JP2013115931A - スイッチング素子の駆動回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スイッチング電源回路1の内部情報(電源電圧VBの入力電圧情報)、負荷電流情報(スイッチング部SWに流れ込む通電電流情報)、スイッチング部SWの温度情報)を取得し、この内部情報に応じてスイッチング部SWの駆動信号のスルーレートを制御する。
【選択図】図2
Description
また、例えばチューナ回路が非動作状態であってもスイッチング電源回路の入力電圧、負荷電流、あるいは温度が上昇したときにスイッチングノイズが増大し、他機器に与えるノイズが問題となる場合がある。このように、スイッチング損失の低減化、低スイッチングノイズの低減化が要望されている。
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図11を参照しながら説明する。図1(a)はスイッチング電源回路の電気的構成を示しており、図1(b)はスイッチング部を構成するトランジスタの一例を示している。
この図2に示すスルーレート制御回路SCLCは、前述のスルーレート制御ロジックSCLGを主として構成され、負荷電流情報(図1では抵抗R1からスイッチング部SWに流れ込む通電電流に応じた情報に対応)、入力電圧情報(図1では電源電圧VBに応じた情報に対応)、温度情報(図1ではサーミスタNTCの検出電圧に応じた情報に対応)を入力し、これらの情報に応じてドライバ回路DRVにnビットのスルーレート制御信号を出力する。そして、ドライバ回路DRVは、このスルーレート制御信号、およびPWM信号(パルス信号)に応じて駆動信号を生成し、スイッチング部SWに出力する。
この図3に示すように、ドライバ回路DRVは、電源電圧VB−グランドGNDの供給端子間に、上アーム側に複数のスイッチング素子M1〜M3(例えばPチャネル型のパワーMOSFET)を並列接続して構成されると共に、下アーム側に複数のスイッチング素子M4〜M6(例えばNチャネル型のパワーMOSFET)を並列接続して構成されている。
PWM信号が「H」レベルになると、スイッチング素子M1〜M3の制御端子は「H」レベルとなる。するとスイッチング素子M1〜M3は全てオフする。スイッチング素子M1〜M3の制御端子が全て「H」レベルになると、ANDゲートG4aには貫通電流防止回路PTから「H」レベルが与えられる。すると、駆動回路DR2による駆動動作は有効化される。PWM信号による「H」レベルがANDゲートG4aに与えられるため、スイッチング素子M4〜M6の制御端子が全て「H」レベルとなる。したがって、スイッチング素子M1〜M3はオフし、スイッチング素子M4〜M6はオンする。
スイッチング電源回路1のスイッチング損失は、背景技術欄に説明したように、スイッチング部SWを駆動するための駆動回路の出力電圧のスルーレートを高くすることにより低減できる。しかしながら、このように際限なくスルーレートを高くすると、スイッチング部SWが高速にターンオンまたはターンオフするため、急激な電圧変化または電流変化に伴いサージが発生し、これらのサージがノイズ発生源となる。これらのサージは、回路構成、または、回路搭載環境の変化(例えば車載電源電圧変化)に起因して発生したり、その他、寄生インダクタ、寄生キャパシタに応じて発生したりする。
U=C×V2 / 2 …(1)
となる。また、寄生キャパシタCに流れるサージ電流をIとすると、
I=C×dV/dt …(2)
となる。このことから、サージ電流Iは、入力電圧Vの微小変化dV/dtに比例して大きくなることがわかる。また、寄生インダクタンスをL、負荷電流をIとすると、寄生インダクタンスLの蓄積エネルギーUは、
U =L×I2 / 2 …(3)
となる。このとき、寄生インダクタで発生するサージ電圧をVとすると、
V = L×dI/dt …(4)
となる。このことからサージ電圧Vは負荷電流の微小変化dI/dtに比例して大きくなる。例えば、パワーMOSFETがターンオンまたはターンオフするときには、その寄生キャパシタや寄生インダクタによるサージが発生する。
図6および図7は、ドライバ回路の変形例を示している。図6に示すように、上アーム側のみ複数のスイッチング素子M1〜M3を並列接続して構成し、下アーム側にはスイッチング素子M4を一つのみ設けて構成しても良い。この場合、ターンオン時のスルーレートを調整できる。また逆に、図7に示すように、下アーム側のみスイッチング素子M4〜M6を並列接続して構成し、上アーム側にはスイッチング素子M1を一つのみ設けて構成しても良い。この場合、ターンオフ時のスルーレートを調整できる。
図8ないし図11は、参照する内部情報を変更した変形例を示している。
図8に示すように、電源電圧(入力電圧)VBの情報のみに基づいてドライバ回路DRVがスイッチング部SWを駆動しても良いし、図9に示すように、スイッチング部SWの温度のみに基づいてドライバ回路DRVがスイッチング部SWを駆動しても良い。また、図10に示すように、スイッチング部SWの通電電流のみに基づいてドライバ回路DRVがスイッチング部SWを駆動しても良い。さらに、図11に示すように、電源電圧(入力電圧)VBおよびスイッチング部SWの通電電流のみに基づいてドライバ回路DRVがスイッチング部SWを駆動しても良い。
本実施形態においては、スイッチング電源回路1の内部情報(電源電圧VBの入力電圧情報、負荷電流情報(スイッチング部SWへの通電電流情報)、スイッチング部SWの温度情報)の一部または全部を取得し、この内部情報に応じてスイッチング部SWの駆動信号のスルーレートを制御するため、従来技術で問題となっていた外部端子が不要になる。
図12および図13は、第2実施形態を示すもので、前述実施形態と異なるところは、スイッチング電源回路について同期整流方式の回路構成に適用しているところにある。前述実施形態と同一機能、類似機能を有する部分について、同一または類似符号を付して説明を省略し、以下、異なる部分について説明を行う。
図12に示すように、スイッチング部SWは、電源電圧VBの供給端子−グランドGND間に、スイッチング部SW1およびSW2を直列接続して構成されている。これは、前述実施形態のダイオードD1に代えてスイッチング部SW2を構成することで、同期整流型の形態を採用しているものである。
本実施形態における回路構成では、同期整流するように構成されているため、各スイッチング部SW1、SW2にパワーMOSFETなどを適用すると、セルフターンオン現象が生じる。セルフターンオン現象は、ロウサイド側のスイッチング部SW2がオフ状態のときに、ハイサイド側のスイッチング部SW1のオン切換タイミングに生じる現象を示している。スイッチング部SW1を構成するMOSFETのドレインソース間を通じて電流が負荷側に流れると、スイッチング部SW2を構成するパワーMOSFETのドレインソース間電圧が上昇する。
図14および図15は、第3実施形態を示すもので、前述実施形態と異なるところは、回路形態を変更したところにある。同一または類似機能を備えた部分については同一または類似符号を付して説明を省略し、以下、異なる部分について説明する。
図16は、第4実施形態を示すもので、前述実施形態と異なるところは、モータ駆動回路に適用したところにある。同一または類似機能を備えた部分については同一または類似符号を付して説明を省略し、以下、異なる部分について説明する。
Claims (4)
- スイッチング部を駆動する駆動回路において、
入力電圧、負荷電流、前記スイッチング部の温度のうち少なくとも1以上の要素に応じて駆動信号のスルーレートを調整するスルーレート制御部と、
前記スルーレート制御部によりスルーレートが調整された駆動信号に応じて前記スイッチング部を駆動する駆動部を備えたことを特徴とするスイッチング素子駆動回路。 - 前記スルーレート制御部は、前記スルーレートを前記駆動信号の立上り時間と立下り時間とで独立して調整することを特徴とする請求項1記載のスイッチング素子駆動回路。
- 前記スイッチング素子は、複数並列接続して構成され、
前記駆動部は、前記複数並列接続されたスイッチング素子がオンオフする個数を制御することによりスルーレートを調整して駆動信号に応じて前記スイッチング部を駆動することを特徴とする請求項1または2記載のスイッチング素子駆動回路。 - スイッチング電源回路またはモータ駆動回路に適用したことを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載のスイッチング素子駆動回路。
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