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JP2016207358A - グロメット - Google Patents

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JP2016207358A
JP2016207358A JP2015085444A JP2015085444A JP2016207358A JP 2016207358 A JP2016207358 A JP 2016207358A JP 2015085444 A JP2015085444 A JP 2015085444A JP 2015085444 A JP2015085444 A JP 2015085444A JP 2016207358 A JP2016207358 A JP 2016207358A
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靖裕 小湊
Yasuhiro Kominato
靖裕 小湊
伊藤 学
Manabu Ito
学 伊藤
加藤 真吾
Shingo Kato
真吾 加藤
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Yazaki Corp
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Abstract

【課題】グロメット本体の成形性や離型性を損なうことなく、遮音壁による減音効果を高めることができて、高い遮音性能を発揮することのできるグロメットを提供する。【解決手段】ゴム等で成形されたグロメット本体10の内部に、外周端31が、大径筒部11の内周に結合され、内周端32が、電線Wの外周に密着することにより、グロメット本体の内部空間を2つの密閉された空気室S1、S2に仕切る環状の波形遮音壁30を設けた。グロメット本体10は、2つの分割グロメット本体10A、10Bに分離し、係合部21、22で係合できるようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、自動車の車室内と車室外とを仕切る車体パネル(ダッシュパネルやリアパネル等)を貫通するようにワイヤハーネス(電線)を配索する場合に、ワイヤハーネスのパネル貫通部の保護のために、あるいは、車室内の静粛性や気密性などを確保するために、パネルの貫通孔に嵌合させて用いられるグロメットに関する。
この種のグロメットは、自動車の車室内と車室外とを仕切る車体パネルに設けられた貫通孔に取り付けて車室内の気密性や静粛性を確保するものである。最近では特に車室内の静粛性が強く求められるようになってきており、遮音性能を高めたグロメットが開発されている。
図4は、遮音性能を高めるために、内部に遮音壁を一体に設けたグロメットの構成例を示している(例えば、特許文献1参照)。
このグロメット101は、車体パネルPの貫通孔Paの内周縁に係合するパネル係合溝112を外周に備えた大径筒部111と、電線(ワイヤハーネス)Wを挿通する第1小径筒部113及び第2小径筒部114と、第1小径筒部113と大径筒部111を結合する肉厚壁115と、外周縁が大径筒部111に結合され内周縁が第2小径筒部114に結合されたテーパ筒状(漏斗状)の薄肉の連結遮蔽壁116と、連結遮蔽壁116の大径筒部111寄りの位置の内周に突設された環状の遮音壁117と、を一体に有している。第1小径筒部113及び第2小径筒部114は、最終的に電線Wの外周に密着嵌合するように形成されている。
このグロメット101をパネルPの貫通孔Paに取り付ける場合は、第1小径筒部113と電線Wとをテープで巻き付け固定すると共に、第2小径筒部114と電線Wもテープで巻き付け固定する。これにより、グロメット101の内部には、遮音壁117で仕切られた2つの密閉空間(空気室)118、119が確保される。従って、遮音壁117と密閉空間118、119の存在により、グロメット101を透過しようとする透過音に対する遮音性が高められる。
ところで、図4に示した従来のグロメット101における遮音壁117は、柔軟性を持つ表面がフラットな可撓壁により構成されているだけであるので、遮音壁117に当たって反射する反射音の方向が略一定の方向に定まってしまい、音の打ち消し合いによる減音効果があまり期待できない。
そこで、遮音壁117の肉厚を大きくして、遮音壁を通過する音の透過性を阻害することが考えられる。しかし、遮音壁117の肉厚を大きくすると、成形の際の離型性が悪くなる問題がある。
図5は、図4のグロメット101を成形した後に、内部金型140からグロメット101を離型させる方法を説明するための模式的な説明図である。
内部金型140から、成形したグロメット101を離型させる際には、グロメット101の一端側の開口部である、例えば第2小径筒部114からエアNを吹き込んで、エアの力でグロメット101を矢印B1で示すように強制的に拡径させる。そしてその拡径させた状態で、グロメット101を矢印B2で示す軸線方向の一方側に引き抜くことで、内部金型140からグロメット101を離型させている。
ところが、図4の例のように、グロメット101の内部に一体に設けた遮音壁117の肉厚を大きくすると、遮音壁117の柔軟性が低下するため、離型させづらくなる。例えば、遮音壁117の長さH1が長くなるほど離型が困難になるため、遮音壁117の長さが制限されることになる。しかし遮音壁117の長さH1が制限されると、遮音性能に影響が出る可能性がある。
特開2005−324613号公報 特開平11−122756号公報
上述したように、図4に示した従来のグロメット101は、遮音壁117が、柔軟性を持つ表面がフラットな可撓壁により構成されているだけであるから、音の打ち消し合いによる減音効果があまり期待できなかった。また、それを補うため、遮音壁117の肉厚を大きくすると、成形時の離型性が悪くなり、その改善のために防音壁の長さを制限した場合は、遮音性能に悪影響が出るおそれがあった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、グロメット本体の成形や離型を容易に行うことができる共に、遮音壁による減音効果を高めることができ、それにより、高い遮音性能を発揮することのできるグロメットを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るグロメットは、下記(1)〜(7)を特徴としている。
(1) パネルの貫通孔の内周縁に係合するパネル係合部を外周に備えた大径筒部と、
前記大径筒部から軸線方向に離間して配置され、前記貫通孔に通される電線の外周に密着嵌合する第一小径筒部と、
前記大径筒部と前記第一小径筒部とを連結し前記大径筒部と前記第一小径筒部の間に空間を画成する第一連結遮蔽壁と、
前記大径筒部の近傍の前記第一連結遮蔽壁の内周に形成された遮音壁と、を有する第一部材と、
前記第一部材の前記大径筒部と係合する係合部と、
前記係合部から軸線方向に離間して配置され、前記貫通孔に通される電線の外周に密着嵌合する第二小径筒部と、
前記係合部と前記第二小径筒部とを連結し前記係合部と前記第二小径筒部の間の空間を画成する第二連結遮蔽壁と、を有する第二部材と、
を備えたグロメットにおいて、
前記第二部材の前記係合部を前記第一部材の前記大径筒部に係合し前記第一部材と前記第二部材とを一体化したことを特徴とするグロメット。
(2) 前記遮音壁が波形形状を有することを特徴とする上記(1)に記載のグロメット。
(3) 前記遮音壁の内周端が、前記電線の外周に密着することを特徴とする上記(1)または(2)に記載のグロメット。
(4) 前記遮音壁の内周端が、前記電線に向けて凸湾曲状に形成されていることを特徴とする上記(3)に記載のグロメット。
(5) 前記第一連結遮蔽壁と前記第二連結遮蔽壁の少なくとも一方に、断面形状がS字状に湾曲したS字状湾曲部が設けられていることを特徴とする上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のグロメット。
(6) 前記遮音壁は、前記第一連結遮蔽壁の内周に嵌合により配置され、
前記遮音壁が前記第一連結遮蔽壁に嵌合された状態で前記第二部材の前記係合部を前記第一部材の前記大径筒部に係合し前記第一部材と前記第二部材とを一体化することを特徴とする上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のグロメット。
(7) 前記パネル係合部は、前記軸線方向において前記係合部から離れた位置に配置されていることを特徴とする上記(1)ないし(6)のいずれか1項に記載のグロメット。
上記(1)の構成のグロメットによれば、グロメットを第一部材と第二部材とに二分割して、互いに係合することで一体化させるようにしているので、グロメットが遮音壁を内部に有する場合においてもグロメットの成形や離型の容易化を図ることができ、また、遮音壁の形状に対する設計の自由度を高めることができる。
上記(2)の構成のグロメットによれば、波形形状を有する遮音壁に当たった入射音は、拡散されながら反射されることになるので、音波の打ち消し合いが活発になって、遮音性が高まる。
上記(3)の構成のグロメットによれば、遮音壁の内周端が、隙間なく電線に密着することになるので、音漏れ防止効果が高まる。
上記(4)の構成のグロメットによれば、遮音壁の内周端が、確実に電線に密着することになるので、音漏れ防止効果が高まる。
上記(5)の構成のグロメットによれば、空気室内の振動がS字状湾曲部で吸収されるので、吸音効果が得られる。
上記(6)の構成のグロメットによれば、遮音壁を別体として作製できるので、遮音壁の形状や材質に対する自由度をより一層高めることができる。
上記(7)の構成のグロメットによれば、グロメット本体のパネル係合部を、両分割グロメット本体の係合部から軸方向に離れた位置に設けているので、パネルへの嵌合性が低下することを防止できる。
本発明によれば、遮音壁の設計自由度が高まるので、遮音壁の形状を最適化し、遮音壁による減音効果を高めることができる。従って、成形性や離型性を損なうことなく、高い遮音性能を発揮することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係るグロメットの分解側断面図である。 図2は、同グロメットの合体時の使用状態を示す側断面図である。 図3は、同グロメットの分解斜視図である。 図4は、遮音性を高めた従来のグロメットの一構成例を示す断面図である。 図5は、図4のグロメットの成形後の離型方法を説明するための模式的な説明図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
図1は本実施形態に係るグロメットの分解側断面図、図2は同グロメットの合体時の使用状態を示す側断面図、図3は同グロメットの分解斜視図である。
図1及び図2に示すように、このグロメット1は、自動車の車室側と室外側とを仕切る車体パネルPに設けた貫通孔Paに通す電線(ワイヤハーネス)WとパネルPの貫通孔Paとの間に取り付けられるものであり、ゴムまたはエストラマー等の弾性材料で一体成形されたグロメット本体10を備えている。グロメット本体10の内部には、環状の波形遮音壁30がグロメット本体10と一体に成形されている。
グロメット本体10は、パネルPの貫通孔Paの内周縁に係合する環状のパネル係合部12を外周に備えた厚肉の大径筒部11と、大径筒部11の軸線方向の両側に配置され、貫通孔Paに通される電線Wの外周にそれぞれ密着嵌合する2つの小径筒部13、14と、外周縁が大径筒部11に結合される共に内周縁が小径筒部13、14に結合され、大径筒部11と各小径筒部13、14との間の環状の空間をそれぞれ遮蔽する2つのテーパ筒状の薄肉の連結遮蔽壁15、16と、を有している。
波形遮音壁30は、環状の壁板を同心円状の波形に成形したもので、外周端31が、大径筒部11の内周または大径筒部11の近傍の連結遮蔽壁15の内周に結合され、内周端32が、電線Wの外周に密着するように構成されている。そして、小径筒部13、14に通された電線Wの外周に内周端32が密着することにより、グロメット本体10の内部空間を2つの密閉された空気室S1、S2に仕切ることができるようになっている。なお、波形の中には蛇腹状も含まれる。
波形遮音壁30の内周端32は、電線Wに向けて凸湾曲状に形成されており、電線Wの外周に隙間なく密着するようになっている。また、小径筒部13、14の周囲の連結遮蔽壁15、16には、断面形状がS字状に湾曲したS字状湾曲部15A、16Aが設けられている。
また、グロメット本体10は、大径筒部11の一部をそれぞれに含む形で大径筒部11の位置で軸方向に二分割されている。一方(図1中右側)の分割グロメット本体(第一部材)10Aには、外周にパネル係合部12を有する大径筒部半体11Aと、一方の連結遮蔽壁15と、一方の小径筒部13と、波形遮音壁30とが含まれている。また、他方(図1中左側)の分割グロメット本体(第二部材)10Bには、大径筒部半体11Bと、他方の連結遮蔽壁16と、他方の小径筒部14とが含まれている。
また、両分割グロメット本体10A、10Bの合わせ部には、両者を合わせたときに互いに係合することで、両分割グロメット本体10A、10Bを一体に結合する係合部(係合凹部21、爪付きの係合凸部22)が設けられている。パネル係合部12は、この係合部(係合凹部21、爪付きの係合凸部22)の位置から離れている。
このグロメット1を使用する場合は、まず、図2に示すように、両分割グロメット本体10A、10Bを合わせて、係合凹部21と係合凸部22を係合させることで両者を合体する。その状態で電線Wを小径筒部13、14に通す。また、電線Wを環状の波形遮音壁30の中に通す。そうすると、波形遮音壁30の内周端32が電線Wの外周に密着し、グロメット本体10の内部が密閉された2つの空気室S1、S2に区画される。
次にグロメット本体10の両端の小径筒部13、14と電線Wとをテープやバンドなどで固定し、その後、グロメット本体10をパネルPの貫通孔Paに挿入して、グロメット本体10の大径筒部11の外周のパネル係合部12を、パネルPの貫通孔Paの内周縁に係合させる。以上により取り付けが完了する。
以上の構成のグロメット1においては、波形遮音壁30に当たった入射音は、拡散されながら反射されることになるので、音波の打ち消し合いが活発になって、遮音性が高まる。
また、波形遮音壁30の内周端32が、湾曲形状になっていることで、隙間なく電線Wに密着することになるので、音漏れ防止効果が高まる。
また、小径筒部13、14の周囲の連結遮蔽壁15、16上にS字状湾曲部15A、16Aを設けているので、空気室S1、S2内の空気振動をS字状湾曲部15A、16Aで吸収することができ、吸音効果による遮音性向上が図れる。
また、波形遮音壁30がグロメット本体10に一体に成形される場合には、波形遮音壁30を別体に作製してグロメット本体10の内部に後付けする場合と比較して、取り付け手間が掛からない。
また、グロメット本体10を二分割して、互いに係合することで一体化させるようにしているので、分割グロメット本体10A、10Bに波形遮音壁30を一体化させても、分割グロメット本体10A、10Bの成形や離型の容易化を図ることができる。また、グロメット本体10のパネル係合部12を、両分割グロメット本体10A、10Bの係合部21、22から軸方向に離れた位置に設けているので、パネルPへの嵌合性が低下するおそれもない。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、波形遮音壁30が、パネル係合部12を有する側の分割グロメット本体10Aに設けられている場合を示したが、反対側の分割グロメット本体10Bに設けられていてもよいし、両方の分割グロメット本体10A、10Bにそれぞれ設けられていてもよい。このように波形遮音壁30を2枚配置した場合は、グロメット本体10の内部空間を3つの空気室に仕切ることが可能になり、一層の遮音効果を得ることができる。
また、上記実施形態において、波形遮音壁30によって仕切られる2つの空気室S1、S2に吸音材を充填すれば、更に遮音性能を高めることができる。
また、波形遮音壁30は、グロメット本体10に一体に設けられていなくてもよい。即ち、波形遮音壁30をグロメット本体10と別体に作製して嵌合により後付け固定してもよい。そのように構成した場合は、波形遮音壁30の材質や形状を、グロメット本体10とは別に自由に設定することができる。
例えば、波形遮音壁30の材料として、遮音性の高い金属板(例えば、鉄板や鉛板等)や金属または金属以外の積層板、樹脂板、硬質ゴム板等を採用することができる。なお、波形遮音壁30を後付けにより固定する場合には、波形遮音壁30に電線Wをあらかじめ挿入した状態でグロメット本体10に嵌合すると、組立てが容易になる。
また、上記実施形態では、遮音壁として、図1に示すように断面形状が波形である波形遮音壁30を用いる場合について説明したが、遮音壁は他の形状を有していてもよい。例えば、遮音壁は、断面形状がギザギザ状になっていてもよい。あるいは、断面形状が外周端31から徐々に厚くなり、中央付近で最も膨らみ、内周端32に向かい徐々に薄くなる形状、すなわち環状の壁板において外周端31と内周端32との中間の位置の厚みが最も厚くなり、両端に向かうにつれて徐々に薄くなる形状であってもよい。この場合、厚みを連続的に変化させてもよく、直線的に変化させてもよい。
ここで、上述した本発明に係るグロメットの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[7]に簡潔に纏めて列記する。
[1] パネル(P)の貫通孔(Pa)の内周縁に係合するパネル係合部(12)を外周に備えた大径筒部(11)と、
前記大径筒部から軸線方向に離間して配置され、前記貫通孔に通される電線(W)の外周に密着嵌合する第一小径筒部(小径筒部13)と、
前記大径筒部と前記第一小径筒部とを連結し前記大径筒部と前記第一小径筒部の間に空間を画成する第一連結遮蔽壁(連結遮蔽壁15)と、
前記大径筒部の近傍の前記第一連結遮蔽壁の内周に形成された波形遮音壁(30)と、を有する第一部材(グロメット本体10A)と、
前記第一部材の前記大径筒部と係合する係合部(22)と、
前記係合部から軸線方向に離間して配置され、前記貫通孔に通される電線の外周に密着嵌合する第二小径筒部(小径筒部14)と、
前記係合部と前記第二小径筒部とを連結し前記係合部と前記第二小径筒部の間の空間を画成する第二連結遮蔽壁(連結遮蔽壁16)と、を有する第二部材(グロメット本体10B)と、
を備えたグロメット(1)において、
前記第二部材の前記係合部を前記第一部材の前記大径筒部に係合し前記第一部材と前記第二部材とを一体化したことを特徴とするグロメット。
[2] 前記遮音壁が波形形状を有することを特徴とする上記[1]に記載のグロメット。
[3] 前記遮音壁の内周端(32)が、前記電線の外周に密着することを特徴とする上記[1]または[2]に記載のグロメット。
[4] 前記遮音壁の内周端が、前記電線に向けて凸湾曲状に形成されていることを特徴とする上記[3]に記載のグロメット。
[5] 前記第一連結遮蔽壁と前記第二連結遮蔽壁の少なくとも一方に、断面形状がS字状に湾曲したS字状湾曲部(15A、16A)が設けられていることを特徴とする上記[1]ないし[4]のいずれかに記載のグロメット。
[6] 前記遮音壁は、前記第一連結遮蔽壁の内周に嵌合により配置され、
前記遮音壁が前記第一連結遮蔽壁に嵌合された状態で前記第二部材の前記係合部を前記第一部材の前記大径筒部に係合し前記第一部材と前記第二部材とを一体化することを特徴とする上記[1]ないし[5]のいずれかに記載のグロメット。
[7] 前記パネル係合部は、前記軸線方向において前記係合部から離れた位置に配置されていることを特徴とする上記[1]ないし[6]のいずれかに記載のグロメット。
1 グロメット
10 グロメット本体
11 大径筒部
12 パネル係合部
13、14 小径筒部
15、16 連結遮蔽壁
15A、16A S字状湾曲部
21 係合凹部(係合部)
22 係合凸部(係合部)
30 波形遮音壁
31 外周端
32 内周端
P パネル
Pa 貫通孔
W 電線(ワイヤハーネス)
S1、S2 空気室

Claims (7)

  1. パネルの貫通孔の内周縁に係合するパネル係合部を外周に備えた大径筒部と、
    前記大径筒部から軸線方向に離間して配置され、前記貫通孔に通される電線の外周に密着嵌合する第一小径筒部と、
    前記大径筒部と前記第一小径筒部とを連結し前記大径筒部と前記第一小径筒部の間に空間を画成する第一連結遮蔽壁と、
    前記大径筒部の近傍の前記第一連結遮蔽壁の内周に形成された遮音壁と、を有する第一部材と、
    前記第一部材の前記大径筒部と係合する係合部と、
    前記係合部から軸線方向に離間して配置され、前記貫通孔に通される電線の外周に密着嵌合する第二小径筒部と、
    前記係合部と前記第二小径筒部とを連結し前記係合部と前記第二小径筒部の間の空間を画成する第二連結遮蔽壁と、を有する第二部材と、
    を備えたグロメットにおいて、
    前記第二部材の前記係合部を前記第一部材の前記大径筒部に係合し前記第一部材と前記第二部材とを一体化したことを特徴とするグロメット。
  2. 前記遮音壁が波形形状を有することを特徴とする請求項1に記載のグロメット。
  3. 前記遮音壁の内周端が、前記電線の外周に密着することを特徴とする請求項1または2に記載のグロメット。
  4. 前記遮音壁の内周端が、前記電線に向けて凸湾曲状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のグロメット。
  5. 前記第一連結遮蔽壁と前記第二連結遮蔽壁の少なくとも一方に、断面形状がS字状に湾曲したS字状湾曲部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のグロメット。
  6. 前記遮音壁は、前記第一連結遮蔽壁の内周に嵌合により配置され、
    前記遮音壁が前記第一連結遮蔽壁に嵌合された状態で前記第二部材の前記係合部を前記第一部材の前記大径筒部に係合し前記第一部材と前記第二部材とを一体化することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のグロメット。
  7. 前記パネル係合部は、前記軸線方向において前記係合部から離れた位置に配置されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のグロメット。
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