JP2010171344A - Vacuum treatment device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、基板搬送手段を備えた真空搬送室に複数の真空処理室を接続した真空処理装置において、前記基板搬送手段を冷却するための技術である。 The present invention is a technique for cooling the substrate transfer means in a vacuum processing apparatus in which a plurality of vacuum processing chambers are connected to a vacuum transfer chamber provided with a substrate transfer means.
半導体デバイスの製造工程においては、半導体基板である半導体ウエハ(以下「ウエハ」という)にエッチング処理や成膜処理、アッシング処理等の所定の真空処理を施す工程があり、これらの工程を行う装置として、複数の真空処理室を共通の真空雰囲気の搬送室に接続し、この真空搬送室と常圧雰囲気の搬送室との間を、ロードロック室をなす予備真空室を介して接続するいわゆるマルチチャンバ方式の真空処理装置が知られている。 In the manufacturing process of semiconductor devices, there is a process of subjecting a semiconductor wafer (hereinafter referred to as “wafer”), which is a semiconductor substrate, to predetermined vacuum processing such as etching processing, film forming processing, and ashing processing. A so-called multi-chamber in which a plurality of vacuum processing chambers are connected to a common vacuum atmosphere transfer chamber, and the vacuum transfer chamber and a normal pressure atmosphere transfer chamber are connected via a spare vacuum chamber forming a load lock chamber A vacuum processing apparatus of the type is known.
このような真空処理装置を図15に示す。この装置では、キャリア10内のウエハは常圧雰囲気の搬送室11の第1の搬送アーム12により受け取られ、当該搬送アーム12により常圧雰囲気の予備真空室13に搬送される。次いで予備真空室13内の雰囲気が所定の真空雰囲気に切り替えられた後、ウエハは第2の搬送アーム14により受け取られ、真空搬送室15を介して所定の真空処理室16に搬入されて、ここで真空処理が施される。この後ウエハは、第2の搬送アーム14により真空搬送室15を介して真空雰囲気の予備真空室13に搬送され、予備真空室13内の雰囲気が常圧雰囲気に切り替えられた後、第1の搬送アーム12により搬送室11を介してキャリア10に戻されるようになっている。ここで前記第2の搬送アーム14としては例えば多関節アームが用いられ、ウエハWを保持する保持アームが、図示しないプーリとタイミングベルトとを備えた駆動機構により進退自在及び回転自在に駆動されるように構成されている。
Such a vacuum processing apparatus is shown in FIG. In this apparatus, the wafer in the
ところで前記真空処理室16では、チタンナイトライド(TiN)の成膜処理等、ウエハWに対して700℃〜800℃等の加熱雰囲気で真空処理を行う場合がある。前記成膜処理は、例えばヒータが内蔵された載置台上にウエハを載置して当該ウエハを加熱すると共に、真空処理室16内に成膜ガスを導入することにより行われる。この際、スループットプット向上のため、成膜処理が終了した高温状態のウエハを、第2の搬送アーム14により直ちに当該真空処理室16内から搬出し、次いで次のウエハWを当該真空処理室16内に搬入することが行われている。
In the
しかしながら載置台表面は高温であるため、搬送アーム14を当該載置台表面に接近させてウエハを受け取ると、保持アームが反るという現象が発生することが認められている。この現象は、ウエハ自体や載置台の熱が保持アームに伝熱して保持アーム自体が熱膨張したり、また前記熱が保持アームからタイミングベルトやプーリ等の駆動機構に伝熱し、これらに蓄熱されて、この結果タイミングベルトのテンションが変化すること等が原因となって発生すると考えられる。例えばウエハに対して700℃〜800℃の加熱雰囲気で真空処理を行う場合には、第2の搬送アーム14が真空処理室16からウエハを受け取り、予備真空室13に受け渡すまでは約15〜20秒程度であるが、この間に保持アームは180℃程度、駆動機構は80℃程度まで昇温することがわかっている。そしてこのように保持アームが反ると、予め設定されていたウエハの受け渡しの際の保持アームのクリアランスが変化し、保持アームがウエハに衝突したり、ウエハを所定の位置に受け渡すことができない等の動作不良の発生原因となる。
However, since the surface of the mounting table is hot, it is recognized that when the wafer is received with the
このような問題は、近年のスループット向上の要請から、真空処理室16内における処理時間の短縮化が図られ、これにより単位時間当たりのウエハWの処理枚数が増加し、第2の搬送アーム14の稼働頻度が増加したことから顕在化してきている。つまり第2の搬送アーム14の待機時間が減少し、当該搬送アーム14から放熱が十分行われないうちに、次のウエハWの搬送を行うため、処理を継続していくと当該搬送アーム14に徐々に熱が蓄積されていくことが問題となっている。
Such a problem is caused by the recent demand for throughput improvement, and the processing time in the
ここで前記保持アームの反りは、搬送アーム14への蓄熱を抑えることにより防止できると考えられるが、搬送アーム14の開発に当たっては、加工精度や動作精度が要求されるため、評価に非常に長い時間がかかる。従って搬送アームや装置を開発する観点からは、搬送アーム側には変更箇所が少ないことが好ましく、このような要請から、本発明者らは装置側に搬送アームを冷却する機構を設け、搬送アーム内部への蓄熱を抑えることについて検討している。
Wherein warping of the holding arms is believed to be prevented by suppressing the heat accumulation in the
ところで、特許文献1には、基板搬送ロボットにおける上段アームと下段アームとの間に冷却板を設けることにより、上段アームと下段アームや、これらアームに保持される基板間の熱的影響を抑え、基板の温度管理を精密に行う構成が提案されている。しかしながら、この構成はアーム側に冷却機構を設けるものであり、この文献1の構成によっても、本発明の課題の解決を図ることはできない。
By the way, in
本発明はこのような事情のもとになされたものであり、その目的は、基板搬送手段を冷却する冷却ブロックを設けることにより、基板搬送手段における蓄熱を防止する真空処理装置を提供することである。 The present invention has been made under such circumstances, and an object of the present invention is to provide a vacuum processing apparatus that prevents heat storage in the substrate transfer means by providing a cooling block for cooling the substrate transfer means. is there.
このため本発明の真空処理装置は、常圧雰囲気と真空雰囲気との間で切替可能に構成され、外部から基板が搬入される予備真空室と、
各々基板に対して真空処理を施し、少なくとも一つの真空処理室は加熱雰囲気で真空処理が行われる複数の真空処理室と、
これら真空処理室と前記予備真空室とに接続された真空搬送室と、
その上に基板が載置される進退自在の保持アームを備え、前記予備真空室と真空処理室との間で基板を搬送するために前記真空搬送室に設けられた基板搬送手段と、
前記複数の真空処理室のうち、加熱した状態で真空処理が行われる真空処理室の搬送口に臨む位置において、前記保持アームが前記真空処理室に対して進退するときに、その表面が当該保持アームに接近して設けられると共に、その表面を冷却するための冷却手段を備えた冷却ブロックと、
前記保持アームと前記冷却ブロックの表面との間に熱伝導ガスを供給するための熱伝導ガス供給手段と、を含むことを特徴とする。
For this reason, the vacuum processing apparatus of the present invention is configured to be switchable between a normal pressure atmosphere and a vacuum atmosphere, and a preliminary vacuum chamber into which a substrate is carried from the outside,
Each substrate is subjected to vacuum processing, and at least one vacuum processing chamber includes a plurality of vacuum processing chambers in which vacuum processing is performed in a heated atmosphere;
A vacuum transfer chamber connected to the vacuum processing chamber and the preliminary vacuum chamber;
A substrate transfer means provided in the vacuum transfer chamber for transferring the substrate between the preliminary vacuum chamber and the vacuum processing chamber, comprising a holding arm on which the substrate is placed and which can be moved forward and backward.
Among the plurality of vacuum processing chambers, when the holding arm advances and retreats with respect to the vacuum processing chamber at a position facing the transfer port of the vacuum processing chamber where vacuum processing is performed in a heated state, the surface of the vacuum processing chamber is held A cooling block provided close to the arm and provided with cooling means for cooling the surface;
And a heat conduction gas supply means for supplying a heat conduction gas between the holding arm and the surface of the cooling block.
ここで前記熱伝導ガス供給手段は、冷却ブロックの表面から熱伝導ガスを前記保持アームに向けて供給するように設けられていることが好ましい。また前記冷却ブロックにおける前記保持アームと対向する面には熱伝導ガスの供給孔が形成されているように構成してもよい。前記冷却ブロックは、前記保持アームが前記真空処理室に対して進退するときに、当該保持アームの下方側又は上方側に設けることができる。また前記冷却ブロックを前記保持アームの下方側に設けた場合には、この保持アームの下面側の少なくとも一部に、熱を放射するために凹凸を形成してもよい。 Here, it is preferable that the heat conduction gas supply means is provided so as to supply heat conduction gas from the surface of the cooling block toward the holding arm. Moreover, you may comprise so that the supply hole of heat conductive gas may be formed in the surface facing the said holding | maintenance arm in the said cooling block. The cooling block can be provided on the lower side or the upper side of the holding arm when the holding arm advances and retreats with respect to the vacuum processing chamber. In addition, when the cooling block is provided on the lower side of the holding arm, an unevenness may be formed on at least a part of the lower surface side of the holding arm to radiate heat.
本発明によれば、加熱雰囲気で真空処理が行われる真空処理室から基板搬送手段の保持アームが退出するときに冷却ブロックと前記保持アームとの間に熱伝導ガスを供給しているので、真空搬送室内において冷却ブロックの表面と前記保持アームとの間に熱伝導ガスによる対流が発生する。この際冷却ブロックの表面は冷却されているため、保持アームの熱は冷却ブロック側に移動していき、基板搬送手段への蓄熱が抑えられる。 According to the present invention, the heat transfer gas is supplied between the cooling block and the holding arm when the holding arm of the substrate transfer means is withdrawn from the vacuum processing chamber in which the vacuum processing is performed in a heating atmosphere. In the transfer chamber, convection due to heat conduction gas is generated between the surface of the cooling block and the holding arm. At this time, since the surface of the cooling block is cooled, the heat of the holding arm moves to the cooling block side, and heat storage to the substrate transfer means is suppressed.
以下、本発明の真空処理装置2の一実施の形態について、図を参照しながら説明する。図1は前記真空処理装置2の全体構成を示す平面図であり、真空処理装置2は、ウエハWのロード、アンロードを行うローダモジュールを構成する第1の搬送室21と、予備真空室をなすロードロック室22,23と、真空搬送室である第2の搬送室24と、4個の真空処理室25A〜25Dとを備えている。第1の搬送室21の正面にはキャリアCが載置されるロードポート26が設けられており、第1の搬送室21の正面壁には、前記ロードポート26に載置されたキャリアCが接続されて、当該キャリアCの蓋と一緒に開閉されるゲートドアGTが設けられている。
Hereinafter, an embodiment of the
前記ロードロック室22,23には、夫々図示しない真空ポンプとリーク弁とが設けられており、その内部雰囲気が常圧雰囲気と真空雰囲気との間で切り替えられるように構成されている。つまり第1の搬送室21及び第2の搬送室24の雰囲気がそれぞれ常圧雰囲気及び真空雰囲気に保たれているため、ロードロック室22,23は、それぞれの搬送室間において、ウエハWを搬送する時雰囲気を調整するためのものである。なお図中G1は第1の搬送室21とロードロック室22,23との間、G2はロードロック室22,23と第2の搬送室24との間、G3は第2の搬送室24と前記各真空処理室25A〜25Dとの間を夫々仕切るゲートバルブ(仕切り弁)である。
The
さらに第1の搬送室21には第1の搬送アーム27が設けられている。この第1の搬送アーム27は、キャリアCとロードロック室22,23との間でウエハWの受け渡しを行うための搬送アームであり、例えばキャリアCの配列方向(図1中X方向)に移動自在、昇降自在、鉛直軸回りに回転自在、進退自在に構成されている。
Further, a
図1中、キャリアCの配列方向(図1中X方向)を左右方向、キャリアCの配列方向と直交する方向(図1中Y方向)を長さ方向、キャリアCが設けられている側を手前側と呼ぶことにすると、前記第2の搬送室24は例えば平面形状が六角形状に構成され、この第2の搬送室24の手前側にはロードロック室22,23が設けられている。そして第2の搬送24の左右方向の両側には真空処理室25A,25Dが夫々気密に接続されると共に、その奥側には2個の真空処理室25B,25Cが夫々気密に接続されている。例えば真空処理室25A〜25Dとしては、成膜装置やアニール装置、エッチング装置等が割り当てられており、この例では真空処理室25A,25Dにおいてはチタン(Ti)の成膜処理、真空処理室25B,25Cにおいては加熱雰囲気でチタンナイトライド(TiN)の成膜処理が行われるようになっている。この例では真空処理室25B,25Cが加熱雰囲気で真空処理を行う真空処理室に相当する。
In FIG. 1, the arrangement direction of the carrier C (X direction in FIG. 1) is the left-right direction, the direction orthogonal to the arrangement direction of the carrier C (Y direction in FIG. 1) is the length direction, and the side on which the carrier C is provided. When referred to as the front side, the
この第2の搬送室24は基板搬送手段をなす第2の搬送アーム3を備えており、この搬送アーム3により、ロードロック室22,23と各真空処理室25A〜25Dとの間でウエハWの受け渡しが行なわれるようになっている。前記第2の搬送アーム3としては、例えば図1〜図5に示すような多関節アームが用いられる。このアームでは、図3(a)に示すように第1のアーム31と、この第1のアーム31の先端部に水平方向に回動自在に設けられた第2のアーム32と、この第2のアーム32の先端部に水平方向に回動自在に設けられた保持アーム33とを備えている。当該第2の搬送アーム3では、例えば図2及び図3(b)に示す基準位置においては第1のアーム31と第2のアーム32とが重なり、保持アーム33が第2のアーム32と一直線上になるように設けられている。前記保持アーム33は、例えば基端側を第2のアーム32に軸支されており、この保持アーム33は、その先端側に設けられ、ウエハWを保持するためにフォーク状に形成された保持部位34と、当該保持部位34を支持するためのアーム部34aとにより構成されている。
The
このような第2の搬送アーム3の伝達系について図4を参照しながら説明すると、前記第1のアーム31は旋回中心40Aを回転中心とする筒状の旋回軸40により旋回するように構成されている。第1のアーム31の基端側には、旋回中心40Aを回転中心とし、筒状の旋回軸40の中に設けられた回転軸41により第1のアーム31とは独立して回転自在な基端プーリ42が設けられている。第1のアーム31の先端部には、第2のアーム32を支持して第2のアーム32と一体になって回転する支持プーリ43が回転自在に設けられており、この支持プーリ43は基端プーリ42とタイミングベルト44により連結されている。
The transmission system of the
支持プーリ43の上側に設けられた中空の回転軸45の上端部には第2のアーム32が固定されている。第2のアーム32の基端部には、前記支持プーリ43と同軸に中間プーリ46が設けられる一方、第2のアーム32の先端部には、先端プーリ47が回転自在に設けられ、この先端プーリ47は中間プーリ46とタイミングベルト48により連結されている。先端プーリ47の上側に設けられた回転軸49の上端部には保持アーム33が固定されている。
A
図4において35及び36は夫々第2の搬送アーム3における旋回軸40の駆動機構及び回転軸41の駆動機構であり、これら駆動機構35,36はモータ、プーリ及びベルトなどからなる機構に相当する。前記第1のアーム31の旋回軸駆動機構35は基台30B上に設けられており、この基台30Bはガイドレール37に沿って長さ方向(図1中Y方向)に沿って移動自在に構成されている。こうして第2の搬送アーム3は、前記長さ方向に移動自在、鉛直軸周りに回転(旋回)自在及び進退自在に構成され、ロードロック室22,23及び真空処理室25A〜25Dに対してウエハWの受け渡しを行うようになっている。
In FIG. 4,
前記保持アーム33の少なくとも一部例えばアーム部34aの下面には、図5に示すように放熱部材38が設けられている。この放熱部材38は例えば黒色アルマイト材により構成され、当該アーム部34aの表面積を大きくして、保持アーム33から放熱しやすくするためにその下面に凹凸が形成されている。なお放熱部材38を設ける代わりに、前記アーム部34aの裏面側自体に凹凸を形成するようにしてもよい。また凹凸が形成される領域は保持部位34の裏面側にも設けてよい。
As shown in FIG. 5, a
さらに第2の搬送アーム3は、例えばその表面が表面研磨アルミニウム等の高反射材により形成されている。前記基準位置においては、第1のアーム31、第2のアーム32、保持アーム33が重なった状態になるが、このように高反射材により構成すれば、上方側からの熱の吸収が抑えられる。なお高反射材により形成する代わりに、その表面に高反射材を被覆するようにしてもよい。また高反射材により形成する領域としては、搬送アーム3の全体でなくてもよく、第1のアーム31や第2のアーム32等のタイミングベルトやプーリ等の駆動機構への伝熱を抑えるために、これら駆動機構が設けられる部位において、その上部側が含まれていればよい。
Furthermore, the surface of the
前記第2の搬送室24内における前記真空処理室25B,25Cの搬送口200近傍には冷却ブロック51が設けられている。この冷却ブロック51は、図1,図2及び図6に示すように、例えばウエハWに対して加熱雰囲気で処理が行われる前記真空処理室25B,25Cの搬送口200に臨む位置であって、第2の搬送アーム3がこれら真空処理室25B,25Cに対してアクセスするときにおける、第2の搬送アーム3の移動路の下方側に設けられている。この例では、保持アーム33が真空処理室25A〜25Dにアクセスするときには、第2の搬送室24の長さ方向に、第2の搬送アーム3では第1のアーム31と第2のアーム32と保持アーム33とがほぼ一直線上に伸びるが、これらアーム31〜33の移動を妨げないように、冷却ブロック51の形状や大きさ、設置位置が設定されている。
A
この冷却ブロック51は例えばアルミニウム材より構成された筐体よりなり、例えば第2の搬送室24の底面に置かれていて、前記保持アーム33が前記真空処理室25B,25Cに対して進退するときに、その表面が当該保持アーム33に接近して設けられている。また例えばその平面形状は図1及び図3に示すように四角形状に構成され、その幅方向の大きさは、例えば前記保持アーム33の保持部位34の幅方向の長さよりも大きくなるように設定されている。
The
さらに冷却ブロック51の内部には冷媒である冷却水の流路52が形成され、この流路52に前記冷却水が冷媒供給部52Aから循環供給されることにより、当該冷却ブロック51の表面が冷却されるように構成されている。この例では、前記冷媒供給部52Aと流路52とにより冷却手段が構成されている。
Further, a cooling
前記冷却ブロック51内の上部側には全体に亘ってガス供給室53が形成されており、当該ガス供給室53には開閉バルブV1を備えたガス供給路54を介して熱伝導ガスである窒素(N2)ガスの供給源55が接続されている。また前記ガス供給室53の天井面(冷却ブロック51の上面)には当該天井面全体に亘って多数のガス供給孔53aが穿設されており、前記ガス供給路54から前記ガス供給室53に供給された熱伝導ガスがガス供給孔53aを介して冷却ブロック51の上方側に向けて吐出するように構成されている。前記熱伝導ガスとしてはアルゴン(Ar)ガスや水素(H2)ガス等を用いることもできる。この例では、ガス供給孔53aを備えたガス供給室53、ガス供給路54、ガス供給源55により熱伝導ガス供給手段が構成されている。
A
さらに例えば冷却ブロック51の上面であって、真空処理室25B,25C側に寄った位置には光センサ6の発光部61が設けられ、例えば第2の搬送室24の天井部における前記発光部61の光軸L上には受光部62が設けられている。この例では例えば前記発光部61は常時発光させておき、受光部62側で当該光を受光できないときに、開閉バルブV1を開いて熱伝導ガスを供給するように、熱伝導ガスの供給タイミングが制御されるようになっている。つまり第2の搬送アーム3が冷却ブロック51の上方側を通過しようとして、前記光軸Lを遮ったときに受光部62では受光できなくなるため、このときに冷却ブロック51から熱伝導ガスが供給される。光センサ6は、受光部62を冷却ブロック51に設け、発光部61を第2の搬送室24の天井部に設けるようにしてもよい。このような冷却ブロック51の表面と、この上を通過する最下段のアームの下面との距離は2〜3mm程度に設定される。また第2の搬送室24の下面には排気口29が形成されており、この排気口29には、開閉バルブV2を備えた排気路56を介して真空排気手段をなす真空ポンプ57が接続されて、第2の搬送室24内を所定の真空度に維持している。
Further, for example, a
続いてウエハWに対して加熱雰囲気で処理を行う真空処理室25B,25Cについて図7を用いて説明すると、これら真空処理室25B,25Cは同様に構成されており、その側壁にはゲートバルブG3にて開閉される搬送口200が形成されている。真空処理室25B,25Cの内部には、加熱手段であるヒータHが内蔵された載置部201が設けられており、この載置部201の内部には前記第2の搬送アーム3の保持アーム33における保持部位34との間でウエハWの受け渡しを行うために、昇降機構202により昇降される昇降ピン203が設けられている。また真空処理室25B(25C)内の上部には前記載置部201と対向するように、その下面に多数のガス供給孔205が穿設されたガス供給室204が設けられていて、このガス供給室204にはガス供給路206を介して成膜ガスであるTiCl4ガスの供給源207とNH3ガスの供給源208に接続されている。209,210は流量調整部である。このような真空処理室25B(25C)の内部は、排気路211を介して接続された真空排気手段である真空ポンプ212により、所定の真空度に維持されている。
Next, the
さらにこの真空処理装置には、図1に示すように例えばコンピュータからなる制御部100が設けられており、この制御部100はプログラム、メモリ、CPUからなるデータ処理部を備えていて、前記プログラムには制御部100から真空処理装置の各部に制御信号を送り、後述の搬送順序を進行させるように命令(各ステップ)が組み込まれている。このプログラムは、コンピュータ記憶媒体例えばフレキシブルディスク、コンパクトディスク、ハードディスク、MO(光磁気ディスク)等の記憶部に格納されて制御部100にインストールされる。ここで第2の搬送室24においては、制御部100によってゲートバルブG3の開閉、第2の搬送アーム3の駆動、冷却ブロック51からの熱伝導ガス供給等の処理の際に、各部に制御信号が送られるようになっている。
Further, as shown in FIG. 1, the vacuum processing apparatus is provided with a control unit 100 composed of, for example, a computer. The control unit 100 includes a data processing unit composed of a program, a memory, and a CPU. Includes a command (each step) to send a control signal from the control unit 100 to each part of the vacuum processing apparatus, and to advance a transfer sequence described later. This program is stored in a storage unit such as a computer storage medium such as a flexible disk, a compact disk, a hard disk, or an MO (magneto-optical disk) and installed in the control unit 100. Here, in the
続いて前記真空処理装置におけるウエハWの流れについて簡単に説明する。先ず多数枚のウエハWが収納された密閉型キャリアCを第1の搬送室21に搬入し、第1の搬送アーム27により、当該キャリアC内のウエハWを受け取る。次いで常圧雰囲気のロードロック室22,23のゲートバルブG1を開き、第1の搬送アーム27により前記ウエハWをロードロック室22,23内に搬入し、ゲートバルブG1を閉じる。次いでロードロック室22,23を所定の真空雰囲気まで減圧した後、ゲートバルブG2を開き、第2の搬送アーム3によりウエハWを受け取り、ゲートバルブG2を閉じる。
Next, the flow of the wafer W in the vacuum processing apparatus will be briefly described. First, the sealed carrier C in which a large number of wafers W are stored is carried into the first transfer chamber 21, and the wafer W in the carrier C is received by the
そしてウエハWを第2の搬送アーム3により例えば真空処理室25A,25Dに搬送する。これら真空処理室25A,25DではゲートバルブG3を開き、第2の搬送アーム3からウエハWを受け取った後、ゲートバルブG3を閉じて、ここでウエハ表面に対してチタン(Ti)膜の成膜処理を行う。そしてゲートバルブG3を開いて処理後のウエハWを第2の搬送アーム3に受け渡す。
Then, the wafer W is transferred to, for example, the
続いてウエハWを第2の搬送アーム3により加熱した状態で処理が行われる真空処理室25B,25Cに搬送し、ここで前記チタン膜の上にチタンナイトライド(TiN)を成膜する成膜処理を行う。このときこれら真空処理室25B,25CではゲートバルブG3を開き、第2の搬送アーム3からウエハWを受け取って載置部201に載置し、第2の搬送アーム3が退行した後、ゲートバルブG3を閉じる。そしてTiCl4ガスとNH3ガスとを含む成膜ガスをガス供給室204を介してガス供給孔205から真空処理室25B,25C内に導入し、載置部201を700℃〜800℃に加熱してTiNの成膜処理を行う。そして処理終了後は直ちにゲートバルブG3を開き、進入してきた第2の搬送アーム3に高温状態のウエハWを受け渡し、第2の搬送アーム3が退行した後、ゲートバルブG3を閉じる。
Subsequently, the wafer W is transferred to the
こうして真空処理室25B,25C内にて処理が行なわれたウエハWは、第2の搬送アーム3により真空雰囲気に設定されたロードロック室22,23内に搬入される。次いでロードロック室22,23内を常圧雰囲気まで戻した後、第1の搬送アーム27によりロードロック室22,23内のウエハWを受け取り、第1の搬送室21を介して所定のキャリアCに戻される。
The wafers W processed in the
ここで、ウエハWを真空搬送室25B,25Cに対して搬入出する工程について図8を用いて説明する。このとき前記真空処理室25B,25Cでは、図8(a)に示すようにゲートバルブG3を開き、図8(b)に示すように第2の搬送アーム3を当該真空処理室25B,25C内に進入させて、図示しない昇降ピン203との共同作業により載置部201に対してウエハWを受け渡すが、前記第2の搬送アーム3が冷却ブロック51の上方側を通過して前記光センサ6の光軸Lを遮るときに、当該冷却ブロック51から熱伝導ガスの吐出が開始される。この際、冷却ブロック51では常時冷却水を循環供給して当該冷却ブロック51の表面を冷却しておく。
Here, the process of carrying the wafer W in and out of the
ここでウエハWを保持アーム33により真空処理室25B,25C内に搬入するときには、第2の搬送アーム3の一部により光軸Lが遮断されるため、第2の搬送アーム3に対して冷却ブロック51から熱伝導ガスが供給され続ける状態になる。こうして真空処理室25B,25Cに対してウエハWの受け渡しを行った後、保持アーム33は真空処理室25B,25Cから退出するが、このときも第2の搬送アーム3が前記光軸Lを遮断する間、つまり第2の搬送アーム3の少なくとも一部が冷却ブロック51の上方側にある間は、第2の搬送アーム3に対して熱伝導ガスが供給され続ける。
Here, when the wafer W is carried into the vacuum processing chambers 25 </ b> B and 25 </ b> C by the holding
そして真空処理室25B,25Cから処理後のウエハWを搬出する時にも同様に、保持アーム33が光センサ6の光軸Lを遮るときに、第2の搬送アーム3に向けて熱伝導ガスの吹き付けを開始する。この熱伝導ガスは、真空処理室25B,25CからウエハWを搬出し、このウエハWを保持する保持アーム33が冷却ブロック51よりもロードロック室22,23側に退行するまで(図8(c)参照)、第2の搬送アーム3に対して熱伝導ガスが供給される。
Similarly, when the processed wafer W is unloaded from the vacuum processing chambers 25 </ b> B and 25 </ b> C, when the holding
ここで前記光センサ6を冷却ブロック51における真空処理室25B,25C側に寄った位置に設けているので、第2の搬送アーム3の先端が真空処理室25B,25C内に進入する直前から、前記第2の搬送アーム3の先端が真空処理室25B,25Cから退出した直後までの間、第2の搬送アーム3に向けて熱伝導ガスが供給される。この熱伝導ガスの供給時間は、第2の搬送アーム3と真空処理室25B,25C内の載置部との間でウエハWの受け渡しを行うために、第2の搬送アーム3が冷却ブロック51の上方側にて停止している時間とほぼ等しい。
Here, since the optical sensor 6 is provided at a position close to the
ここで既述のように冷却ブロック51は、その幅方向の大きさが前記保持部位34の幅方向よりも大きく設定されているので、ウエハWを保持した保持アーム33を真空処理室25B,25Cから退行させるときには、その裏面側全体が必ず冷却ブロック51の上方側を通過し、この際アーム部34a及び保持部位34の裏面側全体に満遍なく熱伝導ガスが供給されることになる。
Here, as described above, the
このように冷却ブロック51から第2の搬送アーム3に対して熱伝導ガスを供給すると、図9に示すように、第2の搬送室24内は排気口29を介して真空排気されているので、この熱伝導ガスも排気口29を介して装置外部へ排気されていくが、冷却ブロック51と第2の搬送アーム3との間では、熱伝導用ガスにより局所的に圧力が高くなる。従って真空雰囲気の第2の搬送室24の内部においても、第2の搬送アーム3と冷却ブロック51との間では、局所的に熱伝導ガスの対流が発生する。一方冷却ブロック51の表面は冷却水の通流により冷却されているので、前記熱伝導ガスの対流により第2の搬送アーム3の熱が冷却ブロック51側に移動していく。冷却ブロック51では第2の搬送アーム3から移動してきた熱は冷却水により奪われ、装置外部へと移動していく。このように第2の搬送アーム3の熱は、図9中矢印にて示すように、熱伝導ガスを介して冷却ブロック51に移動し、さらに装置外部へと移動していくため、第2の搬送アーム3では速やかに放熱が起こり、当該第2の搬送アーム3は冷却される。
When the heat transfer gas is supplied from the
このように本発明では、加熱雰囲気で処理が行われる真空処理室25B,25Cに対して第2の搬送アーム3によりウエハWを搬入出する際、第2の搬送アーム3の一部が冷却ブロック51の上方側に位置している間は、熱伝導ガスを第2の搬送アーム3に向けて吹き付けている。これにより既述のように熱伝導ガスが供給されている第2の搬送アーム3のある部分では、当該搬送アーム3から冷却ブロック51へ熱の移動が起こり、当該搬送アーム3から速やかに放熱される。従って搬送アーム3の稼働頻度が高く、搬送アーム3からの放熱が十分に行われないうちに、次のウエハWの搬送を行う場合であっても、当該搬送アーム3への蓄熱を抑えることができる。このためタイミングベルトやプーリ等の駆動機構への伝熱が防止され、熱影響によるタイミングベルトのテンションの変化等が抑制されて、保持アーム33の反りの発生が抑えられる。これにより常に保持アーム33の受け渡し用のクリアランスが設定範囲に保たれるので、ウエハWの受け渡しを確実に精度よく行うことができる。
As described above, in the present invention, when the wafer W is loaded into and unloaded from the
ここで第2の搬送アーム3が冷却ブロック51の上方側に位置するときには、これらの間の隙間が2〜3mm程度と小さく設定されているので、熱伝導ガスを供給する際、これらの間の圧力が高まりやすく、第2の搬送アーム3から冷却ブロック51への熱伝導ガスの対流による熱移動が良好に行われる。
Here, when the
なお冷却ブロック51のみを用いた場合は、真空状態では第2の搬送アーム3の熱が冷却ブロック51に移動していかないため、第2の搬送アーム3の熱は放熱されず、当該搬送アーム3を冷却することはできない。また冷たい熱伝導ガスを第2の搬送アーム3に吹き付けるのみでは、当該熱伝導ガスが拡散してしまうため、効率よく第2の搬送アーム3の熱を奪うことはできないことは経験的に把握している。
When only the
また既述のように、第2の搬送アーム3と真空処理室25B,25C内の載置部201との間でウエハWの受け渡しを行うために、第2の搬送アーム3が冷却ブロック51の上方側にて停止している時に、第2の搬送アーム3に対して熱伝導ガスが供給されるので、熱伝導ガスが吹き付けられる保持アーム33の基端側近傍領域から十分に放熱が起こり、当該保持アーム33よりも基端側への伝熱を効果的に抑えることができる。さらに高温状態のウエハWを保持した保持部位34自体も冷却ブロック51の上方側を通過するときに冷却されるので、駆動機構への伝熱量を少なくでき、当該駆動機構への蓄熱が抑えられる。
Further, as described above, in order to transfer the wafer W between the
この際、真空処理室25B,25CからウエハWを搬出した後、このウエハWを保持した保持アーム33を冷却ブロック51の上方側でしばらく待機させ、保持アーム33をある程度冷却してから、ウエハWの次工程への搬送を行うようにしてもよい。また熱伝導ガスの第2の搬送アーム3への供給は、真空処理室25B,25CからウエハWを搬出するときのみに行い、真空処理室25B,25Cへ搬入するときには熱伝導ガスの供給を停止するようにしてもよい。
At this time, after unloading the wafer W from the
さらにアーム部34aの下面には放熱部材38が設けられており、凹凸が形成され表面積が大きいので、当該領域から放熱しやすい状態になる。またこの凹凸により熱伝導ガスとの接触面積が大きくなるので、この熱伝導ガスとの接触によって、保持アーム33から熱が奪われやすい。
Further, a
さらにまた装置側に冷却ブロック51を設けることにより第2の搬送アーム3の冷却を行っているので、既存の搬送アーム3を用いることができる。このため新しい搬送アームを開発する場合のように、加工精度や動作精度等に対する長時間の評価作業を行う必要がなく、第2の搬送アーム3を冷却するという新たなアプリケーションの実用化を短期間で図ることができ、労力を削減できる。
Furthermore, since the
以上において本発明では、図10に示すように、冷却ブロック71と熱伝導ガス供給手段とを別個に設けるようにしてもよい。この例の冷却ブロック71は、ガス供給室53やガス供給孔53a、ガス供給路54が形成されていないこと以外は上述の冷却ブロック51と同様に構成されており、図中72は冷却水の流路、72Aは冷媒供給部、61は発光部である。
As described above, in the present invention, as shown in FIG. 10, the
そしてこの例では、冷却ブロック71の直ぐ上方側に熱伝導ガスを供給するための熱伝導ガス供給管73が第2の搬送室24内に突入して設けられており、冷却ブロック71の上方側に第2の搬送アーム3があるときには、当該第2の搬送アーム3の下面と冷却ブロック71の表面との間に熱伝導ガスが供給されるようになっている。この例では、開閉バルブV3を備えた熱伝導ガス供給管73と熱伝導ガスの供給源73Aとにより熱伝導ガス供給手段が構成されている。その他の構成は図6に示す例と同様である。
In this example, a heat conduction
さらに本発明では、図11に示すように、冷却ブロック74を第2の搬送室24内における第2の搬送アーム3の上方側に設けるようにしてもよい。この例の冷却ブロック74は、第2の搬送室24の天井にその上面が接触するように設けられている。当該冷却ブロック74の下部側にはガス供給室75が形成され、その下面にはガス供給孔75aが穿設されている。前記ガス供給室75には、開閉バルブV4を備えた熱伝導ガス供給路76を介して熱伝導ガス供給源76Aが接続されている。また冷却ブロック74には冷却水の流路77が形成されており、ここには冷媒供給部77Aから冷却水が循環供給される。さらに冷却ブロック74の下面には光センサ6の発光部61が設けられると共に、第2の搬送室24の底面には当該発光部61に対向するように受光部62が設けられている。その他の構成は、保持アーム33の裏面側に放熱部材38が設けられていない以外は、図6に示す例と同様である。
Furthermore, in the present invention, as shown in FIG. 11, the
このような構成においても、第2の搬送アーム3が冷却ブロック74の下方側に位置するときには光センサ6の光軸Lが遮られるため熱伝導ガスが供給され、第2の搬送アーム3から冷却ブロック74側へ、熱伝導ガスの対流による熱の移動が起こり、さらに冷却ブロック74から装置外部へ熱が移動して、第2の搬送アーム3が冷却される。この際第2の搬送アーム3ではその上方側へ熱の移動が起こるので、高温状態のウエハWを搬送しているときには、ウエハWの熱も奪われ、ウエハWの冷却も合わせて行うことができる。こうしてウエハW自体の温度低下と、保持アーム33の温度低下により、第2の搬送アーム3の駆動機構への伝熱量をさらに少なくすることができる。さらに冷却ブロック74を第2の搬送アーム3の移動領域の上方側に配置することによって、当該第2の搬送アーム3の移動が阻害されることがないので、レイアウト設計が容易なるという効果も得られる。
Even in such a configuration, when the
さらに本発明においては、図12に示すように冷却ブロック51を第2の搬送室24の外側に配置するようにしてもよい。この例では、第2の搬送室24の底面は真空処理室25B,25Cの搬送口200に臨む領域においてその他の領域よりも高くなるように段部81として形成されており、この段部81の下方側に、図6に示す冷却ブロック51が、その上面が当該段部81の裏面に接合するように配置される。このような段部81は、前記第2の搬送アーム3が段部81の上方側に位置したときに、当該段部81の表面が当該アーム3の下面に接近するように構成されている。また段部81には冷却ブロック51のガス供給孔53aと連通するようにガス供給孔81aが形成され、段部81の表面には光センサ6の発光部61が設けられている。その他の構成は図6の例と同様である。このような構成では、冷却ブロック51の表面と段部81の底面とが接合しているので、当該段部81の底面を介して、冷却ブロック51から第2の搬送アーム3に対して熱伝導ガスが供給され、第2の搬送アーム3からの熱は、熱伝導ガスの対流により段部81を介して冷却ブロック51に移動する。
Furthermore, in the present invention, the
この例においても、冷却ブロック51のみを段部81の下方側に設け、第2の搬送アーム3が段部81の上方側にあるときに、段部81の上面と第2の搬送アーム3の下面との間に熱伝導ガスを供給するように熱伝導ガス供給管を第2の搬送室24内に突入して設けるようにしてもよい。
Also in this example, when only the
また図13に示すように、第2の搬送室24の天井部を真空処理室25B,25Cの搬送口200に臨む領域においてその他の領域よりも低くなるように凹部82として形成し、この凹部82の上方側に、図11の冷却ブロック74を、その下面が当該凹部82の上面に接合するように設けてもよい。この凹部82は、前記第2の搬送アーム3が当該凹部82の下方側に位置したときに、その表面が当該アーム3の上面に接近するように構成される。また凹部82の下面には冷却ブロック74のガス供給孔75aと連通するようにガス供給孔82aが形成されると共に、凹部82の底面には光センサ6の発光部61が設けられている。その他の構成は図11の例と同様である。この例においても、冷却ブロック74のみを凹部82の上方側に設け、第2の搬送アーム3が凹部82の下方側にあるときに、凹部82の下面と第2の搬送アーム3の上面との間に熱伝導ガスを供給するように熱伝導ガス供給管を第2の搬送室24内に突入して設けるようにしてもよい。
Further, as shown in FIG. 13, the ceiling portion of the
さらに本発明においては、図14に示すように、第2の搬送アーム83の保持アーム84から熱伝導ガスを下方側に供給するように構成してもよい。この例の保持アーム84は例えばその内部にガス供給室84aが形成され、その下面にはガス供給孔84bが穿設されている。その他の構成は図3に示す第2の搬送アーム3と同様である。前記ガス供給室84aには、図14(b)に示すように、例えば第2のアーム85、第1のアーム86の内部及び旋回軸87、基台88を通るように設けられ、開閉バルブV5を備えたガス供給路89により、装置の外部に設けられた熱伝導ガス供給源89Aから熱伝導ガスが供給されるように構成されている。この例ではガス供給室84a、ガス供給孔84b、ガス供給路89、ガス供給源89Aにより熱伝導ガス供給手段が構成されている。
Furthermore, in the present invention, as shown in FIG. 14, the heat transfer gas may be supplied downward from the holding
一方第2の搬送室24内には真空処理室25B,25Cの搬送口200に臨む領域に、例えば図10と同様の構成の冷却ブロック71が設けられていて、第2の搬送アーム3が冷却ブロック71の上方側に位置するときに、当該第2の搬送アーム83から熱伝導ガスを冷却ブロック71に向けて供給し、当該熱伝導ガスの対流により第2の搬送アーム3の熱を冷却ブロック71に移動させ、こうして第2の搬送アーム83を冷却する。この例においても冷却ブロック71は、図12に示すように、第2の搬送室24の外部に設けるようにしてもよい。
On the other hand, in the
以上において本発明では、第2の搬送アームの形状は上述の構成に限られず、
2枚の保持アームを備えた多関節アームであってもよい。さらに冷却ブロックは、複数の真空処理室に共通のものを用いてもよい。さらにまた全ての真空処理室の搬送口に臨む位置に冷却ブロックを設けるようにしてもよい。さらにまた熱伝導ガスの供給タイミングの制御は、真空処理室25B,25Cの載置部201と第2の搬送アーム3との間でウエハWの受け渡しを行うために、第2の搬送アーム3が冷却ブロック51の上方側で停止している間に熱伝導ガスを供給する構成であればよく、光センサ6を用いる以外に、ティーチングの際に用いられるアーム駆動用パルスセンサー等周知の構成を用いて行うことができる。また光センサ6を冷却ブロック51における第2の搬送アーム3側に設けることにより、熱伝導ガスの供給時間を長くして、第2の搬送アーム3が移動している間、できるだけ長く当該搬送アーム3に向けて熱伝導ガスを供給するようにしてもよい。さらに保持アーム33には必ずしも放熱部材38を設ける必要はない。さらに本発明は例えばFPD基板等を処理する真空処理装置にも適用することができる。
In the above, in the present invention, the shape of the second transfer arm is not limited to the above-described configuration,
It may be an articulated arm provided with two holding arms. Further, a cooling block that is common to a plurality of vacuum processing chambers may be used. Furthermore, a cooling block may be provided at a position facing the transfer ports of all the vacuum processing chambers. Furthermore, the control of the supply timing of the heat transfer gas is performed by the
C キャリア
21 第1の搬送室
22,23 ロードロック室(予備真空室)
24 第2の搬送室(真空搬送室)
25A〜25D 真空処理室
3 第2の搬送アーム
33 保持アーム
38 放熱部材
51 冷却ブロック
52 流路
53 ガス供給室
53a ガス供給孔
54 熱伝導ガス供給路
56 排気路
W 半導体ウエハ
。
C carrier 21
24 Second transfer chamber (vacuum transfer chamber)
25A to 25D
Claims (5)
各々基板に対して真空処理を施し、少なくとも一つの真空処理室は加熱雰囲気で真空処理が行われる複数の真空処理室と、
これら真空処理室と前記予備真空室とに接続された真空搬送室と、
その上に基板が載置される進退自在の保持アームを備え、前記予備真空室と真空処理室との間で基板を搬送するために前記真空搬送室に設けられた基板搬送手段と、
前記複数の真空処理室のうち、加熱した状態で真空処理が行われる真空処理室の搬送口に臨む位置において、前記保持アームが前記真空処理室に対して進退するときに、その表面が当該保持アームに接近して設けられると共に、その表面を冷却するための冷却手段を備えた冷却ブロックと、
前記保持アームと前記冷却ブロックの表面との間に熱伝導ガスを供給するための熱伝導ガス供給手段と、を含むことを特徴とする真空処理装置。 It is configured to be switchable between a normal pressure atmosphere and a vacuum atmosphere, and a preliminary vacuum chamber into which a substrate is carried from the outside,
Each substrate is subjected to vacuum processing, and at least one vacuum processing chamber includes a plurality of vacuum processing chambers in which vacuum processing is performed in a heated atmosphere;
A vacuum transfer chamber connected to the vacuum processing chamber and the preliminary vacuum chamber;
A substrate transfer means provided in the vacuum transfer chamber for transferring the substrate between the preliminary vacuum chamber and the vacuum processing chamber, comprising a holding arm on which the substrate is placed and which can be moved forward and backward.
Among the plurality of vacuum processing chambers, when the holding arm advances and retreats with respect to the vacuum processing chamber at a position facing the transfer port of the vacuum processing chamber where vacuum processing is performed in a heated state, the surface of the vacuum processing chamber is held A cooling block provided close to the arm and provided with cooling means for cooling the surface;
A vacuum processing apparatus comprising: a heat conduction gas supply means for supplying a heat conduction gas between the holding arm and the surface of the cooling block.
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