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JP2018087489A - 柱梁の接合方法 - Google Patents

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JP2018087489A
JP2018087489A JP2018036850A JP2018036850A JP2018087489A JP 2018087489 A JP2018087489 A JP 2018087489A JP 2018036850 A JP2018036850 A JP 2018036850A JP 2018036850 A JP2018036850 A JP 2018036850A JP 2018087489 A JP2018087489 A JP 2018087489A
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河村 光昭
Mitsuaki Kawamura
光昭 河村
雅敏 仙海
Masatoshi Senkai
雅敏 仙海
隆浩 長田
Takahiro Osada
隆浩 長田
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Shimizu Corp
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

【課題】プレキャストコンクリート部材を用いた鉄筋コンクリート造構造物の柱梁において、大梁どうしを接合するための後打ちコンクリートの施工に代わる柱梁の接合方法を提供する。【解決手段】柱梁仕口部材14aの上方から柱部材12を落とし込んで、柱梁仕口部材14aの貫通孔に柱部材12の鉄筋18を挿入して、柱梁仕口部材14aと柱部材12とを連吊り部材38で繋げたものを一体物としてあらかじめ構築しておき、この一体物を梁部材16aの側方から移動させて、梁部材16aの挿入孔26に一体物の柱梁仕口部材14aの鉄筋24を側方から挿入する。【選択図】図6

Description

本発明は、超高層集合住宅などの鉄筋コンクリート(RC)造構造物における柱梁の接合構造、この接合構造を有する架構構造および柱梁の接合方法に関し、特に、プレキャストコンクリート(以下、PCaということがある。)製の柱および梁部材からなる柱梁の接合構造、架構構造および柱梁の接合方法に関するものである。
従来、柱や梁などの架構(フレーム)を室外に出す、いわゆる「アウトフレーム工法」による超高層RC集合住宅用建物の施工においては、図7に示すように、建物1の柱梁仕口部と一体化したPCa大梁2およびPCa柱3を用いた工法が採用されている。
この従来の工法によって柱梁部材を施工する場合について説明する。
まず、建物外周部の場合には、図8に示すように、順差し(下から鉄筋が突出しているところへ上から継手を差し込むこと)により先行設置してある下側のPCa柱3の上方から、仕口一体PCa大梁2を落とし込む。この場合、PCa大梁2の仕口部2aに設けてある貫通孔2bに、PCa柱3の上面から上方に突出する鉄筋3aを通すようにして落とし込む。続いて、仕口部2aの上方から、別のPCa柱3を落とし込む。この場合、このPCa柱3の下面に設けてある図示しない孔に、鉄筋3aの先端を差し込むようにして落とし込む。その後、隣り合うPCa大梁2から突出している鉄筋5を相互に機械式継手にて接合した後、大梁部2c間の部分4に後打ちコンクリートを打設して接合する。
また、建物内部の場合には、図9に示すように、順差しにより先行設置してある下側のPCa柱3の上方から、仕口一体ハーフPCa大梁6を落とし込む。この場合、PCa大梁6の仕口部6aに設けてある貫通孔6bに、PCa柱3の上面から上方に突出する鉄筋3aを通すようにして落とし込む。ここで、ハーフPCa大梁6の上面には、図10に示すように、あばら筋7が予め打ち込まれている。続いて、仕口部6aの上方から、別のPCa柱3を落とし込む。この場合、このPCa柱3の下面に設けてある図示しない孔に、鉄筋3aの先端を差し込むようにして落とし込む。その後、隣り合うハーフPCa大梁6から突出している鉄筋5を相互に機械式継手にて接合した後、大梁部6c間の部分8および部分4に後打ちコンクリートを打設する。
しかし、図8および図9に示すように、この工法においては大梁主筋5がスパン中央ジョイントとなるため、隣接する大梁間接合部にコンクリートを後打ちする施工部分4が生じる。平面全体においては、図11の黒塗り部で示すように、多数の後打ちする施工部分4が生じるが、「アウトフレーム工法」における外周部の梁は、逆梁となることが多く、後打ちコンクリートを伴う大梁接合部の施工は施工性・工期・仕上がり品質などの面で大きな課題となっていた。
一方、特許文献1に示すような柱梁の接合方法が知られている。この方法は、端面から梁主筋の端部が水平方向に突出したPCa梁を水平方向に移動させて、PCa仕口パネル部材に埋入された梁主筋連結用の継手にPCa梁の梁主筋を挿入する方法である。ただし、この方法では、PCa仕口パネル部材でのグラウト施工を柱主筋および梁主筋に対して行う必要がある。
特許第3837390号公報
上記の従来の柱梁部材の施工方法において、大梁どうしの接合に際して後打ちコンクリートの施工に代わるもので、しかも外周部のフルプレキャスト化をも可能にする躯体工法の開発が求められていた。また、仕口部でのグラウト施工に関してより施工性を高めることが求められていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、プレキャストコンクリート部材を用いた鉄筋コンクリート造構造物の柱梁において、大梁どうしを接合するための後打ちコンクリートの施工に代わる柱梁の接合構造、架構構造および柱梁の接合方法を提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る柱梁の接合構造は、鉄筋コンクリート造構造物の柱梁の接合構造であって、下面から下方に突出する鉄筋を有したプレキャストコンクリートからなる柱部材と、内部を上下方向に貫通する貫通孔と、側端面から左右方向に突出する鉄筋とを有したプレキャストコンクリートからなる柱梁仕口部材と、左右両側の端面からそれぞれ内部に向けて左右方向に延びる挿入孔を有したプレキャストコンクリートからなる梁部材とを備え、梁部材の両側の挿入孔にはそれぞれ柱梁仕口部材の前記鉄筋が挿入配置され、柱梁仕口部材の貫通孔には柱部材の前記鉄筋が挿通配置されることを特徴とする。
また、本発明に係る他の柱梁の接合構造は、上述した発明において、柱部材は、その上面から内部に向けて上下方向に延びる挿入孔をさらに有しており、柱部材の下方に突出する前記鉄筋は、柱梁仕口部材の貫通孔を貫通して、この柱梁仕口部材の下側に配置される別の柱部材の上面の前記挿入孔に挿入配置されることを特徴とする。
また、本発明に係る他の柱梁の接合構造は、上述した発明において、梁部材の上面に後打ちコンクリートを設けたことを特徴とする。
また、本発明に係る架構構造は、上述した柱梁の接合構造を有する架構構造である。
また、本発明に係る柱梁の接合方法は、鉄筋コンクリート造構造物の柱梁の接合方法であって、前記柱梁は、下面から下方に突出する鉄筋を有したプレキャストコンクリートからなる柱部材と、内部を上下方向に貫通する貫通孔と、側端面から左右方向に突出する鉄筋とを有したプレキャストコンクリートからなる柱梁仕口部材と、左右両側の端面からそれぞれ内部に向けて左右方向に延びる挿入孔を有したプレキャストコンクリートからなる梁部材とによって構成されるものであり、梁部材の側方から柱梁仕口部材を移動させて、梁部材の挿入孔に柱梁仕口部材の前記鉄筋を側方から挿入し、その後、この柱梁仕口部材の上方から柱部材を落とし込んで、柱梁仕口部材の貫通孔に柱部材の前記鉄筋を挿通することを特徴とする。
また、本発明に係る他の柱梁の接合方法は、鉄筋コンクリート造構造物の柱梁の接合方法であって、前記柱梁は、下面から下方に突出する鉄筋を有したプレキャストコンクリートからなる柱部材と、内部を上下方向に貫通する貫通孔と、側端面から左右方向に突出する鉄筋とを有したプレキャストコンクリートからなる柱梁仕口部材と、左右両側の端面からそれぞれ内部に向けて左右方向に延びる挿入孔を有したプレキャストコンクリートからなる梁部材とによって構成されるものであり、柱梁仕口部材の上方から柱部材を落とし込んで、柱梁仕口部材の貫通孔に柱部材の前記鉄筋を挿通配置し、その後、この柱梁仕口部材の側方から梁部材を移動させて、柱梁仕口部材の前記鉄筋に梁部材の挿入孔を嵌合することを特徴とする。
また、本発明に係る他の柱梁の接合方法は、上述した発明において、柱部材は、その上面から内部に向けて上下方向に延びる挿入孔をさらに有しており、柱梁仕口部材の上方から柱部材を落とし込んだ際に、柱部材の前記鉄筋を、柱梁仕口部材の貫通孔を貫通して、この柱梁仕口部材の下側に配置される別の柱部材の上面の前記挿入孔に挿入配置することを特徴とする。
また、本発明に係る他の柱梁の接合方法は、鉄筋コンクリート造構造物の柱梁の接合方法であって、前記柱梁は、下面から下方に突出する鉄筋を有したプレキャストコンクリートからなる柱部材と、内部を上下方向に貫通する貫通孔と、側端面から左右方向に突出する鉄筋とを有したプレキャストコンクリートからなる柱梁仕口部材と、左右両側の端面からそれぞれ内部に向けて左右方向に延びる挿入孔を有したプレキャストコンクリートからなる梁部材とによって構成されるものであり、柱梁仕口部材の上方から柱部材を落とし込んで、柱梁仕口部材の貫通孔に柱部材の前記鉄筋を挿入して、柱梁仕口部材と柱部材とを連吊り部材で繋げたものを一体物としてあらかじめ構築しておき、この一体物を梁部材の側方から移動させて、梁部材の挿入孔に一体物の柱梁仕口部材の前記鉄筋を側方から挿入することを特徴とする。
本発明に係る柱梁の接合構造によれば、鉄筋コンクリート造構造物の柱梁の接合構造であって、下面から下方に突出する鉄筋を有したプレキャストコンクリートからなる柱部材と、内部を上下方向に貫通する貫通孔と、側端面から左右方向に突出する鉄筋とを有したプレキャストコンクリートからなる柱梁仕口部材と、左右両側の端面からそれぞれ内部に向けて左右方向に延びる挿入孔を有したプレキャストコンクリートからなる梁部材とを備え、梁部材の両側の挿入孔にはそれぞれ柱梁仕口部材の前記鉄筋が挿入配置され、柱梁仕口部材の貫通孔には柱部材の前記鉄筋が挿通配置されるので、梁部材の両側は柱梁仕口部材に直に接合することになり、梁部材どうしを接合する部分は存在しない。したがって、本発明によれば、大梁どうしを接合するための後打ちコンクリートの施工を不要にすることができるという効果を奏する。また、構造物の外周部のフルプレキャスト化をも可能にすることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の柱梁の接合構造によれば、柱部材は、その上面から内部に向けて上下方向に延びる挿入孔をさらに有しており、柱部材の下方に突出する前記鉄筋は、柱梁仕口部材の貫通孔を貫通して、この柱梁仕口部材の下側に配置される別の柱部材の上面の前記挿入孔に挿入配置されるので、柱梁仕口部材を介して上側の柱部材と下側の柱部材とを接合することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の柱梁の接合構造によれば、梁部材の上面に後打ちコンクリートを設けたので、建物の内部の柱梁部材に好適であるという効果を奏する。
また、本発明に係る架構構造によれば、上述した柱梁の接合構造を有する架構構造であるので、柱梁の接合構造を多数有する超高層RC集合住宅用建物などの架構構造に好適であるという効果を奏する。
また、本発明に係る柱梁の接合方法によれば、鉄筋コンクリート造構造物の柱梁の接合方法であって、前記柱梁は、下面から下方に突出する鉄筋を有したプレキャストコンクリートからなる柱部材と、内部を上下方向に貫通する貫通孔と、側端面から左右方向に突出する鉄筋とを有したプレキャストコンクリートからなる柱梁仕口部材と、左右両側の端面からそれぞれ内部に向けて左右方向に延びる挿入孔を有したプレキャストコンクリートからなる梁部材とによって構成されるものであり、梁部材の側方から柱梁仕口部材を移動させて、梁部材の挿入孔に柱梁仕口部材の前記鉄筋を側方から挿入し、その後、この柱梁仕口部材の上方から柱部材を落とし込んで、柱梁仕口部材の貫通孔に柱部材の前記鉄筋を挿通するので、梁部材の両側は柱梁仕口部材に直に接合することになり、梁部材どうしを接合する部分は存在しない。したがって、本発明によれば、大梁どうしを接合するための後打ちコンクリートの施工を不要にすることができるという効果を奏する。また、構造物の外周部のフルプレキャスト化をも可能にすることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の柱梁の接合方法によれば、鉄筋コンクリート造構造物の柱梁の接合方法であって、前記柱梁は、下面から下方に突出する鉄筋を有したプレキャストコンクリートからなる柱部材と、内部を上下方向に貫通する貫通孔と、側端面から左右方向に突出する鉄筋とを有したプレキャストコンクリートからなる柱梁仕口部材と、左右両側の端面からそれぞれ内部に向けて左右方向に延びる挿入孔を有したプレキャストコンクリートからなる梁部材とによって構成されるものであり、柱梁仕口部材の上方から柱部材を落とし込んで、柱梁仕口部材の貫通孔に柱部材の前記鉄筋を挿通配置し、その後、この柱梁仕口部材の側方から梁部材を移動させて、柱梁仕口部材の前記鉄筋に梁部材の挿入孔を嵌合するので、梁部材の両側は柱梁仕口部材に直に接合することになり、梁部材どうしを接合する部分は存在しない。したがって、本発明によれば、大梁どうしを接合するための後打ちコンクリートの施工を不要にすることができるという効果を奏する。また、構造物の外周部のフルプレキャスト化をも可能にすることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の柱梁の接合方法によれば、柱部材は、その上面から内部に向けて上下方向に延びる挿入孔をさらに有しており、柱梁仕口部材の上方から柱部材を落とし込んだ際に、柱部材の前記鉄筋を、柱梁仕口部材の貫通孔を貫通して、この柱梁仕口部材の下側に配置される別の柱部材の上面の前記挿入孔に挿入配置するので、柱梁仕口部材を介して上側の柱部材と下側の柱部材とを接合することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の柱梁の接合方法によれば、鉄筋コンクリート造構造物の柱梁の接合方法であって、前記柱梁は、下面から下方に突出する鉄筋を有したプレキャストコンクリートからなる柱部材と、内部を上下方向に貫通する貫通孔と、側端面から左右方向に突出する鉄筋とを有したプレキャストコンクリートからなる柱梁仕口部材と、左右両側の端面からそれぞれ内部に向けて左右方向に延びる挿入孔を有したプレキャストコンクリートからなる梁部材とによって構成されるものであり、柱梁仕口部材の上方から柱部材を落とし込んで、柱梁仕口部材の貫通孔に柱部材の前記鉄筋を挿入して、柱梁仕口部材と柱部材とを連吊り部材で繋げたものを一体物としてあらかじめ構築しておき、この一体物を梁部材の側方から移動させて、梁部材の挿入孔に一体物の柱梁仕口部材の前記鉄筋を側方から挿入するので、部材の揚重負荷を低減することができるという効果を奏する。
図1は、本発明に係る柱梁の接合構造および柱梁の接合方法の実施例を示す図であり、建物外周部の柱梁部材の施工例を示す正面図である。 図2は、本発明に係る柱梁の接合構造および柱梁の接合方法の実施例を示す図であり、建物内部の柱梁部材の施工例を示す正面図である。 図3は、本発明に係る架構構造の実施例を示す平面図である。 図4は、本発明に係る架構構造の他の実施例を示す平面図である。 図5−1は、本発明に係る柱梁の接合構造、架構構造および柱梁の接合方法の実施例を示す工程1の図である。 図5−2は、本発明に係る柱梁の接合構造、架構構造および柱梁の接合方法の実施例を示す工程2の図である。 図5−3は、本発明に係る柱梁の接合構造、架構構造および柱梁の接合方法の実施例を示す工程3の図である。 図6は、本発明に係る柱梁の接合構造、架構構造および柱梁の接合方法の他の実施例を示す図である。 図7は、従来のアウトフレーム工法による超高層RC集合住宅用建物の施工状況の一例を示す斜視図である。 図8は、従来のアウトフレーム工法による建物外周部の柱梁部材の施工例を示す正面図である。 図9は、従来のアウトフレーム工法による建物内部の柱梁部材の施工例を示す正面図である。 図10は、ハーフPCa大梁の部分斜視図である。 図11は、従来のアウトフレーム工法によるPCa部材の割付例を示す平面図である。
以下に、本発明に係る柱梁の接合構造、架構構造および柱梁の接合方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
[柱梁の接合構造および接合方法]
本発明に係る柱梁の接合構造、柱梁の接合方法について説明する。
(実施の形態1:建物の外周部)
まず、本発明の実施の形態1として、建物の外周部の柱梁に適用する場合について説明する。図1は、本発明に係る柱梁の接合方法による建物の外周部の柱梁の施工例を示す正面図であり、本発明に係る柱梁の接合構造の概略分解図として把握されるものである。建物としては超高層RC集合住宅のような鉄筋コンクリート造構造物を想定している。
図1に示すように、本発明に係る柱梁の接合構造10は、柱部材12と柱梁仕口部材14と梁部材16とを備えている。柱部材12、柱梁仕口部材14、梁部材16は全て直方体状のプレキャストコンクリート(PCa)として構成されている。
柱部材12は、下面から下方に突出する柱主筋18(鉄筋)と、上面から内部に向けて上下方向に延びる挿入孔20とを有している。柱梁仕口部材14は、内部を上下方向に貫通する貫通孔22と、側端面から左右方向に突出する梁主筋24(鉄筋)とを有している。梁主筋24は柱梁仕口部材14の内部を貫通するように配置される。梁部材16は、左右両側の端面からそれぞれ内部に向けて左右方向に延びる挿入孔26を有している。
この柱梁の接合構造10を施工する方法(本発明の柱梁の接合方法)は、まず、既設の左側の梁部材16A(16)に対して柱梁仕口部材14A(14)を移動させて、柱梁仕口部材14A(14)から左方向に突出した梁主筋24を梁部材16A(16)の挿入孔26に係合する。なお、梁部材16A(16)の挿入孔26にはあらかじめ機械式継手(不図示)が内挿されており、挿入した梁主筋24をこの機械式継手と係合する。
次に、柱部材12A(12)を落とし込み、柱梁仕口部材14A(14)の貫通孔22に柱部材12A(12)の柱主筋18を挿通する。続いて、反対側の梁部材16B(16)を柱梁仕口部材14A(14)に移動させて、柱梁仕口部材14A(14)から右方向に突出した梁主筋24を梁部材16B(16)の挿入孔26に係合する。その後、柱梁仕口部材14A(14)の貫通孔22にグラウトを充填し、柱部材12A(12)と柱梁仕口部材14A(14)との接合面にもグラウトを充填する。そして最後に、梁部材16A、16B(16)の挿入孔26にグラウトを充填し、梁部材16A、16B(16)と柱梁仕口部材14A(14)との接合面にもグラウトを充填する。図1の右側の梁部材16C(16)、柱梁仕口部材14B(14)、柱部材12B(12)についても同様の手順で施工すればよい。
この結果、梁部材16の両側の挿入孔26には、それぞれ柱梁仕口部材14の梁主筋24が挿入配置され、柱梁仕口部材14の貫通孔22には、柱部材12の柱主筋18が挿通配置される。柱部材12の下方に突出する柱主筋18は、柱梁仕口部材14の貫通孔22を貫通して、この柱梁仕口部材14の下側に配置される別の柱部材12の上面の挿入孔20に挿入配置される。これにより、柱梁仕口部材14を介して上側の柱部材12と下側の柱部材12とが接合される。このようにして、柱梁の接合構造10を施工することができる。
また、柱梁の接合構造10を施工する別の方法(本発明の柱梁の接合方法)は、まず、既設の左側の梁部材16A(16)に対して柱梁仕口部材14A(14)を移動させて、柱梁仕口部材14A(14)から左方向に突出した梁主筋24を梁部材16A(16)の挿入孔26に係合する。なお、梁部材16A(16)の挿入孔26にはあらかじめ機械式継手(不図示)が内挿されており、挿入した梁主筋24をこの機械式継手と係合する。
次に、反対側の梁部材16B(16)を柱梁仕口部材14A(14)に移動させて、柱梁仕口部材14A(14)から右方向に突出した梁主筋24を梁部材16B(16)の挿入孔26に係合する。続いて、柱部材12A(12)を落とし込み、柱梁仕口部材14A(14)の貫通孔22に柱部材12A(12)の柱主筋18を挿通する。その後、柱梁仕口部材14A(14)の貫通孔22にグラウトを充填し、柱部材12A(12)と柱梁仕口部材14A(14)との接合面にもグラウトを充填する。そして最後に、梁部材16A、16B(16)の挿入孔26にグラウトを充填し、梁部材16A、16B(16)と柱梁仕口部材14A(14)との接合面にもグラウトを充填する。図1の右側の梁部材16C(16)、柱梁仕口部材14B(14)、柱部材12B(12)についても同様の手順により施工すればよい。このような方法によっても、柱梁の接合構造10を施工することができる。
上記いずれの方法によっても、梁部材16の両側は柱梁仕口部材14に直に接合することになり、梁部材16どうしを接合する部分は存在しない。したがって、本実施の形態1によれば、大梁どうしを接合するための後打ちコンクリートの施工を不要にすることができる。また、構造物の外周部のフルプレキャスト化をも可能にすることができる。また、本実施の形態1によれば、柱梁仕口部材14に対するグラウト施工が柱主筋用の貫通孔22に対してだけで済むので、特許文献1に示されるようなPCa仕口パネル部材でのグラウト施工を柱主筋用および梁主筋用の両方に対して行う方法に比べて、より施工しやすい。グラウトは自らの重さで下へと流れるため、縦穴である柱主筋用の貫通孔は、横穴である梁主筋用の貫通孔より高い充填性を確保することができる。仕口パネル部材の貫通孔を柱主筋用のみとすることで、仕口部内の貫通孔のグラウト施工を高い充填性を確保して施工することができる。
(実施の形態2:建物の内部)
次に、本発明の実施の形態2として、建物の内部の柱梁に適用する場合について説明する。図2は、本発明に係る柱梁の接合方法による建物の内部の柱梁の施工例を示す正面図であり、本発明に係る柱梁の接合構造の概略分解図として把握されるものである。
図2に示すように、本発明に係る柱梁の接合構造10aは、上記の実施の形態1と同様に、柱部材12と柱梁仕口部材14aと梁部材16aとを備えている。柱部材12、柱梁仕口部材14a、梁部材16aは全て直方体状のプレキャストコンクリート(PCa)として構成されている。
柱部材12は、下面から下方に突出する柱主筋(鉄筋)18と、上面から内部に向けて上下方向に延びる挿入孔20とを有している。柱梁仕口部材14aは、内部を上下方向に貫通する貫通孔22と、側端面から左右方向に突出する梁主筋24(鉄筋)とを有している。梁主筋24は柱梁仕口部材14aの内部を貫通するように配置される。梁部材16aは、左右両側の端面からそれぞれ内部に向けて左右方向に延びる挿入孔26を有している。
ここで、梁部材16aおよび柱梁仕口部材14aは、建物の内部の柱梁に用いられることから、上記の実施の形態1(建物の外周部)の場合と比べて上下方向の高さをそれぞれ低くしてあり、梁部材16aと柱梁仕口部材14aとを接合した場合には、梁部材16aの上面は柱梁仕口部材14aの上面よりも低くなって後打ちコンクリート28用の空間が形成され、かつ、柱梁仕口部材14aの下面と梁部材16aの下面は略面一となるような形態となっている。
この柱梁の接合構造10aを施工する方法(本発明の柱梁の接合方法)は、基本的には上記の実施の形態1と同様であり、まず、梁部材16aの側方から柱梁仕口部材14aを移動させて、梁部材16aの挿入孔26に柱梁仕口部材14aの梁主筋24を側方から挿入する。ここで、梁部材16aの挿入孔26にはあらかじめ機械式継手(不図示)が内挿されており、挿入した梁主筋24をこの機械式継手と係合する。続いて、この柱梁仕口部材14aの上方から柱部材12を落とし込んで、柱梁仕口部材14aの貫通孔22に柱部材12の柱主筋18を挿通する。その後、柱梁仕口部材14aの貫通孔22にグラウトを充填し、柱部材12と柱梁仕口部材14aとの接合面にもグラウトを充填する。そして最後に、梁部材16aの挿入孔26にグラウトを充填し、梁部材16aと柱梁仕口部材14aとの接合面にもグラウトを充填する。
この結果、梁部材16aの両側の挿入孔26には、それぞれ柱梁仕口部材14aの梁主筋24が挿入配置され、柱梁仕口部材14aの貫通孔22には、柱部材12の柱主筋18が挿通配置される。柱部材12の下方に突出する柱主筋18は、柱梁仕口部材14aの貫通孔22を貫通して、この柱梁仕口部材14aの下側に配置される別の柱部材12の上面の挿入孔20に挿入配置される。これにより、柱梁仕口部材14aを介して上側の柱部材12と下側の柱部材12とが接合される。
ここで、梁部材16aの上面には、梁部材16aを柱梁仕口部材14aに接合した後の所定時期に後打ちコンクリート28を打設する。なお、梁部材16aの上面部分には予めあばら筋29が打ち込んであるが、コンクリート打設前までに梁部材16aの上面部分に梁主筋30を配筋しておく。このようにして、柱梁の接合構造10aを施工することができる。
また、柱梁の接合構造10aを施工する別の方法(本発明の柱梁の接合方法)は、まず、柱梁仕口部材14aの上方から柱部材12を落とし込んで、柱梁仕口部材14aの貫通孔22に柱部材12の柱主筋18を挿通配置する。その後、この柱梁仕口部材14aの側方から梁部材16aを移動させて、柱梁仕口部材14aの梁主筋24に梁部材16aの挿入孔26を嵌合する。このような方法によっても、柱梁の接合構造10aを施工することができる。
上記いずれの方法によっても、梁部材16aの両側は柱梁仕口部材14aに直に接合することになり、梁部材16aどうしを接合する部分は存在しない。したがって、本実施の形態2によれば、大梁どうしを接合するための後打ちコンクリートの施工を不要にすることができる。
[架構構造]
次に、本発明に係る架構構造について説明する。
図3は、本発明の柱梁の接合構造(梁部材16、16a、柱梁仕口部材14、14a)を有する建物の平面図である。また、図4は、上記の従来の工法による柱梁の接合構造(仕口一体PCa大梁2)と、本発明の柱梁の接合構造とを有する建物の平面図である。図3および図4は、いずれも本発明の柱梁の接合構造を有することから、本発明に係る架構構造の平面図として把握されるものである。図3および図4に示すような本発明に係る架構構造は、柱梁の接合構造を多数有する超高層RC集合住宅用建物などの架構構造に好適である。
ここで、本発明の柱梁の接合構造は、梁部材16、16aの両側を柱梁仕口部材14、14aに直に接合し、大梁どうしを接合するための後打ちコンクリートの施工を不要にできることから、これを多用した図3の建物では、黒塗り部で示される後打ちするコンクリートの施工部分4を、建物平面全体において図11の従来の工法のみによる構成に比べて非常に少なくすることができる。
上記の従来の工法(仕口一体PCa梁工法)は本発明による工法に比べて梁の機械式継手数が少なく済むこと、本発明は従来の工法による施工部分が少なくPCa化率を高くできるという両工法のそれぞれの優位なメリットを活かし、建物外周部を本発明による方法、建物内部を従来の工法にて施工する複合工法として適用した図4の建物の方がコスト低減効果も含め総合的に最適であると考えられる。
[架構構造の施工例]
次に、本発明に係る架構構造の施工例について説明する。
図5−1〜図5−3は、図3の建物を本発明の方法により施工する手順の一例を示したものである。なお、以下の説明では、建物のN階の柱梁の施工は既に完了しており、N+1階の建物の内部と外周部の柱梁の施工をする場合について説明する。
図5−1の工程1に示すように、既設の梁部材16aが、柱部材12の上端から左右に張り出したブラケット32上に配置されている。なお、この梁部材16aはブラケット32上ではなく、柱部材12等に仮設してある支保工の上に配置されていてもよい。梁部材16aの上面にはあらかじめ梁主筋30が配筋してある。この状態において、揚重設備のワイヤ34で吊り下げた柱梁仕口部材14aを、既設の梁部材16aの側方から移動させて、梁部材16aの挿入孔26に柱梁仕口部材14aの梁主筋24を側方から挿入する。ここで、梁部材16aの挿入孔26にはあらかじめ機械式継手36が内挿されており、挿入した梁主筋24をこの機械式継手36と係合する。その後、柱梁仕口部材14aの貫通孔22にグラウトを充填し、柱部材12と柱梁仕口部材14aとの接合面にもグラウトを充填する。そして最後に、梁部材16aの挿入孔26にグラウトを充填し、梁部材16aと柱梁仕口部材14aとの接合面にもグラウトを充填する。
次に、図5−2の工程2に示すように、揚重設備のワイヤ34で吊り下げた柱部材12を、柱梁仕口部材14aの上方から落とし込んで、柱梁仕口部材14aの貫通孔22に柱主筋18を貫通して、この柱梁仕口部材14aの下側にある既設の柱部材12の上面の挿入孔20に挿入する。続いて、揚重設備のワイヤ34で吊り下げた梁部材16aを、柱梁仕口部材14aの側方から移動させて、柱梁仕口部材14aの梁主筋24に梁部材16aの挿入孔26を嵌合する。梁主筋24の先端と挿入孔26の機械式継手36とを係合する。
その後、図5−3の工程3に示すように、上記と同様の手順にて、建物内部の終端となる梁部材16aの側方に柱梁仕口部材14aを接合配置するとともに、この柱梁仕口部材14aの上面に柱部材12を接合配置する。梁部材16aの上面には、梁部材16aを柱梁仕口部材14aに接合した後の所定時期に後打ちコンクリート28を打設する。一方、逆梁の外周部においては、梁部材16を逆梁として用い、上記と同様の手順にて施工する。
このようにすれば、梁部材16a、16の両側は柱梁仕口部材14a、14に直に接合することになり、梁部材16a、16どうしを接合する部分は存在しない。したがって、本発明によれば、大梁どうしを接合するための後打ちコンクリートの施工を不要にすることができる。
なお、上記の実施の形態において、柱部材12と柱梁仕口部材14aを連吊りにて取付けを行い、柱梁仕口部材14aの横差しと柱部材12の落とし込みを一連の動作で行ってもよい。この場合、例えば、図6に示すように、柱主筋18を柱梁仕口部材14a内に格納した状態にして、柱梁仕口部材14aと柱部材12とを連吊り用のワイヤ38(連吊り部材)で繋げたものを一体物としてあらかじめ構築しておく。そして、この一体物を揚重設備のワイヤ34で吊り下げて梁部材16aの側方から横差しし、梁部材16aの挿入孔26に一体物の柱梁仕口部材14aの梁主筋24を側方から挿入する。このようにすれば、部材の揚重負荷を低減することができる。
以上説明したように、本発明に係る柱梁の接合構造によれば、鉄筋コンクリート造構造物の柱梁の接合構造であって、下面から下方に突出する鉄筋を有したプレキャストコンクリートからなる柱部材と、内部を上下方向に貫通する貫通孔と、側端面から左右方向に突出する鉄筋とを有したプレキャストコンクリートからなる柱梁仕口部材と、左右両側の端面からそれぞれ内部に向けて左右方向に延びる挿入孔を有したプレキャストコンクリートからなる梁部材とを備え、梁部材の両側の挿入孔にはそれぞれ柱梁仕口部材の前記鉄筋が挿入配置され、柱梁仕口部材の貫通孔には柱部材の前記鉄筋が挿通配置されるので、梁部材の両側は柱梁仕口部材に直に接合することになり、梁部材どうしを接合する部分は存在しない。したがって、本発明によれば、大梁どうしを接合するための後打ちコンクリートの施工を不要にすることができる。また、構造物の外周部のフルプレキャスト化をも可能にすることができる。
また、本発明に係る他の柱梁の接合構造によれば、柱部材は、その上面から内部に向けて上下方向に延びる挿入孔をさらに有しており、柱部材の下方に突出する前記鉄筋は、柱梁仕口部材の貫通孔を貫通して、この柱梁仕口部材の下側に配置される別の柱部材の上面の前記挿入孔に挿入配置されるので、柱梁仕口部材を介して上側の柱部材と下側の柱部材とを接合することができる。
また、本発明に係る他の柱梁の接合構造によれば、梁部材の上面に後打ちコンクリートを設けたので、建物の内部の柱梁部材に好適である。
また、本発明に係る架構構造によれば、上述した柱梁の接合構造を有する架構構造であるので、柱梁の接合構造を多数有する超高層RC集合住宅用建物などの架構構造に好適である。
また、本発明に係る柱梁の接合方法によれば、鉄筋コンクリート造構造物の柱梁の接合方法であって、前記柱梁は、下面から下方に突出する鉄筋を有したプレキャストコンクリートからなる柱部材と、内部を上下方向に貫通する貫通孔と、側端面から左右方向に突出する鉄筋とを有したプレキャストコンクリートからなる柱梁仕口部材と、左右両側の端面からそれぞれ内部に向けて左右方向に延びる挿入孔を有したプレキャストコンクリートからなる梁部材とによって構成されるものであり、梁部材の側方から柱梁仕口部材を移動させて、梁部材の挿入孔に柱梁仕口部材の前記鉄筋を側方から挿入し、その後、この柱梁仕口部材の上方から柱部材を落とし込んで、柱梁仕口部材の貫通孔に柱部材の前記鉄筋を挿通するので、梁部材の両側は柱梁仕口部材に直に接合することになり、梁部材どうしを接合する部分は存在しない。したがって、本発明によれば、大梁どうしを接合するための後打ちコンクリートの施工を不要にすることができる。また、構造物の外周部のフルプレキャスト化をも可能にすることができる。
また、本発明に係る他の柱梁の接合方法によれば、鉄筋コンクリート造構造物の柱梁の接合方法であって、前記柱梁は、下面から下方に突出する鉄筋を有したプレキャストコンクリートからなる柱部材と、内部を上下方向に貫通する貫通孔と、側端面から左右方向に突出する鉄筋とを有したプレキャストコンクリートからなる柱梁仕口部材と、左右両側の端面からそれぞれ内部に向けて左右方向に延びる挿入孔を有したプレキャストコンクリートからなる梁部材とによって構成されるものであり、柱梁仕口部材の上方から柱部材を落とし込んで、柱梁仕口部材の貫通孔に柱部材の前記鉄筋を挿通配置し、その後、この柱梁仕口部材の側方から梁部材を移動させて、柱梁仕口部材の前記鉄筋に梁部材の挿入孔を嵌合するので、梁部材の両側は柱梁仕口部材に直に接合することになり、梁部材どうしを接合する部分は存在しない。したがって、本発明によれば、大梁どうしを接合するための後打ちコンクリートの施工を不要にすることができる。また、構造物の外周部のフルプレキャスト化をも可能にすることができる。
また、本発明に係る他の柱梁の接合方法によれば、柱部材は、その上面から内部に向けて上下方向に延びる挿入孔をさらに有しており、柱梁仕口部材の上方から柱部材を落とし込んだ際に、柱部材の前記鉄筋を、柱梁仕口部材の貫通孔を貫通して、この柱梁仕口部材の下側に配置される別の柱部材の上面の前記挿入孔に挿入配置するので、柱梁仕口部材を介して上側の柱部材と下側の柱部材とを接合することができる。
また、本発明に係る他の柱梁の接合方法によれば、鉄筋コンクリート造構造物の柱梁の接合方法であって、前記柱梁は、下面から下方に突出する鉄筋を有したプレキャストコンクリートからなる柱部材と、内部を上下方向に貫通する貫通孔と、側端面から左右方向に突出する鉄筋とを有したプレキャストコンクリートからなる柱梁仕口部材と、左右両側の端面からそれぞれ内部に向けて左右方向に延びる挿入孔を有したプレキャストコンクリートからなる梁部材とによって構成されるものであり、柱梁仕口部材の上方から柱部材を落とし込んで、柱梁仕口部材の貫通孔に柱部材の前記鉄筋を挿入して、柱梁仕口部材と柱部材とを連吊り部材で繋げたものを一体物としてあらかじめ構築しておき、この一体物を梁部材の側方から移動させて、梁部材の挿入孔に一体物の柱梁仕口部材の前記鉄筋を側方から挿入するので、部材の揚重負荷を低減することができる。
以上のように、本発明に係る柱梁の接合構造、架構構造および柱梁の接合方法は、超高層集合住宅などの鉄筋コンクリート造構造物におけるプレキャストコンクリート製の柱および梁部材からなる柱梁の施工に有用であり、特に、従来要していた大梁どうしを接合するための後打ちコンクリートの施工を不要にするのに適している。
10 柱梁の接合構造(建物の外周部用)
10a 柱梁の接合構造(建物の内部用)
12 柱部材
14 柱梁仕口部材(建物の外周部用)
14a 柱梁仕口部材(建物の内部用)
16 梁部材(建物の外周部用)
16a 梁部材(建物の内部用)
18 柱主筋(鉄筋)
20,26 挿入孔
22 貫通孔
24 梁主筋(鉄筋)
28 後打ちコンクリート
30 梁主筋
32 ブラケット
34 ワイヤ
36 機械式継手
38 ワイヤ(連吊り部材)

Claims (1)

  1. 鉄筋コンクリート造構造物の柱梁の接合方法であって、
    前記柱梁は、
    下面から下方に突出する鉄筋を有したプレキャストコンクリートからなる柱部材と、
    内部を上下方向に貫通する貫通孔と、側端面から左右方向に突出する鉄筋とを有したプレキャストコンクリートからなる柱梁仕口部材と、
    左右両側の端面からそれぞれ内部に向けて左右方向に延びる挿入孔を有したプレキャストコンクリートからなる梁部材とによって構成されるものであり、
    柱梁仕口部材の上方から柱部材を落とし込んで、柱梁仕口部材の貫通孔に柱部材の前記鉄筋を挿入して、柱梁仕口部材と柱部材とを連吊り部材で繋げたものを一体物としてあらかじめ構築しておき、この一体物を梁部材の側方から移動させて、梁部材の挿入孔に一体物の柱梁仕口部材の前記鉄筋を側方から挿入することを特徴とする柱梁の接合方法。
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