JP2010233561A - 氷菓子および氷菓子原料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 牛乳と、大豆から豆乳を絞りとった後のおからを摩砕してペースト状にしたおから原料と、米粉と、を加えて微温湯攪拌して溶解混合物を生成し、その溶解混合物に水酸化物を添加した後、これを冷却して凝固成形して得ることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
消化吸収率が向上することから、氷菓子を食したときにおから原料の栄養素の取り込みが効率的に行われる。また、穀類や豆類は、比較的無味無臭のものが多く、氷菓子のような
甘美な味覚を呈する食品に混合しても食べ易さを損ねないことから、多彩な味付けの氷菓子を提供できるようになる。さらに、本発明のうち請求項6乃至8に発明のように、請求項1乃至5に記載する氷菓子は、氷菓子原料としても提供できる。
本実施形態では氷菓子としてソフトクリームを製造するものであり、おもな原料として、牛乳、豆乳、おから、米粉の各原料を使用するものであるが、牛乳に対して後述するソフトクリーム製造に要する各成分を加えてソフトクリームベース分を生成する。
ここで、前述した使用各原料のうち「おから原料」と「ソフトクリームベース分」について具体的に説明する。
『おから原料』
おから3000重量部に水15000重量部を加えて5分間煮沸し、濾過布で含水率90パーセントまで絞り、さらに9000重量部の水により洗浄してもう一度含水率90%まで絞った初期原料を作成する。その初期原料に3000重量部の水を加えて攪拌し、電動式摩砕機にかけて摩砕することでペースト状の「おから」原料を生成した(特許第3683184号公報参照)。
『ソフトクリームベース分』
・主原料
牛乳1000cc、生クリーム250cc、グラニュー糖300g、卵黄8個、バニラエッセンス1gを主成分とする。
・ソフトクリームベース分の生成までの過程
(1) 上記した牛乳1000cc、生クリーム250cc、グラニュー糖200gを収容器(第1収容器)に入れて約50〜60℃で加熱する。
(2) 別の収容器(第2収容器)に卵黄4個とグラニュー糖100gを入れて攪拌する。
(3) (1)の工程で生成された混合物を第2収容器に少しずつ投入して段階的に混合する。
(4) (3)の工程で生成された混合物を濾し器に投入して成分を整える。
(5) (4)の工程でペースト状になった段階で約18〜20℃の環境で放冷し、バニラエッセンスを投入してソフトクリームベース分の生成が完了する。
本実施によるソフトクリームは、上述のソフトクリームベース分1000cc、米粉150g、おから原料50gを主原料とする。
第一の工程として、米粉150gを500ccの蒸留水で攪拌して溶解させる。
第二の工程として、第一の工程で得られた米粉溶解物を60℃となるまで約3分間加熱して水分を飛ばし、粘性が出るまで攪拌する。
第三の工程として、第二の工程における加熱時の余熱を利用して約30〜40℃に放冷
されるまで米粉溶解物を攪拌し、米粉溶解物をペースト状にする。
第四の工程として、上記ソフトクリームベース分1000cc、おから原料50gを加え、さらに、第一〜第三の工程で得られた米粉溶解物を加えて攪拌し、クリーム状の混合物を生成する。
以上、第一〜第四の工程を経て得られた混合物をソフトクリーム製造機に投入してコーン等に盛り付けることで、ソフトクリームを製造が完了する。
『ソフトクリームベース分』
・主原料
豆乳600cc、牛乳400cc、生クリーム250cc、グラニュー糖300g、卵黄10個、バニラエッセンス1gを主成分とする。
・ソフトクリームベース分の生成までの過程
(1) 上記した豆乳600cc、牛乳400cc、生クリーム250cc、グラニュー糖200gを収容器(第1収容器)に入れて約50〜60℃で加熱する。
(2) 別の収容器(第2収容器)に卵黄5個とグラニュー糖100gを入れて攪拌する。
(3) (1)の工程で生成された混合物を第2収容器に少しずつ投入して段階的に混合する。
(4) (3)の工程で生成された混合物を濾し器に投入して成分を整える。
(5) (4)の工程でペースト状になった段階で約18〜20℃の環境で放冷し、バニラエッセンスを投入してソフトクリームベース分の生成が完了する。
本実施によるソフトクリームは、上述のソフトクリームベース分1000cc、米粉150g、おから原料50g、小麦粉60gを主原料とする。
第一の工程として、米粉150gを500ccの蒸留水で攪拌して溶解させる。
第二の工程として、第一の工程で得られた米粉溶解物を60℃となるまで約3分間加熱して水分を飛ばし、粘性が出るまで攪拌する。
第三の工程として、第二の工程における加熱時の余熱を利用して約30〜40℃に放冷
されるまで米粉溶解物を攪拌し、米粉溶解物をペースト状にする。
第四の工程として、上記ソフトクリームベース分1000cc、おから原料50g、小麦粉60gを加え、さらに、第一〜第三の工程で得られた米粉溶解物を加えて攪拌し、クリーム状の混合物を生成する。
以上、第一〜第四の工程を経て得られた混合物をソフトクリーム製造機に投入してコーン等に盛り付けることで、ソフトクリームを製造が完了する。
まず、穀類としては、具体的に米、麦、とうもろこし、そば、あわ、ひえなどの雑穀を含む一般的な品目が挙げられる。そして、上記の穀類は、外皮と胚芽と胚乳とからなっており、外皮と胚芽には、タンパク質、ビタミン、リン、脂質が多く含まれている。ところが、外皮と胚芽は胚乳に比べて固く、独特の風味を有するため、食品として摂取する場合には、精白することで取り除かれていた。このような無駄をなくすため、穀類を摩砕して細粉化し、さらにペースト状のおから原料とのり状をなす米粉に混合することで、ソフトクリームとしては違和感のある歯ごたえが消えておから原料と同様のペースト状態となり、混合練成によりのり状をなす米粉を介しておから原料の粘性が保たれたままソフトクリームベース分と絡み合うことで、穀類を加えない前の状態と同様に溶けにくく、しかも、滑らかな触感を呈して食べやすくなる。
Claims (8)
- 牛乳と、大豆から豆乳を絞りとった後のおからを摩砕してペースト状にしたおから原料と、米粉と、を加えて微温湯攪拌して溶解混合物を生成し、その溶解混合物に水酸化物を添加した後、これを冷却して凝固成形して得ることを特徴とする氷菓子。
- 前記米粉とともに小麦粉を加えたことを特徴とする請求項1記載の氷菓子。
- 前記牛乳とともに豆乳を加えたことを特徴とする請求項1又は2記載の氷菓子。
- おから原料に穀類を加えて混合したことを特徴とする請求項1、2又は3記載の氷菓子。
- おから原料に豆類を加えて混合したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の氷菓子。
- 牛乳と、豆乳と、大豆から豆乳を絞りとった後のおからを摩砕してペースト状にしたおから原料と、米粉と、小麦粉と、を加えて微温湯攪拌して得ることを特徴とする氷菓子原料。
- 穀類を摩砕し、おから原料と混合してペースト状にしたことを特徴とする請求項6記載の氷菓子原料。
- 豆類を摩砕し、おから原料と混合してペースト状にしたことを特徴とする請求項6又は7記載の氷菓子原料。
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