JP2012155655A - 情報処理装置、報知方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】実空間に仮想オブジェクトを重畳して表示する拡張現実アプリケーションをユーザに提供可能な情報処理装置であって、上記拡張現実アプリケーションの提供のために使用される入力画像についての画像認識の結果に基づいて、上記実空間において上記ユーザに及ぶ危険を認識する危険認識部と、上記拡張現実アプリケーションが上記ユーザに提供されている間に上記危険認識部により危険が認識された場合に、上記ユーザに危険の存在を報知する報知部と、を備える情報処理装置を提供する。
【選択図】図3
Description
1.一実施形態に係る情報処理装置の概要
2.一実施形態に係る情報処理装置の構成例
3.一実施形態に係る処理の流れ
4.まとめ
図1は、拡張現実(AR)アプリケーションが利用され得る状況の一例を示す説明図である。図1を参照すると、実空間1において、ユーザUaが歩道上を歩いており、ユーザUaの前方にはブロック10及び階段12が存在する。また、ユーザUaは、情報処理装置100を保持している。情報処理装置100は、ARアプリケーションを提供可能な装置である。情報処理装置100は、スマートフォン、PC(Personal Computer)、ゲーム端末又は携帯型音楽プレーヤなどであってよい。情報処理装置100によりユーザUaにARアプリケーションが提供されている間、ユーザUaは、情報処理装置100の画面に注意を奪われがちである。情報処理装置100の画面には、実世界の様子が映し出される。しかし、画面の画角はユーザUaの視野角よりも狭く、付加的な情報も画面上に表示されるため、ARアプリケーションが提供されている間、ユーザUaが実空間1に存在する危険に気付かない(又は気付くのが遅れる)というリスクは高まる。例えば、ユーザUaは、ブロック10につまずく可能性がある。また、ユーザUaは、階段12にぶつかる可能性もある。また、ユーザUaは、歩道から外れて車道に進入する可能性もある。図1に示した例の他にも、実世界には様々な危険が存在する。本発明の一実施形態に係る情報処理装置100は、以下に説明する仕組みによって、これら危険の存在をユーザに報知する。
[2−1.ハードウェア構成]
図2は、図1に示した情報処理装置100の構成の一例を示すブロック図である。図2を参照すると、情報処理装置100は、撮像部102、センサ部104、測位部106、通信部108、記憶部110、入力部112、表示部114、音声出力部116、振動部118、バス119及び制御部120を備える。
撮像部102は、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有するカメラモジュールである。撮像部102は、実空間1を撮像することにより一連の入力画像を生成する。撮像部102により生成される入力画像は、ARアプリケーションの提供のために利用されることに加えて、ユーザ位置の推定及び入力画像に映る物体の位置の推定などの目的で利用され得る。撮像部102は、情報処理装置100とは別体に構成され、ARアプリケーションの提供の際に情報処理装置100と接続されてもよい。
センサ部104は、情報処理装置100による危険の認識を支援するセンサ群である。例えば、センサ部104は、ジャイロセンサ、加速度センサ及び地磁気センサの少なくとも1つを含み、情報処理装置100の傾き角、3軸加速度又は方位を測定する。情報処理装置100の傾き角、3軸加速度又は方位は、情報処理装置100の姿勢を推定するために使用され得る。
測位部106は、情報処理装置100の位置を測定するモジュールである。測位部106は、例えば、GPS(Global Positioning System)信号を受信して情報処理装置100の緯度、経度及び高度を測定するGPSモジュールであってよい。その代わりに、測位部106は、無線アクセスポイントから受信される無線信号の強度に基づいて情報処理装置100の位置を測定するPlaceEngine(登録商標)などの測位モジュールであってもよい。
通信部108は、情報処理装置100が他の装置と通信するための通信インタフェースである。例えば、通信部108は、外部装置から危険に関する情報を外部情報として受信する。また、通信部108は、情報処理装置100と同等の危険報知機能を有する近傍の装置へ、危険に関する情報を送信してもよい。
記憶部110は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を用いて、情報処理装置100による処理のためのプログラム及びデータを記憶する。例えば、記憶部110は、撮像部102により生成される入力画像、センサ部104から出力されるセンサデータ、測位部106により測定される位置データ、及び通信部108により受信される外部情報を記憶する。また、記憶部110は、後に説明する画像認識処理のための特徴データを記憶する。記憶部110により記憶される特徴データは、実空間内の1つ以上の物体の外観の特徴を表すデータである。
入力部112は、情報処理装置100のユーザが情報処理装置100を操作し又は情報処理装置100へ情報を入力するために使用される。入力部112は、例えば、キーパッド、ボタン、スイッチ又はタッチパネルなどを含み得る。入力部112は、入力画像に映るユーザのジェスチャを認識するジェスチャ認識モジュールを含んでもよい。
表示部114は、ARアプリケーションにより生成され実空間に重畳される仮想オブジェクトを表示する画面を有する表示モジュールである。表示部114の画面上には、ユーザに危険の存在を報知する警報のためのオブジェクトも表示され得る。表示部114の画面は、シースルー型であってもよく、非シースルー型であってもよい。また、表示部114は、情報処理装置100とは別体に構成され、ARアプリケーションの提供の際に情報処理装置100と接続されてもよい。
音声出力部116は、典型的には、ユーザに向けて音又は音声を出力するスピーカであってよい。音声出力部116は、ユーザの聴覚を通じてユーザに危険の存在を報知するために使用され得る。
振動部118は、典型的には、電気的に駆動される偏心モータなどのバイブレータであってよい。振動部118は、ユーザの触覚を通じてユーザに危険の存在を報知するために使用され得る。
バス119は、撮像部102、センサ部104、測位部106、通信部108、記憶部110、入力部112、表示部114、音声出力部116、振動部118及び制御部120を相互に接続する。
制御部120は、CPU(Central Processing Unit)又はDSP(Digital Signal Processor)などのプロセッサに相当する。制御部120は、記憶部110により記憶されるプログラムを実行することにより、次に説明する情報処理装置100の様々な機能を動作させる。
図3は、図2に示した情報処理装置100の制御部120により実現される機能の構成の一例を示すブロック図である。図3を参照すると、制御部120は、アプリケーション部130、画像認識部140、推定部150、マップ記憶部152、情報取得部160、危険認識部170、報知部180及び設定部190を含む。
アプリケーション部130は、実空間に仮想オブジェクトを重畳して表示するARアプリケーションをユーザに提供する。アプリケーション部130により提供されるARアプリケーションは、例えば、道案内、作業支援、情報提供又はゲームなど、任意の目的を有するアプリケーションであってよい。アプリケーション部130は、入力画像に映る物体と関連付けてユーザに呈示すべき仮想オブジェクトを生成する。そして、アプリケーション部130は、生成した仮想オブジェクトを表示する画像を、表示部114へ出力する。アプリケーション部130は、仮想オブジェクトの表示位置を、入力画像についての画像認識の結果に基づいて決定し得る。
画像認識部140は、撮像部102により撮像される入力画像について画像認識処理を行う。例えば、画像認識部140は、入力画像から抽出される特徴データと記憶部110により予め記憶される特徴データとを照合し、入力画像に映る実空間内の物体又は領域を認識する。画像認識部140による特徴データの照合は、例えば、David G. Loweによる“Distinctive Image Features from Scale-Invariant Keypoints”(the International Journal of Computer Vision, 2004)に記載されたSIFT(Scale Invariant Feature Transform)法に従って行われてもよい。また、画像認識部140による特徴データの照合は、例えば、Mustafa Oezuysalらによる“Fast Keypoint Recognition using Random Ferns”(IEEE Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence, Vol.32, Nr.3, pp.448-461, March 2010)に記載されたRandom Ferns法に従って行われてもよい。また、画像認識部140は、実空間内の物体又は領域の外観に現れるマーカ(人工マーカ又は自然マーカ)を認識してもよい。画像認識部140は、画像認識の結果として認識した物体又は領域を特定する情報(例えば、識別子及び入力画像内の位置又は範囲)を、推定部150へ出力する。
推定部150は、画像認識部140による画像認識の結果に基づいて、実空間内に存在する各物体の位置及び各物体と撮像部102との間の距離を推定する。例えば、推定部150は、各物体(又はマーカ)の実際の大きさと入力画像内での大きさとを比較することにより、各物体と撮像部102との間の距離を推定する。そして、推定部150は、推定した距離と撮像部102の位置及び姿勢(情報処理装置100の位置及び姿勢)とに応じて、情報処理装置100を基準とした各物体の相対的な位置を推定する。また、推定部150は、SLAM技術の原理に従って、実空間内の各物体と情報処理装置100との間の相対的な位置関係を動的に推定してもよい。SLAM技術の原理は、Andrew J.Davisonによる“Real-Time Simultaneous Localization and Mapping with a Single Camera”(Proceedings of the 9th IEEE International Conference on Computer Vision Volume 2, 2003, pp.1403-1410)において詳細に説明されている。実空間内の物体と情報処理装置100との間の距離は、危険の認識において、実空間内の物体とユーザとの間の距離に相当するものとして扱われ得る。
マップ記憶部152は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を用いて、推定部150により推定される各物体の位置を記憶する。それにより、一度画像認識部140により認識された物体又は領域を、情報処理装置100が移動することで当該物体又は領域が入力画像から消えた後でも、情報処理装置100は認識することができる。
情報取得部160は、危険認識部170による危険の認識のために使用される危険に関する情報を取得する。危険に関する情報は、予め記憶部110により記憶されてもよく、又は通信部108を介して外部装置から動的に取得されてもよい。
危険認識部170は、実空間においてユーザに及ぶ危険を認識する。危険認識部170は、ARアプリケーションの提供のために使用される入力画像についての画像認識の結果に基づいて危険を認識してもよい。また、危険認識部170は、入力画像を用いて認識されない危険を、センサ部104の測距センサにより測定される各物体との間の距離に基づいて認識してもよい。さらに、危険認識部170は、ユーザに及ぶ危険の原因に対応する実空間の位置又は領域を認識する。そして、危険認識部170は、危険を認識すると、危険の内容を表す情報、及び対応する実空間内の位置又は領域を、報知部180へ出力する。
ユーザ位置とは、情報処理装置100を携帯するユーザの位置である。ユーザの絶対的な位置は、測位部106によりGPS信号を用いて測定され得る。また、近傍の物体又は領域に対するユーザの相対的な位置は、画像認識部140による画像認識の結果に基づいて、推定部150により推定され得る。近傍のランドマークの絶対的な位置が既知である場合には、ユーザのランドマークからの相対的な位置と既知のランドマークの位置とに基づいて、ユーザの絶対的な位置が算出されてもよい。本実施形態では、ユーザ位置、情報処理装置100の位置及び撮像部102の位置は、近似的に互いに等しいものとして扱われる。
ユーザの移動速度は、ユーザ位置の時間的変化から算出され得る。また、センサ部104が加速度センサを含む場合には、ユーザの移動速度は、加速度センサの出力値の積分によって算出されてもよい。
静的物体の相対位置は、画像認識部140による画像認識の結果に基づいて、推定部150により推定され得る。既知の静的物体の位置は、記憶部110により記憶される位置データにより予め定義されてもよい。また、静的物体の位置は、後に例示する外部装置から取得される位置データを用いて認識されてもよい。
静的物体とユーザとの間の距離は、ユーザ位置に対する静的物体の相対位置から算出され得る。また、静的物体とユーザとの間の距離は、センサ部104に含まれる測距センサを用いて計測されてもよい。
静的物体へのユーザの接近速度(あるいはユーザへの静的物体の接近速度)は、静的物体とユーザとの間の距離の時間的変化から算出され得る。
動的物体の相対位置は、画像認識部140による画像認識の結果に基づいて、推定部150により推定され得る。また、動的物体の位置は、後に例示する外部装置から取得される位置データを用いて認識されてもよい。
動的物体とユーザとの間の距離は、ユーザ位置に対する動的物体の相対位置から算出され得る。また、動的物体とユーザとの間の距離は、センサ部104に含まれる測距センサを用いて計測されてもよい。
動的物体へのユーザの接近速度(あるいはユーザへの動的物体の接近速度)は、動的物体とユーザとの間の距離の時間的変化から算出され得る。
危険物体の存在は、画像認識部140による画像認識の結果として認識され得る。認識された物体が危険物体か否かは、例えば、認識された物体の識別子を既知の識別子のリストと照合することにより判定されてもよい。その代わりに、移動速度が所定の閾値を上回っている物体が一時的に危険物体として認識されてもよい。
危険物体の位置は、静的物体の位置又は動的物体の位置と同様に認識され得る。
危険領域の範囲は、画像認識部140による画像認識の結果として認識され得る。危険領域の範囲は、記憶部110により記憶される危険領域情報により予め定義されてもよい。また、危険領域の範囲は、外部装置から取得される危険領域情報を用いて認識されてもよい。
オブジェクト占拠率は、表示される仮想オブジェクトの画面に占める割合を表すパラメータである。危険認識部170は、例えば、仮想オブジェクトの表示量を示す情報(例えば、仮想オブジェクトの画面上でのサイズの合計値)をアプリケーション部130から取得する。そして、危険認識部170は、仮想オブジェクトの表示量を入力画像のサイズ(又は画面サイズ)で除算することにより、オブジェクト占拠率を算出する。
危険認識部170は、例えば、ある静的物体とユーザとの間の距離が所定の閾値を下回る場合に、ユーザが当該物体に衝突する可能性があると判定してもよい。また、危険認識部170は、ある静的物体への接近速度が所定の閾値を上回る場合に、ユーザが当該物体に衝突する可能性があると判定してもよい。そして、危険認識部170は、ユーザと衝突する可能性のある静的物体の存在を危険として認識し得る。
危険認識部170は、例えば、ある動的物体とユーザとの間の距離が所定の閾値を下回る場合に、ユーザが当該物体に衝突する可能性があると判定してもよい。また、危険認識部170は、ある動的物体への接近速度(あるいは当該動的物体のユーザへの接近速度)が所定の閾値を上回る場合に、ユーザが当該物体に衝突する可能性があると判定してもよい。動的物体についての判定の閾値は、上述した静的物体についての判定の閾値とは異なる値であってよい。そして、危険認識部170は、ユーザと衝突する可能性のある動的物体の存在を危険として認識し得る。
危険認識部170は、危険物体へのユーザの接近を危険として認識してもよい。危険認識部170は、例えば、画像認識又は危険物体からのビーコンの受信により危険物体の存在を検知した場合に、危険物体へユーザが接近したと判定し得る。また、危険認識部170は、危険物体とユーザとの間の距離を所定の閾値と比較することにより、危険物体へユーザが接近したと判定し得る。
危険認識部170は、危険領域へのユーザの接近又は進入を危険として認識してもよい。危険認識部170は、現在のユーザ位置が危険領域の内部である場合に、危険領域へユーザが進入したと判定し得る。また、危険認識部170は、危険領域の境界と現在のユーザ位置との間の距離を所定の閾値と比較することにより、危険領域へユーザが接近したと判定し得る。また、危険認識部170は、床面(又は地面)の高さが大きく変化している領域を危険領域として認識してもよい。
危険認識部170は、ユーザの注意力が阻害され得る状態を危険として認識してもよい。危険認識部170は、例えば、上述したオブジェクト占拠率が所定の閾値を上回る場合に、ユーザの注意力がARアプリケーションにより阻害され得ると判定してもよい。また、危険認識部170は、ユーザの移動速度が所定の閾値を上回る場合に、ユーザの注意力が阻害され得ると判定してもよい。
外部装置が情報処理装置100へ危険に関する情報を提供することにより、情報処理装置100の危険を認識する能力を高めることが可能である。図8〜図10は、そのような外部装置の例をそれぞれ示している。
報知部180は、ARアプリケーションがユーザに提供されている間に危険認識部170により危険が認識された場合に、ユーザに危険の存在を報知する。例えば、報知部180による報知は、ARアプリケーションの表示を制御することにより行われてもよい。より具体的には、本実施形態において、報知部180は、危険認識部170により危険が認識されると、ARアプリケーションに割り込みを行う。そして、報知部180は、ARアプリケーションの表示を制御する。ARアプリケーションの表示の制御とは、単純にARアプリケーションを中断させ又は停止させることであってもよい。また、報知部180は、ARアプリケーションにおいて表示中の仮想オブジェクトの表示を弱めてもよい。一例として、報知部180は、表示中の仮想オブジェクトを点滅させ又は透過させる。さらに、報知部180は、ARアプリケーションが提供されている表示部114の画面上に、警報のためのオブジェクトを表示させてもよい。警報のためのオブジェクトは、例えば、危険認識部170により認識された危険の位置又は領域をユーザに示すオブジェクトであってよい。
図11の左の画像Im11は、ARアプリケーションにより表示され得る出力画像の一例である。画像Im11において、実空間内の建物に仮想オブジェクトT1が重畳されている。仮想オブジェクトT1は、例えば、建物内のレストランの評価に関する情報を表現するオブジェクトである。
図12の左の画像Im21は、ARアプリケーションにより表示され得る出力画像の一例である。画像Im21においても、実空間内の建物に仮想オブジェクトT1が重畳されている。また、画像Im21には、ユーザUaにとって障害物となる可能性のあるブロック10が映っている。
図13の左の画像Im31は、ARアプリケーションにより表示され得る出力画像の一例である。画像Im31においても、実空間内の建物に仮想オブジェクトT1が重畳されている。
図14の左の画像Im41は、ARアプリケーションにより表示され得る出力画像の一例である。画像Im41においても、実空間内の建物に仮想オブジェクトT1が重畳されている。また、ユーザUaの前方には、溝14が存在する。このような溝14もまた、危険物体又は危険領域として認識され得る。
設定部190は、危険認識部170による危険認識処理及び報知部180による報知処理に関する設定を管理する。例えば、設定部190は、危険認識部170により危険が認識された際にどの手法で報知が行われるべきかを管理する。設定部190は、認識される危険の種別ごとに異なる手法で報知部180に報知を行わせてもよい。また、設定部190は、入力部112を介して報知の手法をユーザに指定させてもよい。
次に、本実施形態に係る情報処理装置100による処理の流れの例を、図15〜図19を用いて、5つのシナリオに沿ってそれぞれ説明する。なお、情報処理装置100は、これら5つのシナリオのいずれか1つの処理のみを実行してもよく、複数の処理を実行してもよい。また、情報処理装置100は、ここに例示される処理とは異なる流れを有する処理を実行してもよい。
図15は、第1のシナリオにおける危険報知処理の流れの例を示すフローチャートである。第1のシナリオでは、入力画像についての画像認識の結果に基づく危険の認識が行われる。
図16は、第2のシナリオにおける危険報知処理の流れの例を示すフローチャートである。第2のシナリオでは、データサーバから受信される危険に関する情報を用いた危険の認識が行われる。
図17は、第3のシナリオにおける危険報知処理の流れの例を示すフローチャートである。第3のシナリオでは、データサーバとは異なる外部装置から受信される情報に基づく危険の認識が行われる。
図18は、第4のシナリオにおける危険報知処理の流れの例を示すフローチャートである。第4のシナリオでは、入力画像についての画像認識の結果に基づいて生成されるマップを用いた危険の認識が行われる。
図19は、第5のシナリオにおける危険報知処理の流れの例を示すフローチャートである。第5のシナリオでは、アプリケーション部130から取得される情報を用いた危険の認識が行われる。
ここまで、図1〜図19を用いて、本発明の一実施形態について詳細に説明した。本実施形態に係る情報処理装置100によれば、ARアプリケーションがユーザに提供されている間に実空間においてユーザに及ぶ危険が認識された場合に、ユーザに危険の存在が報知される。それにより、実世界でのユーザの危険に対するリスクが低減される。その結果、ユーザがより安心してARアプリケーションを利用することが可能となる。
10 ブロック(危険物体の例)
12 階段(危険領域の例)
20a〜c 外部装置
100 情報処理装置
102 撮像部
104 センサ部
106 測位部
108 通信部
110 記憶部
150 推定部
160 情報取得部
170 危険認識部
180 報知部
190 設定部
Claims (14)
- 実空間に仮想オブジェクトを重畳して表示する拡張現実アプリケーションをユーザに提供可能な情報処理装置であって、
前記拡張現実アプリケーションの提供のために使用される入力画像についての画像認識の結果に基づいて、前記実空間において前記ユーザに及ぶ危険を認識する危険認識部と、
前記拡張現実アプリケーションが前記ユーザに提供されている間に前記危険認識部により危険が認識された場合に、前記ユーザに危険の存在を報知する報知部と、
を備える情報処理装置。 - 前記情報処理装置は、前記画像認識の結果に基づいて前記実空間内の物体と前記入力画像を撮像する撮像装置との間の距離を推定する推定部、をさらに備え、
前記危険認識部は、前記推定部により推定される各物体と前記撮像装置との間の距離に基づいて、前記実空間において前記ユーザに及ぶ危険を認識する、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記危険認識部は、前記実空間において前記ユーザと衝突する可能性のある障害物の存在を危険として認識する、請求項2に記載の情報処理装置。
- 前記情報処理装置は、前記実空間における相対的に安全性の低い危険領域を定義する危険領域情報を取得する情報取得部、をさらに備え、
前記危険認識部は、前記危険領域情報により定義された前記危険領域への前記ユーザの接近又は進入を危険として認識する、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記情報処理装置は、前記実空間において前記ユーザに危険を及ぼす可能性のある危険物体を定義する危険物体情報を取得する情報取得部、をさらに備え、
前記危険認識部は、前記危険物体情報により定義された前記危険物体への前記ユーザの接近を危険として認識する、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記情報処理装置は、前記画像認識の結果に基づいて前記実空間内の物体の位置及び前記ユーザの位置の少なくとも一方を推定する推定部、をさらに備える、請求項4又は請求項5に記載の情報処理装置。
- 前記情報処理装置は、前記実空間内の物体と前記ユーザとの間の距離を測定する測距センサ、をさらに備え、
前記危険認識部は、前記入力画像を用いて認識されない危険を、前記測距センサにより測定される各物体との間の距離に基づいて認識する、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記測距センサは、前記入力画像を撮像する撮像装置の光軸とは異なる方向に沿って距離を測定可能なように設けられる、請求項7に記載の情報処理装置。
- 前記情報処理装置は、外部装置から危険に関する情報を受信する通信部、をさらに備え、
前記危険認識部は、前記通信部により受信される前記危険に関する情報を用いて、前記ユーザに及ぶ危険を認識する、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記外部装置は、前記ユーザに及ぶ危険の原因となる可能性のある物体又は領域に設置される装置である、請求項9に記載の情報処理装置。
- 前記外部装置は、前記情報処理装置と同等の危険報知機能を有する他のユーザの装置である、請求項9に記載の情報処理装置。
- 前記危険に関する情報は、前記ユーザに及ぶ危険の原因となる可能性のある物体又は領域の位置又は範囲を特定する情報であり、
前記危険認識部は、前記危険に関する情報と前記ユーザの位置とに基づいて、前記ユーザに及ぶ危険を認識する、
請求項9に記載の情報処理装置。 - 実空間に仮想オブジェクトを重畳して表示する拡張現実アプリケーションをユーザに提供可能な情報処理装置における報知方法であって、
前記拡張現実アプリケーションが前記ユーザに提供されている間に、前記拡張現実アプリケーションの提供のために使用される入力画像についての画像認識の結果に基づいて、前記実空間において前記ユーザに及ぶ危険を認識するステップと、
危険が認識された場合に、前記ユーザに危険の存在を報知するステップと、
を含む報知方法。 - 実空間に仮想オブジェクトを重畳して表示する拡張現実アプリケーションをユーザに提供可能な情報処理装置を制御するコンピュータを、
前記拡張現実アプリケーションの提供のために使用される入力画像についての画像認識の結果に基づいて、前記実空間において前記ユーザに及ぶ危険を認識する危険認識部と、
前記拡張現実アプリケーションが前記ユーザに提供されている間に前記危険認識部により危険が認識された場合に、前記ユーザに危険の存在を報知する報知部と、
として機能させるためのプログラム。
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