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JP2014065332A - 車両の側部構造 - Google Patents

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JP2014065332A JP2012209871A JP2012209871A JP2014065332A JP 2014065332 A JP2014065332 A JP 2014065332A JP 2012209871 A JP2012209871 A JP 2012209871A JP 2012209871 A JP2012209871 A JP 2012209871A JP 2014065332 A JP2014065332 A JP 2014065332A
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Abstract

【課題】車両の衝突時の衝撃力によりサイドドアが車体内部の車室がわに向かって大きく変位することをより確実に防止して、乗員の保護がより効果的に達成できるようにし、かつ、このようにした場合でも、車体の生産性が良好に維持できるようにする。
【解決手段】車両の側部構造が、車体2内部の車室10の側面を形成する側壁12と、側壁12に形成され、下部開口縁部がホイールハウス35の頂部35aにより構成されるドア開口39と、ドア開口39を車体2の外方から開閉可能に閉じるサイドドア40と、サイドドア40の下部の内部空間に設けられ、車体2の前後方向に延びるインパクトビーム41と、インパクトビーム41に固着されると共にサイドドア40の下部に固着されるブラケット44とを備える。車体2の側面視で、ホイールハウス35の頂部35aにブラケット44が重なるようこのブラケット44を配設する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車体の側壁に形成されたドア開口を車体の外方から閉じるサイドドアの内部空間に、インパクトビームを設けた車両の側部構造に関するものである。
上記車両の側部構造には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、車両の側部構造は、車体内部の側面を形成する側壁と、この側壁に形成され、その下部開口縁部がホイールハウスの頂部により構成されるドア開口と、このドア開口を車体の外方から開閉可能に閉じるサイドドアと、このサイドドアの下部の内部空間に設けられ、車体の前後方向に延びるインパクトビームとを備えている。
ここで、前進走行中の車両が、その前方の何らかの物体に衝突(前突)したり、車両の外側部が何らかの物体に衝突(側突)したりしたときには、上記サイドドアが車体内部の車室側に向かって屈曲変形するなどしてこの車室側に変位するおそれを生じる。しかし、この場合には、上記インパクトビームが上記衝突時の衝撃力を強固に支持して、上記サイドドアが車室がわに向かって大きく変位することを防止し、これにより、車体内部の車室における乗員が保護されるようになっている。
特開2004−268805号公報
ところで、上記衝突時の乗員の保護を、より確実にするため、上記インパクトビームの断面形状を大きくしたり、板厚を大きくしたりして、衝突時の衝撃力による車体の変形を、より小さく抑制できるようにすることが考えられる。
しかし、上記したように、単にインパクトビームの断面形状を大きくしたり、板厚を大きくしたりすると、その分、車体の形状が大きくなったり、質量が増加したりしがちとなる。この結果、車体の生産性が低下して、その生産コストが高価になるという不都合を生じるおそれがある。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、車両の衝突時の衝撃力によりサイドドアが車体内部の車室がわに向かって大きく変位することをより確実に防止して、乗員の保護がより効果的に達成できるようにし、かつ、このようにした場合でも、車体の生産性が良好に維持できるようにすることである。
請求項1の発明は、車体2内部の車室10の側面を形成する側壁12と、この側壁12に形成され、その下部開口縁部がホイールハウス35の頂部35aにより構成されるドア開口39と、このドア開口39を車体2の外方から開閉可能に閉じるサイドドア40と、このサイドドア40の下部の内部空間に設けられ、車体2の前後方向に延びるインパクトビーム41と、このインパクトビーム41に固着されると共に上記サイドドア40の下部に固着されるブラケット44とを備えた車両の側部構造において、
車体2の側面視(図2)で、上記ホイールハウス35の頂部35aに上記ブラケット44が重なるようこのブラケット44を配設したことを特徴とする車両の側部構造である。
請求項2の発明は、上記ホイールハウス35の頂部35aに対し車体2の内側方がわにサスペンションタワー37を連設したことを特徴とする請求項1に記載の車両の側部構造である。
請求項3の発明は、車体2の左、右側壁12に形成される左、右ホイールハウス35の間に上記車室10をその下方に連通させる開口61を形成し、この開口61の開口縁部に沿って車体2の幅方向に延び、上記左、右ホイールハウス35の各頂部35aがわに架設される補強材63を設けたことを特徴とする請求項1、もしくは2に記載の車両の側部構造である。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号や図面番号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、車体内部の車室の側面を形成する側壁と、この側壁に形成され、その下部開口縁部がホイールハウスの頂部により構成されるドア開口と、このドア開口を車体の外方から開閉可能に閉じるサイドドアと、このサイドドアの下部の内部空間に設けられ、車体の前後方向に延びるインパクトビームと、このインパクトビームに固着されると共に上記サイドドアの下部に固着されるブラケットとを備えた車両の側部構造において、
車体の側面視で、上記ホイールハウスの頂部に上記ブラケットが重なるようこのブラケットを配設している。
このため、車両の衝突時には、その衝撃力により上記サイドドアとインパクトビームとが車室がわに向かって大きく屈曲変形するなどして、車室がわに向かって大きく変位しがちとなるが、このように、サイドドアとインパクトビームとが車室がわに向かって変位しようとするときには、上記サイドドアの下部に上記インパクトビームを固着させている上記ブラケットが上記ホイールハウスの頂部がわに圧接して上記サイドドアとインパクトビームとの車室がわへの変位が防止される。よって、本発明によれば、単にサイドドアにインパクトビームを設けることに比べて、車室の乗員の保護がより効果的に達成される。
また、上記した乗員の効果的な保護は、上記ドア開口の下部開口縁部を構成して、一般に強度と剛性とが大きいホイールハウスの頂部を利用することにより達成されるのであって、上記インパクトビームの断面形状を大きくしたり、板厚を大きくすることなく達成できる。よって、上記したように乗員を効果的に保護できるようにした場合でも、車体の形状が大きくなったり、質量が増加したりすることを防止できることから、車体の生産性は良好に維持できて、この車体の生産コストが高価になることは防止される。
請求項2の発明は、上記ホイールハウスの頂部に対し車体の内側方がわにサスペンションタワーを連設している。
このため、車両の衝突時に、その衝撃力により上記サイドドアとインパクトビームとが車室がわに向かって大きく変位することは、上記ホイールハウスの頂部に加えて、上記サスペンションタワーによっても防止される。ここで、このサスペンションタワーは車体の自重を強固に支持するものであって、十分の強度と剛性とを有するものである。よって、上記したサイドドアとインパクトビームとの車室がわへの変位は、より確実に防止され、その分、車室における乗員の保護が更に確実に達成される。
請求項3の発明は、車体の左、右側壁に形成される左、右ホイールハウスの間に上記車室をその下方に連通させる開口を形成し、この開口の開口縁部に沿って車体の幅方向に延び、上記左、右ホイールハウスの各頂部がわに架設される補強材を設けている。
このため、車両の衝突時に、その衝撃力により上記サイドドアとインパクトビームとが車室がわに向かって大きく変位することは、上記補強材により互いに連結された左右ホイールハウスの各頂部によって、より確実に防止される。よって、その分、車室における乗員の保護がより効果的に達成される。
また、上記した乗員の効果的な保護は、上記開口の開口縁部を補強するための補強材を利用することにより達成される。よって、上記のように乗員を効果的に保護できるようにした場合でも、上記補強材を利用した分、車体の生産性は良好に維持できる。
実施例1を示し、図3のI-I線矢視断面図である。 実施例1を示し、車両前部の側面図である。 実施例1を示し、車両前部の平面断面図である。 実施例1を示し、サイドドアの斜視図である。 実施例1を示し、左右カバープレートのうち、右側のカバープレートを上方に回動させた場合の車室の斜視図である。 実施例2を示し、図1に相当する図である。
本発明の車両の側部構造に関し、車両の衝突時の衝撃力によりサイドドアが車体内部の車室がわに向かって大きく変位することをより確実に防止して、乗員の保護がより効果的に達成できるようにし、かつ、このようにした場合でも、車体の生産性が良好に維持できるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための形態は、次の如くである。
即ち、車両の側部構造は、車体内部の車室の側面を形成する側壁と、この側壁に形成され、その下部開口縁部がホイールハウスの頂部により構成されるドア開口と、このドア開口を車体の外方から開閉可能に閉じるサイドドアと、このサイドドアの下部の内部空間に設けられ、車体の前後方向に延びるインパクトビームと、このインパクトビームに固着されると共に上記サイドドアの下部に固着されるブラケットとを備える。車体の側面視で、上記ホイールハウスの頂部に上記ブラケットが重なるようこのブラケットを配設している。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例1を添付の図1〜5に従って説明する。
図において、符号1は、キャブオーバ型軽トラックの自動車で例示される車両であり、矢印Frは、この車両1の進行方向の前方を示している。また、下記する左右とは、上記前方に向かっての車両1の車体2の幅方向をいうものとする。
上記車体2は、その下端部を構成し、強度と剛性とが十分に確保された車体2の骨格部材とされる車体フレーム3と、車体2の前上部を構成して上記車体フレーム3の前部に支持される運転台4と、車体2の後上部がわを構成して上記車体フレーム3の後部がわに支持される荷台5と、上記車体フレーム3の前、後部のそれぞれ左右外側方に配置され、不図示の懸架装置を介し車体2に懸架され、この車体2を走行面6上に支持する前、後車輪7とを備えている。上記車体2は、その幅方向の中心線8を基準として左右対称形状とされている。
上記車体2は全体的に板金製で、その運転台4の内部空間が車室10とされ、この車室10の右半分が運転室、左半分が助手室とされる。
上記車体2の運転台4は、上記車体フレーム3上に支持されて上記車室10の下面を形成するフロアパネル11と、上記車体フレーム3の左右側部から上方に向かって延びるよう立設され、上記車室10の左右各側面を形成する左右側壁12と、車体2の幅方向に延び、上記左右側壁12の各下部の前端縁部に架設されて上記車室10の下部前面を形成するフロントパネル13と、車体2の幅方向に延び、上記左右側壁12の各後端縁部に架設されて上記車室10の後面を形成するリヤパネル14と、上記左右側壁12およびリヤパネル14の各上端縁部に架設されて上記車室10の上面を形成するルーフパネル15と、上記左右側壁12の各上部の前端縁部、フロントパネル13の上端縁部、およびルーフパネル15の前端縁部で囲まれた空間を閉じるよう設けられるフロントウィンド16とを備えている。
また、上記車体2の運転台4は、車体2の幅方向に延び、上記左右側壁12の各下部の前端縁部にクラッシュ体19を介し架設されるクロスメンバ20と、上記フロントパネル13の下部およびクロスメンバ20をその前方から覆って上記車体フレーム3の前端部に支持される樹脂製バンパ21と、上記各側壁12に設けられ、車室10の内外を連通可能とするサイドドア装置22と、上記車室10に設けられ、運転者や助手である乗員を着座可能とさせるシート装置23とを備えている。
上記フロアパネル11は、その後部を構成し、その前部よりも一段高くなるよう形成された上段パネル26と、上記フロアパネル11の前部を構成する下段パネル27と、上下方向に延び、上記上段パネル26の前端縁部と下段パネル27の後端縁部とを一体的に連結する縦向きパネル28とを有している。
上記各側壁12は、車体2の幅方向で少し離れて対面するインナ、アウタパネル31,32を有し、これらパネル31,32の各外縁部は互いに結合される。
上記前、後車輪7のうち、前車輪7をその上方から覆い、車体2の側面視(図2)で、アーチ形状をなすホイールハウス35が車体2の運転台4側部の下端部に形成される。上記ホイールハウス35は、車体2の運転台4側部の下端部を構成する上記フロアパネル11の側部と、上記側壁12の下端部とにより形成される。
具体的には、上記ホイールハウス35の頂部35aは、上記側壁12のインナパネル31の下端部で構成される。このインナパネル31の下端部は、車体2の正面視(図1)で、断面形状が剛性の大きいハット形状とされる。この場合、上記ホイールハウス35の頂部35aの下端部、上記フロアパネル11の上段パネル26の側部、および側壁12のアウタパネル32の下端部が互いに結合され、これにより、上記ホイールハウス35の頂部35aは、特に、車体2の幅方向からの外力に対し大きい強度と剛性とを有するものとされる。上記ホイールハウス35は、上記頂部35aから上記フロアパネル11の下段パネル27の後側部に至るまで前下り状に延びている。
上記ホイールハウス35の頂部35aに対し車体2の内側方がわにサスペンションタワー37が連設される。このサスペンションタワー37は前記懸架装置により上記前車輪7を懸架するものであり、このサスペンションタワー37の頂部の開口部に上記懸架装置の緩衝器の上部が連結される。ここで、上記サスペンションタワー37は、車体2の自重を強固に支持するものであって、十分の強度と剛性とを有するものとされる。
前記サイドドア装置22は、上記側壁12に形成され、車室10の内外を連通させるドア開口39と、このドア開口39を車体2の外方から開閉可能に閉じるサイドドア40と、このサイドドア40の下部の内部空間に設けられ、車体2の前後方向に延びるインパクトビーム41と、このインパクトビーム41の前、後端部と長手方向の中途部とに溶接により固着されると共に上記サイドドア40の下部にスポット溶接Sにより固着される板金製の前部、後部、中途部ブラケット42,43,44とを有している。
上記ドア開口39の開口縁部のうち、前、後開口縁部は車体2の骨格部材であるフロント、リヤピラー47,48とされる。これらフロント、リヤピラー47,48は、上記側壁12のインナ、アウタパネル31,32の前、後端縁部をそれぞれ互いに結合することにより中空閉断面構造となるよう形成されたものであって、それぞれ車体2の骨格部材とされる。上記フロントピラー47の上下方向の中途部における内部には、車体2の前後方向で、前記クラッシュ体19に対向するようバルクヘッド49が設けられる。
一方、上記ドア開口39の下部開口縁部の後部は、上記ホイールハウス35の頂部35aを含むこのホイールハウス35の後部により構成される。また、上記ドア開口39の下部開口縁部の前部は、上記ホイールハウス35の頂部35aから前下り状に延びたこのホイールハウス35の前部と、このホイールハウス35の前端部よりも前側に位置するフロアパネル11の下段パネル27の前部と、上記側壁12のアウタパネル32の前部の下端縁部とにより構成される。
上記サイドドア40の下部は、車体2の幅方向で少し離れて対面するインナ、アウタパネル52,53を有し、これらパネル52,53の各外縁部は互いに結合されている。上記インナパネル52の上下方向の中途部には、このインナパネル52を補強するためのビード54が形成され、このビード54は、その長手方向の各部が車室10がわに向かって突出している。上記サイドドア40の外縁部は、上記ドア開口39の開口縁部の外側面に対し車体2の外側方から不図示のシール材を介し対面して圧接し、この状態で、上記ドア開口39を閉じている。
上記インパクトビーム41は金属製で、断面が円形のパイプ形状とされ、その車室10がわの半分が上記ビード54内に挿入される。上記各ブラケット42,43,44は板金製であって、車体2の側面視(図2)でそれぞれ矩形状をなしている。これらのうち、前部、後部ブラケット42,43は、その上下方向の中途部が上記インパクトビーム41を車体2の外側方から覆うようにして上記インパクトビーム41に固着され、中途部ブラケット44は、その上下方向の中途部が上記インパクトビーム41を車体2の内側方から覆うようにして上記インパクトビーム41に固着される。そして、上記各ブラケット42,43,44は、上記ビード54を跨いで上、下端部が上記サイドドア40のインナパネル52にスポット溶接Sにより結合され、これにより、上記サイドドア40にインパクトビーム41が強固に取り付けられる。
上記の場合、車体2の側面視(図2)で、上記ホイールハウス35の頂部35aに上記中途部ブラケット44の下部が重なるようこのブラケット44が配設されている。また、車体2の正面視(図1)において、車体2の幅方向で、上記ホイールハウス35の頂部35aに対し上記中途部ブラケット44の下部が近接配置され、かつ、上下方向で、上記ホイールハウス35の頂部35aの上面に対し上記ビード54の突出端部が近接配置されている。
前記フロアパネル11の上段パネル26と縦向きパネル28とで区画された空間は、エンジン58のシリンダヘッド側を収容するエンジンルーム59とされる。上記エンジン58は、上記車体フレーム3に弾性体であるエンジンマウントを介して強固に支持される。上記フロアパネル11の上段パネル26には、車室10と、この車室10の下方の上記エンジンルーム59とを連通させる開口61が形成される。この開口61は、上記エンジン58への作業用のものとされる。
車体2の中心線8上において、車体2の幅方向で上記開口61の中央部を横切るよう前後方向に延びる支持プレート62が設けられる。この支持プレート62は、上記フロアパネル11の上段パネル26の前、後部に架設されて、締結具により上記上段パネル26に固着される。上記支持プレート62は、上記フロアパネル11の上段パネル26に開口61を形成したことによる強度低下を補填するよう、上記上段パネル26を補強している。
上記開口61の前部開口縁部に沿って車体2の幅方向に長く延び、上記左、右ホイールハウス35の頂部35aがわに架設される補強材63が設けられる。この補強材63は、長手方向の各部断面がL字形状となるよう屈曲された板金製パネルで、上記フロアパネル11の上段パネル26の前端縁部の下面と、縦向きパネル28の上端縁部の後面とにそれぞれ面接触するよう結合される。また、上記補強材63の長手方向の各端部は、上記上段パネル26の前端縁部を介して上記ホイールハウス35の頂部35aにスポット溶接により強固に結合される。そして、上記補強材63は、上記開口61の前部開口縁部を補強している。
上記支持プレート62により左右に二分された上記開口61の各開口部分を、それぞれその上方から開閉可能に閉じる左右カバープレート66,66が設けられる。これら各カバープレート66は上記上段パネル26の上面に載置される。また、これら各カバープレート66は、その前部側が上方に向かって往、復回動するよう後端部が上記上段パネル26の後部に枢支具67により枢支される。また、上記開口61の各開口部分を閉じた上記カバープレート66の前端部を上記上段パネル26の前端部に離脱可能に連結する連結具68が設けられる。この連結具68はバックルのようなものであって、上記補強材63により補強された上記上段パネル26の前端部に対し、上記連結具68により上記カバープレート66の前端部が強固に連結される。
前記シート装置23は、上記各カバープレート66の上面上に配置されるシートクッション71と、このシートクッション71の後端部がわから後上方に向かって突設されるシートバック72と、上記シートクッション71をシートバック72と共に車体2の前後方向の所望位置にまで移動させると共にその位置に固定可能とさせるシートレール73とを有している。上記シートクッション71の後端部がわに対し、上記シートバック72は、その上部側が前後回動可能となるよう枢支される。上記シートクッション71に着座した乗員は、その足を上記フロアパネル11の下段パネル27上に載置可能とされる。
図5で示すように、上記カバープレート66を上方に向かって往回動させたとき、上記シートクッション71とシートバック72とは、上記カバープレート66と前記リヤパネル14との間で折り畳まれて挟み付けられる。この状態で、上記開口61が開放される。
図5において、上記支持プレート62にはシフトレバー76やパーキングレバー77が取り付けられる。また、図5中一点鎖線で示すように、上記ホイールハウス35の頂部35aを含み、このホイールハウス35をその上方から覆う樹脂製のスカッフプレート(足載せ板)80が設けられる。
なお、以上は図示の例によるが、上記インパクトビーム41は断面が矩形の角パイプであってもよい。また、車体2の側面視(図2)で、上記前部、後部、中途部ブラケット42,43,44のうち、少なくともいずれか一つを上記ホイールハウス35の頂部35aと重なるようにしてもよく、これに加えて、上記インパクトビーム41の少なくとも一部分を上記ホイールハウス35の頂部35aと重なるようにしてもよい。
そして、車両1の前突時に、車体2がその前方から衝撃力F1を与えられたときには、この衝撃力F1は、上記バンパ21、クロスメンバ20、クラッシュ体19、フロントピラー47、バルクヘッド49、サイドドア40、インパクトビーム41、およびリヤピラー48により、順次、支持されるが、これらのうち、バンパ21、クロスメンバ20、およびクラッシュ体19が上記衝撃力F1により変形することによりこの衝撃力F1が緩和される。一方、上記フロントピラー47、バルクヘッド49、インパクトビーム41、およびリヤピラー48は上記衝撃力F1を強固に支持して、車体2の運転台4が大きく変形することを防止する。
一方、車両1の側突時に、車体2の運転台4がその外側方から衝撃力F2を与えられたときには、この衝撃力F2は、上記サイドドア40の外縁部が上記ドア開口39の開口縁部の外側面に圧接することにより上記サイドドア40により支持されるが、この状態で上記サイドドア40の面方向の中途部が車室10がわに向かって屈曲変形するなど変位しがちとなる(図1,3中一点鎖線)。そして、この際、上記衝撃力F2の一部は上記インパクトビーム41により支持されて、上記サイドドア40が大きく変形することは防止される。
しかし、車両1の前突時や側突時の衝突時には、その衝撃力F1,F2により上記サイドドア40とインパクトビーム41とのそれぞれ前後方向の各中途部に大きい応力が生じがちとなる。このため、上記サイドドア40とインパクトビーム41との各中途部が車室10がわに向かって大きく屈曲変形するなどして、この車室10がわに向かって大きく変位しがちとなる。
ここで、上記構成によれば、車体2の側面視(図2)で、上記ホイールハウス35の頂部35aに上記中途部ブラケット44が重なるようこのブラケット44を配設している。
このため、上記衝撃力F1,F2により、上記サイドドア40とインパクトビーム41との前後方向での各中途部が車室10がわに向かって変位しようとするときには、図1中一点鎖線で示すように、上記サイドドア40の中途部の下部に上記インパクトビーム41の中途部を固着させている上記中途部ブラケット44が上記ホイールハウス35の頂部35aがわに圧接して、上記サイドドア40とインパクトビーム41との各中途部の車室10がわへの変位が防止される。
よって、上記サイドドア40とインパクトビーム41との各中途部が車室10がわに向かって大きく変位することは防止されることから、単にサイドドア40にインパクトビーム41を設けることに比べて、車室10の乗員の保護がより効果的に達成される。
また、上記前部、後部ブラケット42,43は、その上下方向の中途部が上記インパクトビーム41を車体2の外側方から覆うようにして上記インパクトビーム41の前部、後部に固着され、一方、上記中途部ブラケット44は、その上下方向の中途部が上記インパクトビーム41を車体2の内側方から覆うようにして上記インパクトビーム41の前後方向の中途部に固着されている。
ここで、上記衝撃力F1,F2により、上記サイドドア40とインパクトビーム41との各前部、後部が車体2の外側方に向かって変位しがちとなる一方、上記サイドドア40とインパクトビーム41との前後方向での各中途部が車室10がわに向かって変位しがちになるとする。
すると、この場合、上記インパクトビーム41の前部、後部は上記前部、後部ブラケット42,43に面接触するよう圧接して、これら前部、後部ブラケット42,43から剥離するよう離脱することは確実に防止される。また、上記サイドドア40とインパクトビーム41との各中途部が車室10がわに向かって変位し、この際、上記インパクトビーム41の中途部に押動されて上記中途部ブラケット44が上記ホイールハウス35の頂部35aがわに圧接するときには、上記インパクトビーム41の中途部は上記中途部ブラケット44に面接触するよう圧接する。このため、上記インパクトビーム41の中途部から上記ホイールハウス35の頂部35aがわに向かう外力は上記中途部ブラケット44により分散させられて上記頂部35aがわに達することから、上記外力はこの頂部35aがわで強固に支持される。
よって、上記サイドドア40が大きく変形することや、上記サイドドア40と上記インパクトビーム41との各中途部が車室10がわへ大きく変位することは、上記ホイールハウス35の頂部35aがわ、上記インパクトビーム41、および上記各ブラケット42,43,44によって、より確実に防止される。
また、上記した乗員の効果的な保護は、上記ドア開口39の下部開口縁部を構成して強度と剛性とが大きいホイールハウス35の頂部35aを利用することにより達成されるのであって、上記インパクトビーム41の断面形状を大きくしたり、板厚を大きくすることなく達成できる。よって、上記したように乗員を効果的に保護できるようにした場合でも、車体2の形状が大きくなったり、質量が増加したりすることを防止できることから、車体2の生産性は良好に維持できて、この車体2の生産コストが高価になることは防止される。
また、前記したように、ホイールハウス35の頂部35aに対し車体2の内側方がわにサスペンションタワー37を連設している。
このため、車両1の衝突時に、その衝撃力F1,F2により上記サイドドア40とインパクトビーム41との各中途部が車室10がわに向かって大きく変位することは、上記ホイールハウス35の頂部35aに加えて、上記サスペンションタワー37によっても防止される。ここで、上記サスペンションタワー37は車体2の自重を強固に支持するものであって、十分の強度と剛性とを有するものである。よって、上記したサイドドア40とインパクトビーム41との各中途部の車室10がわへの変位は、より確実に防止され、その分、車室10における乗員の保護が更に確実に達成される。
また、前記したように、車体2の左、右側壁12に形成される左、右ホイールハウス35の間に上記車室10をその下方に連通させる開口61を形成し、この開口61の開口縁部に沿って車体2の幅方向に延び、上記左、右ホイールハウス35の各頂部35a側に架設される補強材63を設けている。
このため、車両1の衝突時に、その衝撃力F1,F2により、上記サイドドア40とインパクトビーム41との各中途部が車室10がわに向かって大きく変位することは、上記補強材63により互いに連結された左右ホイールハウス35の各頂部35aによって、より確実に防止される。よって、その分、車室10における乗員の保護がより効果的に達成される。
また、上記した乗員の効果的な保護は、上記した作業用の開口61の開口縁部を補強するための補強材63を利用することにより達成される。よって、上記のように乗員を効果的に保護できるようにした場合でも、上記補強材63を利用した分、車体2の生産性は良好に維持できる。
以下の図6は、実施例2を示している。この実施例2は、前記実施例1と構成、作用効果において多くの点で共通している。そこで、これら共通するものについては、図面に共通の符号を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主に説明する。また、これら実施例における各部分の構成を、本発明の目的、作用効果に照らして種々組み合せてもよい。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例2を添付の図6に従って説明する。
図6において、上記ホイールハウス35の頂部35aの外側面に、車体2の外側方に向かって突出する係合凸部である係合部83が屈曲形成される。一方、上記中途部ブラケット44の下端部に、車体2の外側方に向かって凹む係合凹部である被係合部84が形成される。
そして、車両1の衝突時に、その衝撃力F1,F2により、上記サイドドア40とインパクトビーム41とのそれぞれ前後方向の各中途部が車室10がわに向かって大きく変位しようとするとき、上記サイドドア40のインナパネル52が屈曲して上記ホイールハウス35の頂部35aの係合部83に対し上記中途部ブラケット44の被係合部84が係合することとされる。
上記構成によれば、上記衝撃力F1,F2により、上記サイドドア40とインパクトビーム41との各中途部が車室10がわに向かって変位することは、上記した係合部83への被係合部84の係合によって、より確実に防止される。よって、その分、車室10の乗員の保護が、更に効果的に達成される。
なお、上記係合部83を係合凹部、被係合部84を係合凸部としてもよい。また、上記サイドドア40のインナパネル52が上記被係合部84に対応する部分に、この被係合部84と同形状のものを形成してもよい。
1 車両
2 車体
3 車体フレーム
4 運転台
7 車輪
10 車室
11 フロアパネル
12 側壁
19 クラッシュ体
20 クロスメンバ
21 バンパ
22 サイドドア装置
23 シート装置
26 上段パネル
27 下段パネル
28 縦向きパネル
31 インナパネル
32 アウタパネル
35 ホイールハウス
35a 頂部
37 サスペンションタワー
39 ドア開口
40 サイドドア
41 インパクトビーム
42 前部ブラケット
43 後部ブラケット
44 中途部ブラケット(ブラケット)
47 フロントピラー
48 リヤピラー
49 バルクヘッド
52 インナパネル
53 アウタパネル
54 ビード
61 開口
63 補強材
66 カバープレート
67 枢支具
68 連結具
71 シートクッション
72 シートバック
73 シートレール
83 係合部
84 被係合部
F1,F2 衝撃力
S スポット溶接

Claims (3)

  1. 車体内部の車室の側面を形成する側壁と、この側壁に形成され、その下部開口縁部がホイールハウスの頂部により構成されるドア開口と、このドア開口を車体の外方から開閉可能に閉じるサイドドアと、このサイドドアの下部の内部空間に設けられ、車体の前後方向に延びるインパクトビームと、このインパクトビームに固着されると共に上記サイドドアの下部に固着されるブラケットとを備えた車両の側部構造において、
    車体の側面視で、上記ホイールハウスの頂部に上記ブラケットが重なるようこのブラケットを配設したことを特徴とする車両の側部構造。
  2. 上記ホイールハウスの頂部に対し車体の内側方がわにサスペンションタワーを連設したことを特徴とする請求項1に記載の車両の側部構造。
  3. 車体の左、右側壁に形成される左、右ホイールハウスの間に上記車室をその下方に連通させる開口を形成し、この開口の開口縁部に沿って車体の幅方向に延び、上記左、右ホイールハウスの各頂部がわに架設される補強材を設けたことを特徴とする請求項1、もしくは2に記載の車両の側部構造。
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