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JP6802256B2 - Glp−1分泌促進用組成物及びその製造方法 - Google Patents

Glp−1分泌促進用組成物及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、GLP−1(又はGLP−1分泌)の活性化(又は促進)等に有用な組成物、及びその製造方法に関する。また、本発明は、GLP−1分泌の活性化(又はGLP−1の分泌促進)等に有用な新規化合物に関する。
GLP−1[グルカゴン様ペプチド−1(Glucagon−like peptide−1)]は、消化管粘膜上皮から分泌される消化管ホルモンである。
このようなGLP−1の作用として、インスリン合成や分泌の刺激、グルカゴン分泌の阻害、食物摂取阻害、高血糖症の低減などが知られている。そのため、GLP−1を活性化することで、これらの作用の向上が期待できる。
一方、ゴーヤ(ニガウリ)は、食用栽培されている植物であり、ゴーヤによる生理作用についての研究もなされつつある。
そして、このようなゴーヤとGLP−1との関係を示唆する報告もあり、例えば、非特許文献1では、ゴーヤに含まれる特定化合物がGLP−1の活性化作用を有し、血糖調整機能を有する可能性があることが報告されている。
Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine Volume 2013, Article ID 625892 13pages
本発明の目的は、GLP−1分泌(GLP−1応答)の促進又は活性化に有用な組成物を提供することにある。
本発明の他の目的は、血糖値上昇抑制用、食欲抑制用、過食抑制用、糖代謝の改善用、糖尿病の予防又は治療用、肥満症の予防又は治療用、体重の低減用、体脂肪率の低減用などとして有用な組成物を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、GLP−1分泌の活性化等に有用な化合物又はこの化合物を含む組成物を効率よく製造する方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、GLP−1分泌の促進又は活性化等に有用な新規化合物を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、ゴーヤに着目し、ゴーヤに含まれる成分を詳細に検討したところ、非特許文献1に記載の化合物以外にも、GLP−1活性化作用を有する種々の化合物が存在しうること、また、意外なことに、そのような化合物は、生のゴーヤには含まれないか、含まれているとしてもごくわずかであり、加熱処理を経ることで多く生成されること、さらに、そのような種々の化合物には、GLP−1分泌を促進する作用に格別優れている化合物が含まれていたり、従来知られていない新規な化合物を含むことを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明の組成物は、下記式(1)〜(11)から選択される少なくとも1種の成分(A)を含む(有効成分として含む)。このような組成物は、GLP−1分泌の活性化作用を有するため、GLP−1分泌促進化用組成物(GLP−1活性化用組成物)として使用できる。
本発明の組成物は、GLP−1分泌の促進作用を有するため、当該作用に起因又は関連する作用・機能を目的とした用途に好適に使用してもよい。例えば、本発明の組成物は、血糖値上昇抑制用、食欲抑制用、過食抑制用、糖代謝の改善用、糖尿病の予防又は治療用、肥満症の予防又は治療用、体重の低減用、及び体脂肪率の低減用から選択された少なくとも1つの用途に使用するための組成物であってもよい。
また、本発明の組成物は、血糖値上昇抑制用、食欲抑制用、過食抑制用、糖代謝の改善用、糖尿病の予防又は治療用、肥満症の予防又は治療用、体重の低減用、及び体脂肪率の低減用から選択された少なくとも1つの用途に使用するための組成物であってもよい。このような組成物において、血糖値上昇抑制(機能)、食欲抑制(機能)、過食抑制(機能)、糖代謝の改善(機能)、糖尿病の予防又は治療(機能)、肥満症の予防又は治療(機能)、体重の低減(機能)、及び体脂肪率の低減(機能)から選択された少なくとも1つの機能(又は作用)は、必ずしもGLP−1の分泌促進に起因しなくてもよく、GLP−1の分泌促進に起因してもよい。
本発明の組成物において、成分(A)は、特に、前記式(6)〜(11)から選択される少なくとも1種の成分(A1)を含んでいてもよい。
また、本発明の組成物は、成分(A)をゴーヤ由来の成分(特に、加熱処理したゴーヤ由来の成分)として含んでいてもよい。
本発明の組成物の形態は、例えば、固体状(例えば、粉末状)又は液状であってもよい。
本発明は、前記式(1)〜(11)から選択される少なくとも1種の成分(A)を含む液状組成物を包含する。このような液状組成物は、成分(A)を、質量基準で0.005ppm以上の割合で含んでいてもよい。また、成分(A)は、特に、前記式(6)〜(11)から選択される少なくとも1種の成分(A1)を含んでいてもよく、代表的には、前記式(6)〜(11)から選択される少なくとも1種の成分(A1)を、質量基準で0.005ppm以上の割合で含んでいてもよい。
本発明の組成物(又は液状組成物)は、例えば、ピューレ又は飲料であってもよく、特に、加熱処理したゴーヤのピューレ又は飲料であってもよい。
本発明の組成物は、飲食品に添加するために(又は飲食品用添加剤として)用いてもよい。
本発明には、前記組成物を含む飲食品も含まれる。このような飲食品は、例えば、前記式(1)〜(11)から選択される少なくとも1種の成分(A)を、質量基準で0.005ppm以上の割合で含んでいてもよい。なお、飲食品は、通常、非ゴーヤ由来成分を含んでいてもよい。飲食品は、特に、飲料であってもよい。
本発明の組成物又は飲食品は、GLP−1分泌の促進作用を有し、また、当該作用に起因又は関連する機能も有している。そのため、本発明の組成物又は飲食品は、GLP−1の分泌を促進する機能及び/又はGLP−1の分泌促進に起因する機能の表示を付した組成物又は飲食品であってもよい。このような組成物又は飲食品としては、例えば、血糖値上昇抑制機能、食欲抑制機能、過食抑制機能、糖代謝の改善機能、糖尿病の予防又は治療機能、肥満症の予防又は治療機能、体重の低減機能、及び体脂肪率の低減機能から選択された少なくとも1つの機能(さらには、これらと同視できる機能)の表示(機能性表示)を付した組成物又は飲食品などが含まれる。
成分(A)は、ゴーヤ成分を加熱処理することで、効率よく生成できる。
そのため、本発明には、ゴーヤ成分中で前記式(1)〜(11)から選択される少なくとも1種の成分(A)を発現又は増加させる方法であって、ゴーヤ成分を加熱処理する加熱工程を含む方法を含む。
また、本発明には、前記組成物を製造する方法であって、ゴーヤ成分を加熱処理する加熱工程を含む方法も含む。
本発明の方法では、加熱工程において、ゴーヤ成分のピューレ又は飲料(特にピューレ)を加熱処理してもよい。また、加熱工程において、60℃以上で、5分以上加熱処理してもよい。さらに、加熱工程において、密閉系で加熱処理してもよい。
成分(A)のうち、前記式(6)〜(11)から選択される化合物は、新規化合物である。そのため、本発明には、前記式(6)〜(11)から選択される化合物も含まれる。
本発明の組成物及び飲食品は、通常、GLP−1分泌促進作用(又はGLP−1活性化作用)を有する。
そのため、本発明には、前記組成物又は飲食品を、摂取、服用又は投与させ、GLP−1を活性化(又はGLP−1の分泌を促進)する方法も含まれる。このような方法ではGLP−1の分泌を活性化できるため、GLP−1分泌の活性化作用に起因又は関連する症状等に適用可能である。例えば、このような方法は、血糖値上昇抑制、食欲抑制、過食抑制、糖代謝の改善、糖尿病の予防又は治療、肥満症の予防又は治療、体重の低減、及び体脂肪率の低減から選択された少なくとも1つの方法であってもよい。
また、本発明には、前記組成物又は飲食品を、摂取、服用又は投与させ、血糖値上昇抑制、食欲抑制、過食抑制、糖代謝の改善、糖尿病の予防又は治療、肥満症の予防又は治療、体重の低減、及び体脂肪率の低減から選択された少なくとも1つを行う(又は実現する)方法も含まれる。このような方法では、必ずしもGLP−1の活性化(分泌促進)を伴う必要はなく、GLP−1の活性化(分泌促進)を伴ってもよい。
なお、上記方法において、摂取、服用又は投与の対象としては、動物であればよく、ヒト、非ヒト動物(イヌ、ネコなど)のいずれであってもよい。
本発明では、GLP−1(又はGLP−1分泌)の活性化(又は促進)に有用な組成物を提供できる。このような組成物は、GLP−1活性化作用を有するため、当該作用に起因又は関連する作用・機能、例えば、血糖値上昇抑制作用、食欲抑制作用、過食抑制作用、糖代謝の改善作用、糖尿病の予防又は治療作用、肥満症の予防又は治療用、体重の低減作用、体脂肪率の低減作用などを目的とした組成物として好適に使用できる。
また、本発明では、GLP−1の分泌促進機能に起因するかどうかを問わず、血糖値上昇抑制用、食欲抑制用、過食抑制用、糖代謝の改善用、糖尿病の予防又は治療用、肥満症の予防又は治療用、体重の低減用、体脂肪率の低減用などとして有用な組成物を提供できる。
そのため、本発明の組成物は、肥満症の予防・治療用やダイエット用、糖尿病の予防・治療用などとして利用することもできる。なお、このような本発明の組成物の摂取(服用)のタイミングは、特に限定されるものではなく、例えば、食前用(食前摂取用)、食間用、食後用などとして利用可能である。
特に、本発明の組成物は、GLP−1の分泌を促進して糖代謝を改善することができることから、糖代謝の改善を要する疾患のために好適に使用できる。そのような疾患としては、糖尿病および肥満症を挙げることができ、それらの予防および治療に有効である。そのため、本発明の組成物は、例えば、高血糖や肥満の予防及び/又は改善のために用いられるものである旨の表示を付して提供することが可能になり、血糖値が高めの対象者、太り気味の対象者、メタボリックシンドローム傾向の対象者などにとって極めて有用である。
しかも、本発明の組成物(又は化合物)は、熱や長期保存に対しても安定であり、また、生体内(例えば、胃酸暴露下)でも安定に存在しうる。そのため、飲食品の添加剤などとしても好適に使用できる。
また、本発明では、上記のような組成物又は当該組成物に含まれ、GLP−1の活性化等に有用な化合物を効率よく製造できる。
さらに、本発明では、GLP−1の活性化等に有用な新規化合物を提供できる。
図1は、実施例3において、コントロールを100としたとき、実施例3における各成分のGLP−1分泌量を示すグラフである。 図2は、実施例3で得られたアセトン抽出物および画分2のLC−MS分析のクロマトグラムである。 図3は、実施例6における各成分量の経時変化(100℃)を示すグラフである。 図4は、実施例6における各成分量の経時変化(120℃)を示すグラフである。 図5は、実施例7における各成分の安定性試験の結果を示すグラフである。 図6は、実施例9における血糖値の測定結果を示すグラフである。
[成分(A)]
本発明の組成物は、下記式(1)〜(11)から選択される成分(A)を含む。
本発明の組成物において、成分(A)は、化合物(1)〜(11)のうち、少なくとも1つの化合物を含んでいればよく、2以上の化合物を組み合わせて含んでいてもよい。
成分(A)の中でも、化合物(6)〜(11)は新規化合物であり、本発明には、このような新規化合物も含まれる。本明細書において、これらの新規化合物の名称(慣用名)は、それぞれ、下記表の通りとする。
なお、化合物(1)〜(5)の名称は、下記の通りである。
化合物1:モモルジコシド I(momordicoside I)
化合物2:5β,19−エポキシククルビタ−6,23(E)−ジエン−3β,19,25−トリオール(5β,19-epoxycucurbita-6,23(E)-diene-3,19,25-triol)
化合物3:7,23−ジヒドロキシ−3−O−マロニルククルビタ−5,24−ジエン−19−アール(7,23-dihydroxy-3-O-malonylcucurbita-5,24-dien-19-al)
化合物4:モモルジコシド W(momordicoside W)
化合物5:モモルジコシド P(momordicoside P)
また、本発明の組成物は、化合物(6)〜(11)から選択される少なくとも1種の成分(A1)を含んでいてもよい。
また、本発明の組成物は、GLP−1分泌の活性化作用を有する限り、成分(A)(又は化合物(1)〜(11))を誘導体の形態で含んでいてもよい。このような誘導体としては、例えば、塩、溶媒和物(水和物など)、エーテル[例えば、化合物(1)〜(11)において、ヒドロキシル基の一部又は全部がアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基などのC1−10アルコキシ基、好ましくはC1−4アルコキシ基)に置換した化合物]、エステル[例えば、化合物(1)〜(11)において、ヒドロキシル基の一部又は全部がアシルオキシ基(例えば、アセトキシ基などのC1−10アシルオキシ基、好ましくはC1−4アシルオキシ基)に置換した化合物]などが挙げられる。
なお、このような誘導体は、例えば、ゴーヤ等から成分(A)を分取又は分離する際の抽出溶媒に由来してもよい。
成分(A)(又は化合物(1)〜(11)及びその誘導体)は、慣用の手法により合成してもよいが、植物、とりわけ、後述するように、ゴーヤ(加熱処理したゴーヤ)から効率よく得ることができる。
そのため、本発明の組成物は、成分(A)を、ゴーヤ由来の成分(ゴーヤ成分)、特に、加熱処理したゴーヤ由来の成分(ゴーヤ成分)として含んでいてもよい。
このようなゴーヤ成分は、通常、ゴーヤ加工品であってもよい。ゴーヤ加工品としては、例えば、ピューレ、飲料、粉砕物、抽出物、乾燥物(乾燥品)などが挙げられる。なお、飲料は、絞り汁であってもよい。ゴーヤ成分は、これらの混合物であってもよい。
[組成物の態様]
本発明の組成物の形態は、成分(A)を含んでいる限り、特に限定されず、固体状(粉末状など)、液状などであってもよい。
特に、本発明の組成物の形態は、液状であってもよい。液状の態様としては、例えば、ピューレ、飲料などが挙げられる。
成分(A)は、前記のように、ゴーヤ由来の成分として得やすく、また、成分(A)以外のゴーヤ成分(ゴーヤ由来成分)を含んでいても、GLP−1活性作用が損なわれることがない。
そのため、本発明の組成物は、特に、ゴーヤ(特に加熱処理したゴーヤ)の粉末(例えば、乾燥品)、ピューレ、飲料(特にピューレ)等であってもよい。なお、ピューレ又は飲料は、必要に応じて、濃縮又は希釈してもよい。
本発明の組成物は、GLP−1活性化作用を有する限り、成分(A)のみで構成してもよく、他の成分(成分(A)以外のゴーヤ由来成分など)を含んでいてもよい。
本発明の組成物(例えば、液状組成物)において、成分(A)の割合は、例えば、質量基準で、0.005ppm以上(例えば、0.01〜10000ppm)程度の範囲から選択でき、0.5ppm以上(例えば、0.6〜6000ppm)、さらに好ましくは1ppm以上(例えば、5〜1000ppm)程度であってもよく、10ppm以上(例えば、20〜800ppm、好ましくは50〜500ppm)程度であってもよい。
また、本発明の組成物(例えば、液状組成物)において、成分(A1)の割合は、例えば、質量基準で0.005ppm以上(例えば、0.01〜10000ppm)程度の範囲から選択でき、0.5ppm以上(例えば、0.6〜6000ppm)、さらに好ましくは1ppm以上(例えば、5〜1000ppm)程度であってもよく、10ppm以上(例えば、20〜800ppm、好ましくは50〜500ppm)程度であってもよい。
[組成物の用途]
本発明の組成物は、GLP−1活性化作用(又はGLP−1の分泌促進作用)等を有している。そのため、本発明の組成物は、GLP−1活性化用等として(又はGLP−1活性化作用を有する組成物として)使用できる。
また、本発明の組成物は、GLP−1活性化作用に起因して、当該作用に関連する作用、例えば、血糖値上昇抑制作用、食欲抑制作用、過食抑制作用、糖代謝の改善作用、糖尿病の予防又は治療用、肥満症の予防又は治療用、体重の低減作用、体脂肪率の低減作用などを目的とした組成物として好適に使用できる。
本発明の組成物の使用方法(適用方法)としては、組成物の形態等に応じて適宜選択できる。例えば、本発明の組成物を、そのまま使用(摂取、服用、投与等)してもよく、本発明の組成物を、他の成分(担体、賦形剤など)とともに製剤化して、使用(摂取、服用、投与等)してもよい。
なお、他の成分としては、例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、コーティング剤、滑沢剤、着色剤、矯味矯臭剤、安定化剤、乳化剤、吸収促進剤、界面活性剤、pH調製剤、防腐剤、抗酸化剤などが挙げられる。製剤化方法としては、特に限定されず、慣用の方法を適用できる。
製剤化する場合、剤形としては、例えば、錠剤、散剤、細粒剤、顆粒剤、ドライシロップ剤、被覆錠剤、口腔内崩壊錠、チュアブル錠、カプセル剤、ソフトカプセル剤、シロップ剤などが挙げられる。
また、本発明の組成物は、飲食品に添加して(又は含有させて)使用(摂取、服用、投与等)してもよい。飲食品としては、いわゆる健康食品を含む一般食品の他、特定保健用食品、栄養機能食品などの保健機能食品なども含まれる。また、飲食品には、サプリメント(栄養補助食品)、飼料なども含まれる。
飲食品は、本発明の組成物を含んでいる限り、食品添加剤(食品用添加剤)などの他の成分を含んでいてもよい。食品添加剤としては、特に限定されないが、例えば、賦形剤(例えば、コムギデンプン、トウモロコシデンプン、セルロース、乳糖、ショ糖、マンニトール、ソルビトール、キシリトール、アルファー化デンプン、カゼイン、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸カルシウムなど)、結合剤(例えば、アルファー化デンプン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドンなど)、崩壊剤(例えば、セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、トウモロコシデンプンなど)、流動化剤(例えば、軽質無水ケイ酸、ショ糖脂肪酸エステルなど)、油(例えば、大豆油、ゴマ油、オリーブ油、亜麻仁油、エゴマ油、ナタネ油、ココナッツ油、トウモロコシ油などの植物油又は動物・魚由来の油)、栄養素(例えば、各種ミネラル、各種ビタミン、アミノ酸)、香料、甘味料、矯味剤、着色料、溶媒(エタノール)、塩類、界面活性剤、pH調節剤、緩衝剤、抗酸化剤、安定化剤、ゲル化剤、増粘剤、滑沢剤、カプセル化剤、懸濁剤、コーティング剤、防腐剤などが挙げられる。食品添加剤は、単独で又は2種以上組み合わせてもよい。
なお、他の成分は、通常、非ゴーヤ由来成分であってもよい。
本発明の組成物を、飲食品に添加して(又は含有させて)用いる場合、飲食品としては、特に限定されないが、例えば、食品[例えば、麺類(そば、うどん、中華麺、即席麺など)、豆腐、菓子類(飴、キャンディー、ガム、チョコレート、スナック菓子、ビスケット、クッキー、グミなど)、パン類、水産又は畜産加工食品(かまぼこ、ハム、ソーセージなど)、乳製品(加工乳、発酵乳など)、油脂および油脂加工食品(サラダ油、てんぷら油、マーガリン、マヨネーズ、ショートニング、ホイップクリーム、ドレッシングなど)、調味料(ソース、たれなど)、調理品又は半調理品(チャンプルなど)、レトルト食品(カレー、シチュー、丼、お粥、雑炊など)、冷菓(アイスクリーム、シャーベット、かき氷など)など]、飲料(茶飲料、清涼飲料、炭酸飲料、栄養飲料、果実飲料、乳酸飲料、ジュース、ドリンク剤など)などが挙げられる。
特に、飲食品は、飲料(特に、ゴーヤ入り飲料)であってもよい。
飲食品において、本発明の組成物(又は成分(A))の割合は、成分(A)の質量基準で、例えば、0.005ppm以上(例えば、0.01〜10000ppm)程度の範囲から選択でき、0.5ppm以上(例えば、0.6〜6000ppm)、さらに好ましくは1ppm以上(例えば、5〜1000ppm)程度であってもよく、10ppm以上(例えば、20〜800ppm、好ましくは50〜500ppm)程度であってもよい。
また、飲食品において、本発明の組成物(又は成分(A))の割合は、成分(A1)の質量基準で、例えば、0.005ppm以上(例えば、0.01〜10000ppm)程度の範囲から選択でき、0.5ppm以上(例えば、0.6〜6000ppm)、さらに好ましくは1ppm以上(例えば、5〜1000ppm)程度であってもよく、10ppm以上(例えば、20〜800ppm、好ましくは50〜500ppm)程度であってもよい。
なお、本発明の組成物又は飲食品を使用する際、摂取量(服用量、投与量)は特に限定されず、対象年齢、体重、健康状態などに応じて適宜選択できるが、例えば、1日あたりの摂取量は、成分(A)換算で、0.001mg以上(例えば、0.001〜10000mg)、好ましくは0.01mg以上(例えば、0.05〜5000mg)、さらに好ましくは0.1mg以上(例えば、0.5〜1000mg)、特に1mg以上(例えば、5〜500mg)程度であってもよい。
本発明の組成物及び飲食品は、治療的用途(医療用途)又は非治療用途のいずれにも使用又は適用できる。具体的には、医薬品、医薬部外品、化粧品などに分類されるか否かによらず、GLP−1の分泌を促進する機能やGLP−1の分泌促進に起因する機能を明示的に又は暗示的に訴求するあらゆる組成物又は飲食品として使用又は適用できる。
また、本発明の組成物及び飲食品には、GLP−1の分泌を促進する機能やGLP−1の分泌促進に起因する機能を表示してもよい。このような表示としては、特に限定されないが、GLP−1の分泌促進機能や、GLP−1の分泌促進に起因する機能、例えば、血糖値上昇抑制機能、食欲抑制機能、過食抑制機能、糖代謝の改善機能、糖尿病の予防又は治療機能、肥満症の予防又は治療機能、体重の低減機能、体脂肪率の低減機能、あるいはこれらと同視できる表示などが挙げられる。
なお、このような表示は、組成物又は飲食品の態様に応じて、組成物又は飲食品自体に付してもよいし、組成物又は飲食品の容器又は包装に付してもよい。
[組成物の製造方法]
本発明の組成物(又は成分(A))は、合成的手法により製造してもよいが、特に、ゴーヤ成分を用いて効率よく製造できる。
すなわち、ゴーヤ成分中に、成分(A)を生成する成分(前駆体)が多く含まれており、このような前駆体を加熱することで、成分(A)が生成される。そのため、本発明には、ゴーヤ成分を加熱処理する加熱工程を少なくとも経て、前記組成物(又は成分(A))を製造する方法を含む。
また、このような加熱工程を経て、ゴーヤ成分中で成分(A)が発現又は増加するということもできる。そのため、本発明には、加熱工程を少なくとも経て、ゴーヤ成分中で、成分(A)を発現又は増加させる方法も含む。
加熱工程において、ゴーヤ成分としては、成分(A)を生成する成分を含んでいる限り特に限定されるものではなく、ゴーヤ(ゴーヤ本体)、果実(又は果肉)、皮、ワタ、種、種皮などであってもよく、これらの混合物であってもよい。通常、ゴーヤは、少なくとも果実を含む部分(ゴーヤ本体、果肉など)を用いる場合が多い。また、ゴーヤ成分は、ゴーヤ加工品であってもよい。
ゴーヤ成分は、そのまま加熱処理してもよいが、例えば、ピューレ、飲料などのゴーヤ加工品として、特に、ピューレとして加熱処理するのが好ましい。このようなゴーヤ成分のピューレ等を加熱処理することで、効率よく成分(A)を生成又は発現させることができる。
なお、ピューレ等は、必要に応じて、濃縮又は希釈してもよい。
また、ゴーヤ成分は、酸成分(例えば、酢酸、クエン酸などの有機酸)の存在下で、加熱処理(又は酸成分を含むゴーヤ成分を加熱処理)してもよい。酸成分の存在下で加熱処理することで、効率よく成分(A)を生成しやすい。
加熱工程において、加熱温度としては、加熱時間等に応じて適宜選択できるが、例えば、40℃以上(例えば、40〜160℃)、好ましくは60℃以上(例えば、60〜140℃)、さらに好ましくは80℃以上(例えば、80〜120℃)程度であってもよい。
また、加熱時間としては、例えば、1分以上(例えば、1〜60分)、好ましくは5分以上(例えば、5〜40分)、さらに好ましくは10分以上(例えば、10〜30分)程度であってもよい。
なお、加熱工程において、加熱方法としては、ゴーヤ成分の形態などに応じて適宜選択でき、特に限定されず、抵抗加熱、誘導加熱、誘電加熱(マイクロ波加熱など)などのいずれであってもよい。また、加熱手段は、加熱方法に応じて適宜選択できる。
ゴーヤ成分の形態によっては、煮る、炊く、焼く、蒸す、湯煎などにより加熱してもよい。
加熱(加熱処理)は、活性雰囲気下(空気雰囲気下など)で行ってもよく、不活性雰囲気下で行ってよい。また、密閉系で加熱してもよい。特に、密閉系で加熱することで、成分(A)を効率よく生成できる。
加熱工程後のゴーヤ成分(加熱処理したゴーヤ成分)は、組成物の形態に応じて、そのまま使用してもよく、精製してもよい。例えば、組成物が、ピューレ等である場合、加熱処理後のゴーヤ成分を、そのまま、濃縮又は希釈して使用してもよい。また、成分(A)を主たる成分として組成物を構成する場合、抽出などの慣用の手法を用いて、加熱処理後のゴーヤ成分から成分(A)を高割合で含む組成物を得てもよい。
以下に本発明を実施例に基づいてより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではなく、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により可能である。
(実施例1)化合物(1)〜(11)の分離及び同定
(抽出および粗分画)
ゴーヤ乾燥チップ(20kg)をメタノール(MeOH)で抽出し、MeOH抽出物を得た。得られたMeOH抽出物を50%MeOH水溶液−ヘキサン(1:1,60L)で分配した。50%MeOH水溶液可溶部をイオン交換樹脂[三菱化学社製、Diaion HP−20(樹脂量:30L)]に吸着させ、50%MeOH水溶液(100L)およびMeOH(100L)で溶出し、減圧下溶媒を留去することにより50%MeOH画分およびMeOH画分(114g)を得た。
なお、ゴーヤ乾燥チップは、加熱風乾品であるため、加熱処理がなされている。
(MeOH画分の精製)
MeOH画分(5.0g)を中圧分取液体クロマトグラフ(MPLC)(ODS,水−MeOH)およびMPLC(ODS,20mM CHCOONH水溶液−CHCN,アセトン)で19画分に分画した。
画分7を高速液体クロマトグラフィ(HPLC)(YMC社製、Triart C18,水−CHCN)で精製し、化合物(3)(25.0mg)を得た。また、画分9をHPLC(YMC社製、Triart C18,水−CHCN)で精製し、化合物(7)(18.3mg)を単離した。また、画分12および16も同様にHPLC(YMC社製、Triart C18,水−CHCN)で精製し、画分12から化合物(11)(0.8mg)を、画分16から化合物(6)(1.0mg)を得た。
(MeOH画分の加熱処理および加熱処理物の精製)
MeOH画分(10.2g)に、2%酢酸・70%CHCN水溶液を加え、5時間加熱還流した反応物を、MPLC(ODS,20mM CHCOONH水溶液−CHCN,アセトン)で17画分に分画した。
画分4をHPLC(YMC社製、Triart C18,水−CHCN)で精製し、化合物(9)(10.0mg)を得た。画分8をHPLC(YMC社製、Triart C18,水−CHCN)で精製し、化合物(4)(19.7mg)を単離した。画分9および10も同様にHPLC(YMC社製、Triart C18,HO−CHCN)で精製し、画分9から化合物(5)(17.1mg)を、画分10から化合物(1)(43.5mg)を得た。画分16および17をあわせて、MPLC(ODS,20mM CHCOONH水溶液−CHCN,アセトン)、HPLC(YMC社製、Triart C18,水−CHCN)およびHPLC(ナカライテスク社製、Cosmosil PBr,水−CHCN)で精製し、化合物(2)(10.7mg)、化合物(10)(3.8mg)、および化合物(8)(4.6mg)を得た。
なお、化合物(1)〜(11)の構造は、質量分析及びNMRにより同定し、それぞれ、前記の通りの構造であることを確認した。構造分析データの一例を下記に示す。
[化合物(1)]
H−NMR(Pyridine−d5):δ0.77(3H,s),0.85(3H,s),0.95(3H,s),0.97(3H,d,J=5.6Hz),1.56(3H,s),1.569(3H,s),1.573(3H,s),2.28(2H,m),2.32(1H,br s),2.43(1H,br d,J=10.0Hz),3.62(1H,d,J=7.9Hz),3.72(1H,br s),3.75(1H,d,J=7.9Hz),4.01(1H,m),4.04(1H,m),4.24(2H,m),4.44(1H,dd,J=5.2,11.5HHz),4.61(1H,dd,J=2.0,11.5HHz),4.94(1H,d,J=7.7Hz),5.59(1H,dd,J=3.6,9.7Hz),5.95(3H,m),6.22(1H,d,J=9.7Hz)
13C−NMR(Pyridine−d5):δ15.5,19.35,19.41,20.7,21.6,24.3,26.1,28.1,28.7,31.4,31.5,33.9,37.0,39.6,40.0,40.6,45.8,45.9,49.3,50.7,52.7,63.5,70.2,72.3,76.3,78.8,78.9,80.6,86.0,86.3,107.4,124.7,130.5,134.6,142.2
HRMS(ESI,[M+Na])calcd for C3658NaO 641.4024, found 641.4025.
[化合物(2)]
H−NMR(Pyridine−d5):δ0.85(3H,s),0.92(3H,d,J=5.4Hz),0.97(3H,s),1.00(3H,s),1.51(3H,s),1.58(6H,s),2.30(1H,m),2.34(1H,br s),2.46(1H,dd,J=6.0,12.1Hz),3.64(1H,br s),5.37(1H,m),5.59(1H,dd,J=3.4,9.7Hz),5.96(2H,m),6.28(1H,br d,J=9.7Hz)
13C−NMR(Pyridine−d5):δ15.6,18.4,19.4,21.8,23.1,24.9,28.4,28.6,28.7,31.4,34.4,37.1,37.9,39.1,40.0,45.8,49.4,50.5,50.8,70.2,76.8,86.7,108.3,124.7,131.0,134.4,142.2
HRMS(ESI,M+Na)calcd for C3048NaO 495.3445, found 495.3427.
[化合物(3)]
H−NMR(Pyridine−d5):δ0.84(3H,s),0.94(3H,s),1.04(3H,m),1.17(3H,s),1.34(3H,s),1.72(3H,s),1.73(3H,s),2.07(1H,m),2.11(1H,m),2.37(1H,m),2.70(1H,m),3.69(1H,m),3.70(1H,m),4.34(1H,m),4.83(1H,m),5.09(1H,m),5.62(1H,m),6.23(1H,m),10.59(1H,s)
13C−NMR(Pyridine−d5):δ15.5,18.59,18.61,19.6,22.3,23.1,25.6,26.3,26.8,27.5,28.5,30.0,33.4,35.3,36.8,40.6,43.4,45.9,46.4,48.8,51.0,51.2,51.7,65.6,65.9,80.1,125.2,131.4,132.4,144.4,168.0,170.3,208.1
HRMS(ESI,M+Na)calcd for C3350NaO 581.3449, found 581.3444.
[化合物(4)]
H−NMR(CDOD):δ0.90(3H,s),0.94(3H,s),0.94(3H,d,J=5.6Hz),0.95(3H,s),1.17(3H,s),1.28(6H,s),2.18(1H,m),2.48(1H,dd,J=5.4,12.4Hz),2.94(1H,br s),3.25(1H,m),3.26(1H,m),3.31(1H,m),3.39(1H,m),3.41(1H,br s),3.68(1H,dd,J=5.4,11.7Hz),3.86(1H,br d,J=11.7Hz),4.27(1H,d,J=7.8Hz),5.10(2H,s),5.61(3H,m),6.11(1H,br d,J=9.7Hz)
13C−NMR(CDOD):δ13.8,17.8,17.9,18.8,19.1,22.6,24.3,26.5,27.6,28.6,28.8,30.4,33.3,36.2,38.3,38.9,41.2,41.3,44.8,47.3,49.9,61.4,69.8,70.4,73.9,76.2,76.4,84.9,85.6,104.6,106.1,124.5,131.2,132.7,139.4
HRMS(ESI,M+Na)calcd for C3658NaO 657.3973, found 657.3985.
[化合物(5)]
H−NMR(CDOD):δ0.78(3H,s),0.81(3H,s),0.81(3H,d,J=5.6Hz),0.82(3H,s),1.06(3H,s),1.16(6H,s),2.06(1H,m),2.36(1H,dd,J=5.4,12.4Hz),2.82(1H,br s),3.24(1H,dd,J=2.8,7.9Hz),3.29(1H,br s),3.37(1H,dd,J=2.8,9.2Hz),3.53(1H,m),3.56(1H,m),3.72(1H,m),3.97(1H,dd,J=2.8,2.8Hz),4.56(1H,d,J=7.9Hz),4.98(2H,s),5.48(3H,m),5.99(1H,dd,J=1.7,9.7Hz)
13C−NMR(CDOD):δ13.8,17.8,17.9,18.8,19.3,22.6,24.3,26.5,27.6,28.6,28.7,30.4,33.3,36.2,38.3,38.9,41.2,41.3,44.8,47.3,49.9,61.8,67.6,69.8,71.2,71.3,73.9,84.9,85.6,103.4,104.6,124.5,131.2,132.7,139.4
HRMS(ESI,M+Na)calcd for C3658NaO 657.3973, found 657.3975.
[化合物(6)]
H−NMR(CDCl):δ0.88(3H,s),0.91(3H,s),0.91(3H,d,J=5.8Hz),0.94(3H,s),1.24(3H,s),1.72(3H,s),1.74(3H,s),2.50(1H,m),2.86(1H,m),3.43(1H,br s),4.49(1H,m),5.16(1H,m),5.23(1H,d,J=8.4Hz),5.69(1H,dd,J=3.8,9.8Hz),6.11(1H,dd,J=2.2,9.7Hz)
HRMS(ESI,M+Na)calcd for C3048NaO 495.3445, found 495.3439.
[化合物(7)]
H−NMR(CDOD):δ0.72(3H,s),0.84(3H,s),0.90(3H,d,J=5.6Hz),0.98(3H,s),1.22(3H,s),1.57(3H,s),1.60(3H,s),1.83(2H,m),1.84(1H,br s),1.98(1H,m),2.30(1H,m),2.49(1H,dd,J=3.5,8.7Hz),3.05(1H,dd,J=7.7,8.0Hz),3.13(1H,m),3.16(1H,m),3.23(1H,m),3.45(1H,br s),3.53(1H,dd,J=4.5,11.7Hz),3.72(1H,d,J=11.7Hz),3.91(1H,d,J=5.0Hz),4.21(1H,d,J=7.7Hz),4.31(1H,dt,J=3.2,8.5Hz),5.06(1H,d,J=8.5Hz),5.77(1H,d,J=5.0Hz),9.75(1H,s)
13C−NMR(CDOD):δ13.9,16.7,17.3,17.9,21.6,21.9,24.5,24.6,26.1,27.3,28.9,32.3,34.2,35.8,41.1,44.2,45.4,47.6,49.9,50.1,50.6,61.4,65.1,65.3,70.3,74.2,76.3,76.6,85.8,105.0,122.0,129.0,132.0,146.3,208.6
HRMS(ESI,M+Na)calcd for C3658NaO 657.3973, found 657.3978.
[化合物(8)]
H−NMR(Pyridine−d5):0.87(3H,s),0.93(6H,s),0.98(3H,d,J=5.8Hz),1.53(3H,s),1.89(3H,s),2.30(1H,m),2.31(1H,m),2.49(1H,dd,J=5.4,12.4Hz),3.64(1H,br s),3.89(1H,m),4.18(1H,m),4.39(1H,m),4.45(1H,m),4.51(1H,m),4.68(1H,m),5.39(1H,d,J=7.7Hz),5.01(2H,br s),5.64(1H,m),5.75(1H,ddd,J=6.3,8.2,15.5Hz),6.23(1H,dd,J=2.2,9.8Hz),6.29(1H,d,J=15.5Hz)
13C−NMR(Pyridine−d5)δ14.7,18.65,18.70,19.7,21.0,23.1,24.8,27.3,28.2,30.9,33.8,36.7,38.8,39.9,41.6,45.2,47.7,48.2,50.6,63.0,69.0,72.1,73.1,75.9,84.2,103.5,104.8,114.4,129.8,131.1,133.9,134.4,142.3
HRMS(ESI,M+Na)calcd for C3656NaO 639.3867, found 639.3868.
[化合物(9)]
H−NMR(Pyridine−d5):δ0.76(3H,s),0.84(3H,s),0.95(3H,d,J=6.0Hz),1.13(3H,s),1.31(3H,s),1.526(3H,s),1.531(3H,s),2.07(1H,m),2.22(1H,m),2.33(1H,s),2.66(1H,m),3.64(1H,d,J=15.4Hz),3.69(1H,d,J=15.4Hz),4.31(1H,d,J=4.8Hz),5.07(1H,m),5.91(1H,m),5.93(1H,m),6.19(1H,d,J=4.8Hz),10.57(1H,s)
13C−NMR(Pyridine−d5):δ14.8,17.8,18.7,21.6,22.3,24.9,26.0,26.8,27.4,29.1,30.6,34.6,36.1,36.3,39.3,39.8,42.7,45.5,47.9,49.9,50.2,50.5,65.2,69.5,79.4,123.9,124.5,141.5,143.7,167.3,169.5,207.3
HRMS(ESI,M+Na)calcd for C3350NaO 581.3449, found 581.3433.
[化合物(10)]
H−NMR(Pyridine−d5):0.88(3H,s),0.93(6H,s),0.98(3H,d,J=5.8Hz),1.53(3H,s),1.90(3H,s),2.30(1H,m),2.31(1H,m),2.49(1H,dd,J=5.4,12.4Hz),3.69(1H,br s),4.00(2H,m),4.20(1H,dd,J=8.7,8.7Hz),4.24(1H,dd,J=8.7,8.8Hz),4.40(1H,dd,J=2.0,11.4Hz),4.57(1H,dd,J=5.0,11.4Hz),4.93(1H,d,J=7.7Hz),4.96(2H,br s),5.65(1H,m),5.75(1H,ddd,J=6.3,8.2,15.5Hz),6.24(1H,dd,J=2.2,9.8Hz),6.30(1H,d,J=15.5Hz)
13C−NMR(Pyridine−d5):δ14.6,18.65,18.70,19.7,21.0,23.1,24.8,27.2,28.1,30.8,33.7,36.7,38.9,39.9,41.6,45.2,47.7,48.2,50.6,62.8,71.6,75.8,78.0,78.3,84.2,85.0,104.9,106.2,114.4,129.8,131.1,133.9,134.4,142.3
HRMS(ESI,M+Na)calcd for C3656NaO 639.3867, found 639.3847.
[化合物(11)]
H−NMR(Pyridine−d5)(Pyridine−d5):0.76(3H,s),0.83(3H,s),0.88(3H,s),0.95(3H,d,J=5.7Hz),1.52(3H,s),1.54(6H,s),1.88(1H,m),2.23(1H,m),3.65(1H,br s),3.88(1H,m),4.10(1H,m),4.36(1H,m),4.45(1H,m),4.54(1H,m),4.62(1H,m),5.29(1H,d,J=7.7Hz),5.60(1H,d,J=3.3,9.7Hz),5.91(1H,m),5.93(1H,m),6.30(1H,d,J=2.0,9.7Hz)
13C−NMR(Pyridine−d5):δ14.4,18.5,18.7,19.1,20.8,23.6,28.0,30.6,30.8,33.7,36.3,38.1,39.2,40.5,44.6,47.7,48.2,50.1,50.5,63.1,68.9,72.1,72.9,75.7,84.9,86.9,104.7,123.9,132.3,132.7,141.4,181.9
HRMS(ESI,M+Na)calcd for C3656NaO 655.3817, found 655.3823.
(実施例2)GLP−1分泌促進作用の確認
ゴーヤ乾燥チップ(10.5g)に水150mlを加え、1時間加熱還流した。反応物にアセトン150mlを加えて抽出後、ろ過した。残渣にアセトン100mlを加え再抽出した。ろ過後、ろ液をあわせて減圧濃縮し、アセトン抽出物3.46gを得た。
実施例1で得られた化合物(1)〜(11)及び上記のようにして得られたアセトン抽出物がGLP−1分泌活性作用を有することを確認した。
一例として、化合物(1)〜(5)及び(7)について、コントロールと比較した結果を下記表に示す。表では、GLP−1分泌活性化作用を有することが知られているTPA(3μM)の結果についても合わせて示す。
なお、GLP−1分泌活性化作用は、以下のようにして確認した。
ポリ−L−リジン(Poly−L−Lysine) 96−well プレートはBD社、PBS(+)、抗生物質、ダルベッコ改変イーグル培地(Dulbecco’s Modified Eagle’s Medium(DMEM))、グルコース、カルボキシメチルセルロースナトリウム塩(CMC−Na)はナカライテスク社製、TPA[12−O−テトラデカノイルホルボル−13−アセテート(Tetradecanoylphorbol−13−Acetate)]はCell Signaling社製、活性型GLP−1 ELISAキットはMerck Millipore社製、Fetal bovine serum(FBS)はSigma社製、シタグリプチンリン酸塩(Sitagliptin phosphate)はSanta Cruz Biotechnology社製、NCI−H716細胞はATCC社より譲渡されたものを用いた。
DMEM培地(10%FBS、2mMグルタミン、1%抗生物質を添加済)に懸濁させたNCI−H716細胞をPoly−L−Lysine 96−well プレートに0.5×105cells/wellで100μLずつ播種し、CO2インキュベーター(espec社製)で48時間培養した。
PBS(+)で洗浄後、最終濃度として、化合物(1)=0.71μg/mL、化合物(2)=1.03μg/mL、化合物(3)=0.52μg/mL、化合物(4)=1.92μg/mL、化合物(5)=1.43μg/mL、化合物(7)=6.35μg/mL ゴーヤアセトン抽出物=1mg/ml、10μMのSitagliptin phosphate を添加したPBS(+)溶液100μLを細胞に添加した。1時間後に添加溶液を回収し、ELISAキットを用いて溶液中の活性型GLP−1量を測定した。
(実施例3)GLP−1分泌促進活性成分を多く含む画分の調製法
ゴーヤ乾燥チップ(10.5g)に水150mlを加え、1時間加熱還流した。反応物にアセトン150mlを加えて抽出後、ろ過した。残渣にアセトン100mlを加え再抽出した。ろ過後、ろ液をあわせて減圧濃縮し、アセトン抽出物3.46gを得た。
得られたアセトン抽出物をMPLC(ODS)で分画し、水溶出画分(画分1:3.1g)、アセトニトリル溶出画分(画分2:210mg)およびアセトン溶出画分(画分3:140mg)を得た。
各画分及びアセトン抽出物について、実施例2と同様にして、GLP−1分泌活性作用を有することを確認した。
コントロールと比較した結果を図1に示す。なお、図では、GLP−1活性化作用を有することが知られているTPA(3μM)についても合わせて示し、Frは「画分」、「ゴーヤ」はアセトン抽出物を意味する。
図1の結果から明らかなように、アセトン抽出物(ゴーヤ)および各分画物(画分1−3)のGLP−1分泌促進活性を確認したところ、画分2で最も強い活性を示し、活性成分は画分2に多く含まれていることが分かった。
また、アセトン抽出物および画分2のLC−MS分析を行った。結果を図2に示す。
図2の結果から明らかなように、アセトン抽出物と画分2の2つのMSクロマトグラムがほぼ一致していることから、加熱処理後のアセトン抽出物中に存在し、画分2に効率的に濃縮されていることが分かった。
そして、画分2には、化合物(1)〜(11)が含まれていることも確認した。
(実施例4)化合物(1)〜(5)の定量
下記に示す各サンプルにおいて、化合物(1)〜(11)の中から、化合物(1)〜(5)をピックアップし、LC−MS分析により定量した。
(加熱処理ゴーヤ)
ゴーヤの凍結乾燥粉末(50mg)をフタ付き試験管に量り取り、水3mlを加え密閉した。マイクロ波合成装置(CEM社製Discover)を用い、120℃で20分間加熱した。加熱後、反応物にアセトニトリル7mlを加えて超音波で2分間抽出した。静置後、上清を0.45μmのフィルターでろ過し、分析サンプルとした。
(生ゴーヤ、ゴーヤピューレ、ゴーヤジュース)
生ゴーヤ、ゴーヤピューレ又はゴーヤジュースの凍結乾燥物各50mgをフタ付き試験管に量り取り、水3ml、アセトニトリル7mlを加えて超音波で2分間抽出した。静置後、上清を0.45μmのフィルターでろ過し、分析サンプルとした。
なお、生ゴーヤ、ゴーヤピューレ、ゴーヤジュースのサンプルは、次のようにして得た。
生ゴーヤ:ゴーヤを1/2〜1/4程度にカットし、綿と種子を除去したものを生ゴーヤとした。
ピューレ:ゴーヤを1/2〜1/4程度にカットし、綿と種子を除去した。ゴーヤ:水=4:1となるように加水し、ミキサーにより破砕し、ピューレ原液を得た。なお、ピューレは、殺菌後、冷却し使用まで冷凍保存した。
ピューレ原液を密閉した耐熱容器にいれ、水を入れた恒温槽に浸した。恒温層の設定温度を95℃に設定し、水の状態から徐々に加熱した。恒温槽の温度が95℃に達した時点から15分間維持し、ピューレを得た。
ジュース:上記で得たピューレに加水をして、ゴーヤピューレ:水=2:3となるように加水した。80メッシュ以上のストレーナーを通し、108℃〜111℃で約65秒殺菌した。88℃以上で充填し冷却した。
また、分析条件は以下の通りとした。
(LCMS測定)
各サンプルをLCMS−IT−TOFで分析し、定量した。定量値は、あらかじめ標品を用いて作成した検量線より求めた。
(LC条件)
カラム: Triart C18 (YMC製、150×2.1mmI.D.,3μm)
カラム温度:40°C
流速:0.3ml/min
グラジエント:30%→100%(30−39分)B in A
A:0.1%ギ酸水溶液
B:0.1%ギ酸アセトニトリル
インジェクション量:2μl
各サンプル中における化合物(1)〜(5)を定量した結果を下記表に示す。
上記表の結果から明らかなように、化合物(1)〜(5)は、加熱処理されていない生のゴーヤにはほとんど含まれておらず、加熱処理を経たゴーヤ又はゴーヤ加工品に顕著に含まれることがわかった。
(実施例5)加熱温度の違いによる化合物(1)〜(5)含有量の比較
ゴーヤの凍結乾燥粉末(50mg)をフタ付き試験管に量り取り、水3mlを加え密閉した。マイクロ波合成装置(CEM製Discover)を用い、100、120、140または160℃で10分間加熱した。加熱後、反応物にアセトニトリル7mlを加えて超音波で2分間抽出した。静置後、上清を0.45μmのフィルターでろ過し、分析サンプルとした。
得られた各サンプルにおいて、実施例4と同様にして、LC−MS分析により化合物(1)〜(5)を定量した。
各サンプル中における化合物(1)〜(5)を定量した結果を下記表に示す。
上記表の結果から明らかなように、加熱温度の上昇とともに各成分量が増大し、その後減少する傾向があることから、化合物(1)〜(5)を高割合で得るには、加熱温度の調整も必要であることがわかった。
(実施例6)加熱処理条件下における化合物(1)〜(5)含有量の経時変化
ゴーヤの凍結乾燥粉末(50mg)をフタ付き試験官に量り取り、水3mlを加え密閉した。マイクロ波合成装置(CEM社製Discover)を用い、100℃及び120℃で2、5、10、20、40または60分間加熱した。加熱後、反応物にアセトニトリル7mlを加えて超音波で2分間抽出した。静置後、上清を0.45μmのフィルターでろ過し、分析サンプルとした。
得られた各サンプルにおいて、実施例4と同様にして、LC−MS分析により化合物(1)〜(5)を定量した。
各サンプル中における化合物(1)〜(5)を定量した結果を図3(100℃)及び図4(120℃)に示す。
図3及び4の結果から明らかなように、加熱時間とともに各成分量が増大し、その後減少する傾向があることから、化合物(1)〜(5)を高割合で得るには、加熱時間の調整も必要であることがわかった。
(実施例7)化合物(1)〜(5)の安定性試験
化合物(1)〜(5)をそれぞれ4μg/mLの濃度で含む70%アセトニトリル混合水溶液0.5mLと0.2N塩酸水溶液0.5mLの混合溶液を調製し、40℃で放置したときの化合物(1)〜(5)の量を経時的に測定した。なお、測定は、実施例4と同様にして、LC−MS分析により行った。
そして、調製直後の量を100%として、サンプル中の化合物(1)〜(5)の量がどのように変化するかをプロットした。結果を図5に示す。
図5の結果から明らかなように、胃内に相当する条件下において、化合物(1)〜(5)の半減期は2時間以上を示しており、安定であることがわかった。
(実施例8)加熱ピューレによるGLP−1活性化作用の確認
実施例4で得られたゴーヤピューレ(加熱ピューレ)を用い、以下の条件で、インビボにおけるGLP−1活性化作用を確認した。
1.使用動物
Wistar系ラット 雄 8週齢
2.群構成
水、ゴーヤピューレ
3.投与物質及び例数
Control(水)20mL/kg 9例
加熱ピューレ 20g(投与液量20mL)/kg 9例
4.採血部位
イソフルラン麻酔下でラットの右頚静脈にカニューレを挿入し、カニューレを皮下を通して背部より出し、経時的に採血が出来るようにした。カニュレーション手術後1日以上あけて、実験を行った。また、カニューレにはヘパリンを充填し、血液が凝固しないようにした。
5.採血及び投与
採血はイソフルランの軽麻酔下で行い、投与前及び投与後1時間とした。投与は投与前の採血を行った直後に経口投与した。
6.測定項目
GLP−1の測定はGLP−1ELISAキット(Wako High Sensitive)を用いてTotal GLP−1の測定を行った。
7.評価
評価は投与前を100%とし、投与後の上昇率により対照群と加熱ピューレ群で比較した。
上記表の結果から明らかなように、加熱ピューレ群では、インビボにおいてGLP−1の分泌を活性化する作用を有することがわかった。
(実施例9)加熱ピューレによる血糖値上昇抑制作用の確認
実施例4で得られた加熱ピューレを用い、以下の条件で、インビボにおけるGLP−1活性化作用を確認した。
1.使用動物
C57BL系/6マウス 雄 6週齢
2.投与量、投与液量
投与量は10及び20g/kgの2用量とし、投与液量は20mL/kgとした。投与量20g/kgは加熱ピューレ原液を投与液とし、10g/kgは原液を精製水で2倍希釈し、投与液とした。
3.群構成
下記表の通りとした。
4.経口糖負荷試験(OGTT)
約5時間絶食させたマウスの血糖値を測定し、対照群、低用量群、高用量群に、血糖値を用いて層化抽出法により振り分け、均一化した。各群に投与物質を経口投与し、その0.5時間後に2g/kgのグルコース(20%溶液、10mL/kg)を経口投与した。血糖値は投与物質投与前(−0.5時間)、グルコース投与直前(0時間)、グルコース投与後0.5、1、2及び3時間に非麻酔下で尾静脈から採血し、簡易血糖値測定装置(グルテストNeoスーパー、(株)三和化学研究所)を用いて測定した。
結果を図6に示す。
図6の結果から明らかなように、対照群の血糖値はグルコース投与後0.5時間をピークとする上昇が認められ、その後減少する推移を示した。加熱ピューレ投与の低用量群及び高用量群共に、対照群と同様な推移を示したが、低用量群では血糖値上昇抑制傾向が、高用量群では有意な血糖値の低値が認められ、その傾向はグルコース投与後1時間まで認められた。
(実施例10)茶飲料の製造
茶抽出液(市販の粉末緑茶に水を加え0.3質量%に調製したもの)200mlに、実施例4で得られたゴーヤピューレを20g添加し、煎茶飲料を製造した。
(実施例11)コーヒー飲料の製造
5gの粉砕した市販のコーヒー粉に65gの沸騰水を用いて常法によりコーヒー抽出物を調整し、実施例4で得られたゴーヤピューレ5gを加えて、コーヒー飲料を製造した。
(実施例12)野菜飲料の製造
フードプロセッサーにバナナ1本、にんじん1本、サラダ菜 1束、実施例4で得られたゴーヤピューレ30g、水200ml、砂糖大さじ3を加えて、ミキサーにかけ野菜飲料を得た。
(実施例13)ビスケットの製造
小麦粉85g、砂糖30g、ベーキングパウダー1g、塩1g、ごま油25g、牛乳20g、実施例4で得られたゴーヤピューレを凍結乾燥したゴーヤピューレ粉末1gを用いて常法によりビスケットを製造した。
(実施例14)豆腐の製造
よく冷やした豆乳(無調整)600ml、にがり15ml、水30ml、実施例4で得られたゴーヤピューレ5gを耐熱性のタッパーに注ぎ、混ぜ合わせた。ラップをして、蒸気のあがった蒸し器により弱火で約15分蒸し、豆腐を製造した。
本発明では、GLP−1分泌の活性化に有用な組成物を提供できる。また、本発明では、このような組成物を効率よく製造できる。

Claims (31)

  1. 下記式(1)〜(11)から選択される少なくとも1種の成分(A)を含む、GLP−1分泌促進用組成物であり、下記式(6)〜(10)から選択される少なくとも1種の化合物を含む組成物
  2. 請求項1記載の式(1)〜(11)から選択される少なくとも1種の成分(A)を含む組成物であり、請求項1記載の式(6)〜(10)から選択される少なくとも1種の化合物を含み、血糖値上昇抑制用、食欲抑制用、過食抑制用、糖代謝の改善用、糖尿病の予防又は治療用、肥満症の予防又は治療用、体重の低減用、及び体脂肪率の低減用から選択された少なくとも1つの用途に使用するための組成物。
  3. 血糖値上昇抑制、食欲抑制、過食抑制、糖代謝の改善、糖尿病の予防又は治療、肥満症の予防又は治療、体重の低減、及び体脂肪率の低減から選択された少なくとも1つの機能が、GLP−1の分泌促進に起因する請求項2記載の組成物。
  4. 式(11)の化合物を含む請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  5. (1)〜(2)から選択される少なくとも1種の化合物を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。
  6. (1)〜(2)から選択される少なくとも1種の化合物、及び式(3)〜(5)から選択される少なくとも1種の化合物を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の組成物。
  7. (1)〜(5)の化合物をすべて含む、請求項1〜6のいずれかに記載の組成物。
  8. (1)〜(5)の化合物をすべて含み、かつ式(11)の化合物を含む請求項1〜7のいずれかに記載の組成物。
  9. 成分(A)をゴーヤ由来の成分として含む請求項1〜8のいずれかに記載の組成物。
  10. 成分(A)を加熱処理したゴーヤ由来の成分として含む請求項1〜9のいずれかに記載の組成物。
  11. 粉末状又は液状である請求項1〜10のいずれかに記載の組成物。
  12. 請求項1記載の式(1)〜(11)から選択される少なくとも1種の成分(A)を、質量基準で0.005ppm以上の割合で含む液状組成物である、請求項1〜11のいずれかに記載の組成物。
  13. 式(11)の化合物を含む請求項12記載の組成物。
  14. 式(6)〜(11)から選択される少なくとも1種の成分(A1)を、質量基準で0.005ppm以上の割合で含む請求項12又は13記載の組成物。
  15. ピューレ又は飲料である請求項12〜14のいずれかに記載の組成物。
  16. 加熱処理したゴーヤのピューレ又は飲料である請求項12〜15のいずれかに記載の組成物。
  17. 飲食品に添加するための請求項1〜16のいずれかに記載の組成物。
  18. 請求項1〜17のいずれかに記載の組成物を含む飲食品。
  19. 請求項1記載の式(1)〜(11)から選択される少なくとも1種の成分(A)を、質量基準で0.005ppm以上の割合で含む飲食品であって、請求項1記載の式()〜(10)から選択される少なくとも1種の化合物を含む、飲食品。
  20. 成分(A)が、請求項1記載の式(1)〜(2)から選択される少なくとも1種の化合物、及び請求項1記載の式(3)〜(5)から選択される少なくとも1種の化合物を含む、請求項18又は19記載の飲食品。
  21. 成分(A)が、請求項1記載の式(1)〜(5)の化合物をすべて含む、請求項18〜20のいずれかに記載の飲食品。
  22. 成分(A)が、請求項1記載の式(1)〜(5)の化合物をすべて含み、かつ請求項1記載の式(6)〜(11)から選択される少なくとも1種の成分(A1)を含む請求項18〜21のいずれかに記載の飲食品。
  23. 非ゴーヤ由来成分を含む請求項18〜22のいずれかに記載の飲食品。
  24. 飲料である請求項18〜23のいずれかに記載の飲食品。
  25. GLP−1の分泌を促進するための、請求項18〜24のいずれかに記載の飲食品。
  26. 血糖値上昇抑制用、食欲抑制用、過食抑制用、糖代謝の改善用、糖尿病の予防又は治療用、肥満症の予防又は治療用、体重の低減用、及び体脂肪率の低減用から選択された少なくとも1つの用途に使用するための、請求項18〜25のいずれかに記載の飲食品。
  27. 請求項1〜17のいずれかに記載の組成物を製造する方法であって、ゴーヤ成分を加熱処理する加熱工程を含む方法。
  28. 加熱工程において、ゴーヤ成分のピューレを加熱処理する請求項27記載の方法。
  29. 加熱工程において、60℃以上で、5分以上加熱処理する請求項27又は28記載の方法。
  30. 加熱工程において、密閉系で加熱処理する請求項27〜29のいずれかに記載の方法。
  31. 請求項1記載の式(6)〜(10)から選択される化合物。
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