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JP2018179409A - 床暖房システム、建物およびユニット建物 - Google Patents

床暖房システム、建物およびユニット建物 Download PDF

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Abstract

【課題】多層階床における熱媒の液漏れを防止できるとともに、多層階床やその下階の天井の点検口の設置を不要とすることが可能な床暖房システムを提供すること。【解決手段】ユニット建物Hの2階の床部20の床下空間34に設けられ、温水が循環される放熱管53を備えた放熱体50と、温水を加熱するとともに、放熱管53に接続管70を介して接続されて放熱体50との間で温水を循環させる熱源としてのヒートポンプ61,62と、を備え、放熱体50の放熱管53の放熱管延長部53a,53bが、ユニット建物Hの1階の床下空間31に延在されて、放熱管53と接続管70との接続部としての単独接続部81および分岐接続部82が、1階の床下空間31に設けられている床暖房システムとした。【選択図】図1

Description

本開示は、床暖房システム、この床暖房システムを備えた建物およびこの床暖房システムを備えたユニット建物に関するものである。
従来から、建物の2階以上の多層階床の床下空間に薄型の暖房装置を設置して、2階以上の多層階でも床暖房を行えるようにした床暖房システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この従来技術は、建物の床下空間において、この床下空間を形成する床材を支持する金属製の床支持材の下部に、放熱体が設けられている。そして、放熱体は、熱媒を循環させる循環路が、放熱体の全体に波形状に折り返して配設された構造となっている。
特開2012−122656号公報
しかしながら、従来技術では、放熱体の循環路は、放熱体のみに設けられ、熱源から熱媒を供給する接続管路が、2階の床下の放熱体の近傍まで延在されて、放熱体の循環路に接続された構造となっていた。
このため、接続管路と放熱体の循環路との接続部に接続不良などが生じた場合、1階の天井に熱媒漏れが生じるおそれがあった。また、そのような不具合が生じた場合の対策として、2階の床もしくは1階の天井に、点検口を設ける必要があり、その分、部品点数が増して製造費用が増すとともに、外観品質の悪化を招くおそれがあった。さらに、2階の床に点検口を設けた場合には、その上に家具などを置くことができず、室内レイアウトの自由度を低下させていた。
本開示は、上述の問題に着目して成されたもので、多層階床における熱媒漏れを防止できるとともに、多層階床やその下階の天井の点検口の設置を不要とすることが可能な床暖房システム、この床暖房システムを備えた建物およびこの床暖房システムを備えたユニット建物を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の床暖房システムは、
建物の2階以上に設けられた多層階床の床下空間に設けられ、熱媒が循環される循環路を備えた放熱体と、
前記熱媒を加熱するとともに、前記循環路に接続管路を介して接続されて前記放熱体との間で熱媒を循環させる熱源と、
を備え、
前記放熱体の循環路が、前記建物の1階の床下に延在されて、前記循環路と接続管路との接続部が、前記1階の床下に設けられていることを特徴とする床暖房システムとした。
なお、前記放熱体は、上下のシート状部材の間に前記循環路を配索してシート状に形成され、前記循環路は、前記放熱体に配索された部分と、前記放熱体の端部から前記1階の床下まで延在された延長部とが一体に連続して形成されていることが好ましい。
また、前記放熱体および前記循環路が複数並設され、前記循環路が、前記熱源に対して並列に接続されていてもよい。
さらに、前記熱源が複数設けられ、複数の前記放熱体および前記循環路が、少なくとも1つの前記熱源に対して並列に接続されていてもよい。
そして、前記放熱体の下側に断熱材が設けられていてもよい。
また、上記床暖房システムを備えている建物としてもよい。
そして、上記床暖房システムを備えているユニット建物としてもよい。
さらに、工場で予め、天井材の上面に断熱材が設けられ、この断熱材の上面に放熱体が設けられている建物ユニットとしてもよい。
本開示の床暖房システムでは、接続部において接続不良による熱媒漏れが生じた場合、その漏れは、1階の床下で生じる。したがって、下階の天井に熱媒が漏れて、天井を痛めたり、その外観品質を低下させたりすることは無いとともに、そのメンテナンス作業も1階床下の作業となり、作業性に優れる。さらに、多層階の床や、その下階の天井の点検口が不要となり、その分、コスト低減および外観品質の悪化抑制を図ることができるとともに、室内レイアウトの自由度を向上可能となる。
さらに、循環路の放熱体に配索された部分と、1階の床下まで延在された延長部とが一体に連続して形成されているものでは、循環路の全体に亘り継目を無くして、熱媒漏れをより確実に防止することができる。
また、熱源を複数設けたものでは、熱源が1個のものと比較して、複数の放熱体および循環路に供給する熱媒温度を高く保持でき、高い暖房性能を得ることができる。
そして、放熱体の下側に断熱材が設けられたものでは、放熱体の熱により、下階の天井が熱により変形するのを抑制することができる。
また、本開示の建物、ユニット建物では、上記効果を奏する床暖房システムを備えた建物、ユニット建物を提供することができる。
本発明の実施の形態1の床暖房システムが設置されたユニット建物の縦断面を示す概略図である。 実施の形態1の床暖房システムが設置された建物ユニットの2階の床部における放熱体の配置を示す配置説明図である。 実施の形態1の床暖房システムの放熱体とヒートポンプとの接続状態を模式的に示す接続説明図である。 実施の形態1の床暖房システムにおける2階の床部を示す断面図である。 実施の形態1の床暖房システムにおける放熱体を示す断面図である。 実施の形態1の床暖房システムにおける放熱体を示す分解斜視図である。 実施の形態1の床暖房システムにおける放熱体の放熱体モジュールの接続状態の説明図である。 実施の形態1の床暖房システムにおける単独接続部を示す断面図である。 実施の形態1の床暖房システムにおける分割接続部を示す断面図である。 実施の形態1の床暖房システムにおける基礎スリーブ部の断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
[ユニット建物の構成]
まず、図1および図2を参照しながら実施の形態1の床暖房システムAを設置したユニット建物Hの全体構成について説明する。
図1は、実施の形態1の床暖房システムAを備えたユニット建物Hの概略構成を示す縦断面図(図2のS1−S1線の位置での断面)、図2Aはユニット建物Hの2階床下の放熱体の配置を示す平面図である。
このユニット建物Hは、図1に示すように、基礎コンクリートBの上に、1階の建物ユニットU1と2階の建物ユニットU2とを組み付けて構築されている。
そして、このようにして構築されたユニット建物Hは、外壁部WLと、その外壁部WLの上端開口を塞ぐ天井部Rfとが形成される。
また、ユニット建物Hは、1階の床部10によって1階の床下空間31と床上空間32とが区画され、2階の床部20により、1階の床上空間32と2階の床上空間33とに区画されている。
また、2階の床部20は、建物ユニットU2の構築時に工場において予め、図3に示すように、床材21が金属製の床支持材としての床小梁22,・・・により支持された構造となっている。
さらに、2階の床部20と1階の天井部40との下には、2階の床下空間34が形成されている。また、この天井部40には、1階の建物ユニットU1の天井梁41および天井材42が設けられている。
なお、1階の建物ユニットU1では、天井材42の上側に、グラスウールなどの断熱材43が設けられ、さらに断熱材43の上面に、床暖房システムAの構成要素であるシート状の放熱体50が設けられている。
[床暖房システムの構成]
次に、床暖房システムAの構成について説明する。
図1に示すように、床暖房システムAは、放熱体50と熱源としてのヒートポンプ61,62と、ヒートポンプ61,62に接続された接続管70とを備える。
<放熱体の構成>
まず、放熱体50の構成について説明する。
放熱体50は、図4A,図4B、図4Cに示すように、矩形のシート状部材である熱伝導シート51と断熱シート52との間に、放熱管(循環管)53が、波形状に折り返されて配設されて形成されている。なお、熱伝導シート51としては、例えば、アルミシートなどの金属系のシートを用いることができ、断熱シート52としては、樹脂製のものや発泡樹脂製のものを用いることができる。
また、放熱管53としては、架橋ポリエチレン製のものが用いられている。なお、架橋ポリエチレンは、軽量、柔軟性を有する、耐食性に優れる、耐衝撃性に優れる、低温特性に優れる、電気特性に優れる(電気腐食を受けない)、耐応力腐食性に優れる、クリープ性能に優れる、耐薬品性に優れる、耐熱老化性に優れるという性質を有する。
さらに、放熱体50は、適用箇所に応じた面積に形成されている。この場合、図4Cに示すように、予め設定された矩形状の熱伝導シート51と断熱シート52とから成る放熱体モジュール50aを複数直列に連続して配置することで、1つの放熱体50の図4Cにおける左右方向の寸法を調整している。なお、1つの放熱体50における放熱管53は、放熱体モジュール50aの数に限らず1本のもので形成されており、放熱体モジュール50aどうしの間等の途中に継目や接続部分を有しない構造としている。
そして、放熱体50は、上述のように放熱管53を波形状に折り返して配設しているため、矩形の両端に放熱管53の一端が配置されている。さらに、各放熱管53の端部は、放熱体50の熱伝導シート51と断熱シート52とに挟まれた部分から外部に延長された放熱管延長部53a,53bを備えている。なお、図において管に沿って記載された矢印は、熱媒としての温水の循環方向を示し、放熱管延長部53aが温水の送り側(供給側)に延長されたもので、放熱管延長部53bが温水の戻り側(還流側)に延長されたものである。
<放熱体の配置>
次に、2階の床部20における放熱体50の配置について説明する。
図2Aは、ユニット建物Hの2階の平面図において放熱体50の配置の概略を示す配置説明図、図2Bは接続管70による放熱体50と第1のヒートポンプ61および第2のヒートポンプ62との接続状態を模式的に示す接続説明図である。
放熱体50は、図2Aに示すように、2階の床部20の複数箇所に設置されている。これらの放熱体50は、図において左右方向に並設された2つの放熱体50を一組として、第1放熱体50A−1,50A−2、第2放熱体50B−1,50B−2、第3放熱体50C−1,50C−2、第4放熱体50D−1,50D−2、第5放熱体50E−1,50E−2、第6放熱体50F−1,50F−2が設けられている。また、これらを総称する場合には、単に放熱体50と称し、一方、左右で一組のものを1単位として称する場合は、−1,−2の表記は省略して第1〜第6放熱体50A〜50Fと表記する。
なお、図示のように、各放熱体50は、図において左右方向の両端のそれぞれから放熱管53の一端である、放熱管延長部53a,53bが、1階の床下空間31(図1参照)まで延長されている。
<放熱管部と接続管との接続>
上述のように1階の床下空間31に延長された放熱管53の各放熱管延長部53a,53bは、それぞれ、接続管70を介して第1のヒートポンプ61と第2のヒートポンプ62とのいずれかに接続されている。
接続管70は、接続対象である第1〜第6放熱体50A〜Fの各放熱管延長部53a,53bに対応して、第1接続管70Aa,70Ab、第2接続管70Ba,70Bb、第3接続管70Ca,70Cb、第4接続管70Da,70Db、第5接続管70Ea,70Eb、第6接続管70Fa,70Fbが設けられている。これらも、総称する場合は、接続管70と称する。また、符号の小文字のaは、温水の送り側のものを示し、bが戻り側のものを示す。
上記接続を詳細に説明すると、第1放熱体50A−1、50A−2の放熱管延長部53a,53bは、第1接続管70Aa,70Abを介して第1のヒートポンプ61に接続されている。第2放熱体50B−1,50B−2の放熱管延長部53a,53bが、第2接続管70Ba,70Bbを介して第1のヒートポンプ61に接続されている。
ここで、第1放熱体50A、第2放熱体50Bの放熱管延長部53a,53bは、それぞれ、単独接続部81を介して第1接続管70A、第2接続管70Bに接続されている。
この単独接続部81は、図5Aに示すように、単独の放熱管延長部53a(53b)と、単独の接続管70とがジョイントソケット110を介して接続されたものである。すなわち、1:1の接続となっている。
第3放熱体50C−1,50C−2の放熱管延長部53a,53bは、第3接続管70Ca,70Cbを介して第2のヒートポンプ62に接続されている。
この第3放熱体50C−1,50C−2の放熱管延長部53a,53bと第3接続管70Ca,70Cbとの接続は、分岐接続部82を介した接続とされている。この分岐接続部82は、図5Bに示すように、三つ又の分岐継手120を介して1本の接続管70と、2本の放熱管延長部53a(53b)とが接続されたものである。
すなわち、第3放熱体50Cの2本の送り側の放熱管延長部53a,53aが、分岐接続部82を介して1本の送り側の第3接続管70Caと接続されている。また、第3放熱体50Cの2本の戻り側の放熱管延長部53b,53bが、分岐接続部82を介して1本の戻り側の第3接続管70Caと接続されている。
以下に説明する第4放熱体50D、第5放熱体50E、第6放熱体50Fについても、上記の第3放熱体50Cと同様に、2本の放熱管延長部53a,53bが、1本の接続管70に接続されている。
すなわち、第4放熱体50D−1,50D−2の放熱管延長部53a,53bは、第4接続管70Da,70Dbを介して第2のヒートポンプ62に接続されている。
同様に、第5放熱体50E−1,50E−2の放熱管延長部53a,53bは、第5接続管70Ea,70Ebを介して第2のヒートポンプ62に接続されている。
同様に、第6放熱体50F−1,50F−2の放熱管延長部53a,53bは、第6接続管70Fa,70Fbを介して第2のヒートポンプ62に接続されている。
なお、各ヒートポンプ61,62は、1階の床部10に設置された放熱体(図示省略)にも接続されているが、この1階の床部10に設置された放熱体およびその接続状態については図示を省略する。
前述したように、放熱体50の放熱管延長部53a,53bは、1階の床下空間31まで延在されているもので、2階から1階へは、外壁部WLに設けられた配管部91〜96を通って配索されている。
なお、各配管部91〜96において、図2Bに示すように、各配管部91〜96において、各放熱管延長部53a,53bは、4本一組で配索されている。なお、配管部91〜96について、特定の箇所のものを指さない場合および総称する場合は、配管部90と表記する。
そして、これらの外壁部WLに設けられた配管部90にあっては、外壁部WLの内部を上下方向に沿ってさや管90a(図5A、図5B参照)が配索されており、接続管70は、このさや管90aに挿通されている。
また、接続管70は、1階の床下空間31内の配索、および、床下空間31と外部のヒートポンプ61,62との接続にあたり、基礎コンクリートBの立ち上がり部を貫通されている。この場合、基礎コンクリートBの立ち上がり部を貫通して設けられた基礎スリーブSにおいて、図6に示すように、4本の接続管70を1組として挿通されている。そして、接続管70の周囲は、シリコンなどのシール材73が充填され、その外周が遮光テープ75により巻き付けられている。そして、遮光テープ75と基礎スリーブSとの間に外周にモルタル74が充填されて、基礎スリーブSが防水状態で塞がれている。
なお、基礎スリーブSでは、ヒートポンプ61,62への交流電力の供給を行う電力線130も接続管70とともに挿通されている。
このように、基礎コンクリートBの貫通箇所において、接続管70とともに、電力線130も貫通させることにより、作業の効率化を図ることができるとともに、基礎コンクリートBの強度確保を行うことができる。
(実施の形態のユニット建物の製造方法)
上記のユニット建物Hを構築するにあたっては、1階の建物ユニットU1の、天井材42の上面に断熱材43を設置し、さらに、この断熱材43の上面に放熱体50を設置した上で、2階の建物ユニットU2を設置する。
したがって、図3に示すように、放熱体50の上に、2階の建物ユニットU2の小梁22が配置される。
(実施の形態の作用)
次に、実施の形態1の床暖房システムの作用を説明する。
床暖房システムAの作動時には、各ヒートポンプ61,62から送り側の接続管70Aa〜70Faを通って、熱媒としての温水が、放熱体50の放熱管53を通り、戻り側の接続管70Ab〜70Fbを通ってヒートポンプ61,62へ戻る循環を繰り返す。
これにより、2階の床上空間33では、放熱体50からの輻射熱および床小梁22,・・・を介した伝導熱および床小梁22,・・・間の暖気の対流による熱により、床暖房が行われる。そして、この際、放熱体50の下側に断熱材43が設けられていることから1階の床上空間32に熱が逃げることなく効率的に床暖房を行うことができるとともに、天井梁41および天井材42などへの熱影響を抑えることができる。
しかも、放熱体50は、複数に分割され、それぞれに、並列に温水が供給されるため、2階の床部20に温度ムラが生じにくい。
また、このように温水を循環させる構造では、経年劣化や、地震などによるユニット建物Hの揺れの影響などにより、特に、各接続部81,82において温水漏れが生じるおそれがある。本実施の形態1では、各放熱体50の放熱管53は、その放熱管延長部53a,53bを1階の床下空間31まで延長し、接続管70と接続する各接続部81,82を、1階の床下空間31に配置した。このため、仮に各接続部81,82のいずれかにおいて液漏れが生じても、1階の床部10および2階の床部20、1階の天井部40のいずれにも液漏れによる外観品質の低下が生じることが無いとともに、そのメンテナンス作業も1階床下の作業となり、作業性に優れる。
(実施の形態1の効果)
以下に、本実施の形態1の床暖房システムの効果を列挙する。
1)実施の形態の床暖房システムは、
ユニット建物Hの2階以上に設けられた多層階床としての2階の床部20の床下空間34に設けられ、熱媒としての温水が循環される循環路としての放熱管53を備えた放熱体50と、
温水を加熱するとともに、放熱管53に接続管路としての接続管70を介して接続されて放熱体50との間で温水を循環させる熱源としてのヒートポンプ61,62と、
を備え、
放熱体50の放熱管53の放熱管延長部53a,53bが、ユニット建物Hの1階の床下空間31に延在されて、放熱管53と接続管70との接続部としての単独接続部81および分岐接続部82が、1階の床下空間31に設けられている
ことを特徴とする。
したがって、両接続部81,82のいずれかにおいて接続不良による温水の漏れが生じた場合、その漏れは、1階の床下空間31で生じる。したがって、放熱体50を設置した下階の天井部40に温水が漏れて、天井部40を痛めたり、その外観品質を低下させたりすることは無いとともに、そのメンテナンス作業も1階の床下空間31の作業となり、作業性に優れる。さらに、2階の床部20や、その下階の天井部40の点検口が不要となり、その分、コスト低減および外観品質の悪化抑制を図ることができるとともに、室内レイアウトの自由度を向上可能となる。
2)実施の形態1の床暖房システムは、
放熱体50は、上下のシート状部材としての熱伝導シート51と断熱シート52との間に放熱管53を配索してシート状に形成され、
放熱管53は、放熱体50に配索された部分と、放熱体50の端部から1階の床下空間31まで延在された放熱管延長部53a,53bとが一体に連続して形成されていることを特徴とする。
したがって、放熱管53は全体に亘り継目も無く、2階の床下空間34や、外壁部WL内の配管部90(91〜96)における熱媒漏れを、より確実に防止することができる。
3)実施の形態1の床暖房システムは、
放熱体50および放熱管53が複数並設され、
放熱管53が、ヒートポンプ61,62に対して並列に接続されていることを特徴とする。
したがって、複数の放熱管53を直列に接続したものと比較して、各放熱管53および放熱体50における温水温度の均一化を図り、2階の床部20の温度に温度ムラが生じるのを抑制できる。
4)実施の形態1の床暖房システムは、
ヒートポンプ61,62が複数設けられ、
複数の放熱体50および放熱管53が、
複数の放熱体50および放熱管53が、少なくとも1つのヒートポンプ61(62)に対して並列に接続されていることを特徴とする。
したがって、熱源が1個のみのものと比較して、複数の放熱体50および放熱管53に供給する温水温度を高く保持でき、高い暖房性能を得ることができる。
5)実施の形態1の床暖房システムは、
放熱体50の下側に断熱材43が設けられていることを特徴とする。
したがって、放熱体50の熱による温度影響が、1階の床上空間32や1階の天井部40に生じるのを抑制することができる。
6)実施の形態1のユニット建物は、
実施の形態1のいずれかの床暖房システムAを備えていることを特徴とする。
したがって、上記1)〜5)の効果を奏する床暖房システムを備えたユニット建物を提供することができる。
なお、上記床暖房システムは、ユニット建物以外の建物にも適用することができる。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、実施の形態では、放熱体を設ける多層階床として、2階の床部を例示したが、放熱体は、3階以上の床部に設けてもよい。
また、実施の形態では、床暖房システムをユニット建物に適用した例を示したが、適用する建物は、ユニット建物に限定されるものではなく、例えば、在来工法により建てられた建物に適用することもできるし、住宅以外の建物にも適用することが可能である。
また、熱媒としては温水に限らず、他の液体や気体を用いてもよい。
さらに、放熱体の数および熱源(ヒートポンプ)の数も、実施の形態において示した数に限定されない。また、熱源としてもヒートポンプに限定されず、吸収式冷温水機、ペルチェ素子を用いた加熱冷却装置、液体燃料、気体燃料、電気を用いて加熱するものなどを用いてもよい。
また、実施の形態では、熱源としての複数のヒートポンプのそれぞれに、複数の放熱体が並列に接続されたものを示したが、少なくとも1つ、或いは、全ての熱源に対して複数の放熱体が直列に接続されていてもよい。
また、実施の形態では、放熱体の下側に断熱材が設けられたものを示したが、これに限定されず、断熱材を省略してもよい。
そして、実施の形態では、放熱体をシート状に形成したものを例示したが、放熱体は熱媒の循環路を備え、床を温める構造であれば、シート状のものに限定されない。
また、循環路は、放熱体に配索された部分と、放熱体から延長された放熱管延長部とが、一体に連続したものを示したがこれに限定されず、信頼性の高い接続構成により継目が連結されたものであれば、途中に継目を有していてもよい。
また、実施の形態では、循環路をとしての放熱管として、架橋ポリエチレン製のものを用いたが、熱媒を循環可能な管体であれば、他の樹脂製のものや金属製のものなどを用いることができる。
なお、実施の形態では、断熱材43および放熱体50の設置を建築現場で行うものを例示したが、これに限定されるものではない。具体的には、1階の建物ユニットU1では、工場で予め、天井材42の上側に断熱材43を設置し、さらに断熱材43の上面に、放熱体50を設置してもよい。
この場合、建築現場において、断熱材や放熱体の設置が不要となり、建築現場での作業性に優れ、工期短縮が可能となる。
A (実施の形態の)床暖房システム
H ユニット建物
U1 建物ユニット
WL 外壁部
10 (1階の)床部
20 (2階の)床部(多層階床)
31 (1階の)床下空間
34 (2階の)床下空間
40 (1階の)天井部
43 断熱材
50 放熱体
50A−1 第1放熱体
50A−2 第1放熱体
50B−1 第2放熱体
50B−2 第2放熱体
50C−1 第3放熱体
50C−2 第3放熱体
50D−1 第4放熱体
50D−2 第4放熱体
50E−1 第5放熱体
50E−2 第5放熱体
50F−1 第6放熱体
50F−2 第6放熱体
51 熱伝導体(シート状部材)
52 断熱シート(シート状部材)
53 放熱管(循環路)
53a 放熱管延長部(送り側)
53b 放熱管延長部(戻り側)
61 (第1の)ヒートポンプ(熱源)
62 (第2の)ヒートポンプ(熱源)
70 接続管
70Aa 第1接続管(送り側)
70Ab 第1接続管(戻り側)
70Ba 第2接続管(送り側)
70Bb 第2接続管(戻り側)
70Ca 第3接続管(送り側)
70Cb 第3接続管(戻り側)
70Da 第4接続管(送り側)
70Db 第4接続管(戻り側)
70Ea 第5接続管(送り側)
70Eb 第5接続管(戻り側)
70Fa 第6接続管(送り側)
70Fb 第6接続管(戻り側)
81 単独接続部
82 分岐接続部
90 配管部

Claims (7)

  1. 建物の2階以上に設けられた多層階床の床下空間に設けられ、熱媒が循環される循環路を備えた放熱体と、
    前記熱媒を加熱するとともに、前記循環路に接続管路を介して接続されて前記放熱体との間で熱媒を循環させる熱源と、
    を備え、
    前記放熱体の循環路が、前記建物の1階の床下に延在されて、前記循環路と接続管路との接続部が、前記1階の床下に設けられていることを特徴とする床暖房システム。
  2. 請求項1に記載の床暖房システムにおいて、
    前記放熱体は、上下のシート状部材の間に前記循環路を配索してシート状に形成され、
    前記循環路は、前記放熱体に配索された部分と、前記放熱体の端部から前記1階の床下まで延在された延長部とが一体に連続して形成されていることを特徴とする床暖房システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の床暖房システムにおいて、
    前記放熱体および前記循環路が複数並設され、
    前記循環路が、前記熱源に対して並列に接続されていることを特徴とする床暖房システム。
  4. 請求項3に記載の床暖房システムにおいて、
    前記熱源が複数設けられ、
    複数の前記放熱体および前記循環路が、少なくとも1つの前記熱源に対して並列に接続されていることを特徴とする床暖房システム。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の床暖房システムにおいて、
    前記放熱体の下側に断熱材が設けられていることを特徴とする床暖房システム。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の床暖房システムを備えていることを特徴とする建物。
  7. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の床暖房システムを備えていることを特徴とするユニット建物。
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