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JP2011110376A - 電飾装飾体、遊技盤ユニット、及びパチンコ遊技機 - Google Patents

電飾装飾体、遊技盤ユニット、及びパチンコ遊技機 Download PDF

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JP2011110376A JP2009272237A JP2009272237A JP2011110376A JP 2011110376 A JP2011110376 A JP 2011110376A JP 2009272237 A JP2009272237 A JP 2009272237A JP 2009272237 A JP2009272237 A JP 2009272237A JP 2011110376 A JP2011110376 A JP 2011110376A
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康剛 鈴木
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Kyoraku Sangyo Co Ltd
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Abstract

【課題】シンプル、且つ占有スペースをとらないコンパクトな構造でありながら、ギミックの変形による演出に加えて、ハーフミラー、図柄、LEDを有効に活用して電飾効果を発揮することができる。
【解決手段】接近した位置と離間した位置との間を進退自在に支持され、接近位置にあるときに完成体を形成する複数の分割電飾片22、23と、該各分割電飾片を接近・離間させる駆動機構50と、を備え、各分割電飾片は、中空のケース30と、該ケース前面に配置された視認窓31と、視認窓の後方に離間配置されたハーフミラー35と、該視認窓と該ハーフミラーとの間に配置された前部LED40と、ハーフミラーの後方に配置され任意の図柄を象った透光部材42と、該透光部材の後方に配置された後部LED45と、を夫々備えている。
【選択図】図2

Description

本発明はシンプル、且つ占有スペースをとらないコンパクトな構造でありながら、電飾機能を備えた装飾体を種々動作、変形させたり、原形に復帰させる等の演出効果を実現することができる電飾装飾体、遊技盤ユニット、及び遊技機に関するものである。
パチンコ遊技機においては、遊技盤の盤面に入賞口、風車、図柄表示装置、電飾装置等の各種盤面部品を設けて遊技内容の多様性を図っている。そして、遊技盤に設けられた始動入賞口に遊技球が入賞すると、遊技盤中の図柄表示装置に表示される図柄が変動を開始し、所定時間経過後に停止した図柄が予め定めた大当たり図柄となった場合に大当たり状態となり、遊技者が大量の出球を獲得できるようになっている。このような遊技機では、遊技の興趣を高めるために様々な表示演出が行われる。
例えば、遊技の進行中における入賞、その他の遊技状態の変化を視覚的に表現、報知したり、遊技進行上での電飾効果を図る等の目的から、遊技盤、可動盤面部品、その他任意の部位にLEDランプやフィラメント式ランプ等の発光装置を配置している(特許文献1、2)。
しかし、例えば役物上に固定配置されたLEDランプを用いた演出としては、せいぜいLEDランプを発光、消灯させるタイミングを種々変化させたり、光量、発光色を変化させる程度であり、多様性ある演出は困難であった。
特許文献3には、反射板に対向してハーフミラーを配置し、光源からの光像に変化をもたらすようにした電飾装置が開示されている。しかし、反射板とハーフミラーによる単純なトリックに過ぎず、これらの特性を十分に活用し切れておらず、光像の変化の程度が低く、演出性に乏しいという欠点を有している。
特開2009−000303公報 特開2009−066221公報
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、従来、反射板に対向してハーフミラーを配置し、光源からの光像に変化をもたらすようにした電飾装置が知られているが、光像の変化の程度が低く、演出性に乏しいという欠点を有している。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、シンプル、且つ占有スペースをとらないコンパクトな構造でありながら、ギミックの変形による演出に加えて、ハーフミラー、図柄、LEDを有効に活用して電飾効果を発揮することができる電飾装飾体、遊技盤ユニット、及び遊技機に関するものである。
上記目的を達成するため、請求項1の発明に係る電飾装飾体は、接近した位置と離間した位置との間を進退自在に支持され、接近位置にあるときに完成体を形成する複数の分割電飾片と、該各分割電飾片を接近・離間させる駆動機構と、を備えた電飾装飾体であって、前記各分割電飾片は、中空のケースと、該ケース前面に配置された視認窓と、該視認窓の後方に離間配置されたハーフミラーと、該視認窓と該ハーフミラーとの間に配置された前部LEDと、該ハーフミラーの後方に配置され任意の図柄を象った透光部材と、該透光部材の後方に配置された後部LEDと、を夫々備えていることを特徴とする。
前部LEDのみを発光させた場合にはその光はハーフミラーで反射するため、前方からハーフミラーを視認した場合には鏡面として見える。一方、後部LEDのみを発光させた場合にはハーフミラーと後部LEDとの間に位置する像を前方から視認することができる。
従って、シンプル且つコンパクトな構成でありながら、各LEDを点灯制御するだけの操作により、ギミック内に視認される状況を急激に変化させて演出効果を高めることが可能となる。
請求項2の電飾装飾体は、前記駆動機構は、前記各分割電飾片から夫々延びたアームと、各アームの他端部に一体化されて互いに噛合するギヤ部と、一方のギヤ部を回転させる駆動源と、前記各アームを前記各ギヤ部の軸心を中心として回動自在に軸支すると共に両アームが並行となった状態で所定の方向へ直線的に進退自在にガイドする支持機構と、を備えていることを特徴とする。
ギミックを構成する分割電飾片はアームによって支持されており、直線的な進退動作の他に分割電飾片を接近・離間させる動作を実現できる。
請求項3の電飾装飾体は、前記後部LEDを搭載するプリント基板に透光領域を設けたことを特徴とする。
透光部材の後方に配置されるプリント基板に透光領域を設けて電飾装飾体の背面側に位置する他の盤面部品を視認するように構成した。これにより、背面側の盤面部品の動作、映像とのコラボレーションを実現することが可能となる。
請求項4の発明に係る遊技盤ユニットは、請求項1、2、又は3に記載の電飾装飾体と、遊技盤とを備えたことを特徴とする。
請求項5の発明に係るパチンコ遊技機は、請求項4に記載の遊技盤ユニットを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、シンプル、且つ占有スペースをとらないコンパクトな構造でありながら、ギミックの変形による演出に加えて、ハーフミラー、図柄、LEDを有効に活用して電飾効果を発揮することができる。即ち、前部LEDのみを発光させた場合にはその光はハーフミラーで反射するため、前方からハーフミラーを視認した場合には鏡面として見える。一方、後部LEDのみを発光させた場合にはハーフミラーと後部LEDとの間に位置する像を前方から視認することができる。従って、シンプル且つコンパクトな構成でありながら、各LEDを点灯制御するだけの操作により、ギミック内に視認される状況を急激に変化させて演出効果を高めることが可能となる。
本発明の電飾装飾体を搭載したパチンコ遊技機の正面図である。 (a)及び(b)は本発明に係る電飾装飾体の構成を示す正面側斜視図及び背面側斜視図である。 電飾装飾体の正面側分解斜視図である。 電飾装飾体の要部分解斜視図である。 (a)及び(b)は電飾装飾体を構成する両分割電飾片の閉止状態の正面図である。 (a)(b)及び(c)は電飾装飾体を構成する両分割電飾片の開放状態の正面図である。 (a)(b)及び(c)は電飾装飾体の開閉動作を説明するための背面図である。 配線状態を示す説明図である。 (a)及び(b)は分割電飾片の内部構造を説明するための斜視透視図、及び側部縦断面図である。 (a)及び(b)は本発明の他の実施形態に係る電飾装飾体の構成を示す正面図、及び背面図である。 図10(b)の要部拡大図である。 本発明の分解斜視図である。 (a)及び(b)は本発明の電飾装飾体の他の構成例を示す正面図、及び側部縦断面図である。
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1は本発明の電飾装飾体を搭載したパチンコ遊技機の正面図である。
パチンコ遊技機1は、矩形形状の枠2を有し、この枠2の窓孔に対して表側から遊技盤3が着脱可能に取り付けられている。
遊技盤3には、遊技領域の外周縁に沿って前方に突出されたガイドレールが設けられている。ガイドレールは発射装置から発射された遊技球を遊技領域の上部に案内したり、アウト球を回収するアウト口18に案内したりする外レールR1及び内レールR2により構成される。
遊技盤3の前面側には、図示しないガラス枠が開閉可能に取り付けられている。またガラス枠の下部には遊技球を貯留する受け皿部4と、受け皿部4内の遊技球を発射する発射レバー5等が設けられている。また、受け皿部4の上部には、例えば遊技演出用のチャンスボタンや十字キーなどの操作部6や、遊技球の購入ボタンや購入取り消しボタンなどが設けられている。
遊技盤3の略中央に設けた開口3a内には、図柄表示装置9が配置されている。図柄表示装置9は、例えば、液晶表示装置等の液晶表示パネルによって構成され、通常動作状態の時は図示しない特別図柄画像が表示される。また、所謂リーチ状態や特別遊技状態の時はそれぞれの遊技状態であることを示す演出画像等が表示される。
図柄表示装置9の下方には、図柄表示装置9の特別図柄を可変表示させるための可変入賞装置11が設けられている。
また、図柄表示装置9の左側には、遊技盤3の右下部に配置された普通図柄表示装置10に表示される普通図柄を作動させるためのゲート12が設けられている。
さらに、可変入賞装置11の下方には、特別遊技状態の一つである大当り状態のときに開成状態になる開閉扉を有する大入賞口13が設けられている。
可変入賞装置11は、図柄表示装置9を可変表示させるための上始動ポケット14と、左右一対の開閉爪(可動片)を有する電動式チューリップ17とを備えている。
また遊技盤3には、普通入賞口16が設けられていると共に、風車15や多数の遊技釘が突設されている。遊技釘は、遊技球の落下速度を遅くすると共に、落下方向を複雑に変化させて遊技進行上の興趣を高めている。
普通図柄表示装置10に表示される普通図柄は、1個または複数個の図柄を変動表示可能であり、普通図柄始動口としてのゲート12が遊技球を検出することを条件に、その図柄が乱数制御等により所定時間可変して停止するようになっている。
普通図柄としては、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の適宜の遊技図柄が使用される。そして、ゲート12を遊技球が通過したことを条件に乱数制御により普通図柄が所定態様となった場合に、可変入賞装置11に設けられた電動式チューリップから成る可動片を所定時間、開成動作するように構成されている。
図柄表示装置9に表示される特別図柄は、停止図柄が予め定められた図柄の組合せ、例えば同一図柄の組合せとなった場合に大当り状態となるように構成されている。また特別図柄は、可変入賞装置11の上始動ポケット14、又は電動式チューリップの開成動作により遊技球が誘導される下始動口(図示していない)への遊技球の入賞を検出することを条件に乱数制御等により表示がスクロールする等、所定の変動パターンで所定時間変動(可変)して図柄で停止するようになっている。その際、有効ライン上に2個の停止図柄が同一となった場合に、リーチ状態が発生し、このリーチ状態において、有効ライン上の最後の停止図柄が既に停止している2個の図柄と同一となった場合に大当り状態が発生する。なお、特別図柄としては、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄等が使用可能である。
遊技盤面上の適所、本実施形態では、開口3a内の図柄表示装置9の前方にハートを象った電飾装飾体20が配置されている。
図2(a)及び(b)は本発明に係る電飾装飾体の構成を示す正面側斜視図及び背面側斜視図であり、図3は電飾装飾体の正面側分解斜視図であり、図4は電飾装飾体の要部分解斜視図であり、図5(a)及び(b)は電飾装飾体を構成する両分割電飾片の閉止状態の正面図であり、図6(a)(b)及び(c)は電飾装飾体を構成する両分割電飾片の開放状態の正面図であり、図7(a)(b)及び(c)は電飾装飾体の開閉動作を説明するための背面図であり、図8は配線状態を示す説明図であり、図9(a)及び(b)は分割電飾片の内部構造を説明するための斜視透視図、及び側部縦断面図である。
電飾装飾体20は、図2、図5に示した接近した位置と図6に示した離間した位置との間を進退自在に支持され、接近位置にあるときにギミック完成体21を形成する複数の分割電飾片(分割ギミック片)22、23と、各分割電飾片22、23を一定の軌道に沿って接近・離間させる駆動機構50と、を備えている。
本例に係るギミック完成体21は、正面形状がハート形であり、個々の分割電飾片22、23は、ハート形のギミック完成体21を不定形状の線に沿って2つに分割した形状を有している。従って、2つの分割電飾片が離間している場合にはまとまった形態を有したギミックというイメージはないが、各分割電飾片22、23の内側端面を接合させることによってハート形のギミック完成体21が形成される。
各分割電飾片22、23は、図9に示すように中空のケース30と、ケース30の前面開口に配置されてケース内部を前方から視認するための視認窓31と、視認窓31の後方のケース内部に離間配置されたハーフミラー35と、視認窓31とハーフミラー35との間のケース内壁に配置されてハーフミラー35の前面側を照明する前部LED40と、ハーフミラー35の後方に配置され任意の図柄を表示した透光部材42と、透光部材42の後方に配置されたプリント基板46上に搭載されて透光部材を背面から照明する後部LED45と、中空ケース30の背面開口を閉止する蓋47と、を夫々備えている。
本発明の電飾装飾体を適用するパチンコ遊技機は、例えば、TVドラマ「冬ソナ」をテーマとしており、各分割電飾片22、23内の透光部材42上の絵柄42aを雪だるまとすることによって、このドラマに登場する男女二人の主人公を2体の雪だるまとして表現している。2つの電飾装飾体を離間させたり接近させることにより、離ればなれになっていた二人が出合うシーンを表現することができる。
駆動機構50は、遊技機側に設けた前板80と、後板81との間に配置されている。駆動機構50は、各分割電飾片22、23のケース30から一体的に下方に延びたアーム51、52と、アーム51、52の下端部に一体化されて互いに噛合するギヤ部53、54と、一方のギヤ部53の軸心部に固定された操作レバー55と、アーム51、52を各ギヤ部53、54の軸心を中心として回動自在に軸支すると共に両アーム51、52が並行(縦向き)となった状態で上下方向へ進退自在にガイドする支持機構60と、を備えている。
支持機構60は、後板81の前面に両端部を固定されてその中間部によって各アーム51、52の開閉動作をガイドすると共に、両端部のストッパ61aによって各アームの開放限界位置を規定する第1の固定ガイド部材61と、第1の固定ガイド部材61の下方において後板81の前面に固定された断面コ字状の第2の固定ガイド部材65と、第2の固定ガイド部材65によって上下方向へ進退自在に支持された可動ガイド部材70と、を有する。第2の固定ガイド部材65はその前面に上下方向へ延びる長穴66を有しており、この長穴66内に可動ガイド部材70の前面から突設した下部突起70aを上下方向へ移動自在に支持することにより、可動ガイド部材70は第2の固定ガイド部材65の内壁に沿って安定して上下動することができる。
各アーム51、52の下端部に設けた各ギヤ部53、54は、その軸穴53a、54a内に可動ガイド部材70の背面上部に設けた突起状の回動軸70b、70cを遊嵌することにより、可動ガイド部材によって回動自在に支持される。
ギヤ部53と一体化される操作レバー55は、後板81の後方に配置する必要があるため、後板81に設けた縦長の長穴81a内に後方から操作レバーの先端部を遊嵌してギヤ部53と結合させることによって操作レバーの大半を後板の後方に位置させて、操作レバーがギヤ部53と一体的に上下動できるようにしている。ギヤ部53は可動ガイド部材70を介してギヤ部54と連結されているため、操作レバー55は、可動ガイド部材に支持されたアーム51、52及び分割電飾片22、23と共に上下動することができる。
図5(a)に示すように、可動ガイド部材の下部突起70aが長穴66の最下部に位置している時に両分割電飾片22、23は最下降位置にあり、図5(b)に示すように可動ガイド部材の下部突起70aが長穴66の最上部に位置している時に両分割電飾片22、23は最上昇位置にある。両分割電飾片22、23が図5(a)に示した最下降位置にある時であっても、各アーム下端(アーム他端)のギヤ部53、54は第2の固定ガイド部材65による干渉を受けずに回動することができる。このように、可動ガイド部材70の上下方向位置に関係なくアームは開閉動作を行うことができる。
アーム51、52を開閉動作させる場合には、操作レバー55をモータ、或いはソレノイド(駆動源)によって回動させて一方のギヤ部53を回動させることによって、ギヤ部54を連動させることができ、その結果、両アームを同期して開閉させることができる(図6、図7)。
各分割電飾片22、23は、図9に示すように凸レンズ等から成る視認窓31の後方にハーフミラー35を備えている。ハーフミラー35は、周知のように反射光と透過光の強さがほぼ1:1であり、ハーフミラーの片面側の照明を明るくする一方で他面側を暗くすると、照明が明るい側から遊技者がハーフミラー面を見た場合にはミラーとして見え(奥部を視認できず)、暗い面側から見た場合には明るい側を透過して見ることができる。
前部LED40だけを点灯しているとき、或いは前部LEDと後部LED45を消灯している時には、視認窓を通して視認されるハーフミラー35の面は鏡面として認識され、奥部を視認することはできない。
一方、ハーフミラー35の後方に位置する後部LED45だけを発光させた場合には、後方から前方へ向けて光が照射されるため、ハーフミラー35を介してその奥部に位置する透光部材42上の図柄を前方から視認することができる。
なお、ハーフミラー50は厳密な意味で透過させる光量と反射させる光量が同等である必要はなく、後部LED45からの光の一部がハーフミラーから前方に出射される構成であればよい。
透光部材42上には、例えば雪だるまを象った絵柄42aを表示する。絵柄の表示方法としては、例えばインク等の印刷、絵柄を印刷したシートの貼付、透光部材を構成する樹脂板面に刻印する等の方法を挙げることができる。この絵柄42aは、後部LED45から光を照射したときにハーフミラー35を介して前方から絵柄が視認される状態であればどのような形成方法であってもよい。
各分割電飾片22、23内の前部LED40及び後部LED45に対する給電は、図8に示すように後板81に形成した開口81bを介して制御装置から導入されたケーブルCを各アーム51、52に沿って配線した上で、各分割電飾片22、23内の前部LED40、後部LED45と接続することにより実現する。
次に、図1、図5乃至図7に基づいて本発明の電飾装飾体の動作について説明する。
まず、図1中に示すように電飾装飾体20のギミック完成体21は、開口部3aの下縁から更に下降することによって開口部から没した状態と、最下降位置から上昇することによって破線で示した中間位置に達した状態と、更に上昇することによって実線で示した最上昇位置に達した状態の各状態の間を昇降することができる。また、各状態において駆動機構50を作動させて分割電飾片22、23を開閉動作させることができる。
具体的にはギミック完成体21が図5(a)に示した最下降位置にある時には、ギミック完成体21は遊技盤面の開口部3aから退避した位置にあり、図5中に図示しない中間位置に上昇したときには開口部3aの下縁に沿った突出位置にあり、更に図5(b)に示した上昇位置にある時には開口部の上方位置に達する。
なお、図5(a)の状態では後部LED45が消灯状態にあり、且つ前部LED40が発光した状態にあるため、前方の遊技者からはハーフミラー35が鏡面として認識されており、内部の絵柄42aを視認することはできない。一方、図5(b)の状態では後部LED45が発光しており、透光部材42上の絵柄42aが明確に視認される。このように同じギミック完成体の内部の状況が鏡面状態から突然絵柄42aが表示された状態に移行するため、意外性を有した演出を実現できることとなる。
次に、図6は駆動機構50によってアーム51、52を開放させる動作を示した正面図であり、モータ等の駆動源によって操作レバー55を開放方向へ回動させると、図6(a)から(b)のように各アームが開放して各アーム先端の分割電飾片22、23が離間方向へ移動する。各アーム51、52が両ストッパ61aに当接することにより開放方向への動作が中止される。その後、操作レバー55を閉止方向へ回動させると、図6(c)に示すように各アーム51、52が閉止方向へ移動し、最後に各分割電飾片が図5に示した接合した状態に戻る。図6(a)(b)では後部LED45が発光した状態にあり、(c)では後部LEDが消灯し、且つ前部LED40が発光した状態にある。
なお、図7の背面図に示すように、駆動機構50は、図7(a)(b)の最下降位置においても、或いは(c)の最上昇位置においても、操作レバー55を開放方向へ操作することにより、ギヤ部53、54を回動させてアーム51、52を開放動作させることができる。
次に、図10(a)及び(b)は本発明の他の実施形態に係る電飾装飾体の構成を示す正面図、及び背面図であり、図11は図10(b)の要部拡大図であり、図12はその分解斜視図である。なお、図1乃至図9と同一部分には同一符号を付して説明する。
この実施形態に係る電飾装飾体20は、アーム51、52(分割電飾片)を昇降させつつ開閉するための駆動機構50の構成に特徴がある。この駆動機構50は、昇降用のモータ90と、モータ90の出力ギヤ91と噛合するラックギヤ72を備えた可動ガイド部材71と、可動ガイド部材71に搭載されて一方のアーム51のギヤ部53を駆動する回動用モータ95と、を備えた点が特徴的である。
昇降用のモータ90は、可動ガイド部材71を昇降させる手段であり、後板81の背面側に固定されると共にその出力ギヤ91を後板に設けた開口81cを介して前方へ突出させている。第2の固定ガイド部材65は厚肉の壁部65aを後板81の前面に固定されており、他方の壁部65bは短尺である。可動ガイド部材71は壁部65bと同じ側の端縁にラックギヤ72を有しており、このラックギヤ72は後板81に固定された第2の固定ガイド部材65の壁部65bと後板との間の隙間から外部に露出(突出)している。このため、モータ90の出力ギヤ91はラックギヤ72と噛合することができ、出力ギヤ91の正逆回転時に可動ガイド部材71は第2の固定ガイド部材65に沿って昇降することができる。第2の固定ガイド部材65は、上下方向へ延びる長穴66を有しており、この長穴66内に可動ガイド部材71の前面から突設した下部突起71aを遊嵌させることにより可動ガイド部材の上下方向移動を安定化させている。
後板81の背面側に配置された回動用モータ95は、後板81に形成した上下方向へ延びる長穴81dを介して可動ガイド部材71の背面に螺子止め固定されており、可動ガイド部材71の背面によって下端部(軸穴53a、54a)を回動自在に軸支されたアーム51、52の各ギヤ部53、54の一方と出力ギヤ56が噛合することにより、両アームを開閉動作させることができる。なお、符号97は、モータ95と可動ガイド部材71の背面との間のギャップを確保するためのスペーサである。
各モータ90、95は、制御装置によってオンオフ制御され、所定のタイミングにてアーム51、52及び分割電飾片22、23を昇降させたり、開閉させたり、分割電飾片内のLEDを任意のタイミングで点灯、消灯させる。
この電飾装飾体によれば、シンプル、且つ占有スペースをとらないコンパクトな構造でありながら、ギミックの変形による演出に加えて、ハーフミラー、図柄、LEDを有効に活用して電飾効果を発揮することができる。即ち、前部LEDのみを発光させた場合にはその光はハーフミラーで反射するため、前方からハーフミラーを視認した場合には鏡面として見える。一方、後部LEDのみを発光させた場合にはハーフミラーと後部LEDとの間に位置する像を前方から視認することができる。従って、シンプル且つコンパクトな構成でありながら、各LEDを点灯制御するだけの操作により、ギミック内に視認される状況を急激に変化させて演出効果を高めることが可能となる。
次に、図13(a)及び(b)は本発明の電飾装飾体の他の構成例を示す正面図、及び側部縦断面図であり、この電飾装飾体20は、プリント基板46、及び蓋47に夫々互いに連通する透光領域(貫通穴、或いは透明部)46A、47Aを形成することにより、視認窓31から内部を視認した場合に、この透光領域46A、47Aを介して背面側に位置する図柄表示装置9の液晶画面を認識できるように構成されている。つまり、各分割装飾片22、23を構成する各プリント基板46、及び蓋47に夫々透光領域46A’、47A’を形成することにより、図1に示すように2つの分割電飾片22、23が近接した状態にある時に、大きな開口面積を有した透光領域46A、47Aが形成される。この透光領域46A、47Aの背後には図柄表示装置9の液晶画面が位置しているため、透光領域46A、47Aに対応する液晶画面に「愛している」等の文字や、その他の図柄を表示することにより、電飾装飾体の動作、図柄42a、LEDの点滅等の保管の構成要素による演出と併せた多用な演出効果を発揮させることが可能となる。
なお、透光領域46A、47Aは、プリント基板46、蓋47に夫々設けた貫通穴であってもよいし、透明部(半透明を含む)であってもよい。蓋47全体を予め透明としてもよいが、各LED40、45からの発光による演出効果(絵柄42aを強調する効果)を発揮させるためには、蓋47は反射率の高いミラーであったり、逆に反射率の低い材料であることが好ましいので、透光領域46Aに対応する蓋47の領域だけを透光領域とするのが好ましい。
また、蓋47は必須ではなく、蓋47を設けない場合には、透光領域はプリント基板46のみに設けることとなる。
図示の例では、プリント基板46を各絵柄42aの外側に相当する位置にのみ配置し、透明部材42の背面の大半を蓋47と直接対面させた例を示したが、プリント基板の面積、即ち透光領域46Aの面積は任意に設定することができ、種々のバリエーションが可能である。
図示した例では、絵柄42aを回避した部位に透光領域46A、47Aを形成したが、絵柄を含む部位に透光領域を形成してもよい。また、図示した透光領域は比較的広い面積に渡って形成したが、透光領域を小面積とし、これを散点状に配置して、液晶画面上の映像、発光等を各透光領域を介して視認できるように構成してもよい。
また、各分割装飾片22、23に透光領域46A’、47A’が形成されているため、分割装飾片が接近している場合のみならず、離間している状態においても透光領域を介して背面側の液晶画面上の映像を視認させるようにすることができる。
このように本実施形態では、透光部材42の後方に配置されるプリント基板46に透光領域を設けて電飾装飾体の背面側に位置する他の盤面部品を視認するように構成した。これにより、背面側の盤面部品の動作、映像とのコラボレーションを実現することが可能となる。
また、アーム及び分割電飾片の移動方向は上下方向に限らず、横方向、斜め方向等、任意の方向に直線移動する構成であってもよい。
上記実施形態では、ギミック完成体を2つの分割電飾片から構成したが、これは一例に過ぎず、本発明の電飾装飾体は3個以上の分割電飾片を用いて構成してもよい。
また、本発明の電飾装飾体は、遊技盤3に装備されることによって遊技盤ユニットを構成する。遊技盤ユニットは、パチンコ遊技機、スロットマシン等の遊技機に適用することができる。
1…パチンコ遊技機、2…枠、3…遊技盤、3a…開口、4…皿部、5…発射レバー、6…操作部、10…普通図柄表示装置、11…可変入賞装置、12…ゲート、13…大入賞口、14…上始動ポケット、15…風車、16…普通入賞口、17…電動式チューリップ、18…アウト口、20…電飾装飾体、21…ギミック完成体、22、23…分割電飾片、30…中空ケース、31…視認窓、35…ハーフミラー、40…前部LED、42…透光部材、42a…絵柄、45…後部LED、46…プリント基板、47…蓋、46A、47A…透光領域、46A’、47A’…透光領域、50…ハーフミラー、50…駆動機構、51…アーム、51、52…アーム、53…ギヤ部、53a…軸穴、54…ギヤ部、55…操作レバー、56…出力ギヤ、60…支持機構、61…固定ガイド部材、61a…ストッパ、65…固定ガイド部材、65a…壁部、65b…壁部、66…長穴、70…可動ガイド部材、70a…下部突起、70b…回動軸、71…可動ガイド部材、71a…下部突起、72…ラックギヤ、80…前板、81…後板、81a…長穴、81b…開口、81c…開口、81d…長穴、90…モータ、91…出力ギヤ、95…昇降用モータ、95…回動用モータ

Claims (5)

  1. 接近した位置と離間した位置との間を進退自在に支持され、接近位置にあるときに完成体を形成する複数の分割電飾片と、該各分割電飾片を接近・離間させる駆動機構と、を備えた電飾装飾体であって、
    前記各分割電飾片は、中空のケースと、該ケース前面に配置された視認窓と、該視認窓の後方に離間配置されたハーフミラーと、該視認窓と該ハーフミラーとの間に配置された前部LEDと、該ハーフミラーの後方に配置され任意の図柄を象った透光部材と、該透光部材の後方に配置された後部LEDと、を夫々備えていることを特徴とする電飾装飾体。
  2. 前記駆動機構は、前記各分割電飾片から夫々延びたアームと、各アームの他端部に一体化されて互いに噛合するギヤ部と、一方のギヤ部を回転させる駆動源と、前記各アームを前記各ギヤ部の軸心を中心として回動自在に軸支すると共に両アームが並行となった状態で所定の方向へ直線的に進退自在にガイドする支持機構と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の電飾装飾体。
  3. 前記後部LEDを搭載するプリント基板に透光領域を設けたことを特徴とする請求項1、又は2に記載の電飾装飾体。
  4. 請求項1、2、又は3に記載の電飾装飾体と、遊技盤とを備えたことを特徴とする遊技盤ユニット。
  5. 請求項4に記載の遊技盤ユニットを備えたことを特徴とするパチンコ遊技機。
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