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JP2018132872A - 現金処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 入金時における従来からのセキュリティ重視の思想を踏襲しつつ、顧客利便性のために紙幣を連続投入できる現金入出金機を提供する。【解決手段】 本発明の現金入出金機は、外部から投入された紙幣を受け入れる紙幣入金部と、前記紙幣入金部に投入された前記紙幣を搬送部に繰り出す繰出し機構とを備えた現金処理装置において、前記繰出し機構に対向配置され当該繰出し機構に前記紙幣を押し付けることにより、前記繰出し機構から前記紙幣への押圧力を発生させるビルプレスと、予め設定された入金設定情報を参照し、前記入金設定情報が、ビルプレス押圧モードの場合には前記ビルプレスを前記繰出し機構に前記紙幣を押し付ける状態に移行し、一方、ビルプレス退避モードの場合には、所定箇所に前記ビルプレスを退避させる制御を行う制御部とを備えることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、現金処理装置に関し、例えば、金融機関の営業店に設置され、顧客が操作する現金入出金機に適用し得るものである。
金融機関の営業店に設置される現金入出金機(現金処理装置)は、紙幣の入金取引、現金計数等に利用される。従来の現金入出金機の紙幣投入口は、セキュリティが重視され、紙幣のつまみ出しができないよう、紙幣を挟み込むような機構となっている(特許文献1参照)。
ところで、近年、紙幣を大量に持ち込む顧客が増えてきたため、紙幣投入口が紙幣計数機のように連続投入できる機構が求められてきている。
特開2016−024628号公報
しかしながら、紙幣の連続投入が可能な機構の現金入出金機を実現する上で以下のような課題が存在する。
現金入出金機(紙幣投入口)のセキュリティ重視の判断は、通常、金融機関の営業店のセキュリティ責任者に一任される。ただし、現金入出金機のセキュリティについては、その性質上、警察当局の意向が反映されることが多く、また、国や地方が異なればセキュリティに対する考え方も異なるものとなる。
そのため、警察当局の意向により、セキュリティ重視の判断が下されると、その金融機関の営業店では、連続投入が可能な機構を有する現金入出金機が設置できないことになってしまう。
また、連続投入可能な機構を有する現金入出金機を設置したとしても、警察当局の判断が変化した場合、セキュリティ重視型の現金入出金機に設置し直さなければならなくなる。
そのため、入金時における従来からのセキュリティ重視の思想を踏襲しつつ、顧客利便性のために紙幣を連続投入できる現金入出金機が望まれている。
本発明は、外部から投入された紙幣を受け入れる紙幣入金部と、前記紙幣入金部に投入された前記紙幣を搬送部に繰り出す繰出し機構とを備えた現金処理装置において、(1)前記繰出し機構に対向配置され当該繰出し機構に前記紙幣を押し付けることにより、前記繰出し機構から前記紙幣への押圧力を発生させるビルプレスと、(2)予め設定された入金設定情報を参照し、前記入金設定情報が、ビルプレス押圧モードの場合には前記ビルプレスを前記繰出し機構に前記紙幣を押し付ける状態に移行し、一方、ビルプレス退避モードの場合には、所定箇所に前記ビルプレスを退避させる制御を行う制御部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、入金時における従来からのセキュリティ重視の思想を踏襲しつつ、顧客利便性のために紙幣を連続投入できる。
実施形態に係る現金入出金機の機能的構成を示すブロック図である。 実施形態に係る現金入出金機の内部構成を示す図である。 実施形態に係る入金部の詳細な構成を示す図である。 実施形態に係る出金部の詳細な構成を示す図である。 実施形態に係る現金入出金機の入金動作(セキュリティ重視)を示すフローチャートである。 実施形態に係る現金入出金機の入金動作(紙幣連続投入)を示すフローチャートである。 実施形態に係る現金入出金機の入金動作(紙幣連続投入の際にリジェクト紙幣が発生した場合の動作)を示すフローチャートである。
(A)主たる実施形態
以下、本発明に係る現金処理装置の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。この実施形態では、本発明の現金処理装置を現金入出金機に適用した例について説明する。
(A−1)実施形態の構成
(A−1−1)現金入出金機の全体構成
図1は、実施形態に係る現金入出金機の機能的構成を示すブロック図である。また、図2は、実施形態に係る現金入出金機の内部構成の概略を示す図である。なお、この実施形態では、現金入出金機1は紙幣のみを取り扱う例を示すが、紙幣と共に、硬貨を取り扱っても良い。
図1において、現金入出金機は、制御部10、記憶部20、操作表示制御部30、入金部40、出金部50、鑑別部60、エスクロ部70、リジェクトカセット80、及び紙幣カセット90(90−1〜90−4)を有する。
制御部10は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、記憶部20から所定のプログラムを読み出して実行することにより、各部を制御して入金取引、収納処理や出金取引等の種々の処理を行う。
記憶部20は、制御部10が実行する処理プログラム等を記憶するものあり、例えば、フラッシュメモリやHDD等により構成される。
操作表示制御部30は、制御部10の制御の下、図示しない操作パネルの動作を制御するものである。
入金部40は、顧客から投入(入金)された紙幣を処理する機能部である。入金部40の詳細については後述する。
出金部50(50−1、50−2)は、顧客に返却(出金)する紙幣を処理する機能部である。出金部50の詳細については後述する。なお、この実施形態では、出金部50を2個有する例を示したが、出金部50の数はこれに限定されるものでは無く、例えば、1個でも良い。
鑑別部60は、搬送された紙幣の金種、真偽、正損、走行状態等を基に、取扱うことのできる正常紙幣であるか、使用すべきでない紙幣であるために取扱うことのできないリジェクト紙幣であるかを鑑別して、その鑑別結果を制御部10へ送出する機能等を有している。
エスクロ部70は、鑑別部60で鑑別された紙幣を内部に一時的に保留し、また保留している紙幣を1枚ずつ送出する機能を有している。
リジェクトカセット80は、搬送されてくるリジェクト紙幣を内部に集積して収納するように構成されている。
紙幣カセット90(90−1〜90−4)は、それぞれ内部に予め設定された金種の紙幣を集積した状態で収納するように構成されている。
図2において、搬送部100は、紙幣を鑑別部60等の各部に搬送する機能を有し、例えば、ローラやベルト等により構成されるものである。
(A−1−2)入金部の詳細な構成
図3は、実施形態に係る入金部の詳細な構成を示す図である。
入金部40にはシャッタ等の閉鎖装置が設けられておらず、入金部40の開口は現金入出金機1の外部に開放されている。入金部40は、開口に顧客が投入した紙幣を1枚ずつ分離して現金入出金機1内へ順次繰出す繰出し機構42、紙幣の繰出時に、投入された紙幣を後面側に配置された繰出し機構42に押付けて紙幣のはみ出しを防止するビルプレス41が設けられている。
ビルプレス41は、後述するビルプレス制御部13の制御により紙幣押えとしての機能を発揮する状態(図3(A))と、ビルプレス41を退避させて顧客が紙幣を連続投入可能な状態(図3(B))となる2種類の状態をとる。なお、ビルプレス41の状態を変化させる機構については限定されるものではなく、例えば、ローラの駆動力により、ビルプレス41を上昇(又は降下)させも良い。ビルプレス41を制御する例については、後述する。
(A−1−3)出金部の詳細な構成
図4は、実施形態に係る出金部の詳細な構成を示す図である。
出金部50にはシャッタ51が設けられており、シャッタ51の開閉により顧客との間で紙幣の受け渡しを行う。なお、図4(A)はシャッタ51が閉じた状態を示しており、図4(B)はシャッタ51が開かれた状態を示している。出金部50には、現金入出金機1内から順次繰出された出金紙幣が集積されるが、繰り出された紙幣の飛び出しを防止するために出金紙幣飛び出し防止押え部52が設けられている。出金紙幣飛び出し防止押え部52の材質は、限定されるものでないが、例えば、プラスチック等の材質を用いた透明板を適用することができる。
(A−1−4)制御部10の詳細な構成
制御部10は、アプリケーション11、ビルプレス制御API12、及びビルプレス制御部13を有する。
アプリケーション11は、入金取引の処理を行う機能を有する。また、アプリケーション11は、内部に設定された設定情報(ビルプレス41で紙幣を把持する状態か、ビルプレス41を退避する状態かを設定する情報)を読み取り、ビルプレス制御API12を介して、ビルプレス41の状態を変化させる。なお、ビルプレスの設定情報は、例えば、現金入出金機1を管理する管理者が、操作パネル(図示せず)の操作することにより、設定する(記憶部20に記憶する)。ビルプレス41で紙幣を把持する状態は、言い換えれば、紙幣のはみ出しを防止した「セキュリティ重視モード」である。また、ビルプレス41を退避させた状態は、言い換えれば、顧客により紙幣の連続入金(投入)可能な「紙幣連続入金モード」である。このセキュリティ重視モード及び紙幣連続入金モードにおける入金時の詳しい動作については後述する動作の項で述べる。
ビルプレス制御API12は、アプリケーション11がビルプレス41を制御するためのAPI(Application Programming Interface)である。
ビルプレス制御部13は、アプリケーション11(ビルプレス制御API12)からの指示により、ビルプレス41の形態を変化させる制御部である。
(A−2)実施形態の動作
次に、以上のような構成を有する実施形態に係る現金入出金機1の動作を説明する。
(A−2−1)現金入出金機1の入金動作(セキュリティ重視モード)
図5は、実施形態に係る現金入出金機の入金動作(セキュリティ重視)を示すフローチャートである。なお、現金入出金機1には、顧客の入金時において、セキュリティを重視する設定(ビルプレス41で紙幣を把持する状態にする設定)が予め設定(記憶部20に記憶)されているものとする。また、現金入出金機1に入金(投入)される紙幣にはリジェクト紙幣は存在しないものとする。
制御部10(アプリケーション11)は、記憶部20に記憶されている入金動作時の設定を読み取り、ビルプレス制御API12を用いて、ビルプレス41で紙幣を把持する状態に変化させるよう指示する(S101)。そして、ビルプレス制御部13は、ビルプレス制御API12の指示を受けて、ビルプレス41を降下させる(先述の図3(A)の状態に変化させる)。このステップS101の処理が実行されるタイミングは、顧客が入金取引を行う前であれば、限定されないものであるが、例えば、現金入出金機1が新たに金融機関の営業店に設置されたタイミングである。
制御部10は、顧客によりビルプレス41が持ち上げられながら、所定枚数の紙幣が入金部40に投入され、入金取引の開始を受け付けたものとする(S102)。
制御部10は、入金部40から紙幣を1枚ずつ分離して、鑑別部60に搬送し、鑑別(計数)処理を実行するよう制御する(S103)。
制御部10は、ステップS103の処理において、投入紙幣が入金可能と判定された場合には、投入紙幣をエスクロ部70へ搬送するよう制御する(S104)。
制御部10は、例えば、図示しない操作パネルを介した顧客の指示により入金を受け付け、エスクロ部70に一時保留した紙幣を紙幣カセット90に収納するよう制御する(S105)。
(A−2−2)現金入出金機1の入金動作(紙幣連続入金モード)
図6は、実施形態に係る現金入出金機の入金動作(紙幣連続投入)を示すフローチャートである。なお、現金入出金機1には、顧客の入金時において、紙幣を連続投入可能な設定(ビルプレス41を退避する状態にする設定)が予め設定(記憶部20に記憶)されているものとする。また、現金入出金機1に入金(投入)される紙幣にはリジェクト紙幣は存在しないものとする。
制御部10(アプリケーション11)は、記憶部20に記憶されている入金動作時の設定を読み取り、ビルプレス制御API12を用いて、ビルプレス41を退避させる状態に変化させるよう指示する(S201)。そして、ビルプレス制御部13は、ビルプレス制御API12の指示を受けて、ビルプレス41を退避させる(先述の図3(B)の状態に変化させる)。このステップS201の処理が実行されるタイミングは、顧客が入金取引を行う前であれば、限定されないものであるが、例えば、現金入出金機1が新たに金融機関の営業店に設置されたタイミングである。
制御部10は、顧客により、所定枚数の紙幣が入金部40に投入され、入金取引の開始を受け付けたものとする(S202)。
制御部10は、入金部40から紙幣を1枚ずつ分離して、鑑別部60に搬送し、鑑別(計数)処理を実行するよう制御する(S203)。
制御部10は、ステップS203の処理において、投入紙幣が入金可能と判定された場合には、投入紙幣を紙幣カセット90へ搬送するよう制御する(S204)。
上記のステップS202〜S204の処理は、顧客により入金部40に紙幣が連続的に投入されている間は実行され、最終的に投入する紙幣が存在しなくなった場合に終了する。また、入金処理を終了させるタイミングは、例えば、図示しない操作パネルにより入金終了の指示をすることにより終了させても良いし、最後の紙幣の投入から所定時間経過後に自動的に終了しても良い。
次に、紙幣連続入金モードにおいて、入金(投入)紙幣に、リジェクト紙幣が存在していた場合の現金入出金機1の処理について説明を行う。
図7は、実施形態に係る現金入出金機の入金動作(紙幣連続投入の際にリジェクト紙幣が発生した場合の動作)を示すフローチャートである。図7において、ステップS301〜ステップS303の処理は、先述のステップS201〜S203と同様であるので、以下では異なる処理であるステップS304から説明を行う。
制御部10は、ステップS303の処理において、投入紙幣が入金不可能な紙幣と判定された場合(投入紙幣がリジェクト紙幣だった場合)には、出金部50のシャッタ51を開けて、リジェクト紙幣を出金部50へ搬送するよう制御する(S304)。出金部50に搬送された紙幣は、出金紙幣飛び出し防止押え部52により所定箇所に集積される。顧客が集積された紙幣を再度投入する場合には、集積箇所から紙幣を取り出して、再度入金部40に紙幣を投入することになる。
以下のステップS305〜S307の処理は、紙幣が入金取引可能な紙幣と判定された動作である先述のステップ202〜S204と同様の処理であるので、説明を省略する。
(A−3)実施形態の効果
以上のように、この実施形態によれば、以下のような効果が得られる。
現金入出金機1(制御部10)は、予め設定された情報を読みよることにより、入金の際にセキュリティを重視するモード(ビルプレス41により紙幣を把持する状態)と、紙幣を連続投入可能なモード(ビルプレス41が退避した状態)の2種類のモードをとることができる。
例えば、現金入出金機1(制御部10)は、セキュリティを重視するモードの場合には、アプリケーション11が制御することによりビルプレス41を降下させ、顧客がビルプレス41により紙幣が把持される入金口に紙幣を投入することにより、紙幣つまみ出しが防止できる(セキュリティが確保できる)効果が得られる。
また、現金入出金機1(制御部10)は、紙幣の連続投入を許容するモードの場合には、アプリケーション11が制御することによりビルプレス41を退避させ、ビルプレス41が存在しない入金口に紙幣を投入することにより、紙幣の大量投入(入金)を実現できる。さらに、鑑別部60により鑑別(計数)した紙幣を直接リジェクトカセット80に収納することにより連続入金処理を実現できる(エスクロ部70に収納できる紙幣の枚数には限度があるため)。
そして、顧客が紙幣を投入している最中に、リジェクトが発生したとしても、シャッタを開けたままの状態で、出金紙幣飛び出し防止押え部52により紙幣が出金口に集積されるため、集積されたリジェクト紙幣を素早く入金部40に再投入できる。
(B)他の実施形態
上述した各実施形態においても種々の変形実施形態を言及したが、以下の変形実施形態にも適用できる。
上記の実施形態では、本発明の現金処理装置を銀行営業店向け現金入出金機に適用する例について説明したが、これに限らず、例えば、流通市場向け入出金機、入金機等の種々様々な装置に適用することができる。
1…現金入出金機、10…制御部、11…アプリケーション、12…ビルプレス制御API、13…ビルプレス制御部、20…記憶部、30…操作表示制御部、40…入金部、41…ビルプレス、42…繰出し機構、50(50−1、50−1)…出金部、51…シャッタ、52…出金紙幣飛び出し防止押え部、60…鑑別部、70…エスクロ部、80…リジェクトカセット、90(90−1〜90−4)…紙幣カセット、100…搬送部。

Claims (3)

  1. 外部から投入された紙幣を受け入れる紙幣入金部と、前記紙幣入金部に投入された前記紙幣を搬送部に繰り出す繰出し機構とを備えた現金処理装置において、
    前記繰出し機構に対向配置され当該繰出し機構に前記紙幣を押し付けることにより、前記繰出し機構から前記紙幣への押圧力を発生させるビルプレスと、
    予め設定された入金設定情報を参照し、前記入金設定情報が、ビルプレス押圧モードの場合には前記ビルプレスを前記繰出し機構に前記紙幣を押し付ける状態に移行し、一方、ビルプレス退避モードの場合には、所定箇所に前記ビルプレスを退避させる制御を行う制御部と
    を備えることを特徴とする現金処理装置。
  2. 搬送された前記紙幣の鑑別を行う鑑別部と、前記紙幣を収納する紙幣収納カセットとをさらに備え、
    前記制御部は、ビルプレス退避モードの場合において、前記鑑別部により鑑別された前記紙幣が入金可能な前記紙幣と判定された場合には、前記紙幣を前記紙幣収納カセットに収納する制御を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の現金処理装置。
  3. 紙幣出金口に設けられたシャッタと、搬送部から繰り出された出金紙幣の飛び出しを防止して、前記出金紙幣を集積させる出金紙幣飛び出し防止部とを有する紙幣出金部をさらに備え、
    前記制御部は、ビルプレス退避モードの場合において、前記鑑別部により投入された前記紙幣が入金不可能な前記出金紙幣と判定された場合には、前記シャッタを開けて、前記紙幣出金部に前記出金紙幣を搬送して集積させる制御を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の現金処理装置。
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