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JP2007045279A - 車両の下部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両の前面の空気取入口から導入された空気をエンジン側に大量に導入することができる車両の下部構造を提供する。
【解決手段】 車両前方に位置するフロントフロアパネル9と、該フロントフロアパネル9の後部に位置し、該フロントフロアパネル9から上方に突出し上部にフロントシートを配設したエンジンルームパネル12とを備え、該エンジンルームパネル12の下方にエンジン15を配置している。そして、前記フロントフロアパネル9に車両1の前後方向に沿って車両1のフロントから前記エンジン15側に空気が流通するトンネル部19を形成するとともに、該トンネル部19の下部に該トンネル部19と交差するクロスメンバ35を配設したことにある。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エンジンが車体の床下に配設される車両に対して、エンジン側に効率良く走行風を導入するとともに、フロアパネルに剛性を付与する車両のフロア構造に関する。
運転席と荷台が一体となっているワンボックス車やボンネットのないトラック、例えばキャブオーバ車などのような車両には、前側シートの下側にあるフロアパネルでエンジンルームを車両の床下に形成し、そのエンジンルーム内にエンジンを搭載するいわゆるキャブオーバ車と呼ばれるタイプのものがある。
図11は、そのキャブオーバ車の概略図である。図11に示すように、車両50の前方にはフロントフード52が設けられ、フロントフード52の下部にはフロントバンパ53が装着され、フロントフード52及びフロントバンパ53の後方にはダッシュパネル54が設けられている。フロントバンパ53には、空気取入口53aが形成され、フロントフード52及びフロントバンパ53とダッシュパネル54との間には、ラジエータ63が配設されている。
車両50のフロア51には、前方から順にフロントフロアパネル56、エンジンフロントパネル57、エンジンリアパネル58、およびリアフロアパネル59が備えられている。フロントフロアパネル56は、ダッシュパネル54の下端部と接続され、リアフロアパネル59は後部側シートや荷台として使用される。それらのフロアパネル56,59の間に接続されるエンジンフロントパネル57とエンジンリアパネル58は、前記フロアパネル56,59よりも上方に突出し、エンジンルーム60を形成している。エンジンルーム60の上には、シート61が装着されている。
実公昭63−47584号 特開2001−310769号 特公昭58−52863号
図11に示すように、車両50の走行中には、フロントバンパ53の空気取入口53aから空気62が導入され、空気62はラジエータ63を通り抜け、ダッシュパネル54の下側からフロントフロアパネル56の下側を通り、エンジン64側に向かう。
しかしながら、このような車両の下部構造では、空気取入口53aからエンジン64までの距離が長いため、空気取入口53aから取り入れた冷却風としての空気がフロントフロアパネル56の下側で拡散され、エンジンまで効率良く流れにくいという課題があった。
本発明は、このような課題を解決し、空気取入口から導入された空気をエンジン側に大量に供給することができる車両の下部構造を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、車両前方に位置するフロントフロアパネルと、該フロントフロアパネルの後部に位置し、該フロントフロアパネルから上方に突出し上部にフロントシートを配設したエンジンルームパネルとを備え、該エンジンルームパネルの下方にエンジンを配置した車両の下部構造において、
前記フロントフロアパネルに車両の前後方向に沿って車両のフロントから前記エンジン側に空気が流通するトンネル部を形成するとともに、該トンネル部の下部に該トンネル部と交差するクロスメンバを配設したことにある。
また、本発明は、前記クロスメンバの前記トンネル部の下方に位置する部位を、該クロスメンバの左右両側部の高さよりも低く形成したことにある。
上記発明の前記クロスメンバは、逆ハット形断面のロアクロスメンバと、該ロアクロスメンバの上面を閉塞するアッパクロスメンバで構成し、前記ロアクロスメンバの上端に形成したフランジと前記アッパクロスメンバとを重合して溶接するとともに、前記クロスメンバの左右両側部では、該重合部と前記フロントフロアパネルとを溶接するようにしたことにある。
また、上記発明の前記クロスメンバの左右両側部に位置するアッパクロスメンバを逆ハット断面形状に形成し、前記ロアクロスメンバのフランジと重ねて前記フロントフロアパネルと溶接するようにしたことにある。
さらに、上記発明の前記クロスメンバの左右両側部に位置するアッパクロスメンバの面高さと、前記トンネル部の下方に位置する前記アッパクロスメンバの面高さを略同一にしたことにある。
本発明は、車両前方に位置するフロントフロアパネルと、該フロントフロアパネルの後部に位置し、該フロントフロアパネルから上方に突出し上部にフロントシートを配設したエンジンルームパネルとを備え、該エンジンルームパネルの下方にエンジンを配置した車両の下部構造において、
前記フロントフロアパネルに車両の前後方向に沿って車両のフロントから前記エンジン側に空気が流通するトンネル部を形成するとともに、該トンネル部の下部に該トンネル部と交差するクロスメンバを配設したので、エンジン前方にトンネル部としての開口を大きくとることができ、車両の前部からエンジン側に走行風(冷却風)を導入でき、エンジンの冷却とエンジン配設部(エンジンルーム)の換気ができる。これによって、エンジン性能の向上と、エンジンの熱気がエンジンルームパネルやフロントフロアパネルへ伝わることを防止して、車室内への熱影響を減少させることができる。また、通常クロスメンバは、走行風の導入のための障害物となるが、前記クロスメンバの前記トンネル部の下方に位置する部位を、該クロスメンバの左右両側部の高さよりも低く形成したので、クロスメンバによる風導入への影響を減少させることができる。
本発明の前記クロスメンバは、逆ハット形断面のロアクロスメンバと、ロアクロスメンバの上面を閉塞するアッパクロスメンバで構成し、前記クロスメンバの左右両側部では、前記ロアクロスメンバの上端に形成したフランジと前記アッパクロスメンバとを重合し、さらに、該重合部と前記フロントフロアパネルとを溶接するようにしたので、アッパクロスメンバが、トンネル部の下方だけでなくクロスメンバの左右まで延在し、クロスメンバの剛性およびフロアの剛性を向上させることができる。
本発明の前記クロスメンバの左右両側部に位置するアッパクロスメンバを逆ハット断面形状に形成し、前記ロアクロスメンバのフランジと重ねて前記フロントフロアパネルと溶接するようにしたので、アッパクロスメンバとロアクロスメンバの間、及びアッパクロスメンバとフロントフロアパネルの間で閉断面が上下2箇所に形成されることになり、クロスメンバの剛性およびフロアの剛性を向上させることができる。
本発明の前記クロスメンバの左右両側部に位置するアッパクロスメンバの面高さと、前記トンネル部の下方に位置する前記アッパクロスメンバの面高さを略同一にしたので、トンネル部の下方とその両側のクロスメンバの屈曲形状の緩和ができ、応力集中が防止でき、剛性の向上と耐久性の向上を図ることができる。
以下、本発明における車両の下部構造の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、キャブオーバ車の前部の概略断面図、図2はフロアパネルの運転席周辺の斜視図、図3は運転席周辺の平面図、図4は図3を車両の前方から見た正面図である。
図1に示すように、車両1の前部にはフロントフード2が設けられ、フロントフード2の下部にはフロントバンパ3が装着され、フロントフード2及びフロントバンパ3の後方には車外と車室内を仕切るダッシュパネル4が設けられている。フロントバンパ3には、空気取入口3aが形成され、フロントフード2とダッシュパネル4の間に形成されたフロントルーム6には、ラジエータ7が配設されている。
車両1のフロア5は、図2に示すように、フロントシート8の前方に位置するフロントフロアパネル9と、その後部に位置するリアフロアパネル10で構成され、これらのフロアパネル9,10の間には、上方に突出しエンジンルーム11を形成するエンジンルームパネル12が接合されている。エンジンルームパネル12は、前側下端部がフロントフロアパネル9に接合されているエンジンフロントパネル13と、後側下端部がリアフロアパネル10と接合(図示せず)されているエンジンリアパネル14とで形成されている。エンジンルームパネル12の内側には、エンジン15が搭載され、エンジンルームパネル12の上部側には、エンジン15を点検することができるサービス開口16が形成されている。また、エンジンルームパネル12の上部には、シートクッション17とシートバック18とから構成されたフロントシート8が配設されている。上述のサービス開口16は、シートクッション17で閉塞される。なお、図2中の車両は右ハンドル車を示したもので、車体の右側が運転席であり、左側は助手席側である。
図5は、フロントフロアパネル9に形成したトンネル部を示したもので、図3のA−A線方向の断面図であり、図6は、図3のB−B線方向の断面図である。フロントフロアパネル9には、フロントフロアパネル9の基準面から上方にトンネル状に突出するトンネル部19が形成されている。詳しくは、フロントフロアパネル9は、車両左側に位置する左フロアサイドパネル20と、車両右側に位置する右フロアサイドパネル21と実質的にトンネル部19を形成するフロアセンタパネル22とから構成されている。左フロアサイドパネル20は左側サイドフレーム23まで延び、左側フロントホイールハウス24と接合され、右フロアサイドパネル21は右側サイドフレーム25まで延び、右側フロントホイールハウス26と接合されている。これらの左右フロントホイールハウス24,26の外側には、フロントホイールハウスメンバ46,47が接続されている。
なお、車両の前後方向に延びる左右のサイドフレーム23,25には、逆ハット断面形状の上部に接合されるビームフロントフレーム29,30と、ビームフロントフレーム29,30の下方側でサイドフレーム23,25の底部に接合されるサスペンションフレームリンフォース31,32が接合されている。
図5に示すように、トンネル部19は、車両1の左側(助手席側)にずれた位置に形成され、図6に示すように前側が高い位置にあり、車両1の後方に向けて斜め下側に傾斜する前側傾斜面33を形成し、トンネル部19の後部側では後方に向けて斜め上側に傾斜する後側傾斜面34を形成している。
フロントフロアパネル9の下側には、このトンネル部19に交差するように車幅方向に向けて、図7に示すクロスメンバ35が設けられている。クロスメンバ35は、図8に示すように下側に配設されるロアクロスメンバ36と上側に配設されるアッパクロスメンバ37から構成される。図5に示すように、クロスメンバ35はロアクロスメンバ36の左右両端部が、左右のサイドブラケット38,39を介して、サイドフレーム23,25の車体内側の側面に接合されている。
図9は、図3のC−C線方向の断面図であり、図10は図3のD−D線方向の断面図である。これらの図と図6に示すように、クロスメンバ35は、車体の前後方向の断面が逆ハット形状であって、ロアクロスメンバ36の前側下部は、車両後方に向けて斜め下方向に下がる形状に形成されている。一方、アッパクロスメンバ37もまた、両側部が逆ハット形状に形成され、ロア及びアッパのクロスメンバ36,37のフランジ36a,36b及び37a,37bが重ねられ、これらのフランジ36a,36b及び37a,37bとこれに対応する左右のサイドフロアパネル20,21とが接合されている。
図5及び図8に示すように、クロスメンバ35の前後方向における中間位置では、アッパクロスメンバ37の上面が、ほぼ平面になっており、このクロスメンバ35は、前側傾斜面33と後側傾斜面34との間に設けられている。
図4及び図8に示すように、クロスメンバ35は、トンネル部19の下方では、クロスメンバ35の左右両側部に対して下側に窪んだ凹部40を形成している。この凹部40は、図4及び図5に示すように、トンネル部19よりもさらに車両1の左側にずれる位置、すなわち助手席側にずらして配置されている
また、車両1の前後方向における中間部において、クロスメンバ35は、アッパクロスメンバ37の左右両側部の底面部と、アッパクロスメンバ37のトンネル部19の下方に位置するアッパクロスメンバ37の面の高さとを略同一となるように形成されている。そして、トンネル部19の下方では、アッパクロスメンバ37の面が平面形状に形成されている。
図8に示すように、クロスメンバ35の凹部40におけるアッパ、ロアクロスメンバ36,37の重なり部では、傾斜面で形成した複数の隙間穴40aが形成されている。
図5に示すように、クロスメンバ35をサイドフレーム23,25に固定するサイドブラケット38,39には、サイドブラケット38,39を車両1の内方側に突出させたビード状の水抜き穴41,42が形成されている(水抜き穴以外部分では当接している)。また、図8に示すように、アッパクロスメンバ37の面の前側フランジ37aと後側フランジ37bの間には、円形水抜き穴43が複数箇所に形成されている。そして、図8に示すように、アッパクロスメンバ37の車幅方向の長さは、ロアクロスメンバ36の長さよりも短く、アッパクロスメンバ37の外側は開放されている。さらに、ロアクロスメンバ36にもその下面に円形水抜き穴44が複数箇所に形成されている(左側のみ示す)。
図4に示すエンジン15は傾斜状態で、シート8の下方に配置されている。詳しくは、エンジン15のクランクシャフト(図示せず)の軸を車両の前後方向に沿って配置するとともに、シリンダヘッド15aを車両左側(助手席側)に配置している。すなわち、車両前方から見ると、トンネル部19の助手席側の部分ではシリンダヘッド15a部分が臨め、トンネル部19の運転席側の部分ではエンジン15のシリンダ部15b及びその上方空間が臨めるようにエンジン15は配置されている。
次に、本発明の車両の下部構造の作用及び効果について説明する。
本実施の形態では、図1に示すように、車両1は、走行中に前方のフロントバンパ3の空気取入口3aから空気(走行風)48を取り入れ、ラジエータ7のフィン(図示せず)を通り抜けてダッシュパネル4の下部に導入される。そして、ダッシュパネル4の下方を通過すると、フロントフロアパネル9に車両後方に向けて斜め下に下がる形状に形成された前側傾斜面33によって、導入された空気48は前側傾斜面33に沿って車両後方に向けて斜め下に流れる。トンネル部19の入口部分に前側傾斜面33を形成することによって、車両の前方に大きな断面開口を設け、より多量の走行風をトンネル部19内に導くことができる。この前側傾斜面33は、ダッシュパネル4の下部に設けてもよく、また、フロントフロアパネル9およびダッシュパネル4の両方で構成されていてもよい。乗員の足元空間を広く確保して乗員の快適性を向上させる必要があり、トンネル部19の形状は大きくできないが、前側傾斜面33によって大量の空気をトンネル部19に導くことができる。よって、冷却空気の導入を確保しつつトンネル部19の幅とトンネル高さを最小限にすることができ、運転席から助手席などの乗員のウォークスルー性への影響を最小限にすることができる。
トンネル部19を通過した走行風は、エンジンフロントパネル13の下方に達する。
この際、フロントフロアパネル9は後方でシート8下のエンジンルーム11の前側縦壁を構成するエンジンフロントパネル13と結合し、この結合部に車室内(上)側に膨らむようにエンジンフロントパネル13を段状に突出させた突出部を形成しているので、この突出部の空間と走行風の流れによって、その内側に負圧が発生し、トンネル部19を流れてくる走行風をエンジンルーム11の上方へ導くことができる。すなわち、走行風の流れをコントロールして、車両1とエンジン15の間(エンジンの上側)に風を導き、エンジンの冷却性能を向上させ、エンジンルーム11の換気を良好にしている。特に、エンジンルームパネルやフロントフロアパネルへエンジン15の熱気が伝わることを防止して、車室内への熱影響を減少させることができ、車室内の冷房の効きがよくなり、乗員の快適性が向上する。
また、エンジンフロントパネル13は、空気の流れを考慮し、上方が車両1の後方側となるように斜め上方に延び、空気の流れがエンジンフロントパネル13に沿って流れるので、これにより車両1とエンジン15の間(エンジンの上側)に風を導くようになっている。
クロスメンバ35の凹部40では、上面が風の流れに沿うようにほぼ平面に形成し、クロスメンバ35の位置が、前後方向にほぼ同一断面に形成しているトンネル部19の中間部分、すなわちトンネル部が前側傾斜面33と後側傾斜面34との間に位置するので、その上面によって走行風を整流する効果が期待できる。また、クロスメンバ35の下側(前方下部)は、車両後方に向けて斜め下方に下がる形状になっており、クロスメンバ35に当たる走行風をスムーズにクロスメンバ35の下側に流すことができる。これによって、クロスメンバ35による風切り音の発生を抑えることができる。
次に、水抜きについて説明する。
本発明における車両の下部構造の実施の形態では、トンネル部19の位置にて、アッパクロスメンバ37とフロントフロアパネル19の間が開口している関係で、アッパクロスメンバ37とフロントフロアパネル19の間に水が浸入することになり、車両の錆を防止するために浸入した水を排出する必要がある。
本発明の実施の形態では、クロスメンバ35の左右両端は、サイドブラケット38,39を介してサイドフレーム23,25の側面に固定されている。サイドブラケット38,39とサイドフレーム23,25との下方の接合部には、その一部がサイドフレームの側面から離間するビードをサイドブラケットに形成することで、ビード状の水抜き孔41,42が形成されているので、ロアクロスメンバ36に溜まった水を排水できる。
アッパクロスメンバ37の凹部40を除く上面にも、水抜き穴43が設けられている。この位置は、走行風にさらされず、水抜き穴43による風切り音の発生が少ない位置であり、また、水抜き穴43を形成しても剛性低下の少ない部分であり、フロントフロアパネル9との間の空間に侵入した水(トンネル部19下側から侵入)を下方に落とすことができる。水抜き穴43以外にも、アッパクロスメンバ37の両端は、サイドフレーム23,25までは達しておらず、開放されているので、浸入した水は、クロスメンバ35とサイドフレーム23,25を接合するサイドブラケット38,39内に落ちる。落ちた水は、ビード状の水抜き穴41,42から車両外部に排出することができる。
また、ロアクロスメンバ36にもその下面に水抜き穴44が形成されているので、これら水抜き穴43、44によって、クロスメンバ35への電着塗装の塗料の進入および排出も容易となり、錆防止にも効果がある。トンネル部19の下側に位置するクロスメンバ35の接合フランジには、アッパ・ロアの相互のフランジ36a,37a及び36b,37b間に、その一部を傾斜面に形成し相互のフランジ端部を離すことで形成した複数の隙間穴40aが形成されている。これは、下塗り時に塗装がフランジ36a,37a及び36b,37bの端面に着きにくく、錆が発生する虞があるためであり、隙間穴40aによって塗装品質(耐久性)を向上させることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の技術的思想に基づいて、勿論、変形及び変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、アッパクロスメンバのトンネル部の下部に位置する凹部40面を、ほぼ水平にしたが、エンジンの配置状態などに基づいて凹部40面を傾斜面としてもよいなど、本発明の要旨を変更しない範囲内で適宜、変更して実施し得ることは言うまでもない。
本発明の実施の形態における車両の下部構造を採用した自動車前部を横方向から見た断面図である。 図1の自動車前部を前方斜め上方から見た斜視図である。 図1の自動車前部の平面図である。 図3の自動車前部を車両の前方から見た正面図である。 図3のA−A線方向の断面図である。 図3のB−B線方向の断面図である。 図1の自動車前部に配設されるサイドフレームとサイドフレーム間に配設されるクロスメンバの斜視図である。 図7のクロスメンバの斜視図である。 図3のC−C線方向の断面図である。 図3のD−D線方向の断面図である。 従来例による車両の下部構造を採用した自動車の断面図(図1に対応)である。
符号の説明
1 車両
2a 空気取入口
8 シート
9 フロントフロアパネル
10 リアフロアパネル
11 エンジンルーム
12 エンジンルームパネル
13 エンジンフロントパネル
14 エンジンリアパネル
15 エンジン
19 トンネル部
23,25 サイドフレーム
33 前側傾斜面
35 クロスメンバ
36 ロアクロスメンバ
37 アッパクロスメンバ
38,39 サイドブラケット
40 凹部
41,42,43 水抜き穴

Claims (5)

  1. 車両前方に位置するフロントフロアパネルと、該フロントフロアパネルの後部に位置し、該フロントフロアパネルから上方に突出し上部にフロントシートを配設したエンジンルームパネルとを備え、該エンジンルームパネルの下方にエンジンを配置した車両の下部構造において、
    前記フロントフロアパネルに車両の前後方向に沿って車両のフロントから前記エンジン側に空気が流通するトンネル部を形成するとともに、該トンネル部の下部に該トンネル部と交差するクロスメンバを配設したことを特徴とする車両の下部構造。
  2. 前記クロスメンバの前記トンネル部の下方に位置する部位を、該クロスメンバの左右両側部の高さよりも低く形成したことを特徴とする請求項1に記載の車両の下部構造。
  3. 前記クロスメンバは、逆ハット形断面のロアクロスメンバと、該ロアクロスメンバの上面を閉塞するアッパクロスメンバで構成し、前記ロアクロスメンバの上端に形成したフランジと前記アッパクロスメンバとを重合して溶接するとともに、前記クロスメンバの左右両側部では、該重合部と前記フロントフロアパネルとを溶接するようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の車両の下部構造。
  4. 前記クロスメンバの左右両側部に位置するアッパクロスメンバを逆ハット断面形状に形成し、前記ロアクロスメンバのフランジと重ねて前記フロントフロアパネルと溶接するようにしたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の車両の下部構造。
  5. 前記クロスメンバの左右両側部に位置するアッパクロスメンバの面高さと、前記トンネル部の下方に位置する前記アッパクロスメンバの面高さを略同一にしたことを特徴とする請求項4に記載の車両の下部構造。
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