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JP2014141448A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

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JP2014141448A JP2013159807A JP2013159807A JP2014141448A JP 2014141448 A JP2014141448 A JP 2014141448A JP 2013159807 A JP2013159807 A JP 2013159807A JP 2013159807 A JP2013159807 A JP 2013159807A JP 2014141448 A JP2014141448 A JP 2014141448A
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Abstract

【課題】ウォータープルーフマスカラなどの落ちにくいメイクも十分に落とすことができ、拭き取り後、または、すすぎ後の肌がさっぱりする洗浄剤組成物の提供。
【解決手段】アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)クロスポリマー及び(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマーポリマー等から選ばれるポリマー(A)0.001〜5質量%、エーテル油(b1)及び30℃における粘度が18mPa・s以下である炭化水素油(b2)から選ばれる1種又は2種以上の油剤(B)1〜50質量%、並びに水(C)を含有し、HLB8以上の非イオン性界面活性剤(D)を含有しないか又は5質量%未満含有する洗浄剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、洗浄剤組成物に関する。
従来、メイクを拭き取って使用する、または、すすぎ落とすクレンジング組成物として、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体と油を併用したものが検討されている(特許文献1〜3)。
特表平11−503461号公報 特開2004−339212号公報 特開2009−242340号公報
これらの洗浄剤組成物では、洗浄力が不十分であり、また拭き取り後、または、すすぎ後の肌に油性感が残るという課題があった。
本発明は、ウォータープルーフマスカラなどの落ちにくいメイクも十分に落とすことができ、拭き取り後、または、すすぎ後の肌がさっぱりする洗浄剤組成物に関する。
本発明者らは、特定のコポリマーと、特定の油剤を組み合わせて用いれば、上記課題を解決した洗浄剤組成物が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)並びに(C):
(A)(A−1)、(A−2)及び(A−3)から選ばれるポリマー 0.001〜5質量%、
(A−1)(a1)、(a2)及び(a3)から選ばれるモノマーを構成単位として含み、(a2)を全モノマーに対するモル比で10モル%以上含有するコポリマー、
(a1)アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれるモノマー、
(a2)アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルから選ばれるモノマー、
(a3)アクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステル及びメタクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステルから選ばれるモノマー;
(A−2)平均分子量300〜100000のポリオキシアルキレン鎖を有し、一般式(1)
Figure 2014141448
〔式中、Rは同一又は異なって、(d)水素原子、メチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、(e)ポリオキシアルキレン基を含む置換基、(f)スルホアルキル基、(g)カルボキシアルキル基、(h)カチオン性置換基から選ばれる基を示し、Qは同一又は異なって、炭素数2〜4のアルキレン基を示し、a、b及びcは、同一又は異なって、0〜10の数を示す。QO基、R基、a、b及びcは、繰り返し単位内で、又は繰り返し単位間で、同一でも異なってもよく、置換基(e)〜(h)がヒドロキシ基を有する場合、当該ヒドロキシ基は更に他の置換基(e)〜(h)で置換されていてもよい。ただし、Rとして少なくとも1以上の置換基(e)を有する〕
で表される構成単位を有する多糖誘導体;
(A−3)一般式(2)
Figure 2014141448
〔式中、A2は炭素数2〜6のアルキレン基、nは平均値で5〜1000の数、pは平均値で5〜100の数であり、(n×p)個のA2は同一でも異なっていても良い。〕
で表される構成単位を有するポリエーテルポリカーボネート;
(B)(b1)及び(b2)から選ばれる1種又は2種以上の油剤 1〜50質量%、
(b1)エーテル油
(b2)30℃における粘度が18mPa・s以下である炭化水素油、
(C)水
を含有し、
(D)HLB8以上の非イオン性界面活性剤を含有しないか、又は5質量%未満含有する洗浄剤組成物に関する。
本発明の洗浄剤組成物は、ウォータープルーフマスカラなどの落ちにくいメイクに対しても高い洗浄力が得られ、洗浄後の肌がさっぱりし、洗浄感が得られるものである。
本発明において、洗浄感とは、汚れがしっかり落ちきって肌に何も残留していないような感じ、洗いきった感じ、素肌になったような感じをいう。
本発明で用いる成分(A)のポリマーは、(A−1)、(A−2)及び(A−3)から選ばれるものである。
(A−1)(a1)、(a2)及び(a3)から選ばれるモノマーを構成単位として含み、(a2)を全モノマーに対するモル比で10モル%以上含有するコポリマー
(a1)アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれるモノマー、
(a2)アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルから選ばれるモノマー、
(a3)アクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステル及びメタクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステルから選ばれるモノマー:
成分(A−1)のコポリマーは、(a1)、(a2)及び(a3)から選ばれるモノマーを構成単位として含み、(a2)を全モノマーに対するモル比で10モル%以上含有するコポリマーであれば制限されず、その含有割合や、ブロック結合、ランダム結合等の結合様式も制限されない。また、他のモノマーを含有していても良く、架橋構造を有していても良い。
成分(A−1)のコポリマーにおいて、(a1)、(a2)及び(a3)から選ばれるモノマー以外のモノマーを構成単位として含む場合は、全モノマーに対して10モル%未満であるのが好ましく、5モル%以下がより好ましく、1モル%以下がさらに好ましい。
(a2)のアクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルにおいて、アルキルエステルのアルキル基は、好ましくは炭素数1〜22であり、更に好ましくは炭素数1〜18である。
(A−1)のコポリマー中の(a2)のモル比は、洗浄後の肌に洗浄感を得る点から、全モノマーに対するモル比で10モル%以上であり、15モル%以上が好ましく、20モル%以上がより好ましく、安定性を得る点から、70モル%以下が好ましく、65モル%以下より好ましく、60モル%以下がさらに好ましい。また、コポリマー中の(a2)のモル比は、全モノマーに対するモル比で10〜70モル%が好ましく、15〜65モル%がより好ましく、20〜60モル%がさらに好ましい。なお、モル比はポリマー1分子中の構成単位の全モノマーのモル数における(e2)の構成単位のモル数をいう。
(A−1)のポリマーとしては、例えば、アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれるモノマーとアクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルから選ばれるモノマーを構成単位として含むコポリマー、ポリクオタニウム‐51、ポリクオタニウム‐61、(メタクリル酸グリセリルアミドエチル/メタクリル酸ステアリル)コポリマー等が挙げられる。
また、アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれるモノマーとアクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルから選ばれるモノマーを構成単位として含むコポリマーとして、下記一般式(3)で表される構成単位及び下記一般式(4)で表される構成単位から選ばれる少なくとも1種の構成単位(以下、アニオン性構成単位ということがある)を全構成単位中50〜90質量%と、下記一般式(5)で表される構成単位からなる構成単位(以下、疎水性構成単位ということがある)を全構成単位中10〜50質量%含む非架橋のアニオン性両親媒性高分子を用いることができる。
Figure 2014141448
一般式(3)中、R1、R2及びR3は、それぞれ水素原子又はメチル基を示し、R1及びR2は、水素原子が好ましい。一般式(3)及び(4)中、M1、M2及びM3は、それぞれ水素原子又は陽イオン基を示す。陽イオン基としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属イオン;アンモニウムイオンなどが挙げられ、ナトリウム、カリウムが好ましい。また、カルボキシル基の5モル%以上が塩となっていることが好ましい。
一般式(5)中、R4は水素原子又はメチル基を示し、R5は炭素数4〜30の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、洗浄性と乳化安定性の点から、炭素数8〜30のものが好ましく、炭素数12〜22のものがより好ましい。具体的には、オクチル基、2−エチルヘキシル基、デシル基、ラウリル基、ミリスチル基、セチル基、ステアリル基、オレイル基、ベヘニル基等が挙げられる。
上記のようなアニオン性両親媒性高分子の全構成単位中のアニオン性構成単位の割合は、洗浄性と乳化安定性の点から、50〜90質量%であり、50〜85質量%が好ましく、50〜80質量%がより好ましい。また、アニオン性両親媒性高分子の全構成単位中の疎水性構成単位の割合は、洗浄性と乳化安定性の点から、10〜50質量%であり、15〜50質量%が好ましく、20〜50質量%がより好ましい。
このようなアニオン性両親媒性高分子は、例えば、特開2007−238549号公報に記載の方法により製造することができ、特開2007−238549号公報に記載の合成例1、2、3の化合物、(アクリル酸/アクリル酸ステアリル)コポリマーを用いることができる。
さらに、ポリクオタニウム‐51として、リピジュアPMB、リピジュアB、リピジュアNR、リピジュアNA(日油社製);ポリクオタニウム‐61として、リピジュアS(日油社製);(メタクリル酸グリセリルアミドエチル/メタクリル酸ステアリル)コポリマーとして、セラキュートF、キュートL、キュートV(日油社製)等の市販品を用いることができる。
成分(A−1)としては、(a1)、(a2)並びに(a3)のモノマーを構成単位として含み、(a2)を全モノマーに対するモル比で10モル%以上含有するコポリマーがより好ましい。
(a1)アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれるモノマー、
(a2)アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルから選ばれるモノマー、
(a3)アクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステル及びメタクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステルから選ばれるモノマー。
当該コポリマーは、(a1)、(a2)及び(a3)のモノマーを構成単位として含むものであれば制限されず、その含有割合や、ブロック結合、ランダム結合等の結合様式も制限されない。また、他のモノマーを含有していても良く、架橋構造を有していても良い。
(a2)のアクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルにおいて、アルキルエステルのアルキル基は、好ましくは炭素数1〜22であり、更に好ましくは炭素数1〜18である。
また、(a3)のアクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステル及びメタクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステルとしては、ポリオキシエチレンの付加モル数が、好ましくは10〜30であり、更に好ましくは12〜25であり、アルキルエステルのアルキル基は、好ましくは炭素数12〜22であり、更に好ましくは炭素数18〜22である。(a3)としては、アクリル酸とポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテルとのエステル、メタクリル酸とポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテルとのエステル、アクリル酸とポリオキシエチレン(25)ベヘニルエーテルとのエステル、メタクリル酸とポリオキシエチレン(25)ベヘニルエーテルとのエステルがより好ましい。
成分(A−1)としては、高い洗浄力と洗浄感の点から、(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)クロスポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマーが好ましい。
また、成分(A−1)としては、アキュリン22、アキュリン88、アキュリン28(以上、ローム・アンド・ハース社製)等の市販品を用いることができる。なお、アキュリン22は30質量%水溶液、キュリン28は20質量%水溶液、アキュリン88は29質量%水溶液である。
成分(A−1)として、(a2)を全モノマーに対するモル比で10モル%以上含有するコポリマーとしては、ポリクオタニウム‐51として、リピジュアPMB、リピジュアB(日油社製);特開2007−238549号公報に記載の合成例1、2、3の化合物及び(アクリル酸/アクリル酸ステアリル)コポリマー;(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)クロスポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマーとして、アキュリン22、アキュリン88、アキュリン28(以上、ローム・アンド・ハース社製)等が挙げられる。また、(a2)を全モノマーに対するモル比で10モル%より少ない量を含有するコポリマーとしては、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体として、PEMULEN TR−1、PEMULEN TR−2、カーボポールETD2020(以上、Lubrizol Advanced Materials社製)等が挙げられる。
(A−2)平均分子量300〜100000のポリオキシアルキレン鎖を有し、一般式(1):
Figure 2014141448
〔式中、Rは同一又は異なって、(d)水素原子、メチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、(e)ポリオキシアルキレン基を含む置換基、(f)スルホアルキル基、(g)カルボキシアルキル基、(h)カチオン性置換基から選ばれる基を示し、Qは同一又は異なって、炭素数2〜4のアルキレン基を示し、a、b及びcは、同一又は異なって、0〜10の数を示す。QO基、R基、a、b及びcは、繰り返し単位内で、又は繰り返し単位間で、同一でも異なってもよく、置換基(e)〜(h)がヒドロキシ基を有する場合、当該ヒドロキシ基は更に他の置換基(e)〜(h)で置換されていてもよい。ただし、Rとして少なくとも1以上の置換基(e)を有する〕
で表される構成単位を有する多糖誘導体:
(A−2)は、多糖類又はその誘導体におけるヒドロキシ基の水素原子の一部又は全てが、(e)ポリオキシアルキレン基を含む置換基で置換されている多糖誘導体が好ましく、(e)は、次の一般式(6)で表される基であるのが好ましい。
−E1−(OA1q−E2−R6 (6)
〔式中、E1はヒドロキシ基又はオキソ基が置換していてもよい炭素数1〜6の2価の飽和炭化水素基を示し、qは8〜300の数を示し、q個のA1は同一又は異なって、炭素数1〜6の2価の飽和炭化水素基を示し、E2はエーテル結合又はオキシカルボニル基を示し、R6はヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数4〜30のアルキル基を示す〕
一般式(6)における炭化水素基E1は、ヒドロキシ基又はオキソ基が置換していてもよい炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のいずれでも良く、炭素数2又は3のものが好ましい。具体的にはエチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、2−ヒドロキシトリメチレン基、1−ヒドロキシメチルエチレン基、1−オキソエチレン基、1−オキソトリメチレン基、1−メチル−2−オキソエチレン基等が挙げられる。
一般式(6)における2価の炭化水素基A1は、炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のいずれでも良く、炭素数2又は3のものが好ましい。具体的にはエチレン基、プロピレン基及びトリメチレン基が挙げられる。qは−(OA1)−のくり返し単位の平均数であり、洗浄力及び乳化安定性の点から、8〜100が好ましく、10〜60がより好ましく、q個のAは同一でも異なっても良い。E2 はエーテル結合(−O−)又はオキシカルボニル基(−OCO−又は−COO−)を示し、エーテル結合が好ましい。
一般式(6)における長鎖アルキル基R6は、炭素数4〜30であり、炭素数5〜25が好ましく、6〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基がより好ましい。具体的にはオクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、イソステアリル基等が挙げられる。中でも、洗浄力と乳化安定性の点から、直鎖アルキル基が好ましい。
多糖誘導体における一般式(6)で表わされる基の置換度は、構成単糖残基当たり0.0001〜1.0であるのが好ましく、0.0005〜0.5がより好ましく、0.001〜0.1がさらに好ましい。
(A−2)の多糖誘導体は、上記置換基(e)に加え、更に以下に示す置換基(f)、(g)及び(h)から選ばれる1以上の基で置換されていてもよい。また、置換基(e)〜(h)のヒドロキシ基の水素原子は、更に置換基(e)〜(h)で置換されていてもよい。
(f)ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜5のスルホアルキル基又はその塩:
置換基(f)としては、2−スルホエチル基、3−スルホプロピル基、3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル基、2−スルホ−1−(ヒドロキシメチル)エチル基等が挙げられ、なかでも安定面や製造面より、3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル基が好ましい。これら置換基(f)は、その全てあるいは一部が、Na、K、Ca、Mg等の1族又は2族元素、アミン類、アンモニウム等の有機カチオンなどとの塩となっていてもよい。これら置換基(f)による置換度は、構成単糖残基当たり0〜1.0が好ましく、0〜0.8がより好ましく、0〜0.5の範囲がさらに好ましい。
(g)ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数2〜6のカルボキシアルキル基又はその塩:
置換基(g)としては、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、カルボキシプロピル基、カルボキシブチル基、カルボキシペンチル基等が挙げられ、なかでも安定面や製造面より、カルボキシメチル基が好ましい。これら置換基(g)は、その全てあるいは一部が、Na、K、Ca、Mg等の1族又は2族元素、アミン、アンモニウム等の有機カチオンなどとの塩となっていてもよい。これら置換基(g)による置換度は、構成単糖残基当たり0〜1.0が好ましく、0〜0.8がより好ましく、0〜0.5の範囲がさらに好ましい。
(h)下記一般式(7)で表される基:
Figure 2014141448
〔式中、D1はヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖の2価の飽和炭化水素基を示し、R7、R8及びR9は同一又は異なって、ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、X-はヒドロキシイオン、ハロゲンイオン又は有機酸イオンを示す。〕
カチオン性置換基(h)におけるD1としては、炭素数2又は3のものが好ましく、具体的には、エチレン、プロピレン、トリメチレン、2−ヒドロキシトリメチレン、1−ヒドロキシメチルエチレン等が好ましい。
カチオン性置換基(h)におけるR7、R8及びR9としては、メチル基、エチル基、プロピル基、2−ヒドロキシエチル基等が挙げられ、中でもメチル基及びエチル基が好ましい。
カチオン性置換基(h)におけるX-で表されるハロゲンイオンとしては塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン等が挙げられ、有機酸イオンとしては、CH3COO-、CH3CH2COO-、CH3(CH22COO-等が挙げられる。X-としては、ヒドロキシイオン、塩素イオン及び臭素イオンが好ましい。
これらカチオン性置換基(h)による置換度は、構成単糖残基当たり0〜0.5が好ましく、0〜0.3の範囲がより好ましい。
このような多糖誘導体としては、例えば、国際公開第00/73351号パンフレット、特開2005−336116号公報に記載されたものを使用することができ、ヒドロキシエチル(ヒドロキシプロピルポリエチレングリコールドデシルエーテル)セルロース、(ラウレス−13 PG−ヒドロキシエチルセルロース)等が挙げられる。
(A−2)としては、洗浄感を得る点から、ヒドロキシエチル(ヒドロキシプロピルポリエチレングリコールドデシルエーテル)セルロースと(ラウレス−13 PG−ヒドロキシエチルセルロース)が好ましい。
(A−3)一般式(2)
Figure 2014141448
〔式中、A2は炭素数2〜6のアルキレン基、nは平均値で5〜1000の数、pは平均値で5〜100の数であり、(n×p)個のA2は同一でも異なっていても良い。〕
で表される構成単位を有するポリエーテルポリカーボネート:
一般式(2)において、A2は炭素数2〜6のアルキレン基を示し、(n×p)個のA2は同一でも異なっていても良いが、(n×p)個のA2が、少なくとも2種以上のアルキレン基であることが好ましい。また、A2は炭素数2〜4のアルキレン基が好ましく、炭素数2又は3のアルキレン基がより好ましく、エチレン基とプロピレン基の混合基が更に好ましい。また、異なるアルキレンオキシ基からなる場合、これらはブロック構造でも、ランダム構造でもよいが、ランダム構造がより好ましい。
一般式(2)において、nは、アルキレンオキシ基の平均付加モル数を示す5〜1000の数であり、10〜500の数が好ましい。pは[(A2O)nCOO]基の平均繰り返し数を示す5〜100の数であり、5〜50の数が好ましい。
ポリエーテルポリカーボネートの重量平均分子量は、洗浄性の点から、5万以上が好ましく、10万以上がより好ましく、15万以上が更に好ましく、20万以上が特に好ましい。また洗浄性の点から、100万以下が好ましく、70万以下がより好ましく、50万以下が更に好ましい。
成分(A−3)のポリエーテルポリカーボネートは、例えば、特開2009−41004号公報に記載の方法により、製造することができ、特開2009−41004号公報の合成例1、2、3の化合物を用いることができる。
(A−3)としては、洗浄感が得られる点から、特開2009−41004号公報の合成例1、2、3の化合物が好ましい。
成分(A)としては、洗浄力、洗浄後の肌がさっぱりし、洗浄感が得られる点から、(A−1)が好ましく、(A−1)において、(a1)、(a2)及び(a3)を構成単位として含み、(a2)を全モノマーに対するモル比で10モル%以上含有するコポリマーがより好ましく、(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)クロスポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマーがよりさらに好ましい。
成分(A)は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、洗浄後の肌に残る油剤を低減する点から、含有量は、全組成中に、0.001質量%以上が好ましく、0.005質量%以上がより好ましく、0.01質量%以上がさらに好ましく、0.03質量%以上がよりさらに好ましく、べたつきを抑制する点から、5質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましく、2質量%以下がさらに好ましい。また、成分(A)の含有量は、全組成中に0.001〜5質量%が好ましく、0.005〜3質量%がより好ましく、0.01〜2質量%がさらに好ましく、0.03〜2質量%がよりさらに好ましい。
成分(B)のうち、(b1)エーテル油としては、例えば、セチル−1,3−ジメチルブチルエーテル、ジカプリリルエーテル、ジカプリルエーテル、ジラウリルエーテル、ジイソステアリルエーテル等が挙げられる。これらのうち、高い洗浄力と、さっぱり感が得られる点から、セチル−1,3−ジメチルブチルエーテル、ジカプリリルエーテルが好ましい。
成分(b1)は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、洗浄力の点から、含有量は、全組成中に、1質量%以上が好ましく、3質量%以上がより好ましく、5質量%以上がさらに好ましく、さっぱり感の点から50質量%以下が好ましく、30質量%以下がより好ましく、15質量%以下がさらに好ましい。また、成分(b1)の含有量は、全組成中に1〜50質量%が好ましく、3〜30質量%がより好ましく、5〜15質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(A)と成分(b1)の質量比(b1)/(A)は、洗浄力の点から、0.5以上が好ましく、1以上がより好ましく、2以上がさら好ましく、3以上がよりさらに好ましく、洗浄感を得る点から、400以下が好ましく、300以下がより好ましく、200以下がさらに好ましい。また、成分(A)と成分(b1)の質量比(b1)/(A)は、0.5〜400が好ましく、1〜300がより好ましく、2〜200がさらに好ましく、3〜200がよりさらに好ましい。
また、成分(B)のうち、(b2)炭化水素油は、30℃における粘度が18mPa・s以下であり、好ましくは10mPa・s以下のものである。ここで、粘度は、BM型粘度計(トキメック社製、測定条件:ローターNo.1、60rpm)により測定したものである。
成分(b2)としては、例えば、軽質流動イソパラフィン、水添ポリイソブテン等の流動イソパラフィン、イソドデカン、イソヘキサデカン等が挙げられる。これらのうち、高い洗浄力とさっぱり感が得られる点から、軽質流動イソパラフィン、イソドデカン、イソヘキサデカンが好ましい。
成分(b2)は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、洗浄力の点から、含有量は、全組成中に、1質量%以上が好ましく、3質量%以上がより好ましく、4質量%以上がさらに好ましく、さっぱり感の点から、50質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましく、30質量%以下がさらに好ましい。また、成分(b2)の含有量は、全組成中に1〜50質量%が好ましく、3〜40質量%がより好ましく、4〜30質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(A)と成分(b2)の質量比(b2)/(A)は、洗浄力の点から、0.5以上が好ましく、1以上がより好ましく、2以上がさら好ましく、洗浄感を得る点から、400以下が好ましく、300以下がより好ましく、200以下がさらに好ましい。また、成分(A)と成分(b2)の質量比(b2)/(A)は、0.5〜400が好ましく、1〜300がより好ましく、2〜200がさらに好ましい。
また、成分(B)において、洗浄力と皮膚に残る油の量を低減する点から、(b2)が、(b1)を除く全油剤中35質量%を超える量、さらに、40質量%以上であるのが好ましい。
また、成分(b1)及び(b2)を併用する場合、成分(b1)及び(b2)の質量比(b1)/(b2)は、拭き取り後の肌のきしみ感を低減するため、0.05以上が好ましく、0.1以上がより好ましく、0.3以上がさらに好ましく、拭き取り後の肌のべたつきを低減させるため、30以下が好ましく、10以下がより好ましく、3.5以下がさらに好ましい。また、成分(b1)及び(b2)の質量比(b1)/(b2)は、0.05〜30が好ましく、0.1〜10がより好ましく、0.3〜3.5がさらに好ましい。
成分(B)としては、成分(b1)及び(b2)から選ばれる1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。成分(B)は、成分(b1)を含むのが好ましく、成分(b1)及び(b2)の両成分を同時に含むことがより好ましい。
(b1)と(b2)を併用する場合の、合計含有量は、全組成中に1質量%以上が好ましく、3質量%以上がより好ましく、4質量%以上がさらに好ましく、9質量%以上がよりさらに好ましく、50質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましく、30質量%以下がさらに好ましい。また、成分(B)の含有量は、合計で、全組成中に1〜50質量%が好ましく、3〜40質量%がより好ましく、4〜30質量%がさらに好ましく、9〜30質量%がよりさらに好ましい。
本発明において、成分(A)と成分(B)の質量比(B)/(A)は、洗浄力の点から、0.5以上が好ましく、1以上がより好ましく、2以上がさら好ましく、洗浄感を得る点から400以下が好ましく、300以下がより好ましく、200以下がさらに好ましい。また、成分(A)と成分(B)の質量比(B)/(A)は、0.5〜400が好ましく、1〜300がより好ましく、2〜200がさらに好ましい。
本発明において、成分(C)の水は、各成分の残部をなし、含有量は、全組成中に20質量%以上が好ましく、30質量%以上がより好ましく、40質量%以上がさらに好ましく、95質量%以下が好ましく、90質量%以下がより好ましく、85質量%以下がさらに好ましい。
本発明で用いる成分(D)は、HLB8以上、好ましくはHLB8〜15の非イオン性界面活性剤であり、より優れた安定性を得ることができる。
ここで、HLBとは、親水性−親油性のバランス(Hydrophilic-Lypophilic Balance)を示す指標であり、本発明においては小田・寺村らによる次式を用いて算出した値を用いている。
Figure 2014141448
成分(D)としては、例えば、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、(ポリ)アルキルグリセリルエーテル等が挙げられる。これらのうち、安定性を向上させる観点から、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステルが好ましい。
成分(D)は、含有しないか、または、含有する場合は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、安定性の点から、含有量は、全組成中に、0.005質量%以上であるのが好ましく、0.05質量%以上がより好ましく、0.1質量%以上がさらに好ましく、5質量%未満であり、2質量%以下が好ましく、1質量%以下がより好ましい。また、成分(D)の含有量は、全組成中に0.005質量%以上5質量%未満が好ましく、0.05〜2質量%がより好ましく、0.1〜1質量%がさらに好ましい。
また、成分(D)と、HLB8未満の非イオン性界面活性剤を組み合わせて用いることが安定性の観点からより好ましい。HLB8未満の非イオン性界面活性剤としては、例えばエチレングリコールモノステアリン酸エステル等のエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール(2)モノステアリン酸エステル等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール(5)デシルペンタデシルエーテル等のポリエチレングリコールアルキルエーテル、ポリエチレングリコール(5)硬化ヒマシ油モノイソラウレート等のポリエチレングリコール硬化ヒマシ油などのポリエチレングリコール系界面活性剤;プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリプロピレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコールアルキルエーテル、ポリプロピレングリコールアルキルエーテル、プロピレングリコールアルキルエーテルの酸化エチレン誘導体などのプロピレングリコール系界面活性剤;グリセリンモノイソステアリン酸エステル等のグリセリン脂肪酸エステル;グリセリンモノイソステアリルエーテル等のグリセリンアルキルエーテル;ソルビタンモノステアリン酸エステル等のソルビタン脂肪酸エステルなどが挙げられる。これらのうち、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリンアルキルエーテルが好ましい。
HLB8未満の非イオン性界面活性剤は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、安定性の点から、含有量は、全組成中に、含有しないか、又は5質量%未満であるのが好ましく、0.005質量%以上が好ましく、0.05質量%以上がより好ましく、0.1質量%以上がさらに好ましく、5質量%未満が好ましく、2質量%以下が好ましく、1質量%以下がより好ましい。また、HLB8未満の非イオン性界面活性剤の含有量は、全組成中に0.005質量%以上5質量%未満が好ましく、0.05〜2質量%がより好ましく、0.1〜1質量%がさらに好ましい。
本発明の洗浄剤組成物は、更に(E)ポリオールを含有することができる。ポリオールとしては、多価アルコール、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、糖などが挙げられる。
より具体的には、多価アルコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセリン等が挙げられる。これらのうち、プロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリンが好ましく、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、グリセリンが、拭き取り後の肌の保湿感の点からより好ましい。
また、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールとしては、分子量2000以下のポリグリセリン、分子量10000以下のポリエチレングリコール、分子量1000以下のポリプロピレングリコール等が挙げられる。これらのうち、ジグリセリン、ポリエチレングリコール200、ポリエチレングリコール400、ポリエチレングリコール1000、ポリエチレングリコール1540、ジプロプレングリコール、ポリプロピレングリコール(3)、ポリプロピレングリコール(7)が、拭き取り後の肌の保湿感の点から好ましい。
糖類としては、例えば、ソルビトール、エリスリトール、ペンタエリスリトール、メチルグルコシド、エチルグルコシド、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド等が挙げられ、アルキル鎖の炭素数2以下のアルキルグルコシドが好ましい。これらのうち、メチルグルコシド、エチルグルコシド、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシドが好ましく、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシドが、拭き取り後の肌の保湿感の点からより好ましい。
成分(E)のポリオールは、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、含有量は、保湿感とべたつきの低減の両立から、全組成中に0.1〜30質量%が好ましく、0.5〜20質量%がより好ましく、1〜15質量%が更に好ましい。
本発明の洗浄剤組成物は、更に、(F)エタノールを含有することができ、洗浄感をより高めることができる。(F)エタノールの含有量は、全組成中に0.1〜30質量%が好ましく、0.5〜20質量%がより好ましく、1〜15質量%が更に好ましい。
本発明の洗浄剤組成物は、前記成分以外に、通常の洗浄剤組成物に用いられる成分を、本発明の効果を阻害しない範囲で含有することができる。例えば、前記成分(B)以外の油剤、成分(A)以外の増粘剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、殺菌剤、抗炎症剤、防腐剤、キレート剤、塩類、パール化剤、香料、冷感剤、色素、酸化防止剤、植物エキス等を含有することができる。
前記成分(B)以外の油剤としては、30℃における粘度が18mPa・sを超える流動パラフィン等の炭化水素油などが挙げられる。前記成分(B)以外の油剤は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、含有量は、全組成中に0.01質量%以上が好ましく、50質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましく、30質量%以下がさらに好ましく、20質量%以下がより更に好ましい。
アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤は、本発明の効果を阻害しない範囲で不可逆的に混入する場合を除き、含有しないことが好ましい。
本発明の洗浄剤組成物は、成分(A)のコポリマーと水を含有する水相を均一に混合し、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等のアルカリ剤を添加して中和し、その後、その他の成分を添加することにより、製造することができる。常温で固体の原料を含む場合は、加熱溶融又は他の成分に溶解した後に、全成分を均一に混合することにより、製造することができる。
本発明の洗浄剤組成物は、例えば、洗顔料、クレンジング剤等の皮膚洗浄剤組成物として好適であり、クレンジング剤がより好ましい。また、顔に塗布されたメイク化粧料をクレンジングするのに用いるのが好ましい。
本発明の洗浄剤組成物は、例えば、組成物をそのまま、又は分離したものを振り混ぜて均一化した後、コットン等に浸して拭き取る方法、手に取ってなじませた後、コットン等で拭き取る方法、手に取ってなじませた後、洗い流す方法、コットン等に浸してなじませた後洗い流す方法、上記の方法で拭き取った後、洗い流す方法などにより、使用することができる。さらに、シートに含浸させた形態として、使用することもできる。また、コットン等に浸して拭き取る方法が好ましく、手に取ってなじませた後、コットン等で拭き取る方法がより好ましい。
上述した実施形態に関し、本発明は、更に以下の組成物を開示する。
<1>次の成分(A)、(B)並びに(C):
(A)(A−1)、(A−2)及び(A−3)から選ばれるポリマー 0.001〜5質量%、
(A−1)(a1)、(a2)及び(a3)から選ばれるモノマーを構成単位として含み、(a2)を全モノマーに対するモル比で10モル%以上含有するコポリマー、
(a1)アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれるモノマー、
(a2)アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルから選ばれるモノマー、
(a3)アクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステル及びメタクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステルから選ばれるモノマー;
(A−2)平均分子量300〜100000のポリオキシアルキレン鎖を有し、一般式(1)
Figure 2014141448
〔式中、Rは同一又は異なって、(d)水素原子、メチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、(e)ポリオキシアルキレン基を含む置換基、(f)スルホアルキル基、(g)カルボキシアルキル基、(h)カチオン性置換基から選ばれる基を示し、Qは同一又は異なって、炭素数2〜4のアルキレン基を示し、a、b及びcは、同一又は異なって、0〜10の数を示す。QO基、R基、a、b及びcは、繰り返し単位内で、又は繰り返し単位間で、同一でも異なってもよく、置換基(e)〜(h)がヒドロキシ基を有する場合、当該ヒドロキシ基は更に他の置換基(e)〜(h)で置換されていてもよい。ただし、Rとして少なくとも1以上の置換基(e)を有する〕
で表される構成単位を有する多糖誘導体;
(A−3)一般式(2)
Figure 2014141448
〔式中、A2は炭素数2〜6のアルキレン基、nは平均値で5〜1000の数、pは平均値で5〜100の数であり、(n×p)個のA2は同一でも異なっていても良い。〕
で表される構成単位を有するポリエーテルポリカーボネート;
(B)(b1)及び(b2)から選ばれる1種又は2種以上の油剤 1〜50質量%、
(b1)エーテル油
(b2)30℃における粘度が18mPa・s以下である炭化水素油、
(C)水
を含有し、
(D)HLB8以上の非イオン性界面活性剤を含有しないか、又は5質量%未満含有する洗浄剤組成物。
<2>成分(A)が、(A−1)であって、(a1)、(a2)及び(a3):
(a1)アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれるモノマー、
(a2)アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルから選ばれるモノマー、
(a3)アクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステル及びメタクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステルから選ばれるモノマー、
を構成単位として含み、(a2)を全モノマーに対するモル比で10モル%以上含有するコポリマーである前記<1>記載の洗浄剤組成物。
<3>成分(A)が、(A−1)であって、
(a1)アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれるモノマー、
(a2)アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルのアルキルエステルから選ばれるモノマーであって、アルキル基が、好ましくは炭素数1〜22であり、更に好ましくは炭素数1〜18であるアクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルから選ばれるモノマー、並びに
(a3)アクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステル及びメタクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステルから選ばれるモノマーであって、ポリオキシエチレンの付加モル数が、好ましくは10〜30であり、更に好ましくは12〜25であり、アルキルエステルのアルキル基が、好ましくは炭素数12〜22であり、更に好ましくは炭素数18〜22であるアクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステル及びメタクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステルから選ばれるモノマー
を構成単位として含み、(a2)を全モノマーに対するモル比で10モル%以上含有するコポリマーである前記<1>又は<2>記載の洗浄剤組成物。
<4>成分(A)が、(A−1)であって、
(a1)アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれるモノマー、
(a2)アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルのアルキルエステルから選ばれるモノマーであって、アルキル基が、好ましくは炭素数1〜22であり、更に好ましくは炭素数1〜18であるアクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルから選ばれるモノマー、並びに
(a3)アクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステル及びメタクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステルから選ばれるモノマーであって、アクリル酸とポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテルとのエステル、メタクリル酸とポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテルとのエステル、アクリル酸とポリオキシエチレン(25)ベヘニルエーテルとのエステル、メタクリル酸とポリオキシエチレン(25)ベヘニルエーテルとのエステルが好ましい、アクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステル及びメタクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステルから選ばれるモノマー
を構成単位として含み、(a2)を全モノマーに対するモル比で10モル%以上含有するコポリマーである前記<1>〜<3>のいずれか1記載の洗浄剤組成物。
<5>成分(A)が、(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)クロスポリマー及び(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマーから選ばれる前記<1>〜<4>のいずれか1記載の洗浄剤組成物。
<6>成分(A)の含有量は、全組成中に、0.001質量%以上が好ましく、0.005質量%以上がより好ましく、0.01質量%以上がさらに好ましく、0.03質量%以上がよりさらに好ましく、5質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましく、2質量%以下がさらに好ましく、成分(A)の含有量は、全組成中に0.001〜5質量%が好ましく、0.005〜3質量%がより好ましく、0.01〜2質量%がさらに好ましく、0.03〜2質量%がよりさらに好ましい前記<1>〜<5>のいずれか1記載の洗浄剤組成物。
<7>成分(B)のうち、(b1)エーテル油は、セチル−1,3−ジメチルブチルエーテル、ジカプリリルエーテル、ジカプリルエーテル、ジラウリルエーテル、ジイソステアリルエーテルが好ましく、セチル−1,3−ジメチルブチルエーテル、ジカプリリルエーテルがより好ましい前記<1>〜<6>のいずれか1記載の洗浄剤組成物。
<8>成分(b1)の含有量は、全組成中に、1質量%以上が好ましく、3質量%以上がより好ましく、5質量%以上がさらに好ましく、50質量%以下が好ましく、30質量%以下がより好ましく、15質量%以下がさらに好ましく、成分(b1)の含有量は、全組成中に1〜50質量%が好ましく、3〜30質量%がより好ましく、5〜15質量%がさらに好ましい前記<1>〜<7>のいずれか1記載の洗浄剤組成物。
<9>成分(A)と成分(b1)の質量比(b1)/(A)は、0.5以上が好ましく、1以上がより好ましく、2以上がさら好ましく、3以上がよりさらに好ましく、400以下が好ましく、300以下がより好ましく、200以下がさらに好ましく、成分(A)と成分(b1)の質量比(b1)/(A)は、0.5〜400が好ましく、1〜300がより好ましく、2〜200がさらに好ましく、3〜200がよりさらに好ましい前記<1>〜<8>のいずれか1記載の洗浄剤組成物。
<10>成分(B)のうち、(b2)炭化水素油は、30℃における粘度が10mPa・s以下のものが好ましい前記<1>〜<9>のいずれか1記載の洗浄剤組成物。
<11>成分(b2)は、軽質流動イソパラフィン、水添ポリイソブテン、イソドデカン、イソヘキサデカンが好ましく、軽質流動イソパラフィン、イソドデカン、イソヘキサデカンがより好ましい前記<1>〜<10>のいずれか1記載の洗浄剤組成物。
<12>成分(b2)の含有量は、全組成中に、1質量%以上が好ましく、3質量%以上がより好ましく、4質量%以上がさらに好ましく、50質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましく、30質量%以下がさらに好ましく、成分(b2)の含有量は、全組成中に1〜50質量%が好ましく、3〜40質量%がより好ましく、4〜30質量%がさらに好ましい前記<1>〜<11>のいずれか1記載の洗浄剤組成物。
<13>成分(A)と成分(b2)の質量比(b2)/(A)は、0.5以上が好ましく、1以上がより好ましく、2以上がさら好ましく、400以下が好ましく、300以下がより好ましく、200以下がさらに好ましく、成分(A)と成分(b2)の質量比(b2)/(A)は、0.5〜400が好ましく、1〜300がより好ましく、2〜200がさらに好ましい前記<1>〜<12>のいずれか1記載の洗浄剤組成物。
<14>成分(b2)の含有量は、(b1)を除く全油剤中35質量%を超える量であるのが好ましく、40質量%以上であるのがより好ましい前記<1>〜<13>のいずれか1記載の洗浄剤組成物。
<15>成分(b1)及び(b2)を併用する場合、成分(b1)及び(b2)の質量比(b1)/(b2)は、0.05以上が好ましく、0.1以上がより好ましく、0.3以上がさらに好ましく、30以下が好ましく、10以下がより好ましく、3.5以下がさらに好ましく、成分(b1)及び(b2)の質量比(b1)/(b2)は、0.05〜30が好ましく、0.1〜10がより好ましく、0.3〜3.5がさらに好ましい前記<1>〜<14>のいずれか1記載の洗浄剤組成物。
<16>成分(B)として、成分(b1)及び(b2)を併用する場合の合計含有量は、全組成中に1質量%以上が好ましく、3質量%以上がより好ましく、4質量%以上がさらに好ましく、9質量%以上がよりさらに好ましく、50質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましく、30質量%以下がさらに好ましく、成分(B)の合計含有量は、全組成中に1〜50質量%が好ましく、3〜40質量%がより好ましく、4〜30質量%がさらに好ましく、9〜30質量%がよりさらに好ましい前記<1>〜<15>のいずれか1記載の洗浄剤組成物。
<17>成分(A)と成分(B)の質量比(B)/(A)は、0.5以上が好ましく、1以上がより好ましく、2以上がさら好ましく、400以下が好ましく、300以下がより好ましく、200以下がさらに好ましく、成分(A)と成分(B)の質量比(B)/(A)は、0.5〜400が好ましく、1〜300がより好ましく、2〜200がさらに好ましい前記<1>〜<16>のいずれか1記載の洗浄剤組成物。
<18>成分(D)が、好ましくは、HLB8〜15の非イオン性界面活性剤である前記<1>〜<17>のいずれか1記載の洗浄剤組成物。
<19>成分(D)が、好ましくは、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、(ポリ)アルキルグリセリルエーテル等が挙げられ、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステルである前記<1>〜<18>のいずれか1記載の洗浄剤組成物。
<20>成分(D)の含有量は、好ましくは、全組成中に0.05質量%以上であって、0.1質量%以上がより好ましく、2質量%以下が好ましく、1質量%以下がより好ましく、成分(D)の含有量は、好ましくは、全組成中に0.05〜2質量%であって、0.1〜1質量%がより好ましい前記<1>〜<19>のいずれか1記載の洗浄剤組成物。
<21>更に、(E)ポリオールを含有することができる前記<1>〜<20>のいずれか1記載の洗浄剤組成物。
<22>成分(E)のポリオールとしては、多価アルコールが好ましく、エチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセリンがより好ましく、プロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリンがさらに好ましく、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、グリセリンがよりさらに好ましい前記<21>記載の洗浄剤組成物。
<23>成分(E)のポリオールとしては、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールが好ましく、分子量2000以下のポリグリセリン、分子量10000以下のポリエチレングリコール、分子量1000以下のポリプロピレングリコールがより好ましく、ジグリセリン、ポリエチレングリコール200、ポリエチレングリコール400、ポリエチレングリコール1000、ポリエチレングリコール1540、ジプロプレングリコール、ポリプロピレングリコール(3)、ポリプロピレングリコール(7)がさらに好ましい前記<21>記載の洗浄剤組成物。
<24>成分(E)のポリオールとしては、糖が好ましく、ソルビトール、エリスリトール、ペンタエリスリトール、メチルグルコシド、エチルグルコシド、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシドがより好ましく、アルキル鎖の炭素数2以下のアルキルグルコシドがさらに好ましく、メチルグルコシド、エチルグルコシド、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシドがよりさらに好ましく、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシドがよりさらに好ましい前記<21>記載の洗浄剤組成物。
<25>成分(E)の含有量は、全組成中に0.1〜30質量%が好ましく、0.5〜20質量%がより好ましく、1〜15質量%が更に好ましい前記<21>〜<24>のいずれか1記載の洗浄剤組成物。
<26>更に、(F)エタノールを含有する前記<1>〜<25>のいずれか1記載の洗浄剤組成物。
<27>成分(F)の含有量は、全組成中に0.1〜30質量%が好ましく、0.5〜20質量%がより好ましく、1〜15質量%が更に好ましい前記<26>記載の洗浄剤組成物。
実施例1〜2、比較例1〜2
表1に示す組成の皮膚洗浄剤組成物を製造し、洗浄力、洗浄感及び油剤残留レベルを評価した。結果を表1に併せて示す。
(製造方法)
室温で、水にコポリマーを添加し、攪拌して均一に混合した。その後、攪拌しながら、成分(B)のエーテル油を添加して分散させ、さらに48%水酸化カリウムを添加して、皮膚洗浄剤組成物を得た。
(評価方法)
(1)油性マスカラに対する洗浄力:
油性マスカラ(ウォータープルーフマスカラ)として、コーセー スポーツ ビューティ ファシオ パワーステイマスカラ(カールロング)BK001(商品名)0.005gを、スライドガラス上で直径1.2cmの円状に均一塗布し、12時間放置して乾燥させた。各洗浄剤組成物約2gを化粧綿(リリーベル リランパフ/スズラン社。以下の評価でも、同じ化粧綿を使用)に均一に浸し、化粧綿を油性マスカラにあてて、10秒間軽く押さえてから一定圧(7.8kPa)で拭き取りを行い、マスカラを除去するのに必要な拭き取り回数を測定した。
(2)拭き取り後の洗浄感:
女性専門パネラー10名が、各洗浄剤組成物を化粧綿に浸して、メイク化粧料を塗布した顔を拭き取り、拭き取り後の肌の洗浄感について、「5:良い」、「4:やや良い」、「3:どちらともいえない」、「2:あまり良くない」、「1:良くない」の5段階で官能評価し、10名の合計点を求めた。
(3)拭き取り後の油剤残留レベル:
前腕部を食器洗い用洗剤(花王社製、キュキュト)で洗浄し、ペーパータオルで水気を拭き取り、室温で10分乾燥させた。各洗浄剤組成物約2gを市販の化粧綿に均一に浸し、化粧綿で前腕部を拭き取り、10秒以内に前腕部を測定装置にセットし、赤外吸収スペクトルにより油剤残留レベル(スペクトルのピーク面積比:食器洗い用洗剤で洗った後の腕の測定値と本試験後の測定値の差から評価した)を求めた。測定装置は、フーリエ変換式赤外分光光度計(サーモサイエンティフィック社製)を用いた。
Figure 2014141448
実施例3〜12、比較例3〜5
表2に示す組成の皮膚洗浄剤組成物を製造し、実施例1〜2と同様にして、洗浄力及び洗浄感を評価した。結果を表2に併せて示す。
(製造方法)
80℃で、水に必要に応じて成分(D)の界面活性剤と成分(E)のポリオールを加え、攪拌して均一に混合させた。その後、成分(A)のコポリマーを添加し、攪拌して均一に混合し、30℃以下に冷却した。さらに、成分(B)の油剤、その他の油剤を加えて攪拌し、48%水酸化カリウム、香料を加えて攪拌して皮膚洗浄剤組成物を得た。
なお、全ての成分が室温で液状であり、あるいは室温での混合によってゲル状成分を生成しない場合は、室温で製造を行った。
Figure 2014141448

Claims (10)

  1. 次の成分(A)、(B)並びに(C):
    (A)(A−1)、(A−2)及び(A−3)から選ばれるポリマー 0.001〜5質量%、
    (A−1)(a1)、(a2)及び(a3)から選ばれるモノマーを構成単位として含み、(a2)を全モノマーに対するモル比で10モル%以上含有するコポリマー、
    (a1)アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれるモノマー、
    (a2)アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルから選ばれるモノマー、
    (a3)アクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステル及びメタクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステルから選ばれるモノマー;
    (A−2)平均分子量300〜100000のポリオキシアルキレン鎖を有し、一般式(1)
    Figure 2014141448
    〔式中、Rは同一又は異なって、(d)水素原子、メチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、(e)ポリオキシアルキレン基を含む置換基、(f)スルホアルキル基、(g)カルボキシアルキル基、(h)カチオン性置換基から選ばれる基を示し、Qは同一又は異なって、炭素数2〜4のアルキレン基を示し、a、b及びcは、同一又は異なって、0〜10の数を示す。QO基、R基、a、b及びcは、繰り返し単位内で、又は繰り返し単位間で、同一でも異なってもよく、置換基(e)〜(h)がヒドロキシ基を有する場合、当該ヒドロキシ基は更に他の置換基(e)〜(h)で置換されていてもよい。ただし、Rとして少なくとも1以上の置換基(e)を有する〕
    で表される構成単位を有する多糖誘導体;
    (A−3)一般式(2)
    Figure 2014141448
    〔式中、A2は炭素数2〜6のアルキレン基、nは平均値で5〜1000の数、pは平均値で5〜100の数であり、(n×p)個のA2は同一でも異なっていても良い。〕
    で表される構成単位を有するポリエーテルポリカーボネート;
    (B)(b1)及び(b2)から選ばれる1種又は2種以上の油剤 1〜50質量%、
    (b1)エーテル油
    (b2)30℃における粘度が18mPa・s以下である炭化水素油、
    (C)水
    を含有し、
    (D)HLB8以上の非イオン性界面活性剤を含有しないか、又は5質量%未満含有する洗浄剤組成物。
  2. 成分(A)が、(A−1)であって、(a1)、(a2)及び(a3):
    (a1)アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれるモノマー、
    (a2)アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルから選ばれるモノマー、
    (a3)アクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステル及びメタクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステルから選ばれるモノマー
    を構成単位として含み、(a2)を全モノマーに対するモル比で10モル%以上含有するコポリマーである請求項1記載の洗浄剤組成物。
  3. 成分(A)が、
    (a1)アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれるモノマー、
    (a2)アルキルエステルの炭素数が1〜22であるアクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルから選ばれるモノマー、並びに
    (a3)ポリオキシエチレンの付加モル数が10〜30であり、アルキル基が炭素数12〜22である、アクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステル及びメタクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステルから選ばれるモノマー
    を構成単位として含み、(a2)を全モノマーに対するモル比で10モル%以上含有するコポリマーである請求項2記載の洗浄剤組成物。
  4. 成分(A)が、
    (a1)アクリル酸及び/又はメタクリル酸、
    (a2)アルキルエステルの炭素数が1〜22であるアクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルから選ばれるモノマー、並びに
    (a3)アクリル酸とポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテルとのエステル、メタクリル酸とポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテルとのエステル、アクリル酸とポリオキシエチレン(25)ベヘニルエーテルとのエステル、及び/又はメタクリル酸とポリオキシエチレン(25)ベヘニルエーテルとのエステルから選ばれるモノマー
    を構成単位として含み、(a2)を全モノマーに対するモル比で10モル%以上含有するコポリマーである請求項2又は3記載の洗浄剤組成物。
  5. 成分(A)が、(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)クロスポリマー及び(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマーから選ばれるものである請求項2〜4のいずれか1項記載の洗浄剤組成物。
  6. 成分(A)と成分(B)の質量比(B)/(A)が、0.5〜400である請求項1〜5のいずれか1項記載の洗浄剤組成物。
  7. 成分(b1)と成分(b2)の質量比(b1)/(b2)が、0.05〜30である請求項1〜6のいずれか1項記載の洗浄剤組成物。
  8. 成分(b2)の含有量が、成分(b1)を除く全油剤中35質量%を超える量である請求項1〜7のいずれか1項記載の洗浄剤組成物。
  9. さらに、(E)ポリオールを15質量%以下含有する請求項1〜8のいずれか1項記載の洗浄剤組成物。
  10. さらに、(F)エタノールを15質量%以下含有する請求項1〜9のいずれか1項記載の洗浄剤組成物。
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