JP2010104984A - ポリスルホン系中空糸膜モジュールおよび製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリスルホン系中空糸膜が内蔵されたモジュールであって、ポリスルホン系中空糸膜の長手方向における端面近傍および中央部付近の機能層表面での、1730cm−1 付近のエステル基C=O由来の赤外吸収ピーク強度(ACO)の1580cm−1付近のポリスルホン系ポリマーのベンゼン環C=C由来の赤外吸収ピーク強度(ACC)に対する比(ACO)/(ACC)が、平均値0.005以上、かつ0.001以下の測定点の割合が10%以下であることを特徴とするポリスルホン系中空糸膜モジュール。
【選択図】図1
Description
1.ポリスルホン系中空糸膜が内蔵されたモジュールであって、ポリスルホン系中空糸膜の長手方向における端面近傍および中央部付近の機能層表面での、1730cm−1 付近のエステル基C=O由来の赤外吸収ピーク強度(ACO)の1580cm−1付近のポリスルホン系ポリマーのベンゼン環C=C由来の赤外吸収ピーク強度(ACC)に対する比(ACO)/(ACC)が、平均値0.005以上かつ0.001以下の測定点の割合が10%以下であることを特徴とするポリスルホン系中空糸膜モジュール。
2.前記(ACO)/(ACC)が平均値0.5以下であることを特徴とする前記1に記載のポリスルホン系中空糸膜モジュール。
3.前記エステル基C=Oが、ポリマー由来であることを特徴とする前記1または2に記載のポリスルホン系中空糸膜モジュール。
4.前記エステル基C=Oの由来となるポリマーが、カルボン酸ビニルエステル、アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルから選ばれる少なくともひとつのユニットを有することを特徴とする前記3に記載のポリスルホン系中空糸膜モジュール。
5.前記エステル基C=Oの由来となるポリマーにおけるエステル基含有ユニットの比が0.3以上であることを特徴とする前記3または4に記載のポリスルホン系中空糸膜モジュール。
6.前記エステル基が、ポリ酢酸ビニルおよび/または酢酸ビニルとビニルピロリドン共重合体に由来することを特徴とする前記3〜5のいずれかに記載のポリスルホン系中空糸膜モジュール。
7.前記機能層表面での、1660cm−1 付近のビニルピロリドン基由来の赤外吸収ピーク強度(ANCO)の1580cm−1付近のポリスルホンのベンゼン環C=C由来の赤外吸収ピーク強度(ACC)に対する比(ANCO)/(ACC)が、平均値0.4以上、かつ0.25以下の測定点の割合が10%以下であることを特徴とする前記1〜6に記載のポリスルホン系中空糸膜モジュール。
8.前記ポリスルホン系中空糸膜を構成する全元素に対する窒素原子の濃度が0.01重量%以上、0.1重量%以下であることを特徴とする前記1〜7のいずれかに記載のポリスルホン系中空糸膜モジュール。
9.血液浄化用であることを特徴とする前記1〜8のいずれかに記載のポリスルホン系中空糸膜モジュール。
10.ポリスルホン系中空糸膜モジュールに内蔵された中空糸膜を、中空糸膜の乾燥重量に対して0.2重量倍以上、6重量倍以下のビニルピロリドンと酢酸ビニルの共重合体水溶液に湿潤した状態として放射線照射を行うことを特徴とするポリスルホン系中空糸膜モジュールの製造方法。
1.中空糸膜モジュールの作製(中空糸膜モジュールの概要は図1の通り)
(1)ポリスルホン/ポリビニルピロリドン混合中空糸膜
ポリスルホン(アモコ社 Udel−P3500)16重量部、ポリビニルピロリドン(インターナショナルスペシャルプロダクツ社;以下ISP社と略す)K30 2重量部、ポリビニルピロリドン(ISP社K90)2重量部をジメチルアセトアミド79部、水1部を加熱溶解し、製膜原液とした。
この製膜原液を環状スリット部の外径0.3mm、内径0.2mmのオリフィス型二重円筒型口金の外側の管より吐出した。注入液としてN,N’−ジメチルアセトアミド60重量部および水40重量部からなる溶液を内側の管より吐出した。吐出された製膜原液は、乾式長350mm、温度30℃、相対湿度78%RHのドライゾーン雰囲気を通過した後、水100%、温度40℃の凝固浴に導かれ、60〜75℃で90秒の水洗工程、130℃で2分の乾燥工程を通過させ、160℃のクリンプ工程を経て得られた中空糸膜を巻き取り束とした。中空糸膜の内径は200μm、外径は280μmであった。中空糸膜の内表面積が1.6m2になるように、中空糸膜をケースに充填し、かつ中空糸膜の両端をポッティングによりケース端部に固定し、ポッティング材の端部の一部をカッティングすることで両端の中空糸膜を両面開口させて、中空糸膜モジュール1とした。
(2)ポリスルホン中空糸膜
ポリスルホン(アモコ社 Udel−P3500)18重量部をジメチルアセトアミド81部、水1部を加熱溶解し、製膜原液とした。
(3)ポリエーテルスルホン/ポリビニルピロリドン混合中空糸膜
ポリエーテルスルホン19重量部、ポリビニルピロリドン(ISP社製)K90 3重量部、ジメチルアセトアミド74部、水4部を加熱溶解し、製膜原液とした。
(4)注入液へのエステル基含有ポリマー添加検討
ポリスルホン(アモコ社 Udel−P3500)18重量部、ポリビニルピロリドン(ISP社)K30 9重量をジメチルアセトアミド72重量部、水1重量部を加熱溶解し、製膜原液とした。
(5)クロロアセトアミドメチル化ポリスルホン含有中空糸膜
7.13重量%に調製したポリスルホン(アモコ社 Udel−P3500)のニトロベンゼン溶液175.3gを8℃に冷却し、これに別に−5℃で30分間撹拌することにより調製した5.30重量%のN−メチロール−2−クロロアセトアミドの硫酸溶液を33g添加し反応を8℃で行ない、クロロアセトアミドメチル化ポリスルホン(クロロアミドメチル基置換度0.39)を得た。
(6)ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体含有中空糸膜(1)
ポリスルホン(アモコ社 Udel−P3500)18重量部、ビニルピロリドン/酢酸ビニル(6/4)共重合体(BASF社製、VA64)9重量をジメチルアセトアミド72重量部、水1重量部とともに加熱溶解し、製膜原液とした。
(7)ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体含有中空糸膜(2)
ポリスルホン(アモコ社 Udel−P1700)17重量部、ポリエチレングリコール(分子量600)ビニルピロリドン/酢酸ビニル(6/4)共重合体(BASF社製、VA64)1.7重量を溶解し、製膜原液とした。
2.測定方法
(1)赤外吸収スペクトルの測定方法
中空糸膜を片刃で半円筒状にそぎ切り、超純水でリンスした後、室温、0.5Torrにて10時間乾燥させた。この乾燥中空糸膜の内表面をJASCO社製IRT−3000の顕微ATR法により測定した。測定は視野(アパーチャ)を100μm×100μmとし、測定範囲は3μm×3μmで積算回数を30回、縦横各5点の計25点で測定を行った。得られたスペクトルの波長1549〜1620cm−1で、基準線を引き、その基準線とスペクトルの正部分で囲まれた部分のピーク面積をポリスルホンのベンゼン環C=C由来の赤外吸収ピーク面積ACCとした。同様に、1711〜1759cm−1で、基準線を引き、エステル基C=O由来の赤外吸収ピーク面積ACOとした。さらに、得られたスペクトルのうち、1660cm−1付近にビニルピロリドン基のアミド結合由来のピークが現れるので、1620〜1711cm−1で基準線を引き、アミド基NCO由来の赤外吸収ピーク面積ANCOとした。
(2)中空糸膜内表面のエステル基量測定
中空糸膜内表面のエステル基量は、X線光電子分光法(XPS)によって測定した。測定装置、条件としては、以下の通り。
励起X線: monochromatic Al Kα1,2 線(1486.6eV)
X線径: 0.15mm
光電子脱出角度: 90 °(試料表面に対する検出器の傾き)
C1sのCHやC−Cのメインピーク(285eV付近)から+4.0〜4.2eVに現れるピークが、エステル基(COO)由来のピークであるため、ピーク分割を行った後、全元素(水素原子は検出できないので、水素原子以外の全元素)に対する該ピーク面積の割合を算出し、エステル基由来の炭素量(原子数%)を算出する。より具体的には、C1sには、主にCHx,C−C,C=C,C−S由来の成分、主にC−O,C−N由来の成分、π-π*サテライト由来の成分、C=O由来の成分、COO由来の成分の5つの成分から構成される。従って、5つ成分でピーク分割を行う。COO由来の成分は、CHxやC−Cのメインピーク(285eV付近)から+4.0〜4.2eVに現れるピークである。この各成分のピーク面積比は、小数点第2桁目を四捨五入し、算出する。エステル基由来の炭素量(原子数%)は、C1sの炭素量(原子数%)から、COO由来の成分のピーク面積比を乗じることで求める。なお、ピーク分割の結果、0.4%以下であれば、検出限界以下とした。
(3)中空糸膜内表面のビニルピロリドンユニット量測定
中空糸膜内表面のビニルピロリドンユニット量は、XPSによって測定した。測定装置としてESCALAB220iXLを用い、サンプルを装置にセットして、X線の入射角に対する検出器の角度は90度にて測定を行った。中空糸膜を片刃で半円筒状にそぎ切り、中空糸膜の内表面を測定した。測定サンプルは、超純水でリンスした後、室温、0.5Torrにて10時間乾燥させた後、測定に供した。
表面ビニルピロリドンユニット量(重量%)=a×100/(a×111+b×442)
(4)中空糸膜のヒト血小板付着試験方法
18mmφのポリスチレン製の円形板に両面テープを貼り付け、そこに中空糸膜を固定した。貼り付けた中空糸膜を片刃で半円筒状にそぎ切り、中空糸膜の内表面を露出させた。中空糸内表面に汚れや傷、折り目などがあると、その部分に血小板が付着し、正しい評価ができないことがあるので注意を要する。筒状に切ったFalcon(登録商標)チューブ(18mmφ、No.2051)に該円形板を、中空糸膜を貼り付けた面が、円筒内部にくるように取り付け、パラフィルムで隙間を埋めた。この円筒管内を生理食塩水で洗浄後、生理食塩水で満たした。人間の静脈血を採血後、直ちにヘパリンを50U/mlになるように添加した。前記円筒管内の生理食塩水を廃棄後、前記血液を、採血後10分以内に、円筒管内に1.0ml入れて37℃にて1時間振盪させた。その後、中空糸膜を10mlの生理食塩水で洗浄し、2.5%体積グルタルアルデヒド生理食塩水で血液成分の固定を行い、20mlの蒸留水にて洗浄した。洗浄した中空糸膜を常温0.5Torrにて10時間減圧乾燥した。この中空糸膜を走査型電子顕微鏡の試料台に両面テープで貼り付けた。その後、スパッタリングにより、Pt−Pdの薄膜を中空糸膜表面に形成させて、試料とした。この中空糸膜の内表面をフィールドエミッション型走査型電子顕微鏡(日立社製S800)にて、倍率1500倍で試料の内表面を観察し、1視野中(4.3×103μm2)の付着血小板数を数えた。中空糸長手方向における中央付近で、異なる10視野での付着血小板数の平均値を血小板付着数(個/4.3×103μm2)とした。中空糸の長手方向における端の部分は、血液溜まりができやすいため付着数の計測対象からはずした。
(5)β2−ミクログロブリン クリアランス(β2−MG CL)測定
中空糸膜の性能評価として、β2−ミクログロブリンのクリアランスを測定した。β2−ミクログロブリンは、透析治療において、除去対象となるタンパク質であり、近年では、そのクリアランスが、膜の性能指標としてよく使われているので、本実施例においても、その値を指標とした。
(3)式において、CO=β2−ミクログロブリンクリアランス(ml/min)、CBi=Bi液におけるβ2−ミクログロブリン濃度、CBo=Bo液におけるβ2−ミクログロブリン濃度、QB=Biポンプ流量(ml/min)である。
(6)重量平均分子量測定
親水性ポリマーの重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィにて測定した。親水性ポリマー水溶液0.1wt%をマイショリディスク(水系、東ソー社製)でろ過して、水溶液中のゴミなどを取り除いた。測定条件は下記の通り。重量平均分子量の検量線としてはポリエチレングリコールを用いた。
カラム:TSKgel GMPWXL
溶媒:0.1mol/L 硝酸リチウム、水/メタノール:50vol/50vol
流速:0.5ml/min
カラム温度:40℃
(7)透水性能の測定
中空糸両端部を封止したガラス管ミニモジュール(本数36本:有効長10cm)の中空糸内側に水圧100mmHgをかけ、外側へ流出してくる単位時間当たりの濾過量を測定した。透水性能(UFR)は下記の式で算出した。
ここで、Qw:濾過量(mL)、T:流出時間(hr)、 P:圧力(mmHg)、A:中空糸膜内表面積(m2)
実施例1〜8および比較例1〜4は中空糸膜モジュール1を用いた。
(8)残血性の評価
残血糸とは、返血操作後に血液が残った中空糸のことを言い、下記のようなモデル実験を行うことにより、中空糸膜モジュールの残血性を評価することができる。
(9)親水性ポリマーの溶出量測定
中空糸膜モジュールの中空内側を室温の超純水700mlで洗浄し、外側を室温の超純水2500mlで洗浄した後、再び内側を室温の超純水300mlで洗浄し、膜に付着している親水性ポリマーを洗い流した。その後、血液側を37℃に加温した4000mlの超純水で流速200ml/minで4時間灌流した。その後、灌流液を200倍に濃縮し、GPC(ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー)にて測定した。その値から、潅流液中に溶出した親水性ポリマーの総量を算出した。
(実施例1)
ビニルピロリドン/酢酸ビニル(7/3)共重合体(BASF社製、以下、VA73)0.1重量%水溶液を中空糸膜モジュール1の血液側入口(Bi)から血液側出口(Bo)に500mL/minで1分間通液した。次に血液側入口(Bi)から透析液側入口(Di)に500mL/minで1分間通液することで、中空糸膜の内表面にVA73を集積させた。この時の中空糸膜内部に入り込んだVA73を、内表面により集積させるために、100kPaの圧縮空気で透析液側から血液側へ充填液を押しだした。この後、血液側の充填液をブローし、中空糸膜のみに水溶液が保持された状態にした。さらに窒素で透析液側、血液側それぞれを各1分間ブローし、モジュール内を窒素で置換した後、該モジュールに25kGyのγ線を照射した。モジュール内の酸素濃度は0.6%であった。
(実施例2)
ビニルピロリドン/酢酸ビニル(6/4)共重合体(BASF社製、VA64、)0.1重量%水溶液を中空糸膜モジュール1の血液側入口(Bi)から血液側出口(Bo)に500mL/minで1分間、通液した。次に血液側入口(Bi)から透析液側入口(Di)に500mL/minで1分間、通液することで、中空糸膜の内表面に、VA64を集積させた。この時の中空糸膜内部に入り込んだVA64を内表面に、より集積させるために、100kPaの圧縮空気で透析液側から血液側へ充填液を押しだした。この後、血液側の充填液をブローし、中空糸膜のみに水溶液が保持された状態にした。さらに窒素で透析液側、血液側それぞれを各1分間ブローし、モジュール内を窒素で置換した後、該モジュールに25kGyのγ線を照射した。モジュール内の酸素濃度は0.7%であった。
(実施例3)
ビニルピロリドン/酢酸ビニル(6/4)共重合体(BASF社製、VA64)0.01重量%水溶液を用いた以外は、実施例2と同様の操作を行った。モジュール内の酸素濃度は0.8%であった。
(実施例4)
ビニルピロリドン/酢酸ビニル(6/4)共重合体(BASF社製、VA64)0.001重量%とエタノール0.1重量%の混合水溶液を用いた以外は、実施例2と同様の操作を行った。モジュール内の酸素濃度は0.7%であった。
(実施例5)
ビニルピロリドン/酢酸ビニル(6/4)共重合体(BASF社製、VA64)0.001重量%とヘキサノール0.1重量%の混合水溶液を用いた以外は、実施例2と同様の操作を行った。モジュール内の酸素濃度は0.7%であった。結果は表1の通りであった。すなわち、抗酸化剤であるヘキサノールを共存させることで、VA64濃度を低減しても血小板付着抑制を達成しつつ、高い透水性、β2−ミクログロブリン除去性能を達成できることが示された。
(実施例6)
ビニルピロリドン/酢酸ビニル(6/4)共重合体(BASF社製、VA64)0.0005重量%とエタノール0.1重量%の混合水溶液を用いた以外は、実施例2と同様の操作を行った。モジュール内の酸素濃度は0.7%であった。結果は表1の通りであった。
(実施例7)
ビニルピロリドン/酢酸ビニル(5/5)共重合体(BASF社製)0.01重量%水溶液を用いた以外は、実施例2と同様の操作を行った。モジュール内の酸素濃度は0.7%であった。中空糸膜内表面および外表面についてXPS測定を行ったところ、エステル基由来の炭素量は内表面が5.2(原子数%)、外表面が2.2(原子数%)であった。その他の結果は表1の通りであった。血小板付着抑制を達成しつつ、高い透水性、β2−ミクログロブリン除去性能を達成できたが、外表面にエステル基が2.2(原子数%)検出されており、実施例1や3、4に比べて、やや透水性が低かった。
(実施例8)
ポリ酢酸ビニル0.008重量%の60vol%メタノール水溶液を中空糸膜モジュール1の血液側入口(Bi)から血液側出口(Bo)に500mL/minで1分間、通液した。次に血液側入口(Bi)から透析液側入口(Di)に500mL/minで1分間、通液した後、純水を上記と同様に通液させ、メタノールを置換した。次に100kPaの圧縮空気で透析液側から血液側へ充填液を押しだした。この後、血液側の充填液をブローし、中空糸膜のみに水溶液が保持された状態にした。さらに窒素で透析液側、血液側それぞれを各1分間ブローし、モジュール内を窒素で置換した後、該モジュールに25kGyのγ線を照射した。モジュール内の酸素濃度は0.6%であった。該モジュールの中空糸を切り出し、血小板付着試験を行った。結果は表1の通りであった。すなわち、中空糸膜内表面にポリ酢酸ビニル量が多く存在するために、中空糸膜の透水性は、やや低かったが、高い血小板付着抑制性を示した。
(比較例1)
水を用いた以外は、実施例2と同様の操作を行った。モジュール内の酸素濃度は0.7%であった。なお、エステル基ユニットを含んでいないにも関わらず、ACO/ACCの値がわずかに出ているのは、ノイズを拾っているためである。該モジュールについて、残血性の評価を行った結果、残血糸は35本と多かった。中空糸膜内表面および外表面についてXPS測定を行ったところ、エステル基由来の炭素量は内表面、外表面ともに検出されなかった。その他の各種試験を行った結果を表1に示した。すなわち、血小板が付着する膜であった。
(比較例2)
ビニルピロリドン/酢酸ビニル(6/4)共重合体(BASF社製、VA64)0.001重量%とエタノール0.1重量%の混合水溶液を用いた。窒素置換以外は、実施例2と同様の操作を行った。モジュール内の酸素濃度は19%であった。
(比較例3)
ビニルピロリドン/酢酸ビニル(6/4)共重合体(BASF社製、VA64)0.0003重量%とエタノール0.1重量%の混合水溶液を用いた以外は、実施例2と同様の操作を行った。モジュール内の酸素濃度は0.9%であった。結果は表1の通りであった。
(比較例4)
ポリビニルピロリドン(BASF社製)K90 0.1重量%とエタノール0.1重量%の混合水溶液を用いた以外は、実施例2と同様の操作を行った。モジュール内の酸素濃度は0.9%であった。該モジュールについて、残血性の評価を行った結果、残血糸は37本と多かった。その他の結果は表1の通りであった。すなわち、中空糸膜内表面の親水性ホモポリマー量を上げただけでは、血小板付着を抑制できなかった。
(比較例5)
ポリビニルアルコール(ケン化度98%、分子量1万)0.01重量%水溶液を用いた以外は、実施例2と同様の操作を行った。モジュール内の酸素濃度は0.9%であった。結果は表1の通りであった。
(比較例6)
ビニルピロリドン/スチレン(9/1)共重合体(ISP社)0.01重量%水溶液を用いた以外は、実施例2と同様の操作を行った。モジュール内の酸素濃度は0.9%であった。結果は表1の通りであった。すなわち、親水性のビニルピロリドンと疎水性のスチレンの共重合体を用いただけでは血小板付着を抑制できず、エステル基が重要であることがわかった。
下記実施例9、10および比較例7においては中空糸膜モジュール2を用いた。
(実施例9)
ビニルピロリドン/酢酸ビニル(6/4)共重合体(BASF社製、VA64)0.01重量%水溶液を中空糸膜モジュール2の血液側入口(Bi)から血液側出口(Bo)に500mL/minで1分間通液した。次に血液側入口(Bi)から透析液側入口(Di)に500mL/minで1分間通液することで、中空糸膜の内表面にVA64を集積させた。この時の中空糸膜内部に入り込んだVA64を、内表面により集積させるために、100kPaの圧縮空気で透析液側から血液側へ充填液を押しだした。この後、血液側の充填液をブローし、中空糸膜のみに水溶液が保持された状態にした。さらに窒素で透析液側、血液側それぞれを各1分間ブローし、モジュール内を窒素で置換した後、該モジュールに25kGyのγ線を照射した。モジュール内の酸素濃度は0.8%であった。該モジュールの中空糸を切り出し、血小板付着試験を行った。結果は表2の通りであった。また、後述の比較例7に比べて透水性が向上しているのは、ポリスルホンのみからなる疎水性の強い膜だったものに対して、VA64により親水性が付与されたためと考えられる。
(実施例10)
ビニルピロリドン/酢酸ビニル(6/4)共重合体(BASF社製、VA64)0.001重量%水溶液とエタノール0.1重量%の混合水溶液を用いた以外は、実施例9と同様の操作を行った。モジュール内の酸素濃度は0.9%であった。結果は表2の通りであった。
(比較例7)
水を用いた以外は、実施例9と同様の操作を行った。モジュール内の酸素濃度は0.8%であった。結果は表2の通りであった。
下記実施例11および比較例8,9においては中空糸膜モジュール3を用いた。
(実施例11)
ビニルピロリドン/酢酸ビニル(5/5)共重合体(BASF社製、VA55)0.001重量%水溶液を用いた以外は、実施例2と同様の操作を行った。モジュール内の酸素濃度は0.9%であった。結果は表3の通りであった。
(比較例8)
ポリエチレングリコール(分子量5万)0.01重量%水溶液を用いた以外は、実施例2と同様の操作を行った。モジュール内の酸素濃度は0.9%であった。結果は表3の通りであった。
(比較例9)
水を用いた以外は、実施例2と同様の操作を行った。モジュール内の酸素濃度は0.8%であった。結果は表3の通りであった。
下記の実施例12および比較例10については、注入液へのエステル基含有ポリマーの添加の比較(中空糸膜4,5)を行った。
(実施例12)
プラスチック管に中空糸膜4を36本通し、両端を接着剤で固定した有効長100mmのプラスチック管ミニモジュールを作製し、純水で十分に洗浄した。中空糸膜の内部および外側の水を圧空ブローにて抜き出した後、25kGyのγ線を照射した。γ線照射後、純水にて十分に洗浄した後、各種試験を行った。なお、中空糸膜の性能としては、以下の方法で、β2−ミクログロブリンのクリアランスを測定した。すなわち、濃度が5mg/Lになるように、β2−ミクログロブリンを37℃の牛血清に加えた。これを前記ミニモジュールの血液側に1mL/minで流し、透析液側に37℃の生理食塩液を20mL/minで流した。2時間循環させた後、血液側の牛血清と、透析液側の生理食塩液を全量回収してエスアールエル(株)に分析を依頼し、β2−ミクログロブリンの濃度を測定した。測定結果から1.8m2に換算したクリアランスを算出した。ミニモジュールでのβ2−ミクログロブリンのクリアランス測定は、実験毎の数値のばらつきがあるため、実験数を3回とし、平均値を採用した。数値は小数点第1位を四捨五入して計算した。その他の結果は表4の通りであった。
(比較例10)
プラスチック管に中空糸膜5を36本通し、実施例12と同様の操作を行い、得られた中空糸膜についても、同様の評価を行った。結果は表4の通りであった。すなわち、血小板がよく付着する表面であり、β2−ミクログロブリン除去性能も実施例12よりも低かった。
(実施例13)
アリルアミン塩酸塩47gをメタノール110gに溶解させ、酢酸ビニル103gを添加した。さらに、重合開始剤として、アゾビスイソブチロニトリル41gを添加した後、60℃に加熱し、24時間反応させた後、アゾビスイソブチロニトリル41gを追添し、さらに60℃で24時間反応させた。重合反応終了時、残存モノマーと単独重合体を除去し、アリルアミン塩酸塩−酢酸ビニル共重合体を得た。元素分析により、共重合体中のアリルアミン含有量は28モル%と計算された。
(比較例11)
プラスチック管にCAMPS含有中空糸膜(中空糸膜6)を36本通し、両端を接着剤で固定した有効長100mmのプラスチック管モジュールを作製し、純水で十分に洗浄した。次に、60重量%イソプロパノール水溶液(pH9.0に調整)を、中空糸膜モジュールの内側だけに通液し、室温で1時間静置させた。その後、純水で洗浄、置換した。該中空糸膜について、各種試験を行った。
(実施例14)
プラスチック管に中空糸膜7を36本通し、両端を接着剤で固定した有効長100mmのプラスチック管ミニモジュールを作製し、純水で十分に洗浄し、グリセリンを除去した。中空糸膜の内部および外側の水を圧空ブローにて抜き出した後、25kGyのγ線を照射した。γ線照射後、純水にて十分に洗浄した後、各種試験を行った。
(比較例12)
プラスチック管に中空糸膜8を36本通し、実施例13と同様の操作を行い、得られた中空糸膜についても、同様の評価を行った。結果は表6の通りであった。すなわち、血小板がよく付着する表面であり、β2−ミクログロブリン除去性能は実施例16におけるより低かった。これは、膜内表面のVA64存在分布にばらつきがあり、効果的に血小板の付着を抑制できない一方で、膜厚部分に対しては、多量のVA64が存在し、透水性が低くなってしまったためと考えられる。なお、該中空糸膜について、γ線を照射しなかった場合のACO/ACCは0.01、ACO/ACCが0.001以下の割合は15%であった。血小板付着数は60(個/4.3×103μm)であり、血小板の付着を十分に抑制できていなかった。
Claims (10)
- ポリスルホン系中空糸膜が内蔵されたモジュールであって、ポリスルホン系中空糸膜の長手方向における端面近傍および中央部付近の機能層表面での、1730cm−1 付近のエステル基C=O由来の赤外吸収ピーク強度(ACO)の1580cm−1付近のポリスルホン系ポリマーのベンゼン環C=C由来の赤外吸収ピーク強度(ACC)に対する比(ACO)/(ACC)が、平均値0.005以上かつ0.001以下の測定点の割合が10%以下であることを特徴とするポリスルホン系中空糸膜モジュール。
- 前記(ACO)/(ACC)が平均値0.5以下であることを特徴とする請求項1に記載のポリスルホン系中空糸膜モジュール。
- 前記エステル基C=Oが、ポリマー由来であることを特徴とする請求項1または2に記載のポリスルホン系中空糸膜モジュール。
- 前記エステル基C=Oの由来となるポリマーが、カルボン酸ビニルエステル、アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルから選ばれる少なくともひとつのユニットを有することを特徴とする請求項3に記載のポリスルホン系中空糸膜モジュール。
- 前記エステル基C=Oの由来となるポリマーにおけるエステル基含有ユニットの比が0.3以上であることを特徴とする請求項3または4に記載のポリスルホン系中空糸膜モジュール。
- 前記エステル基が、ポリ酢酸ビニルおよび/または酢酸ビニルとビニルピロリドン共重合体に由来することを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載のポリスルホン系中空糸膜モジュール。
- 前記機能層表面での、1660cm−1 付近のビニルピロリドン基由来の赤外吸収ピーク強度(ANCO)の1580cm−1付近のポリスルホンのベンゼン環C=C由来の赤外吸収ピーク強度(ACC)に対する比(ANCO)/(ACC)が、平均値0.4以上、かつ0.25以下の測定点の割合が10%以下であることを特徴とする請求項1〜6に記載のポリスルホン系中空糸膜モジュール。
- 前記ポリスルホン系中空糸膜を構成する全元素に対する窒素原子の濃度が0.01重量%以上、0.1重量%以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のポリスルホン系中空糸膜モジュール。
- 血液浄化用であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のポリスルホン系中空糸膜モジュール。
- ポリスルホン系中空糸膜モジュールに内蔵された中空糸膜を、中空糸膜の乾燥重量に対して0.2重量倍以上、6重量倍以下のビニルピロリドンと酢酸ビニルの共重合体水溶液に湿潤した状態として放射線照射を行うことを特徴とするポリスルホン系中空糸膜モジュールの製造方法。
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