JP2014146865A - 端末装置、基地局装置、通信システム、測定方法および集積回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】セルの測定品質の評価を効率的に行うことによって、通信品質を向上させる端末装置、基地局装置、通信システム、測定方法および集積回路に関する技術を提供すること。
【解決手段】端末装置は、セルの測定品質を比較する測定イベント条件の評価の際に、端末装置で推定される移動速度情報とセルの種別に基づいて測定イベント条件を変更し、変更した測定イベント条件の評価結果を基地局装置に報告する。
【選択図】図3
【解決手段】端末装置は、セルの測定品質を比較する測定イベント条件の評価の際に、端末装置で推定される移動速度情報とセルの種別に基づいて測定イベント条件を変更し、変更した測定イベント条件の評価結果を基地局装置に報告する。
【選択図】図3
Description
本発明の実施形態は、セルの測定品質の評価を効率的に行うことによって、通信品質を向上させる端末装置、基地局装置、通信システム、測定方法および集積回路の技術に関する。
標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)において、OFDM(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing)通信方式やリソースブロックと呼ばれる所定の周波数・時間単位の柔軟なスケジューリングの採用によって、高速な通信を実現させたEvolved Universal Terrestrial Radio Access(以降EUTRAと称する)の標準化が行なわれた。
また、3GPPでは、より高速なデータ伝送を実現し、EUTRAに対して上位互換性を持つAdvanced EUTRAの議論を行っている。EUTRAでは、基地局装置がほぼ同一のセル構成(セルサイズ)から成るネットワークを前提とした通信システムであったが、Advanced EUTRAでは、異なる構成の基地局装置(セル)が同じエリアに混在しているネットワーク(異種無線ネットワーク、ヘテロジニアスネットワーク(Heterogeneous Network))を前提とした通信システムの議論が行われている。ヘテロジニアスネットワークを前提とした通信システムでは、従来の通信システムを前提とした端末装置の移動性制御(mobility control)機能が正しく動作しない可能性ある。
例えば、端末装置がセル半径の大きいセル(例えば、マクロセル)とセル半径の小さいセル(スモールセル(例えば、ピコセル))との間を、ハンドオーバーを行うことによってセル間を移動するとき(在圏セルを変更するとき)、高速に移動する端末装置のハンドオーバーの失敗確率は、低速、または中速で移動する端末装置よりも増加することが非特許文献1で示されている。
この問題を解決するため、非特許文献2には、特に端末装置がセル半径の小さいセルからセル半径の大きいセルへ移動する際のハンドオーバーの失敗確率が多いことに注目し、ハンドオーバーターゲットのセルの種別(タイプ)に応じてイベント固有のオフセット値を適用する、またはハンドオーバー評価時間のスケーリングを行うことを提案している。
R2−122804, Intel Corporation, Prague, Czech, May 21st − 25th 2012.http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_78/Docs/
R2−123343, CATT, CATR, Qingdao, P.R.China, August 13th − 17th, 2012.http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_79/Docs/
在圏セルから別の周辺セルへ端末装置がハンドオーバーする場合、ハンドオーバートリガの促進または抑制のために実際の測定品質に対してオフセット値を加算することができる。すなわち、非特許文献2のように、ハンドオーバーターゲットのセルの種別(タイプ)に応じて一律的にイベント固有のオフセット値を適用する方法は、同種のセルで構成されるネットワークでは有効であると考えられるが、一方で、ヘテロジニアスネットワークのように異種のセルで構成されるネットワークにおいては、同じセルの種別であってもオフセット値はセル毎に異なることが予想される。
つまり、ハンドオーバーターゲットのセルの種別(タイプ)に応じて一律的にイベント固有のオフセット値を適用する方法は、構成するセルに対して例えば6dB(デシベル)を超えるような大きなオフセット値が設定されているような場合、その効果が低くなるという問題があった。
上記の課題を鑑みて、本発明の実施形態の目的は、セルの測定品質の評価を効率的に行うことによって、通信品質を向上させる端末装置、基地局装置、通信システム、測定方法および集積回路に関する技術を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の実施形態における端末装置は、基地局装置と通信する端末装置であって、セルの測定品質を比較する測定イベント条件の評価の際に、前記端末装置で推定される移動速度情報と前記セルの種別に基づいて前記測定イベント条件を変更する手段と、変更した前記測定イベント条件の評価結果を前記基地局装置に報告する手段とを備える、基地局装置と端末装置とが通信する通信システムにおける端末装置である。
(2)また、本発明の実施形態における端末装置は、基地局装置と通信する端末装置であって、追加の測定イベント条件を適用するか否かを示す情報を受信する手段と、セルの測定品質を比較する測定イベント条件の評価の際に、前記端末装置で推定される移動速度情報と前記セルの種別に基づいて前記追加の測定イベント条件の評価を行う手段を備える、基地局装置と端末装置とが通信する通信システムにおける端末装置である。
これにより、端末装置は、変更した測定イベント条件を用いてセルを測定するため、測定品質の評価を効率的に行うことができ、通信品質を向上させることができる。
(3)また、本発明の実施形態における基地局装置は、端末装置と通信する基地局装置であって、前記端末装置によるセルの測定品質を比較する測定イベント条件の評価を開始させる際に、前記端末装置で推定される移動速度情報と前記セルの種別に基づいて前記測定イベント条件を変更するか否かを示す情報を設定して通知する手段を備える、基地局装置と端末装置とが通信する通信システムにおける基地局装置である。
(4)また、本発明の実施形態における基地局装置は、端末装置と通信する基地局装置であって、前記端末装置によるセルの測定品質を比較する測定イベント条件の評価を開始させる際に、前記端末装置で推定される移動速度情報と前記セルの種別に基づいて追加の測定イベント条件を適用するか否かを示す情報を設定して通知する手段を備える、基地局装置と端末装置とが通信する通信システムにおける基地局装置である。
これにより、基地局装置は、端末装置に対して変更した測定イベント条件を用いてセルを測定させるので、測定品質の評価を効率的に行わせることができ、通信品質を向上させることができる。
(5)また、本発明の実施形態における通信システムは、基地局装置と端末装置とが通信する通信システムであって、前記基地局装置は、前記端末装置によるセルの測定品質を比較する測定イベント条件の評価を開始させる際に、前記端末装置で推定される移動速度情報と前記セルの種別に基づいて前記測定イベント条件を変更するか否かを示す情報を設定して通知する手段を備え、前記端末装置は、前記測定イベント条件を変更するか否かを示す情報を受信する手段と、前記測定イベント条件を変更するか否かを示す情報と、前記端末装置で推定される移動速度情報と、前記セルの種別とに基づいて前記測定イベント条件を変更する手段と、変更した前記測定イベント条件の評価結果を前記基地局装置に報告する手段を備える通信システムである。
(6)また、本発明の実施形態における通信システムは、基地局装置と端末装置とが通信する通信システムであって、前記基地局装置は、前記端末装置によるセルの測定品質を比較する測定イベント条件の評価を開始させる際に、前記端末装置で推定される移動速度情報と前記セルの種別に基づく追加の前記測定イベント条件を適用するか否かを示す情報を設定して通知する手段を備え、前記端末装置は、前記追加の測定イベント条件を適用するか否かを示す情報を受信する手段と、前記測定イベント条件を適用するか否かを示す情報と、前記端末装置で推定される移動速度情報と、前記セルの種別とに基づいて前記追加の測定イベント条件の評価を行う手段を備える通信システムである。
これにより、基地局装置は、端末装置に対して変更した測定イベント条件を用いてセルを測定させ、端末装置は、変更した測定イベント条件を用いてセルを測定するため、測定品質の評価を効率的に行うことができ、通信品質を向上させることができる。
(7)また、本発明の実施形態における測定方法は、基地局装置と通信する端末装置の測定方法であって、セルの測定品質を比較する測定イベント条件の評価の際に、前記端末装置で推定される移動速度情報と前記セルの種別に基づいて前記測定イベント条件を変更するステップと、変更した前記測定イベント条件の評価結果を前記基地局装置に報告するステップとを備える、基地局装置と端末装置とが通信する通信システムにおける端末装置の測定方法である。
(8)また、本発明の実施形態における測定方法は、基地局装置と通信する端末装置の測定方法であって、追加の測定イベント条件を適用するか否かを示す情報を受信するステップと、セルの測定品質を比較する測定イベント条件の評価の際に、前記端末装置で推定される移動速度情報と前記セルの種別に基づいて前記追加の測定イベント条件の評価を行うステップとを備える、基地局装置と端末装置とが通信する通信システムにおける端末装置の測定方法である。
これにより、端末装置の測定方法は、変更した測定イベント条件を用いてセルを測定する測定方法となるため、測定品質の評価を効率的に行うことができ、通信品質を向上させることができる。
(9)また、本発明の実施形態における集積回路は、基地局装置と通信する端末装置に搭載される集積回路であって、セルの測定品質を比較する測定イベント条件の評価の際に、前記端末装置で推定される移動速度情報と前記セルの種別に基づいて前記測定イベント条件を変更する機能と、変更した前記測定イベント条件の評価結果を前記基地局装置に報告する機能とを前記端末装置に発揮させる機能とを備える、基地局装置と端末装置とが通信する通信システムにおける端末装置の集積回路である。
(10)また、本発明の実施形態における集積回路は、基地局装置と通信する端末装置に搭載される集積回路であって、追加の測定イベント条件を適用するか否かを示す情報を受信する機能と、セルの測定品質を比較する測定イベント条件の評価の際に、前記端末装置で推定される移動速度情報と前記セルの種別に基づいて前記追加の測定イベント条件の評価を行う機能とを前記端末装置に発揮させる機能とを備える、基地局装置と端末装置とが通信する通信システムにおける端末装置の集積回路である。
これにより、端末装置の集積回路は、変更した測定イベント条件を用いてセルを測定する機能を端末装置に発揮させるため、測定品質の評価を効率的に行うことができ、通信品質を向上させることができる。
本明細書では、効率的なセルの測定品質の評価を実現する端末装置、基地局装置、通信システム、測定方法および集積回路に関する技術という点において各実施形態を開示するが、各実施形態に対して適用可能な通信方式は、EUTRAまたはAdvanced EUTRAのようにEUTRAと上位互換性のある通信方式に限定されるものではない。
例えば、本明細書で述べられる技術は、符号分割多重アクセス(CDMA)システム、時分割多重アクセス(TDMA)システム、周波数分割多重アクセス(FDMA)システム、直交FDMA(OFDMA)システム、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)システム、およびその他のシステム等の、種々の通信システムにおいて使用され得る。また、本明細書において、システムとネットワークは同義的に使用され得る。
また、端末装置と基地局装置は、キャリア・アグリゲーションによって複数の異なる周波数バンド(周波数帯)の周波数(コンポーネントキャリア、または周波数帯域)を集約(アグリゲート、aggregate)して一つの周波数(周波数帯域)のように扱う技術を適用してもよい。コンポーネントキャリアには、上りリンクに対応する上りリンクコンポーネントキャリアと、下りリンクに対応する下りリンクコンポーネントキャリアとがある。
例えば、キャリア・アグリゲーションによって周波数帯域幅が20MHzのコンポーネントキャリアを5つ集約した場合、キャリア・アグリゲーションを可能な能力を持つ端末装置はこれらを100MHzの周波数帯域幅とみなして送受信を行う。なお、集約するコンポーネントキャリアは連続した周波数であっても、全てまたは一部が不連続となる周波数であってもよい。例えば、使用可能な周波数バンドが800MHz帯、2GHz帯、3.5GHz帯である場合、あるコンポーネントキャリアが800MHz帯、別のコンポーネントキャリアが2GHz帯、さらに別のコンポーネントキャリアが3.5GHz帯で送信されていてもよい。
また、同一周波数帯の連続または不連続の複数のコンポーネントキャリアを集約することも可能である。各コンポーネントキャリアの周波数帯域幅は端末装置の受信可能周波数帯域幅(例えば20MHz)よりも狭い周波数帯域幅(例えば5MHzや10MHz)であっても良く、集約する周波数帯域幅が各々異なっていても良い。周波数帯域幅は、後方互換性を考慮して従来のセルの周波数帯域幅のいずれかと等しいことが望ましいが、異なる周波数帯域幅でも構わない。また、後方互換性のないコンポーネントキャリア(キャリアタイプ)であってもよい。なお、基地局装置が端末装置に割り当てる(設定する、追加する)上りリンクコンポーネントキャリアの数は、下りリンクコンポーネントキャリアの数と同じか少ないことが望ましい。
無線リソース要求のための上りリンク制御チャネル設定の行われる上りリンクコンポーネントキャリアと、当該上りリンクコンポーネントキャリアとセル固有接続される下りリンクコンポーネントキャリアから構成されるセルは、プライマリセル(PCell:Primary cell)と称される。また、プライマリセル以外のコンポーネントキャリアから構成されるセルは、セカンダリセル(SCell:Secondary cell)と称される。端末装置は、プライマリセルでページングメッセージの受信、報知情報の更新の検出、初期アクセス手順などを行う一方、セカンダリセルではこれらを行わない。
プライマリセルは活性化(Activation)および不活性化(Deactivation)の制御の対象外であるが(つまり必ず活性化しているとみなされる)、セカンダリセルは活性化および不活性化という状態(state)を持ち、これらの状態の変更は、基地局装置から明示的に指定されるほか、コンポーネントキャリア毎に端末装置に設定されるタイマーに基づいて状態が変更される。プライマリセルとセカンダリセルとを合わせてサービングセル(在圏セル)と称する。
本発明の実施形態によれば、セルの測定品質の評価を効率的に行うことによって、通信品質を向上させる端末装置、基地局装置、通信システム、測定方法および集積回路に関する技術を提供することが出来る。
本発明の各実施形態に関わる技術について以下に簡単に説明する。
[物理チャネル/物理シグナル]
EUTRAおよびAdvanced EUTRAで使用される主な物理チャネル、および物理シグナルについて説明を行なう。チャネルとは信号の送信に用いられる媒体を意味し、物理チャネルとは信号の送信に用いられる物理的な媒体を意味する。本発明において、物理チャネルは、信号と同義的に使用され得る。物理チャネルは、EUTRA、およびAdvanced EUTRAにおいて、今後追加、または、その構造やフォーマット形式が変更または追加される可能性もあるが、変更または追加された場合でも本発明の各実施形態の説明には影響しない。
EUTRAおよびAdvanced EUTRAで使用される主な物理チャネル、および物理シグナルについて説明を行なう。チャネルとは信号の送信に用いられる媒体を意味し、物理チャネルとは信号の送信に用いられる物理的な媒体を意味する。本発明において、物理チャネルは、信号と同義的に使用され得る。物理チャネルは、EUTRA、およびAdvanced EUTRAにおいて、今後追加、または、その構造やフォーマット形式が変更または追加される可能性もあるが、変更または追加された場合でも本発明の各実施形態の説明には影響しない。
EUTRAおよびAdvanced EUTRAでは、物理チャネル/物理シグナルのスケジューリングについて無線フレームを用いて管理している。1無線フレームは10msであり、1無線フレームは10サブフレームで構成される。さらに、1サブフレームは2スロットで構成される(すなわち、1サブフレームは1ms、1スロットは0.5msである)。また、物理チャネルが配置されるスケジューリングの最小単位としてリソースブロックを用いて管理している。リソースブロックとは、周波数軸を複数サブキャリア(例えば12サブキャリア)の集合で構成される一定の周波数領域と、一定の送信時間間隔(1スロット)で構成される領域で定義される。
同期シグナル(Synchronization Signals)は、3種類のプライマリ同期シグナルと、周波数領域で互い違いに配置される31種類の符号から構成されるセカンダリ同期シグナルとで構成され、プライマリ同期シグナルとセカンダリ同期シグナルの信号の組み合わせによって、基地局装置を識別する504通りのセル識別子(物理セルID(Physical Cell Identity; PCI))と、無線同期のためのフレームタイミングが示される。端末装置は、セルサーチによって受信した同期シグナルの物理セルIDを特定する。
物理報知情報チャネル(PBCH; Physical Broadcast Channel)は、セル内の端末装置で共通に用いられる制御パラメータ(報知情報(システム情報);System information)を通知(設定)する目的で送信される。物理報知情報チャネルで通知されない報知情報は、物理下りリンク制御チャネルで無線リソースが通知され、物理下りリンク共用チャネルによってレイヤ3メッセージ(システムインフォメーション)で送信される。
報知情報として、セル個別の識別子を示すセルグローバル識別子(CGI; Cell Global Identifier)、ページングによる待ち受けエリアを管理するトラッキングエリア識別子(TAI; Tracking Area Identifier)、ランダムアクセス設定情報(送信タイミングタイマーなど)、共通無線リソース設定情報などが通知される。
下りリンクリファレンスシグナルは、その用途によって複数のタイプに分類される。例えば、セル固有RS(Cell-specific reference signals)は、セル毎に所定の電力で送信されるパイロットシグナルであり、所定の規則に基づいて周波数領域および時間領域で周期的に繰り返される下りリンクリファレンスシグナルである。端末装置は、セル固有RSを受信することでセル毎の受信品質を測定する。また、端末装置は、セル固有RSと同時に送信される物理下りリンク制御チャネル、または物理下りリンク共用チャネルの復調のための参照用の信号としても下りセル固有RSを使用する。セル固有RSに使用される系列は、セル毎に識別可能な系列が用いられる。
また、下りリンクリファレンスシグナルは下りリンクの伝搬路変動の推定にも用いられる。伝搬路変動の推定に用いられる下りリンクリファレンスシグナルのことをチャネル状態情報リファレンスシグナル(Channel State Information Reference Signals;CSI−RS)と称する。また、端末装置毎に個別に設定される下りリンクリファレンスシグナルは、UE specific Reference Signals(URS)またはDedicated RS(DRS)と称され、物理下りリンク制御チャネル、または物理下りリンク共用チャネルを復調するときのチャネル補償処理のために参照される。
物理下りリンク制御チャネル(PDCCH; Physical Downlink Control Channel)は、各サブフレームの先頭からいくつかのOFDMシンボル(例えば1〜4OFDMシンボル)で送信され、端末装置に対して基地局装置のスケジューリングに従った無線リソース割り当て情報や、送信電力の増減の調整量を指示する目的で使用される。
端末装置は、下りリンクデータや下りリンク制御データであるレイヤ3メッセージ(ページング、ハンドオーバーコマンドなど)を送受信する前に自装置宛の物理下りリンク制御チャネルを監視(モニタ)し、自装置宛の物理下りリンク制御チャネルを受信することで、送信時には上りリンクグラント、受信時には下りリンクグラント(下りリンクアサインメント)と呼ばれる無線リソース割り当て情報を物理下りリンク制御チャネルから取得する必要がある。なお、物理下りリンク制御チャネルは、前述したODFMシンボルで送信される以外に、基地局装置から端末装置に対して個別(dedicated)に割り当てられるリソースブロックの領域で送信されるように構成することも可能である。
物理上りリンク制御チャネル(PUCCH; Physical Uplink Control Channel)は、物理下りリンク共用チャネルで送信されたデータの受信確認応答(ACK/NACK;Acknowledgement/Negative Acknowledgement)や下りリンクの伝搬路(チャネル状態)情報(CSI;Channel State Information)、上りリンクの無線リソース割り当て要求(無線リソース要求)であるスケジューリングリクエスト(SR;Scheduling Request)を行なうために使用される。
CSIは、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、PTI(Precoding Type Indicator)、RI(Rank Indicator)を含む。各Indicatorは、Indicationと表記される場合もあるが、その用途と意味は同じである。
物理下りリンク共用チャネル(PDSCH; Physical Downlink Shared Channel)は、下りリンクデータの他、ページングや物理報知情報チャネルで通知されない報知情報(システムインフォメーション)をレイヤ3メッセージとして端末装置に通知するためにも使用される。物理下りリンク共用チャネルの無線リソース割り当て情報は、物理下りリンク制御チャネルで示される。物理下りリンク共用チャネルは物理下りリンク制御チャネルが送信されるOFDMシンボル以外のOFDMシンボルに配置されて送信される。すなわち、物理下りリンク共用チャネルと物理下りリンク制御チャネルは1サブフレーム内で時分割多重されている。
物理上りリンク共用チャネル(PUSCH; Physical Uplink Shared Channel)は、主に上りリンクデータと上りリンク制御データを送信し、下りリンクの受信品質やACK/NACKなどの制御データを含めることも可能である。また、上りリンクデータの他、上りリンク制御情報をレイヤ3メッセージとして基地局装置に通知するためにも使用される。また、下りリンクと同様に物理上りリンク共用チャネルの無線リソース割り当て情報は、物理下りリンク制御チャネルで示される。
上りリンクリファレンスシグナル(上りリンク参照信号;Uplink Reference Signal、上りリンクパイロット信号、上りリンクパイロットチャネルとも呼称する)は、基地局装置が、物理上りリンク制御チャネルPUCCHおよび/または物理上りリンク共用チャネルPUSCHを復調するために使用する復調参照信号(DMRS;Demodulation Reference Signal)と、基地局装置が、主に、上りリンクのチャネル状態を推定するために使用するサウンディング参照信号(SRS;Sounding Reference Signal)が含まれる。また、サウンディング参照信号には、周期的サウンディング参照信号(Periodic SRS)と非周期的サウンディング参照信号(Aperiodic SRS)とがある。
物理ランダムアクセスチャネル(PRACH; Physical Random Access Channel)は、プリアンブル系列を通知(設定)するために使用されるチャネルであり、ガードタイムを有する。プリアンブル系列は、64種類のシーケンスを用意して6ビットの情報を表現するように構成されている。物理ランダムアクセスチャネルは、端末装置の基地局装置へのアクセス手段として用いられる。端末装置は、物理上りリンク制御チャネル未設定時の無線リソース要求や、上りリンク送信タイミングを基地局装置の受信タイミングウィンドウに合わせるために必要な送信タイミング調整情報(タイミングアドバンス(Timing Advance;TA)とも呼ばれる)を基地局装置に要求するために物理ランダムアクセスチャネルを用いる。
具体的には、端末装置は、基地局装置より設定された物理ランダムアクセスチャネルの無線リソースを用いてプリアンブル系列を送信する。送信タイミング調整情報を受信した端末装置は、報知情報によって共通的に設定される(またはレイヤ3メッセージで個別に設定される)送信タイミング調整情報の有効時間を計時する送信タイミングタイマー(TA timer)を設定し、送信タイミングタイマーの有効時間中(計時中)は送信タイミング調整状態、有効期間外(停止中)は送信タイミング非調整状態(送信タイミング未調整状態)として上りリンクの状態を管理する。
レイヤ3メッセージは、端末装置と基地局装置のRRC(無線リソース制御)層でやり取りされる制御平面(Control−plane)のメッセージであり、RRCシグナリングまたはRRCメッセージと同義的に使用され得る。なお、それ以外の物理チャネルは、本発明の各実施形態に関わらないため詳細な説明は省略する。
[無線ネットワーク]
基地局装置によって制御される各周波数の通信可能範囲(通信エリア)はセルとしてみなされる。このとき、基地局装置がカバーする通信エリアは周波数毎にそれぞれ異なる広さ、異なる形状であっても良い。また、カバーするエリアが周波数毎に異なっていてもよい。基地局装置の種別やセル半径の大きさが異なるセルが、同一の周波数に混在して一つの通信システムを形成している無線ネットワークのことを、ヘテロジニアスネットワークと称する。基地局装置が複数のセルを管理していてもよい。
基地局装置によって制御される各周波数の通信可能範囲(通信エリア)はセルとしてみなされる。このとき、基地局装置がカバーする通信エリアは周波数毎にそれぞれ異なる広さ、異なる形状であっても良い。また、カバーするエリアが周波数毎に異なっていてもよい。基地局装置の種別やセル半径の大きさが異なるセルが、同一の周波数に混在して一つの通信システムを形成している無線ネットワークのことを、ヘテロジニアスネットワークと称する。基地局装置が複数のセルを管理していてもよい。
端末装置は、セルの中を通信エリアとみなして動作する。通信エリアの大きさは、基地局装置の送信電力の大きさによって決定される。端末装置が、あるセルから別のセルへ移動するときは、非無線接続時(非通信中)はセル再選択手順、無線接続時(通信中)はハンドオーバー手順によって別の適切なセルへ移動する。適切なセルとは、一般的に端末装置のアクセスが基地局装置から指定される情報に基づいて禁止されていないと判断したセルであって、かつ、下りリンクの受信品質が所定の条件を満足するセルのことを示す。
なお、キャリア・アグリゲーションは、複数のコンポーネントキャリア(周波数帯域)を用いた周波数の異なる複数のセルによる通信であり、セル・アグリゲーションとも称される。なお、端末装置は、周波数毎にリレー局装置(またはリピーター)を介して基地局装置と無線接続されても良い。すなわち、本発明の各実施形態の基地局装置は、リレー局装置に置き換えることが出来る。
3GPPが規定する基地局装置はノードB(NodeB)と称され、EUTRAおよびAdvanced EUTRAにおける基地局装置はイーノードB(eNodeB)と称される。なお、3GPPが規定するEUTRAおよびAdvanced EUTRAにおける端末装置はUE(User Equipment)と称される。基地局装置は端末装置が該基地局装置で通信可能なエリアであるセルを周波数毎に管理する。セルは、端末装置と通信可能なエリアの大きさに応じてマクロセルやフェムトセルやピコセル、ナノセルとも称される。マクロセルに対し、エリアの小さいセルをスモールセルとも称する。また、端末装置がある基地局装置と通信可能であるとき、その基地局装置のセルのうち、端末装置との通信に使用しているセルは在圏セル(Serving cell)であり、その他のセルは周辺セル(Neighboring cell)と称される。
[測定イベント評価手順]
測定イベント評価手順は、端末装置があるセルに接続しているときに、端末装置に対して設定される測定設定(Measurement configuration)に設定される測定イベント情報に基づいて行われる。
測定イベント評価手順は、端末装置があるセルに接続しているときに、端末装置に対して設定される測定設定(Measurement configuration)に設定される測定イベント情報に基づいて行われる。
より具体的には、端末装置は、接続しているある1つの在圏セルの受信品質(測定品質)と、その他のセル(周辺セル)の受信品質(測定品質)、または閾値とを比較し、ある1つの在圏セルの受信品質が測定イベント情報として設定される条件(測定イベント条件)を満たした場合、条件を満たした測定イベントの内容と、必要に応じて測定イベントの条件を満たしたセルについて基地局装置に報告する。一方、端末装置は、報告した(成立した)測定イベントが条件を満たさなくなったときに、基地局装置に対する測定イベントの報告を停止する。
端末装置は、複数の測定イベントの条件を同時に評価する。測定イベントを満たす条件とは、例えば、(1)ある1つの在圏セルの受信品質が設定された閾値を上回った、(2)ある1つの在圏セルの受信品質が設定された閾値を下回った、(3)周辺セルの受信品質が、ある1つの在圏セルの受信品質を上回った、(4)周辺セルの受信品質が設定された閾値を上回った、(5)ある1つの在圏セルの受信品質が設定された閾値を下回り、かつ、周辺セルの受信品質が設定された閾値を上回った、ことを示すための評価基準である。また、これ以外の測定イベントを評価するように構成されてもよい。
測定イベントを満たす条件として、(1)〜(5)が成り立つ連続時間を追加の条件として加えてもよい。連続時間は、基地局装置によって端末装置に設定される。この測定イベントのトリガまでの連続時間(測定イベント評価時間)のことをタイムトゥトリガー(Time To Trigger、TTT)とも称する。
測定イベント評価時間を適用した場合の例を説明する。例えば前述した(1)の測定イベントの場合、端末装置は、ある1つの在圏セルの受信品質が設定された閾値を上回ったタイミングでは測定イベントが満たされたとは判断しない。代わりに、端末装置は、ある1つの在圏セルの受信品質が設定された閾値を上回ったタイミングを基点として測定イベント評価時間の計時を開始し、在圏セルの受信品質が当該測定イベント評価時間で示される時間に連続して閾値を上回っている場合、測定イベントが満たされたと判断する。端末装置は測定イベント評価時間が設定されている場合、他の測定イベントにおいても測定イベント評価時間を考慮した評価を同様に行う。
測定イベント評価時間は端末装置の推定速度(Mobility state estimatation(MSE)、移動性状態推定とも称する)を示す移動速度情報に基づいてスケーリング(Scaling、拡大または縮小)されてもよい。端末装置は、基地局装置から指定された時間あたりにハンドオーバーによって何回セルを変更したかによって、移動速度のレベル(低速、中速、高速)を推定し、移動速度情報として管理してもよい。スケーリングされる割合は、推定した移動速度情報によってそれぞれ異なっていても良い。例えば、ある時間T1の間にセルをN1回変更した場合、端末装置は、自装置の移動速度を高速と推定する。また、ある時間T1の間にセルをN2回以上N1回未満変更した場合、端末装置は、自装置の移動速度を中速と推定し、N2回未満であれば低速と推定する。さらに、別に指定された時間T2の間にM回以上セルを変更しなければ、端末装置は現在の速度をリセットし、低速であると推定する。
また、端末装置は、基地局装置から設定された場合、ある1つの在圏セルの受信品質(Mp)に対し、当該在圏セルの周波数固有のオフセット値(Ofp)および当該在圏セル固有のオフセット値(Ocp)を加えても良く、その他のセル(周辺セル)の受信品質(Mn)対し、当該周辺セルの周波数固有のオフセット値(Ofn)および当該周辺セル固有のオフセット値(Ocn)を加えても良い。
また、端末装置は、基地局装置から設定された場合、さらに測定イベント固有のオフセット値(Off)をある1つの在圏セルの受信品質に対して加えても良い。すなわち、ある1つの在圏セルの受信品質(Mp)には、Ofp、Ocp、Offの3つのオフセット値を適用することができる。同様に、周辺セルの受信品質(Mn)には、Ofn、Ocnの2つのオフセット値を適用することができる。
また、端末装置は、対象とするイベントに対してヒステリシスを加えてもよい。ヒステリシスとは、測定イベント条件の成立、または成立後の不成立のばたつきを防ぐ目的で適用される抑制値である。
ただし、同じ周波数のセルを比較する場合、すなわち周波数内測定(Intra-frequency measurements)の場合、端末装置は、周波数固有のオフセット値(Ofp、Ofn)を適用する必要はない。換言すれば、端末装置は、周波数固有のオフセット値(Ofp、Ofn)を周波数間測定(Inter-frequency measurements)の場合に適用する。
測定設定は、測定イベント情報を端末装置に設定するために用いられる複数の測定に関する設定情報である。測定設定は、測定識別子情報(Measurement ID)、測定対象識別子情報(Measurement objects ID)、測定対象情報(Measurement objects)、報告設定識別子情報(Reporting configuration ID)、報告設定情報(Reporting configuration)から構成される。測定対象識別子情報は、測定対象情報を指定および識別するためのインデックスである。また、報告設定識別子情報は、報告設定情報を指定および識別するためのインデックスである。
測定識別子情報は、測定対象情報と報告設定情報との対応付けを行うために用いられ、具体的には測定対象識別子情報と報告設定識別子情報とのリンク設定に対する識別子として用いられる。測定対象情報とは、端末装置が行う測定の対象となる周波数を指定するために用いられる。そして、報告設定情報とは、端末装置が行う測定イベントに関する測定イベント情報(測定イベント条件、測定イベント評価時間、速度関連情報、ヒステリシス、各オフセット値など)の設定を通知するために用いられる。
以上の事項を考慮しつつ、以下、添付図面を参照しながら本発明の適切な実施形態について詳細に説明する。なお、本発明の実施形態の説明において、本発明の実施形態に関連した公知の機能や構成についての具体的な説明が、本発明の実施形態の要旨を不明瞭にすると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について以下に説明する。本実施形態は、端末装置に設定される測定イベントの評価を変更して適用する測定方法に関する。
本発明の第1の実施形態について以下に説明する。本実施形態は、端末装置に設定される測定イベントの評価を変更して適用する測定方法に関する。
図1は、本発明の第1の実施形態による端末装置1の一例を示すブロック図である。本端末装置1は、受信部101、復調部102、復号部103、測定処理部104、制御部105、上りリンクバッファ制御部106、符号部107、変調部108、送信部109、上りリンク無線リソース要求制御部110、ランダムアクセス制御部111、上位レイヤ112から構成される。上位レイヤ112は、無線リソース制御を執り行うRRC(Radio Resource Control)層の特定の機能を実現するブロックである。また、上りリンクバッファ制御部106、上りリンク無線リソース要求制御部110、ランダムアクセス制御部111は、データリンク層を管理するMAC(Medium Access Control)層の特定の機能を実現するブロックである。
なお、端末装置1は、キャリア・アグリゲーションによって複数の周波数(周波数帯、周波数帯域幅)の同時受信をサポートするために受信系のブロック(受信部101、復調部102、復号部103)、および複数の周波数(周波数帯、周波数帯域幅)の同時送信をサポートするために送信系のブロック(符号部107、変調部108、送信部109)を複数備えてもよい。
受信に関し、上位レイヤ112より制御部105へ端末装置制御情報が入力される。端末装置制御情報は、受信制御情報と送信制御情報によって構成される端末装置1の無線通信制御に必要な情報であり、基地局装置2から個別に送信される無線接続リソース設定、セル固有の報知情報、またはシステムパラメータにより設定され、上位レイヤ112が必要に応じて制御部105へ入力する。制御部105は、受信に関する制御情報である受信制御情報を、受信部101、復調部102、復号部103へ適切に入力する。
受信制御情報は、受信周波数帯域の情報の他に、DRX制御情報、各チャネルに関する受信タイミング、多重方法、無線リソース配置情報などの情報が含まれている。また、制御部105は、セルの測定に関する制御に必要となる測定設定情報を測定処理部104に入力する。測定設定情報は、端末装置1で測定した在圏セルおよび周辺セルの測定結果が、指定された測定イベントを満たしたかどうかの測定イベント判定のための測定イベント情報を含む情報である。また、測定設定情報は、端末装置1で測定した周辺セルの測定結果が、セル選択に関する選択基準を満たすか否かを判定するための周辺セル情報を含む情報である。
受信信号は、受信部101において受信される。受信部101は、受信制御情報で指定された周波数帯域で信号を受信する。受信された信号は、復調部102へと入力される。復調部102は、受信信号の復調を行い、復号部103へと信号を入力して下りリンクデータと下りリンク制御データとを正しく復号し、復号された各データを上位レイヤ112へと入力する。各データは測定処理部104にも入力される。
また、測定処理部104は、検出した周辺セル(コンポーネントキャリア)の下りリンクリファレンスシグナルの受信品質(SIR、SINR、RSRP、RSRQ、RSSI、パスロスなど)を測定し、必要な測定結果を生成する。RSRP(Reference Signal Received Power)は測定帯域幅における下りリンクリファレンスシグナルの受信電力の大きさ示す値(dBm)であり、RSRQ(Reference Signal Received Quality)は、測定帯域幅における下りリンクリファレンスシグナルの品質を示す値(dB)であり、測定帯域幅における下りリンクリファレンスシグナルの総受信電力(RSSI(Received Signal Strength Indicator))とRSRPとの比によって算出される。
測定処理部104は、測定結果を、設定された測定イベント情報に基づく測定イベントの成否を判定するセルの品質情報として用いる。また、測定処理部104は、測定結果を、設定された周辺セル情報に基づくセル選択またはセル再選択の選択基準のための品質情報として用いる。なお、測定に用いる信号は下りリンクリファレンスシグナルに限定されず、CSI−RS等のセルの品質を測るために用いられる信号であれば別の信号を測定しても良い。
測定処理部104には、図3に示すように、在圏セルおよびセルサーチによって検出したセルの情報(物理セルIDやセルの受信品質、セルの種別(後述する))を含む周辺セル情報が格納される周辺セル情報管理部301と、上位レイヤ112から入力される測定イベント情報やセルの各測定パラメータ情報を格納する測定パラメータ管理部302と、周辺セル情報管理部301と測定パラメータ管理部302の情報に基づいて設定された測定イベントを評価する測定イベント評価部303とが少なくとも含まれる。
測定イベント評価部303は、入力された各々の情報に基づいて端末装置1が基地局装置2から設定された測定イベント条件が成立したかの判定(判断)を行う。換言すれば、端末装置1は、測定イベント条件が成立したか否かの判定(Entering condition、加入条件判定)を行う。そして、測定イベント評価部303は、測定イベント条件が成立した(満足した)セルの情報を、測定結果情報の一部である測定イベント結果情報に含めて上位レイヤ112へ入力する。
また、測定イベント評価部303は、一度成立した測定イベント条件が成立しなくなったかの判定(判断)を行う。換言すれば、端末装置1は、一度成立した測定イベント条件が、成立しなくなったか否かの判定(Leaving condition、離脱条件判定)を行う。そして、測定イベント評価部303は、測定イベント条件が不成立となったセルの情報を、測定結果情報の一部である測定イベント結果情報に含めて上位レイヤ112へ入力する。
また、送信に関し、上位レイヤ112より制御部105へ各ブロックを制御するための制御パラメータである端末装置制御情報が入力され、送信に関する制御情報である送信制御情報が、上りリンクバッファ制御部106、符号部107、変調部108、送信部109へ適切に入力される。送信制御情報は、送信信号の上りリンクスケジューリング情報として、DTX制御情報、符号化情報、変調情報、送信周波数帯域の情報、各チャネルに関する送信タイミング、多重方法、無線リソース配置情報などの情報が含まれている。
上位レイヤ112からランダムアクセス制御部111にランダムアクセス設定情報が入力される。ランダムアクセス設定情報には、プリアンブル情報や物理ランダムアクセスチャネル送信用の無線リソース情報(電力調整パラメータや、最大プリアンブル再送回数など)などが含まれる。また、上位レイヤ112は、上りリンク送信タイミングの調整に用いる送信タイミング調整情報と送信タイミングタイマーを管理し、セル毎(またはセルグループ毎、TAグループ毎)に上りリンク送信タイミングの状態(送信タイミング調整状態または送信タイミング非調整状態)を管理する。送信タイミング調整情報と送信タイミングタイマーは、送信制御情報に含まれる。
なお、複数の上りリンク送信タイミングの状態を管理する必要がある場合、上位レイヤ112は、複数のそれぞれのセル(またはセルグループ、TAグループ)の上りリンク送信タイミングに対応する送信タイミング調整情報を管理する。
生起した送信データ(上りリンクデータと上りリンク制御データ)は、上位レイヤ112より任意のタイミングで上りリンクバッファ制御部106に入力される。このとき、上りリンクバッファ制御部106は、入力された送信データの量(上りリンクバッファ量)を計算する。上りリンク無線リソース要求制御部110には、上位レイヤ112よりリソース要求設定情報が設定される。リソース要求設定情報には、少なくとも送信カウンタ設定情報と無線リソース要求禁止タイマー情報とが含まれている。また、上りリンクバッファ制御部106は、上りリンクバッファ制御部106に送信データが入力されたときに、送信データの発生を上りリンク無線リソース要求制御部110へ通知することによって、上りリンクバッファに送信データが存在することを知らせる。
上りリンク無線リソース要求制御部110は、入力された送信データの送信に必要な無線リソースが割り当てられているかを判断する。上りリンク無線リソース要求制御部110は、無線リソース割り当てに基づいて、物理上りリンク共用チャネルPUSCH、物理上りリンク制御チャネルによる無線リソース要求(SR−PUCCH)、または物理ランダムアクセスチャネルのいずれか一つを選択し、選択したチャネルを送信するための制御処理を符号部107および/またはランダムアクセス制御部111に対して要求する。
すなわち、すでに無線リソースが割り当てられており、送信データを物理上りリンク共用チャネルPUSCHで送信可能な状態であるとき、符号部107は、上りリンク無線リソース要求制御部110の指示に従って割り当て済みの無線リソースに対応する送信データを上りリンクバッファ制御部106から取得して符号化し、変調部108に出力する。または、無線リソースが割り当てられていないときで、物理上りリンク制御チャネルによる無線リソース要求(SR−PUCCH)が可能であるとき、符号部107は、上りリンク無線リソース要求制御部110の指示に従ってSR−PUCCHの送信に必要な制御データを符号化し、変調部108に出力する。
または、無線リソースが割り当てられていないときで、物理上りリンク制御チャネルによる無線リソース要求(SR−PUCCH)が不可能であるとき、符号部107は、ランダムアクセス制御部111に対してランダムアクセス手順の開始を指示する。このとき、符号部107は、ランダムアクセス制御部111から入力されるランダムアクセスデータ情報に基づき物理ランダムアクセスチャネルで送信されるプリアンブル系列を生成する。また、符号部107は送信制御情報に従い、各データを適切に符号化し、変調部108に出力する。
変調部108は、符号部107からの出力を送信するチャネル構造に基づいて適切に変調処理を行う。送信部109は、変調部108の出力を周波数領域にマッピングすると共に、周波数領域の信号を時間領域の信号へ変換し、既定の周波数の搬送波にのせて電力増幅を行う。送信部109は、また、上位レイヤ112より入力されたセル毎(またセルグループ毎、TAグループ毎)の送信タイミング調整情報に従って上りリンク送信タイミングを調整する。上りリンク制御データが配置される物理上りリンク共用チャネルは、ユーザデータの他に、例えばレイヤ3メッセージ(無線リソース制御メッセージ;RRCメッセージ)を含めることも可能である。
図1において、その他の端末装置1の構成要素は省略してあるが、端末装置1として動作するために必要なその他の機能を有する複数のブロックを構成要素として持つことは明らかである。
図2は、本発明の第1の実施形態による基地局装置2の一例を示すブロック図である。本基地局装置は、受信部201、復調部202、復号部203、制御部204、符号部205、変調部206、送信部207、上位レイヤ208、ネットワーク信号送受信部209から構成される。なお、基地局装置2は、複数の周波数(周波数帯、周波数帯域幅)をサポートするために受信系のブロック(受信部201、復調部202、復号部203)、および送信系のブロック(符号部205、変調部206、送信部207)を複数備えてもよい。
上位レイヤ208は、下りリンクデータと下りリンク制御データを符号部205へ入力する。符号部205は、入力されたデータを符号化し、変調部206へ入力する。変調部206は、符号化した信号の変調を行なう。また、変調部206から出力される信号は送信部207に入力される。送信部207は、入力された信号を周波数領域にマッピングした後、周波数領域の信号を時間領域の信号へ変換し、既定の周波数の搬送波にのせて電力増幅を行い送信する。下りリンク制御データが配置される物理下りリンク共用チャネルは、典型的にはレイヤ3メッセージ(RRCメッセージ)を構成する。
また、受信部201は、端末装置1から受信した信号をベースバンドのデジタル信号に変換する。端末装置1に対して異なる複数の送信タイミングのセルを設定している場合、受信部201はセル毎(またセルグループ毎、TAグループ毎)に異なるタイミングで信号を受信する。受信部201で変換されたデジタル信号は、復調部202へ入力されて復調される。復調部202で復調された信号は続いて復号部203へ入力されて復号され、正しく復号された上りリンク制御データや上りリンクデータを上位レイヤ208へと出力する。
これら各ブロックの制御に必要な基地局装置制御情報は、受信制御情報と送信制御情報によって構成される基地局装置2の無線通信制御に必要な情報であり、上位のネットワーク装置(MMEやゲートウェイ装置、OAM)やシステムパラメータにより設定され、上位レイヤ208が必要に応じて制御部204へ入力する。
制御部204は、送信に関連する基地局装置制御情報を、送信制御情報として符号部205、変調部206、送信部207の各ブロックに、受信に関連する基地局装置制御情報を、受信制御情報として受信部201、復調部202、復号部203の各ブロックに適切に入力する。基地局装置2のRRCは、上位レイヤ208の一部として存在する。
一方、ネットワーク信号送受信部209は、基地局装置2間あるいは上位のネットワーク装置と基地局装置2との間の制御メッセージ、またはユーザデータの送信(転送)または受信を行なう。図2において、その他の基地局装置2の構成要素は省略してあるが、基地局装置2として動作するために必要なその他の機能を有する複数のブロックを構成要素として持つことは明らかである。
本発明の第1の実施形態に関する測定イベント処理方法について説明する。端末装置1は、ある基地局装置2と通信中において、周辺セルに対する測定イベントを評価する際に以下の測定イベント処理を行うように構成される。
端末装置1は、在圏セルおよび/または測定しているセルの種別について判断を行う。キャリア・アグリゲーションによって複数の在圏セル(プライマリセル、セカンダリセル)が設定されている場合、端末装置1は、在圏セルのうち、プライマリセルを対象とした測定イベント条件を評価する場合は、プライマリセルを判断に用いるセルとしてもよい。一方、端末装置1は、在圏セルのうち、セカンダリセルを対象とした測定イベント条件を評価する場合は、セカンダリセルを判断に用いるセルとしてもよい。
セルの種別とは、セルの大きさ(サイズ、半径)を示す情報である。例えば、セルの種別は、大セル(マクロセル)と小セル(スモールセル)に分類される。端末装置1は、セルの種別をマクロセルか否かを示す情報によって判断する。または、端末装置1は、セルの種別をスモールセルか否かを示す情報によって判断する。または、端末装置1は、セルの種別を物理セルIDによって判断する。または、端末装置1は、セルの種別を周波数バンド番号によって判断する。端末装置1は、在圏セルの種別と、周辺セルの種別とを内部情報として保持し、測定イベントを評価する際に用いる。これらセルの大きさに関する情報は、報知情報によって通知されてもよいし、基地局装置から端末装置1に対して個別に通知されても良い。
マクロセルか否かを示す情報、または、スモールセルか否かを示す情報は、周辺のセルリストを示す周辺セルリスト情報を拡張し、リスト内のセルごと(あるいはセルグループごと、または周波数ごと)にセル種別を示す情報を追加することで端末装置1に通知されても良い。
なお、基地局装置2から通知されていないなどの理由で、端末装置1が検出する周辺セルのセル種別の情報を保持していない場合は、検出したセルを予め既定されたセル種別(マクロセルあるいはスモールセル)と判断するようにしてもよい。
また、端末装置1は、測定するセルの物理セルIDに基づいて、マクロセルとスモールセルを分類することもできる。すなわち、マクロセルのセルグループを示す物理セルIDグループ1と、スモールセルのセルグループを示す物理セルIDグループ2とを分類する情報が基地局装置から端末装置1に対して設定される。
また、端末装置1は、測定イベントを評価するときに自装置の移動速度情報について推定しておく。移動速度情報は、低速、中速、高速のように複数のレベルに分類されてもよい。
図4は、自装置の移動速度情報を高速であると推定した端末装置1における在圏セル(ソースセル)および周辺セル(ターゲットセル)のセル種別と、調整を行うパラメータについて示した図である。
図4に示すように、推定した自装置の移動速度情報が高速である場合、端末装置1は、在圏セルの種別がマクロセルであって、測定イベントの評価の対象となる周辺セルがスモールセルである場合、該周辺セルに関するパラメータ調整を行って測定イベントの評価を行う。周辺セルに関するパラメータ調整とは、設定された測定イベント評価のための各種パラメータ(オフセット値)に対して調整を行うことを示す。より具体的には、端末装置1は、推定した自装置の移動速度情報が高速の場合であって、ある1つの在圏セルの種別がマクロセルかつ周辺セルの種別がスモールセルであるとき、在圏セルの受信品質(Mp)に対する在圏セル固有のオフセット値(Ocp)を適用する一方、セル種別がスモールセルと判定された周辺セルの受信品質(Mn)対し、当該周辺セル固有のオフセット値(Ocn)を適用しないように測定イベントの評価方法を変更する。
一方、推定した自装置の移動速度情報が高速であっても、端末装置1は、在圏セルの種別がマクロセルであって、かつ、測定イベントの評価の対象となる周辺セルがマクロセルである場合、該周辺セルに関するパラメータ調整を行わず、設定されたパラメータに基づいて測定イベント条件の評価を行う。
図4に示したパラメータ調整以外の方法として、例えば、端末装置1は、在圏セル固有のオフセット値(Ocp)を別に指定されたオフセット値に変更する。または、端末装置1は、在圏セル固有のオフセット値(Ocp)に対し、指定されたスケーリング値を適用することで値を変更する。この場合、指定されたスケーリング値は、在圏セル(マクロセル)の受信品質を実際よりも良好なものとして評価されるように設定される。または、端末装置1は、周辺セル固有のオフセット値(Ocn)に対し、指定されたスケーリング値を適用することで値を変更する。指定されたスケーリング値は、周辺セル(スモールセル)の受信品質を実際よりも劣悪なものとして評価されるように設定される。
図4に戻り、推定した自装置の移動速度情報が高速である場合、端末装置1は、在圏セルの種別がスモールセルであって、測定イベントの評価の対象となる周辺セルがマクロセルである場合、在圏セルに関するパラメータ調整を行い、測定イベントの評価を行う。在圏セルに関するパラメータ調整とは、小セル配置に適応して設定された測定イベント評価のための各種パラメータに対して調整を行い、別の値に変更した後に適用することを示す。より具体的には、端末装置1は、在圏セルの種別がスモールセルであり、かつ、推定した自装置の移動速度情報が高速である場合、ある1つの在圏セルの受信品質(Mp)に対する在圏セル固有のオフセット値(Ocp)を適用しない一方、その他のセル(周辺セル)の受信品質(Mn)対し、当該周辺セル固有のオフセット値(Ocn)を適用するように測定イベントの評価方法を変更する。
図4に示したパラメータ調整以外の方法として、例えば、端末装置1は、周辺セル固有のオフセット値(Ocn)を別に指定されたオフセット値に変更する。または、端末装置1は、周辺セル固有のオフセット値(Ocn)に対し、指定されたスケーリング値を適用することで値を変更する。この場合、指定されたスケーリング値は、周辺セル(マクロセル)の受信品質を実際よりも良好なものとして評価されるように設定される。または、端末装置1は、在圏セル固有のオフセット値(Ocp)に対し、指定されたスケーリング値を適用することで値を変更する。指定されたスケーリング値は、在圏セル(スモールセル)の受信品質を実際よりも劣悪なものとして評価されるように設定される。
一方、推定した自装置の移動速度情報が高速であっても、端末装置1は、在圏セルの種別がスモールセルであって、かつ、測定イベントの評価の対象となる周辺セルがスモールセルである場合、該周辺セルに関するパラメータ調整を行わず、設定されたパラメータに基づいて測定イベント条件の評価を行う。
なお、端末装置1は、移動速度情報が高速の場合に限らず、低速以外の場合に(すなわち、高速または中速である場合に)在圏セルに関するパラメータ調整を行ったうえで、測定イベントの評価を行ってもよい。
基地局装置2は、ある端末装置1と通信中において、周辺セルに対する測定イベントを評価させる際に以下の測定イベント処理を行うように構成される。基地局装置2は、端末装置1に対して測定イベント条件に用いるパラメータ値の調整が必要か否かを通知する。例えば、基地局装置2は、端末装置1に測定設定を設定する際に、測定設定に測定イベント条件に用いるパラメータ値の調整の開始を意味する追加の情報を明示的に設定してもよい。追加の情報は、1ビットで示される情報(例えばTrue/False)であってもよく、セットアップを示す情報であってもよい。または、基地局装置2は、端末装置1に測定設定を設定する際に、スモールセルを判定可能な情報を設定することによって、端末装置1に対して暗黙的に測定イベント条件に用いるパラメータ値の調整が必要であることを通知してもよい。
このように構成することよって、端末装置1は、セルの種別に基づいて測定イベントの評価に用いるパラメータを変更して適用することによって、ヘテロジニアスネットワークに対応した効率的な測定を行うことができ、基地局装置2へ報告するセルが適切に判断される。すなわち、端末装置1は、マクロセルに在圏している場合、スモールセルに対する測定イベント条件の成立が抑制され、高速移動中にマクロセルからスモールセルへハンドオーバーすることによるハンドオーバー失敗確率を低減することができる。また、端末装置1は、スモールセルに在圏している場合、マクロセルに対する測定イベント条件の成立が推進され、高速移動中にスモールセルからマクロセルへハンドオーバーすることによるハンドオーバー失敗確率を低減することができる。
なお、端末装置1は次のように構成されてもよい。例えば、端末装置1が測定イベントの条件を評価する際に、端末装置1によって推定された移動速度情報が高速であり、かつ、評価の対象となる周辺セルが在圏セルと異なるセル種別の場合、セル種別がスモールセルとなるセルのセル固有オフセット値は、測定イベントの条件の評価には用いられないようにパラメータ調整を行うように構成されてもよい。換言すれば、端末装置1が測定イベントの条件を評価する際に、端末装置1によって推定された移動速度情報が高速ではない場合、あるいは、評価の対象となる周辺セルが在圏セルと同じセル種別の場合は、測定イベントの評価に関するパラメータ調整を行わない。
本実施形態の端末装置1は、自装置の状態に応じて設定されたパラメータを変更して適用することによって、測定イベント条件をマクロセル以外のセルが配置されるネットワーク(ヘテロジニアスネットワーク)に対応させることが可能となる。また、本実施形態の基地局装置2は、端末装置1に対してパラメータの変更を行うか否かを示す情報を送信し、変更した測定イベント条件のパラメータを端末装置1に適用させることによって、測定イベント条件をマクロセル以外のセルが配置されるネットワークに対応させることが可能となる。
第1の実施形態によれば、端末装置1は、基地局装置2から設定された情報に基づいて自装置の状態に応じてパラメータを変更して適用することによって基地局装置2へハンドオーバー先のセルとして相応しくないセルを報告する可能性を低減することができる。また、基地局装置2は、端末装置1に対して自局装置の周辺セルの環境に基づいた効率的な測定イベント条件の評価を実行させることが可能となるため、端末装置1がハンドオーバー先のセルとして相応しくないセルを報告してくる可能性を低減させることができる。そのため、端末装置1がハンドオーバー先のセルへアクセスする際のハンドオーバー成功確率が向上し、通信品質を向上することができる。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態について以下に説明する。
本発明の第2の実施形態について以下に説明する。
本発明の第2の実施形態に関する測定イベント処理方法として、追加の(新規の)測定イベント条件を用いる方法について説明する。端末装置1は、ある基地局装置2と通信中において、周辺セルに対する測定イベントを評価する際に以下の測定イベント処理を開始する。
端末装置1は、周辺セルがスモールセルである場合、周辺セルの受信品質を評価する際に、周辺セルの受信品質がある1つの在圏セルの受信品質を上回ったかどうかを評価する第1の条件と、在圏セルの受信品質がある閾値を下回ったかどうかを評価する第2の条件の両方を用いる。
周辺セルの受信品質とは、周辺セルを測定して得られた測定結果に対して設定されたセル固有のオフセット値、周波数固有のオフセット値、ヒステリシス、測定イベント固有のオフセット値を全て適用したものと解釈する。同様に、在圏セルの受信品質とは、在圏セルを測定して得られた測定結果に対して設定されたセル固有のオフセット値、周波数固有のオフセット値、測定イベント固有のオフセット値およびヒステリシスを全て適用したものと解釈する。
第1の条件について、周辺セルの受信品質がMn1、在圏セルの受信品質がMp1であるとき、端末装置1は、測定イベント評価時間(TTT)で示される時間連続してMn1>Mp1となったかどうかを評価する。Mn1の測定結果は、RSRPまたはRSRQで示される。
第2の条件について、在圏セルの受信品質がMp2であり、Mp2に対する閾値がTHであるとき、端末装置1は、測定イベント評価時間(TTT)で示される時間連続してMp2<THとなったかどうかを評価する。Mp2の測定結果は、RSRQで示される。
また、第2の条件は別の形態であってもよい。例えば、第2の条件について、周辺セルの受信品質がMn2であり、Mn2に対する閾値がTHであるとき、端末装置1は、測定イベント評価時間(TTT)で示される時間連続してMn2>THとなったかどうかを評価する。Mn2の測定結果は、RSRQで示される。第2の条件を加えることによって、端末装置1は、セル間の下りリンクリファレンスシグナルの受信電力の大きさだけではなく、実際のセルの受信品質についても評価を行うことが可能となり、受信電力が良好であるが品質の悪いセルへのハンドオーバーが抑止されことになる。
端末装置1は、第1の条件と第2の条件が共に満たされたときに、測定イベント条件が成立したと判断し、測定イベントの成立を基地局装置2に対して報告する。また、端末装置1は、第1の条件または第2の条件のどちらか一方が条件を満たさなくなったときに、測定イベント条件が不成立になったと判断し、測定イベントの不成立を基地局装置2に対して報告する。
第1の条件と第2の条件を含む測定イベント条件は、周辺セルのセル種別がスモールセルである場合に適用される。または、第1の条件と第2の条件を含む測定イベント条件は、周辺セルのセル種別がスモールセルであり、かつ、端末装置1の移動速度情報が高速である場合に適用される。または、第1の条件と第2の条件を含む測定イベント条件は、在圏セルのセル種別がマクロセルである場合に適用される。または、第1の条件と第2の条件を含む測定イベント条件は、在圏セルのセル種別がマクロセルであり、かつ、端末装置1の移動速度情報が高速である場合に適用される。または、第1の条件と第2の条件を含む測定イベント条件は、在圏セルと周辺セルのセル種別が異なる場合に適用される。または、第1の条件と第4の条件を含む測定イベント条件は、在圏セルと周辺セルのセル種別が異なる場合で、かつ、端末装置1の移動速度情報が高速である場合に適用される。
更に、端末装置1は、在圏セルがスモールセルである場合、周辺セルの受信品質を評価する際に、周辺セルの受信品質がある1つの在圏セルの受信品質を上回ったかどうかを評価する第3の条件と、周辺セルの受信品質がある閾値を上回ったかどうかを評価する第4の条件の両方を用いる。
第3の条件について、周辺セルの受信品質がMn3、在圏セルの受信品質がMp3であるとき、端末装置1は、測定イベント評価時間(TTT)で示される時間連続してMn3>Mp3となったかどうかを評価する。Mn3の測定結果は、RSRPまたはRSRQで示される。
第4の条件について、周辺セルの受信品質がMn4であり、Mn4に対する閾値がTHであるとき、端末装置1は、測定イベント評価時間(TTT)で示される時間連続してMn4>THとなったかどうかを評価する。Mn4の測定結果は、RSRQで示される。
また、第4の条件は別の形態であってもよい。例えば、第4の条件について、在圏セルの受信品質がMp4であり、Mp4に対する閾値がTHであるとき、端末装置1は、測定イベント評価時間(TTT)で示される時間連続してMp4<THとなったかどうかを評価する。Mp4の測定結果は、RSRQで示される。第4の条件を加えることによって、端末装置1は、セル間の下りリンクリファレンスシグナルの受信電力の大きさだけではなく、実際のセルの受信品質についても評価を行うことが可能となり、受信電力が良好であるが品質の悪いセルへのハンドオーバーが抑止されことになる。
端末装置1は、第3の条件と第4の条件が共に満たされたときに、測定イベント条件が成立したと判断し、測定イベントの成立を基地局装置2に対して報告する。また、端末装置1は、第3の条件または第4の条件のどちらか一方が条件を満たさなくなったときに、測定イベント条件が不成立になったと判断し、測定イベントの不成立を基地局装置2に対して報告する。
第3の条件と第4の条件を含む測定イベント条件は、在圏セルのセル種別がスモールセルである場合に適用される。または、第3の条件と第4の条件を含む測定イベント条件は、在圏セルのセル種別がスモールセルであり、かつ、端末装置1の移動速度情報が高速である場合に適用される。または、第3の条件と第4の条件を含む測定イベント条件は、周辺セルのセル種別がマクロセルである場合に適用される。または、第3の条件と第4の条件を含む測定イベント条件は、周辺セルのセル種別がマクロセルであり、かつ、端末装置1の移動速度情報が高速である場合に適用される。または、第3の条件と第4の条件を含む測定イベント条件は、在圏セルと周辺セルのセル種別が異なる場合に適用される。または、第3の条件と第4の条件を含む測定イベント条件は、在圏セルと周辺セルのセル種別が異なる場合で、かつ、端末装置1の移動速度情報が高速である場合に適用される。
端末装置1は、基地局装置2から受信した測定設定の報告設定情報(Reporting configuration)において、第1の条件および第2の条件、または、第3の条件および第4の条件が設定されていた場合、設定に基づいて測定イベント条件の評価を開始する。
このように構成することよって、端末装置1は、セルの種別に基づいて追加の測定イベント条件を用いた測定品質の評価が可能となるため、ヘテロジニアスネットワークに対応した効率的な測定を行うことができ、基地局装置2へ報告するセルが適切に判断される。すなわち、端末装置1は、マクロセルに在圏している場合、受信品質の悪いスモールセルに対する測定イベント条件の成立が抑制され、高速移動中にマクロセルからスモールセルへハンドオーバーすることによるハンドオーバー失敗確率を低減することができる。また、端末装置1は、スモールセルに在圏している場合、受信品質の悪いマクロセルに対する測定イベント条件の成立が推進され、高速移動中にスモールセルからマクロセルへハンドオーバーすることによるハンドオーバー失敗確率を低減することができる。
本実施形態の端末装置1は、自装置の状態に応じて追加の測定イベント条件を用いることによって、測定イベント条件をマクロセル以外のセルが配置されるネットワーク(ヘテロジニアスネットワーク)に対応させることが可能となる。また、本実施形態の基地局装置2は、端末装置1に対して追加の測定イベント条件に関する情報を測定設定で送信することによって、測定イベント条件をマクロセル以外のセルが配置されるネットワークに対応させることが可能となる。
第2の実施形態によれば、端末装置1は、基地局装置2から設定された情報に基づいて自装置の状態に応じて追加の測定イベント条件の評価を行うことによって、基地局装置2へハンドオーバー先のセルとして相応しくないセルを報告する可能性を低減することができる。また、基地局装置2は、端末装置1に対して自局装置の周辺セルの環境に基づいた効率的な測定イベント条件の評価を実行させることが可能となるため、端末装置1がハンドオーバー先のセルとして相応しくないセルを報告してくる可能性を低減させることができる。そのため、端末装置1がハンドオーバー先のセルへアクセスする際のハンドオーバー成功確率が向上し、通信品質を向上することができる。
なお、以上説明した実施形態は単なる例示に過ぎず、様々な変形例、置換例を用いて実現することができる。例えば、本上りリンク送信方式は、FDD(周波数分割復信)方式とTDD(時分割復信)方式のどちらの通信システムに対しても適用可能である。また、下りリンクの測定値は、パスロスや、それ以外の測定値(SIR、SINR、RSRP、RSRQ、RSSI、BLER)を代わり用いても良いし、これらの測定値の複数を組み合わせて使用することも可能である。また、実施形態で示される各パラメータの名称は、説明の便宜上呼称しているものであって、実際に適用されるパラメータ名称と本発明の実施形態のパラメータ名称とが異なっていても、本発明の実施形態において主張する発明の趣旨に影響するものではない。
また、前述した実施形態の端末装置1は、可搬型あるいは可動型の移動局装置のみならず、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器や測定機器、車載装置などにも適用できる。端末装置は、ユーザ端末、移動局装置、通信端末、移動機、端末、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)とも称される。基地局装置は、無線基地局装置、基地局、無線基地局、固定局、NB(Node−B)、eNB(evolved Node−B)BTS(Base Transceiver Station)、BS(Base Station)とも称される。
また、説明の便宜上、実施形態の端末装置1および基地局装置2を機能的なブロック図を用いて説明したが、端末装置1および基地局装置2の各部の機能またはこれらの機能の一部を実現するための方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュール、またはこれら2つを組み合わせたものによって、直接的に具体化され得る。もしソフトウェアによって実装されるのであれば、その機能は、コンピュータ読み取り可能な媒体上の一つ以上の命令またはコードとして保持され、または伝達され得る。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータプログラムをある場所から別の場所への持ち運びを助ける媒体を含むコミュニケーションメディアやコンピュータ記録メディアの両方を含む。
そして、一つ以上の命令またはコードをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録された一つ以上の命令またはコードをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより端末装置1や基地局装置2の制御を行なっても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
本発明の各実施形態に記載の動作をプログラムで実現してもよい。本発明の各実施形態に関わる端末装置1および基地局装置2で動作するプログラムは、本発明の各実施形態に関わる上記実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAMに蓄積され、その後、各種ROMやHDDに格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。また、プログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することにより、本発明の各実施形態の機能が実現される場合もある。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、半導体媒体(例えば、RAM、不揮発性メモリカード等)、光記録媒体(例えば、DVD、MO、MD、CD、BD等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるディスクユニット等の記憶装置のことをいう。さらに、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
また、上記各実施形態に用いた端末装置1および基地局装置2の各機能ブロック、または諸特徴は、本明細書で述べられた機能を実行するように設計された汎用用途プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向けあるいは一般用途向けの集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイシグナル(FPGA)、またはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア部品、またはこれらを組み合わせたものによって、実装または実行され得る。汎用用途プロセッサは、マイクロプロセッサであっても良いが、代わりにプロセッサは従来型のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであっても良い。汎用用途プロセッサ、または前述した各回路は、デジタル回路で構成されていてもよいし、アナログ回路で構成されていてもよい。
プロセッサはまた、コンピューティングデバイスを組み合わせたものとして実装されても良い。例えば、DSPとマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと接続された一つ以上のマイクロプロセッサ、またはその他のそのような構成を組み合わせたものである。
以上、この発明の実施形態について特定の具体例に基づいて詳述してきたが、本発明の各実施形態の趣旨ならびに特許請求の範囲は、これら特定の具体例に限定されないことは明らかである。すなわち、本明細書の記載は例示説明を目的としたものであり、本発明の各実施形態に対して何ら制限を加えるものではない。
1…端末装置
2…基地局装置
101、201…受信部
102、202…復調部
103、203…復号部
104…測定処理部
105、204…制御部
106…上りリンクバッファ制御部
107、205…符号部
108、206…変調部
109、207…送信部
110…上りリンク無線リソース要求制御部
111…ランダムアクセス制御部
112、208…上位レイヤ
209…ネットワーク信号送受信部
301…周辺セル情報管理部
302…測定パラメータ管理部
303…測定イベント評価部
2…基地局装置
101、201…受信部
102、202…復調部
103、203…復号部
104…測定処理部
105、204…制御部
106…上りリンクバッファ制御部
107、205…符号部
108、206…変調部
109、207…送信部
110…上りリンク無線リソース要求制御部
111…ランダムアクセス制御部
112、208…上位レイヤ
209…ネットワーク信号送受信部
301…周辺セル情報管理部
302…測定パラメータ管理部
303…測定イベント評価部
Claims (15)
- 基地局装置と通信する端末装置であって、
セルの測定品質を比較する測定イベント条件の評価の際に、前記端末装置で推定される移動速度情報と前記セルの種別に基づいて前記測定イベント条件を変更し、変更した前記測定イベント条件の評価結果を前記基地局装置に報告することを特徴とする端末装置。 - 基地局装置と通信する端末装置であって、
追加の測定イベント条件を適用するか否かを示す情報を受信し、セルの測定品質を比較する測定イベント条件の評価の際に、前記端末装置で推定される移動速度情報と前記セルの種別に基づいて前記追加の測定イベント条件の評価を行うことを特徴とする端末装置。 - 前記追加の測定イベント条件は、異なる第1の条件と第2の条件を含むことを特徴とする請求項2に記載の端末装置。
- 前記第1の条件は、オフセット値を加えた周辺セルの受信品質が、オフセット値を加えた在圏セルの受信品質を測定イベント評価時間で示される時間連続して上回ったかどうかを評価することを特徴とする請求項3に記載の端末装置。
- 前記第1の条件は、オフセット値を加えた周辺セルの受信品質が、オフセット値を加えた在圏セルの受信品質を測定イベント評価時間で示される時間連続して下回ったかどうかを評価することを特徴とする請求項3に記載の端末装置。
- 前記第2の条件は、オフセット値を加えた在圏セルの受信品質が、前記在圏セルに関する閾値を測定イベント評価時間で示される時間連続して上回ったかどうかを評価することを特徴とする請求項3に記載の端末装置。
- 前記第2の条件は、オフセット値を加えた周辺セルの受信品質が、前記周辺セルに関する閾値を測定イベント評価時間で示される時間連続して上回ったかどうかを評価することを特徴とする請求項3に記載の端末装置。
- 端末装置と通信する基地局装置であって、
前記端末装置によるセルの測定品質を比較する測定イベント条件の評価を開始させる際に、前記端末装置で推定される移動速度情報と前記セルの種別に基づいて前記測定イベント条件を変更するか否かを示す情報を設定して通知することを特徴とする基地局装置。 - 端末装置と通信する基地局装置であって、
前記端末装置によるセルの測定品質を比較する測定イベント条件の評価を開始させる際に、前記端末装置で推定される移動速度情報と前記セルの種別に基づいて追加の測定イベント条件を適用するか否かを示す情報を設定して通知することを特徴とする基地局装置。 - 基地局装置と端末装置とが通信する通信システムであって、
前記基地局装置は、前記端末装置によるセルの測定品質を比較する測定イベント条件の評価を開始させる際に、前記端末装置で推定される移動速度情報と前記セルの種別に基づいて前記測定イベント条件を変更するか否かを示す情報を設定して通知し、
前記端末装置は、前記測定イベント条件を変更するか否かを示す情報を受信し、
前記測定イベント条件を変更するか否かを示す情報と、前記端末装置で推定される移動速度情報と、前記セルの種別とに基づいて前記測定イベント条件を変更し、変更した前記測定イベント条件の評価結果を前記基地局装置に報告することを特徴とする通信システム。 - 基地局装置と端末装置とが通信する通信システムであって、
前記基地局装置は、前記端末装置によるセルの測定品質を比較する測定イベント条件の評価を開始させる際に、前記端末装置で推定される移動速度情報と前記セルの種別に基づく追加の前記測定イベント条件を適用するか否かを示す情報を設定して通知し、
前記端末装置は、前記追加の測定イベント条件を適用するか否かを示す情報を受信し、
前記測定イベント条件を適用するか否かを示す情報と、前記端末装置で推定される移動速度情報と、前記セルの種別とに基づいて前記追加の測定イベント条件の評価を行うことを特徴とする通信システム。 - 基地局装置と通信する端末装置の測定方法であって、
セルの測定品質を比較する測定イベント条件の評価の際に、前記端末装置で推定される移動速度情報と前記セルの種別に基づいて前記測定イベント条件を変更するステップと、変更した前記測定イベント条件の評価結果を前記基地局装置に報告するステップを具備することを特徴とする測定方法。 - 基地局装置と通信する端末装置の測定方法であって、
追加の測定イベント条件を適用するか否かを示す情報を受信するステップと、セルの測定品質を比較する測定イベント条件の評価の際に、前記端末装置で推定される移動速度情報と前記セルの種別に基づいて前記追加の測定イベント条件の評価を行うステップを具備することを特徴とする測定方法。 - 基地局装置と通信する端末装置に搭載される集積回路であって、
セルの測定品質を比較する測定イベント条件の評価の際に、前記端末装置で推定される移動速度情報と前記セルの種別に基づいて前記測定イベント条件を変更する機能と、変更した前記測定イベント条件の評価結果を前記基地局装置に報告する機能を前記端末装置に発揮させることを特徴とする集積回路。 - 基地局装置と通信する端末装置に搭載される集積回路であって、
追加の測定イベント条件を適用するか否かを示す情報を受信する機能と、セルの測定品質を比較する測定イベント条件の評価の際に、前記端末装置で推定される移動速度情報と前記セルの種別に基づいて前記追加の測定イベント条件の評価を行う機能を前記端末装置に発揮させることを特徴とする集積回路。
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JP2013012734A JP2014146865A (ja) | 2013-01-28 | 2013-01-28 | 端末装置、基地局装置、通信システム、測定方法および集積回路 |
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JPWO2020095455A1 (ja) * | 2018-11-09 | 2021-10-07 | 株式会社Nttドコモ | ユーザ装置及び基地局装置 |
-
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- 2013-01-28 JP JP2013012734A patent/JP2014146865A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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