JP5163391B2 - グロメット - Google Patents
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Description
具体的には、グロメット5は、車室Y側に遮音材6bが積層された車体パネル6の貫通穴6aに取り付けられるものであり、ワイヤハーネスを密着させて挿通する小径筒部5a、5bを両端に備えると共に、該両端の小径筒部5a、5bを拡径筒部5c、大径筒部5dを介して軸線方向に連続させてなり、拡径筒部5cの外周面から、前記貫通穴6aに対応する遮音材6bの開口部をシールするフラップ5eを突設し、該フラップ5eと前記遮音材6bと拡径筒部5cとの間に遮音用空気層7を形成できる構成としている。
前記小径筒部の外周面に、前記拡径筒部側へ向けて円錐状に突出させた遮音用フラップを備え、前記車体パネルの貫通穴への嵌合時に該車体パネルに取り付けた遮音材に前記遮音用フラップを当接させて遮音空気層を形成するものとし、
かつ、前記拡径筒部の傾斜壁部にケーブル貫通穴を設け、前記遮音用フラップには前記貫通穴と対向する位置にケーブル貫通用のスリットを設けていることを特徴とするグロメットを提供している。
また、前記分割端面を、ケーブルの挿入側で開き引出側で閉じた前記V形状とすることにより、分割端面間の隙間を極小化しながらも、ケーブルの挿入性を良好なものとすることができる。
前記拡径筒部の傾斜壁部にケーブル挿通用のグロメット本体側貫通穴を設けている一方、前記小径筒部の先端側に連結する後付部材を備え、該後付部材は、前記小径筒部と中空部を連続させてワイヤハーネスを密着させて挿通する小径筒部と、該小径筒部の外周面より円錐状に突出させた遮音用フラップを備え、前記車体パネルの貫通穴への嵌合時に該車体パネルに取り付けた遮音材に前記遮音用フラップを当接させて遮音空気層を形成するものとし、
前記遮音用フラップには前記グロメット本体側貫通穴と対向する位置に該貫通穴の内径以下のフラップ側貫通穴を設け、かつ、該フラップ側貫通穴の周縁から前記グロメット本体側貫通穴に連通するガイド筒部を突設し、該ガイド筒部にケーブルを密着させて挿通する構成としていることを特徴とするグロメットも提供している。
また、グロメットの肉厚化が不要となるため、ワイヤハーネスへの装着性も良好なものとすることができる。
これにより、グロメット本体側貫通穴の内周面とケーブルの外周面との間の隙間を完全に封鎖でき、遮音性を高めることができる。
これにより、フラップ側貫通穴とグロメット本体側貫通穴の両方で隙間を封鎖できるため、遮音用フラップとグロメット本体との間に形成される前記遮音空気層の密閉度を高めることができ、遮音性を一層高めることができる。
いずれの実施形態も、図4に示すように、自動車のエンジンルームXと車室Yとを仕切る車体パネル60(ダッシュパネル)に設けた貫通穴61を挿通するワイヤハーネス70とボンネット開き用のオープナーケーブル71とに装着して前記貫通穴61に取り付けられるグロメットに本発明を適用している。車体パネル60の車室Y側面には遮音材62を積層し、該遮音材62には車体パネル60の貫通穴61と連通する内側貫通穴63を設けている。
グロメット10は、ゴム又はエストラマーからなる一体成形品であり、図1に示すように、小径筒部11と、該小径筒部11の一端と連続する拡径筒部12と、該拡径筒部12の大径側先端と連続する大径筒部13と、該大径筒部13の先端内周面から突設する閉鎖壁部14とを備えている。
前記小径筒部11の外周面からは、拡径筒部12に向けて円錐状に突出させた遮音用フラップ21を突設している。また、小径筒部11の開口端からは、テープ巻き舌片26を突設している。前記大径筒部13の外周面には、車体パネル60の前記貫通穴61の周縁部と嵌合する環状の車体係止凹部25を凹設している。
前記ケーブル挿通筒部17の内周面には、軸線方向に間隔をあけて複数の環状溝20を凹設している。
まず、グロメット10のワイヤハーネス挿通路16にワイヤハーネス70を貫通させ、図3(A)に示すように、テープ巻き舌片26とワイヤハーネス70とをテープ72で一体に巻き付けてグロメット10をワイヤハーネス70に位置決め固定する。
さらにまた、ケーブル71に樹脂保護材75を外嵌し、該樹脂保護材75をケーブル挿通筒部17内に挿着することにより、図4に示すように、樹脂保護材75の外周面とケーブル挿通筒部17の内周面とを密着させることができる。
これらにより、前記ケーブル挿通路24の両端開口部、即ち、スリット22側とケーブル挿通筒部17側の両方を遮蔽できるため、該ケーブル挿通路24と連続する前記遮音空気層S1の密閉度も高まり、優れた遮音性を得ることができる。
グロメット30は、別体からなるグロメット本体31と後付部材32とからなる。
前記ガイド筒部47の内周面には、後述する樹脂保護材75の環状突起77と嵌合する環状溝41bを凹設している。
まず、グロメット本体31にワイヤハーネス70を貫通させ、図8(A)に示すように、小径筒部33とワイヤハーネス70とをテープ73で一体に巻き付けてグロメット本体31をワイヤハーネス70に位置決め固定する。
また、ケーブル71に外嵌した前記樹脂保護材75は、グロメット本体31のケーブル挿通筒部38の内周面にも密着する。
これらにより、ケーブル挿通路49の両端開口部を確実に封鎖することができるため、該ケーブル挿通路49と連続する前記遮音空気層S2の密閉性も高まり、遮音性を高めることができる。
11 小径筒部
12 拡径筒部
13 大径筒部
14 閉鎖壁部
16 ワイヤハーネス挿通路
18 車室側ケーブル貫通穴(本体側ケーブル貫通穴)
21 遮音用フラップ
23 スリット
24 ケーブル挿通路
60 車体パネル
61 貫通穴
62 遮音材
70 ワイヤハーネス
71 ケーブル
S1、S2 遮音空気層
Claims (5)
- 車両に配索するワイヤハーネスを密着させて挿通する小径筒部と、該小径筒部の一端と連続する拡径筒部と、該拡径筒部の大径側先端と連続する大径筒部と、該大径筒部の外周面に設けた車体パネルの貫通穴に嵌合する環状の車体係止凹部とを備えた弾性材からなるグロメットであって、
前記小径筒部の外周面に、前記拡径筒部側へ向けて円錐状に突出させた遮音用フラップを備え、前記車体パネルの貫通穴への嵌合時に該車体パネルに取り付けた遮音材に前記遮音用フラップを当接させて遮音空気層を形成するものとし、
かつ、前記拡径筒部の傾斜壁部にケーブル貫通穴を設け、前記遮音用フラップには前記貫通穴と対向する位置にケーブル貫通用のスリットを設けていることを特徴とするグロメット。 - 前記遮音用フラップに設ける前記スリットは湾曲形状とし、該スリットの分割端面がケーブルの外周面に重なるように密着して拡げられるように設定し、かつ、前記分割端面はケーブルの挿入側から引出側にかけてV形状に切り込んだ形状としている請求項1に記載のグロメット。
- 車両に配索するワイヤハーネスを密着させて挿通する小径筒部と、該小径筒部の一端と連続する拡径筒部と、該拡径筒部の大径側先端と連続する大径筒部と、該大径筒部の外周面に設けた車体パネルの貫通穴に嵌合する環状の車体係止凹部とを備えた弾性材からなるグロメットであって、
前記拡径筒部の傾斜壁部にケーブル挿通用のグロメット本体側貫通穴を設けている一方、前記小径筒部の先端側に連結する後付部材を備え、該後付部材は、前記小径筒部と中空部を連続させてワイヤハーネスを密着させて挿通する小径筒部と、該小径筒部の外周面より円錐状に突出させた遮音用フラップを備え、前記車体パネルの貫通穴への嵌合時に該車体パネルに取り付けた遮音材に前記遮音用フラップを当接させて遮音空気層を形成するものとし、
前記遮音用フラップには前記グロメット本体側貫通穴と対向する位置に該貫通穴の内径以下のフラップ側貫通穴を設け、かつ、該フラップ側貫通穴の周縁から前記グロメット本体側貫通穴に連通するガイド筒部を突設し、該ガイド筒部にケーブルを密着させて挿通する構成としていることを特徴とするグロメット。 - 前記グロメット本体側貫通穴の周縁より拡径筒部および大径筒部の内部にケーブル挿通筒部を突設し、該ケーブル挿通筒部に樹脂保護材を貫通させた前記ケーブルを挿通し、ケーブル挿通筒部の内周面に樹脂保護材の外周面を密着させている請求項3に記載のグロメット。
- 自動車のエンジンルームと車室とを仕切る車体パネルに設けた貫通穴に装着されるものであり、前記ケーブルはボンネット開き用のオープナーケーブルであり、前記車体パネルの貫通穴に装着した後に挿通されるものである請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のグロメット。
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