JP2019167697A - ピット構築用型枠およびピット構築方法 - Google Patents
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Abstract
Description
これらの機器を設置するときには、床面から掘り下げた掘削穴に、ピットの空間を確保するための枠をコンクリートにより形成し、枠と掘削穴の周壁との間にコンクリートを打設してピットを形成する。
このようなピットの構築に関連する技術として、給油装置を設置するものではあるが、特許文献1に記載されたものが知られている。
図5(A)に示すように、掘削穴Dの底面D1に鉄筋Rを配筋し、コンクリートを打設して、図5(B)に示すように、底盤P1を形成して平坦面を形成する。
次に、図5(C)に示すように、底盤P1上に木製の板材などでピットの周壁を形成するための周壁用型枠Fを形成し、この周壁用型枠Fにコンクリートを打設する。このとき、ピットとなる周壁用型枠Fの縁部にアングルと称されるL字状金具Aを設置しておく。
そして、図5(D)に示すように、掘削穴Dの周壁D2と周壁用型枠Fとの間にコンクリートを打設することで、コンクリートが囲う、機器が設置されるピットPが形成される。
前記コンクリートを硬化させる工程とを含むことを特徴とする。
コンクリートを打設したときに、コンクリートがフランジ部の内側に抱き込まれるように入り込むため、フランジ部をより強固にコンクリートと固着させることができる。
本発明の実施の形態1に係るピット構築用型枠を図面に基づいて説明する。
図1に示すようにピット構築用型枠10は、床面の掘削穴に設置され、打設されたコンクリート硬化後に埋殺しされ、機器が設置されるピットを構築するための型枠である。ピット構築用型枠10は、機器が設置されるピットを囲む板状部材により形成された鋼製の型枠本体20を有している。
枠部材20pの上下方向の長さは、後述するアジャスターボルトを掘削穴に立設したときに、型枠本体20の上端20tが掘削穴の開口位置である床面と同じ位置となる長さに形成されている。
フランジ部22とフランジ部23との間には、矩形板材による補強部24が、フランジ部22とフランジ部23とに両端部を接続し、型枠本体20の外壁21との間に隙間を空けた状態で形成されている。
型枠本体20の隣接する双方の枠部材20pには、筋交い部25がボルトとナットとにより連結されている。従って、外側から枠部材20pおよび筋交い部25を挿通するボルトから、ボルトにねじ込まれた内側のナットを取り外すことで、この筋交い部25が取り外し可能である。
まず、作業者は、型枠本体20の枠部材20pを分解した状態で車両に搭載して、設置場所まで運搬する。そして、作業者は、設置場所にて枠部材20pをナットとボルトにより連結して型枠本体20を組み立てる。型枠本体20は分解できるため運搬が容易である。
次に、図2(A)に示すように、配筋工程にて、床面から掘り下げた掘削穴Dの底面D1に、底盤およびピットの周囲部を補強する鉄筋Rを配筋する。
また、型枠本体20の外側20oからの流し込みで内側20iのコンクリートが不足するときには、型枠本体20の上方から枠内に直接コンクリートを投入して内側20iにコンクリートを打設してもよい。
型枠本体20の内側のコンクリートは、型枠本体20の下端20bの厚みまでとする。外側20oのコンクリートは、掘削穴Dの開口部までの高さとする。
図1に示す型枠本体20の上端20tに外向きのフランジ部22が形成されていることで、ピットPの周縁部を補強するL字状金具の設置を省略することができる。
本発明の実施の形態の形態1の変形例に係るピット構築用型枠を図面に基づいて説明する。なお、図3においては、図1と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図3に示すピット構築用型枠11は、型枠本体の枠部材20qの断面図である。
型枠本体20xは、上端20tと下端20bとに、外向きのフランジ部221,231が形成されている。
型枠本体20xの下端20bに形成されたフランジ部231は、外向き部分231aと、外向き部分231aの先端に形成され、上方に向かう上向き部分231bとから形成されている。
しかし、ピットP(図5参照)の開口縁部を補強する上でも、少なくとも、上端20tには、フランジ部22,221が形成されていることが望ましい。
本発明の実施の形態2に係るピット構築用型枠を図面に基づいて説明する。
なお、図4においては、図1と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図4に示すピット構築用型枠12は、型枠本体20に、型枠本体20と掘削穴Dの底面D1との間に隙間を空けるための高さ位置決め部材が設けられてい。
本実施の形態2では、この高さ位置決め部材を、型枠本体20の上端に連結して掘削穴Dに型枠本体20を吊り下げる吊り下げ部40としている。
この棒状部材41は、フランジ部22の下面に取り付けられたナット42aに、棒状部材41を挿通した状態のボルト42bがねじ込まれることで、型枠本体20と固定されている。
また、棒状部材41は、掘削穴Dの両側の周囲部D2に打ち込まれたコンクリートアンカー43aに、棒状部材41を挿通した状態のボルト43bがねじ込まれることで、周囲部D2と固定されている。
従って、このような状態でコンクリートを打設することで、底盤と、型枠本体20の周囲部の床面とを同時に形成することができる。
コンクリートを打設し、コンクリートが硬化した後に、ボルト42b,43bを取り外せば、棒状部材41を取り除くことができる。
図1に示すピット構築用型枠10では平面視矩形状に形成されているが、型枠本体はピット形状に応じて変形が可能である。
20,20x 型枠本体
20t 上端
20b 下端
20i 内側
20o 外側
20p,20q 枠部材
21 外壁
22,23,221,231 フランジ部
221a,231a 外向き部分
221b 下向き部分
231b 上向き部分
24 補強部
25 筋交い部
30 アジャスターボルト
40 吊り下げ部
41 棒状部材
42a ナット
42b ボルト
43a コンクリートアンカー
43b ボルト
44 薄板
D 掘削穴
D1 底面
D2 周壁
R 鉄筋
P ピット
P1 底盤
FL 床面
Claims (7)
- 床面の掘削穴に設置され、機器が設置されるピットを囲む枠部材により形成された型枠本体が、打設されたコンクリート硬化後に埋殺しされるピット構築用型枠において、
前記型枠本体に、前記型枠本体と前記掘削穴の底面との間に隙間を空けるための高さ位置決め部材が設けられているピット構築用型枠。 - 前記高さ位置決め部材は、前記型枠本体の下端に設けられた足部である請求項1記載のピット構築用型枠。
- 前記高さ位置決め部材は、前記型枠本体の上端に連結して前記掘削穴に前記型枠本体を吊り下げる吊り下げ部である請求項1記載のピット構築用型枠。
- 前記型枠本体の上端および下端のいずれか一方、または両方には、外向きのフランジ部が形成された請求項1から3のいずれか項に記載のピット構築用型枠。
- 前記型枠本体の外壁との間に隙間を空けた状態でフランジ部同士を接続する補強部が形成された請求項4記載のピット構築用型枠。
- 前記フランジ部は、外向き部分と、前記外向き部分の先端に形成され、前記型枠本体の上端であれば下方に向かう下向き部分、前記型枠本体の下端であれば上方に向かう上向き部分とを備えた請求項4または5記載のピット構築用型枠。
- 床面の掘削穴に設置され、機器が設置されるピットを囲む枠部材により形成された型枠本体が、打設されたコンクリート硬化後に埋殺しされるピット構築用型枠を用いたピット構築方法において、
前記型枠本体の下方に隙間を空けるための高さ位置決め部材が設けられた前記ピット構築用型枠を、掘削穴に配置する工程と、
前記型枠本体と前記掘削穴の周壁との間に、前記床面までの高さのコンクリートを打設すると共に、前記型枠本体の内側に前記掘削穴の底盤となる厚みのコンクリートを打設する工程と、
前記コンクリートを硬化させる工程とを含むピット構築方法。
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