JP2015196960A - 水洗便器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明による水洗便器1は、汚物受け面16と、リム部18と、汚物受け面の下方に形成された凹部20と、を備えたボウル部8と、旋回流を吐水する第1リム吐水部22と、同一方向に旋回する旋回流を吐水する第2リム吐水部24と、汚物を排出する排水管路12と、を有し、ボウル部は、第1リム吐水部から吐水された洗浄水がボウル部の前方側より凹部に流入する主流M11を形成し、且つ、第2リム吐水部から吐水された洗浄水が凹部内の溜水を上下方向に攪拌する流れM2を形成するように構成され、ボウル部の後方側領域には、第2リム吐水部から吐水されボウル部を旋回する洗浄水の流れを凹部の底面ヘ向けた流れM21,M22とする後方側凹部40及び/又は第1誘導路42が形成されている
【選択図】図16
Description
このように構成された本発明においては、ボウル部が、第1リム吐水部から吐水された洗浄水がボウル部の前方側より凹部に流入する主流を形成し、且つ、第2リム吐水部から吐水された洗浄水が凹部内の溜水を上下方向に攪拌する流れを形成するように構成され、さらに、ボウル部の後方側領域には、第2リム吐水部から吐水されボウル部を旋回する洗浄水の流れを凹部の底面ヘ向けた流れとする誘導部が形成されているので、第2リム吐水口から吐水された洗浄水は、この誘導部により早期に凹部底面へと導かれ、この凹部底面から上方へと流れ、その後下方へ流れる。その結果、本発明によれば、早期に溜水を上下方向に攪拌する流れを形成することができ、浮遊系汚物を溜水内に沈めて排水管路内へと効率よく排出することができ、汚物排出性能を向上させることができる。また、第1リム吐水部及び第2リム吐水部のそれぞれから吐水された洗浄水によりボウル部の汚物受け面を十分に洗浄することができる。したがって、本発明によれば、ボウル面の洗浄性と汚物排出性能向上を両立することができる。
このように構成された本発明においては、誘導部が後方側汚物受け面に形成されているので、誘導部により、第2リム吐水部から吐水された後方側汚物受け面を旋回する旋回流を早期に凹部の底面へと導くことができる。
このように構成された本発明においては、後方側凹部が、後方側汚物受け面に後方側から凹部に向けて延びるように形成されているので、後方側汚物受け面に不洗部の領域を形成することなく、この後方側凹部により、第2リム吐水部から吐水された後方側汚物受け面を旋回する旋回流を早期に凹部の底面へと導くことができる。
このように構成された本発明においては、後方側凹部の側面が、凹部の壁面とほぼ同一面で連続して形成されているので、この後方側凹部により、第2リム吐水部から吐水された後方側汚物受け面を旋回する旋回流を早期に下方への流れに変換し、スムーズに溜水内凹部の底面へと導くことができる。
このように構成された本発明においては、後方側凹部が、ボウル部の前後方向に延びる中心軸線に沿って凹部に向けて延びるので、この後方側凹部により、第2リム吐水部から吐水された後方側汚物受け面を旋回する旋回流を早期に下方への流れに変換し、スムーズに凹部の底面へと導くことができる。
このように構成された本発明においては、誘導路が第2リム吐水部から吐水された洗浄水が旋回するリム部の内周面の第1リム吐水部の旋回方向に沿った手前の領域に形成されているので、この誘導路より、第2リム吐水部から吐水されリム部内周面を旋回する旋回流を早期に凹部の底面へと導くことができる。
このように構成された本発明においては、誘導路のリム部の内周面のオーバーハングしている部分の高さが、旋回方向下流側にいくに従い徐々に低くなるように形成されているので、この誘導路により第2リム吐水部から吐水されたリム部内周面を旋回する旋回流の大半を早期に凹部の底面へと確実に導くことができる。
このように構成された本発明においては、凹部の底面が、その側方領域が平面視で凹部の前後方向中心よりも後方まで延びて形成されているので、誘導部により導かれた洗浄水を確実に凹部の底面に受け、上下方向の攪拌流を形成することができる。
先ず、図1〜図7により、本発明の実施形態による水洗便器の基本構造を説明する。図1は本発明の実施形態による水洗便器を示す平面図であり、図2は図1のA−A線に沿って見た断面図であり、図3は図1のB−B線に沿って見た断面図であり、図4は図1のC−C線に沿って見た断面図であり、図5は図1のD−D線に沿って見た断面図であり、図6は図1のE−E線に沿って見た断面図であり、図7は図1のF−F線に沿って見た断面図である。
なお、本実施形態の水洗便器1においては、第1リム吐水口22を含む第1通水路26と、第2リム吐水口24を含む第2通水路28は、陶器製の便器本体2と一体に形成されているが、本発明は、このような形態に限られず、第1リム吐水口を含む第1通水路と、第2リム吐水口を含む第2通水路が便器本体とは別体のディストリビユータ等により形成されたものであってもよい。
この導水管路32は、凹部20の底面36と滑らかな連続湾曲面として繋がっており、凹部20から導入管路32に流入した洗浄水が導入管路32内をスムーズに流れるようになっている。
2 便器本体
8 便器本体のボウル部
12 排水管路
16 汚物受け面
16a 後方側汚物受け面
16b 前方側汚物受け面
18 リム部
18a 内周面
20 凹部
22 第1リム吐水口(第1リム吐水部)
24 第2リム里吐水口(第2リム吐水部)
30 導水路
32 導入管路
32a 入口
34 排水トラップ管路
36 底面
38 壁面
40 後方側凹部(誘導部)
40a,40b 側面
42 第1誘導路(誘導部)
44 第2誘導路
Claims (8)
- 給水源から供給される洗浄水により便器を洗浄して汚物を排出する水洗便器であって、
ボウル形状の汚物受け面と、上縁に位置するリム部と、上記汚物受け面の下方に形成された凹部と、を備え、この凹部が溜水水位より下方に位置する底面と、この底面と上記汚物受け面の下縁部とを接続する壁面と、を備えたボウル部と、
上記ボウル部の左右方向の一方側に位置すると共に上記リム部の内周面に沿って旋回する旋回流を吐水する第1リム吐水部と、
上記ボウル部の左右方向の他方側の後方に位置すると共に、上記リム部の内周面に沿って上記第1リム吐水部による旋回流と同一方向に旋回する旋回流を吐水する第2リム吐水部と、
上記凹部にその入口が接続され汚物を排出する排水管路と、を有し、
上記ボウル部は、上記第1リム吐水部から吐水された洗浄水が上記ボウル部の前方側より上記凹部に流入する主流を形成し、且つ、上記第2リム吐水部から吐水された洗浄水が上記凹部内の溜水を上下方向に攪拌する流れを形成するように構成され、
上記ボウル部の後方側領域には、上記第2リム吐水部から吐水され上記ボウル部を旋回する洗浄水の流れを上記凹部の底面ヘ向けた流れとする誘導部が形成されていることを特徴としている水洗便器。 - 上記ボウル部の汚物受け面は、前方側汚物受け面と後方側汚物受け面を備え、上記誘導部は上記後方側汚物受け面に形成されている請求項1に記載の水洗便器。
- 上記誘導部は、上記後方側汚物受け面に後方側から上記凹部に向けて延びるように形成された後方側凹部である請求項2に記載の水洗便器。
- 上記後方側凹部の側面は、上記凹部の壁面とほぼ同一面で連続して形成されている請求項3に記載の水洗便器。
- 上記後方側凹部は、上記ボウル部の前後方向に延びる中心軸線に沿って上記凹部に向けて延びる請求項4に記載の水洗便器。
- 上記誘導部は、第2リム吐水部から吐水された洗浄水が旋回する上記リム部の内周面の第1リム吐水部の旋回方向に沿った手前の領域に形成された誘導路である請求項1記載の水洗便器。
- 上記誘導路の上記リム部の内周面のオーバーハングしている部分の高さが、旋回方向下流側にいくに従い徐々に低くなるように形成されている請求項6に記載の水洗便器。
- 上記凹部の底面は、その側方領域が、平面視で上記凹部の前後方向中心より後方まで延びて形成されている請求項1乃至7の何れか1項に記載の水洗便器。
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