JP2018080151A - 新規化合物 - Google Patents
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Abstract
Description
(一般式(1)中、R1は置換基を有していてもよい炭素数1〜10のアルキル基を示し、R2は単糖残基を示し、R3は炭素数1〜10のアシル基、単糖残基、又はカルボキシアルキレンカルボニル基、その塩若しくはそのエステルを示す。)
移動相 水/メタノール/酢酸 550/450/5
流速 4mL/min
カラム GL science InertSustain C18 10mm×150mm
カラム温度 35℃
サンプル注入量 100μL
サンプル濃度 100mg/1mL(10%)
葛花1gに対し50%メタノール水溶液約80mLを加え、85℃の水浴上で還流抽出した。これをろ過し減圧乾固した。得られた乾固物を葛花粗抽出物とした。次に、葛花粗抽出物100mgに対し50%エタノール1mLを加え、下記の条件で分取HPLCにて分画した。
移動相 水/メタノール/酢酸 550/450/5
流速 4mL/min
カラム GL science InertSustain C18 10mm×150mm
カラム温度 35℃
サンプル注入量 100μL
サンプル濃度 100mg/1mL(10%)
上記本発明の化合物(A)を用いて、以下に示す方法により、筋肉分化促進効果の確認を行った。
(2)培地を取り除き、DPBS(ナカライテスク社製)で3度洗浄した後、Trypsin-EDTA(Sigma Aldrich社製)で細胞を剥離した。
(3)新鮮な10%FBS含有DMEMを加えてトリプシン反応を停止した後、細胞をチューブへ集め、遠心機(HimacCF7D、日立工機社製)で800rpm、3分遠心して細胞を沈殿させた。
(5)各サンプルを20mMになるようにDMSO(和光純薬社製)に溶解し、これを2%ウマ血清(HS、GEMINI BIO-PRODUCTS社製)含有DMEMで200倍に希釈し、これをさらに所定の2倍の濃度になるように0.5%DMSOを含む2%HS含有DMEMで希釈した。
サンプルとしては、本発明の化合物(A)(実施例)と、その比較として、下記構造のゲニスチン(比較例1)及びゲニステイン(比較例2)を用いた。
(7)24時間後、培地を除き、細胞からRneasy mini(Qiagen社製)でRNAを精製した。
(8)精製したRNAより、ReverTra Ace(登録商標) qPCR RT Master Mix with gDNA Remover(東洋紡社製)でcDNAを合成した。
(10)PCRの結果は、Rotor Gene Q Pure Detection(Qiagen社製)を用いて解析した。
(11)分化誘導をかけ、サンプルを加えていない群を100とした相対値を算出した。
上記本発明の化合物(A)を用いて、以下に示す方法により、骨分化促進効果の確認を行った。
(2)培地を取り除き、DPBS(ナカライテスク社製)で2度洗浄した後、Trypsin-EDTA(Sigma Aldrich社製)で細胞を剥離した。
(3)新鮮な10%FBS含有MEMαを加えてトリプシン反応を停止した後、細胞をチューブへ集め、遠心機(HimacCF7D、日立工機社製)で800rpm、3分遠心して細胞を沈殿させた。
(5)アスコルビン酸ナトリウム(和光純薬製)とβグリセロリン酸二ナトリウム(ナカライテスク社製)を10%FBS含有MEMαにそれぞれ50μg/mL、10mMになるように溶解し、分化誘導培地とした。
(6)各サンプルを20mMになるようにDMSO(和光純薬社製)に溶解し、これを分化誘導培地で200倍に希釈し、これをさらに所定の2倍の濃度になるように0.5%DMSOを含む10%FBS含有MEMαで希釈した。
サンプルとしては、本発明の化合物(A)(実施例)、ゲニスチン(比較例1)、ゲニステイン(比較例2)を用いた。
(8)2もしくは3日に一度、培地を交換しながら、14日間5%CO2、37℃、湿潤条件で培養を続けた。
(9)培養後、培地を除き、無血清DMEMで1度洗浄した後、無血清培地で30倍に希釈したCell Counting-Kit 8(同仁化学社製)を150μL添加して37℃で適当な発色まで保温した。
(11)Cell Counting-Kit 8を除き、TRAP/ALP染色キット(和光純薬社製)の説明書に従い、アルカリホスファターゼ(ALP)活性を染色した。
(12)グリシン(和光純薬社製)、塩化マグネシウム無水(和光純薬社製)、塩化亜鉛(和光純薬社製)をそれぞれ0.1M、1mM、1mMになるように超純水に溶解し、水酸化ナトリウム(Sigma Aldrich社製)でpH10.4に調整し、グリシン緩衝液とした。
(14)37℃で30分加温した後、上清100μLをアッセイプレート(AGCテクノグラス社製)に移し405nmの吸光度をプレートリーダーで測定した。
(15)pNPPの値をCell Counting-Kit 8の値で除し、分化誘導をかけてサンプルを加えていない群を100として相対値を算出した。
なお、化合物(A)の終濃度は1.56μM(0.0089%)〜25μM(0.14%)であった。
上記本発明の化合物(A)を用いて、以下に示す方法により、肝脂肪蓄積抑制効果の確認を行った。
(2)培地を取り除き、DPBS(ナカライテスク社製)で3度洗浄した後、Trypsin-EDTA(Sigma Aldrich社製)で細胞を剥離した。
(3)新鮮な10%FBS含有DMEMを加えてトリプシン反応を停止した後、細胞をチューブへ集め、遠心機(HimacCF7D、日立工機社製)で800rpm、3分遠心して細胞を沈殿させた。
(5)各サンプルを20mMになるようにDMSO(和光純薬社製)に溶解し、これをFBS不含DMEMで200倍に希釈し、これをさらに所定の2倍の濃度になるように0.5%DMSOを含む10%FBS不含DMEMで希釈した。
サンプルとしては、本発明の化合物(A)(実施例)、ゲニスチン(比較例1)、ゲニステイン(比較例2)を用いた。
(7)前培養をした細胞の培地を除き、BSA、オレイン酸含有DMEMを50μL、サンプル含有DMEMを50μL添加して、さらに培養を続けた。
(8)24時間後、培地を取り除いてDPBSで3回洗浄し、超純水で希釈した10%ホルマリン(ナカライテスク社製)に室温で20分間細胞を浸し、細胞を固定した。
(10)オイルレッドO150mgをイソプロパノール50mLに溶解し、これを超純水で6:4になるように希釈して、0.22μmフィルター(アドバンテック東洋社製)で使用直前に濾過した。
(11)オイルレッドO溶液をイソプロパノールを除いた96ウェルプレートへ100μL加え、室温で20分間染色した。
(13)100%イソプロパノールを100μL加え、30分間浸透しながら、オイルレッドOを溶出させた。
(14)溶出したオイルレッドOを含むイソプロパノールを新しい96ウェルプレートへ移し、520nmの吸光度をプレートリーダー(ThermoScientific社製)で測定した。
(16)乾燥後、プレートへDPBSを10μL加え、Pierce BCA Protein Assay Kit(Thermo Fisecher Scientific社製)でタンパク質量を測定した。
(17)オイルレッドOの値をタンパク質量で除し、さらに、オレイン酸とBSAを添加した群を100とした相対値を算出した。
上記本発明の化合物(A)を用いて、以下に示す方法により、体脂肪分解促進効果の確認を行った。
(2)培地を取り除き、DPBS(ナカライテスク社製)で3度洗浄した後、Trypsin-EDTA(Sigma Aldrich社製)で細胞を剥離した。
(3)新鮮な10%FBS含有DMEMを加えてトリプシン反応を停止した後、細胞をチューブへ集め、遠心機(HimacCF7D、日立工機社製)で800rpm、3分遠心して細胞を沈殿させた。
(5)IBMX(和光純薬社製)を0.5M、Dexamethasone(和光純薬社製)を1mMになるようにDMSOに溶解した。
(6)前培養した細胞から培地を除き、10%FBS含有DMEMに0.5M IBMX、1mM Dexamethasone、10mg/mL インスリン溶液(Sigma Aldrich社製)をそれぞれ終濃度が0.5mM、1μM、10μg/mLになるように添加した培地を添加し、2日間5%CO2、37℃、湿潤条件で培養した。
(8)各サンプルを20mMになるようにDMSO(和光純薬社製)に溶解し、これを10%FBS含有DMEMで200倍に希釈し、これをさらに所定の2倍の濃度になるように0.5%DMSOを含む10%FBS含有DMEMで希釈した。
サンプルとしては、本発明の化合物(A)(実施例)、ゲニスチン(比較例1)、ゲニステイン(比較例2)を用いた。
(10)1日後、培地を新しい1.5mLチューブへ移し、F-キットグリセロール(日本ロシュ社製)を用いて遊離グリセロール濃度を測定した。
(11)培地を取り除いた細胞をPBSで3回洗浄し、Pierce BCA Protein Kit Assay(Thermo Fisecher Science社製)でタンパク質量を測定した。
(12)遊離グリセロール濃度をタンパク質量で除し、サンプルを加えていない培地を100として各サンプル添加時の遊離グリセロール量の相対値を算出した。
Claims (7)
- 下記一般式(1)で表されることを特徴とする化合物。
(一般式(1)中、R1は置換基を有していてもよい炭素数1〜10のアルキル基を示し、R2は単糖残基を示し、R3は炭素数1〜10のアシル基、単糖残基、又はカルボキシアルキレンカルボニル基、その塩若しくはそのエステルを示す。) - 一般式(1)において、R1が置換基を有していてもよい炭素数1〜4のアルキル基を示し、R2が六炭糖の単糖残基を示し、R3が炭素数1〜5のアシル基、又はカルボキシメチレンカルボニル基、その塩若しくはそのエステルを示すことを特徴とする請求項1記載の化合物。
- 一般式(1)において、R1が置換基を有してもよいメチル基を示し、R2がグルコース残基を示し、R3がカルボキシメチレンカルボニル基、その塩若しくはそのエステルを示すことを特徴とする請求項2記載の化合物。
- 下記構造式で表されることを特徴とする請求項3記載の化合物。
- 請求項1〜4のいずれか記載の化合物を含有することを特徴とする組成物。
- 筋肉分化促進に用いられることを特徴とする請求項5記載の組成物。
- 骨分化促進に用いられることを特徴とする請求項5記載の組成物。
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JPH10114653A (ja) * | 1996-10-11 | 1998-05-06 | Taishi Shokuhin Kogyo Kk | 骨形成促進および骨塩量減少防止用組成物 |
JP2009126853A (ja) * | 2007-11-27 | 2009-06-11 | Tsujido Kagaku Kk | 治療剤 |
KR20120061701A (ko) * | 2010-12-03 | 2012-06-13 | (주) 비엔씨바이오팜 | 탈로신 a를 함유하는 골다공증 예방 및 치료용 조성물 |
WO2012147102A1 (en) * | 2011-04-25 | 2012-11-01 | Council Of Scientific & Industrial Research | Bioactive fractions and compounds from dalbergia sissoo for the prevention or treatment of osteo-health related disorders |
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WO2012147102A1 (en) * | 2011-04-25 | 2012-11-01 | Council Of Scientific & Industrial Research | Bioactive fractions and compounds from dalbergia sissoo for the prevention or treatment of osteo-health related disorders |
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