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JP2018190260A - 医療情報管理装置及び医療情報共有システム - Google Patents

医療情報管理装置及び医療情報共有システム Download PDF

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JP2018190260A
JP2018190260A JP2017093501A JP2017093501A JP2018190260A JP 2018190260 A JP2018190260 A JP 2018190260A JP 2017093501 A JP2017093501 A JP 2017093501A JP 2017093501 A JP2017093501 A JP 2017093501A JP 2018190260 A JP2018190260 A JP 2018190260A
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Abstract

【課題】医療情報を共有するシステムの効率化を図る。
【解決手段】患者の医療情報を記憶する医療情報管理装置10は、患者ごとに、当該患者の医療情報の共有に係る同意書が入手されているか否かを示す同意書入手有無情報と、当該同意書を入手すべき医療関係者と、を対応付けて記憶し、対象患者に対応する同意書が入手されている場合に、通信ネットワークNを介してデータ通信可能な施設端末20に対して当該患者の医療情報を公開し、対象患者に対応する同意書が入手されていない場合に、施設端末20からの当該患者の医療情報の参照を不可とする。医療情報管理装置10は、同意書が入手されていない患者について、所定のタイミングで当該患者に対応する同意書を入手すべき医療関係者の通知先に対して、同意書の入手を促す警告を通知する。
【選択図】図1

Description

本発明は、医療情報管理装置及び医療情報共有システムに関する。
近年、医療技術の多様化に伴い、特定機能を持つ病院や診療所等の複数の医療施設が医療情報を共有し、連携して患者の検査や治療を行う医療連携が普及しつつある。また、在宅療養・介護の重要性が増してきており、病院、診療所、訪問看護ステーション、介護事業所等の医療施設間で患者の情報が共有されるようになってきている。具体的には、各医療施設から通信ネットワークを介して接続された医療情報管理装置に医療情報をアップロードし、連携先の他の医療施設から医療情報をダウンロードするシステムが利用されている。
検査結果やカルテ等の医療情報は、患者の個人的な情報であるため、医療情報を他の医療施設において利用するためには、患者から情報共有に対する同意書を入手する必要がある。
例えば、医療端末から共有サーバー装置に共有カルテの提供が要求された場合に、共有サーバー装置は、提供同意情報を確認し、患者が共有カルテの提供に同意しているときには、共有カルテを医療端末に提供し、患者が共有カルテの提供に同意していないときには、共有カルテの提供を拒否する医療情報システムが提案されている(特許文献1参照)。
特開2007−052815号公報
しかしながら、各医療施設において、通信ネットワークを介して医療情報を共有するシステムを導入したとしても、実際の医療現場においては、そもそも同意書自体の入手に時間が取られるという問題があった。同意書が入手されない間は、医療情報は公開されないため、医療施設間の情報共有による医療・介護の効率化や患者の負担減少等のメリットが得られない。
本発明は、上記の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、医療情報を共有するシステムの効率化を図ることを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、患者ごとに、当該患者の医療情報を記憶する医療情報記憶手段を有する医療情報管理装置であって、患者ごとに、当該患者の医療情報の共有に係る同意書が入手されているか否かを示す同意書入手有無情報と、当該同意書を入手すべき医療関係者と、を対応付けて記憶する同意書情報記憶手段と、対象患者について、当該患者に対応する同意書入手有無情報に基づいて、当該患者に対応する同意書が入手されているか否かを判断し、当該患者に対応する同意書が入手されていると判断された場合に、当該医療情報管理装置と通信ネットワークを介してデータ通信可能な端末装置に対して当該患者の医療情報を公開し、当該患者に対応する同意書が入手されていないと判断された場合に、前記端末装置からの当該患者の医療情報の参照を不可とする公開制御手段と、前記同意書入手有無情報に基づいて、同意書が入手されていないと判断された患者について、所定のタイミングで当該患者に対応する同意書を入手すべき医療関係者の通知先に対して、同意書の入手を促す警告を通知する警告手段と、を備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の医療情報管理装置において、患者ごとに、当該患者又は当該患者の家族に対して医療情報の共有について説明が行われた日付を記憶する日付記憶手段を備え、前記警告手段は、同意書が入手されていないと判断された患者について、前記日付記憶手段に記憶されている当該患者に対応する日付から一定時間が経過した場合に、前記同意書の入手を促す警告を通知する。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の医療情報管理装置において、予め定められた間隔日数を記憶する間隔日数記憶手段を備え、前記警告手段は、前記間隔日数記憶手段に記憶されている間隔日数で、前記同意書の入手を促す警告を通知する。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の医療情報管理装置において、前記同意書入手有無情報に基づいて、同意書が入手されていないと判断された患者について、所定のタイミングで当該患者の通知先に対して、同意書の提出を促す警告を通知する第2警告手段を備える。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の医療情報管理装置において、前記同意書入手有無情報に基づいて、同意書が入手されていないと判断された患者について、前記端末装置からの当該患者の医療情報のアップロードを不可とするアップロード制御手段を備える。
請求項6に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の医療情報管理装置において、前記端末装置から医療情報のアップロード要求があった場合に、当該医療情報に係る患者に対応する同意書入手有無情報に基づいて、当該患者に対応する同意書が入手されていないと判断されたときには、アップロード対象の医療情報を保留領域に保存させ、当該患者に対応する同意書が入手されたと判断された後に、前記保留領域に保存されている医療情報を前記医療情報記憶手段に記憶させるアップロード制御手段を備える。
請求項7に記載の発明は、患者ごとに、当該患者の医療情報を記憶する医療情報記憶手段を有する医療情報管理装置と、当該医療情報管理装置と通信ネットワークを介してデータ通信可能な端末装置と、を備える医療情報共有システムであって、前記医療情報管理装置は、患者ごとに、当該患者の医療情報の共有に係る同意書が入手されているか否かを示す同意書入手有無情報と、当該同意書を入手すべき医療関係者と、を対応付けて記憶する同意書情報記憶手段と、対象患者について、当該患者に対応する同意書入手有無情報に基づいて、当該患者に対応する同意書が入手されているか否かを判断し、当該患者に対応する同意書が入手されていると判断された場合に、前記端末装置に対して当該患者の医療情報を公開し、当該患者に対応する同意書が入手されていないと判断された場合に、前記端末装置からの当該患者の医療情報の参照を不可とする公開制御手段と、前記同意書入手有無情報に基づいて、同意書が入手されていないと判断された患者について、所定のタイミングで当該患者に対応する同意書を入手すべき医療関係者の通知先に対して、同意書の入手を促す警告を通知する警告手段と、を備える。
本発明によれば、医療情報を共有するシステムの効率化を図ることができる。
本発明の実施の形態における医療情報共有システムのシステム構成図である。 医療情報管理装置の機能的構成を示すブロック図である。 施設情報テーブル、ユーザー情報テーブル、患者情報テーブル、同意書情報テーブル、名寄せ情報テーブル及びファイル情報テーブルの例を示す図である。 ファイル格納部におけるフォルダー構成を示す図である。 施設端末の機能的構成を示すブロック図である。 医療情報管理装置により実行される患者登録処理を示すフローチャートである。 医療情報管理装置により実行される患者登録処理を示すフローチャートである。 医療情報管理装置及び施設端末により実行される同意書入手時の同意書情報登録処理を示すラダーチャートである。 医療情報管理装置及び施設端末により実行される同意撤回時の同意書情報登録処理を示すラダーチャートである。 医療情報管理装置により実行される同意書未入手リマインド処理を示すフローチャートである。 医療情報管理装置により実行される同意書未入手リマインド処理を示すフローチャートである。 医療情報管理装置及び施設端末により実行されるアップロード処理を示すラダーチャートである。 患者リスト画面の例である。 アップロード画面の例である。 医療情報管理装置及び施設端末により実行される情報参照処理を示すラダーチャートである。 同意書が入手されていない患者の参照画面の例である。 同意書が入手されている患者の参照画面の例である。 訪問記録表示画面の例である。 変形例2における医療情報管理装置及び施設端末により実行される第2のアップロード処理を示すラダーチャートである。
以下、図面を参照して、本発明に係る医療情報共有システムの一実施形態について説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
〔医療情報共有システムの構成〕
図1に、本実施の形態における医療情報共有システム100のシステム構成を示す。
図1に示すように、医療情報共有システム100は、医療情報管理装置10と、各医療施設に所属する医療関係者が使用する端末装置としての施設端末20と、患者が使用する患者端末30と、を備えて構成されている。医療情報管理装置10、施設端末20、患者端末30は、通信ネットワークNを介してデータ通信可能に接続されている。
医療情報管理装置10は、施設端末20から登録される医療情報を蓄積し管理する。医療情報管理装置10は、クラウド環境に設けられたクラウドサーバーであってもよい。
施設端末20は、各医療施設に所属する医療関係者により使用されるPC(Personal Computer)、タブレット端末、スマートフォン等のコンピューター装置である。医療施設としては、主治医が所属する病院や診療所、患者の訪問看護を行う看護師が所属する訪問看護ステーション、患者のケアプランを作成するケアマネージャーや、患者の訪問介護を行う訪問介護員が所属する介護事業所、薬剤師が所属する調剤薬局等が挙げられる。
患者の検査、治療、在宅療養・介護等に携わる医療関係者は、施設端末20から患者に関する医療情報を登録する。登録された医療情報は、医療情報管理装置10に保存される。
患者端末30は、患者により使用されるPC、タブレット端末、スマートフォン等のコンピューター装置である。
〔医療情報管理装置の構成〕
図2に、医療情報管理装置10の機能的構成を示す。
図2に示すように、医療情報管理装置10は、制御部11、操作部12、表示部13、通信部14、RAM15、記憶部16、計時部17等を備えて構成されており、各部はバス18により接続されている。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等から構成され、医療情報管理装置10の各部の処理動作を統括的に制御する。具体的には、CPUは、操作部12から入力される操作信号又は通信部14により受信される指示信号に応じて、記憶部16に記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAM15に展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
操作部12は、カーソルキー、文字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を制御部11に出力する。
表示部13は、LCD(Liquid Crystal Display)等のモニターを備えて構成されており、制御部11から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
なお、操作部12及び表示部13については、医療情報管理装置10の必須の構成要素ではない。
通信部14は、ネットワークインターフェース等により構成され、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等の通信ネットワークNを介して接続された外部機器との間でデータの送受信を行う。
RAM15は、制御部11により実行制御される各種処理において、記憶部16から読み出された各種プログラム、入力若しくは出力データ及びパラメーター等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
記憶部16は、HDD(Hard Disk Drive)や不揮発性の半導体メモリー等により構成され、各種処理プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメーターやファイル等を記憶している。例えば、記憶部16には、外部機器に搭載されたWebブラウザーとHTTPプロトコルによる通信を行ってWebブラウザーに各種Web画面を提供するWebサーバーとしての機能を実現させるためのWebサーバープログラムや、Webサーバー上で動作し、Webブラウザーを介して外部機器のユーザーに医療情報共有サービスを提供するためのアプリケーションプログラム等が記憶されている。
記憶部16には、施設情報テーブルT1、ユーザー情報テーブルT2、患者情報テーブルT3、同意書情報テーブルT4、名寄せ情報テーブルT5、ファイル情報テーブルT6、リマインド制御情報161が記憶されている。
図3に、施設情報テーブルT1、ユーザー情報テーブルT2、患者情報テーブルT3、同意書情報テーブルT4、名寄せ情報テーブルT5及びファイル情報テーブルT6の例を示す。
施設情報テーブルT1は、患者の治療、在宅療養・介護等に携わる医療施設ごとに、医療施設に関する施設情報を管理するためのテーブルである。施設情報テーブルT1には、医療施設ごとに、施設ID、事業種別、名称、住所、電話番号、FAX番号等が対応付けられて格納される。
施設IDは、医療施設の識別情報である。
事業種別は、医療施設の事業種別(診療所、訪問看護ステーション、薬局、介護支援センター、介護事業所等)である。
名称は、医療施設の名称である。
住所は、医療施設の住所である。
電話番号は、医療施設の電話番号である。
FAX番号は、医療施設のFAX番号である。
施設情報テーブルT1に含まれる施設情報については、システムを運用管理する事務局により登録される。
ユーザー情報テーブルT2は、医療情報共有システム100を使用するユーザー(医療関係者)ごとに、ユーザーに関するユーザー情報を管理するためのテーブルである。ユーザー情報テーブルT2には、ユーザーごとに、ユーザーID、パスワード、権限、氏名、電話番号、メールアドレス、施設ID、職種等が対応付けられて格納される。
ユーザーIDは、ユーザーの識別情報である。
パスワードは、ユーザーがシステムにログインする際のユーザー認証に用いられる。
権限は、ユーザーの権限(システム管理者、施設内管理者、一般)を示す情報である。
氏名は、ユーザーの氏名である。
電話番号は、ユーザーの電話番号である。
メールアドレスは、ユーザーのメールアドレスである。
施設IDは、ユーザーが所属する医療施設の施設IDである。
職種は、ユーザーの職種(医師、看護師、薬剤師、ケアマネージャー、リハビリテーション専門職、ヘルパー等)である。
ユーザー情報テーブルT2に含まれるユーザー情報については、各医療施設内の管理者により登録される。
患者情報テーブルT3は、患者ごとに、患者に関する患者情報を管理するためのテーブルである。患者情報テーブルT3には、患者ごとに、患者ID、氏名、性別、生年月日、住所、電話番号、メールアドレス、禁忌、アレルギー、医療保険番号、医療保険番号登録日付、介護保険番号、介護保険番号登録日付等が対応付けられて格納される。
患者IDは、システム内で共通の患者の識別情報である。
氏名は、患者の氏名である。
性別は、患者の性別である。
生年月日は、患者の生年月日である。
住所は、患者の住所である。
電話番号は、患者の電話番号である。
メールアドレスは、患者のメールアドレスである。
禁忌は、禁忌薬等、患者に対する禁忌事項である。
アレルギーは、患者のアレルギーに関する情報である。
医療保険番号は、患者の医療保険番号である。
医療保険番号登録日付は、患者の医療保険番号が患者情報テーブルT3に登録された日付である。
介護保険番号は、患者の介護保険番号である。
介護保険番号登録日付は、患者の介護保険番号が患者情報テーブルT3に登録された日付である。
同意書情報テーブルT4は、患者ごとに、同意書に関する同意書情報を管理するためのテーブルである。同意書情報テーブルT4には、患者ごとに、患者ID、説明有無フラグ、説明者、説明日付、同意状況、同意書入手有無フラグ、同意書署名・捺印日付、リマインド回数等が対応付けられて格納される。
患者IDは、医療情報が共有される患者の患者IDである。
説明有無フラグは、医療情報が共有される患者又は患者家族に同意書(共有内容)の説明が実施されたか否かを示すフラグ(有/無)である。
説明者は、医療情報が共有される患者又は患者家族に同意書(共有内容)の説明を実施した医療関係者のユーザーIDである。
説明日付は、医療情報が共有される患者又は患者家族に同意書(共有内容)の説明を実施した日付である。
同意状況は、患者又は患者家族の同意状況(同意/不同意/保留/撤回)である。
同意書入手有無フラグは、患者又は患者家族から同意書が入手されているか否かを示すフラグ(入手/未入手)である。
同意書署名・捺印日付は、患者又は患者家族が同意書に署名・捺印を行った日付である。
リマインド回数は、同意書が未入手であることを通知するリマインドが実施された回数である。
同意書情報テーブルT4を記憶する記憶部16は、患者ごとに、当該患者の医療情報の共有に係る同意書が入手されているか否かを示す同意書入手有無情報(同意書入手有無フラグ)と、当該同意書を入手すべき医療関係者(説明者)と、を対応付けて記憶する同意書情報記憶手段である。
また、同意書情報テーブルT4を記憶する記憶部16は、患者ごとに、当該患者又は当該患者の家族に対して医療情報の共有について説明が行われた日付(説明日付)を記憶する日付記憶手段である。
名寄せ情報テーブルT5は、各患者の各医療施設における患者の識別情報を管理するためのテーブルである。名寄せ情報テーブルT5には、患者ID、施設ID、施設内患者IDが対応付けられて格納される。
患者IDは、システム内で共通の患者IDである。
施設IDは、患者の治療、在宅療養・介護等に携わる医療施設の施設IDである。
施設内患者IDは、医療施設内で患者に付与されている識別情報である。
ファイル情報テーブルT6は、ファイル格納部162において保存される医療情報のファイルに関するファイル情報を管理するためのテーブルである。ファイル情報テーブルT6には、医療情報のファイルごとに、登録日時、登録者、種類、格納先、名前等が対応付けられて格納される。
登録日時は、医療情報のファイルがファイル格納部162に登録された日時である。
登録者は、医療情報のファイルをファイル格納部162に登録した医療関係者のユーザーIDである。
種類は、医療情報のファイルの種類である。
格納先は、ファイル格納部162におけるファイルの格納先である。
名前は、医療情報のファイルの名前である。
リマインド制御情報161は、同意書が未入手であることを通知する際の条件を示す情報であり、リマインド日数と、リマインド間隔と、を含む。
リマインド日数は、同意書の説明を実施した日(説明日付)から初回のリマインドを実施するまでの日数である。
リマインド間隔は、説明日付からリマインド日数が経過した後、2回目以降のリマインドを実施する間隔の日数である。すなわち、リマインド制御情報161を記憶する記憶部16は、予め定められた間隔日数を記憶する間隔日数記憶手段である。
また、記憶部16は、ファイル格納部162を有する。ファイル格納部162には、システム内で共有される医療情報が格納される。
図4に、ファイル格納部162におけるフォルダー構成を示す。
ルートフォルダーの下位階層には、患者ごとの患者IDと一致する名称のフォルダー(患者IDフォルダー)が作成される。
患者IDフォルダーの下位階層には、医療施設ごとの施設IDと一致する名称のフォルダー(施設IDフォルダー)が作成される。
施設IDフォルダーの下位階層には、当該施設IDフォルダーに対応する医療施設から登録された、上位階層の患者IDフォルダーに対応する患者に関する医療情報のファイルが格納される。なお、施設IDフォルダーの下位階層に医療情報の種類ごとにフォルダーを作成し、このフォルダーに医療情報を分類して格納してもよい。
記憶部16のファイル格納部162は、患者ごとに、当該患者の医療情報を記憶する医療情報記憶手段である。
計時部17は、計時回路(RTC:Real Time Clock)を有し、この計時回路により現在日時を計時して制御部11に出力する。
制御部11は、施設端末20において、各ユーザーに対応するログインアカウント(ユーザーID・パスワード)から医療情報管理装置10にアクセスがあった場合に、記憶部16のユーザー情報テーブルT2を参照して、予め登録されているユーザーであるか否かを判断する。制御部11は、施設端末20において入力されたユーザーID及びパスワードの組み合わせが、ユーザー情報テーブルT2に登録されている場合には、このユーザーIDに対応するユーザーが正当なユーザーであると判断する。
制御部11は、施設端末20からの情報取得要求に応じて、要求された情報を施設端末20に提供する。
制御部11は、対象患者について、当該患者に対応する同意書入手有無フラグに基づいて、当該患者に対応する同意書が入手されているか否かを判断し、当該患者に対応する同意書が入手されていると判断された場合に、施設端末20に対して当該患者の医療情報を公開し、当該患者に対応する同意書が入手されていないと判断された場合に、施設端末20からの当該患者の医療情報の参照を不可とする。すなわち、制御部11は、公開制御手段として機能する。
なお、上記の原則に加え、本実施の形態では、例外として、施設端末20を使用する医療関係者と同じ医療施設に所属する医療関係者によって登録された医療情報については、当該医療情報に係る患者に対応する同意書が入手されているか否かにかかわらず、公開されることとする。
制御部11は、同意書入手有無フラグに基づいて、同意書が入手されていないと判断された患者について、所定のタイミングで当該患者に対応する同意書を入手すべき医療関係者の通知先に対して、同意書の入手を促す警告を通知する。すなわち、制御部11は、警告手段として機能する。
具体的には、制御部11は、同意書が入手されていないと判断された患者について、同意書情報テーブルT4の当該患者(患者ID)に対応する説明日付から一定時間(リマインド制御情報161のリマインド日数)が経過した場合に、同意書の入手を促す警告を通知する。
また、制御部11は、予め定められた間隔日数(リマインド制御情報161のリマインド間隔)で、同意書の入手を促す警告を通知する。
制御部11は、同意書入手有無フラグに基づいて、同意書が入手されていないと判断された患者について、所定のタイミングで当該患者の通知先に対して、同意書の提出を促す警告を通知する。すなわち、制御部11は、第2警告手段として機能する。
〔施設端末の構成〕
図5に、施設端末20の機能的構成を示す。
図5に示すように、施設端末20は、制御部21、操作部22、表示部23、通信部24、RAM25、記憶部26等を備えて構成されており、各部はバス27により接続されている。
制御部21は、CPU等から構成され、施設端末20の各部の処理動作を統括的に制御する。具体的には、CPUは、操作部22から入力される操作信号又は通信部24により受信される指示信号に応じて、記憶部26に記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAM25に展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
操作部22は、カーソルキー、文字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を制御部21に出力する。
施設端末20がタブレット端末、スマートフォン等である場合には、操作部22は、電源をオン/オフさせる電源キー等の操作キー、表示部23に積層されたタッチパネルにより構成され、各操作キーに対応する操作信号、ユーザーの指等によるタッチ操作の位置に応じた操作信号を制御部21に出力する。
表示部23は、LCD等のモニターを備えて構成されており、制御部21から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。例えば、表示部23は、医療情報管理装置10から受信した各種Web画面の表示用データに基づいて各種Web画面を表示する。
通信部24は、ネットワークインターフェース等により構成され、LAN、WAN、インターネット等の通信ネットワークNを介して接続された外部機器との間でデータの送受信を行う。また、通信部24は、携帯電話回線等を用いて無線通信を行い、通信ネットワークNを介して接続された医療情報管理装置10等の外部機器との間でデータの送受信を行う。
RAM25は、制御部21により実行制御される各種処理において、記憶部26から読み出された各種プログラム、入力若しくは出力データ及びパラメーター等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
記憶部26は、HDDや不揮発性の半導体メモリー等により構成され、各種処理プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメーターやファイル等を記憶している。例えば、記憶部26には、Webブラウザーを実現するためのWebブラウザープログラム等が記憶されている。
施設端末20は、医療情報管理装置10に医療情報を登録する際、医療情報管理装置10で管理されている医療情報を参照する際等に用いられる。
〔医療情報共有システムにおける動作〕
次に、医療情報共有システム100における動作について説明する。
図6及び図7は、医療情報管理装置10により実行される患者登録処理を示すフローチャートである。この処理は、施設端末20から入力される情報に基づいて、患者を登録する処理であり、制御部11と記憶部16に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
医療施設では、患者やその家族から患者情報(氏名、性別、生年月日、住所、電話番号、メールアドレス、禁忌、アレルギー、医療保険番号、介護保険番号等)を入手しておく。
まず、施設端末20において、操作部22によりWebブラウザー上から医療情報管理装置10にアクセスするためのURLが入力されると、制御部21により、入力されたURLに基づいて、通信部24を介して医療情報管理装置10にアクセスが行われる。
医療情報管理装置10では、制御部11により、施設端末20に対し、通信部14を介してログイン画面を表示するための表示用データが送信される。なお、医療情報管理装置10のWebサーバー機能により施設端末20に送信されるログイン画面をはじめとする各種Web画面の表示用データには、HTML、スタイルシート、画像データ、施設端末20で所定の処理を実行させるためのスクリプト等が含まれる。
施設端末20では、通信部24によりログイン画面の表示用データが受信されると、制御部21により、表示部23にログイン画面が表示される。ログイン画面には、ユーザーID及びパスワードの入力欄が含まれる。ログイン画面において、操作部22からの操作により、ユーザーID及びパスワードが入力されると、制御部21により、入力されたユーザーID及びパスワードが通信部24を介して医療情報管理装置10に送信される。
医療情報管理装置10では、通信部14を介して施設端末20からユーザーID及びパスワードが取得され(ステップS1)、制御部11により、ユーザー認証が行われる。具体的には、制御部11により、記憶部16のユーザー情報テーブルT2から、施設端末20において入力されたユーザーIDと一致するレコードが検索され、検索されたレコードに含まれるパスワードと施設端末20において入力されたパスワードが一致する場合には、ユーザー認証が成功したと判断される。
次に、施設端末20において、操作部22からの操作により、患者の登録が指示され、患者の医療保険番号又は介護保険番号が入力されると、制御部21により、入力された医療保険番号又は介護保険番号が通信部24を介して医療情報管理装置10に送信される。
医療情報管理装置10では、通信部14を介して施設端末20から医療保険番号又は介護保険番号が取得され(ステップS2)、制御部11により、医療保険番号又は介護保険番号に該当する患者が新規登録患者であるか否かが判断される(ステップS3)。具体的には、制御部11により、記憶部16の患者情報テーブルT3が参照され、施設端末20において入力された医療保険番号又は介護保険番号が含まれるレコードが存在する場合には、新規登録患者でないと判断され、施設端末20において入力された医療保険番号又は介護保険番号が含まれるレコードが存在しない場合には、新規登録患者であると判断される。
対象患者が新規登録患者である場合には(ステップS3;YES)、制御部11により、施設端末20に対し、通信部14を介して患者登録画面を表示するための表示用データが送信される。
施設端末20では、表示部23に患者登録画面が表示され、操作部22からの操作により、対象患者の患者情報が入力されると、制御部21により、入力された患者情報が通信部24を介して医療情報管理装置10に送信される。なお、医療施設内で予め登録されている対象患者の患者情報が医療情報管理装置10に送信されることとしてもよい。
医療情報管理装置10では、通信部14により施設端末20から患者情報が受信されると、制御部11により、対象患者に対してシステム内で共通の患者IDが付番され、施設端末20から受信された患者情報が患者IDと対応付けられて、記憶部16の患者情報テーブルT3に登録される(ステップS4)。
なお、患者情報テーブルT3の医療保険番号登録日付、介護保険番号登録日付については、制御部11により、計時部17から取得された現在日時が登録される。
次に、制御部11により、記憶部16のファイル格納部162において、ルートフォルダーの直下に、対象患者の患者IDと同じ名称のフォルダー(患者IDフォルダー)が作成される(ステップS5)。
次に、制御部11により、記憶部16のファイル格納部162において、対象患者の患者IDフォルダーの下位階層に、ログインユーザーが所属する医療施設の施設IDと同じ名称のフォルダー(施設IDフォルダー)が作成される(ステップS6)。具体的には、制御部11により、記憶部16のユーザー情報テーブルT2が参照され、ログインユーザーのユーザーIDに対応する施設IDが取得され、当該施設IDと同じ名称のフォルダーが作成される。
次に、制御部11により、記憶部16の名寄せ情報テーブルT5に、名寄せ情報として、対象患者の患者ID、ログインユーザーが所属する医療施設の施設ID、この医療施設における対象患者の施設内患者IDが対応付けられて登録される(ステップS7)。施設内患者IDは、施設端末20において、操作部22から入力され、通信部24を介して医療情報管理装置10に送信されることとしてもよいし、医療施設内で予め登録されている情報が医療情報管理装置10に送信されることとしてもよい。
次に、制御部11により、対象患者に対し、情報共有(ケア向上と業務効率化のため、医療情報を多職種間で共有したい旨)について説明済みであるか否かが判断される(ステップS8)。具体的には、施設端末20において、操作部22から情報共有について説明済みであるか否かを示す説明有無情報が入力され、この説明有無情報が通信部24を介して医療情報管理装置10に送信される。情報共有について説明済みである場合には、施設端末20において、操作部22から説明日付が入力され、説明有無情報とともに、説明日付も医療情報管理装置10に送信される。医療情報管理装置10では、制御部11により、施設端末20において入力された説明有無情報に基づいて、情報共有について説明済みであるか否かが判断される。
情報共有について説明済みである場合には(ステップS8;YES)、制御部11により、記憶部16の同意書情報テーブルT4に、説明有無フラグ「有」、説明者、説明日付が登録される(ステップS9)。具体的には、制御部11により、同意書情報テーブルT4に、「患者ID」が対象患者の患者IDである新規レコードが追加され、「説明有無フラグ」が「有」に設定され、「説明者」フィールドに「ログインユーザーのユーザーID」が格納され、「説明日付」フィールドに施設端末20において入力された「説明日付」が格納される。
次に、図7に移り、制御部11により、情報共有について(口頭で)同意を得られたか否かが判断される(ステップS10)。具体的には、施設端末20において、操作部22から情報共有について同意を得られたか否かを示す同意状況(同意/不同意/保留)が入力され、この同意状況が通信部24を介して医療情報管理装置10に送信される。医療情報管理装置10では、制御部11により、施設端末20において入力された同意状況に基づいて、情報共有について同意を得られたか否かが判断される。
情報共有について同意を得られた場合には(ステップS10;YES)、制御部11により、記憶部16の同意書情報テーブルT4において、対象患者のレコードの「同意状況」フィールドに「同意」が登録される(ステップS11)。同意が得られた患者に対しては、情報共有に対する同意書への署名・捺印が依頼されている。
次に、制御部11により、情報共有について署名・捺印された同意書が入手されたか否かが判断される(ステップS12)。具体的には、施設端末20において、操作部22から情報共有について署名・捺印された同意書が入手されたか否かを示す同意書入手有無情報が入力され、この同意書入手有無情報が通信部24を介して医療情報管理装置10に送信される。同意書が入手された場合には、施設端末20において、操作部22から同意書署名・捺印日付が入力され、同意書入手有無情報とともに、同意書署名・捺印日付も医療情報管理装置10に送信される。医療情報管理装置10では、制御部11により、施設端末20において入力された同意書入手有無情報に基づいて、同意書が入手されたか否かが判断される。
同意書が入手された場合には(ステップS12;YES)、制御部11により、記憶部16の同意書情報テーブルT4において、対象患者のレコードに同意書入手有無フラグ「入手」、同意書署名・捺印日付が登録される(ステップS13)。具体的には、制御部11により、記憶部16の同意書情報テーブルT4において、対象患者のレコードの「同意書入手有無フラグ」が「入手」に設定され、「同意書署名・捺印日付」フィールドに施設端末20において入力された「同意書署名・捺印日付」が格納される。
ステップS12において、同意書が入手されていない場合には(ステップS12;NO)、制御部11により、記憶部16の同意書情報テーブルT4において、対象患者のレコードに同意書入手有無フラグ「未入手」が登録される(ステップS14)。
ステップS10において、情報共有について同意を得られなかった場合には(ステップS10;NO)、制御部11により、記憶部16の同意書情報テーブルT4において、対象患者のレコードの「同意状況」フィールドに「不同意」が登録される(ステップS15)。
ステップS10において、情報共有について同意が保留とされた場合には(ステップS10;保留)、制御部11により、記憶部16の同意書情報テーブルT4において、対象患者のレコードの「同意状況」フィールドに「保留」が登録される(ステップS16)。
ステップS8において、情報共有について説明済みでない場合には(ステップS8;NO)、制御部11により、記憶部16の同意書情報テーブルT4に、説明有無フラグ「無」が登録される(ステップS17)。具体的には、制御部11により、同意書情報テーブルT4に、「患者ID」が対象患者の患者IDである新規レコードが追加され、「説明有無フラグ」が「無」に設定される。
ステップS3において、対象患者が新規登録患者でない場合には(ステップS3;NO)、制御部11により、ステップS2で取得された医療保険番号又は介護保険番号に基づいて、記憶部16の患者情報テーブルT3から対象患者の患者情報(患者ID等)が読み出される(ステップS18)。
次に、制御部11により、記憶部16のファイル格納部162において、対象患者の患者IDフォルダーの下位階層に、ログインユーザーが所属する医療施設の施設IDと同じ名称のフォルダー(施設IDフォルダー)が作成される(ステップS19)。具体的には、制御部11により、記憶部16のユーザー情報テーブルT2が参照され、ログインユーザーのユーザーIDに対応する施設IDが取得され、当該施設IDと同じ名称のフォルダーが作成される。
次に、制御部11により、記憶部16の名寄せ情報テーブルT5に、名寄せ情報として、対象患者の患者ID、ログインユーザーが所属する医療施設の施設ID、この医療施設における対象患者の施設内患者IDが対応付けられて登録される(ステップS20)。
ステップS13、ステップS14、ステップS15、ステップS16、ステップS17又はステップS20の後、患者登録処理が終了する。
図8は、医療情報管理装置10及び施設端末20により実行される同意書入手時の同意書情報登録処理を示すラダーチャートである。この処理は、情報共有について同意が得られた患者又はその家族から署名・捺印した同意書を入手した際に実行される処理である。医療情報管理装置10における処理は、制御部11と記憶部16に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現され、施設端末20における処理は、制御部21と記憶部26に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
まず、施設端末20において、Webブラウザー上から医療情報管理装置10にアクセスするためのURLに基づいて、通信部24を介して医療情報管理装置10にアクセスが行われる。
医療情報管理装置10では、制御部11により、施設端末20に対し、通信部14を介してログイン画面を表示するための表示用データが送信される。
施設端末20では、表示部23に表示されたログイン画面において、操作部22からの操作により、ユーザーID及びパスワードが入力されると(ステップS21)、制御部21により、入力されたユーザーID及びパスワードが通信部24を介して医療情報管理装置10に送信される。
医療情報管理装置10では、通信部14によりユーザーID及びパスワードが受信されると、制御部11により、ユーザー認証が行われる(ステップS22)。
次に、施設端末20において、操作部22からの操作により、同意書情報を登録する患者が選択されると(ステップS23)、制御部21により、選択患者に対応する患者IDが通信部24を介して医療情報管理装置10に送信される。
医療情報管理装置10では、通信部14により選択患者の患者IDが受信されると、制御部11により、施設端末20に対し、通信部14を介して当該患者に対する同意書情報変更画面を表示するための表示用データが送信される。
施設端末20では、通信部24により同意書情報変更画面の表示用データが受信されると、制御部21により、表示部23に同意書情報変更画面が表示される。同意書情報変更画面には、同意書を入手したか否かを選択するための選択欄、同意書に署名・捺印した日付を入力するための入力欄が含まれる。操作部22からの操作により、同意書を入手したこと、及び同意書署名・捺印日付が入力されると(ステップS24)、制御部21により、入力された情報が通信部24を介して医療情報管理装置10に送信される。
医療情報管理装置10では、通信部14により施設端末20から情報が受信されると、制御部11により、記憶部16の同意書情報テーブルT4において、対象患者のレコードに同意書入手有無フラグ「入手」、同意書署名・捺印日付が登録される(ステップS25)。具体的には、制御部11により、記憶部16の同意書情報テーブルT4において、対象患者のレコードの「同意書入手有無フラグ」が「入手」に設定され、「同意書署名・捺印日付」フィールドに施設端末20において入力された「同意書署名・捺印日付」が格納される。
以上で、同意書入手時の同意書情報登録処理が終了する。
図9は、医療情報管理装置10及び施設端末20により実行される同意撤回時の同意書情報登録処理を示すラダーチャートである。この処理は、情報共有について同意が得られていた患者又はその家族から、同意が撤回された際に実行される処理である。医療情報管理装置10における処理は、制御部11と記憶部16に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現され、施設端末20における処理は、制御部21と記憶部26に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
ステップS31〜ステップS33の処理は、同意書入手時の同意書情報登録処理(図8参照)のステップS21〜ステップS23の処理と同様であるため、説明を省略する。
施設端末20では、通信部24により同意書情報変更画面の表示用データが受信されると、制御部21により、表示部23に同意書情報変更画面が表示される。同意書情報変更画面には、さらに、同意を撤回するか否かを選択するための選択欄が含まれる。操作部22からの操作により、同意を撤回することが入力されると(ステップS34)、制御部21により、入力された情報が通信部24を介して医療情報管理装置10に送信される。
医療情報管理装置10では、通信部14により施設端末20から情報が受信されると、制御部11により、記憶部16の同意書情報テーブルT4において、対象患者のレコードの「同意状況」フィールドに「撤回」が登録される(ステップS35)。
以上で、同意撤回時の同意書情報登録処理が終了する。
図10及び図11は、医療情報管理装置10により実行される同意書未入手リマインド処理を示すフローチャートである。この処理は、同意書が未入手の場合に警告を行う処理であり、制御部11と記憶部16に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
まず、制御部11により、計時部17から現在日時を取得して、午前3時になったか否かが判断される(ステップS41)。午前3時でない場合には(ステップS41;NO)、ステップS41に戻り、処理が繰り返される。
ここでは、午前3時を1日のうちでシステム稼働が最も低い時間と判断し、これ以降の処理を実行する契機としているが、別の時間に設定されていてもよい。
午前3時になった場合には(ステップS41;YES)、制御部11により、記憶部16の同意書情報テーブルT4の先頭から順次、1レコードずつ同意書情報が読み出される(ステップS42)。
ここで、制御部11により、同意書情報テーブルT4から同意書情報が読み出せたか否かが判断される(ステップS43)。
同意書情報テーブルT4から同意書情報が読み出せた場合(ステップS43;YES)、すなわち、同意書情報テーブルT4において、次のレコードが存在した場合には、制御部11により、同意書情報の「説明有無フラグ」が「有」であるか否かが判断される(ステップS44)。
「説明有無フラグ」が「有」である場合には(ステップS44;YES)、制御部11により、同意書情報の「同意状況」が「同意」であるか否かが判断される(ステップS45)。
「同意状況」が「同意」である場合には(ステップS45;YES)、制御部11により、同意書情報の「同意書入手有無フラグ」が「未入手」であるか否かが判断される(ステップS46)。
「同意書入手有無フラグ」が「未入手」である場合には(ステップS46;YES)、図11に移り、制御部11により、同意書情報の「リマインド回数」が「0」であるか否かが判断される(ステップS47)。
「リマインド回数」が「0」である場合には(ステップS47;YES)、制御部11により、同意書情報の「説明日付」から本日までの日数が、リマインド制御情報161に含まれるリマインド日数以上であるか否かが判断される(ステップS48)。
「説明日付」から本日までの日数がリマインド日数以上である場合には(ステップS48;YES)、制御部11により、同意書情報の「説明者(ユーザーID)」に対応する「メールアドレス」がユーザー情報テーブルT2から取得され、説明者のメールアドレス宛てに、通信部14を介して同意書の入手を促すリマインドメールが送信される(ステップS49)。
同意書を入手すべき医療関係者(説明者)は、施設端末20において、リマインドメールを確認する。
次に、制御部11により、同意書情報の「患者ID」に対応する「メールアドレス」が患者情報テーブルT3から取得され、患者のメールアドレス宛てに、通信部14を介して同意書の提出を促すリマインドメールが送信される(ステップS50)。
患者は、患者端末30において、リマインドメールを確認する。
次に、制御部11により、記憶部16の同意書情報テーブルT4において、該当するレコードの「リマインド回数」が「1」に設定される(ステップS51)。
ステップS47において、「リマインド回数」が「0」でない場合(ステップS47;NO)、すなわち、「リマインド回数」が1以上である場合には、制御部11により、前回リマインドからの日数が、リマインド制御情報161に含まれるリマインド間隔以上であるか否かが判断される(ステップS52)。前回リマインドからの日数は、以下の式(1)により求められる。
(前回リマインドからの日数)=(同意書情報の説明日付から本日までの日数)
−(リマインド日数)−(リマインド回数−1)×(リマインド間隔) ・・・(1)
前回リマインドからの日数がリマインド間隔以上である場合には(ステップS52;YES)、制御部11により、同意書情報の「説明者(ユーザーID)」に対応する「メールアドレス」がユーザー情報テーブルT2から取得され、説明者のメールアドレス宛てに、通信部14を介して同意書の入手を促すリマインドメールが送信される(ステップS53)。
次に、制御部11により、同意書情報の「患者ID」に対応する「メールアドレス」が患者情報テーブルT3から取得され、患者のメールアドレス宛てに、通信部14を介して同意書の提出を促すリマインドメールが送信される(ステップS54)。
次に、制御部11により、記憶部16の同意書情報テーブルT4において、該当するレコードの「リマインド回数」がカウントアップされる(ステップS55)。
ステップS44において、「説明有無フラグ」が「有」でない場合(ステップS44;NO)、ステップS45において、「同意状況」が「同意」でない場合(ステップS45;NO)、ステップS46において、「同意書入手有無フラグ」が「未入手」でない場合(ステップS46;NO)、ステップS48において、「説明日付」から本日までの日数がリマインド日数未満である場合(ステップS48;NO)、ステップS52において、前回リマインドからの日数がリマインド間隔未満である場合(ステップS52;NO)、ステップS51の後、又は、ステップS55の後、ステップS42に戻り、処理が繰り返される。
ステップS43において、同意書情報テーブルT4から同意書情報が読み出せなかった場合(ステップS43;NO)、すなわち、同意書情報テーブルT4内の全てのレコードについて処理が終了した場合には、同意書未入手リマインド処理が終了する。
図12は、医療情報管理装置10及び施設端末20により実行されるアップロード処理を示すラダーチャートである。医療情報管理装置10における処理は、制御部11と記憶部16に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現され、施設端末20における処理は、制御部21と記憶部26に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
ステップS61及びステップS62の処理は、同意書入手時の同意書情報登録処理(図8参照)のステップS21及びステップS22の処理と同様であるため、説明を省略する。
次に、施設端末20において、操作部22からの操作に基づいて、患者リスト要求が通信部24を介して医療情報管理装置10に送信されると(ステップS63)、医療情報管理装置10では、制御部11により、施設端末20に対し、通信部14を介して患者リスト画面を表示するための表示用データが送信される。
施設端末20では、通信部24により患者リスト画面の表示用データが受信されると、制御部21により、表示部23に患者リスト画面が表示される(ステップS64)。
図13に、施設端末20の表示部23に表示される患者リスト画面231の例を示す。患者リスト画面231には、医療情報管理装置10の患者情報テーブルT3に登録されている患者のリストが表示される。患者リスト画面231には、アップロードボタン表示欄40、参照ボタン表示欄41、施設内患者ID表示欄42、氏名表示欄43、フリガナ表示欄44、性別表示欄45、年齢表示欄46等が含まれる。
アップロードボタン表示欄40に表示されるアップロードボタンB1,B2,B3は、医療情報をアップロードする患者を選択する際に押下される。
参照ボタン表示欄41に表示される参照ボタンB4,B5,B6は、医療情報を参照する患者を選択する際に押下される。
施設内患者ID表示欄42、氏名表示欄43、フリガナ表示欄44、性別表示欄45、年齢表示欄46には、それぞれ、各患者の施設内患者ID、氏名、氏名のフリガナ、性別、年齢が表示される。施設内患者IDについては、医療情報管理装置10において、制御部11により、ログインユーザーの「ユーザーID」に対応する「施設ID」がユーザー情報テーブルT2から取得され、この「施設ID」とリストに表示される患者の「患者ID」の組み合わせに対応する「施設内患者ID」が名寄せ情報テーブルT5から取得される。
患者リスト画面において、操作部22からの操作により、医療情報をアップロードする患者が選択されると(ステップS65)、制御部21により、選択された患者に対応する患者IDが通信部24を介して医療情報管理装置10に送信される。
例えば、図13に示す患者リスト画面231において、アップロードボタンB1が押下されると、図14に示すように、「東京太郎」という患者の医療情報をアップロードするためのアップロード画面232が表示部23に表示される。
アップロード画面232には、フォルダー選択欄50、ファイル表示欄51、ファイル選択欄52等が含まれる。
フォルダー選択欄50には、医療情報管理装置10のファイル格納部162において、選択された患者の患者IDフォルダーの下位階層にあるログインユーザーが所属する医療施設の施設IDフォルダーの下位階層に作成されているフォルダーが表示される。ユーザーは、フォルダー選択欄50において、アップロード先となるフォルダーを選択する。
ファイル表示欄51には、医療情報管理装置10のファイル格納部162において、フォルダー選択欄50において選択されたフォルダー内に格納されているファイルの情報(登録日時、ファイルの名前、サイズ等)が表示される。
ファイル選択欄52は、アップロード対象となるファイルを選択するための領域である。表示部23のアップロード画面232の外部領域にアップロードするファイルが表示された状態で、操作部22からの操作により、当該ファイルをファイル選択欄52に対してドラッグ&ドロップすることによって、アップロード対象となるファイルを選択したことになる。
操作部22からの操作により、アップロードするファイル(医療情報)が選択されると(ステップS66)、制御部21により、選択されたファイルが通信部24を介して医療情報管理装置10にアップロードされる(ステップS67)。
医療情報管理装置10では、通信部14により選択患者の患者ID及びファイルが受信されると、制御部11により、記憶部16のファイル格納部162において、選択患者の患者IDフォルダーの下位階層にあるログインユーザーが所属する医療施設の施設IDフォルダーに、受信されたファイルが保存される(ステップS68)。
なお、アップロード画面232(図14参照)のフォルダー選択欄50において、ファイルのアップロード先として、施設IDフォルダーより下位階層のフォルダーが選択されている場合には、選択されたフォルダーにファイルが保存される。
また、制御部11により、アップロードされたファイルについて、ファイル情報(登録日時、登録者、種類、格納先、名前)が記憶部16のファイル情報テーブルT6に格納される(ステップS69)。具体的には、制御部11により、ファイル格納部162にファイルが保存された時に、計時部17から現在日時が取得され、この日時が「登録日時」として登録される。また、制御部11により、ファイルのアップロード操作を行ったログインユーザーのユーザーIDが「登録者」として登録される。また、制御部11により、アップロード画面232のフォルダー選択欄50において選択されたフォルダーに対応する医療情報の種類が「種類」として登録される。また、制御部11により、ファイル格納部162においてファイルが保存された保存場所が「格納先」として登録される。また、制御部11により、アップロードされたファイルの名前が「名前」として登録される。
以上で、アップロード処理が終了する。
図15は、医療情報管理装置10及び施設端末20により実行される情報参照処理を示すラダーチャートである。医療情報管理装置10における処理は、制御部11と記憶部16に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現され、施設端末20における処理は、制御部21と記憶部26に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
ステップS71〜ステップS74の処理は、アップロード処理(図12参照)のステップS61〜ステップS64の処理と同様であるため、説明を省略する。
施設端末20では、表示部23に表示される患者リスト画面において、操作部22からの操作により、医療情報を参照する患者が選択されると(ステップS75)、制御部21により、選択された患者に対応する患者IDが通信部24を介して医療情報管理装置10に送信される。
医療情報管理装置10では、通信部14により選択患者の患者IDが受信されると、制御部11により、記憶部16の同意書情報テーブルT4が参照され、選択患者の「患者ID」に対応する「同意書入手有無フラグ」が「入手」であるか否かが判断される(ステップS76)。
選択患者の「患者ID」に対応する「同意書入手有無フラグ」が「入手」である場合には(ステップS76;YES)、制御部11により、記憶部16のファイル格納部162において、選択患者の患者IDフォルダーの下位階層にある全ての施設IDフォルダーに保存されているファイルが公開される(ステップS77)。
一方、選択患者の「患者ID」に対応する「同意書入手有無フラグ」が「入手」でない場合(ステップS76;NO)、すなわち、選択患者に対応する同意書が入手されていない場合には、制御部11により、記憶部16のファイル格納部162において、選択患者の患者IDフォルダーの下位階層にあるログインユーザーが所属する医療施設の施設IDフォルダーに保存されているファイルが公開される(ステップS78)。
施設端末20では、公開範囲に応じて、表示部23に参照画面が表示される(ステップS79)。
以上で、情報参照処理が終了する。
例えば、図13に示す患者リスト画面231において、参照ボタンB4が押下されると、図16に示すように、「東京太郎」という患者の参照画面233が表示部23に表示される。図16は、選択患者に対応する同意書が入手されておらず、自施設の医療情報のみが公開され、他施設の医療情報は参照できない場合の例である。すなわち、同意書情報テーブルT4において、選択患者の患者IDに対応する「同意書入手有無フラグ」が「未入手」であることとする。
参照画面233には、記憶部16のファイル格納部162において、選択患者の患者IDフォルダーの下位階層にあるログインユーザーが所属する医療施設の施設IDフォルダーに保存されている医療情報(ファイル)の存在が公開される。
参照画面233には、縦方向に医療情報の分類区分欄60が設けられており、横方向に1か月分の日付欄61が設けられている。参照画面233では、分類区分のそれぞれに分類される医療情報の有無が、時系列に沿って表示される。
ここでは、分類区分欄60における分類区分の大分類として、医療情報のファイルの「種類」が用いられている。「医療指示依頼」、「訪問記録」、「文書」、「写真」が、医療情報のファイルの「種類」に相当する。医療情報のファイルの「種類」は、ファイル情報テーブルT6において、対象ファイルの「種類」により判断される。
また、分類区分欄60における分類区分の小分類として、医療情報のファイルの「登録者の職種」が用いられている。「医師」、「看護師」、「リハビリ」、「薬剤師」、「ケアマネ」、「その他」が、医療情報のファイルの「登録者の職種」に相当する。つまり、「訪問記録」については、「登録者の職種」ごとに、さらに分類されている。医療情報のファイルの「登録者の職種」については、まず、ファイル情報テーブルT6から対象ファイルの「登録者(ユーザーID)」が取得され、この「ユーザーID」に対応する「職種」がユーザー情報テーブルT2から取得される。
また、参照画面233の日付欄61に沿って医療情報の存在が表示される日付は、ファイル情報テーブルT6において、対象ファイルの「登録日時」により判断される。
参照画面233では、医療情報が属する分類区分、及び、医療情報が登録された日付に対応する領域に、ログインユーザーにとって自施設から登録された医療情報の存在を示すマークM1が表示されている。
同意書が入手されていない患者の医療情報については、原則として、施設端末20からの参照は不可であるが、自施設から登録された医療情報の場合、医療施設間の情報共有に該当しないため、参照可能となっている。
図17は、選択患者に対応する同意書が入手されており、自施設の医療情報だけでなく、他施設の医療情報も公開されている場合の参照画面234の例である。すなわち、同意書情報テーブルT4において、選択患者の患者IDに対応する「同意書入手有無フラグ」が「入手」であることとする。
参照画面234には、記憶部16のファイル格納部162において、選択患者の患者IDフォルダーの下位階層にある全ての施設IDフォルダーに保存されている医療情報(ファイル)の存在が公開される。
参照画面234には、縦方向に医療情報の分類区分欄60が設けられており、横方向に1か月分の日付欄61が設けられている。参照画面234の画面構成については、参照画面233と同様である。
参照画面234では、医療情報が属する分類区分、及び、医療情報が登録された日付に対応する領域に、ログインユーザーにとって自施設から登録された医療情報の存在を示すマークM1、ログインユーザーにとって他施設から登録された医療情報の存在を示すマークM2が表示されている。
なお、医療情報が属する分類区分、及び、医療情報が登録された日付に対応する領域において、自施設から登録された医療情報と他施設から登録された医療情報の両方が存在する場合には、自施設と他施設の両方の医療情報の存在を示すマーク(マークM1,M2とは異なるマーク)が表示される。
参照画面233,234において、操作部22からの操作により、医療情報の存在を示すマークM1,M2のいずれかが押下されると、押下されたマークM1,M2に対応する医療情報が表示部23に表示される。つまり、参照画面233,234において、その存在が表示されている医療情報については、医療情報の内容も施設端末20から参照可能である。
例えば、参照画面234において、分類区分欄60の「看護師により登録された訪問記録」、日付欄61の「2017年3月24日」に対応する領域62のマークM2が押下されると、図18に示す訪問記録表示画面235が表示部23に表示される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、同意書が入手されていない患者に対応する同意書を入手すべき医療関係者の通知先に対して警告を通知することで、同意書を入手すべき医療関係者に同意書の入手を促すことができる。同意書の入手により、患者の医療情報が公開されるので、医療情報を共有するシステムの効率化を図ることができる。
例えば、患者又は患者の家族に対して医療情報の共有について説明が行われた日付から一定時間が経過した場合や、所定の間隔で、同意書の入手を促す警告を通知することができる。
また、同意書が入手されていない患者の通知先に対して警告を通知するので、患者に同意書の提出を促すことができる。
〔変形例1〕
次に、変形例1について説明する。なお、上記実施の形態と同様の構成及び処理については図示及び説明を省略し、上記実施の形態と異なる部分を中心に説明する。
医療情報管理装置10の制御部11は、同意書入手有無フラグに基づいて、同意書が入手されていないと判断された患者について、施設端末20からの当該患者の医療情報のアップロードを不可とする。すなわち、制御部11は、アップロード制御手段として機能する。
具体的には、図12に示したアップロード処理のステップS64において、施設端末20の表示部23に表示される患者リスト画面に関して、医療情報管理装置10の制御部11が、この患者リスト画面を表示するための表示用データを生成する際に、同意書が入手されていない患者については表示させないようにする。すなわち、制御部11は、同意書情報テーブルT4の「同意書入手有無フラグ」が「入手」である患者のみを対象として、患者リスト画面の表示用データを生成する。
あるいは、制御部11は、患者リスト画面を表示するための表示用データを生成する際に、同意書が入手されていない患者についても表示させるが、同意書が入手されていない患者に対応するアップロードボタン(アップロードを指示するためのボタン)を表示させないようにする。
また、別の方法として、図12に示したアップロード処理のステップS65において、医療情報をアップロードする患者として、同意書が入手されていない患者が選択された場合に、この患者の医療情報はアップロードできない旨の警告が施設端末20の表示部23に表示されることとしてもよい。
変形例1によれば、上記実施の形態と同様の効果に加え、同意書が入手されていない患者の医療情報のアップロードを不可とするので、公開できない医療情報については、医療情報管理装置10への登録を拒否することができる。
〔変形例2〕
次に、変形例2について説明する。なお、上記実施の形態と同様の構成及び処理については図示及び説明を省略し、上記実施の形態と異なる部分を中心に説明する。
医療情報管理装置10の制御部11は、施設端末20から医療情報のアップロード要求があった場合に、当該医療情報に係る患者に対応する同意書入手有無フラグに基づいて、当該患者に対応する同意書が入手されていないと判断されたときには、アップロード対象の医療情報を保留領域に保存させ、当該患者に対応する同意書が入手されたと判断された後に、保留領域に保存されている医療情報をファイル格納部162に記憶させる。すなわち、制御部11は、アップロード制御手段として機能する。
変形例2では、図12に示したアップロード処理に代えて、図19に示す第2のアップロード処理が行われる。
ステップS81〜ステップS87の処理については、アップロード処理のステップS61〜ステップS67の処理と同様である。
医療情報管理装置10において、通信部14により施設端末20からアップロード対象のファイル(医療情報)が受信されると、制御部11により、記憶部16の同意書情報テーブルT4が参照され、選択患者の「患者ID」に対応する「同意書入手有無フラグ」が「入手」であるか否かが判断される(ステップS88)。
選択患者の「患者ID」に対応する「同意書入手有無フラグ」が「入手」でない場合(ステップS88;NO)、すなわち、選択患者に対応する同意書が入手されていない場合には、制御部11により、アップロード対象のファイルがRAM15(保留領域)に一時保存される(ステップS89)。また、アップロード対象のファイルと対応付けられて、施設端末20においてファイルのアップロードを指示した登録者(ログインユーザーのユーザーID)についても、RAM15に保存される。
その後、制御部11により、記憶部16の同意書情報テーブルT4において、選択患者の「患者ID」に対応する「同意書入手有無フラグ」が「入手」となったか否かが判断される(ステップS90)。選択患者の「患者ID」に対応する「同意書入手有無フラグ」が「入手」でない場合には(ステップS90;NO)、ステップS90に戻る。
選択患者の「患者ID」に対応する「同意書入手有無フラグ」が「入手」となった場合(ステップS90;YES)、すなわち、患者に対応する同意書が入手された場合には、制御部11により、RAM15に一時保存されているファイルがファイル格納部162の所定のフォルダーに保存される(ステップS91)。具体的には、制御部11により、記憶部16のファイル格納部162において、選択患者の患者IDフォルダーの下位階層にある登録者が所属する医療施設の施設IDフォルダーに、一時保存されているファイルが保存される。
ステップS88において、選択患者の「患者ID」に対応する「同意書入手有無フラグ」が「入手」である場合には(ステップS88;YES)、制御部11により、アップロード対象のファイルが、ファイル格納部162の選択患者の患者IDフォルダーの下位階層にあるログインユーザーが所属する医療施設の施設IDフォルダーに保存される(ステップS92)。
ステップS91又はステップS92の後、制御部11により、アップロードされたファイルについて、ファイル情報が記憶部16のファイル情報テーブルT6に格納される(ステップS93)。
以上で、第2のアップロード処理が終了する。
変形例2によれば、上記実施の形態と同様の効果に加え、同意書が入手されていないことで公開できない医療情報については、ファイル格納部162への保存を一旦保留させ、同意書の入手を待って、ファイル格納部162に保存することができる。
変形例2では、医療情報管理装置10側で、施設端末20から受信した医療情報に係る患者に対応する同意書が入手されていない場合に、医療情報を保留領域に保存する場合について説明したが、医療施設側で、アップロード対象の医療情報をローカルシステムの保留領域に保存しておき、当該医療情報に係る患者に対応する同意書が入手されたことを確認した後に、医療情報管理装置10にアップロードすることとしてもよい。
なお、上記実施の形態及び変形例における記述は、本発明に係る医療情報共有システムの例であり、これに限定されるものではない。システムを構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
例えば、同意書を入手すべき医療関係者や患者に対してリマインドメールを送信するタイミングについは、医療情報の共有について説明が行われてから一定時間経過後に限らず、同意書が必要となる期限が設けられている状況で、この期限の1週間前、3日前等に、リマインドメールを送信することとしてもよい。また、医療関係者が患者を次回訪問するタイミングに合わせて、リマインドメールを送信することとしてもよい。
また、患者に送信するメール中に、患者に手渡した同意書と同一の同意文書へのリンクを設けておき、患者端末30においてメールを確認した患者が、Web画面から情報共有に対する同意を登録可能としてもよい。
また、上記実施の形態では、同意書を入手すべき医療関係者に対してリマインドメールを送信する場合について説明したが、同意書を入手すべき医療関係者が、施設端末20からシステムにログインした際に、初期画面に同意書の入手を促す警告メッセージが表示されることとしてもよい。
各処理を実行するためのプログラムを格納するコンピューター読み取り可能な媒体としては、HDDや不揮発性の半導体メモリーの他、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することも可能である。また、プログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)を適用することとしてもよい。
10 医療情報管理装置
11 制御部
14 通信部
16 記憶部
17 計時部
20 施設端末
21 制御部
22 操作部
23 表示部
24 通信部
26 記憶部
30 患者端末
100 医療情報共有システム
161 リマインド制御情報
162 ファイル格納部
231 患者リスト画面
232 アップロード画面
233 参照画面
234 参照画面
N 通信ネットワーク
T1 施設情報テーブル
T2 ユーザー情報テーブル
T3 患者情報テーブル
T4 同意書情報テーブル

Claims (7)

  1. 患者ごとに、当該患者の医療情報を記憶する医療情報記憶手段を有する医療情報管理装置であって、
    患者ごとに、当該患者の医療情報の共有に係る同意書が入手されているか否かを示す同意書入手有無情報と、当該同意書を入手すべき医療関係者と、を対応付けて記憶する同意書情報記憶手段と、
    対象患者について、当該患者に対応する同意書入手有無情報に基づいて、当該患者に対応する同意書が入手されているか否かを判断し、当該患者に対応する同意書が入手されていると判断された場合に、当該医療情報管理装置と通信ネットワークを介してデータ通信可能な端末装置に対して当該患者の医療情報を公開し、当該患者に対応する同意書が入手されていないと判断された場合に、前記端末装置からの当該患者の医療情報の参照を不可とする公開制御手段と、
    前記同意書入手有無情報に基づいて、同意書が入手されていないと判断された患者について、所定のタイミングで当該患者に対応する同意書を入手すべき医療関係者の通知先に対して、同意書の入手を促す警告を通知する警告手段と、
    を備える医療情報管理装置。
  2. 患者ごとに、当該患者又は当該患者の家族に対して医療情報の共有について説明が行われた日付を記憶する日付記憶手段を備え、
    前記警告手段は、同意書が入手されていないと判断された患者について、前記日付記憶手段に記憶されている当該患者に対応する日付から一定時間が経過した場合に、前記同意書の入手を促す警告を通知する請求項1に記載の医療情報管理装置。
  3. 予め定められた間隔日数を記憶する間隔日数記憶手段を備え、
    前記警告手段は、前記間隔日数記憶手段に記憶されている間隔日数で、前記同意書の入手を促す警告を通知する請求項1又は2に記載の医療情報管理装置。
  4. 前記同意書入手有無情報に基づいて、同意書が入手されていないと判断された患者について、所定のタイミングで当該患者の通知先に対して、同意書の提出を促す警告を通知する第2警告手段を備える請求項1から3のいずれか一項に記載の医療情報管理装置。
  5. 前記同意書入手有無情報に基づいて、同意書が入手されていないと判断された患者について、前記端末装置からの当該患者の医療情報のアップロードを不可とするアップロード制御手段を備える請求項1から4のいずれか一項に記載の医療情報管理装置。
  6. 前記端末装置から医療情報のアップロード要求があった場合に、当該医療情報に係る患者に対応する同意書入手有無情報に基づいて、当該患者に対応する同意書が入手されていないと判断されたときには、アップロード対象の医療情報を保留領域に保存させ、当該患者に対応する同意書が入手されたと判断された後に、前記保留領域に保存されている医療情報を前記医療情報記憶手段に記憶させるアップロード制御手段を備える請求項1から4のいずれか一項に記載の医療情報管理装置。
  7. 患者ごとに、当該患者の医療情報を記憶する医療情報記憶手段を有する医療情報管理装置と、当該医療情報管理装置と通信ネットワークを介してデータ通信可能な端末装置と、を備える医療情報共有システムであって、
    前記医療情報管理装置は、
    患者ごとに、当該患者の医療情報の共有に係る同意書が入手されているか否かを示す同意書入手有無情報と、当該同意書を入手すべき医療関係者と、を対応付けて記憶する同意書情報記憶手段と、
    対象患者について、当該患者に対応する同意書入手有無情報に基づいて、当該患者に対応する同意書が入手されているか否かを判断し、当該患者に対応する同意書が入手されていると判断された場合に、前記端末装置に対して当該患者の医療情報を公開し、当該患者に対応する同意書が入手されていないと判断された場合に、前記端末装置からの当該患者の医療情報の参照を不可とする公開制御手段と、
    前記同意書入手有無情報に基づいて、同意書が入手されていないと判断された患者について、所定のタイミングで当該患者に対応する同意書を入手すべき医療関係者の通知先に対して、同意書の入手を促す警告を通知する警告手段と、
    を備える医療情報共有システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117037996A (zh) * 2023-08-22 2023-11-10 重庆普施康科技发展股份有限公司 体外反搏患者信息管理方法、装置及电子设备

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