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JP2018123067A - 水中油型化粧料 - Google Patents

水中油型化粧料 Download PDF

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JP2018123067A
JP2018123067A JP2017014099A JP2017014099A JP2018123067A JP 2018123067 A JP2018123067 A JP 2018123067A JP 2017014099 A JP2017014099 A JP 2017014099A JP 2017014099 A JP2017014099 A JP 2017014099A JP 2018123067 A JP2018123067 A JP 2018123067A
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祐貴 勝間田
Yuki Katsumata
祐貴 勝間田
悠子 鳥羽
Yuko Toba
悠子 鳥羽
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Nippon Fine Chemical Co Ltd
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Nippon Fine Chemical Co Ltd
Matsumoto Trading Co Ltd
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Abstract

【課題】電解質を配合しながらも、乳化安定性を維持することができ、さらに水中油型化粧料の水々しい使用感を有する水中油型化粧料を提供する。【解決手段】次の成分(A)〜(D)、(A)電解質(B)親水性界面活性剤(C)親油性界面活性剤(D)高級アルコールを含有し、pHが3〜7であることを特徴とする水中油型化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は、電解質を含んだ、使用感および製剤の保存安定性に優れた水中油型化粧料に関するものである。
水中油型化粧料は、その水々しい使用感により、種々の化粧料に応用されている。このような水中油型化粧料には、美白成分として、各種アスコルビン酸誘導体、アルブチン、トラネキサム酸、コウジ酸、エラグ酸、フェルラ酸等々が配合されている。
しかしながら、これらの美白成分を水中油型化粧料に安定に配合するためには、製剤のpHが酸性領域であることが望まれる他、塩型の美白成分を配合しても製剤の乳化安定性が維持できる界面活性剤の組み合わせが必要となり、これらの条件を十分に満たす界面活性剤の組み合わせはこれまで無く、また、製剤の保存安定性を重視すると使用感を損ねるという課題があった。
このような課題を解決するために、アスコルビン酸グルコシドについては経時の黄変や変臭を抑制するための研究(特許文献1、特許文献2)、3−O−エチルアスコルビン酸については経時安定性を維持するための研究(特許文献3)がなされてきたが、これらの成分を水中油型乳化化粧料に配合する場合に、未だに使用感および保存安定性の両面から十分な満足が得られる解決法はなかった。
特許第6017953号公報 特許第5138880号公報 特許第5955625号公報
本発明は、塩型の美白成分等の電解質を配合しながらも、乳化安定性を維持することができ、さらに水中油型化粧料の水々しい使用感を有する水中油型化粧料を提供することを課題とする。
本発明者らが、鋭意研究した結果、電解質と、界面活性剤や高級アルコールを組み合わせ、pHを特定の範囲に調整した水中油型化粧料であれば、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、次の成分(A)〜(D)、
(A)電解質
(B)親水性界面活性剤
(C)親油性界面活性剤
(D)高級アルコール
を含有し、pHが3〜7であることを特徴とする水中油型化粧料である。
本発明によれば、塩型の美白成分等の電解質を配合しながらも、変色、変臭、排液等がなく保存安定性に優れ、さらに水々しい使用感に優れた水中油型化粧料を得ることができる。また、本発明の水中油型化粧料は粘度も高いため、添加すると使用感が低下する水溶性高分子等の増粘剤を積極的に用いなくてもよい。
本発明の水中油型化粧料(以下、「本発明化粧料」という)に用いられる成分(A)電解質は、特に限定されないが、例えば、美白作用を有する成分、保湿作用を有する成分等が挙げられる。
美白作用を有する成分としては、例えば、アスコルビン酸、アスコルビン酸−2−グルコシド等のアスコルビン酸グルコシドおよびその脂肪酸エステル、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム塩、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、リン酸トコフェリルアスコルビル等のアスコルビン酸リン酸エステルおよびその脂肪酸エステル、3−O−エチルアスコルビン酸、アスコルビン酸メチルエーテル、アスコルビン酸エチルエーテル、アスコルビン酸セチルエーテル等のアスコルビン酸アルキルエーテル、アスコルビン酸パルミチン酸エステル、アスコルビン酸テトライソパルミチン酸エステル等のアスコルビン酸脂肪酸エステル、アスコルビン酸硫酸エステル、アルブチン、α−アルブチン等のヒドロキノン配糖体およびそのエステル類、トラネキサム酸、コウジ酸、エラグ酸およびその誘導体、フェルラ酸およびその誘導体等が挙げられる。
また、保湿作用を有する成分としては、例えば、アミノ酸塩、乳酸塩などの有機化合物のカリウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム等の金属塩、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム等の無機塩、尿素誘導体のヒドロキシエチルウレア等が挙げられる。
これら電解質の中でも美白作用を有する成分が好ましく、更に、それらの中でも、塩型の美白成分が好ましく、アルブチン、アスコルビルグルコシド、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、トラネキサム酸、3−O−エチルアスコルビン酸がより好ましく、アスコルビルグルコシド、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、3−O−エチルアスコルビン酸が特に好ましい。これら成分(A)は1種以上を用いることができる。
本発明化粧料における成分(A)の含有量は、特に限定されないが、安定性、使用感を得る目的から、例えば、下限は、0.01質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましく、1質量%以上がさらに好ましく、上限は、10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましく、3質量%以下がさらに好ましい。具体的な範囲としては、好ましくは0.01〜10質量%であり、より好ましくは0.1〜5質量%であり、さらに好ましくは1〜3質量%である。
本発明化粧料に用いられる成分(B)親水性界面活性剤は、特に限定されないが、例えば、ポリグリセリン脂肪酸エステル等が挙げられる。具体的なポリグリセリン脂肪酸エステルとして、ステアリン酸ポリグリセリル−2、同3、同4、同5、同6、同8、同10、ジステアリン酸ポリグリセリル−6、同10、トリステアリン酸ポリグリセリル−2、デカステアリン酸ポリグリセリル−10、イソステアリン酸ポリグリセリル−2、同3、同4、同5、同6、同8、同10、ジイソステアリン酸ポリグリセリル−2(ジイソステアリン酸ジグリセリル)、同3、同10、トリイソステアリン酸ポリグリセリル−2、テトライソステアリン酸ポリグリセリル−2、デカイソステアリン酸ポリグリセリル−10、オレイン酸ポリグリセリル−2、同3、同4、同5、同6、同8、同10、ジオレイン酸ポリグリセリル−6、トリオレイン酸ポリグリセリル−2、デカオレイン酸ポリグリセリル−10、ジイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ポリグリセリル、ノナイソステアリン酸ポリグリセリル−10、デカ(エルカ酸/イソステアリン酸/リシノレイン酸)ポリグリセリル−8、(ヘキシルデカン酸/セバシン酸)ジグリセリルオリゴエステル等が挙げられる。これら成分(B)は1種以上を用いることができる。
本発明化粧料における成分(B)の含有量は、特に限定されないが、例えば、下限は0.01質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましく、上限は、10質量%以下が好ましく、4質量%以下がより好ましい。具体的な範囲としては、好ましくは0.01〜10質量%であり、さらに好ましくは0.1〜4質量%である。
本発明化粧料に用いられる成分(C)親油性界面活性剤は、特に限定されないが、例えば、脂肪酸グリセリンエステル等が挙げられる。具体的な脂肪酸グリセリンエステルとしては、ステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル、パルミチン酸グリセリル、ミリスチン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、ヤシ油脂肪酸グリセリル、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、α,α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等のグリセリン脂肪酸部分エステル類、モノステアリン酸エチレングリコール等のエチレングリコールモノ脂肪酸エステル;モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコールモノ脂肪酸エステル;ペンタエリスリトール部分脂肪酸エステル;ソルビトール部分脂肪酸エステル;マルチトール部分脂肪酸エステル;マルチトールエーテル;ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル;ショ糖脂肪酸エステル、メチルグルコシド脂肪酸エステル、ウンデシレン酸トレハロース等の糖誘導体部分エステル;カプリリルグルコシド等のアルキルグルコシド;アルキルポリグリコシド;ポリオキシエチレンジステアレート、ポリチレングリコールジイソステアレート、ポリオキシエチレンモノオレエート、ポリオキシエチレンジオレエート等のポリオキシエチレン脂肪酸モノ及びジエステル;ポリオキシエチレン・プロピレングリコール脂肪酸エステル;ポリオキシエチレングリセリンモノステアレート、ポリオキシエチレングリセリンモノイソステアレート、ポリオキシエチレングリセリントリイソステアレート等のポリオキシエチレンモノオレエート等のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンソルビタンテトラオレエート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビトールモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビトールモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビトールペンタオレエート、ポリオキシエチレンソルビトールモノステアレート等のポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンメチルグルコシド脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンアルキルエーテル脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビトールミツロウ等のポリオキシエチレン動植物油脂類;イソステアリルグリセリルエーテル、キミルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等のアルキルグリセリルエーテル類が挙げられる。これら成分(C)は1種以上を用いることができる。
本発明化粧料における成分(C)の含有量は、特に限定されないが、例えば、下限は0.01質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましく、上限は、5質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましい。具体的な範囲としては、好ましくは0.01〜5質量%であり、さらに好ましくは0.1〜3質量%である。
本発明化粧料に用いられる成分(D)高級アルコールは、特に限定されないが、例えば、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、セトステアリルアルコール、セタノール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、ラウリルアルコール、アラキルアルコール、ホホバアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール、ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール等が挙げられる。これら成分(D)は1種以上を用いることができる。
本発明化粧料における(D)の含有量は、特に限定されないが、例えば、下限は0.01質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましく、上限は、10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましい。具体的な範囲としては、好ましくは0.01〜10質量%であり、さらに好ましくは0.1〜5質量%である。
なお、本発明化粧料においては、上記成分(B)〜(D)を組み合わせた市販品を利用することもできる。このような市販品としては、例えば、PolyAquol 2W(innovacos製:ステアリン酸ポリグリセリル−2(40〜45質量%)、ステアリン酸グリセリル(25〜30質量%)、ステアリルアルコール(20〜25質量%))等が挙げられる。
本発明化粧料は、上記成分(A)〜(D)を含有すると共に、pHが3〜7である。pHの調整は、例えば、クエン酸緩衝液、リン酸緩衝液等ですればよい。
本発明化粧料の基材となる液体油は、特に限定されないが、例えば、化粧料に一般的に使用される動物油、植物油、合成油等で、不揮発性油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、エステル油類、脂肪酸類、フッ素系油類、有機紫外線吸収剤等に分類されるものが挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ポリイソブテン、ポリブテン等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、マカダミアンナッツ油等の油脂類、ホホバ油、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ロジン酸ペンタエリスリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、フィトステロール脂肪酸エステル、トリグリセライド、リンゴ酸ジイソステアリル等のエステル類、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、メトキシケイヒ酸エチルへキシル、オクトクリレン、サリチル酸エチルへキシル、ホモサレート、ポリシリコーン−15等の有機紫外線吸収剤が挙げられる。これら液体油は1種以上を用いることができる。
本発明化粧料における液体油の含有量は、特に限定されないが、例えば、下限は、0.1質量%、上限は40.0質量%である。具体的な範囲としては、好ましくは0.5〜30.0質量%であり、さらに好ましくは1.0〜20.0質量%である。
本発明化粧料には、配合する成分によっては生じる白化を抑制するために、更に、成分(E)液状のシリコーン油を含有することが好ましい。本発明化粧料に用いられる液状のシリコーン油は特に限定されないが、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、高重合度メチルフェニルポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、架橋型ポリエーテル変性メチルポリシロキサン、メタクリル変性オルガノポリシロキサン、ステアリル変性オルガノポリシロキサン、オレイル変性オルガノポリシロキサン、ベヘニル変性オルガノポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、アルコキシ変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。これら液状のシリコーン油は1種以上を用いることができる。
本発明化粧料における成分(E)の含有量は、特に限定されないが、例えば、下限は、0.01質量%、上限は20.0質量%である。具体的な範囲としては、好ましくは0.05〜15.0質量%であり、さらに好ましくは0.1〜10.0質量%である。
また、本発明化粧料には、成分(B)〜(D)と液体油との乳化を安定にするために、更に、成分(F)グリコール類を含有することが好ましい。本発明化粧料に用いられるグリコール類は特に限定されないが、例えば、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、ジプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、プロピレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、へキシレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレングリコール・プロピレングリコール共重合体等が挙げられる。これらグリコール類は1種以上を用いることができる。
本発明化粧料における成分(F)の含有量は、特に限定されないが、例えば、下限は0.1質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、3質量%以上がさらに好ましく、上限は、50質量%以下が好ましく、30質量%以下がよりに好ましく、20質量%以下がさらに好ましい。具体的な範囲としては、好ましくは0.1〜50質量%であり、より好ましくは1〜30質量%であり、さらに好ましくは3〜20質量%である。
本発明化粧料においては、通常の水中油型化粧料では、配合しがたい、金属酸化物も含有させることができる。金属酸化物は、特に限定されないが、例えば、酸化チタン等が挙げられる。これら金属酸化物は1種以上を用いることができる。また、金属酸化物はシリカ処理、シリコーン処理等の処理をしてもよい。
本発明化粧料における金属酸化物の含有量は、特に限定されないが、例えば、下限は、0.01質量%、上限は20.0質量%である。具体的な範囲としては、好ましくは0.1〜15.0質量%であり、さらに好ましくは0.5〜10.0質量%である。
本発明化粧料には、その他にも必要に応じて、エタノール、防腐剤、香料、植物エキス等を配合することができる。なお、本発明化粧料は、粘度が高いため、添加すると使用感が低下する水溶性高分子等の増粘剤を積極的に用いなくてもよいが、必要により、粘度調整のため水溶性高分子を用いてもよい。
以上説明した本発明化粧料は、電解質を含有していながらも保存安定性、使用感に優れるものである。そのため、本発明化粧料は、例えば、乳液、クリーム、美容液等のスキンケア化粧料、日焼け止め等のサンケア化粧料、乳化ファンデーション等のメイクアップ化粧料等に利用できる。
本発明化粧料は、水中油型化粧料の公知の方法によって調製することができるが、好ましい調製方法としては、例えば、成分(B)、(C)、(D)(必要により成分(F)を添加)を70〜80℃に加温して均一溶解した後、70〜80℃に加温した液体油(必要により成分(E)を添加)を添加して混合し、70〜80℃に加温した水相を添加して乳化した後に冷却した後、成分(A)を含むその他の成分を添加して混合する方法が挙げられる。
以下、本発明を実施例を挙げて詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。
実施例1:美白クリーム(3−O−エチルアスコルビン酸)
(成分) 配合量(質量%)
1.PolyAquol 2W(innovacos)※1 5.00
2.1,3−ブチレングリコール 8.00
3.グリセリン 6.00
4.Neosolue−MCT(日本精化)※2 10.00
5.オリーブスクワラン 4.50
6.メドウフォーム油 4.50
7.ジメチコン 1.00
8.精製水 54.45
9.フェノキシエタノール 0.30
10.精製水 4.75
11.VCエチル(日本精化)※3 1.00
12.クエン酸 0.25
13.クエン酸Na 0.15
14.ペンテト酸5Na 0.10
(※1):ステアリン酸ポリグリセリル−2、ステアリン酸グリセリル、ステアリルアルコールの混合原料
(※2):トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル
(※3):3−O−エチルアスコルビン酸
(製造方法)
(1)成分1〜3を加熱溶解する(70〜80℃)
(2)成分4〜7を加温して均一混合する(70〜80℃)
(3)成分8を加温する(70〜80℃)
(4)(1)に(2)を添加して均一混合した後、(3)を添加して乳化する(70〜80℃)
(5)(4)を冷却し、9および、あらかじめ均一溶解させておいた成分10〜14を添加して均一混合する
比較例1:美白クリーム(3−O−エチルアスコルビン酸)
(成分) 配合量(質量%)
1.ステアリン酸ソルビタン、ヤシ脂肪酸スクロース※1 5.00
2.1,3−ブチレングリコール 8.00
3.グリセリン 6.00
4.Neosolue−MCT(日本精化)※2 10.00
5.オリーブスクワラン 4.50
6.メドウフォーム油 4.50
7.ジメチコン 1.00
8.セトステアリルアルコール 1.00
9.精製水 53.35
10.キサンタンガム 0.10
11.フェノキシエタノール 0.30
12.精製水 4.75
13.VCエチル(日本精化)※3 1.00
14.クエン酸 0.25
15.クエン酸Na 0.15
16.ペンテト酸5Na 0.10
(※1):ステアリン酸ポリグリセリル−2、ステアリン酸グリセリル、ステアリルアルコールの混合原料
(※2):トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル
(※3):3−O−エチルアスコルビン酸
(製造方法)
(1)成分1〜3を加熱溶解する(70〜80℃)
(2)成分4〜8を加温して均一混合する(70〜80℃)
(3)成分9、10を加温し均一溶解する(70〜80℃)
(4)(1)に(2)を添加して均一混合した後、(3)を添加して乳化する(70〜80℃)
(5)(4)を冷却し、11および、あらかじめ均一溶解させておいた成分12〜16を添加して均一混合する
比較例2:美白クリーム(3−O−エチルアスコルビン酸)
(成分) 配合量(質量%)
1.ステアレス−21 2.00
2.ステアレス−2 3.00
3.PPG−15ステアリル 4.00
4.Neosolue−MCT(日本精化)※1 10.00
5.オリーブスクワラン 4.50
6.メドウフォーム油 4.50
7.ジメチコン 1.00
8.セトステアリルアルコール 1.00
9.精製水 49.15
10.1,3−ブチレングリコール 8.00
11.グリセリン 6.00
12.キサンタンガム 0.30
13.フェノキシエタノール 0.30
14.精製水 4.75
15.VCエチル(日本精化)※2 1.00
16.クエン酸 0.25
17.クエン酸Na 0.15
18.ペンテト酸5Na 0.10
(※1):トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル
(※2):3−O−エチルアスコルビン酸
(製造方法)
(1)成分1〜8を加熱溶解する(70〜80℃)
(2)成分9〜12を加温して均一混合する(70〜80℃)
(3)(1)に(2)を添加して乳化する(70〜80℃)
(4)(3)を冷却し、13および、あらかじめ均一溶解させておいた成分14〜18を添加して均一混合する
比較例3:美白クリーム(3−O−エチルアスコルビン酸)
(成分) 配合量(質量%)
1.オリーブ油脂肪酸セテアリル、オリーブ油脂肪酸ソルビタン 4.00
2.パルミチン酸セチル、パルミチン酸ソルビタン、オリーブ油脂肪酸ソルビタン
2.00
3.Neosolue−MCT(日本精化)※1 10.00
4.オリーブスクワラン 4.50
5.メドウフォーム油 4.50
6.ジメチコン 1.00
7.セトステアリルアルコール 1.00
8.精製水 52.45
9.1,3−ブチレングリコール 8.00
10.グリセリン 6.00
11.フェノキシエタノール 0.30
12.精製水 4.75
13.VCエチル(日本精化)※2 1.00
14.クエン酸 0.25
15.クエン酸Na 0.15
16.ペンテト酸5Na 0.10
(※1):トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル
(※2):3−O−エチルアスコルビン酸
(製造方法)
(1)成分1〜7を加熱溶解する(70〜80℃)
(2)成分8〜10を加温して均一混合する(70〜80℃)
(3)(1)に(2)を添加して乳化する(70〜80℃)
(4)(3)を冷却し、11および、あらかじめ均一溶解させておいた成分12〜16を添加して均一混合する
試験例1:使用感および安定性の評価
実施例1および比較例1〜3の美白クリームについて、初期状態、粒径、粘度、pH、50℃で1か月の保存後の状態、使用感を以下の評価基準で調べた。これらの結果を表1に示した。
<初期状態>
各サンプルについて、状態を目視で観察し、以下の2段階判定基準に従い判定した。
(2段階判定基準)
○:分離、クリーミング、ゲル化がなく、乳化状態を維持している
×:分離、クリーミング、ゲル化などによって、乳化状態が維持できていない
<粒径>
顕微鏡観察によって、各サンプルの乳化粒子の粒径および平均粒径を観察した
<粘度>
BM型粘度計によって、各サンプルの粘度を測定した
<pH>
pHメーターによって、各サンプルのpHを測定した
<50℃で1か月の保存後の状態>
50℃で一カ月保管後の各サンプルについて、状態を目視で観察し、以下の3段階判定基準に従い判定した。
(3段階判定基準)
○:1カ月で分離、クリーミングもゲル化も認めない
△:1カ月で分離、クリーミングもしくはゲル化が認められる
×:1週間以内に分離、クリーミングもしくはゲル化が認められる
<使用感>
評価パネル10名によって、各サンプルを使用し、なめらかさ、べたつきのなさの観点から総合的に以下の5段階絶対評価基準に基づいて評点をつけ、全パネルの評点の平均値を求めて判定した。
(5段階絶対評価基準)
(評点):(評価結果)
5点:非常に良好
4点:良好
3点:普通
2点:不良
1点:非常に不良
Figure 2018123067
なお、上記実施例1、比較例1〜3のいずれにおいても、美白作用を有する成分を配合しない場合は、50℃一カ月の保存安定性が確保できる組成となっている。
以上の結果から、3−O−エチルアスコルビン酸のような電解質を水中油型化粧料に安定に配合するためには、親水性界面活性剤、親油性界面活性剤、高級アルコールが必須であることが分かった。
実施例2:美白クリーム(3−O−エチルアスコルビン酸)
(成分) 配合量(質量%)
1.PolyAquol 2W(innovacos)※1 5.00
2.1,3−ブチレングリコール 8.00
3.グリセリン 8.50
4.テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル 9.00
5.オリーブスクワラン 4.50
6.メドウフォーム油 4.50
7.ジメチコン 1.00
8.Neosolue−Aqulio(日本精化)※2 1.00
9.精製水 49.80
10.精製水 5.00
11.ペンテト酸5Na 0.10
12.クエン酸 0.20
13.VCエチル(日本精化)※3 1.00
14.クエン酸Na 0.10
15.フェノキシエタノール 0.30
16.エタノール 2.00
(※1):ステアリン酸ポリグリセリル−2、ステアリン酸グリセリル、ステアリルアルコールの混合原料
(※2):シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール
(※3):3−O−エチルアスコルビン酸
(製造方法)
(1)成分1〜3を加熱溶解する(70〜80℃)
(2)成分4〜8を加温して均一混合する(70〜80℃)
(3)成分9を加温する(70〜80℃)
(4)(1)に(2)を添加して均一混合した後、(3)を添加して乳化する(70〜80℃)
(5)(4)を冷却し、あらかじめ均一溶解させておいた成分10〜14を添加して均一混合する
(6)(5)に成分15、16を添加して均一混合する
(評価)
実施例2の美白クリーム(pH=4.10、粘度=34,000mPa・s(ローターNo.4、6回転、60秒)、粒径=1〜4(平均2.5)μm)を、50℃で1か月保存した後の状態は、安定で分離等はしていなかった。また、保存後の美白クリームを皮膚に適用したところ、使用感が優れていて白化等もなかった。
実施例3:美白クリーム(アスコルビルグルコシド(AA2G))
(成分) 配合量(質量%)
1.PolyAquol 2W(innovacos)※1 5.00
2.1,3−ブチレングリコール 8.00
3.グリセリン 8.50
4.テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル 9.00
5.オリーブスクワラン 4.50
6.メドウフォーム油 4.50
7.ジメチコン 1.00
8.Neosolue−Aqulio(日本精化)※2 1.00
9.ベヘニルアルコール 1.00
10.精製水 44.365
11.キサンタンガム 0.10
12.精製水 10.00
13.クエン酸 0.01
14.AA2G ※3 2.00
15.クエン酸Na 0.09
16.水酸化K 0.385
17.EDTA−2Na 0.05
18.フェノキシエタノール 0.30
19.エチルへキシルグリセリン 0.20
(※1):ステアリン酸ポリグリセリル−2、ステアリン酸グリセリル、ステアリルアルコールの混合原料
(※2):シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール
(※3):アルコルビルグルコシド
(製造方法)
(1)成分1〜3を加熱溶解する(70〜80℃)
(2)成分4〜9を加温して均一混合する(70〜80℃)
(3)成分10、11を加温して均一溶解する(70〜80℃)
(4)(1)に(2)を添加して均一混合した後、(3)を添加して乳化する
(5)(4)を冷却し、あらかじめ均一溶解させておいた成分12〜17を添加して均一混合する
(6)(5)に成分18、19を添加して均一混合する
(評価)
実施例3の美白クリーム(pH=5.70、粘度=49,500mPa・s(ローターNo.4、6回転、60秒)、粒径=1〜5(平均3)μm)を、50℃で1か月保存した後の状態は、安定で分離等はしていなかった。また、保存後の美白クリームを皮膚に適用したところ、使用感が優れていて白化等もなかった。
実施例4:美白クリーム(トラネキサム酸)
(成分) 配合量(質量%)
1.PolyAquol 2W(innovacos)※1 5.00
2.1,3−ブチレングリコール 8.00
3.グリセリン 8.50
4.テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル 9.00
5.オリーブスクワラン 4.50
6.メドウフォーム油 4.50
7.ジメチコン 1.00
8.Neosolue−Aqulio(日本精化)※2 1.00
9.精製水 37.90
10.精製水 18.00
11.トラネキサム酸(日本精化)※3 2.00
12.ピロ亜硫酸Na 0.05
13.EDTA−2Na 0.05
14.フェノキシエタノール 0.30
15.エチルへキシルグリセリン 0.20
(※1):ステアリン酸ポリグリセリル−2、ステアリン酸グリセリル、ステアリルアルコールの混合原料
(※2):シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール
(※3):トラネキサム酸
(製造方法)
(1)成分1〜3を加熱溶解する(70〜80℃)
(2)成分4〜8を加温して均一混合する(70〜80℃)
(3)成分9を加温する(70〜80℃)
(4)(1)に(2)を添加して均一混合した後、(3)を添加して乳化する
(5)(4)を冷却し、あらかじめ均一溶解させておいた成分10〜13を添加して均一混合する
(6)(5)に成分14、15を添加して均一混合する
(評価)
実施例4の美白クリーム(pH=6.50、粘度=18,500mPa・s(ローターNo.4、6回転、60秒))を、50℃で1か月保存した後の状態は、安定で分離等はしていなかった。また、保存後の美白クリームを皮膚に適用したところ、使用感が優れていて白化等もなかった。
実施例5:美白クリーム(アルブチン)
(成分) 配合量(質量%)
1.PolyAquol 2W(innovacos)※1 5.00
2.1,3−ブチレングリコール 8.00
3.グリセリン 8.50
4.テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル 9.00
5.オリーブスクワラン 4.50
6.メドウフォーム油 4.50
7.ジメチコン 1.00
8.Neosolue−Aqulio(日本精化)※2 1.00
9.精製水 37.90
10.精製水 17.00
11.アルブチン(日本精化)※3 3.00
12.無水亜硫酸Na 0.05
13.EDTA−2Na 0.05
14.フェノキシエタノール 0.30
15.エチルへキシルグリセリン 0.20
(※1):ステアリン酸ポリグリセリル−2、ステアリン酸グリセリル、ステアリルアルコールの混合原料
(※2):シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール
(※3):アルブチン
(製造方法)
(1)成分1〜3を加熱溶解する(70〜80℃)
(2)成分4〜8を加温して均一混合する(70〜80℃)
(3)成分9を加温する(70〜80℃)
(4)(1)に(2)を添加して均一混合した後、(3)を添加して乳化する
(5)(4)を冷却し、あらかじめ均一溶解させておいた成分10〜13を添加して均一混合する
(6)(5)に成分14、15を添加して均一混合する
(評価)
実施例5の美白クリーム(pH=6.80、粘度:20,500mPa・s(ローターNo.4、6回転、60秒)、粒径:1〜4(平均3)μm)を、50℃で1か月保存した後の状態は、安定で分離等はしていなかった。また、保存後の美白クリームを皮膚に適用したところ、使用感が優れていて白化等もなかった。
実施例6:美白クリーム(リン酸アスコルビルマグネシウム)
(成分) 配合量(質量%)
1.PolyAquol 2W(innovacos)※1 5.00
2.1,3−ブチレングリコール 8.00
3.グリセリン 8.50
4.テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル 9.00
5.オリーブスクワラン 4.50
6.メドウフォーム油 4.50
7.ジメチコン 1.00
8.Neosolue−Aqulio(日本精化)※2 1.00
9.ベヘニルアルコール 2.00
10.精製水 42.64
11.キサンタンガム 0.10
12.精製水 10.00
13.クエン酸 0.01
14.リン酸アスコルビルマグネシウム ※3 3.00
15.クエン酸Na 0.20
16.EDTA−2Na 0.05
17.フェノキシエタノール 0.30
18.エチルへキシルグリセリン 0.20
(※1):ステアリン酸ポリグリセリル−2、ステアリン酸グリセリル、ステアリルアルコールの混合原料
(※2):シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール
(※3):リン酸L−アスコルビルマグネシウム
(製造方法)
(1)成分1〜3を加熱溶解する(70〜80℃)
(2)成分4〜9を加温して均一混合する(70〜80℃)
(3)成分10、11を加温して均一溶解する(70〜80℃)
(4)(1)に(2)を添加して均一混合した後、(3)を添加して乳化する
(5)(4)を冷却し、あらかじめ均一溶解させておいた成分12〜16を添加して均一混合する
(6)(5)に成分17、18を添加して均一混合する
(評価)
実施例3の美白クリーム(pH=6.80、粘度=35,500mPa・s(ローターNo.4、6回転、60秒)、粒径=1〜7(平均3)μm)を、50℃で1か月保存した後の状態は、安定で分離等はしていなかった。また、保存後の美白クリームを皮膚に適用したところ、使用感が優れていて白化等もなかった。
実施例7:日焼け止めクリーム(AA2G+酸化チタン)
(成分) 配合量(質量%)
1.PolyAquol 2W(innovacos)※1 5.00
2.1,3−ブチレングリコール 8.00
3.グリセリン 2.00
4.Neosolue−EHS(日本精化)※2 5.00
5.酸化チタン油分散体(堺化学工業)※3 15.00
6.ジメチコン 1.00
7.ベヘニルアルコール 1.00
8.精製水 47.865
9.キサンタンガム 0.10
10.精製水 10.00
11.クエン酸 0.01
12.AA2G ※4 2.00
13.クエン酸Na 0.09
14.水酸化K 0.385
15.EDTA−2Na 0.05
16.フェノキシエタノール 0.30
17.エチルへキシルグリセリン 0.20
18.Tremoist−SL(日本精化)※5 2.00
(※1):ステアリン酸ポリグリセリル−2、ステアリン酸グリセリル、ステアリルアルコールの混合原料
(※2):セバシン酸ジエチルヘキシル
(※3):DIS−OP−10A
(※4):アスコルビン酸グルコシド
(※5):シロキクラゲ多糖体 1%液
(製造方法)
(1)成分1〜3を加熱溶解する(70〜80℃)
(2)成分4〜7を加温して均一混合する(70〜80℃)
(3)成分8、9を加温して均一溶解する(70〜80℃)
(4)(1)に(2)を添加して均一混合した後、(3)を添加して乳化する
(5)(4)を冷却し、あらかじめ均一溶解させておいた成分10〜15を添加して均一混合する
(6)(5)に成分16、17、18を添加して均一混合する
(評価)
実施例7の日焼け止めクリーム(pH=5.70、粘度=51,000mPa・s(ローターNo.4、6回転、60秒)、粒径=1〜7(平均3)μm)を、50℃で1か月保存した後の状態は、安定で分離等はしていなかった。また、保存後の日焼け止めクリームを皮膚に適用したところ、使用感が優れていて白化等もなかった。
実施例8:美白乳液(3−O−エチルアスコルビン酸)
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
A部
PolyAquol−2W(innovacos)※1 2.5
IOTG(日本精化)※2 3.0
LUSPLAN SR−DM4(日本精化)※3 0.5
ジメチコン(100CS) 5.0
フェニルトリメチコン 3.0
スクワラン 10.5
B部
VCエチル(日本精化)※4 1.0
Neosolue−AquaS(日本精化)※5 1.0
ペンテト酸5Na 0.1
クエン酸 0.1
クエン酸Na 0.1
エタノール 3.0
フェノキシエタノール 0.3
Tremoist−TP(日本精化)※6 0.03
精製水 10.0
C部
ポリクオタニウム−51 1.0
グリセリン 3.0
ジグリセリン 1.0
BG 7.0
精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(※1):ステアリン酸ポリグリセリル−2、ステアリン酸グリセリル、ステアリルアルコールの混合原料
(※2):トリエチルヘキサノイン(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル−10、グリセリン
(※3):ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、 トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル
(※4):3−O−エチルアスコルビン酸
(※5):(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル−10、グリセリン
(※6):シロキクラゲ多糖体
(製造方法)
A部、C部をそれぞれ混合し、各約80℃に加温、溶解分散する。B部を混合し、粘性の液とする。B部をホモミキサーにて攪拌しながらA部を加え乳化した。冷却し約50℃にて、C部を加え、攪拌して約40℃まで冷却した。
(評価)
実施例8の乳液(pH=4.4)は肌に潤い、みずみずしさを保ち、肌あれや乾燥による小ジワを防ぐものであった。
実施例9:美白クリーム(トラネキサム酸)
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
A部
PolyAquol−2W(innovacos)※1 3.5
Plandool−MAS(日本精化)※2 6.0
Plandool−LG2(日本精化)※3 1.0
スクワラン 10.0
ミリスチン酸イソセチル 4.0
パルミチン酸セチル 1.5
イソステアリン酸バチル 1.5
硬化油 3.0
ジステアリン酸ポリエチレングリコール 0.8
セチルジメチコンコポリオール 0.4
フェニルトリメチコン 1.5
δ−トコフェロール 0.2
B部
グリセリン 6.0
Phytocompo−PP(日本精化)※4 0.5
C部
トラネキサム酸(日本精化) 2.0
クエン酸 0.1
クエン酸Na 0.08
EDTA−2Na 0.05
Neosolue−Aqulio(日本精化)※5 0.5
VCエチル(日本精化)※6 0.2
フィチン酸 0.05
精製水 20.0
フェノキシエタノール 0.5
D部
ベタイン 0.5
トレハロース 0.1
BG 3.0
精製水 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(※1):ステアリン酸ポリグリセリル−2、ステアリン酸グリセリル、ステアリルアルコールの混合原料
(※2):マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル
(※3):ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)
(※4):水添レシチン、フィトステロールズ
(※5):シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール
(※6):3−O−エチルアスコルビン酸
(製造方法)
A部を約80℃に加温し、均一に分散させる。B部を約70℃に加温し、均一に分散させる。C部、D部それぞれ混合し、均一にする。B部にA部を加え、約70℃でホモミキサーを用い、攪拌しながら、約70℃に加温したD部を徐々に加え、乳化後均一に混合し、約40℃まで冷却する。冷却後C部を加え均一にする。
(評価)
実施例9のクリーム(pH=5.8)は保湿感に優れ、皮膚を柔軟にしみずみずしくなめらかな、うるおいのある肌を保つ効果が得られ、使用後の肌は、べたつかずさらさらしたものであった。
実施例10:美白クリーム(アルブチン)
成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
A部
PolyAquol−2W(innovacos)※1 5.0
LUSPLAN PI−DA)日本精化)※2 1.0
ホホバ油 5.5
NS−CIO(日本精化)※3 9.0
シクロペンタシロキサン 3.0
ジメチコン(300cs) 3.0
Plandool−LG2(日本精化)※4 1.0
Plandool−S(日本精化)※5 1.0
アルガニアスピノサ核油 0.5
B部
BG 3.0
グリセリン 5.0
エタノール 2.0
1,2−へキサンジオール 1.0
アルブチン 3.0
エチドロン酸 0.1
水酸化Na 0.1
カルボマー 0.1
精製水 合計で100となる量
C部
VCエチル(日本精化)※6 0.2
精製水 10.0
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(※1):ステアリン酸ポリグリセリル−2、ステアリン酸グリセリル、ステアリルアルコールの混合原料
(※2):ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)
(※3):エチルヘキサン酸セチル(
(※4):ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)
(※5):ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)
(※6):3−O−エチルアスコルビン酸
(製造方法)
A部を約70℃に加温し、均一に分散させる。B部を約80℃に加温し、均一に溶解させる。C部を混合し、均一にする。A部にB部を加え、約80℃でホモミキサーを用い、攪拌、乳化する。約50℃まで冷却し、C部を添加し均一にする。
(評価)
実施例10のクリーム(pH=6.3)は保湿感に優れ、皮膚を柔軟にしみずみずしくなめらかな、うるおいのある肌を保つ効果が得られ、使用後の肌は、べたつかずさらさらしたものであった。
本発明の水中油型化粧料は、スキンケア化粧料、サンケア化粧料、メイクアップ化粧料等に利用できる
以 上

Claims (9)

  1. 次の成分(A)〜(D)、
    (A)電解質
    (B)親水性界面活性剤
    (C)親油性界面活性剤
    (D)高級アルコール
    を含有し、pHが3〜7であることを特徴とする水中油型化粧料。
  2. 電解質が、美白作用を有する成分である請求項1記載の水中油型化粧料。
  3. 美白作用を有する成分が、塩型の美白成分である請求項2記載の水中油型化粧料。
  4. 塩型の美白成分が、アルブチン、アスコルビルグルコシド、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、トラネキサム酸および3−O−エチルアスコルビン酸から選ばれる1種以上である請求項3記載の水中油型化粧料。
  5. 更に、金属酸化物を含有するものである請求項1〜4の何れかに記載の水中油型化粧料。
  6. 金属酸化物が、酸化チタンである請求項5記載の水中油型化粧料。
  7. 更に、成分(E)、
    (E)液状のシリコーン油
    を含有するものである請求項1〜6の何れかに記載の水中油型化粧料。
  8. 更に、成分(F)、
    (F)グリコール類
    を含有するものである請求項1〜7の何れかに記載の水中油型化粧料。
  9. 成分(B)がステアリン酸ポリグリセリル−2であり、成分(C)がステアリン酸グリセリルであり、成分(D)がステアリルアルコールである請求項1〜8の何れかに記載の水中油型化粧料。
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