JP2018119243A - スチールコード及びゴム−スチールコード複合体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、スチールコード及びゴム中にスチールコードが埋設されたゴム−スチールコード複合体に関するものであり、前記スチールコードは、所定の鋼線と、当該鋼線の表面に位置する樹脂層と、を備え、前記樹脂層は、無機化合物、有機化合物及び有機金属化合物からなる群より選択される少なくとも1種であり、かつ、25℃における水への溶解度が0.0001g/l以上0.01g/l未満である難溶性防錆剤を、前記樹脂層の全体質量に対して0.1質量%以上90質量%以下含有する。
【選択図】なし
Description
かかる知見に基づき完成された本発明の要旨は、以下の通りである。
[2]前記樹脂層の厚みが、0.01μm以上である、[1]に記載のスチールコード。
[3]前記鋼線は、引張強度1000MPa以上の鋼線である、[1]又は[2]に記載のスチールコード。
[4]前記鋼線と前記樹脂層との間に、めっき層を更に備え、前記めっき層は、Zn、Ni、Cu、Sn、Fe、Cr、Al及びMgからなる群より選択される元素のうち少なくとも1種を含有する、[1]〜[3]の何れか1つに記載のスチールコード。
[5]前記[1]〜[4]の何れか1つに記載のスチールコードがゴム中に埋設されたゴム−スチールコード複合体。
なお、以下に示す実施形態は、本発明を限定するものではない。また、かかる実施形態の構成要素には、いわゆる当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは、実質的に同一のものが含まれる。更に、以下の実施形態に含まれる各種形態は、いわゆる当業者が自明の範囲で任意に組み合わせることが可能である。
以下では、本発明の実施形態に係るスチールコード及びゴム−スチールコード複合体について、詳細に説明する。
以下では、まず、本実施形態に係るゴム−スチールコード複合体において、所定のゴム組成物中に埋設されるスチールコードについて、詳細に説明する。
本実施形態に係るスチールコードは、所定の鋼線と、かかる鋼線の表面に設けられた樹脂層と、を有している。かかる樹脂層には、無機化合物、有機化合物及び有機金属化合物からなる群より選択される1種又は2種以上の難溶性防錆剤を含有している。かかる難溶性防錆剤の含有量は、0.1質量%以上90質量%以下である。ここで、難溶性防錆剤の含有量は、樹脂層全体の質量の合計を100としたときの難溶性防錆剤の質量として表される。
本実施形態に係るスチールコードの素材となる鋼線には、引張強度が1000MPa以上である鋼材を使用することが好ましく、引張強度が2800MPa以上である鋼材を使用することがより好ましい。引張強度が1000MPaであれば、鋼線を、例えば、上述したタイヤやコンベア等のゴムを補強する補強材として好ましく用いることができる。なお、素材として用いる鋼線の引張強度の上限は、特に限定されるものではなく、高ければ高いほど良い。ここで、鋼線の引張強度は、JIS Z2241(1998年)に準拠した引張試験によって、測定することができる。
続いて、本実施形態に係るゴム−スチールコード複合体において、以上説明したようなスチールコードが埋設されるゴム組成物について、簡単に説明する。
本実施形態に係るスチールコードが埋設されるゴム組成物については、特に限定されるものではなく、例えば、一般に公知の天然ゴムや合成ゴムを単独で、又は、2種以上を混合して使用することができる。合成ゴムとしては、例えば、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム等のジエン系ゴムや、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−酢酸ビニルゴム、クロロスロホン化ポリエチレン、アクリルゴム等のオレフィン系ゴムや、ウレタンゴムや、フッ素ゴムや、多硫化ゴムなどを用いることができる。
本実施形態に係るスチールコード及びゴム−スチールコード複合体では、素材となる鋼線と上記樹脂層との間に、耐食性や伸線加工性を向上させるための皮膜層、又は、鋼線と難溶性防錆剤を含有する樹脂層との密着性を向上させるための皮膜層等が存在していてもよい。
続いて、以上説明したようなスチールコード及びゴム−スチールコード複合体の製造方法について、簡単に説明する。
具体的には、樹脂成分と難溶性防錆剤とを、表1に示す組成で溶剤又は水に分散させた処理液を準備した。その後、これら処理液に対して鋼線を浸漬し、乾燥後に表1に示す厚みとなるように引き上げ速度を調整して、鋼線の表面に処理液を塗布した。塗布した鋼線を250℃に保持した炉に入れ、鋼線の到達温度が210℃に到達するまで1分〜5分間保持した後、取り出して冷却した。
エポキシ系樹脂:株式会社ADEKA製、商品名:アデカレジンEM−0461N
天然ゴム系樹脂:JSR社製、商品名:RSS#3
ウレタン系樹脂:株式会社ADEKA製、商品名:HUX−232
フェノール系樹脂:DIC株式会社製、商品名:IF−1200
アクリル系樹脂:DIC株式会社製、商品名:A−801
合成ゴム:日本ゼオン株式会社製、商品名:ニッポール1562
酸化チタン(IV):一般試薬
炭酸カルシウム:一般試薬
炭酸ジルコニウム:一般試薬
フッ化チタン酸:一般試薬
水酸化ジルコニウム:一般試薬
炭酸ジルコニウム:一般試薬
Claims (5)
- 所定の鋼線と、
当該鋼線の表面に位置する樹脂層と、
を備え、
前記樹脂層は、無機化合物、有機化合物及び有機金属化合物からなる群より選択される少なくとも1種であり、かつ、25℃における水への溶解度が0.0001g/l以上0.01g/l未満である難溶性防錆剤を、前記樹脂層の全体質量に対して0.1質量%以上90質量%以下含有する、スチールコード。 - 前記樹脂層の厚みが、0.01μm以上である、請求項1に記載のスチールコード。
- 前記鋼線は、引張強度1000MPa以上の鋼線である、請求項1又は2に記載のスチールコード。
- 前記鋼線と前記樹脂層との間に、めっき層を更に備え、
前記めっき層は、Zn、Ni、Cu、Sn、Fe、Cr、Al及びMgからなる群より選択される元素のうち少なくとも1種を含有する、請求項1〜3の何れか1項に記載のスチールコード。 - 請求項1〜4の何れか1項に記載のスチールコードがゴム中に埋設されたゴム−スチールコード複合体。
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