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JP2017228147A - 地域防災情報システム - Google Patents

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JP2017228147A
JP2017228147A JP2016124764A JP2016124764A JP2017228147A JP 2017228147 A JP2017228147 A JP 2017228147A JP 2016124764 A JP2016124764 A JP 2016124764A JP 2016124764 A JP2016124764 A JP 2016124764A JP 2017228147 A JP2017228147 A JP 2017228147A
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田中 浩二
Koji Tanaka
浩二 田中
江頭 良行
Yoshiyuki Egashira
良行 江頭
隆晴 上原
Takaharu Uehara
隆晴 上原
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Abstract

【課題】異常事態が発生したとき、異常事態が発生したことを確実に共有することができる地域防災情報システムを提供する。【解決手段】地域防災情報システムは、所定の地域内の住戸に設けられ、火災を検出して火災警報信号を送信する警報器と、所定の地域内に設けられ、警報器からの火災警報信号を含む信号を受信して送信する親機と、親機と通信回線を介して接続され、親機から送信された信号を受信したとき、ネットワークを介して、所定の地域内の住人が所持する情報端末に、記憶されたテーブルから読み出した文章が記載された電子メールを送信すると共に、住戸に設置された固定電話に電話を掛けて、テーブルから読み出した文章であって電子メールに記載される文章に相当する文章を読み上げるサーバーと、を備えることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、地域内で発生した火災情報を地域内の住人で共有する地域防災情報システムに関する。
近年、例えば重要伝統的建造物群保存地区等に指定された地域では、伝統的建造物等で発生した火災情報が、地域内の他の住人及び居合わせた人に迅速且つ確実に伝達されることが望まれている。そして、地域内の他の住人及び居合わせた人が協力して避難行動及び消火活動等を行い、伝統的建造物等を保護することが望まれている。特許文献1には、地域内で発生した火災等の警報を地域内の居住者が共有することができる地域防災情報システムが開示されている。特許文献1では、住宅用火災警報器から警報信号を取得した子機が、通信回線を介してサーバーに警報信号を送信し、住宅用火災警報器が火災を検出した旨の情報を含む電子メールを、地域内の住人が所有する情報端末に送信する。また、特許文献1では、サーバーが、情報端末から火災確定信号を含む通信情報を取得したとき、通信回線を介して防災音響ユニットの警報を鳴動させるものである。
特開2015−133058号公報
特許文献1に開示された地域防災情報システムは、火災が検出されたとき、地域内の住人が所有する情報端末に電子メールを送信する。しかし、高齢者等、情報端末を保有していない場合には、電子メールを受信することができない。一方で情報端末を保有していない世帯では固定電話が普及している。このため、異常事態が発生したとき、その旨を地域内の住人が確実に共有するために、固定電話においてもその旨が通知されることが望まれている。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、異常事態が発生したとき、地域内の住人が異常事態が発生したことを確実に共有することができる地域防災情報システムを提供するものである。
本発明に係る地域防災情報システムは、所定の地域内の住戸に設けられ、火災を検出して火災警報信号を送信する警報器と、所定の地域内に設けられ、警報器からの火災警報信号を含む信号を受信して送信する親機と、親機と通信回線を介して接続され、親機から送信された信号を受信したとき、ネットワークを介して、所定の地域内の住人が所持する情報端末に、記憶されたテーブルから読み出した文章が記載された電子メールを送信すると共に、住戸に設置された固定電話に電話を掛けて、テーブルから読み出した文章であって電子メールに記載される文章に相当する文章を読み上げるサーバーと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、信号を受信したとき、サーバーが、固定電話に電話を掛けて電子メールに記載される文章に相当する文章を読み上げることによって、異常事態が発生した旨が、固定電話から通知される。これにより、地域内で発生した異常事態を地域内の住人が確実に共有することができる。
本発明の実施の形態1に係る地域防災情報システム1を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る地域防災情報システム1を示す模式図である。 本発明の実施の形態1におけるサーバー14が有するテーブルを示す図である。 本発明の実施の形態1における端末用サーバー14aが送信する電子メールの一例を示す図である。
実施の形態1.
以下、本発明に係る地域防災情報システムの実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る地域防災情報システム1を示す模式図である。この図1に基づいて、地域防災情報システム1について説明する。図1に示すように、地域防災情報システム1は、所定の地域Rに設けられた中継機10を備えており、所定の地域Rには、複数の住戸2が建っている。また、所定の地域Rには、中継機10から送信される信号を取得する親機11が設けられた管理部2aが設置されている。管理部2aには、親機11のほかにゲートウェイ12が設けられている。また、地域防災情報システム1は、サーバー14を備えている(図2参照)。
図2は、本発明の実施の形態1に係る地域防災情報システム1を示す模式図である。図2に示すように、各住戸2には、住宅用火災警報器3と、移報アダプタ5と、屋外警報装置6と、リモートコントローラ4とが設けられている。このように、地域防災情報システム1は、住宅用火災警報器3と、移報アダプタ5と、屋外警報装置6と、リモートコントローラ4と、中継機10と、親機11と、ゲートウェイ12と、サーバー14とを備えている。なお、各住戸2には、各住戸2の住人が所有する、例えば持ち運び可能な情報端末15及び固定電話16等が設置されている。
住宅用火災警報器(警報器)3は、火災現象の一例としての煙または熱を感知(検出)すると警報音を発するものであり、住戸2の天井等に1つ以上設置される。また、住宅用火災警報器3は、火災警報信号を送受信する送受信部(図示せず)を有し、煙を感知すると無線により火災警報信号を送信する。同一住戸2内に設置されている住宅用火災警報器3の全ては、いずれかの住宅用火災警報器3から送信された火災警報信号を受信すると警報音を発する。
なお、住宅用火災警報器3は、火災検出した状態が所定時間連続して経過した場合に火災確定信号を送信するようにしてもよい。この場合、火災確定信号は屋外警報装置6を経由して中継機10に送信される。
移報アダプタ5は住戸2内に1つ以上設置され、住宅用火災警報器3から送信された火災警報信号等を受信すると屋外警報装置6に火災警報信号等を移報する。移報アダプタ5と屋外警報装置6は無線により送受信してもよいし、電線により接続されていてもよい。
また、移報アダプタ5は、後述する屋外警報装置6に内蔵され、一体となっていてもよい。この場合、屋外にある屋外警報装置6が住宅用火災警報器3から送信された火災警報信号等を無線により受信する。
屋外警報装置6(警報装置)は、住戸2の屋外に設けられ、火災確認ボタン(図示せず)、誤報確認ボタン(図示せず)、自身が設置された住戸2のIDを記憶する記憶部(図示せず)、無線信号を送信する送信部(図示せず)を備え、移報アダプタ5からの火災警報信号を受信すると、自身のIDと共に火災警報信号を無線送信する。火災確認ボタンは、操作されたときに火災が事実であることを確定するものであり、火災確認ボタンが押下されると、屋外警報装置6は、自身のIDと共に火災確定信号を中継機10に送信するものである。なお、屋外警報装置6は、住宅用火災警報器3から送信された火災警報信号を受信した後、所定の時間火災確定操作も後述する誤報確定操作もされなかった場合、自発的に火災確定信号を中継機10に送信するように構成されてもよい。また、誤報確認ボタンは、操作されたときに火災警報が誤報であることを確定するものである。なお、IDを記憶する記憶部は、移報アダプタ5に備えられ、火災警報信号と共に移報アダプタ5から屋外警報装置6に送信されるようにしてもよい。
リモートコントローラ4は、住戸2の居住者が所有して、または、住戸2内の任意の場所に固定して、火災又は非常状態等が発生した場合、居住者が自ら操作するものである。非常状態とは、例えば、居住者が体調不良となった状態等をいう。リモートコントローラ4は、火災ボタン(図示せず)と非常ボタン(図示せず)とを有しており、また、無線信号を送信する送信部(図示せず)を備えている。リモートコントローラ4は、火災が発生した場合には、火災ボタンが操作され、非常状態が発生した場合には、非常ボタンが操作される。火災ボタンは、操作されたときに火災が事実であることを確定するものであり、火災ボタンが例えば3秒押下され続けると、リモートコントローラ4は、火災確定信号を送信部から中継機10に送信するものである。そして、リモートコントローラ4に設けられた火災報知部(図示せず)が、火災を報知する。火災報知部は、例えばブザーとLEDとからなり、火災ボタンが操作されると、ブザーが鳴動し且つLEDが点滅する。
また、非常ボタンは、操作されたときに非常状態であることを確定するものであり、非常ボタンが押下されると、リモートコントローラ4は、非常警報信号を送信部から中継機10に送信するものである。そして、リモートコントローラ4に設けられた非常報知部(図示せず)が、非常を報知する。非常報知部は、例えばブザーとLEDとからなり、非常ボタンが操作されると、ブザーが鳴動し且つLEDが点灯する。更に、火災報知部の報知又は非常報知部の報知が行われているときに、火災ボタンと非常ボタンとが同時に押下されると、火災報知部の報知又は非常報知部の報知が復旧される。
なお、リモートコントローラ4は、自身のIDを記憶する記憶部(図示せず)を備え、送信部から火災確定信号、非常警報信号等の信号を送信する際には、自身のIDと共に送信することで、送信者(リモートコントローラ4の所有者)を特定することができる。
また、リモートコントローラ4から信号を送信する場合、近くにある屋外警報装置6を経由してもよい。このとき、リモートコントローラ4のIDを送信してもよいし、屋外警報装置6のIDを送信してもよい。前者の場合は、リモートコントローラ4の所有者(使用者)を特定できるし、後者の場合は、リモートコントローラ4が押された場所を特定できる。もちろん、リモートコントローラ4は、リモートコントローラ4のIDと屋外警報装置6のIDとの両方を送信してもよい。
火災警報信号、火災確定信号及び非常警報信号等の信号は、中継機10、親機11、ゲートウェイ12、通信回線13を経由してサーバー14に送信される。サーバー14は、親機11から取得した通信情報を解析し、通信情報に含まれる信号と識別IDと記憶情報とに基づいて、電子メールを生成する。そして、サーバー14は、後述する端末用サーバー14aに住宅用火災警報器3が作動したことを知らせる相手である1次通報先の住人の情報端末15に電子メール(火災警報信号)を送信させる。その後、電子メール(火災警報信号)を受信した情報端末15を持つ住人により火災が確認され、火災確認ボタンが操作されるとサーバー14に火災確定信号が送信され、サーバー14は、端末用サーバー14aに同一地域Rの全住人に電子メール(火災確定信号)を送信させる。
中継機10は、所定の地域R内に設けられ、屋外警報装置6から送信される住宅用火災警報器3からの火災警報信号を含む信号を受信して管理部2aの親機11に送信するものである。また、中継機10は、屋外警報装置6から送信された火災確定信号を受信し、親機11に送信する。更に、中継機10は、リモートコントローラ4から送信された火災確定信号を受信し、親機11に送信する。更にまた、中継機10は、リモートコントローラ4から送信された非常警報信号を受信し、親機11に送信する。中継機10は、例えば地域R内における屋外の支柱等の上部に設置される。
なお、屋外警報装置6及びリモートコントローラ4が親機11と送受信可能な距離にある場合、中継機10を経由せずに信号の授受を行うようにしてもよい。
親機11は、地域R内において、通信回線13への接続環境が整っている管理部2aに設けられており、中継機10からの火災警報信号を含む信号、火災確定信号及び非常警報信号を受信するものである。親機11は、ゲートウェイ12を介して通信回線13に接続される。ゲートウェイ12は、親機11が取得した火災警報信号を含む信号、火災確定信号及び非常警報信号において、プロトコル変換を行い、通信回線13を経由してサーバー14に火災警報信号を含む信号、火災確定信号及び非常警報信号を送信する。なお、ゲートウェイ12は、親機11に内蔵され、一体となっていてもよい。さらに、親機11が省略されて、中継機10とサーバー14とが通信回線13を介して直接接続されてもよい。
サーバー14は、端末用サーバー14aと固定電話用サーバー14bとを有している。サーバー14は、火災警報信号を含む信号、火災確定信号、誤報確定信号及び非常警報信号を受信すると、各信号に対応して記憶している文章に、所定の地域Rに関する情報に基づいて当該信号の発信元情報(名前等)を追記して、電子メールの文章を作成し、記憶している送信先のあて先と共に端末用サーバー14a及び固定電話用サーバー14bに送信し、それぞれにメール送信指示、電話発信指示を出す。
端末用サーバー14aは、サーバー14からのメール送信指示に基づいて、所定の地域R内の対象となる住人が所持する情報端末15に電子メールを送信するものである。ここで、情報端末15は、例えば携帯電話又はスマートフォン等であり、電子メールを受信する機能を有するものである。なお、端末用サーバー14aは、クラウドサーバーとしてもよい。また、火災確定信号は、火災入力アダプタ(図示せず)により自動火災報知設備(消防法により設置)から地域防災情報システム1に送信される信号を含む。
なお、サーバー14は、火災警報信号を含む信号を受信してから、所定時間火災確定信号又は誤報確定信号を受信しなかった場合、火災確定と判断するようにしてもよい。そうすることで、火災時に何らかの理由で火災確定操作が行われなかった場合でも、火災として対処することができる。
固定電話用サーバー14bは、サーバー14からの電話発信指示に基づいて、ネットワークを介して、住戸2に設置された固定電話16に電話を掛けてサーバー14から送信された電子メールに記載されたメッセージの少なくとも一部を読み上げる。具体的には、固定電話用サーバー14bは、サーバー14にネットワーク等を介して接続されており、サーバー14から送信された電子メールの文章を音声合成機によって音声メッセージに変換する。そして、固定電話用サーバー14bは、サーバー14から指定された所定の住戸2に設置された固定電話に電話を掛ける。固定電話用サーバー14bは、住人が電話に出ると、変換された音声メッセージを再生する。なお、サーバー14から固定電話用サーバー14bに送信されるメッセージは音声メッセージ用に作成するものでもよい。また、通信回線13とネットワークとは、同じネットワークでもよいし、別のネットワークでもよい。
なお、端末用サーバー14aと固定電話用サーバー14bはサーバー14と一体としてもよい。
また、端末用サーバー14aと固定電話用サーバー14bはサーバー14と別の場所にあってもよく、その場合、サーバー14と端末用サーバー14a、固定電話用サーバー14bは、通信回線13を介して接続されていてもよいし、異なるネットワークを介して接続されていてもよい。
なお、固定電話用サーバー14bは、火災確定信号を受信したときのみ、固定電話に電話を掛けてメッセージを読み上げてもよい。また、固定電話用サーバー14bは、非常警報信号を受信したときのみ、固定電話に電話を掛けてメッセージを読み上げてもよい。これにより、仮に火災警報信号が誤報であった場合に、住人に余計な不安感を与えずに済む。この判断はサーバー14で行ってもよいし、固定電話用サーバー14bで行ってもよい。
また、サーバー14は、火災警報信号を含む信号を受信したとき、固定電話用サーバー14bに住宅用火災警報器3が作動した住戸2に極めて近い住戸2の固定電話にのみ電話を掛けてメッセージを読み上げるように指示してもよい。これにより、共助ではなく避難誘導が主目的とされる住人に対し、避難誘導を促進することができる。なお、共助ではなく避難誘導が主目的とされる住人とは、例えば情報端末15を所持していない住人であり、例えば高齢者である。また、サーバー14は、固定電話用サーバー14bに対し、火災確定信号又は非常警報信号を受信したときに電話を掛ける住戸2の範囲を、火災警報信号を含む信号を受信したときに電話を掛ける住戸2の範囲より広げてもよい。これにより、火災が確定した場合又は非常状態が確定した場合に、広範囲の住人に知らせることができる。
ここで、サーバー14は、固定電話用サーバー14bに読み上げさせるメッセージを、情報端末15に送信する電子メールに記載されたメッセージと同一のメッセージとしてもよいし、情報端末15に送信する電子メールに記載されたメッセージを簡略化したメッセージを構成するようにしてもよい。なお、固定電話用サーバー14bは、音声による伝達を行うものであるため、簡略化したメッセージを読み上げることにより、文章が短くなって状況を迅速に伝えることができる。
図3は、本発明の実施の形態1におけるサーバー14が有するテーブルを示す図である。図3に示すように、サーバー14は、屋外警報装置6及びリモートコントローラ4の識別IDと、当該識別IDの屋外警報装置6が設置された住戸2の住戸名、当該住戸2の住人が所有する情報端末15のメールアドレスおよび情報端末15もしくは固定電話16の電話番号を記憶するテーブルを有している。また、識別ID毎にリモートコントローラ4を所有する住人名と、当該住人が所有する情報端末15のメールアドレスおよび情報端末15もしくは固定電話16の電話番号を記憶するテーブルを有している。また、識別ID毎に関係者が所有する情報端末15の電子メールアドレスと、当該関係者の住戸2の固定電話16の電話番号と、住所とを示すテーブルを記憶している。ここで、関係者とは、最初の移報信号(火災警報信号)送信時に電子メールを配信される住人である。なお、これらの情報は端末用サーバー14aおよび固定電話用サーバー14bに記憶させるようにしてもよい。また、端末用サーバー14aが記憶するテーブルにおいて、住戸2の固定電話16の電話番号が省略されてもよい。また、固定電話用サーバー14bが記憶するテーブルにおいて、住戸2の住人を含む関係者が所有する情報端末15の電子メールアドレスが省略されてもよい。
住戸2で火災が発生した場合、住宅用火災警報器3は、警報音を発し、また、火災警報信号を送信する。移報アダプタ5は、住宅用火災警報器3から火災警報信号を受信すると、屋外警報装置6に火災警報信号を移報する。屋外警報装置6は、移報アダプタ5から火災警報信号を受信すると、自身のIDと共に火災警報信号(火災警報信号を含む信号に相当)を中継機10に送信する。親機11は、中継機10から送信されたID及び火災警報信号をサーバー14に送信する。そして、サーバー14は、図3のテーブルを用いて送信元IDの屋外警報装置6に対応する送信先のメールアドレスを特定し、端末用サーバー14aに電子メールの文章と送信先のメールアドレスを送信し、端末用サーバー14aは、住宅用火災警報器3が作動したことを知らせる相手である1次通報先の住人の情報端末15に電子メール(火災警報信号)を送信する。
図4は、本発明の実施の形態1における端末用サーバー14aが送信する電子メールの一例を示す図である。図4に示すように、電子メールの件名を「緊急メール」とし、1次通報先の住人の情報端末15の電子メールアドレスを宛先とする。そして、電子メールの本文には、「[住戸名]から火災通報を受信しました。場所は[住所]です。[住戸名]へ駆けつけて火災の有無を確認してください。」という文章が記載されている。ここで、図3のテーブルから送信元IDを基に住戸名と住所を、図4の電子メールの所定の位置([]内)に挿入して文章を完成させる。なお、電子メールの文章についても、警報の種類、送信対象者ごとに分けて、メール文章テーブル(図示せず)に設けている(設ける場所はサーバー14でも、端末用サーバー14aでもよい)。その後、電子メール(火災警報信号)を受信した情報端末15を持つ住人により火災が確認され、確定用リンクがクリックされると火災確定信号がサーバー14に送信され、引き続きサーバー14において、図3のテーブルを用いて、同一地域Rの全住人に電子メール(火災確定信号)が送信される。なお、端末用サーバー14aは、火災警報が誤報であった場合、火災が復旧した場合においても、その旨が記載された電子メール(誤報信号、復旧信号)を同一地域Rの全住人の情報端末15に送信する。
なお、当該電子メールを受信した関係者は、実際に発生している火災によるものか、誤報によるものかを確認し、実際の火災が確認されれば、屋外警報装置6の火災確認ボタンを操作してもよい。この場合、自身のIDを付与した火災確定信号が屋外警報装置6から中継機10に送信される。なお、関係者は、実際の火災が確認されたとき、リモートコントローラ4の火災ボタンを操作してもよい。この場合、自身のIDを付与した火災確定信号がリモートコントローラ4から中継機10に送信される。
また、サーバー14は、火災警報信号を受信したときに、図3のテーブルを用いて送信元IDの屋外警報装置6に対応する送信先の固定電話番号を特定し、固定電話用サーバー14bに読み上げさせる文章(情報端末15に送信する電子メールの文章もしくは、それに相当する文章)と電話をかける住戸2の電話番号を送信し、固定電話用サーバー14bは、指定された住戸2の固定電話16に電話を掛ける。このときにも、図3のテーブルから送信元IDを基に、住戸名と住所を、読み上げる文章の所定の位置に挿入してメッセージを完成させる。そして、固定電話用サーバー14bは、固定電話16において、サーバー14に指示されたメッセージを読み上げる。具体的には、固定電話用サーバー14bは、サーバー14に指示された文章を音声に変換し、変換した合成音声を読み上げる。これにより、固定電話16を受けた人は、合成音声を聞き、火災が検出されたことを認識することができる。また、固定電話用サーバー14bは、サーバー14が火災確定信号を受信したとき、サーバー14が図3のテーブルを用いて指定された住戸2の固定電話16に電話をかけ、サーバー14に指示されたメッセージを読み上げる。これにより、固定電話16を受けた人は、合成音声を聞き、火災が実際に発生していることを認識することができる。
なお、固定電話用サーバー14bは、火災警報が誤報であった場合、火災が復旧した場合においても、サーバー14からの指示により固定電話16に電話をかけて、電子メールに記載されたメッセージを読み上げてもよい。これにより、固定電話16を受けた人は、合成音声を聞き、警報が誤報であったことを認識することができる。
また、固定電話16への電話は、普段メールを使用しない人などを対象とするようにしてもよい。このような人は例えば高齢者である場合が多く、従って、火災警報信号に対し、電子メールに送る火災確認を依頼する内容のメッセージとは異なり、固定電話16へのメッセージは避難を促す内容を読み上げさせるようにしてもよい。
なお、リモートコントローラ4の非常ボタンが押下された際、サーバー14の指示により端末用サーバー14aは、サーバー14が図3のテーブルを用いて、対応する送信先のメールアドレスとして特定した情報端末15に電子メールを送信し、固定電話用サーバー14bは、サーバー14が図3のテーブルを用いて特定した固定電話16に電話を掛けてメッセージを読み上げる。このとき、図3のテーブルより住戸名と住所を読み上げる文章の所定の位置に挿入してメッセージを完成させる。これにより、固定電話16を受けた人は、合成音声を聞き、非常状態が発生していることを認識することができる。
本実施の形態1によれば、サーバー14が信号を受信したとき、サーバー14の指示により固定電話用サーバー14bが、固定電話16に電話を掛けてサーバー14に指示されたメッセージの少なくとも一部を読み上げることによって、異常事態が発生した旨が、固定電話16から通知される。これにより、地域R内で発生した異常事態を、情報端末15を所有しておらず電子メールを受信することができない地域R内の住人も、確実に共有することができる。
1 地域防災情報システム、2 住戸、2a 管理部、3 住宅用火災警報器、4 リモートコントローラ、5 移報アダプタ、6 屋外警報装置、10 中継機、11 親機、12 ゲートウェイ、13 通信回線、14 サーバー、14a 端末用サーバー、14b 固定電話用サーバー、15 情報端末、16 固定電話、R 地域。

Claims (5)

  1. 所定の地域内の住戸に設けられ、火災を検出して火災警報信号を送信する警報器と、
    前記所定の地域内に設けられ、前記警報器からの火災警報信号を含む信号を受信して送信する親機と、
    前記親機と通信回線を介して接続され、前記親機から送信された信号を受信したとき、ネットワークを介して、前記所定の地域内の住人が所持する情報端末に、記憶されたテーブルから読み出した文章が記載された電子メールを送信すると共に、前記住戸に設置された固定電話に電話を掛けて、前記テーブルから読み出した文章であって前記電子メールに記載される文章に相当する文章を読み上げるサーバーと、
    を備えることを特徴とする地域防災情報システム。
  2. 前記サーバーは、
    前記所定の地域内の住人が所持する情報端末に、前記テーブルから読み出した火災を確認することを依頼する文章が記載された電子メールを送信し、
    前記住戸に設置された固定電話に電話を掛けて、前記テーブルから読み出した避難することを促す文章を読み上げるものである
    ことを特徴とする請求項1記載の地域防災情報システム。
  3. 前記住戸に設けられ、前記警報器からの前記火災警報信号を含む信号を受信して前記親機に送信するものであり、火災が事実であることを確定する火災確認ボタン及び火災が誤報であることを確定する誤報確認ボタンを有する警報装置を更に備え、
    前記警報装置は、
    前記火災確認ボタンが押下されたとき、前記親機に火災確定信号を送信し、前記誤報確認ボタンが押下されたとき、前記親機に誤報確定信号を送信するものであり、
    前記サーバーは、
    前記親機から送信された火災確定信号又は誤報確定信号を受信したとき、前記所定の地域内の住人が所持する情報端末に、前記テーブルから読み出した文章が記載された電子メールを送信すると共に、前記住戸に設置された固定電話に電話を掛けて、前記テーブルから読み出した文章であって前記電子メールに記載される文章に相当する文章を読み上げるものである
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の地域防災情報システム。
  4. 操作されたときに火災が事実であることを確定する火災ボタン及び操作されたときに非常状態であることを確定する非常ボタンを有するリモートコントローラを更に備え、
    前記リモートコントローラは、
    前記火災ボタンが押下されたとき、前記親機に火災確定信号を送信し、前記非常ボタンが押下されたとき、前記親機に非常警報信号を送信するものであり、
    前記サーバーは、
    前記親機から送信された火災確定信号又は非常警報信号を受信したとき、前記所定の地域内の住人が所持する情報端末に、前記テーブルから読み出した文章が記載された電子メールを送信すると共に、前記住戸に設置された固定電話に電話を掛けて、前記テーブルから読み出した文章であって前記電子メールに記載される文章に相当する文章を読み上げるものである
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の地域防災情報システム。
  5. 前記サーバーは、
    前記所定の地域内の住人が所持する情報端末に電子メールを送信する端末用サーバーと、
    前記住戸に設置された固定電話に電話を掛けて前記電子メールに記載されたメッセージの少なくとも一部を読み上げる固定電話用サーバーと、を有する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の地域防災情報システム。
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