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JP2014075196A - 車両用前照灯および車両用前照灯装置 - Google Patents

車両用前照灯および車両用前照灯装置 Download PDF

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JP2014075196A JP2012220779A JP2012220779A JP2014075196A JP 2014075196 A JP2014075196 A JP 2014075196A JP 2012220779 A JP2012220779 A JP 2012220779A JP 2012220779 A JP2012220779 A JP 2012220779A JP 2014075196 A JP2014075196 A JP 2014075196A
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Abstract

【課題】従来の車両用前照灯では、半導体発光素子からの光を十分に利用できない場合があり、路肩用配光パターンに適した配光パターンを形成するのは困難だった。
【解決手段】この発明は、付加配光パターンを形成する付加ランプユニット3において、付加ランプユニット3は、半導体型光源30と、半導体型光源30からの光を所定の配光パターンとして車両Cの前方に照射する反射面31を有するリフレクタ32と、からそれぞれ構成されており、反射面31の焦点Fが半導体型光源30の車両内側端部に設けられている。この結果、この発明は、半導体型光源30からの光を十分に利用することができ、また、最適な配光パターンを形成することができる。
【選択図】 図2

Description

この発明は、複数機能の配光パターンを車両の前方に照射する車両用前照灯に関するものである。また、この発明は、複数機能の配光パターンを車両の前方に照射する車両用前照灯を備える車両用前照灯装置に関するものである。
この種の車両用前照灯および車両用前照灯装置(以下、「車両用前照灯システム」と称する)は、従来からある(たとえば、特許文献1)。以下、従来の車両用前照灯システムについて説明する。従来の車両用前照灯システムは、メインランプユニットと、光源が半導体発光素子であるプロジェクタ型の第1サブランプユニットおよびレンズ直射配光型の第2サブランプユニットと、を備えるものである。メインランプユニットの光源の点灯消灯、第1サブランプユニットの半導体発光素子の点灯消灯、第2サブランプユニットの半導体発光素子の点灯消灯により、複数機能の配光パターンが得られる。
特開2009−87811号公報
ところが、前記の従来の車両用前照灯システムは、プロジェクタ型の第1サブランプユニットを使用するため、半導体発光素子からの光がリフレクタの反射面で反射されて投影レンズの後方側焦点近傍に略収束する際に遮光部材により遮蔽されて配光パターンが形成される場合がある。このために、半導体発光素子からの光が十分に利用されない場合がある。また、前記の従来の車両用前照灯システムは、レンズ直射配光型の第2サブランプユニットを使用するため、半導体発光素子からの光を投影レンズにより路肩ビーム用配光パターンや、路肩ビーム用配光パターンと兼用のハイビーム用配光パターンを形成する際に適正な光度分布の配光設計を行なうことが困難である。
この発明が解決しようとする課題は、従来の車両用前照灯システムでは、路肩ビーム用配光パターンや、路肩ビーム用配光パターンと兼用のハイビーム用配光パターンを形成する際に、半導体発光素子からの光を十分に利用しない場合があり、また、最適な配光の設計が困難である、という点にある。
この発明(請求項1にかかる発明)は、ロービーム用配光パターンを車両前方に照射するロービーム用ランプユニットと、付加配光パターンを車両前方に照射する付加ランプユニットと、からなる車両用前照灯において、前記付加ランプユニットは、半導体発光素子からなる光源と、前記光源からの光を前方に反射する反射面を有するリフレクタとからなり、前記付加ランプユニットの前記反射面は前記光源の車両内側端部に焦点を有する、ことを特徴とする。
この発明(請求項2にかかる発明)は、前記付加ランプユニットの前記反射面の焦点が、前記光源の車両内側端部に位置しており、前記反射面の車幅方向中心軸と前記光源の車幅方向中心軸は一致する、ことを特徴とする。
この発明(請求項3にかかる発明)は、前記反射面のうち焦点を通る垂直断面近傍に形成されるセグメントにより、水平線に沿った照射パターンを形成する、ことを特徴とする。
この発明(請求項4にかかる発明)は、前記の請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用前照灯と、前方に先行車や対向車の有無を検出する検出部と、前記検出部からの検出信号に基づいて、前記車両用前照灯、または、前記車両用前照灯およびスイブル装置、に制御信号を出力する制御部と、を備える、ことを特徴とする。
この発明(請求項1にかかる発明)の車両用前照灯は、付加ランプユニットとして、半導体発光素子からなる光源と、光源からの光を前方に反射する反射面を有する、リフレクタ反射配光型のランプユニットを使用するものである。このために、プロジェクタ型のランプユニットと比較して、半導体型光源からの光を十分に有効利用することができる。また、レンズ直射配光型のランプユニットと比較して、半導体型光源からの光をリフレクタの反射面により所定の配光パターンに形成する配光設計が簡便である。
しかも、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用前照灯は、付加ランプユニットの反射面は光源の車両内側端部に焦点を有するものである。このため、V−V線に沿う垂直のカットオフラインを持つ配光パターンを形成することが容易となり、付加配光パターンとして、最適な路肩ビーム用配光パターンまたは路肩ビーム用配光パターン兼用のハイビーム用配光パターンを形成することができる。また、光源からの光を十分に有効利用しつつ、先行車及び対向車等へのグレアを抑制することができる。
この発明(請求項2にかかる発明)の車両用前照灯は、リフレクタの車幅方向中心軸と光源の車幅方向中心軸は一致するため、光源からの光を有効に利用することができ、路肩ビーム用配光パターンに適した配光パターンを形成することができる。
この発明(請求項3にかかる発明)の車両用前照灯は、付加ランプユニットの反射面のうち焦点を通る垂直断面近傍に形成されるセグメントにより、水平線に沿った照射パターンを形成するため、V−V線にホットゾーンを有し、外側に向かって光度が低くなるように配光パターンを形成することができる。このため、路肩ビーム用配光パターンに適した配光パターンを形成することができる。
この発明(請求項4にかかる発明)の車両用前照灯装置は、前記の課題を解決するための手段により、前記の請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用前照灯と同様の効果を達成することができる。
図1は、この発明にかかる車両用前照灯システムの実施形態1を示し、左右両側の車両用前照灯を搭載した車両の平面図である。 図2は、右側のランプユニットの主要構成部品を示す正面図である。 図3は、車両用前照灯装置の構成部品を示すブロック図である。 図4は、図2におけるIV−IV線断面図である。 図5(a)、図2におけるVI−VI線断面図である。図5(b)は付加ランプユニットの正面図である。 図6は、左右両側のロービーム用ランプユニットから車両の前方に照射される左右両側のロービーム用配光パターンを示す説明図である。 図7は、付加配光パターンの光分布図である。 図8は、ハイビーム用配光パターンを示す説明図である。 図9は、右側の付加ランプユニットから車両の前方に照射される右側の付加配光パターンを示す説明図である。 図10は、左側の付加ランプユニットから車両の前方に照射される左側の付加配光パターンを示す説明図である。 図11は、左右両側のロービーム用配光パターンが車両の前方に照射されるときの道路状況(車両走行状況)を示す説明図である。 図12は、車両内側に振り向けられている左右両側のロービーム用配光パターンおよび左右側の付加配光パターンが車両の前方に照射されるときの道路状況(車両走行状況)を示す説明図である。 図13は、車両外側に振り向けられている左右両側のロービーム用配光パターンおよび左右側の付加配光パターンが車両の前方に照射されるときの道路状況(車両走行状況)を示す説明図である。 図14は、左右側のロービーム用配光パターンおよび右側の付加配光パターンが車両の前方に照射されるときの道路状況(車両走行状況)を示す説明図である。 図15は、左右側のロービーム用配光パターンおよび左側の付加配光パターンが車両の前方に照射されるときの道路状況(車両走行状況)を示す説明図である。
以下、この発明にかかる車両用前照灯システムの実施形態(実施例)の例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。図5〜図8において、符号「VU−VD」は、スクリーンの上下の垂直線を示す。符号「HL−HR」は、スクリーンの左右の水平線を示す。この明細書および別紙の特許請求の範囲において、前、後、上、下、左、右は、この発明にかかる車両用前照灯を車両に搭載した際の前、後、上、下、左、右である。
(実施形態の構成の説明)
図1〜図15は、この発明にかかる車両用前照灯システムの実施形態を示す。以下、この実施形態にかかる車両用前照灯システムの構成について説明する。図1中、符号1L、1Rは、この実施形態1にかかる車両用前照灯(たとえば、ヘッドランプなど)である。前記車両用前照灯1L、1Rは、左側通行用の車両Cの前部の左右両端部に搭載されている。以下、車両Cの右側に搭載される右側の車両用前照灯1Rについて説明する。なお、車両Cの左側に搭載される左側の車両用前照灯1Lは、右側の車両用前照灯1Rとほぼ同様の構成をなすので、説明を省略する。
(車両用前照灯1R(1L)の説明)
前記車両用前照灯1R(1L)は、図2に示すように、ロービーム用ランプユニット2と、付加ランプユニット3と、スイブル装置91と、調光制御部(図3中の制御部90参照)と、第1取付部材(ヒートシンク部材)51および第2取付部材(ブラケット)52と、光軸調整装置53、54、55と、ランプハウジング5と、ランプレンズ(たとえば、素通しのアウターレンズなど)と、を備えるものである。
前記ロービーム用ランプユニット2および前記付加ランプユニット3および前記スイブル装置91および前記調光制御部および前記第1取付部材51および前記第2取付部材52および前記光軸調整装置53、54、55は、前記ランプハウジング5および前記ランプレンズにより区画されている灯室50内に、配置されている。なお、前記灯室50内には、図示されていないが、ハイビーム用ランプユニット、フォグランプ、コーナリングランプ、クリアランスランプ、ターンシグナルランプなどの他のランプユニットが配置されている場合がある。また、前記調光制御部は、前記灯室50外に配置されている場合がある。
前記ロービーム用ランプユニット2および前記付加ランプユニット3は、前記第1取付部材51に一体に取り付けられている。前記ロービーム用ランプユニット2は、車両Cの外側(右側の車両用前照灯1Rの場合においては右側、左側の車両用前照灯1Lの場合においては左側)に配置されている。前記付加ランプユニット3は、車両Cの内側(右側の車両用前照灯1Rの場合においては左側、左側の車両用前照灯1Lの場合においては右側)に配置されている。
(スイブル装置91の説明)
前記スイブル装置91は、ケーシング92内に収納されている駆動部(図示せず)および駆動力伝達機構(図示せず)と、回転軸93と、から構成されている。前記駆動部を駆動させることにより、前記駆動部の駆動力が前記駆動力伝達機構を介して前記回転軸93に伝達される。この結果、前記回転軸93が垂直軸(ほぼ垂直軸をも含む)V−V回りに回転する。
前記第1取付部材51は、前記スイブル装置91の前記回転軸93に固定されている。前記スイブル装置91の前記回転軸93の前記垂直軸V−Vは、前記ロービーム用ランプユニット2の中央もしくはほぼ中央を通る。この結果、前記ロービーム用ランプユニット2および前記付加ランプユニット3は、前記第1取付部材51を介して、前記スイブル装置91により、一体で前記垂直軸V−V回りに回転可能に構成されている。
前記スイブル装置91は、前記第2取付部材52に取り付けられている。前記第2取付部材52は、前記光軸調整装置53、54、55を介して前記ランプハウジングに取り付けられている。
前記スイブル装置91は、たとえば、操舵角センサや車速センサ(図示せず)を介して制御装置(図示せず)と接続されている。前記操舵角センサの検出信号が前記制御装置に入力されると、前記制御装置が前記スイブル装置91に制御信号を出力する。この結果、前記スイブル装置91は、駆動して、前記ロービーム用ランプユニット2および前記付加用ランプユニット3を車両Cの左右旋回に合わせて前記垂直軸V−V回りに回転させる。
(光軸調整装置53、54、55の説明)
前記光軸調整装置53、54、55は、ピボット機構(53)と、上下用のアジャストスクリューおよびスクリューマウンティング(54)と、左右用のアジャストスクリューおよびスクリューマウンティング(55)と、から構成されている。この結果、前記ロービーム用ランプユニット2および前記付加ランプユニット3は、前記第1取付部材51および前記スイブル装置91および前記第2取付部材52により、一体で光軸調整可能に構成されている。
(ロービーム用ランプユニット2の説明)
前記ロービーム用ランプユニット2は、図4に示すように、半導体型光源20と、リフレクタ23と、前記第1取付部材51と兼用のヒートシンク部材と、から構成されている。
前記半導体型光源20は、たとえば、LED、EL(有機EL)などの自発光半導体型光源(この実施例ではLED)を使用する。前記半導体型光源20は、前記リフレクタ23と共に、前記ヒートシンク部材と兼用の前記第1取付部材51に取り付けられている。
前記リフレクタ23は、楕円反射面(楕円を基調(基本、基準)とする自由曲面からなる反射面、あるいは、回転楕円面からなる反射面)からなる第1反射面21と、放物線反射面(放物線を基調(基本、基準)とする自由曲面からなる反射面、あるいは、回転放物面からなる反射面)からなる第2反射面22と、からなる。
前記第1反射面21は、前記半導体型光源20からの光L1を前記第2反射面22側に反射させるものである。前記第2反射面22は、前記第1反射面21からの反射光L2を反射させるものである。前記第2反射面22からの反射光L3は、図6に示すロービーム用配光パターンLLP、RLPとして車両Cの前方に照射される。
(ロービーム用配光パターンLLP、RLPの説明)
左側の前記車両用前照灯1Lの前記ロービーム用ランプユニット2から車両Cの前方側に照射される前記ロービーム用配光パターン(左側のロービーム用配光パターン)LLPと、右側の前記車両用前照灯1Rの前記ロービーム用ランプユニット2から車両Cの前方側に照射される前記ロービーム用配光パターン(右側のロービーム用配光パターン)RLPとは、図6に示すように、右側の上側に位置する水平のカットオフラインCL1と、左側の上側に位置する斜め(15°)のカットオフラインCL2と、前記水平のカットオフラインCL1と前記斜めのカットオフラインCL2との交点に位置するエルボー点Eと、を有する。前記水平のカットオフラインCL1は、スクリーンの左右の水平線HL−HRよりも若干下側に位置している。
前記ロービーム用配光パターンLLP、RLPは、図11に示すように、主に、左側の走行車線12および右側の対向車線13の手前側を広範囲に亘って拡散させて照明するものである。なお、斜めのカットオフラインCL2の変わりに、Zカットオフラインでも良い。また、ロービーム用ランプユニット2は、リフレクタ反射配光型のランプユニットでなく、プロジェクタ型のランプユニットや直射型のランプユニットであっても良い。
(付加ランプユニット3の説明)
前記付加ランプユニット3は、図5(a)および図5(b)に示すように、半導体型光源30と、リフレクタ32と、前記第1取付部材51と兼用のヒートシンク部材と、から構成されている。前記半導体型光源30と前記リフレクタ32とは、前記ヒートシンク部材と兼用の前記第1取付部材51に取り付けられている。
前記リフレクタ32の内側面には、放物線反射面(放物線を基調(基本、基準)とする自由曲面からなる反射面、あるいは、回転放物面からなる反射面)からなる第1反射面31が形成されている。
前記第1反射面31は、前記半導体型光源30からの光L4を車両前方方向に反射させるものである。前記第1反射面31からの反射光L5は、図8〜図10に示す付加配光パターンLHP、RHPとして車両Cの前方に照射される。
前記第1反射面31は、その焦点Fが前記半導体型光源30の車両内側端部に位置するように形成されており、上下方向に分割された複数のセグメント(31a、31b、31c、31d)が設けられている。前記第1反射面31の車幅方向中心軸は前記光源の車幅方向中心軸と一致されて配置されている。前記第1反射面31のうち焦点Fを通る垂直断面近傍にはセグメント31bが形成されている。
ここで、図7に示すように、前記第1反射面31のうちセグメント31aによって前方に照射されるパターンRHPaは、V−V線に沿うように縦方向に拡散されてH−H線よりも上方に照射される。前記第1反射面31のうちセグメント31bによって前方に照射される主なパターンRHPbは、H−H線に沿うように横方向に拡散されて照射される。前記第1反射面31のうちセグメント31cによって前方に照射されるパターンRHPcは、H−H線よりも下方に横方向に拡散されて照射される。前記反射面31のうちセグメント31dによって前方に照射されるパターンRHPdは、V−V線に沿うように縦方向に拡散されてH−H線よりも下方に照射される。
(付加ランプユニットの配光パターンLHP、RHPの説明)
左側の前記車両用前照灯1Lの前記付加ランプユニット3から車両Cの前方側に照射される前記付加配光パターンLHPは、図8、図10に示すように、中央側(右側)に位置する垂直のカットオフラインLCLと、ホットゾーンLHZと、を有する。右側の前記車両用前照灯1Rの前記ハイビーム用ランプユニット3から車両Cの前方側に照射される前記付加配光パターンRHPは、図8、図9に示すように、中央側(左側)に位置する垂直のカットオフラインRCLと、ホットゾーンRHZと、を有する。
左側の前記付加配光パターンLHPの垂直のカットオフラインLCLは、スクリーンの上下の垂直線VU−VDに沿うように位置している。右側の前記付加配光パターンRHPの垂直のカットオフラインRCLは、スクリーンの上下の垂直線VU−VDに沿うように位置している。
前記付加配光パターンLHP、RHPのホットゾーンLHZ、RHZの下側は、スクリーンの左右の水平線HL−HR上もしくはその下近傍に位置している。前記ホットゾーンLHZ、RHZを除いた前記付加配光パターンLHP、RHPの下側は、スクリーンの左右の水平線HL−HRよりも下側に位置している。
前記付加配光パターンLHP、RHPは、縦方向(上下方向)の高さが3°以上あり、横方向(左右方向)の拡散幅が少なくとも10°以上ある。前記付加配光パターンLHP、RHPの前記ホットゾーンLHZ、RHZは、前記垂直のカットオフラインLCL、RCLから横方向に5°以内に設定されていて、前記垂直のカットオフラインLCL、RCLから横方向に行くに従って光が弱くなっていて、40000〜150000cdの光度を有する。
左右両側の前記付加配光パターンLHP、RHPは、左右両側の前記スイブル装置91が初期位置の停止状態にあるときには、図8、図12に示すように、左側の前記付加配光パターンLHPのうち垂直のカットオフラインLCLの部分と、右側の前記付加配光パターンRHPのうち垂直のカットオフラインRCLの部分とが重なり合って、主に、ハイビーム配光パターンとして、走行車線12および対向車線13の遠方側を集光して照明するものである。また、左右両側の前記付加配光パターンLHP、RHPは、左右両側の前記スイブル装置91が車両Cの外側の回転駆動状態にあるときには、また、左右両側の前記スイブル装置91が車両Cの外側の回転駆動状態から左側(走行車線12側)への回転駆動状態あるいは右側(対向車線13側)への回転駆動状態にあるときには、図13〜図15に示すように、それぞれ別個に左右に振り向けられていて、主に、走行車線側の路肩14、対向車線側の路肩15を照明するものである。
(調光制御部の説明)
前記ロービーム用ランプユニット2の前記半導体型光源20および前記付加ランプユニット3の前記半導体型光源30(以下、単に「半導体型光源20」と称する場合がある)には、前記調光制御部が接続されている。前記調光制御部は、前記ロービーム用配光パターンLLP、RLPおよび前記付加配光パターンLHP、RHPの光度を徐々に増加させたり徐々に減少させたりするために、前記半導体型光源20を調光制御するものである。前記半導体型光源20の調光制御は、たとえば、2進法パルス幅変調であって、ONのパルス幅のデュティ比あるいはOFFのパルス幅のデュティ比を減少またはおよび増加させることにより行われる。
(車両用前照灯システムの説明)
車両用前照灯システムは、前記車両用前照灯1L、1Rと、前方に先行車10や対向車11の有無を検出する検出部9と、前記検出部9からの検出信号に基づいて前記車両用前照灯1L、1Rに制御信号を出力する制御部90と、を備える。前記制御部90は、前記スイブル装置12の前記制御装置を兼用しても良い。
前記検出部9は、図11に示すように前方に1台もしくは複数台の先行車10および対向車11が有ると第1検出信号を前記制御部90に出力し、図12に示すように前方に先行車10および対向車11が無いと第2検出信号を前記制御部90に出力し、図13に示すように前方に1台もしくは複数台の先行車10が遠方に有りかつ対向車11が無いと第3検出信号を前記制御部90に出力し、図14に示すように前方に1台もしくは複数台の先行車10が近接して有り対向車11が無いと第4検出信号を前記制御部90に出力し、図15に示すように前方に先行車が無くかつ1台もしくは複数台の対向車11が接近して有ると第5検出信号を前記制御部90に出力するものである。前記検出部9は、たとえば、CCDカメラなどを使用する。
前記制御部90は、前記調光制御部を備える。前記制御部90は、たとえば、ECUなどを使用する。前記制御部90は、前記検出部9からの第1検出信号により第1制御信号を前記車両用前照灯1L、1Rおよび前記スイブル装置91に出力し、前記検出部9からの第2検出信号により第2制御信号を前記車両用前照灯1L、1Rおよび前記スイブル装置91に出力し、前記検出部9からの第3検出信号により第3制御信号を前記車両用前照灯1L、1Rおよび前記スイブル装置91に出力し、前記検出部9からの第4検出信号により第4制御信号を前記車両用前照灯1L、1Rおよび前記スイブル装置91に出力し、前記検出部9からの第5検出信号により第5制御信号を前記車両用前照灯1L、1Rおよび前記スイブル装置91に出力するものである。
前記車両用前照灯1L、1Rは、前記検出部9からの検出信号に基づいた前記制御部90からの制御信号により、前記半導体型光源20の点灯消灯の制御、および、前記スイブル装置91の駆動停止の制御が行われる。
すなわち、前記制御部90からの第1制御信号により、前記ロービーム用ランプユニット2の前記半導体型光源20が点灯状態に制御され、かつ、前記付加ランプユニット3の前記半導体型光源30が消灯状態に制御され、かつ、前記スイブル装置91が初期位置の停止状態に制御される。
前記制御部90からの第2制御信号により、前記ロービーム用ランプユニット2の前記半導体型光源20および前記付加ランプユニット3の前記半導体型光源30が点灯状態に制御され、かつ、前記スイブル装置91が初期位置の停止状態に制御される。
前記制御部90からの第3制御信号により、前記ロービーム用ランプユニット2の前記半導体型光源20および前記付加ランプユニット3の前記半導体型光源30が点灯状態に制御され、かつ、前記スイブル装置91が初期位置の停止状態から車両Cの外側への回転駆動状態に制御される。
前記制御部90からの第4制御信号により、前記ロービーム用ランプユニット2の前記半導体型光源20および左右側の前記付加ランプユニット3の前記半導体型光源30が点灯状態に制御され、かつ、前記スイブル装置91が車両Cの外側の回転駆動状態から左側への回転駆動状態に制御される。ここで、前記スイブル装置91が左側の回転範囲に達した時点で、左側の前記ハイビーム用ランプユニット3の前記半導体型光源が消灯状態に制御される。
前記制御部90からの第5制御信号により、前記ロービーム用ランプユニット2の前記半導体型光源20および左側の前記付加ランプユニット3の前記半導体型光源30が点灯状態に制御され、かつ、前記スイブル装置91が車両Cの外側の回転駆動状態から右側への回転駆動状態に制御される。ここで、前記スイブル装置91が右側の回転範囲に達した時点で、右側の前記付加ランプユニット3の前記半導体型光源が消灯状態に制御される。
(実施形態の作用の説明)
この実施形態にかかる車両用前照灯システム(車両用前照灯1L、1Rおよび車両用前照灯装置)は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
まず、図11〜図15に示すように、左右両側の車両用前照灯1L、1Rのロービーム用ランプユニット2から左右両側のロービーム用配光パターンLLP、RLPが車両C(この実施形態の作用の説明においては自車両)の前方に照射されている。
ここで、図11に示すように、車両Cの前方に1台もしくは複数台の先行車10および対向車11が有ると、検出部9が第1検出信号を制御部90に出力し、制御部90が第1制御信号を車両用前照灯1L、1Rおよびスイブル装置91に出力する。すると、ロービーム用ランプユニット2の半導体型光源20が点灯状態に制御され、かつ、付加ランプユニット3の半導体型光源30が消灯状態に制御され、かつ、スイブル装置91が初期位置の停止状態に制御される。
これにより、図11に示すように、左右両側の車両用前照灯1L、1Rのロービーム用ランプユニット2から左右両側のロービーム用配光パターンLLP、RLPのみが車両Cの前方に照射されることとなる。この結果、左右両側のロービーム用配光パターンLLP、RLPにより、走行車線12および対向車線13の手前側を広範囲に亘って照明することができる。一方、左右両側のロービーム用配光パターンLLP、RLPの水平のカットオフラインCL1および斜めのカットオフラインCL2により、車両Cの前方の1台もしくは複数台の先行車10および対向車11に対して、迷惑光を与えるようなことがなく、安全走行に貢献することができる。
つぎに、図12に示すように、車両Cの前方に先行車10および対向車11が無いと、検出部9が第2検出信号を制御部90に出力し、制御部90が第2制御信号を車両用前照灯1L、1Rおよびスイブル装置91に出力する。すると、ロービーム用ランプユニット2の半導体型光源20および付加ランプユニット3の半導体型光源30が点灯状態に制御され、かつ、スイブル装置91が初期位置の停止状態に制御される。
これにより、図12に示すように、左右両側の車両用前照灯1L、1Rのロービーム用ランプユニット2から左右両側のロービーム用配光パターンLLP、RLP、および、左右両側の車両用前照灯1L、1Rの付加ランプユニット3から左右両側の付加配光パターンLHP、RHPが車両Cの前方に照射されることとなる。この結果、左右両側のロービーム用配光パターンLLP、RLP、および、垂直のカットオフラインLCL、RCLの部分が相互に重なり合っている左右両側の付加配光パターンLHP、RHPにより、走行車線12および対向車線13の手前側および遠方、さらに、走行車線側の路肩14および対向車線側の路肩15を広範囲に亘って照明することができる走行用配光パターン(ハイビーム配光パターン)を形成することができ、安全走行に貢献することができる。
ここで、左右両側のロービーム用配光パターンLLP、RLPの水平のカットオフラインCL1の下側と、ホットゾーンRHZを除いた右側の付加配光パターンRHPの下側とは、重なり合っている。このために、このロービーム用配光パターンLLP、RLPと右側の付加配光パターンRHPとの重なり合い部分においては、強い光のラインもしくは光の抜けのラインが発生することがない。この結果、この重なり合い部分における視認性が向上されて、安全走行に貢献することができる。
つづいて、図13に示すように、車両Cの前方に1台もしくは複数台の先行車10が遠方に有りかつ対向車11が無いと、検出部9が第3検出信号を制御部90に出力し、制御部90が第3制御信号を車両用前照灯1L、1Rおよびスイブル装置91に出力する。すると、ロービーム用ランプユニット2の半導体型光源20および付加ランプユニット3の半導体型光源30が点灯状態に制御され、かつ、スイブル装置91が初期位置の停止状態から車両Cの外側への回転駆動状態に制御される。
これにより、図13に示すように、左右両側の車両用前照灯1L、1Rのロービーム用ランプユニット2から左右両側のロービーム用配光パターンLLP、RLP、および、左右両側の車両用前照灯1L、1Rの付加ランプユニット3から左右両側の付加配光パターンLHP、RHPが、車両Cの内側から外側に水平方向に振り向けられて、車両Cの前方に照射されることとなる。この結果、車両Cの外側に振り向けられた左右両側のロービーム用配光パターンLLP、RLPにより、走行車線12および対向車線13の手前側を広範囲に亘って照明することができ、かつ、車両Cの外側に振り向けられた左右両側の付加配光パターンLHP、RHPにより、走行車線側の路肩14および対向車線側の路肩15を照明することができる。一方、右側のロービーム用配光パターンRLPの斜めのカットオフラインCL2、および、左右両側の付加配光パターンLHP、RHPの垂直のカットオフラインLCL、RCLにより、車両Cの前方の1台もしくは複数台の先行車10に対して、迷惑光を与えるようなことがなく、安全走行に貢献することができる。
ここで、左右両側のロービーム用配光パターンLLP、RLPの水平のカットオフラインCL1の下側と、ホットゾーンRHZを除いた右側の付加配光パターンRHPの下側との重なり合い部分においては、強い光のラインもしくは光の抜けのラインが発生することがない。この結果、この重なり合い部分における視認性が向上されて、安全走行に貢献することができる。
それから、図14に示すように、車両Cの前方に1台もしくは複数台の先行車10が近接して有り対向車11が無いと、検出部9が第4検出信号を制御部90に出力し、制御部90が第4制御信号を車両用前照灯1L、1Rおよびスイブル装置91に出力する。すると、ロービーム用ランプユニット2の半導体型光源20および左右側の付加ランプユニット3の半導体型光源が点灯状態に制御され、かつ、スイブル装置91が左側(走行車線12側)に回転駆動状態に制御される。ここで、スイブル装置91が左側の回転範囲に達した時点で、左側の付加ランプユニット3の前記半導体型光源が消灯状態に制御される。
これにより、図14に示すように、左右両側の車両用前照灯1L、1Rのロービーム用ランプユニット2から左右両側のロービーム用配光パターンLLP、RLP、および、右側の車両用前照灯1Rのハイビーム用ランプユニット3から右側の付加配光パターンRHPが車両Cの前方に照射され、かつ、この左右両側のロービーム用配光パターンLLP、RLP、および、右側の付加配光パターンRHPが左側に振り向けられることとなる。この結果、左側に振り向けられた左右両側のロービーム用配光パターンLLP、RLPにより、走行車線12および対向車線13の手前側と、走行車線側の路肩14と、を広範囲に亘って照明することができ、かつ、左側に振り向けられた右側の付加配光パターンRHPにより、走行車線12の右側および対向車線13の遠方を照明することができる。一方、左側に振り向けられた右側のロービーム用配光パターンRLPの斜めのカットオフラインCL2、および、左側に振り向けられた右側の付加配光パターンRHPの垂直のカットオフラインRCLにより、車両Cの前方の1台もしくは複数台の近接している先行車10に対して、迷惑光を与えるようなことがなく、安全走行に貢献することができる。
ここで、左右両側のロービーム用配光パターンLLP、RLPの水平のカットオフラインCL1の下側と、ホットゾーンRHZを除いた右側の付加配光パターンRHPの下側との重なり合い部分においては、強い光のラインもしくは光の抜けのラインが発生することがない。この結果、この重なり合い部分における視認性が向上されて、安全走行に貢献することができる。
そして、図15に示すように、車両Cの前方に先行車10が無くかつ1台もしくは複数台の対向車11が接近して有ると、検出部9が第5検出信号を制御部90に出力し、制御部90が第5制御信号を車両用前照灯1L、1Rおよびスイブル装置91に出力する。すると、ロービーム用ランプユニット2の半導体型光源20および左右側の付加ランプユニット3の半導体型光源30が点灯状態に制御され、かつ、スイブル装置91が右側(対向車線13側)に回転駆動状態に制御される。ここで、スイブル装置91が右側の回転範囲に達した時点で、右側の付加ランプユニット3の前記半導体型光源が消灯状態に制御される。
これにより、図15に示すように、左右両側の車両用前照灯1L、1Rのロービーム用ランプユニット2から左右両側のロービーム用配光パターンLLP、RLP、および、左側の車両用前照灯1Lのハイビーム用ランプユニット3から左側の付加配光パターンLHPが車両Cの前方に照射され、かつ、この左右両側のロービーム用配光パターンLLP、RLP、および、左側の付加配光パターンLHPが右側に振り向けられることとなる。この結果、右側に振り向けられた左右両側のロービーム用配光パターンLLP、RLPにより、走行車線12および対向車線13の手前側と、対向車線側の路肩15と、を広範囲に亘って照明することができ、かつ、右側に振り向けられた左側の付加配光パターンLHPにより、走行車線12および対向車線13の遠方および走行車線側の路肩14を照明することができる。一方、右側に振り向けられた左右両側のロービーム用配光パターンLLP、RLPの水平のカットオフラインCL1、および、右側に振り向けられた左側の付加配光パターンLHPの垂直のカットオフラインLCLにより、車両Cの前方の1台もしくは複数台の近接している対向車11に対して、迷惑光を与えるようなことがなく、安全走行に貢献することができる。
また、図5および図7に示すように、付加ランプユニット3のリフレクタ32に設けられた第1反射面31は上下方向に分割された4つのセグメントから形成されており、半導体型光源30の車両内側端部を焦点Fとし、それぞれの反射光がV−V線を越えないように照射される。このとき、車幅方向最内側に形成されたセグメント31aは、V−V線に沿って傾いたパターンをH−H線よりも上方に照射する(RHPa)。車幅方向内側に形成されたセグメント31bは、焦点Fを通る垂直断面近傍に形成されているため、H−H線に沿って拡散したパターンが照射する(RHPb)。車幅方向外側に形成されたセグメント31cは、H−H線に沿って傾いたパターンをH−H線よりも下方側に照射する(RHPc)。車幅方向最外側に形成されたセグメント31dは、V−V線に沿って傾いたパターンをH−H線よりも下方に照射する(RHPd)。
図11〜図15は、直線路の場合について説明するものである。曲路の場合においては、車両Cの左右操舵旋回に合わせて、左右両側のロービーム用配光パターンLLP、RLP、および、左右両側の付加配光パターンLHP、RHPが水平方向(左右方向)に振り向けられるようにしても良い。
(実施形態の効果の説明)
この実施形態1にかかる車両用前照灯システム(車両用前照灯1L、1Rおよび車両用前照灯装置)は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
この実施形態にかかる車両用前照灯システムは、左右両側のロービーム用ランプユニット2および左右両側の付加ランプユニット3として、リフレクタ反射配光型のランプユニットを使用するものである。このために、プロジェクタ型のランプユニットと比較して、遮光部材等により半導体型光源30からの光を遮光せずに利用するため、半導体型光源30からの光L1,L4を十分に有効利用することができる。また、レンズ直射配光型のランプユニットと比較して、半導体型光源30からの光L4をリフレクタ32の第1反射面31により所定の配光パターン(左右両側の路肩ビーム用配光パターンLHP、RHPまたは路肩ビーム用配光パターンと兼用のハイビーム用配光パターンLHP、RHP)に形成する配光設計が簡便である。
しかも、この実施形態にかかる車両用前照灯システムは、左右両側のロービーム用ランプユニット2の半導体型光源20の点灯消灯、付加ランプユニット3の半導体型光源30の点灯消灯、スイブル装置91の駆動停止により、複数機能の配光パターン(左右両側のロービーム用配光パターンLLP、RLP、および、左右両側の付加配光パターンLHP、RHPを組み合わせた複数機能の配光パターン)が得られる。
この実施形態にかかる車両用前照灯システムは、スイブル装置91により、左右両側のロービーム用配光パターンLLP、RLPと左右両側の付加配光パターンLHP、RHPとを水平方向(左右方向)に振り向けることができるので、さらに多くの機能の配光パターンが得られる。特に、左右両側のロービーム用配光パターンLLP、RLPを水平方向に振り向けることができるので、曲路(カーブ)走行時の旋回方向の視認性を高めることができ、安全走行に貢献することができる。
(実施形態以外の例の説明)
この実施形態においては、車両Cが左側通行の場合の車両用前照灯1L、1Rについて説明するものである。ところが、この発明においては、車両Cが右側通行の場合の車両用前照灯にも適用することができる。
また、この実施形態においては、先行車10や対向車11の有無を検出する検出部9と、検出部9からの検出信号に基づいて車両用前照灯1L、1Rに制御信号を出力する制御部90により配光パターンを制御するものであれば良く、実施形態において記載した以外の制御方法であっても良い。
また、この実施形態においては、付加ランプユニット3により付加配光パターンLHP、RHPを得る構成であったが、付加ランプユニット3に加えて、ハイビーム用配光パターンを形成するハイビーム用ランプユニットを用いる構成としても良い。
また、この実施形態においては、ロービーム用ランプユニット2および付加ランプユニット3が、第1取付部材51を介して、スイブル装置91により、一体で垂直軸V−V回りに回転可能に構成されているものである。これに対して、付加ランプユニット3のみが第1取付部材51を介してスイブル装置91により垂直軸V−V回りに回転可能に構成されていて、一方、ロービーム用ランプユニット2が第2取付部材52に固定されているものであっても良い。
さらに、この実施形態においては、制御部90の調光制御部により、左右両側のロービーム用配光パターンLLP、RLP、および、左右両側の付加配光パターンLHP、RHPを調光するものである。ところが、この発明においては、左右両側のロービーム用配光パターンLLP、RLP、および、左右両側の付加配光パターンLHP、RHPのうちから任意の配光パターンのみを調光し、その他の配光を調光しなくても良いし、全ての配光パターンを調光しなくても良い。
1L 左側の車両用前照灯
1R 右側の車両用前照灯
10 先行車
11 対向車
12 走行車線
13 対向車線
14 対向車線側の路肩
15 走行車線側の路肩
16 センターライン
2 ロービーム用ランプユニット
20 半導体型光源
21 第1反射面
22 第2反射面
23 リフレクタ
3 付加ランプユニット
30 半導体型光源
31 第1反射面
32 リフレクタ
5 ランプハウジング
50 灯室
51 第1取付部材
52 第2取付部材
53、54、55 光軸調整装置
9 検出部
90 制御部(調光制御部、スイブル装置の制御装置)
91 スイブル装置
92 ケーシング
93 回転軸
C 車両
CL1 水平のカットオフライン
CL2 斜めのカットオフライン
E エルボー点
HL−HR スクリーンの左右の水平線
L1、L2、L3、L4、L5 半導体型光源からの光
LCL、RCL 垂直のカットオフライン
LHP、RHP 付加配光パターン
LHZ、RHZ 左右両側のホットゾーン
LLP、RLP 左右両側のロービーム用配光パターン
V−V 垂直軸
H−H 水平軸
VU−VD スクリーンの上下の垂直線

Claims (4)

  1. ロービーム用配光パターンを車両前方に照射するロービーム用ランプユニットと、
    付加配光パターンを車両前方に照射する付加ランプユニットと、からなる車両用前照灯において、
    前記付加ランプユニットは、半導体発光素子からなる光源と、前記光源からの光を前方に反射する反射面を有するリフレクタとからなり、前記付加ランプユニットの前記反射面は前記光源の車両内側端部に焦点を有する、ことを特徴とする車両用前照灯。
  2. 前記付加ランプユニットの前記反射面の焦点は、前記光源の車両内側端部に位置しており、前記反射面の車幅方向中心軸と前記光源の車幅方向中心軸は一致する、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
  3. 前記反射面のうち焦点を通る垂直断面近傍に形成されるセグメントにより、水平線に沿った照射パターンを形成する、ことを特徴とする請求項1及び2に記載の車両用前照灯。
  4. 前記の請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用前照灯と、
    前方に先行車や対向車の有無を検出する検出部と、
    前記検出部からの検出信号に基づいて、前記車両用前照灯、または、前記車両用前照灯およびスイブル装置、に制御信号を出力する制御部と、
    を備える、ことを特徴とする車両用前照灯装置。
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