50を回転駆動すればよい。
冷却装置30を用いて冷却する場合は、仕切板部材10の容器対向部分のうち貫通孔14、15が形成されていない部分を冷却装置30によって冷却することを介して、加熱状態の二酸化炭素吸着剤1を冷却する。すなわち、吸着剤容器50が回転駆動されることにより、加熱状態の二酸化炭素吸着剤1が収容された小部屋50aは、電磁波照射室22が配されている位置から移動し、仕切板部材10の容器対向部分のうち貫通孔14、15が形成れていない部分に移動する。そこで、仕切板部材10の容器対向部分のうち貫通孔14、15が形成されていない部分が冷却装置30によって冷却されれば、小部屋50a内の二酸化炭素吸着剤1が冷却されることとなる(冷却工程)。例えば常温に冷却されることにより、二酸化炭素吸着剤1は、二酸化炭素を吸着することができる状態に戻る。
このとき、仕切板部材10の容器対向部分のうち貫通孔14、15が形成されていない部分により、小部屋50aは密封状態となっている。よって、加熱状態の二酸化炭素吸着剤1は小部屋50a内に密封されており、密封環境下で冷却されることとなる。その結果、小部屋50a内は減圧状態となり、空気中の水分が少ない状態となるため、冷却時に小部屋50a内で結露が生じにくく、冷却時に二酸化炭素吸着剤1が水分を吸着しにくい。そのため、冷却時に二酸化炭素吸着剤1中に水分が蓄積されにくいので、二酸化炭素の吸着及び脱着を繰り返し行っても、二酸化炭素の吸着性能が低下しにくい。
冷却された二酸化炭素吸着剤1は、吸着剤容器50の回転により第一の貫通孔14が形成されている位置に戻され、二酸化炭素の吸着に再び供される。
このように、吸着剤容器50を回転させることにより二酸化炭素吸着剤1を移送し、吸着部、脱着部、冷却部の順に移動させ、その後に再び吸着部に戻し、さらに脱着部、冷却部の順に移動させるという操作を繰り返せば、吸着工程、脱着工程、冷却工程を繰り返し周期的に実施することができる。そうすれば、濃縮二酸化炭素の製造を連続的に行うことができる。
製造した濃縮二酸化炭素の用途は特に限定されるものではないが、例えば、農作物の栽培用途に用いることができる。すなわち、ビニールハウス等の農業用ハウス内に濃縮二酸化炭素を供給して植物の光合成に利用することにより、農作物の収率や品質を向上させることができる。あるいは、製造した濃縮二酸化炭素は、例えばドライアイスの原料として利用することもできる。
さらに、本実施形態の二酸化炭素分離装置の用途は、濃縮二酸化炭素の製造用途に限定されるものではなく、他の用途に使用してもよい。例えば、自動車、工場、焼却炉等から排出される各種の排ガスから二酸化炭素を除去する排ガス処理装置として使用することもできる。また、建築物(住宅、ビルディング等)、自動車、列車、船舶、航空機等の室内の空気から二酸化炭素を除去する空気浄化装置として使用することもできる。
なお、本実施形態は本発明の一例を示したものであって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。また、本実施形態には種々の変更又は改良を加えることが可能であり、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明に含まれ得る。
例えば、二酸化炭素分離装置の稼働時に、吸着剤容器50は、常時回転させてもよいし、一定の時間毎に回転と停止を交互に行ってもよい。すなわち、吸着剤容器50は連続的に回転させてもよいし、断続的に回転させてもよい。吸着剤容器50を常時回転させる場合には、二酸化炭素の吸着、脱着や二酸化炭素吸着剤1の冷却が十分に達成されるように、低速で回転させることが好ましい。
また、本実施形態においては、吸着剤容器50を回転させることによって二酸化炭素吸着剤1を円周方向に移動させながら吸着、脱着、及び冷却を行ったが、二酸化炭素分離装置の構造を適宜変更すれば、二酸化炭素吸着剤1を水平方向又は鉛直方向に直線移動させながら吸着、脱着、及び冷却を行うことができる。
1 二酸化炭素吸着剤
14 第一の貫通孔
15 第二の貫通孔
20 電磁波照射装置
22 電磁波照射室
30 冷却装置
40 吸気装置
50 吸着剤容器
50a 小部屋
52 動力源
60 排気装置
70 電源装置

Claims (11)

  1. 温度差によって二酸化炭素の吸着及び脱着が可能な二酸化炭素吸着剤に、二酸化炭素を含有する混合ガスを接触させることにより、前記二酸化炭素吸着剤に前記二酸化炭素を吸着させる吸着部と、
    二酸化炭素を吸着した前記二酸化炭素吸着剤に電磁波を照射して加熱することにより、前記二酸化炭素吸着剤から二酸化炭素を脱着する脱着部と、
    前記脱着部で二酸化炭素を脱着した加熱状態の前記二酸化炭素吸着剤を冷却する冷却部と、
    を備え、
    前記冷却部は、前記二酸化炭素吸着剤を密封することが可能な密封構造を有しており、前記二酸化炭素吸着剤を密封環境下で冷却する二酸化炭素分離装置。
  2. 前記二酸化炭素吸着剤を前記吸着部、前記脱着部、前記冷却部の順に移動させる移送手段をさらに備える請求項1に記載の二酸化炭素分離装置。
  3. 前記移送手段は、前記二酸化炭素吸着剤を前記吸着部、前記脱着部、前記冷却部の順に移動させた後に前記吸着部に戻し、前記吸着部、前記脱着部、前記冷却部を繰り返し循環させる請求項2に記載の二酸化炭素分離装置。
  4. 前記二酸化炭素吸着剤がゼオライトである請求項1〜3のいずれか一項に記載の二酸化炭素分離装置。
  5. 前記電磁波がマイクロ波である請求項1〜4のいずれか一項に記載の二酸化炭素分離装置。
  6. 前記冷却部はペルチェ素子を有する請求項1〜5のいずれか一項に記載の二酸化炭素分離装置。
  7. 温度差によって二酸化炭素の吸着及び脱着が可能な二酸化炭素吸着剤に、二酸化炭素を含有する混合ガスを接触させて、前記二酸化炭素吸着剤に前記二酸化炭素を吸着させる吸着工程と、
    二酸化炭素を吸着した前記二酸化炭素吸着剤に電磁波を照射して加熱し、前記二酸化炭素吸着剤から二酸化炭素を脱着させる脱着工程と、
    前記脱着工程で二酸化炭素を脱着した加熱状態の前記二酸化炭素吸着剤を密封環境下で冷却する冷却工程と、を備える二酸化炭素分離方法。
  8. 前記二酸化炭素吸着剤を移送しつつ、前記吸着工程、前記脱着工程、前記冷却工程の順に実施する請求項7に記載の二酸化炭素分離方法。
  9. 前記二酸化炭素吸着剤を移送しつつ、前記吸着工程、前記脱着工程、前記冷却工程の順に実施した後に前記吸着工程に戻し、前記吸着工程、前記脱着工程、前記冷却工程を繰り返し周期的に実施する請求項7に記載の二酸化炭素分離方法。
  10. 前記二酸化炭素吸着剤がゼオライトである請求項7〜9のいずれか一項に記載の二酸化炭素分離方法。
  11. 前記電磁波がマイクロ波である請求項7〜10のいずれか一項に記載の二酸化炭素分離方法。
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