JP2019180354A - 細胞シートの製造方法及び細胞シート - Google Patents
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Description
<2>上記細胞培養支持体に、上記肝細胞又は腸管細胞を接触させた状態において培養することを含む、<1>に記載の細胞シートの製造方法。
<3>上記細胞培養支持体を培地中に設置して、上記肝細胞又は腸管細胞を培養する、<1>又は<2>に記載の細胞シートの製造方法。
<4>上記細胞培養支持体の開口部において上記肝細胞又は腸管細胞が生育する、<1〜3の何れか1つに記載の細胞シートの製造方法。
<5>上記平面状メッシュ構造を有する細胞培養支持体が板状であり、厚さが1μm以上50μm以下である、<1>〜<4>の何れか1つに記載の細胞シートの製造方法。
<6>上記平面状メッシュ構造を有する細胞培養支持体が板状であり、平面視において、多角形の開口部を多数有する、<1>〜<5>の何れか1つに記載の細胞シートの製造方法。
<7>上記平面状メッシュ構造を有する細胞培養支持体において、開口部を区分するフレームの平面視における幅が1μm以上50μm以下である、<1>〜<6>の何れか1つに記載の細胞シートの製造方法。
<8>上記フレームが、平面視において、横方向に向けて延びる略平行な複数の直線と、2つの横方向の直線に挟まれて、右斜め方向に向けて延びる直線と、左斜め方向に向けて延びる直線とが、上記2つの横方向の直線間を往来するように連続して折れ線構造をなし、横方向の直線と右斜め方向の直線と左斜め方向の直線とで三角形が形成され、これにより支持体内には多数の三角形の開口部が配列されている、<7>に記載の細胞シートの製造方法。
<9>上記支持体内に形成された多数の三角形の開口部が略正三角形であり、該略正三角形の開口部の一辺の長さが30μm以上500μm以下である、<8>に記載の細胞シートの製造方法。
<10>上記平面状メッシュ構造を有する細胞培養支持体が金属製もしくは樹脂製の板状多孔体である、<1>〜<9>の何れか1つに記載の細胞シートの製造方法。
<11>上記細胞培養支持体を培養槽に入れ、当該培養槽に培地を継続的に供給しかつ排出して、培養槽内に流れを形成する、<1>〜<10>の何れか1項に記載の細胞の細胞シートの製造方法。
<12>上記肝細胞又は腸管細胞を培養するための培養器として下記(a)〜(c)のいずれかの構造及び機能を有する装置を用いる、<11>に記載の細胞シートの製造方法。
(a)1枚の反応プレートと培養槽を有してなり、該プレートには上記培養槽の内部に通じる少なくとも1つの溝が切られており、上記培養槽の略中央には平面状メッシュ構造を有する細胞培養支持体を培養槽の底面から浮かせる形で設置することができ、上記培養槽には上記支持体が浸漬するよう培地で満たすことができ、上記プレートの溝を介し上記平面状メッシュ構造の下部から培地を供給し、上記培養槽の上部に設けられたチューブから培地を排出することで、老廃物を除去しつつ、上記細胞培養支持体の平面状メッシュ構造上で細胞を培養することができる。
(b)1枚の反応プレートを有してなり、該プレートの略中央には培地が貯留する窪み又は開口部でなる培養槽が形成されており、その培養槽の略中央には平面状メッシュ構造を有する細胞培養支持体を設置することができ、上記反応プレートには上記培養槽から放射状に延びる溝が2つ以上切られており、該溝が流路をなし培地を供給および排出して、培養槽に新鮮な培地を送り続けることで、老廃物を除去しつつ、上記細胞培養支持体の平面状メッシュ構造上で細胞を培養することができる。
(c)2枚以上の反応プレートを有してなり、該プレートの少なくとも1つの略中央には培地が貯留する窪み又は開口部でなる培養槽があり、その培養槽の略中央には平面状メッシュ構造を有する細胞培養支持体を設置することができ、前記各反応プレートには前記培養槽から放射状に延びる溝が各プレートで1つ以上切られており、該溝が流路をなし上下のプレートの溝から、同じ培地、異なる培地、または培地と気体の組合せで供給および排出して、細胞の上下で異なる変化を促しつつ、前記細胞培養支持体の平面状メッシュ構造上で細胞を培養することができる。
<13>上記装置の中央に上記平面状メッシュ構造を有する細胞培養支持体を配置することができ、該中央の支持体に向け、3つ以上の放射状の流路が形成されており、培地の供給及び排出を、上記3つ以上の放射状流路を介して行う、<12>に記載の細胞シートの製造方法。
<14>上記平面状メッシュ構造を有する細胞培養支持体を用いて、線維芽細胞とともに腸管細胞を培養する、<1>〜<13>の何れか1つに記載の細胞シートの製造方法。
<15>開口部が少なくとも1個の細胞が通過できる大きさである平面上メッシュ構造を有する部材と、肝細胞又は腸管細胞とを含む、細胞シート。
<16><1>から<14>の何れか一に記載に方法により製造される、細胞シート。
<17>冷凍保存されている、<15>又は<16>に記載の細胞シート。
本発明の細胞シートの製造方法においては、平面状メッシュ構造を有する細胞培養支持体であって、前記メッシュ構造の開口部は少なくとも1個の細胞が通過できる大きさである細胞培養支持体を用いて、肝細胞又は腸管細胞を培養する。
・平面状メッシュ構造
本発明に用いることができる細胞培養支持体は、平面状メッシュ構造を有する。
平面状メッシュ構造を有する細胞培養支持体を使用することにより、スフェロイド培養法と比べて、細胞への凍結融解ダメージの小さい培養方法を提供することができる。
平面状メッシュ構造においては、所定の形状の開口部が規則的又は非規則的に繰り返し並んだ平面状の構造体が好ましい。平面状メッシュ構造においては、平面視において、多角形の開口部を多数有することがより好ましい。所定の形状の開口は、典型的には正三角形、正方形、正六角形などの正多角形であるが、円や楕円、その他の多角形であってもよい。なお、本明細書において正三角形、正方形、正六角形、正多角形と称する場合には、それぞれ厳密な意味での正三角形、正方形、正六角形、正多角形に限定されるわけではなく、略正三角形、略正方形、略正六角形、略正多角形を包含するものとする。
開口部の形状が2種以上ある場合、いずれかの開口部においてのみ、開口部の最小径が培養する細胞の播種時の最大径より大きくてもよいし、すべての開口部において、開口部の最小径が培養する細胞の播種時の最大径より大きくてもよい。
平面状メッシュ構造を有する細胞培養支持体のメッシュ構造のフレーム部の幅は、特に限定されないが、例えば、細胞の最大径の半分以下としてもよい。上述のとおり、従来のスキャフォールドでは、細胞が定着するよう細胞の最大径と同等か、より大きな幅の構造体が用いられていたが、平面状メッシュ構造を有する細胞培養支持体では、細胞の大きさよりも細いフレーム部を有するメッシュ構造を用いてもよい。
図13は金属製のマイクロメッシュシートを得る工程を模式的に示した斜視図(鳥観図)である。電鋳メッシュ製作プロセスの概略を示す。このプロセスは、1.基板上にフォトレジストを塗布、2.フォトマスクを用いて紫外線露光、3.フォトレジストの現像、4.電鋳、5.フォトレジスト剥離、6.電鋳シートを基板から剥離、7.完成という形で進行する。フォトマスクは、所望の形態に精密加工メーカーが適宜作製する。図14のプロセスは、より一般的なフォトマスク作製の方法であり、1.ガラス基板上にクロムを成膜、2.フォトレジスト塗布、3.電子線描画又はレーザー描画、4.現像、5.クロムエッチング、6.フォトレジスト除去、7.完成という形で進行する。基板には例えば2.5インチ(6.35 cm)、Crブランクスマスク、ポジレジスト(感光材)付きを使用することができる。
光硬化性樹脂を用いれば、フォトリソグラフィ法によって細胞培養支持体を作製することができる。
また、平面状メッシュ構造を有する細胞培養支持体を、PDMSの様に弾性変形可能な材料で作製することも好ましい。平面状メッシュ構造を有する細胞培養支持体は、例えば周囲を補強して持ち運びしやすくするなど、各種の工夫を加えることができ、かかる工夫を加えた支持体も本発明に包含される。
本発明の細胞シートの製造方法においては、細胞培養支持体に、肝細胞又は腸管細胞を接触させた状態において培養することが好ましい。
本発明の細胞シートの製造方法においては、細胞培養支持体を培地中に設置して、肝細胞又は腸管細胞を培養することが好ましい。
本発明の細胞シートの製造方法においては、細胞培養支持体の開口部において肝細胞又は腸管細胞が生育することが好ましい。
培地の成分は通常この種の細胞の培養に用いられるものを適宜用いることができる。培地は、固体培地でも液体培地でもよいが、液体培地(培養液)であることが好ましい。培地の成分としては、例えば、塩類、炭素源、窒素源を含む溶液が挙げられる。細胞に適した浸透圧とpHを維持するための緩衝剤を用いてもよい。炭素源ないし窒素源としては、グルコース、ビタミン、アミノ酸、ホルモンなどが挙げられる。これらの成分を血清、組織抽出液などの天然物質で構成した天然培地でも、アミノ酸、塩類などの化学物質と天然物質とで構成した半合成培地でも、既知の化学物質で構成した合成培地でもよい。なかでも、血清等を用いた天然培地または半合成培地が好ましい。血清としては、異種血清および同種血清を用いることができる。異種血清は、細胞培養物を細胞医療等に用いる場合、そのレシピエントとは異なる種の生物に由来する血清を意味する。例えば、レシピエントがヒトである場合、ウシやウマに由来する血清、例えば、ウシ胎仔血清(FBS、FCS)、仔ウシ血清(CS)、ウマ血清(HS)などが異種血清に該当する。また、「同種血清」は、レシピエントと同一の種の生物に由来する血清を意味する。例えば、レシピエントがヒトである場合、ヒト血清が同種血清に該当する。同種血清は、自己血清(自家血清ともいう)、すなわち、レシピエントに由来する血清、およびレシピエント以外の同種個体に由来する同種他家血清を含む。
培地には、代謝阻害剤や抗生物質を含ませてもよい。抗生物質としては、例えば、ペニシリン、ストレプトマイシン、ゲンタマイシン等が挙げられる。
本発明においては、培養する細胞として、肝細胞又は腸管細胞を採用した。肝細胞としては、例えば、生体から採取した初代細胞、iPS細胞やES細胞から誘導した肝細胞、HepG2細胞、HepaRG細胞等の肝癌細胞(ヒト肝癌由来細胞)などが使用可能であるが、中でも、トランスポーター、代謝活性、アルブミン産生などの肝細胞機能を比較的保持し、ロット差が小さい株化肝細胞であるという観点から、HepG2細胞、HepaRG細胞が好ましい。上記肝細胞は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明はさらに、開口部が少なくとも1個の細胞が通過できる大きさである平面上メッシュ構造を有する部材と、肝細胞又は腸管細胞とを含む、細胞シートに関する。
本発明の細胞シートは、上記した本発明により細胞シートの製造方法により製造することができる。
本発明の製造方法により得られる細胞シートは、細胞培養支持体を内包していてもよい。かかる細胞シートは、容器から剥離する工程を経ずに作製されるため、剥離によるダメージを受けない。また細胞によっては、死細胞や劣化した細胞は製造過程で自動的に脱落するので、状態のよい細胞のみで形成されており、品質及び安全性が高い。また、保存性にも優れ、輸送もしやすい。細胞培養支持体を生体適合性材料や生体分解性材料で形成すれば、そのまま移植に用いることもできる。
また本発明により提供される細胞シートは、冷凍保存が可能である。
例えば、本発明の細胞シートの製造方法により製造した細胞シートは製品として、製薬企業などの創薬を行うユーザーへ販売されることが想定される。ユーザーへの販売の際には細胞シートは輸送されることになるが、そのような場合に、冷凍保存された細胞シートを輸送することができる
本発明の好ましい実施形態によれば、細胞への凍結・融解のダメージを小さくすることができる。細胞の凍結温度は特に限定されないが、例えば、−50℃〜−100℃で凍結することが挙げられる。融解は、25℃〜45℃で行うことが挙げられる。凍結保存期間も特に限定されないが、数日間から数年間までの広い期間での保存が考えられる。本発明の好ましい実施形態によれば、このような凍結保存においても、融解後に良好な細胞の状態が維持されており、再生医療・創薬の現場への細胞輸送や研究用途等への好適な応用が可能となる。
本発明の好ましい実施形態によれば、肝細胞(例えば、HepG2)における成熟肝マーカー遺伝子の発現が有意に上昇する。ヒト肝臓の成熟マーカーとしては、アルブミン、薬物代謝酵素CYP1A2の遺伝子が挙げられる。なお、遺伝子の発現レベルの比較は、β−アクチンの発現レベルを用いて標準化することができる。マーカー遺伝子の発現レベルの上昇率は培養条件や培養期間によって異なるが、ウェル上で培養した時又はスフェロイドとして培養したときを100%として、105%以上、110%以上、120%以上、又は150%以上であることが好ましい。
金属製のマイクロメッシュの作製プロセスとして、まず基板上にフォトレジストを塗布する。フォトマスクを用いて基板上のフォトレジストに紫外線を露光した。フォトレジストを現像することにより、紫外線が露光されていない部分を除去した。フォトレジストの除去により生じた溝に、電気鋳造(電鋳)により金属を付着させた。フォトレジストを剥離した後、電鋳シート(金属製マイクロメッシュ)を基板から剥離した。金属としてニッケルを使用した。
図1にマイクロメッシュ培養の方法を示す。カプトン(登録商標)テープを用いてマイクロメッシュシート2を直径4mm円の穴の開いたシリコン板1の上に固定した。ラボコータ PDS−2010(日本パリレン)を用いて、金属製マイクロメッシュ2/シリコン板1に生体適合性に優れたパリレン(DPXC,CAS No. 28804−46−8)(日本パリレン)を蒸着被覆した。マイクロメッシュに対する細胞の接着度を上げる目的で、プラズマクリーナー(HARRICK PLASMA)を用いて、パリレンコートされたマイクロメッシュ2/シリコン板1を親水化処理した。マイクロメッシュ2/シリコン板1を紫外線照射により殺菌処理した後、2x106細胞/mLの細胞懸濁液 50μL(合計1x105個)を直径4mmのマイクロメッシュ円(約0.126cm2)の上にピペット3を用いて播種し、培養を開始した。マイクロメッシュ2/シリコン板1を下板5のついたステージ4に載置した。培養は、これを培養液6中に浸漬して行った。なお、ステージ4は平面状メッシュ構造の開口部を塞がない形態となっている(図1D)。
図2に、目の大きさと形が異なる2種類のマイクロメッシュシートAとBを用いたマイクロメッシュ培養の顕微鏡写真を示す。細胞はHepG2細胞(後術)を用いた。実施例に示すマイクロメッシュ培養の全ての結果は、マイクロメッシュシートAのメッシュサイズのメッシュシートを用いて得た結果である。
灌流装置はPDMS(ポリジメチルシロキサン)(商品名: SILPOT 184, 東レ・ダウコーニング)を用いて作製した。主剤と硬化剤を10:1で混合させたPDMS溶液を型に流し込み、その後加熱処理することにより各パーツを作製した。型は3DプリンタAGILISTA−3200(キーエンス)によって造形し、その後パリレンで被覆することにより作製した。シリコンチューブから培地を送液するための装置としてシリンジポンプ(kd Scientific)を用いた。各灌流デバイスの特徴として、ブロック型灌流培養デバイス(図3のA−D)は、装置にある蓋の取り外しが容易であるため、マイクロメッシュ2/シリコン板1(ステージ4)の出し入れが容易である。しかしながら、下面からの細胞観察は可能であるが上面からの細胞観察が難しく、さらに、デバイス作製に要するPDMSパーツの数が多い。一方でチップ型灌流デバイス(図3のE−H)は、PDMSパーツが1つであるため作製に時間がかからない。さらに、下からの細胞観察だけでなく、例えば実体顕微鏡などを用いた上面からの細胞観察も容易に行うことができる。短所として、マイクロメッシュ2/シリコン板1(ガラス板4)を出し入れする際、PDMSデバイスを基板から剥がす必要がある部分が考えられた。なお、図中、7がチューブ、8が台座、9が床板である。
ヒト肝癌由来細胞株(HepG2細胞)のマイクロメッシュ培養
・材料と方法
細胞入手と維持管理
HepG2細胞(製品番号RCB1886)は理化学研究所バイオリソースセンター(RIKEN BRC)から入手した。細胞培養のために、10% 牛胎児血清(FBS)(GIBCO)と100 units/mLペニシリンと100 μg/mLストレプトマイシン(GIBCO)を含有したDMEM(ダルベッコ改変イーグル培地)(GIBCO)を使用した。細胞は37℃、5%二酸化炭素(CO2)条件下のインキュベータ内で培養した。
HepG2細胞1x105個を直径4mm円のマイクロメッシュシート上に播種し5日間培養した。培地交換は2日毎に2mL/ウェル/回で行った。マイクロメッシュ上に播種した細胞は、12穴プレートのウェルの中で静置培養(2mL培地/ウェル)もしくはブロック型灌流デバイス(図3A−D)を用いて灌流培養を行った。流速1mL/日で培地の灌流を行った。独立した実験として、合計10日間培養した実験も同様に行った。比較対象として、12穴プレート(IWAKI)のウェル、もしくは12穴プレートのウェル内に設置した256穴アガロースゲルプレート上に細胞を播種し培養した。256穴アガロースゲルプレートはMicroTissues 3D Petri Dish micro−mold spheroids (size S, 16 x 16 array, fits 12 well plates) (製品番号Z764000−6EA, SIGMA−ALDRICH)を用いて作製した。これらの培養系(灌流培養系を除く)は、上記マイクロメッシュ培養の培養系と同様に2日毎に培地交換を行った。
HepG2細胞からのRNAの抽出はRNeasy Micro Kit(QIAGEN)を用いて行い、抽出したRNAとReverTra Ace qPCR RT Kit(東洋紡)を用いてcDNAを合成した。上記の方法により、5日間培養した細胞もしくは10日間培養した細胞からそれぞれcDNAを得た。得られたcDNAサンプル、DNAプライマー、Power SYBR Green PCR Master Mix (APPLIED BIOSYSTEMS)、QuantStudio 5 Real−Time PCR System(APPLIED BIOSYSTEMS)を用いて遺伝子発現解析を行った。ヒト肝臓の成熟マーカーとして知られている、アルブミン、薬物代謝酵素CYP1A2の遺伝子発現レベルを解析した。各遺伝子の発現レベルは、ハウスキーピング遺伝子として知られているβ−アクチンの発現レベルを用いて標準化した。値は平均±SE(N=3)。
図4に遺伝子発現解析の結果を示す。HepG2細胞を通常のウェル(W)上で培養した時と比較して、スフェロイド(S)培養やマイクロメッシュ(M)培養(静置)をした時の方が、アルブミンとCYP1A2の遺伝子発現量が高かった。さらに、マイクロメッシュ培養を培地灌流(D)下で行うことにより、これらの遺伝子の発現がさらに上昇した。10日間の培地灌流下でマイクロメッシュ培養を行った条件が、本実験における上記の遺伝子発現を最も促進させる条件だった。
2種類の灌流デバイスを用いたHepG2細胞の灌流培養と、その遺伝子発現への影響
・材料と方法
実施例1と同様の方法と条件で、HepG2細胞をブロック型灌流デバイスもしくはチップ型灌流デバイスで培養した。ただし、培養期間は実施例1と異なり、本実験では7日間であった。RNA抽出から遺伝子発現解析までの方法は実施例1を参照。値は平均±SE(N=3)。
・結果
図5に遺伝子発現解析の結果を示す。ブロック型灌流デバイス(B)もしくはチップ型灌流デバイス(C)を用いた培養系の間で、HepG2細胞におけるアルブミン遺伝子とCYP1A2遺伝子の発現量に有意な差は認められなかった。
ヒト腸管由来細胞株(Caco−2細胞)のマイクロメッシュ培養
・材料と方法
細胞入手と維持管理
Caco−2細胞(製品番号RCB0988)は理化学研究所バイオリソースセンター(RIKEN BRC)から入手した。細胞培養のために、20% 牛胎児血清(FBS)、0.1 mM NEAA(非必須アミノ酸)(GIBCO)、100 units/mLペニシリン、100 μg/mLストレプトマイシン(GIBCO)を含有したMEM(イーグル最小必須培地)(SIGMA)を使用した。細胞は37℃、5%二酸化炭素(CO2)条件下のインキュベータ内で培養した。
Caco−2細胞 1x105個を直径4mm円のマイクロメッシュの上に播種し7日間培養した。マイクロメッシュ上に播種した細胞を、12穴プレート(IWAKI)のウェルの中で静置培養(2mL培地/ウェル)した。比較対象として、12穴プレートのウェルに細胞を播種した。2日毎に培地交換を行った。
Caco−2細胞からのRNAの抽出はRNeasy Micro Kit(QIAGEN)を用いて行い、抽出したRNAとReverTra Ace qPCR RT Kit(東洋紡)を用いてcDNAを合成した。得られたcDNAサンプル、DNAプライマー、Power SYBR Green PCR Master Mix (APPLIED BIOSYSTEMS)、QuantStudio 5 Real−Time PCR System(APPLIED BIOSYSTEMS)を用いて遺伝子発現解析を行った。成熟ヒト腸管組織で発現の高い遺伝子の発現レベルを解析した。各遺伝子の発現レベルは、ハウスキーピング遺伝子として知られているβ−アクチンの発現レベルを用いて標準化した。値は平均±SE(N=3)。
図6にCaco−2細胞における遺伝子発現解析の結果を示す。Caco−2細胞を通常ウェル上で培養した時と比較して、マイクロメッシュ培養をした時の方が、密着結合関連遺伝子(ZO−1遺伝子、Occludin遺伝子、Claudin−1遺伝子、Claudin−4遺伝子、Claudin−7遺伝子、Tricellulin遺伝子)、トランスポーター遺伝子(BCRP遺伝子、OATP1A2遺伝子、PEPT1遺伝子)、薬物代謝酵素遺伝子(CYP1A2遺伝子)の発現量が上昇した。
PDMSマイクロメッシュの作製
・材料と方法
マイクロメッシュ培養を行った細胞を蛍光顕微鏡下で観察するために、PDMSを用いて自家蛍光の極めて小さいマイクロメッシュを作製した。作製手順として、まず主剤と硬化剤を10:1の比で混合させたPDMS溶液(東レ・ダウコーニング)を調整した。PDMS溶液と溶剤(例えばヘキサン[和光純薬])を1:12の比で混合させることによりPDMS溶液の粘性を減少させた。調整したPDMS/ヘキサン溶液をスピンコーターMS−B100(ミカサ)を用いて6000 rpm、10秒で金属マイクロメッシュに塗布し、加熱処理をしてPDMSを硬化させた(PDMSコート1回)。マイクロメッシュの強度を上げるために、再びPDMS/ヘキサン溶液の塗布(8000 rpm、5秒)と加熱処理を行った(PDMSコート2回)。0.1 N HCl溶液でマイクロメッシュの金属部分をエッチングした。洗浄後に乾燥させてPDMSマイクロメッシュを完成させた(図7)。細胞播種の約1−2時間前にはプラズマ処理を行った。
・材料と方法
PDMSマイクロメッシュをプラズマ処理し、直径4mmのメッシュ円の上にCaco−2細胞を1X105個播種した。メッシュを固定するシートは厚さ0.1−0.2mm程のものを使用した。細胞培養は実施例3と同様の方法により行った。培養4日目に、細胞膜を染色するために0.05mg/mL DiI (1,1’’−dioctadecyl−3,3,3’,3’−tetramethylindocarbocyanine perchlorate)を含んだ培地で37℃、20分間処理した。洗浄後、4% パラホルムアルデヒド(PFA)で細胞を固定し、洗浄後にDAPI(4’,6−diamidino−2−phenylindole)を含んだ封入剤VECTASHIELD (VECTOR)と共に細胞/PDMSマイクロメッシュシートをカバーガラスとスライドガラスの間に固定した。共焦点顕微鏡 LSM 800(ZEISS)により細胞膜(DiI)と細胞核(DAPI)を観察した。結果を図8に示した。
マイクロメッシュ培養により作製したTig−1−20細胞/Caco−2細胞シートの経上皮電気抵抗(TEER; Transepithelial electrical resistance)測定
・材料と方法
胎児肺由来正常線維芽細胞Tig−1−20細胞(製品番号JCRB0501)はJCRB細胞バンク(国立研究開発法人 医薬基板・健康・栄養研究所)から入手した。経上皮電気抵抗測定用PDMS製デバイス(図9)の直径4mmのマイクロメッシュ円にiMatrix−511 Silk(ニッピ)をコーティングし、1x105個のTig−1−20細胞を播種した。播種2日後、Tig−1−20細胞シート上に、1x105個のCaco−2細胞を播種した。対象群として、Tig−1−20細胞(iMatrix−511 Silkあり)もしくはCaco−2細胞(iMatrix−511 Silkなし)を播種した経上皮電気抵抗測定デバイスを用意した。本実施例の場合は週に2度、全量もしくはその約1/3量の培地を新鮮培地と交換した。上記の培地交換の方法と頻度以外の培養条件は実施例3と同様である。経上皮電気抵抗はEVOM2 (WPI)とEVOM2用電極STX2(WPI)を用いて行った。Tig−1−20細胞/Caco−2細胞の共培養(N=3、平均±SE)、Tig−1−20細胞単独(N=3、平均±SE)、Caco−2細胞(N=5−6、平均±SE)。なお、図中の8は円筒壁付きの台座である。
図10にTig−1−20細胞(線維芽細胞)/Caco−2細胞共培養、Caco−2細胞単独培養、もしくはTig−1−20細胞単独培養における経上皮電気抵抗測定値の結果を示す。Tig−1−20細胞単独培養とCaco−2細胞単独培養では経上皮電気抵抗値の大きな変化はなかった。これは、線維芽細胞であるTig−1−20細胞が高度な密着結合をしていないためと考えられる。また、Caco−2細胞のみからなる細胞シートの場合は、マイクロメッシュの目をCaco−2が均一に隙間なく埋めることができず、隙間を電気が流れたためと考えられた。一方で、共培養においては、共培養翌日から高い電気抵抗値が測定された。この結果から、Tig−1−20細胞により形成された細胞シートの上にCaco−2細胞が隙間なくシートを形成したことが推測された。Tig−1−20細胞/Caco−2細胞の共培養が示したその電気抵抗値(約80−140 Ω・cm2)は、既報のin vivoにおける大腸(300−400 Ω・cm2)もしくは小腸(50−100 Ω・cm2)の電気抵抗値に匹敵するものであった(Srinivasan, B., et al., TEER measurement techniques for in vitro barrier model systems. J Lab Autom, 2015. 20(2): p. 107-26)。このことは共培養下にあるCaco−2細胞群が、生体における腸管の細胞群と一部類似した機能(例えば細胞間接着力など)を獲得した可能性を示唆していた。
マイクロメッシュシートを用いて作製した細胞シートの上下に異なる液体もしくは気体を流すことができれば、例えば生体における腸管の管腔側(頂端側)と基底膜側(側底側)を再構築する際にマイクロメッシュシートが有用なツールになるものと考えられた。図11に上下の流路の接合面がマイクロメッシュシートになっている灌流デバイスの模式図を示す。このデバイスを用いることにより、例えばマイクロメッシュ培養により作製した細胞シートに対する薬剤の透過性や移動方向などを評価することが可能となるものと考えられた。
マイクロメッシュ培養もしくはスフェロイド培養されたHepG2細胞の凍結融解後の形態変化
・方法
HepG2細胞1x105個を直径4mm円のマイクロメッシュシート上に播種して培養した。本実験では細胞をDMEM high glucose (SIGMA)で培養した。比較対象として、12穴プレートのウェル内に設置した256穴アガロースゲルプレート上に細胞を播種し培養した。2日後にウェルから培地を除去し、細胞保存液CELLBANKER1(ZENOAQ)を加え(2 mL/ウェル)、−80℃フリーザー内にプレートごと静置した。4時間後に、プレートを−80℃から37℃のインキュベーター内に移動した。約50分後にCELLBANKER1が完全に溶解していることを確認した。ウェル内のCELLBANKER1を培地に置換し、2日間培養後の細胞形態を調べた。細胞の形態変化に対応する細胞膜安定性変化を確認する目的で、その2日間の培養に用いた培地には1 μg/mL PI(Propidium Iodide)を添加した。
・結果
凍結融解2日後の細胞形態を図12に示す。凍結融解後の2日間培養によりスフェロイドの形態が大きく崩れた一方でマイクロメッシュ培養下にある細胞シートには顕著な形態変化が観察がされなかった。スフェロイド培養法と比較してマイクロメッシュ培養は細胞への凍結融解ダメージがより小さい培養法である可能性が示唆された。
小腸膜モデルとして、ヒト大腸ガン由来細胞株Caco−2が好ましく用いられる。Caco−2細胞は、腸管による吸収性を評価できる培養細胞系として近年注目されている細胞で、1977年にヒトの大腸ガンから分離、樹立された細胞である。Caco−2細胞を単層培養すると、絨毛やタイトジャンクションの形成等の形態学的、生化学的な膜の極性を示し、小腸の吸収上皮細胞様に分化することが知られている。
HepG2はAdenらにより樹立されたヒト肝臓ガン由来細胞株であり、培養の簡便な株化細胞である。ヒト細胞を用いる利点は大きい。ヒト由来のこの細胞株は、チトクロームP450(CYP)1A1/2という代謝酵素を持っている。通常の培養状態では生体内の10分の1以下の活性しか有していないが、この酵素の生成を促す誘導作用を有する化学物質(3−メチルコラントレン等)を添加することによって、活性を最大限に高めることができる。また、生体内では、肝細胞は非常に高密度の状態で存在しており、このことが肝機能の発現に大きく関与すると言われている。
2 マイクロメッシュシート
3 ピペット
4 ステージ
5 下板
6 培地(培養液)
7 チューブ
8 台座
9 床板
101 ガラス基板
102 金属層
103 レジスト層
105 紫外線(光)
Claims (17)
- 平面状メッシュ構造を有する細胞培養支持体であって、前記メッシュ構造の開口部が少なくとも1個の細胞が通過できる大きさである細胞培養支持体を用いて、肝細胞又は腸管細胞を培養することを含む、細胞シートの製造方法。
- 前記細胞培養支持体に、前記肝細胞又は腸管細胞を接触させた状態において培養することを含む、請求項1に記載の細胞シートの製造方法。
- 前記細胞培養支持体を培地中に設置して、前記肝細胞又は腸管細胞を培養する、請求項1又は2に記載の細胞シートの製造方法。
- 前記細胞培養支持体の開口部において前記肝細胞又は腸管細胞が生育する、請求項1〜3の何れか1項に記載の細胞シートの製造方法。
- 前記平面状メッシュ構造を有する細胞培養支持体が板状であり、厚さが1μm以上50μm以下である、請求項1〜4の何れか1項に記載の細胞シートの製造方法。
- 前記平面状メッシュ構造を有する細胞培養支持体が板状であり、平面視において、多角形の開口部を多数有する、請求項1〜5の何れか1項に記載の細胞シートの製造方法。
- 前記平面状メッシュ構造を有する細胞培養支持体において、開口部を区分するフレームの平面視における幅が1μm以上50μm以下である、請求項1〜6の何れか1項に記載の細胞シートの製造方法。
- 前記フレームが、平面視において、横方向に向けて延びる略平行な複数の直線と、2つの横方向の直線に挟まれて、右斜め方向に向けて延びる直線と、左斜め方向に向けて延びる直線とが、前記2つの横方向の直線間を往来するように連続して折れ線構造をなし、横方向の直線と右斜め方向の直線と左斜め方向の直線とで三角形が形成され、これにより支持体内には多数の三角形の開口部が配列されている、請求項7に記載の細胞シートの製造方法。
- 前記支持体内に形成された多数の三角形の開口部が略正三角形であり、該略正三角形の開口部の一辺の長さが30μm以上500μm以下である、請求項8に記載の細胞シートの製造方法。
- 前記平面状メッシュ構造を有する細胞培養支持体が金属製もしくは樹脂製の板状多孔体である、請求項1〜9の何れか1項に記載の細胞シートの製造方法。
- 前記細胞培養支持体を培養槽に入れ、当該培養槽に培地を継続的に供給しかつ排出して、培養槽内に流れを形成する、請求項1〜10の何れか1項に記載の細胞シートの製造方法。
- 前記肝細胞又は腸管細胞を培養するための培養器として下記(a)〜(c)のいずれかの構造及び機能を有する装置を用いる、請求項11に記載の細胞シートの製造方法。
(a)1枚の反応プレートと培養槽を有してなり、該プレートには前記培養槽の内部に通じる少なくとも1つの溝が切られており、前記培養槽の略中央には平面状メッシュ構造を有する細胞培養支持体を培養槽の底面から浮かせる形で設置することができ、前記培養槽には前記支持体が浸漬するよう培地で満たすことができ、前記プレートの溝を介し前記平面状メッシュ構造の下部から培地を供給し、前記培養槽の上部に設けられたチューブから培地を排出することで、老廃物を除去しつつ、前記細胞培養支持体の平面状メッシュ構造上で培養することができる。
(b)1枚の反応プレートを有してなり、該プレートの略中央には培地が貯留する窪み又は開口部でなる培養槽が形成されており、その培養槽の略中央には平面状メッシュ構造を有する細胞培養支持体を設置することができ、前記反応プレートには前記培養槽から放射状に延びる溝が2つ以上切られており、該溝が流路をなし培地を供給および排出して、培養槽に新鮮な培地を送り続けることで、老廃物を除去しつつ、前記細胞培養支持体の平面状メッシュ構造上で培養することができる。
(c)2枚以上の反応プレートを有してなり、該プレートの少なくとも1つの略中央には培地が貯留する窪み又は開口部でなる培養槽があり、その培養槽の略中央には平面状メッシュ構造を有する細胞培養支持体を設置することができ、前記各反応プレートには前記培養槽から放射状に延びる溝が各プレートで1つ以上切られており、該溝が流路をなし上下のプレートの溝から、同じ培地、異なる培地、または培地と気体の組合せで供給および排出して、細胞の上下で異なる変化を促しつつ、前記細胞培養支持体の平面状メッシュ構造上で培養することができる。 - 前記装置の中央に前記平面状メッシュ構造を有する細胞培養支持体を配置することができ、該中央の支持体に向け、3つ以上の放射状の流路が形成されており、培地の供給及び排出を、前記3つ以上の放射状流路を介して行う、請求項12に記載の細胞シートの製造方法。
- 前記平面状メッシュ構造を有する細胞培養支持体を用いて、線維芽細胞とともに腸管細胞を培養する、請求項1〜13の何れか1項に記載の細胞シートの製造方法。
- 開口部が少なくとも1個の細胞が通過できる大きさである平面上メッシュ構造を有する部材と、肝細胞又は腸管細胞とを含む、細胞シート。
- 請求項1から14の何れか一項に記載に方法により製造される、細胞シート。
- 冷凍保存されている、請求項15又は16に記載の細胞シート。
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JPH04501657A (ja) * | 1988-09-08 | 1992-03-26 | マロウ―テク インコーポレーテッド | 細胞および組織の三次元培養系 |
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