JP2018100018A - 液圧制御装置およびブレーキシステム - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の目的の一つは、ストロークシミュレータ弁が開弁不能となってもペダルストロークを確保できる液圧制御装置およびブレーキシステムを提供することにある。
図1は、実施形態1のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。
実施形態1のブレーキシステムBSは、車輪を駆動する原動機として内燃機関(エンジン)のみを備えた車両のほか、内燃機関に加えて電動式のモータ・ジェネレータを備えたハイブリッド車や、電動式のモータ・ジェネレータのみを備えた電気自動車等に搭載可能な液圧式ブレーキシステムである。ブレーキシステムBSは、各車輪FL〜RRにディスク式のブレーキ作動ユニットを備える。ブレーキシステムBSは、ブレーキ作動ユニットのホイルシリンダW/Cに作動液であるブレーキ液を供給し、ブレーキパッドをブレーキディスクに押し付けることにより、各車輪FL〜RRに摩擦制動力を付与する。ブレーキシステムBSは2系統(プライマリ系統、セカンダリ系統)のブレーキ配管を有する。ブレーキ配管形式は、H配管形式である。なお、X配管形式等、他の配管形式を採用してもよい。以下、プライマリ系統(P系統)に対応する部材とセカンダリ系統(S系統)に対応する部材とを区別する場合は、その符号の末尾に添字P,Sを付して適宜区別する。ブレーキシステムBSは、ブレーキ配管を介して各ホイルシリンダW/Cにブレーキ液を供給する。
第1コントロールユニット31Aは、ストロークセンサ13、第1マスタシリンダ液圧センサ30および第1吐出圧センサ96の検出信号を直接受信する。また、第1コントロールユニット31Aは、第2コントロールユニット31Bを介してホイルシリンダ液圧センサ75の検出信号を受信するほか、図外のCANバスラインを介して車速等の情報を受信する。第1コントロールユニット31Aおよび第2コントロールユニット31Bは、通信線(CANバスラインでもよい。)を介して通信を行う。第1コントロールユニット31Aは、内蔵するプログラムに基づき、受信した各信号および各情報を用いて第1液圧ユニットハウジング26に設置された複数の電磁弁29等の開閉動作や第1モータ27の回転数(すなわち第1ポンプ28の吐出流量)を制御する。
第1接続液路32の一端は第1入力ポート39と接続する。第1接続液路32の他端は第1出力ポート40と接続する。第1接続液路32には第1遮断弁29がある。第1接続液路32Sの第1遮断弁29Sよりも第1入力ポート39S側の位置には、第1マスタシリンダ液圧センサ30がある。また、この位置には正圧液路36の一端が接続する。正圧液路36の他端は正圧ポート41と接続する。第1マスタシリンダ液圧センサ30は、マスタシリンダ液圧を検出する。第1吸入液路33の一端は内部リザーバ38と接続する。第1吸入液路33の他端は第1ポンプ28の第1吸入ポート46と接続する。第1吐出液路34の一端は第1ポンプ28の第1吐出ポート47と接続する。第1吐出液路34の他端は、P系統の吐出液路34PとS系統の吐出液路34Sとに分岐する。第1吐出液路34には、第1吐出圧センサ96がある。第1吐出圧センサ96は、第1ポンプ28の吐出圧を検出する。両吐出液路34P,34Sは、第1接続液路32の第1遮断弁29よりも第1出力ポート40側の位置と接続する。両吐出液路34P,34Sには第1連通弁44P,44Sがある。第1還流液路35の一端は内部リザーバ38と接続する。第1還流液路35の他端は、第1吐出液路34が両吐出液路34P,34Sとの接続位置と接続する。第1還流液路35には第1調圧弁43がある。正圧側第2連通路37の一端は、正圧液路36と接続する。正圧側第2連通路37の他端は第1還流液路35と接続する。正圧側第2連通路37にはストローク弁45がある。
第2コントロールユニット31Bは、ストロークセンサ13、第2マスタシリンダ液圧センサ52およびホイルシリンダ液圧センサ75の検出信号を直接受信する。また、第2コントロールユニット31Bは、図外のCANバスラインを介して車速等の情報を受信する。第2コントロールユニット31Bは、内蔵するプログラムに基づき、受信した各信号および各情報を用いて第2液圧ユニットハウジング48に設置された複数の電磁弁51等の開閉動作や第2モータ49の回転数(すなわち第2ポンプ50の吐出流量)を制御する。
第2接続液路54の一端は第2入力ポート64と接続する。第2接続液路54Pの他端は、第2接続液路54cと第2接続液路54dとに分岐する。第2接続液路54Sの他端は、第2接続液路54aと第2接続液路54bとに分岐する。第2接続液路54a〜54dは第2出力ポート65a〜65dと接続する。第2接続液路54には第2遮断弁51がある。第2接続液路54Sの第2遮断弁51Sよりも第2入力ポート64S側の位置には、第2マスタシリンダ液圧センサ52がある。第2マスタシリンダ液圧センサ52は、マスタシリンダ液圧を検出する。第2遮断弁51をバイパスして第2接続液路54と並列にバイパス液路85がある。バイパス液路85にはチェック弁86がある。チェック弁86は第2入力ポート64の側から第2出力ポート65の側へ向かうブレーキ液の流れのみを許容する。第2接続液路54a〜54dには、ソレノイドイン弁71がある。ソレノイドイン弁71をバイパスして第2接続液路54と並列にバイパス液路87がある。バイパス液路87にはチェック弁88がある。チェック弁88は第2出力ポート65の側から第2入力ポート64の側へ向かうブレーキ液の流れのみを許容する。
第2吸入液路55の一端は内部リザーバ63と接続する。第2吸入液路55の他端は第2ポンプ50の第2吸入ポート89と接続する。第2吐出液路56の一端は第2ポンプ50の第2吐出ポート90と接続する。第2吐出液路56の他端は、P系統の吐出液路56PとS系統の吐出液路56Sとに分岐する。両吐出液路56P,56Sは、第2接続液路54の第2遮断弁51よりも第2出力ポート65側の位置と接続する。両吐出液路56P,56Sには第2連通弁70P,70Sがある。第2還流液路57の一端は、第2吐出液路56と両吐出液路56P,56Sとの接続位置と接続する。第2還流液路57の他端は内部リザーバ63と接続する。第2還流液路57には第2調圧弁69がある。減圧液路58の一端は、第2接続液路54のソレノイドイン弁71よりも第2出力ポート65側の位置と接続する。減圧液路58の他端は第2還流液路57と接続する。減圧液路58にはソレノイドアウト弁72がある。
実施形態1のマスタシリンダユニット1は、ドライバのブレーキ操作力を倍力する倍力装置を有していない。このため、第2コントロールユニット31Bは、ドライバのブレーキ操作が行われると、以下に示す倍力制御を実施する。図2は、第2コントロールユニット31Bの倍力制御処理の流れを示すフローチャートである。この処理は所定の演算周期で繰り返し実行される。
ステップS1では、ペダルストローク量を入力する。
ステップS2では、ペダルストローク量が倍力開始ストローク量以上であるかを判定する。YESの場合はステップS3へ進み、NOの場合はリターンへ進む。倍力開始ストローク量は倍力制御が必要となる最低限のストローク量である。
ステップS3では、第2遮断弁51を閉弁方向に作動させ、マスタシリンダ12と第2液圧ユニット3との間のブレーキ液の流通を遮断する。また、第2連通弁70を開弁方向に作動させ、P系統の第2接続液路54PとS系統の第2接続液路54Sとを連通させる。さらに、ストロークシミュレータアウト弁74を開弁方向に作動させ、ストロークシミュレータ76の背圧室82から第2接続液路54Sへブレーキ液を排出可能な状態とし、ストロークシミュレータ76を機能させる。
ステップS4では、ペダルストローク量に基づき、所定の倍力比を得るための目標ホイルシリンダ液圧を演算する。
ステップS5では、第2モータ49を所定の回転数で作動させる。また、目標ホイルシリンダ液圧が得られるように第2調圧弁69を比例制御する。
ステップS6では、ペダルストローク量を入力する。
ステップS7では、ペダルストローク量が倍力開始ストローク量よりも小さいかを判定する。YESの場合はステップS8へ進み、NOの場合はステップS4へ戻る。
ステップS8では、第2遮断弁51および第2調圧弁69を開弁し、第2連通弁70およびストロークシミュレータアウト弁74を閉弁し、第2モータ49を停止させる。
以上の動作により、ドライバのブレーキ操作力を低減しつつ、ドライバの要求に応じた車両減速度が得られる。また、ストロークシミュレータ76により良好なペダルフィーリングを実現できる。
ステップS11では、第2液圧ユニット3の状態を入力する。
ステップS12では、第2液圧ユニット3の状態に基づき、ストロークシミュレータアウト弁74が開弁不能な状態であるかを判定する。YESの場合はステップS13へ進み、NOの場合はリターンへ進む。ストロークシミュレータアウト弁74が開弁不能な状態とは、ストロークシミュレータアウト弁74が閉故障している状態(メカ的に閉弁状態から開弁状態に復帰できない状態)や第2コントロールユニット31Bが失陥(電源失陥等)している状態をいう。
ステップS13では、第1液圧ユニット2による倍力制御を実行する。図4に処理の流れを示す。
ステップS22では、ペダルストローク量が倍力開始ストローク量以上であるかを判定する。YESの場合はステップS23へ進み、NOの場合はリターンへ進む。倍力開始ストローク量は倍力制御が必要となる最低限のストローク量である。
ステップS23では、第1遮断弁29を閉弁方向に作動させ、マスタシリンダ12と第1液圧ユニット2との間のブレーキ液の流通を遮断する。また、第1連通弁44を開弁方向に作動させ、P系統の第1接続液路32PとS系統の第1接続液路32Sとを連通させる。さらに、ストローク弁45を開弁方向に作動させ、セカンダリ室22Sと内部リザーバ38とを連通させる。これにより、ストロークシミュレータアウト弁74が開弁不能であっても、マスタシリンダ12で発生したブレーキ液圧を内部リザーバ38で吸収できるため、ペダルストロークが可能となる。
ステップS24では、ペダルストローク量に基づき、所定の倍力比を得るための目標ホイルシリンダ液圧を演算する。
ステップS25では、第1モータ27を所定の回転数で作動させる。また、目標ホイルシリンダ液圧が得られるように第1調圧弁43を比例制御する。さらに、ストローク弁45をオンオフ(開閉)制御する。このとき、ペダルストローク量またはマスタシリンダ液圧に応じてストローク弁45のオン時間およびオフ時間を調整する。具体的には、ペダルストローク量が大きいほど、またはマスタシリンダ液圧が高いほどオン時間を短くすることにより、ストロークシミュレータ76の弾性体83によるブレーキ操作反力に近似したブレーキ操作反力を生成できる。これにより、ストロークシミュレータアウト弁74が開弁不能であっても、良好なペダルフィーリングを確保できる。
ステップS26では、ペダルストローク量を入力する。
ステップS27では、ペダルストローク量が倍力開始ストローク量よりも小さいかを判定する。YESの場合はステップS28へ進み、NOの場合はステップS24へ戻る。
ステップS28では、第1遮断弁29および第1調圧弁43を開き、第1連通弁44およびストローク弁45を閉じ、第1モータ27を停止する。
ブレーキシステムBSは、ストローク弁45を開閉作動させる第1コントロールユニット31Aと、ストロークシミュレータアウト弁74を開閉作動させる第2コントロールユニット31Bと、を備える。つまり、ストローク弁45の開閉動作を制御するコントロールユニットは、ストロークシミュレータアウト弁74の開閉動作を制御するコントロールユニット(第1コントロールユニット31A)とは別のコントロールユニット(第2コントロールユニット31B)である。これにより、第2コントロールユニット31Bに電源失陥が生じた場合であっても、ストローク弁45を開閉作動でき、ペダルストロークを確保できる。また、第1コントロールユニット31Bに電源失陥が生じた場合であっても、ストロークシミュレータアウト弁74を開弁でき、ペダルストロークを確保できる。つまり、一方のコントロールユニットに電源失陥が生じた場合であっても、ペダルストロークを確保してブレーキ・バイ・ワイヤ制御を継続できる。
第1コントロールユニット31Aは、ストロークシミュレータアウト弁74が開弁不能となったとき、ストローク弁45をオンオフ制御により開閉作動させるため、ペダルストローク量やマスタシリンダ液圧に応じて所望のブレーキ操作反力を生成できる。この結果、良好なペダルフィーリングを実現できる。
正圧側第2連通路37は、ストロークシミュレータ76の正圧室81と一端が接続し、第1ポンプ28の吸入側と他端が接続する。ここで、仮に正圧側第2連通路37の一端を背圧室82側(背圧液路60または背圧液路78b)と接続した場合、第1液圧ユニット2と第2液圧ユニット3との間に配管を追加する必要があるため、液路構成の複雑化を招く。実施形態1では、正圧側第2連通路37を正圧室81側(正圧配管42)と接続したため、液路構成の複雑化を抑制できると。
図5は、実施形態2のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態2のブレーキシステムBSは、正圧側第2連通路37およびストローク弁45がマスタシリンダユニット1に設置されている点、マスタシリンダユニット1が第3コントロールユニット31Cを有する点で実施形態1と相違する。
正圧側第2連通路37の一端はS系統の供給液路18Sと接続する。正圧側第2連通路37の他端はS系統の補給液路17Sと接続する。第3コントロールユニット31Cは、ストローク弁45の開閉動作を制御する。ストローク弁45の動作は実施形態1に準じる。
実施形態2のブレーキシステムBSは、第2コントロールユニット31Bに電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合であっても、マスタシリンダ12で発生したブレーキ液圧をリザーバタンク10で吸収できる。よって、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
図6は、実施形態3のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態3のブレーキシステムBSは、ストロークシミュレータユニット53が第1液圧ユニット2と固定されている点、ストロークシミュレータイン弁73およびストロークシミュレータアウト弁74が第1液圧ユニット2に設置されている点で実施形態2と相違する。
第1液圧ユニットハウジング26は、補給ポート66および背圧ポート67を有する。正圧ポート41は、正圧液路78aと接続する。補給ポート66は、補給液路68と接続する。背圧ポート67は、背圧液路78bと接続する。第1液圧ユニットハウジング26は、補給液路59および背圧液路60を有する。補給液路59の一端は補給ポート66と接続する。補給液路59の他端は、第1還流液路35の第1調圧弁43よりも内部リザーバ63側の位置と接続する。背圧液路60の一端は背圧ポート67と接続する。背圧液路60の他端は、第1シミュレータ液路61の一端と第2シミュレータ液路62の一端との接続位置と接続する。第1シミュレータ液路61の他端は、第1接続液路32Sの第1遮断弁29Sと第1出力ポート40Sとの間の位置であって、S系統の吐出液路34Sとの接続位置と接続する。第2シミュレータ液路62の他端は、第1還流液路35の補給液路59との接続位置よりも第1調圧弁43側の位置と接続する。第2コントロールユニット31Bは、ストロークシミュレータイン弁73およびストロークシミュレータアウト弁74の開閉動作を制御する。ストロークシミュレータイン弁73およびストロークシミュレータアウト弁74の動作は実施形態1に準じる。
実施形態3のブレーキシステムBSは、第1コントロールユニット31Aに電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合であっても、マスタシリンダ12で発生したブレーキ液圧をリザーバタンク10で吸収できる。よって、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
図7は、実施形態4のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態4のブレーキシステムBSは、正圧側第2連通路37およびストローク弁45が第2液圧ユニット3に設置されている点で実施形態3と相違する。
正圧側第2連通路37の一端は内部リザーバ63と接続する。正圧側第2連通路37の他端は、S系統の第2接続液路54Sの第2遮断弁51Sよりも第2入力ポート64S側の位置と接続する。第2コントロールユニット31Bは、ストローク弁45の開閉動作を制御する。ストローク弁45の動作は実施形態1に準じる。
実施形態4のブレーキシステムBSにおいて、ストロークシミュレータユニット53は、第1液圧ユニット2と一体的に設けられ、ストロークシミュレータアウト弁74は、第1液圧ユニット2に設置され、ストローク弁45は、第2液圧ユニット3に設置されている。これにより、第1コントロールユニット31Aに電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合であっても、マスタシリンダ12で発生したブレーキ液を内部リザーバ63で吸収できる。よって、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
図8は、実施形態5のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態5のブレーキシステムBSは、ストロークシミュレータイン弁73およびストロークシミュレータアウト弁74が、実施形態1と同様に、第2液圧ユニット3に設置されている点で実施形態3と相違する。
背圧配管97の一端は背圧ポート67と接続する。背圧配管97の他端は背圧液路78bと接続する。
実施形態5のブレーキシステムBSは、第2コントロールユニット31Bに電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合であっても、マスタシリンダ12で発生したブレーキ液圧をリザーバタンク10で吸収できる。よって、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
図9は、実施形態6のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態6のブレーキシステムBSは、正圧側第2連通路37およびストローク弁45が、実施形態1と同様に、第1液圧ユニット2に設置されている点で実施形態5と相違する。
実施形態6のブレーキシステムBSにおいて、ストロークシミュレータユニット53は、第1液圧ユニット2と一体的に設けられ、ストロークシミュレータアウト弁74は、第2液圧ユニット3に設置され、ストローク弁45は、第1液圧ユニット2に設置されている。これにより、第2コントロールユニット31Bに電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合であっても、マスタシリンダ12で発生したブレーキ液を内部リザーバ38で吸収できる。よって、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
図10は、実施形態7のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態7のブレーキシステムBSは、ストロークシミュレータイン弁73およびストロークシミュレータアウト弁74がマスタシリンダユニット1に設置されている点、ストロークシミュレータユニット53がマスタシリンダハウジング11の内部に収容されている点、マスタシリンダユニット1が第3コントロールユニット31Cを有する点、正圧側第2連通路37およびストローク弁45が第2液圧ユニット3に設置されている点で実施形態1と相違する。
マスタシリンダハウジング11は、背圧ポート98を有する。背圧ポート98は、背圧配管97の一端と接続する。背圧配管97の他端は背圧ポート67と接続する。マスタシリンダハウジング11は、正圧液路78a、背圧液路78b、第1シミュレータ液路61および第2シミュレータ液路62を有する。正圧液路78aの一端はS系統の供給液路18Sと接続する。正圧液路78aの他端は正圧室81と接続する。背圧液路78bの一端は、第1シミュレータ液路61の一端と第2シミュレータ液路62の一端との接続位置と接続する。背圧液路78bの他端は、背圧室82と接続する。第1シミュレータ液路61の他端は、背圧ポート98と接続する。第2シミュレータ液路62の他端は、S系統の補給液路17Sと接続する。第3コントロールユニット31Cは、ストロークシミュレータイン弁73およびストロークシミュレータアウト弁74の開閉動作を制御する。ストロークシミュレータイン弁73およびストロークシミュレータアウト弁74の動作は実施形態1に準じる。正圧側第2連通路37の一端は内部リザーバ38と接続する。正圧側第2連通路37の他端はS系統の第1接続液路32Sの第1マスタシリンダ液圧センサ30と第1遮断弁29Sとの間の位置と接続する。第1コントロールユニット31Aは、ストローク弁45の開閉動作を制御する。ストローク弁45の動作は実施形態1に準じる。
実施形態7のブレーキシステムBSは、マスタシリンダユニット1に電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合であっても、マスタシリンダ12で発生したブレーキ液を内部リザーバ38で吸収できる。よって、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
図11は、実施形態8のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態7のブレーキシステムBSは、正圧側第2連通路37およびストローク弁45が、実施形態4と同様に、第2液圧ユニット3に設置されている点で実施形態7と相違する。
第2液圧ユニットハウジング48は、正圧ポート99を有する。正圧側第2連通路37の一端は内部リザーバ63と接続する。正圧側第2連通路37の他端は正圧ポート99と接続する。第2コントロールユニット31Bは、ストローク弁45の開閉動作を制御する。ストローク弁45の動作は実施形態1に準じる。正圧ポート99には、正圧配管100の一端が接続する。マスタシリンダハウジング11は、正圧ポート101および正圧液路102を有する。正圧ポート101には、正圧配管100の他端および正圧液路102の一端と接続する。正圧液路102の他端は、S系統の供給液路18Sの正圧液路78aよりも供給ポート20P側の位置と接続する。
実施形態8のブレーキシステムBSは、マスタシリンダユニット1に電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合であっても、マスタシリンダ12で発生したブレーキ液を内部リザーバ63で吸収できる。よって、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
図12は、実施形態9のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態9のブレーキシステムBSは、正圧側第2連通路37およびストローク弁45が、実施形態2と同様に、マスタシリンダユニット1に設置されている点、ストロークシミュレータイン弁73およびストロークシミュレータアウト弁74が、実施形態3と同様に、第1液圧ユニット2に設置されている点で実施形態7と相違する。
正圧側第2連通路37の一端はS系統の供給液路18Sと接続する。正圧側第2連通路37の他端は正圧液路78aと接続する。背圧液路78bは背圧配管97の一端と接続する。背圧配管97の他端は第1液圧ユニットハウジング26の背圧ポート67と接続する。
実施形態9のブレーキシステムBSは、第2コントロールユニット31Bに電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合であっても、マスタシリンダ12で発生したブレーキ液圧をリザーバタンク10で吸収できる。よって、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
図13は、実施形態10のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態10のブレーキシステムBSは、正圧側第2連通路37およびストローク弁45が、実施形態4と同様に、第2液圧ユニット3に設置されている点で実施形態9と相違する。
実施形態10において、ストロークシミュレータユニット53は、マスタシリンダユニット1と一体的に設けられ、ストロークシミュレータアウト弁74は、第1液圧ユニット2に設置され、ストローク弁45は、第2液圧ユニット3に設置されている。これにより、第1コントロールユニット31Aに電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合であっても、マスタシリンダ12で発生したブレーキ液を内部リザーバ63で吸収できる。よって、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
図14は、実施形態11のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態11のブレーキシステムBSは、ストロークシミュレータイン弁73およびストロークシミュレータアウト弁74が、実施形態1と同様に、第2液圧ユニット3に設置されている点で実施形態9と相違する。背圧ポート67と背圧液路78bは、実施形態5と同様、背圧配管97により接続される。
実施形態11のブレーキシステムBSは、第2コントロールユニット31Bに電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合であっても、マスタシリンダ12で発生したブレーキ液圧をリザーバタンク10で吸収できる。よって、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
図15は、実施形態12のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態12のブレーキシステムBSは、正圧側第2連通路37およびストローク弁45が、実施形態7と同様に、第1液圧ユニット2に設置されている点で実施形態11と相違する。
実施形態12のブレーキシステムBSにおいて、ストロークシミュレータユニット53は、マスタシリンダユニット1と一体的に設けられ、ストロークシミュレータアウト弁74は、第2液圧ユニット3に設置され、ストローク弁45は、第1液圧ユニット2に設置されているブレーキシステム。これにより、第2コントロールユニット31Bに電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合であっても、マスタシリンダ12で発生したブレーキ液を内部リザーバ38で吸収できる。よって、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
図16は、実施形態13のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態13のブレーキシステムBSは、正圧側第2連通路37およびストローク弁45がストロークシミュレータハウジング103に設置されている点、ストロークシミュレータユニット53がストロークシミュレータハウジング103の内部に収容されている点で実施形態4と相違する。
ストロークシミュレータハウジング103は、正圧ポート104、補給ポート105および背圧ポート106を有する。正圧ポート104は正圧液路78aと接続する。補給ポート105は補給液路68と接続する。背圧ポート106は背圧液路78bと接続する。正圧側第2連通路37の一端は正圧液路78aと接続する。正圧側第2連通路37の他端は補給液路68と接続する。ストロークシミュレータハウジング103は、第4コントロールユニット31Dを有する。第4コントロールユニット31Dは、ストローク弁45の開閉動作を制御する。ストローク弁45の動作は実施形態1に準じる。正圧ポート104と正圧ポート41は、正圧配管107を介して接続する。補給ポート105と補給ポート66は、補給配管108を介して接続する。背圧ポート106と背圧ポート67は、背圧配管109を介して接続する。
実施形態13のブレーキシステムBSは、第1コントロールユニット31Aに電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合であっても、マスタシリンダ12で発生したブレーキ液圧を内部リザーバ38で吸収できる。よって、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
図17は、実施形態14のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態14のブレーキシステムBSは、ストロークシミュレータイン弁73およびストロークシミュレータアウト弁74が、実施形態1と同様に、第2液圧ユニット3に設置されている点で実施形態13と相違する。
実施形態14のブレーキシステムBSは、第2コントロールユニット31Bに電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合であっても、マスタシリンダ12で発生したブレーキ液圧を内部リザーバ38で吸収できる。よって、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
図18は、実施形態15のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態15のブレーキシステムBSは、正圧側第2連通路37およびストローク弁45が、実施形態6と同様に、第1液圧ユニット2に設置されている点、ストロークシミュレータイン弁73およびストロークシミュレータアウト弁74がストロークシミュレータハウジング103に設置されている点で実施形態14と相違する。
背圧液路78bは、第1シミュレータ液路61の一端と第2シミュレータ液路62の一端との接続位置と接続する。第1シミュレータ液路61の他端は背圧ポート106と接続する。第2シミュレータ液路62の他端は補給液路68と接続する。第4コントロールユニット31Dは、ストロークシミュレータイン弁73およびストロークシミュレータアウト弁74の開閉動作を制御する。ストロークシミュレータイン弁73およびストロークシミュレータアウト弁74の動作は実施形態1に準じる。
実施形態15のブレーキシステムBSは、第4コントロールユニット31Dに電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合であっても、マスタシリンダ12で発生したブレーキ液圧を内部リザーバ38で吸収できる。よって、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
図19は、実施形態16のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態16のブレーキシステムBSは、正圧側第2連通路37およびストローク弁45が、実施形態4と同様に、第2液圧ユニット3に設置されている点で実施形態15と相違する。
実施形態16のブレーキシステムBSは、第4コントロールユニット31Dに電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合であっても、マスタシリンダ12で発生したブレーキ液圧を内部リザーバ63で吸収できる。よって、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
図20は、実施形態17のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態17のブレーキシステムBSは、正圧側第2連通路37に代えて背圧側第2連通路110を有する点で実施形態1と相違する。
第1液圧ユニットハウジング26は、背圧ポート111を有する。背圧側第2連通路110の一端は第1還流液路35と接続する。背圧側第2連通路110の他端は背圧ポート111と接続する。背圧側第2連通路110にはストローク弁45がある。ストローク弁45の動作は実施形態1に準じる。第2液圧ユニットハウジング48は、背圧ポート112および背圧液路113を有する。背圧ポート111と背圧ポート112は背圧配管114を介して接続する。背圧液路113の一端は背圧ポート112と接続する。背圧液路113の他端は背圧液路60と接続する。
実施形態17のブレーキシステムBSは、ストロークシミュレータ76の背圧室82と一端が接続し、第2ポンプ50の吸入側(第1還流液路35)と他端が接続する背圧側第2連通路110と、背圧側第2連通路110に設けられたストローク弁45と、を備える。これにより、第2コントロールユニット31Bに電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合であっても、ストローク弁45を開弁方向に動作させることにより、背圧室82のブレーキ液圧を背圧液路113、背圧配管114、背圧側第2連通路110から内部リザーバ38へと排出でき、内部リザーバ38で吸収できる。よって、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
また、ストロークシミュレータアウト弁74が開弁不能となってもストロークシミュレータ76が機能するため、所望のブレーキ操作反力を生成できる。この結果、良好なペダルフィーリングを実現できる。
図21は、実施形態18のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態18のブレーキシステムBSは、正圧側第2連通路37に代えて背圧側第2連通路110を有する点で実施形態2と相違する。
マスタシリンダハウジング11は、背圧ポート111を有する。背圧側第2連通路110の一端はS系統の補給液路17Sと接続する。背圧側第2連通路110の他端は背圧ポート111と接続する。背圧側第2連通路110にはストローク弁45がある。
背圧ポート111は、背圧配管114を介して背圧ポート112と接続する。背圧ポート112は、背圧液路113を介して背圧液路60と接続する。
実施形態18のブレーキシステムBSは、第4コントロールユニット31Dに電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合であっても、背圧室82のブレーキ液圧をリザーバタンク10で吸収できる。よって、実施形態17と同様の作用効果を奏する。
図22は、実施形態19のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態19のブレーキシステムBSは、正圧側第2連通路37に代えて背圧側第2連通路110を有する点で実施形態3と相違する。
マスタシリンダハウジング11は、背圧ポート111を有する。背圧側第2連通路110の一端はS系統の補給液路17Sと接続する。背圧側第2連通路110の他端は背圧ポート111と接続する。背圧側第2連通路110にはストローク弁45がある。背圧ポート111は、背圧配管114を介して背圧ポート112と接続する。背圧ポート112は、背圧液路113を介して背圧液路60と接続する。
実施形態19のブレーキシステムBSは、第1コントロールユニット31Aに電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合であっても、背圧室82のブレーキ液圧をリザーバタンク10で吸収できる。よって、実施形態17と同様の作用効果を奏する。
図23は、実施形態20のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態20のブレーキシステムBSは、正圧側第2連通路37に代えて背圧側第2連通路110を有する点で実施形態4と相違する。
第2液圧ユニットハウジング48は、背圧ポート111を有する。背圧側第2連通路110の一端はS系統の補給液路17Sと接続する。背圧側第2連通路110の他端は背圧ポート111と接続する。背圧側第2連通路110にはストローク弁45がある。第1液圧ユニットハウジング26は、背圧ポート112および背圧液路113を有する。背圧ポート112は、背圧配管114を介して背圧ポート111と接続する。背圧液路113の一端は背圧ポート112と接続する。背圧ポート113の他端は背圧液路60と接続する。
実施形態20のブレーキシステムBSは、第2コントロールユニット31Bに電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合であっても、背圧室82のブレーキ液圧を内部リザーバ38で吸収できる。よって、実施形態17と同様の作用効果を奏する。
図24は、実施形態21のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態21のブレーキシステムBSは、正圧側第2連通路37に代えて背圧側第2連通路110を有する点で実施形態5と相違する。
マスタシリンダハウジング11は、背圧ポート111を有する。背圧側第2連通路110の一端はS系統の補給液路17Sと接続する。背圧側第2連通路110の他端は背圧ポート111と接続する。背圧側第2連通路110にはストローク弁45がある。第1液圧ユニットハウジング26は、背圧ポート112および背圧液路113を有する。背圧ポート112は、背圧配管114を介して背圧ポート111と接続する。背圧液路113の一端は背圧ポート112と接続する。背圧液路113の他端はストロークシミュレータ76の背圧液路78cと接続する。背圧液路78cは背圧室82と接続する。
実施形態21のブレーキシステムBSでは、第2コントロールユニット31Bに電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合であっても、背圧室82のブレーキ液圧をリザーバタンク10で吸収できる。よって、実施形態17と同様の作用効果を奏する。
図25は、実施形態22のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態22のブレーキシステムBSは、正圧側第2連通路37に代えて背圧側第2連通路110を有する点で実施形態6と相違する。
第1液圧ユニットハウジング26は、背圧ポート67aを有する。背圧側第2連通路110の一端は背圧ポート67aと接続する。背圧側第2連通路110の他端は第1還流液路35と接続する。背圧側第2連通路110にはストローク弁45がある。背圧ポート67aはストロークシミュレータ76の背圧液路78cと接続する。背圧液路78cは背圧室82と接続する。
実施形態22のブレーキシステムBSは、第2コントロールユニット31Bに電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合であっても、背圧室82のブレーキ液圧を内部リザーバ38で吸収できる。よって、実施形態17と同様の作用効果を奏する。
図26は、実施形態23のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態23のブレーキシステムBSは、正圧側第2連通路37に代えて背圧側第2連通路110を有する点で実施形態7と相違する。
第1液圧ユニットハウジング26は、背圧ポート111を有する。背圧側第2連通路110の一端は内部リザーバ38と接続する。背圧側第2連通路110の他端は背圧ポート111と接続する。背圧側第2連通路110にはストローク弁45がある。マスタシリンダハウジング11は、背圧ポート115および背圧液路117を有する。背圧ポート115は、背圧配管116を介して背圧ポート111と接続する。背圧液路117の一端は背圧ポート115と接続する。背圧液路117の他端は、第1シミュレータ液路61の一端と第2シミュレータ液路62の一端との接続位置と接続する。
実施形態23のブレーキシステムBSは、マスタシリンダユニット1に電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合であっても、背圧室82のブレーキ液圧を内部リザーバ38で吸収できる。よって、実施形態17と同様の作用効果を奏する。
図27は、実施形態24のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態24のブレーキシステムBSは、正圧側第2連通路37に代えて背圧側第2連通路110を有する点で実施形態8と相違する。
第2液圧ユニットハウジング48は、背圧ポート111を有する。背圧側第2連通路110の一端は内部リザーバ63と接続する。背圧側第2連通路110の他端は背圧ポート111と接続する。背圧側第2連通路110にはストローク弁45がある。マスタシリンダハウジング11は、背圧ポート115および背圧液路117を有する。背圧ポート115は、背圧配管116を介して背圧ポート111と接続する。背圧液路117の一端は背圧ポート115と接続する。背圧ポート117の他端は、第1シミュレータ液路61の一端と第2シミュレータ液路62の一端との接続位置と接続する。
実施形態24のブレーキシステムBSは、マスタシリンダユニット1に電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合であっても、背圧室82のブレーキ液圧を内部リザーバ63で吸収できる。よって、実施形態17と同様の作用効果を奏する。
図28は、実施形態25のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態25のブレーキシステムBSは、正圧側第2連通路37に代えて背圧側第2連通路110を有する点で実施形態9と相違する。
背圧側第2連通路110の一端はS系統の補給液路17Sと接続する。背圧側第2連通路110の他端は背圧室82と接続する。背圧側第2連通路110にはストローク弁45がある。
実施形態25のブレーキシステムBSは、第2コントロールユニット31Bに電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合であっても、背圧室82のブレーキ液圧をリザーバタンク10で吸収できる。よって、実施形態17と同様の作用効果を奏する。
図29は、実施形態26のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態26のブレーキシステムBSは、正圧側第2連通路37に代えて背圧側第2連通路110を有する点で実施形態10と相違する。
第2液圧ユニットハウジング48は、背圧ポート111を有する。背圧側第2連通路110の一端は内部リザーバ63と接続する。背圧側第2連通路110の他端は背圧ポート111と接続する。背圧側第2連通路110にはストローク弁45がある。第1液圧ユニットハウジング26は、背圧ポート112および背圧液路113を有する。背圧ポート112は、背圧配管114を介して背圧ポート111と接続する。背圧液路113の一端は背圧ポート112と接続する。背圧液路113の他端は背圧液路60と接続する。
実施形態26のブレーキシステムBSは、第1コントロールユニット31Aに電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合であっても、背圧室82のブレーキ液圧を内部リザーバ63で吸収できる。よって、実施形態17と同様の作用効果を奏する。
図30は、実施形態27のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態27のブレーキシステムBSは、正圧側第2連通路37に代えて背圧側第2連通路110を有する点で実施形態11と相違する。背圧側第2連通路110の一端はS系統の補給液路17Sと接続する。背圧側第2連通路110の他端は背圧室82と接続する。背圧側第2連通路110にはストローク弁45がある。
実施形態27のブレーキシステムBSは、第2コントロールユニット31Bに電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合であっても、背圧室82のブレーキ液圧をリザーバタンク10で吸収できる。よって、実施形態17と同様の作用効果を奏する。
図31は、実施形態28のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態28のブレーキシステムBSは、正圧側第2連通路37に代えて背圧側第2連通路110を有する点で実施形態12と相違する。
第1液圧ユニットハウジング26は、背圧ポート111を有する。背圧ポート111は、背圧配管114を介して背圧配管97と接続する。背圧側第2連通路110の一端は背圧ポート111と接続する。背圧側第2連通路110の他端は内部リザーバ38と接続する。背圧側第2連通路110にはストローク弁45がある。
実施形態28のブレーキシステムBSは、第2コントロールユニット31Bに電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合であっても、背圧室82のブレーキ液圧を内部リザーバ38で吸収できる。よって、実施形態17と同様の作用効果を奏する。
図32は、実施形態29のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態29のブレーキシステムBSは、正圧側第2連通路37に代えて背圧側第2連通路110を有する点で実施形態13と相違する。背圧側第2連通路110の一端は補給液路68と接続する。背圧側第2連通路110の他端は背圧液路68と接続する。背圧側第2連通路110にはストローク弁45がある。
実施形態29のブレーキシステムBSは、第1コントロールユニット31Aに電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合であっても、背圧室82のブレーキ液圧を内部リザーバ38で吸収できる。よって、実施形態17と同様の作用効果を奏する。
図33は、実施形態30のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態30のブレーキシステムBSは、正圧側第2連通路37に代えて背圧側第2連通路110を有する点で実施形態14と相違する。背圧側第2連通路110の一端は補給液路68と接続する。背圧側第2連通路110の他端は背圧液路78bと接続する。背圧側第2連通路110にはストローク弁45がある。
実施形態30のブレーキシステムBSは、第2コントロールユニット31Bに電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合であっても、背圧室82のブレーキ液圧を内部リザーバ38で吸収できる。よって、実施形態17と同様の作用効果を奏する。
図34は、実施形態31のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態31のブレーキシステムBSは、正圧側第2連通路37に代えて背圧側第2連通路110を有する点で実施形態15と相違する。
ストロークシミュレータハウジング103は、背圧ポート111を有する。背圧側第2連通路110の一端は第1還流液路35と接続する。背圧側第2連通路110の他端は背圧ポート111と接続する。背圧側第2連通路110にはストローク弁45がある。第2液圧ユニットハウジング26は、背圧ポート118および背圧液路120を有する。背圧ポート118は、背圧配管119を介して背圧ポート111と接続する。背圧液路120の一端は背圧ポート118と接続する。背圧液路120の他端は、第1シミュレータ液路61の一端と第2シミュレータ液路62の一端との接続位置と接続する。
実施形態31のブレーキシステムBSは、第4コントロールユニット31Dに電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合であっても、背圧室82のブレーキ液圧を内部リザーバ38で吸収できる。よって、実施形態17と同様の作用効果を奏する。
図35は、実施形態32のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態32のブレーキシステムBSは、正圧側第2連通路37に代えて背圧側第2連通路110を有する点で実施形態16と相違する。
第2液圧ユニットハウジング48は、背圧ポート111を有する。背圧側第2連通路110の一端は第2還流液路57と接続する。背圧側第2連通路110の他端は背圧ポート111と接続する。背圧側第2連通路110にはストローク弁45がある。ストロークシミュレータハウジング103は、背圧ポート118および背圧液路120を有する。背圧ポート118は、背圧配管119を介して背圧ポート111と接続する。背圧液路120の一端は背圧ポート118と接続する。背圧液路120の他端は、第1シミュレータ液路61の一端と第2シミュレータ液路62の一端との接続位置と接続する。
実施形態32のブレーキシステムBSは、第4コントロールユニット31Dに電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合であっても、背圧室82のブレーキ液圧を内部リザーバ63で吸収できる。よって、実施形態17と同様の作用効果を奏する。
図36は、実施形態33のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態33のブレーキシステムBSは、第1液圧ユニット2が反力生成部121および電磁弁122を有する点で実施形態1と相違する。
第1液圧ユニットハウジング26は、正圧液路123および背圧液路124を有する。正圧液路123の一端はP系統の第1接続液路32Pの第1遮断弁29Pよりも第1入力ポート39P側の位置と接続する。正圧液路123の他端は反力生成部121の正圧室125と接続する。正圧液路123には電磁弁122がある。電磁弁122はノーマルクローズ型のオンオフ弁である。背圧液路124の一端は第1還流液路35の第1調圧弁43よりも内部リザーバ38側の位置と接続する。背圧液路124の他端は反力生成部121の背圧室126と接続する。P系統の第1接続液路32Pの正圧液路123との接続位置には、第1マスタシリンダ液圧センサ30がある。第1接続液路32の第1遮断弁29よりも第1出力ポート40側の位置には液圧センサ127がある。反力生成部121は、シリンダ128、ピストン129、正圧室125、背圧室126および弾性体130を有する。ピストン129、正圧室125、背圧室126および弾性体130はシリンダ128の内部にある。ピストン129は、シリンダ128の内部を正圧室125と背圧室126とに画成する。弾性体130は、正圧室125の容積が縮小する方向にピストン129を付勢する。弾性体130はストロークシミュレータ76の第2スプリング83bよりもばね定数が大きい。なお、ストロークシミュレータ76は、弾性体83として第1スプリング83aおよび第2スプリング83bのみを有し、実施形態1のような底付きダンパ83cを持たない。反力生成部121の弾性体130は底付きダンパ83cの機能を模擬する。
実施形態33のブレーキシステムBSは、マスタシリンダ12のプライマリ室22Pと正圧室125が接続し、第1ポンプ28の吸入側(第1還流液路35)と背圧室126が接続し、ブレーキペダル8に操作反力を発生させる反力生成部121と、反力生成部121の正圧室125とマスタシリンダ12の第1接続液路32Pとの間に設けられた電磁弁122と、を備える。これにより、第1コントロールユニット31Aは、第2コントロールユニット31Bに電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合、ストローク弁45および反力生成部121を用いてブレーキ操作反力を生成できる。よって、実施形態1と同様の作用効果を奏する。また、ストローク弁45でペダルストローク全域のペダルフィーリングを生成する必要が無いため、ストローク弁45の制御を簡素化できる。
図37は、実施形態34のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態34のブレーキシステムBSは、第1液圧ユニット2が電磁弁131を有する点で実施形態33と相違する。
電磁弁131は、P系統の第1接続液路32Pの第1マスタシリンダ液圧センサ30よりも第1出力ポート40P側、かつ、正圧液路123との接続位置よりも第1入力ポート39P側の位置にある。電磁弁131はノーマルオープン型の比例制御弁である。
第1コントロールユニット31Aは、ブレーキペダル8が操作されていないとき、電磁弁131を閉弁し、P系統の第1連通弁44Pおよび電磁弁122を開弁方向に作動させ、第1モータ27を所定の回転数で作動させて反力生成部121にブレーキ液圧を蓄える。このとき、第2コントロールユニット31Bは、ソレノイドイン弁71を閉弁し、ホイルシリンダ液圧の上昇を回避する。第1コントロールユニット31Aは、第2コントロールユニット31Bに電源失陥がなく、かつ、ストロークシミュレータアウト弁74が閉故障していない場合、ブレーキペダル8が操作されると電磁弁122を開弁方向に作動させる。これにより、反力生成部121に蓄えられたブレーキ液は第1接続液路32Pから第2液圧ユニット3に送られるため、ステア・バイ・ワイヤ制御におけるホイルシリンダ液圧の昇圧応答性を向上できる。
第2コントロールユニット31Bに電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータアウト弁74が閉故障した場合の動作は実施形態33と同様である。よって、実施形態33と同様の作用効果を奏する。
図38は、実施形態35のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態35のブレーキシステムBSは、ストロークシミュレータユニット53を省略した点で実施形態33と相違する。正圧ポート41と背圧ポート67は正圧配管42を介して接続する。
実施形態35のブレーキシステムBSは、ストロークシミュレータアウト弁74が開弁不能か否かにかかわらず、ストローク弁45のオンオフ制御と反力生成部121によりブレーキ操作反力を生成する。ストローク弁45および電磁弁122の動作は実施形態33に準じる。実施形態35のブレーキシステムBSでは、ストロークシミュレータを省略したことにより、第2液圧ユニット3の大型化を抑制できる。
図39は、実施形態36のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態36のブレーキシステムBSは、ストロークシミュレータ76の背圧室82が大気開放されている点、ストロークシミュレータイン弁73およびストロークシミュレータアウト弁74に代えてストロークシミュレータ弁132を有する点で実施形態3と相違する。
ストロークシミュレータ弁132は正圧液路36にある。ストロークシミュレータ弁132は、ノーマルクローズ型のオンオフ弁である。第1コントロールユニット31Aは、ストロークシミュレータ弁132の開閉動作を制御する。ストロークシミュレータ弁132の動作は実施形態1のストロークシミュレータアウト弁74の動作に準じる。第2液圧ユニットハウジング48は、ストローク弁45およびバイパス通路133を有する。バイパス通路133の一端は内部リザーバ63と接続する。バイパス通路133の他端はS系統の第2接続液路54Sの第2遮断弁51Sよりも第2入力ポート64S側と接続する。バイパス通路133にはストローク弁45がある。第2コントロールユニット31Bは、ストローク弁45の開閉動作を制御する。ストローク弁45の動作は実施形態1に準じる。
実施形態36のブレーキシステムBSは、第2接続液路54Sと内部リザーバ63とを接続するバイパス通路133と、バイパス通路133に設けられたストローク弁45と、を備える。よって、第1コントロールユニット31Aに電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータ弁132が閉故障した場合であっても、ストローク弁45を開弁方向に動作させることにより、マスタシリンダ12で発生したブレーキ液圧をバイパス通路133から内部リザーバ38へと排出でき、内部リザーバ38で吸収できる。よって、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
図40は、実施形態37のブレーキシステムBSの概略構成を液圧回路と共に示す図である。実施形態37のブレーキシステムは、バイパス通路133の一端をストロークシミュレータ76の正圧室81と接続した点で実施形態36と相違する。
第2液圧ユニットハウジング48は正圧ポート134を有する。バイパス通路133の一端は正圧ポート134と接続する。第1液圧ユニットハウジング26は、正圧ポート135、バイパス通路137を有する。正圧ポート135は正圧配管136を介して正圧ポート134と接続する。バイパス通路137の一端は正圧ポート135と接続する。バイパス通路137の他端は、正圧液路36のストロークシミュレータ弁132よりも正圧ポート41側の位置と接続する。
実施形態37のブレーキシステムBSは、よって、第1コントロールユニット31Aに電源失陥が生じた場合、またはストロークシミュレータ弁132が閉故障した場合であっても、マスタシリンダ12で発生したブレーキ液をバイパス通路133,137から正圧室81へ供給できる。つまり、ストロークシミュレータ76の正常な作動を維持できる。よって、実施形態36と同様の作用効果を奏する。
以上、本発明を実施するための実施形態を説明したが、本発明の具体的な構成は実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
ストローク弁を比例制御弁とし、比例制御によりストローク弁の開度を調整することでブレーキ操作反力を生成してもよい。
第2連通路の一端は、正圧室または背圧室と直接接続してもよいし、正圧側第1連通路または背圧側第1連通路から分岐してもよい。
第2連通路の他端と接続する液圧源の吸入側は、リザーバ、内部リザーバ、ポンプ吸入液路等の低圧部であればよい。
バイパス通路の一端は、正圧室または背圧室と直接接続してもよいし、正圧側第1連通路から分岐してもよい。
液圧制御装置は、その一つの態様において、ブレーキペダル操作に応じてブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダと、前記ブレーキ液圧に応じて車輪に制動力を付与するホイルシリンダと、を接続する接続液路と、前記接続液路に配置された遮断弁と、前記接続液路の前記遮断弁よりも前記ホイルシリンダ側にブレーキ液を吐出する液圧源と、前記ブレーキペダルに操作反力を発生させるストロークシミュレータの正圧室と、前記マスタシリンダと、を接続する正圧側第1連通路と、前記ストロークシミュレータの背圧室と、前記液圧源の吸入側と、を接続する背圧側第1連通路と、前記背圧側第1連通路に設けられたストロークシミュレータ弁と、前記正圧室または前記背圧室と一端が接続し、前記液圧源の吸入側と他端が接続する第2連通路と、前記第2連通路に設けられたストローク弁と、を備える。
より好ましい態様では、上記態様において、前記ストローク弁を開閉作動させる第1コントロールユニットと、前記ストロークシミュレータ弁を開閉作動させる第2コントロールユニットと、を備える。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記第1コントロールユニットは、前記第2コントロールユニットが失陥した場合または前記ストロークシミュレータ弁が閉故障した場合、前記ストローク弁を開閉作動させる。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記第2連通路は、前記正圧室と一端が接続し、前記液圧源の吸入側と他端が接続する正圧側第2連通路である。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記マスタシリンダと一室が接続し、前記液圧源の吸入側と他室が接続し、前記ブレーキペダルに操作反力を発生させる反力生成部と、前記反力生成部の一室と前記マスタシリンダの接続路間に設けられた電磁弁と、を備える。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記第2連通路は、前記背圧室と一端が接続し、前記液圧源の吸入側と他端が接続する背圧側第2連通路である。
好ましくは、上記態様において、前記ストローク弁を開閉作動させる第1コントロールユニットと、前記ストロークシミュレータ弁を開閉作動させる第2コントロールユニットと、を備える。
別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記第1コントロールユニットは、前記第2コントロールユニットが失陥した場合または前記ストロークシミュレータ弁が閉故障した場合、前記ストローク弁を開弁方向に作動させる。
別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記第2連通路は、前記正圧室と一端が接続し、前記液圧源の吸入側と他端が接続する正圧側第2連通路である。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記第2連通路は、前記背圧室と一端が接続し、前記液圧源の吸入側と他端が接続する背圧側第2連通路である。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記ストロークシミュレータユニットは、前記第1液圧ユニットと一体的に設けられ、前記ストロークシミュレータ弁は、前記第1液圧ユニットに設置され、前記ストローク弁は、前記第2液圧ユニットに設置されている。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記ストロークシミュレータユニットは、前記第1液圧ユニットと一体的に設けられ、前記ストロークシミュレータ弁は、前記第2液圧ユニットに設置され、前記ストローク弁は、前記第1液圧ユニットに設置されている。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記ストロークシミュレータユニットは、前記マスタシリンダユニットと一体的に設けられ、前記ストロークシミュレータ弁は、前記第1液圧ユニットに設置され、前記ストローク弁は、前記第2液圧ユニットに設置されている。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記ストロークシミュレータユニットは、前記マスタシリンダユニットと一体的に設けられ、前記ストロークシミュレータ弁は、前記第2液圧ユニットに設置され、前記ストローク弁は、前記第1液圧ユニットに設置されている。
さらに別の好ましい態様では、上記態様のいずれかにおいて、前記ストローク弁を開閉作動させる第1コントロールユニットと、前記ストロークシミュレータ弁を開閉作動させる第2コントロールユニットと、を備える。
FL,FR,RL,RR 車輪
W/C ホイルシリンダ
1 マスタシリンダユニット
2 第1液圧ユニット
3 第2液圧ユニット
4P プライマリ配管(接続液路)
4S セカンダリ配管(接続液路)
6P プライマリ配管(接続液路)
6S セカンダリ配管(接続液路)
7FL,7FR,7RL,7RR ホイルシリンダ配管(接続液路)
8 ブレーキペダル
12 マスタシリンダ
28 第1ポンプ(第1液圧源)
31A 第1コントロールユニット
31B 第2コントロールユニット
32 第1接続液路(接続液路)
36 正圧液路(正圧側第1連通路)
37 正圧側第2連通路
39 第1入力ポート
40 第1出力ポート
41 正圧ポート(正圧側第1連通路)
42 正圧配管(正圧側第1連通路)
45 ストローク弁
50 第2ポンプ(第2液圧源)
51第2遮断弁
53 ストロークシミュレータユニット
54 第2接続液路(接続液路)
60 背圧液路(背圧側第1連通路)
62 第2シミュレータ液路(背圧側第1連通路)
64 第2入力ポート
65 第2出力ポート
67 背圧ポート(背圧側第1連通路)
74 ストロークシミュレータアウト弁(ストロークシミュレータ弁)
76 ストロークシミュレータ
77 正圧ポート(正圧側第1連通路)
78a 正圧液路(正圧側第1連通路)
78b 背圧液路(背圧側第1連通路)
81 正圧室
82 背圧室
110 背圧側第2連通路
121 反力生成部
122 電磁弁
132 ストロークシミュレータ弁
133 バイパス通路
Claims (11)
- ブレーキペダル操作に応じてブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダと、前記ブレーキ液圧に応じて車輪に制動力を付与するホイルシリンダと、を接続する接続液路と、
前記接続液路に配置された遮断弁と、
前記接続液路の前記遮断弁よりも前記ホイルシリンダ側にブレーキ液を吐出する液圧源と、
前記ブレーキペダルに操作反力を発生させるストロークシミュレータの正圧室と、前記マスタシリンダと、を接続する正圧側第1連通路と、
前記ストロークシミュレータの背圧室と、前記液圧源の吸入側と、を接続する背圧側第1連通路と、
前記背圧側第1連通路に設けられたストロークシミュレータ弁と、
前記正圧室または前記背圧室と一端が接続し、前記液圧源の吸入側と他端が接続する第2連通路と、
前記第2連通路に設けられたストローク弁と、
を備える液圧制御装置。 - 請求項1に記載の液圧制御装置において、
前記ストローク弁を開閉作動させる第1コントロールユニットと、
前記ストロークシミュレータ弁を開閉作動させる第2コントロールユニットと、
を備える液圧制御装置。 - 請求項2に記載の液圧制御装置において、
前記第1コントロールユニットは、前記第2コントロールユニットが失陥した場合または前記ストロークシミュレータ弁が閉故障した場合、前記ストローク弁を開弁方向に作動させる液圧制御装置。 - 請求項2に記載の液圧制御装置において、
前記第1コントロールユニットは、前記第2コントロールユニットが失陥した場合または前記ストロークシミュレータ弁が閉故障した場合、前記ストローク弁を開閉作動させる液圧制御装置。 - 請求項1に記載の液圧制御装置において、
前記第2連通路は、前記正圧室と一端が接続し、前記液圧源の吸入側と他端が接続する正圧側第2連通路である液圧制御装置。 - 請求項5に記載の液圧制御装置において、
前記マスタシリンダと一室が接続し、前記液圧源の吸入側と他室が接続し、前記ブレーキペダルに操作反力を発生させる反力生成部と、
前記反力生成部の一室と前記マスタシリンダの接続路間に設けられた電磁弁と、
を備える液圧制御装置。 - 請求項1に記載の液圧制御装置において、
前記第2連通路は、前記背圧室と一端が接続し、前記液圧源の吸入側と他端が接続する背圧側第2連通路である液圧制御装置。 - ブレーキペダル操作に応じてブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダと、前記ブレーキ液圧に応じて車輪に制動力を付与するホイルシリンダと、を接続する接続液路と、
前記接続液路に配置された遮断弁と、
前記接続液路の前記遮断弁よりも前記ホイルシリンダ側にブレーキ液を吐出する液圧源と、
前記ブレーキペダルに操作反力を発生させるストロークシミュレータの正圧室と、前記マスタシリンダと、を接続する正圧側第1連通路と、
前記正圧側第1連通路に設けられたストロークシミュレータ弁と、
前記正圧側第1連通路の前記ストロークシミュレータ弁よりも前記マスタシリンダ側または前記接続液路と、前記正圧室または前記液圧源の吸入側と、を接続するバイパス通路と、
前記バイパス通路に設けられたストローク弁と、
を備える液圧制御装置。 - ブレーキペダル操作に応じてブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダを有するマスタシリンダユニットと、
前記マスタシリンダユニットと接続された第1液圧ユニットであって、
前記マスタシリンダと接続する第1入力ポートと、
前記第1入力ポートと接続する第1接続液路と、
前記第1接続液路に配置された第1遮断弁と、
前記第1接続液路と接続する第1出力ポートと、
前記第1接続液路の前記第1遮断弁よりも前記第1出力ポート側にブレーキ液を吐出する第1液圧源と、
を有する第1液圧ユニットと、
前記第1液圧ユニットと接続された第2液圧ユニットであって、
前記第1出力ポートと接続する第2入力ポートと、
前記第2入力ポートと接続する第2接続液路と、
前記第2接続液路に配置された第2遮断弁と、
前記第2接続液路と一端部が接続し、ブレーキ液圧に応じて車輪に制動力を付与するホイルシリンダと他端部が接続する第2出力ポートと、
前記第2接続液路の前記第2遮断弁よりも前記第2出力ポート側にブレーキ液を吐出する第2液圧源と、
を有する第2液圧ユニットと、
前記ブレーキペダルに操作反力を発生させるストロークシミュレータを有するストロークシミュレータユニットと、
前記ストロークシミュレータの正圧室と、前記マスタシリンダと、を接続する正圧側第1連通路と、
前記ストロークシミュレータの背圧室と、前記第1液圧源または第2液圧源の吸入側と、を接続する背圧側第1連通路と、
前記背圧側第1連通路に設けられ、前記マスタシリンダユニット、第1液圧ユニット、第2液圧ユニットまたは前記ストロークシミュレータユニットのいずれかに配置されたストロークシミュレータ弁と、
前記正圧室または前記背圧室と一端が接続し、前記液圧源の吸入側と他端が接続する第2連通路と、
前記第2連通路に設けられ、前記ストロークシミュレータ弁が配置されたユニットとは別のユニットに配置されたストローク弁と、
を備えるブレーキシステム。 - 請求項9に記載のブレーキシステムにおいて、
前記ストロークシミュレータユニットは、前記第2液圧ユニットと一体的に設けられ、
前記ストロークシミュレータ弁は、前記第2液圧ユニットに設置され、
前記ストローク弁は、前記第1液圧ユニットに設置されているブレーキシステム。 - ブレーキペダル操作に応じてブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダを有するマスタシリンダユニットと、
前記マスタシリンダユニットと接続された第1液圧ユニットであって、
前記マスタシリンダと接続する第1入力ポートと、
前記第1入力ポートと接続する第1接続液路と、
前記第1接続液路に配置された第1遮断弁と、
前記第1接続液路と接続する第1出力ポートと、
前記第1接続液路の前記第1遮断弁よりも前記第1出力ポート側にブレーキ液を吐出する第1液圧源と、
を有する第1液圧ユニットと、
前記第1液圧ユニットと接続された第2液圧ユニットであって、
前記第1出力ポートと接続する第2入力ポートと、
前記第2入力ポートと接続する第2接続液路と、
前記第2接続液路に配置された第2遮断弁と、
前記第2接続液路と一端部が接続し、ブレーキ液圧に応じて車輪に制動力を付与するホイルシリンダと他端部が接続する第2出力ポートと、
前記第2接続液路の前記第2遮断弁よりも前記第2出力ポート側にブレーキ液を吐出する第2液圧源と、
を有する第2液圧ユニットと、
前記ブレーキペダルに操作反力を発生させるストロークシミュレータを有するストロークシミュレータユニットと、
前記ストロークシミュレータの正圧室と、前記マスタシリンダと、を接続する正圧側第1連通路と、
前記正圧側第1連通路に設けられ、前記マスタシリンダユニット、第1液圧ユニット、第2液圧ユニットまたは前記ストロークシミュレータユニットのいずれかに配置されたストロークシミュレータ弁と、
前記正圧側第1連通路の前記ストロークシミュレータ弁よりも前記マスタシリンダ側または前記接続液路と、前記正圧室または前記液圧源の吸入側と、を接続するバイパス通路と、
前記バイパス通路に設けられ、前記ストロークシミュレータ弁が配置されたユニットとは別のユニットに配置されたストローク弁と、
を備えるブレーキシステム。
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