JP2017032317A - ガス濃度測定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光源20と、光源20からの光に応じた信号である測定出力を出力する測定用赤外線検出部31と、測定用赤外線検出部31からの出力が入力される演算部40とを備え、演算部40は、第1の濃度の測定対象ガス中で光源を点灯させた時に測定用赤外線検出部が出力する第1の測定出力と、第1の濃度とは異なる第2の濃度の測定対象ガス中で光源を点灯させた時に測定用赤外線検出部が出力する第2の測定出力とを有し、第2の測定出力と第1の測定出力との差分から得られる第1の補正値に対する、測定時の測定出力と第1の測定出力との差分から得られる第2の補正値の比に基づいて測定対象ガスの濃度を演算する。
【選択図】図1
Description
本発明はこのような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、第1の濃度と第2の濃度との2濃度検査にて、高精度なガス濃度測定が可能なガス濃度測定装置を提供することにある。
本発明の様態は、光源と、前記光源からの光に応じた信号である測定出力を出力する測定用赤外線検出部と、前記測定用赤外線検出部からの出力が入力される演算部と、を備えたガス濃度測定装置であって、前記演算部は、第1の濃度の測定対象ガス中で前記測定用赤外線検出部が出力する第1の測定出力と、前記第1の濃度とは異なる第2の濃度の測定対象ガス中で前記測定用赤外線検出部が出力する第2の測定出力と、を有し、前記第2の測定出力と前記第1の測定出力との差分から得られる第1の補正値に対する、測定時の前記測定出力と前記第1の測定出力との差分から得られる第2の補正値の比に基づいて測定対象ガスの濃度を演算するガス濃度測定装置である。
[実施形態]
図1は、本発明に係るガス濃度測定装置の実施形態を説明するための構成図である。図中符号10はガスセル、11はガス導入口、12はガス導出口、20は光源、31は測定用赤外線検出部、40は演算部、100はガス濃度測定装置、Lは最短距離の光路長を示している。なおここでは参考のため、ガスセル10を明示しているが、本発明においてガスセルは必須の構成ではなく、ガスセルの無い形態でも試験容器内等にガス濃度測定装置を配置することで下記と同様の2濃度検査を行うことが可能である。
演算部40は、第1の濃度の測定対象ガス中で測定用赤外線検出部31が出力する第1の測定出力と、第1の濃度とは異なる第2の濃度の測定対象ガス中で光測定用赤外線検出部31が出力する第2の測定出力と、を有し、第2の測定出力と第1の測定出力との差分から得られる第1の補正値に対する、測定時の測定出力と第1の測定出力との差分から得られる第2の補正値の比に基づいて測定対象ガスの濃度を演算するガス濃度測定装置である。
まず、第1の補正値を、第2の測定出力と第1の測定出力との差分とし、第2の補正値を測定時の測定用赤外線検出部31の出力と第1の測定出力との差分とすると、下記式が得られる。
また、第1の補正値に対する第2の補正値の比をとると、
ここで、Rは第1の補正値に対する第2の補正値の比である。
以上より、本実施形態のガス濃度測定装置100は、第1の濃度の測定対象ガス中で測定用赤外線検出部31が出力する第1の測定出力と、第1の濃度とは異なる第2の濃度の測定対象ガス中で測定用赤外線検出部31が出力する第2の測定出力と、を有し、測定時の第2の測定出力と第1の測定出力との差分から得られる第1の補正値に対する、測定時の測定出力と第1の測定出力との差分から得られる第2の補正値の比に基づいて測定対象ガスの濃度を演算することにより、2つの異なる既知濃度における測定出力を予め取得することのみで、従来よりも高精度なガス濃度測定が可能になることが理解される。
また、本実施形態に係わるガス濃度測定装置100において、ガス濃度測定装置100は、測定用赤外線検出部31の近傍に配置され、前記光源からの光に応じた信号である参照出力を出力する参照用赤外線検出部(図示せず)をさらに備え、演算部は測定出力を参照出力に基づいて補正してもよい。
補正の具体例としては、式(6)などがある。
また、本実施形態に係わるガス濃度測定装置100において、演算部は測定出力を、光源20を消灯させた時の測定出力に基づいて補正してもよい。また、本実施形態に係わるガス濃度測定装置100において、演算部は参照出力を、光源20を消灯させた時の参照出力に基づいて補正してもよい。
補正の具体例としては、式(7)、式(8)のように、光源20を点灯させた時の測定出力および参照出力と、光源20を消灯させた時の測定出力および参照出力の差分をとるなどがある。
また、光源20を消灯させた状態とは、完全に消灯している状態でなくてもよい。
光源20に電力が供給されて光源20が赤外線を放射している状態であっても、放射する赤外線量が光源20点灯時に放射する赤外線量以下である場合、または周囲環境から放射される赤外線量以下である場合には、光源20は実質的に赤外線を放射しない状態であるため消灯状態と看做される。
ここで、回路的オフセットとは、例えば測定用赤外線検出や参照用赤外線検出部に内蔵されるオペアンプの出力オフセットなどである。
以下、本実施形態のガス濃度測定装置における各構成要件について説明する。各構成要件の具体例や技術的特徴は、本発明の技術思想を逸脱しない範囲で単独または組み合わせて適用可能である。
測定用赤外線検出部31、参照用赤外線検出部(図示せず)は、光源20が出力する赤外線に対する感度を有し、入射された赤外線に応じた信号を出力するものである。測定用赤外線検出部31は参照用赤外線検出部よりも、測定対象ガスによる赤外線吸収帯域に対する感度の赤外線吸収帯域以外の帯域に対する感度に対する比が大きいものであれば特に制限されない。測定用赤外線検出部31及び参照用赤外線検出部には、焦電センサ(Pyroelectric sensor)、サーモパイル(Thermopile:熱電堆)、ボロメータ(Bolometer)等の熱型赤外線センサや、量子型赤外線センサ等が好適である。
光源20は、測定用赤外線検出部31、参照用赤外線検出部が感度を有する赤外線帯域を出力できるものであれば特に制限されない。例えば、白熱電球やセラミックヒータ、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ヒーターやLEDなどを用いることができる。
演算部40は、ガス濃度算出における演算が可能なものであれば特に制限されず、例えば、アナログIC、ディジタルIC及びCPU(Central Processing Unit)等が好適である。演算部40には、光源20を制御するための機能が含まれていても構わない。
本実施形態のガス濃度測定装置100は、内部に測定対象ガスを流入可能であり、内部に光源20、測定用赤外線検出部31、参照用赤外線検出部、演算部40等を配置可能なガスセルをさらに備えても良い。ここで、流入可能とは光源20から出力された赤外線が前記測定対象ガスの存在する空間を通って、測定用赤外線検出部31に到達可能であることを示す。ガスセルをさらに備えることで、測定用赤外線検出部31及び参照用赤外線検出部の出力する信号のSN比を高めることができ、より高精度なガス濃度測定装置が実現する。赤外線検出部に入射される赤外線の効率化の観点から、ガスセル内部が赤外線を反射する材料で形成されていることが好ましい。具体的にはアルミニウムや銅などの金属材料が挙げられる。
次に、本実施形態のガス濃度測定装置の実施例について説明する。
以下、本実施例で述べる測定出力とは、光源20を点灯している時の測定出力と光源20を消灯している時の測定出力との差分であり、参照出力とは、光源20を点灯している時の参照出力と光源20を消灯している時の参照出力との差分である。
まず、測定時の参照出力に対する測定出力の比(Dm’)と、炭酸ガス濃度0ppm時の参照出力に対する測定出力の比(D1’)の差分を演算した。また、炭酸ガス濃度986ppm時の参照出力に対する測定出力の比(D2’)と、炭酸ガス濃度0ppm時の参照出力に対する測定出力の比(D1’)の差分を演算した。次いで、これら2つの差分の比をとり、これを基準濃度算出式に代入し、炭酸ガス濃度を演算した。
上述した2つの差分の比は、ゲインと出力オフセットを含まない値のため、これを基準算出式に代入することで、精度良く炭酸ガス濃度を演算できることが理解される。
本実施例の演算を表す数式を式(10)に示す。
以下、本比較例で述べる測定出力とは、光源20を点灯している時の測定出力と光源20を消灯している時の測定出力との差分であり、参照出力とは、光源20を点灯している時の参照出力と光源20を消灯している時の参照出力との差分である。
まず、式(11)のような、2次の係数が固定で、1次の係数(b1)と0次の係数(b0)が未定である濃度算出式を用意した。
図2の結果より、実施例の演算によると最大で40ppmの誤差にとどまったが、比較例1の演算によると最大で326ppmの誤差が生じた。
以上の結果より、本実施形態のガス濃度演算装置によれば、従来の濃度算出式よりも高精度な濃度演算が可能であることが理解される。
11 ガス導入口
12 ガス導出口
20 光源
31 測定用赤外線検出部
40 演算部
100 ガス濃度測定装置
Claims (4)
- 光源と、
前記光源からの光に応じた信号である測定出力を出力する測定用赤外線検出部と、
前記測定用赤外線検出部からの出力が入力される演算部と、
を備えたガス濃度測定装置であって、
前記演算部は、
第1の濃度の測定対象ガス中で前記測定用赤外線検出部が出力する第1の測定出力と、
前記第1の濃度とは異なる第2の濃度の測定対象ガス中で前記測定用赤外線検出部が出力する第2の測定出力と、
を有し、
前記第2の測定出力と前記第1の測定出力との差分から得られる第1の補正値に対する、測定時の前記測定出力と前記第1の測定出力との差分から得られる第2の補正値の比に基づいて測定対象ガスの濃度を演算するガス濃度測定装置。 - 前記測定用赤外線検出部の近傍に配置され、前記光源からの光に応じた信号である参照出力を出力する参照用赤外線検出部をさらに備え、
前記演算部は、
前記測定出力を前記参照出力に基づいて補正する請求項1に記載のガス濃度測定装置。 - 前記演算部は、
前記測定出力を前記光源を消灯させた時の前記測定出力に基づいて補正する請求項1または請求項2に記載のガス濃度測定装置。 - 前記演算部は、
前記測定出力と前記参照出力の少なくとも一方を、前記光源を消灯させた時の前記測定出力と前記光源を消灯させた時の前記参照出力の少なくとも一方に基づいて補正する請求項2記載のガス濃度測定装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109060667A (zh) * | 2018-09-30 | 2018-12-21 | 深圳益杉创新科技有限公司 | 一种二氧化碳浓度检测装置以及检测方法 |
CN110632015A (zh) * | 2019-11-07 | 2019-12-31 | 成都千嘉科技有限公司 | 可变光程式气体传感器 |
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JPS55109948A (en) * | 1979-02-15 | 1980-08-23 | Mazda Motor Corp | Measuring method for exhaust gas of internal combustion engine |
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JP2014074629A (ja) * | 2012-10-03 | 2014-04-24 | Chino Corp | ガスセンサ |
-
2015
- 2015-07-29 JP JP2015149986A patent/JP6530669B2/ja active Active
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