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JP2010169901A - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Tatsuki Waide
達貴 和出
Akito Wada
昭人 和田
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Abstract

【課題】レンズの光軸方向から見たときの形状が略四角形状となるレンズ駆動装置において、搭載されるレンズの径が大型化する場合であっても、小型化することが可能なレンズ駆動装置を提供すること。
【解決手段】レンズとともに光軸方向に移動する可動体を駆動する駆動機構は、略四角柱状に形成されるレンズ駆動装置1の四隅に配置される略三角柱状の駆動用磁石部17と、略三角筒状に巻回され、その内周面が駆動用磁石部17の外周面と対向配置される駆動用コイル18と、駆動用コイル18の被写体側、反被写体側に取り付けられるコイル保護部材20、21とを備えている。駆動用磁石部17は、駆動用コイル18との対向位置で駆動用コイル18を通過する磁束が発生するように着磁され、コイル保護部材20、21のX方向外側端部およびY方向外側端部は、光軸方向から見たときに、駆動用コイル18の外側面よりもX方向またはY方向の外側へ突出している。
【選択図】図3

Description

本発明は、携帯電話等で使用される比較的小型のカメラに搭載されるレンズ駆動装置に関する。
従来、携帯電話等に搭載されるカメラの撮影用レンズを駆動するレンズ駆動装置として、複数のレンズを保持して光軸方向に移動する移動レンズ体と、2枚の板バネを介して移動レンズ体を移動可能に保持する固定体とを備えるレンズ駆動装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載のレンズ駆動装置では、移動レンズ体を構成する円筒状のスリーブの外周に駆動用コイルが巻回されている。また、このレンズ駆動装置では、駆動用コイルの外周面に対向するように、4個の磁石が配置されている。
特開2008−58659号公報
近年、携帯電話等に使用されるカメラの市場では、カメラの小型化の要求が一段と高まっており、そのため、カメラに搭載されるレンズ駆動装置の小型化の要求も一段と高まっている。一方で、近年、携帯電話等に使用されるカメラの市場では、高画素化、高解像度化の要求が高まっており、レンズ駆動装置に搭載されるレンズの径が大型化する傾向にある。そのため、レンズ駆動装置を小型化することが困難な状況が生じつつある。
そこで、本発明の課題は、レンズの光軸方向から見たときの形状が略四角形状となるレンズ駆動装置において、搭載されるレンズの径が大型化する場合であっても、小型化することが可能なレンズ駆動装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のレンズ駆動装置は、レンズの光軸方向から見たときの形状が略四角形状となるレンズ駆動装置であって、レンズを保持し光軸方向に移動可能な可動体と、可動体を移動可能に保持する固定体と、可動体を光軸方向へ駆動するための駆動機構とを備え、駆動機構は、レンズ駆動装置の四隅の少なくとも1箇所に配置される略三角柱状の駆動用磁石部と、略三角筒状に巻回され、その内周面が駆動用磁石部の外周面と所定の隙間を介して対向配置されるとともに可動体に取り付けられる駆動用コイルと、駆動用コイルの被写体側および/または反被写体側に取り付けられるコイル保護部材とを備え、駆動用磁石部は、駆動用コイルとの対向位置で駆動用コイルを通過する磁束が発生するように着磁され、互いに直交するとともにレンズ駆動装置の側面に略平行な2つの方向を第1方向および第2方向とするときに、コイル保護部材には、光軸方向から見たときに、第1方向における駆動用コイルの外側端に重なる、あるいは、第1方向における駆動用コイルの外側端よりも第1方向の外側へ突出する第1コイル保護端部と、光軸方向から見たときに、第2方向における駆動用コイルの外側端に重なる、あるいは、第2方向における駆動用コイルの外側端よりも第2方向の外側へ突出する第2コイル保護端部とが形成されていることを特徴とする。
本発明のレンズ駆動装置では、レンズの光軸方向から見たときの形状が略四角形状となるレンズ駆動装置の四隅に略三角柱状の駆動用磁石部が配置されている。また、略三角筒状に巻回された駆動用コイルは、その内周側が駆動用磁石部の外周面と所定の隙間を介して対向するように配置されている。そのため、デッドスペースとなりやすいレンズ駆動装置の四隅に駆動用磁石部および駆動用コイルを配置することができる。
また、本発明では、略三角筒状に巻回された駆動用コイルの内周面が駆動用磁石部の外周面と所定の隙間を介して対向配置され、かつ、駆動用磁石部は、駆動用コイルとの対向位置で駆動用コイルを通過する磁束が発生するように着磁されている。そのため、駆動用磁石部の全周および駆動用コイルの全周を利用して可動体を駆動するための磁気回路を効率良く形成することができる。したがって、駆動用磁石部および駆動用コイルを小型化しても可動体を駆動するための所定の駆動力を得ることが可能になる。すなわち、可動体を駆動するための駆動力を確保しつつ駆動用磁石部および駆動用コイルを小型化することが可能になる。
このように、本発明では、駆動用磁石部および駆動用コイルの小型化が可能で、かつ、デッドスペースとなりやすいレンズ駆動装置の四隅に駆動用磁石部および駆動用コイルを配置することができる。したがって、本発明では、搭載されるレンズの径が大型化する場合であっても、レンズ駆動装置を小型化することが可能になる。
また、本発明では、光軸方向から見たときに、第1方向における駆動用コイルの外側端に重なる、あるいは、第1方向における駆動用コイルの外側端よりも第1方向の外側へ突出する第1コイル保護端部と、光軸方向から見たときに、第2方向における駆動用コイルの外側端に重なる、あるいは、第2方向における駆動用コイルの外側端よりも第2方向の外側へ突出する第2コイル保護端部とがコイル保護部材に形成されている。そのため、たとえば、レンズ駆動装置に衝撃が加わって、固定体に対して可動体が第1方向や第2方向に相対移動した場合、または、固定体に対して可動体が光軸方向を軸方向として相対回転した場合、あるいは、可動体の光軸が傾いた場合等に、コイル保護部材とケース体等の他の構成部品とを接触させて、駆動用コイルを保護することが可能になる。したがって、本発明では、駆動用コイルの断線を防止することが可能になる。
本発明において、たとえば、駆動用コイルは、光軸方向から見たときの形状が略直角二等辺三角形状となるように巻回されるとともに、レンズの光軸に略平行でかつ互いに直交する2個の直交面部と、光軸に略平行でかつ2個の直交面部を繋ぐ1個の斜面部とを備え、駆動用コイルは、レンズ駆動装置の側面と直交面部とが略平行になるように可動体に取り付けられ、第1コイル保護端部と第2コイル保護端部とは、光軸方向から見たときに、2個の直交面部の外周面のそれぞれよりも外周側に突出している。この場合には、コイル保護部材には、光軸方向から見たときに、2個の直交面部の内周面のそれぞれよりも内周側に突出している内周側コイル保護端部が形成されていることが好ましい。このように構成すると、レンズ駆動装置に衝撃が加わっても、駆動用磁石部と駆動用コイルとの接触を防止することが可能になる。
本発明において、コイル保護部材は、駆動用コイルの被写体側の端面および/または反被写体側の端面に取り付けられていることが好ましい。このように構成すると、駆動用コイルの被写体側の端面や反被写体側の端面を利用してコイル保護部材を取り付けることができるため、コイル保護部材を取り付けるための構成を別途、設ける必要がなくなる。したがって、レンズ駆動装置を小型化することが可能になる。
本発明において、レンズ駆動装置は、磁性材料で形成され可動体および駆動機構を囲むように配置される略四角筒状のケース体を備えることが好ましい。このように構成すると、駆動用磁石部が発生させる磁束の漏れを抑制して、効率的な磁気回路を形成することが可能になる。また、本発明では、駆動機構を囲むようにケース体が配置される場合であっても、コイル保護部材によって、駆動用コイルとケース体との接触を防止することが可能になる。
本発明において、コイル保護部材は、駆動用コイルの被写体側および反被写体側に取り付けられていることが好ましい。このように構成すると、駆動用コイルに対するコイル保護部材の、第1方向外側への突出量や第2方向外側への突出量が小さくても、可動体の光軸が傾いたときの駆動用コイルと他の構成部品との接触を確実に防止することが可能になる。
本発明において、駆動用磁石部は、レンズ駆動装置の四隅に配置され、コイル保護部材は、略矩形の枠状に形成されていることが好ましい。このように構成すると、レンズ駆動装置の四隅に配置される駆動用磁石部に対応して、駆動用コイルがレンズ駆動装置の四隅に配置される場合であっても、1個のコイル保護部材で、4個の駆動用コイルを保護することが可能になる。そのため、レンズ駆動装置の構成を簡素化することが可能になるとともに、レンズ駆動装置の組立工程を簡素化することが可能になる。
本発明において、コイル保護部材は、直交面部および斜面部の被写体側の端面および/または反被写体側の端面を覆っていることが好ましい。このように構成すると、レンズ駆動装置に衝撃が加わって、固定体に対して可動体が光軸方向に過剰に相対移動した場合であっても、コイル保護部材によって、駆動用コイルを確実に保護することが可能になる。また、この場合には、コイル保護部材は、略矩形の枠状に形成される枠部と、枠部の四隅に形成され斜面部を覆う斜辺部とを備えることが好ましい。このように構成すると、固定体に対して可動体が光軸方向に過剰に相対移動した場合であっても、1個のコイル保護部材によって、駆動用コイルを確実に保護することが可能になる。そのため、レンズ駆動装置の構成を簡素化することが可能になるとともに、レンズ駆動装置の組立工程を簡素化することが可能になる。
以上のように、本発明では、レンズの光軸方向から見たときの形状が略四角形状となるレンズ駆動装置において、搭載されるレンズの径が大型化する場合であっても、レンズ駆動装置を小型化することが可能になる。
本発明の実施の形態にかかるレンズ駆動装置の斜視図である。 図1のE−E断面の断面図である。 図1に示すレンズ駆動装置の分解斜視図である。 図3のG部の分解斜視図である。 図2に示す駆動用磁石部および駆動用コイルの配置関係を説明するための斜視図である。 図5に示す駆動用磁石部および駆動用コイルの側面図である。 図6のH−H方向から駆動用磁石片および駆動用コイルを示す図である。 図1のレンズ駆動装置の四隅に配置される駆動用磁石部の着磁状態を説明するための図である。 図4に示す駆動用コイルとコイル保護部材との配置関係を説明するための平面図である。 本発明の他の実施の形態にかかるコイル保護部材を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(レンズ駆動装置の概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるレンズ駆動装置1の斜視図である。図2は、図1のE−E断面の断面図である。図3は、図1に示すレンズ駆動装置1の分解斜視図である。図4は、図3のG部の分解斜視図である。図5は、図2に示す駆動用磁石部17および駆動用コイル18の配置関係を説明するための斜視図である。
本形態のレンズ駆動装置1は、携帯電話等で使用される比較的小型のカメラに搭載されるものであり、図1に示すように、全体として略四角柱状に形成されている。すなわち、レンズ駆動装置1は、撮影用のレンズの光軸Lの方向(光軸方向)から見たときの形状が略四角形状となるように形成されている。本形態では、レンズ駆動装置1は、光軸方向から見たときの形状が略正方形状となるように形成されている。
本形態のレンズ駆動装置1が搭載されるカメラでは、図2の下側(すなわち、Z2方向側)に図示を省略する撮像素子が配置されており、図2の上側(すなわち、Z1方向側)に配置される被写体が撮影される。したがって、以下の説明では、Z1方向側を被写体側、Z2方向側を反被写体側(撮像素子側)とする。また、以下の説明では、光軸Lに直交するとともに互いに直交する2方向をX方向、Y方向とする。また、X方向とY方向とから形成される平面をXY平面とする。本形態では、レンズ駆動装置1の4つの側面は、X方向またはY方向と平行になっている。また、本形態のX方向は第1方向であり、Y方向は第2方向である。
レンズ駆動装置1は、図1、図2に示すように、撮影用のレンズを保持し光軸方向に移動可能な可動体2と、可動体2を光軸方向に移動可能に保持する固定体3と、可動体2を光軸方向へ駆動するための駆動機構4とを備えている。可動体2は、2種類の板バネ5、6(図3参照)を介して固定体3に移動可能に保持されている。なお、図2では、板バネ5、6の図示を省略している。
可動体2は、複数のレンズが固定されたレンズホルダ7を保持するスリーブ8と、駆動機構4を構成する後述の駆動用コイル18の端部が半田付け等で電気的に接続されて固定されるコイル端固定部材9、10とを備えている。なお、図2では、コイル端固定部材9、10の図示を省略し、図3では、レンズホルダ7の図示を省略している。
レンズホルダ7は、略円筒状に形成されており、その内周側に、光軸方向から見たときの形状が略円形状となる複数のレンズが固定されている。本形態では、レンズホルダ7の被写体側に径の小さな小径レンズが配置され、反被写体側に小径レンズよりも径の大きな大径レンズが配置されている。そのため、図2に示すように、レンズホルダ7の被写体側の外径は、反被写体側の外径よりも小さくなっている。また、レンズホルダ7の被写体側の外周面には、オネジが形成されている。
スリーブ8は、筒状に形成されており、その内周側でレンズホルダ7を保持している。すなわち、スリーブ8の内周面には、レンズホルダ7の外周面に形成されるオネジと係合するメネジが形成されている。また、本形態では、レンズホルダ7の被写体側の外径が反被写体側の外径よりも小さくなっているため、スリーブ8の被写体側の外径が反被写体側の外径よりも小さくなっている。
図4に示すように、スリーブ8の外周には、駆動機構4を構成する後述の磁性部材19が載置される第1載置面8aと、駆動機構4を構成する後述の駆動用コイル18が載置される第2載置面8bとが形成されている。第1載置面8aおよび第2載置面8bは、XY平面に平行な平面状に形成されるとともに、光軸Lを中心に略90°ピッチで4箇所に形成されている。また、第1載置面8aと第2載置面8bとは互いに、光軸Lを中心にして略45°ずれた状態で形成されている。
コイル端固定部材9、10は、導電性を有する金属材料で形成されている。本形態では、コイル端固定部材9は、3/4円弧状に形成され、コイル端固定部材10は、1/4円弧状に形成されている。コイル端固定部材9、10は、スリーブ8の反被写体側の端面に固定されている。
固定体3は、被写体側に配置される第1ケース体11と、反被写体側に配置される第2ケース体12とを備えている。
第1ケース体11は、磁性材料で形成されるとともに、底部11aと筒部11bとを有する底付きの略四角筒状に形成されている。被写体側に配置される底部11aの中心には、円形の貫通孔11cが形成されている。第1ケース体11は、可動体2および駆動機構4の外周側を囲むように配置されている。
第2ケース体12は、たとえば、樹脂材料で形成されるとともに、略四角筒状に形成されている。第2ケース体12には、図2に示すように、スリーブ8の反被写体側の端面が当接する当接面12aがXY平面と平行に形成されている。また、第2ケース体12には、図3に示すように、端子13が固定されている。第2ケース体12は、レンズホルダ7の反被写体側の外周側等を覆うように、第1ケース体11の反被写体側に取り付けられている。
板バネ5は、スリーブ8に固定されるスリーブ固定部と、第1ケース体11に固定されるケース体固定部と、スリーブ固定部とケース体固定部とを繋ぐバネ部とから構成され、可動体2の被写体側に配置されている。スリーブ固定部は、スリーブ8の被写体側の端面に固定されている。ケース体固定部は、略矩形の枠状に形成されたスペーサ14を介して第1ケース体11の底部11aの反被写体側の面に固定されている。すなわち、ケース体固定部は、底部11aの反被写体側の面に固定されたスペーサ14に固定されている。
板バネ6は、スリーブ8に固定されるスリーブ固定部と、第2ケース体12に固定されるケース体固定部と、スリーブ固定部とケース体固定部とを繋ぐバネ部とから構成され、可動体2の反被写体側に配置されている。スリーブ固定部は、コイル端固定部材9、10を介してスリーブ8の反被写体側の端面に固定されている。すなわち、スリーブ固定部は、コイル端固定部材9、10に固定されている。ケース体固定部は、第2ケース体12の被写体側に形成される固定面に固定されている。
駆動機構4は、図2〜図5に示すように、レンズ駆動装置1の四隅(具体的には、第1ケース体11の内側の四隅)に配置される略三角柱状の4個の駆動用磁石部17と、略三角筒状に巻回され、その内周側が駆動用磁石部17の外周面と所定の隙間を介して対向配置される4個の駆動用コイル18と、駆動用コイル18よりも被写体側に配置される磁性部材19と、駆動用コイル18の被写体側および反被写体側に取り付けられるコイル保護部材20、21とを備えている。以下、この駆動機構4の詳細な構成について説明する。
(駆動機構の構成)
図6は、図5に示す駆動用磁石部17および駆動用コイル18の側面図である。図7は、図6のH−H方向から駆動用磁石片24および駆動用コイル18を示す図である。図8は、図1のレンズ駆動装置1の四隅に配置される駆動用磁石部17の着磁状態を説明するための図である。図9は、図4に示す駆動用コイル18とコイル保護部材20、21との配置関係を説明するための平面図である。
駆動用磁石部17は、光軸方向で重なるように配置される略三角柱状の2個の駆動用磁石片23、24と、駆動用磁石片23、24の間に配置される磁性板25とを備えている。本形態では、駆動用磁石片23が被写体側に配置され、駆動用磁石片24が反被写体側に配置されている。駆動用磁石片23の反被写体側の端面には、磁性板25の被写体側の面が固定され、駆動用磁石片24の被写体側の端面には、磁性板25の反被写体側の面が固定されている。
駆動用磁石片23、24は、光軸方向から見たときの形状が略直角二等辺三角形となるように形成されており、図7、図8に示すように、光軸Lに略平行でかつ互いに直交する矩形状の2個の平面部23a、24aと、光軸Lに略平行でかつ2個の平面部23a、24aを繋ぐ矩形状の1個の斜面部23b、24bとを備えている。
駆動用磁石片23、24は、第1ケース体11の筒部11bの内周面と平面部23a、24aとが略平行になるように配置されている。すなわち、第1ケース体11の内側の対角位置に配置される2個の駆動用磁石片23、24は、斜面部23b、24bが互いに対向するように配置されている。また、駆動用磁石片23は、第1ケース体11の底部11aに固定されている。具体的には、駆動用磁石片23の被写体側の端面が、底部11aの反被写体側の面に固定されており、駆動用磁石片23の被写体側の端面は、底部11aの反被写体側の面に当接している。
磁性板25は、磁性材料で形成されている。この磁性板25は、光軸方向から見たときの形状が駆動用磁石片23、24と同様の略直角二等辺三角形状となる平板状に形成されている。
駆動用磁石片24の反被写体側の端面には、磁性材料で形成された平板状の磁性板26が固定されている。磁性板26は、光軸方向から見たときの形状が略直角二等辺三角形状となるように形成されており、図8に示すように、その斜辺部と駆動用磁石片24の斜面部24bとが略平行になるように、駆動用磁石片24に固定されている。また、磁性板26は、第1ケース体11の筒部11bの内周面に当接している。
駆動用コイル18は、図7に示すように、光軸方向から見たときの形状が略直角二等辺三角形状となるように巻回されており、図5、図7に示すように、光軸Lに略平行でかつ互いに直交する矩形状の2個の直交面部18aと、光軸Lに略平行でかつ2個の直交面部18aを繋ぐ矩形状の1個の斜面部18bとを備えている。なお、本形態では、4個の駆動用コイル18は、1本の導線が順次巻回されて形成されており、導線の端部の一方は、コイル端固定部材9に巻回されて接続され、導線の端部の他方は、コイル端固定部材10に巻回されて接続されている。
4個の駆動用コイル18は、スリーブ8の第2載置面8bに斜面部18bが載置された状態でスリーブ8の外周面に固定されている。具体的には、駆動用コイル18の内周面と駆動用磁石部17の外周面とが所定の隙間を介して略平行になるように、略90°ピッチで4個の駆動用コイル18がスリーブ8の外周面に固定されており、駆動用コイル18は、第1ケース体11の内側の四隅に配置されている。なお、駆動用コイル18は、第1ケース体11の内周面との間に所定の隙間を保った状態で、第1ケース体11の内側の四隅に配置されており、スリーブ8とともに光軸方向へ移動可能となっている。
光軸方向における駆動用コイル18の幅は、磁性板25の厚さと、可動体2の可動距離との和以上となっている。また、本形態では、可動体2の可動範囲内において、磁性板25が駆動用コイル18の内周側に常に配置されるように、駆動用磁石部17と駆動用コイル18とが配置されている。
図6、図8に示すように、駆動用磁石部17を構成する2個の駆動用磁石片23、24は、光軸方向において、同じ磁極同士(S極とS極、あるいは、N極とN極)が対向するように配置されている。すなわち、駆動用磁石片23、24同士の対向面は、いずれも同じ磁極に着磁されている。そのため、図6、図7に示すように、駆動用磁石片23、24の間には、駆動用コイル18の直交面部18aおよび斜面部18bを通過する磁束Fが発生している。すなわち、駆動用磁石部17は、駆動用コイル18との対向位置で駆動用コイル18を通過する磁束Fが発生するように着磁されている。また、光軸方向における磁性板25の中心が光軸方向における駆動用磁石部17の磁気的中心位置となっている。
図8に示すように、駆動用磁石部17を構成する2個の駆動用磁石片23、24同士の対向面に形成される磁極は、レンズ駆動装置1の周方向で隣り合う他の2個の駆動用磁石片23、24同士の対向面に形成される磁極と異なっている。たとえば、図8の右側および左側に配置される駆動用磁石片23、24同士の対向面に形成される磁極はS極であり、図8の上側および下側に配置される駆動用磁石片23、24同士の対向面に形成される磁極はN極である。そのため、図8に示す例では、図8の上側および下側に配置される駆動用磁石片23、24の間から図8の右側および左側に配置される駆動用磁石片23、24の間へ向かう磁束Fが発生している。
なお、本形態では、2個の駆動用磁石片23、24同士の対向面に形成される磁極が周方向で隣り合う他の2個の駆動用磁石片23、24同士の対向面に形成される磁極と異なっているため、図8の上側および下側に配置される駆動用磁石片23、24の周囲に配置される駆動用コイル18の巻回方向と、図8の右側および左側に配置される駆動用磁石片23、24の周囲に配置される駆動用コイル18の巻回方向とが異なっている。
磁性部材19は、磁性材料で形成されるとともに、図4に示すように、略円環状に形成されている。この磁性部材19は、斜面部18bの被写体側の端面に固定されており、駆動用磁石部17よりもレンズ駆動装置1の径方向の内側に配置されている。なお、本形態では、光軸方向における第1載置面8aと第2載置面8bとの間の距離と、光軸方向における駆動用コイル18の幅とが略等しくなっており、磁性部材19は、第1載置面8aに載置された状態で駆動用コイル18の被写体側の端面に固定されている。
上述のように、本形態では、可動体2の可動範囲内において、磁性板25が駆動用コイル18の内周側に常に配置されるように、駆動用磁石部17と駆動用コイル18とが配置されている。すなわち、可動体2の可動範囲内において、磁性部材19の径方向外側端が駆動用磁石片23の斜面部23bに対向するように、磁性部材19が配置されている。
また、本形態では、可動体2の可動範囲内において、駆動用磁石部17の磁気的中心位置に向かって磁性部材19が吸引されるように、駆動用磁石部17と駆動用コイル18とが配置されている。そのため、駆動用コイル18に電流が供給されていないときには、磁性部材19と駆動用磁石部17との間に生じる吸引力によって、図2に示すように、スリーブ8の反被写体側の端面が第2ケース体12の当接面12aに当接している。
なお、本形態では、板バネ5は、駆動用コイル18に電流が供給されていないときに、反被写体側への付勢力が可動体2に発生するように、可動体2および固定体3に固定されている。また、板バネ6は、スリーブ8の反被写体側の端面が第2ケース体12の当接面12aに当接しているときに、板バネ6による光軸方向への付勢力が可動体2に生じないように、可動体2および固定体3に固定されている。
コイル保護部材20、21は、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の比較的硬い樹脂材料で形成されるとともに、図4に示すように、略矩形の枠状に形成されている。また、コイル保護部材20、21は、平板状に形成されている。本形態では、駆動用コイル18の被写体側の端面にコイル保護部材20が取り付けられ、駆動用コイル18の反被写体側の端面にコイル保護部材21が取り付けられている。具体的には、4個の駆動用コイル18の直交面部18aの被写体側の端面にコイル保護部材20が固定され、4個の駆動用コイル18の直交面部18aの反被写体側の端面にコイル保護部材21が固定されている。
図9に示すように、光軸方向から見たときに、コイル保護部材20、21のX方向外側端部20a、21aは、X方向に直交する直交面部18aの外周面よりも外周側(X方向の外側)に突出している。すなわち、光軸方向から見たときに、X方向外側端部20a、21aは、X方向に直交する直交面部18aのX方向における外側端よりもX方向の外側へ突出している。
また、光軸方向から見たときに、コイル保護部材20、21のY方向外側端部20b、21bは、Y方向に直交する直交面部18aの外周面よりも外周側(Y方向の外側)に突出している。すなわち、光軸方向から見たときに、Y方向外側端部20b、21bは、Y方向に直交する直交面部18aのY方向における外側端よりもY方向の外側へ突出している。
さらに、光軸方向から見たときに、コイル保護部材20、21のX方向内側端部20c、21cは、X方向に直交する直交面部18aの内周面よりも内周側(X方向の内側)に突出し、コイル保護部材20、21のY方向内側端部20d、21dは、Y方向に直交する直交面部18aの内周面よりも内周側(Y方向の内側)に突出している。
このように、本形態では、コイル保護部材20は、直交面部18aの被写体側の端面をほぼ覆うように、直交面部18aの被写体側の端面に固定され、コイル保護部材21は、直交面部18aの反被写体側の端面をほぼ覆うように、直交面部18aの反被写体側の端面に固定されている。
なお、本形態では、X方向外側端部20a、21aは、第1コイル保護端部であり、Y方向外側端部20b、21bは、第2コイル保護端部である。また、X方向内側端部20c、21cおよびY方向内側端部20d、21dは、内周側コイル保護端部である。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、光軸方向から見たときの形状が略正方形状となるレンズ駆動装置1の四隅に略三角柱状の駆動用磁石部17および略三角筒状の駆動用コイル18が配置されている。そのため、光軸方向から見たときの形状が略円形状となるレンズを駆動するレンズ駆動装置1のデッドスペースとなるレンズ駆動装置1の四隅に駆動用磁石部17および駆動用コイル18を配置することができる。
また、本形態では、略三角筒状に巻回された駆動用コイル18の内周面が駆動用磁石部17の外周面と所定の隙間を介して対向配置され、かつ、駆動用磁石部17は、駆動用コイル18との対向位置で駆動用コイル18を通過する磁束Fが発生するように着磁されている。そのため、駆動用磁石部17の全周および駆動用コイル18の全周を利用して可動体2を駆動するための磁気回路を効率良く形成することができる。したがって、駆動用磁石部17および駆動用コイル18を小型化しても可動体2を駆動するための所定の駆動力を得ることができる。すなわち、可動体2を駆動するための駆動力を確保しつつ駆動用磁石部17および駆動用コイル18を小型化することができる。
このように、本形態では、駆動用磁石部17および駆動用コイル18を小型化することができ、かつ、デッドスペースとなるレンズ駆動装置1の四隅に駆動用磁石部17および駆動用コイル18を配置することができる。したがって、本形態では、搭載されるレンズの径が大型化する場合であっても、レンズ駆動装置1を小型化することができる。
本形態では、光軸方向から見たときに、コイル保護部材20、21のX方向外側端部20a、21aは、X方向に直交する直交面部18aの外周面よりもX方向の外側に突出し、コイル保護部材20、21のY方向外側端部20b、21bは、Y方向に直交する直交面部18aの外周面よりもY方向の外側に突出している。そのため、たとえば、レンズ駆動装置1に衝撃が加わって、固定体3に対して可動体2がX方向やY方向に相対移動した場合、または、固定体3に対して可動体2が光軸方向を軸方向として相対回転した場合、あるいは、可動体2の光軸が傾いた場合等には、駆動機構4を囲むように配置される第1ケース体11の筒部11bの内周面にコイル保護部材20、21は接触するが、駆動用コイル18は、第1ケース体11の筒部11bの内周面に接触しない。したがって、レンズ駆動装置1に衝撃が加わっても、駆動用コイル18を保護することが可能になり、駆動用コイル18の断線や変形を防止することが可能になる。
特に本形態では、光軸方向から見たときに、コイル保護部材20、21のX方向内側端部20c、21cが、X方向に直交する直交面部18aの内周面よりもX方向の内側に突出し、コイル保護部材20、21のY方向内側端部20d、21dが、Y方向に直交する直交面部18aの内周面よりもY方向の内側に突出しているため、レンズ駆動装置1に衝撃が加わったときの、駆動用磁石部17と駆動用コイル18との接触を防止することもできる。
また、本形態では、駆動用コイル18の被写体側および反被写体側にコイル保護部材20、21が取り付けられているため、駆動用コイル18に対するコイル保護部材20、21のX方向への突出量や駆動用コイル18に対するコイル保護部材20、21のY方向への突出量が小さくても、可動体2の光軸が傾いたときの、第1ケース体11と駆動用コイル18との接触や、駆動用磁石部17と駆動用コイル18との接触を確実に防止することが可能になる。
なお、本形態では、駆動用コイル18の被写体側および反被写体側に略矩形の枠状に形成されたコイル保護部材20、21が固定されているため、レンズ駆動装置1の組立時に、4個の駆動用コイル18とコイル保護部材20、21とによって、コイル部組を構成することが可能になる。したがって、レンズ駆動装置1の組立時に、4個の駆動用コイル18を容易に取り扱うことが可能になる。
本形態では、コイル保護部材20は、駆動用コイル18の被写体側の端面に取り付けられ、コイル保護部材21は、駆動用コイル18の反被写体側の端面に取り付けられている。そのため、コイル保護部材20、21を取り付けるための構成を別途、設ける必要がなくなり、レンズ駆動装置1の構成を簡素化することが可能になる。
本形態では、コイル保護部材20、21は、略矩形の枠状に形成されている。そのため、駆動用コイル18がレンズ駆動装置1の四隅に配置される場合であっても、1個のコイル保護部材20および1個のコイル保護部材21によって、4個の駆動用コイル18を保護することができる。そのため、レンズ駆動装置1の構成を簡素化することができるとともに、レンズ駆動装置1の組立工程を簡素化することができる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態では、駆動用磁石片23、24の間に磁性板25が配置されているが、駆動用磁石片23、24同士の対向面の間に所定の隙間が形成されても良いし、駆動用磁石片23、24同士の対向面が当接していても良い。また、上述した形態では、駆動用磁石部17は、2個の駆動用磁石片23、24と磁性板25とによって構成されているが、駆動用磁石部17は、1個の駆動用磁石片のみによって構成されても良い。この場合には、この駆動用磁石片は、光軸方向の両端に形成される磁極と光軸方向の中間位置に形成される磁極とが異なるように着磁されている。すなわち、この駆動用磁石片は、駆動用コイル18との対向位置で駆動用コイル18を通過する磁束Fが発生するように着磁されている。
上述した形態では、コイル保護部材20、21は、略矩形の枠状に形成されている。この他にもたとえば、図10(A)に示すように、コイル保護部材20、21は、略L形状に形成されても良い。この場合には、たとえば、四隅に配置される駆動用コイル18の直交面部18aの被写体側の端面や反被写体側の端面の全てに、略L形状のコイル保護部材20、21が固定される。すなわち、この場合には、駆動機構4は、4個のコイル保護部材20と4個のコイル保護部材21とを備えている。また、四隅に配置される駆動用コイル18を保護することができるのであれば、四隅に配置される駆動用コイル18の全てに、略L形状のコイル保護部材20、21が固定されなくても良い。たとえば、光軸Lを挟んで対角位置に配置される2個の駆動用コイル18の直交面部18aの被写体側の端面や反被写体側の端面に、略L形状のコイル保護部材20、21が固定されても良い。
また、コイル保護部材20、21は、図10(B)に示すように、直交面部18aの被写体側の端面や反被写体側の端面の一部を覆う一対の保護部材片30A、30Bによって構成されても良い。この場合には、たとえば、光軸方向から見たときに、保護部材片30AのX方向外側端部20a、21aが、X方向に直交する直交面部18aの外周面よりもX方向の外側に突出し、保護部材片30BのY方向外側端部20b、21bが、Y方向に直交する直交面部18aの外周面よりもY方向の外側に突出している。また、この場合には、たとえば、四隅に配置される駆動用コイル18の直交面部18aの被写体側の端面や反被写体側の端面の全てに、一対の保護部材片30A、30Bが固定される。なお、保護部材片30A、30Bの形状は、図10(B)に示すような矩形状等の多角形状であっても良いし、円形状や楕円形状であっても良い。
上述した形態では、コイル保護部材20、21は、直交面部18aの被写体側の端面や反被写体側の端面を覆う略矩形の枠状に形成されている。この他にもたとえば、コイル保護部材20、21は、図10(C)に示すように、略矩形の枠状に形成され直交面部18aの被写体側の端面や反被写体側の端面を覆う枠部20e、21eと、枠部20e、21eの四隅に形成され斜面部18bの被写体側の端面や反被写体側の端面を覆う斜辺部20f、21fとから構成されても良い。この場合には、レンズ駆動装置1に衝撃が加わって、固定体3に対して可動体2が光軸方向に過剰に相対移動した場合であっても、コイル保護部材20、21によって、駆動用コイル18を確実に保護することが可能になる。たとえば、駆動用コイル18の斜面部18bと板バネ5との接触を確実に防止することが可能になる。
また、コイル保護部材20、21は、図10(D)に示すように、略直角二等辺三角形状の枠状に形成されても良い。この場合には、たとえば、四隅に配置される駆動用コイル18の被写体側の端面や反被写体側の端面の全てにコイル保護部材20、21が固定される。なお、図10(D)に示すようにコイル保護部材20、21が形成されている場合と比較して、図10(C)に示すようにコイル保護部材20、21が形成されている場合には、コイル保護部材20、21の取り扱いが容易になる。
上述した形態では、駆動用コイル18の被写体側の端面および反被写体側の端面に、コイル保護部材20、21が取り付けられている。この他にもたとえば、駆動用コイル18に対するコイル保護部材20、21のX方向への突出量や駆動用コイル18に対するコイル保護部材20、21のY方向への突出量を大きくすることができるのであれば、駆動用コイル18の被写体側の端面または反被写体側の端面の一方のみに、コイル保護部材20、21が取り付けられても良い。
上述した形態では、光軸方向から見たときに、コイル保護部材20、21のX方向外側端部20a、21aが、X方向に直交する直交面部18aの外周面よりもX方向の外側に突出し、コイル保護部材20、21のY方向外側端部20b、21bが、Y方向に直交する直交面部18aの外周面よりもY方向の外側に突出している。この他にもたとえば、駆動用コイル18を保護することができるのであれば、光軸方向から見たときに、コイル保護部材20、21のX方向外側端部20a、21aが、X方向に直交する直交面部18aの外周面と重なり、コイル保護部材20、21のY方向外側端部20b、21bが、Y方向に直交する直交面部18aの外周面と重なるようにコイル保護部材20、21が形成されても良い。
上述した形態では、光軸方向から見たときに、コイル保護部材20、21のX方向内側端部20c、21cは、X方向に直交する直交面部18aの内周面よりもX方向の内側に突出し、コイル保護部材20、21のY方向内側端部20d、21dは、Y方向に直交する直交面部18aの内周面よりもY方向の内側に突出している。この他にもたとえば、レンズ駆動装置1に衝撃が加わって、固定体3に対して可動体2がX方向やY方向に相対移動した場合等に、X方向外側端部20a、21aやY方向外側端部20b、21bは第1ケース体11の筒部11bの内周面に接触するが、駆動用磁石部17に駆動用コイル18が接触しないように、駆動用磁石部17と駆動用コイル18との間に隙間が設定されるのであれば、X方向内側端部20c、21cは、X方向に直交する直交面部18aの内周面よりもX方向の内側に突出していなくても良いし、Y方向内側端部20d、21dは、Y方向に直交する直交面部18aの内周面よりもY方向の内側に突出していなくても良い。
上述した形態では、コイル保護部材20、21は、樹脂材料で形成されているが、コイル保護部材20、21は、金属材料で形成されても良い。この場合には、駆動用コイル18の被写体側の端面に固定されるコイル保護部材20は磁性材料で形成されても良い。コイル保護部材20が磁性材料で形成されている場合には、コイル保護部材20に磁性部材19の機能を持たせることができる。したがって、この場合には、磁性部材19を別途、設ける必要がなくなり、レンズ駆動装置1の構成を簡素化することが可能になる。
上述した形態では、コイル保護部材20、21は、駆動用コイル18の被写体側の端面や反被写体側の端面に固定されている。この他にもたとえば、スリーブ8にコイル保護部材20、21の固定部を形成して、この固定部にコイル保護部材20、21を固定しても良い。
上述した形態では、レンズ駆動装置1の四隅に駆動用磁石部17および駆動用コイル18が配置されている。この他にもたとえば、可動体2の駆動力を得ることができるのであれば、レンズ駆動装置1の四隅の3箇所、2箇所あるいは1箇所のみに駆動用磁石部17および駆動用コイル18が配置されても良い。
1 レンズ駆動装置
2 可動体
3 固定体
4 駆動機構
11 第1ケース体(ケース体)
17 駆動用磁石部
18 駆動用コイル
18a 直交面部
18b 斜面部
20、21 コイル保護部材
20a、21a X方向外側端部(第1コイル保護端部)
20b、21b Y方向外側端部(第2コイル保護端部)
20c、21c X方向内側端部(内周側コイル保護端部)
20d、21d Y方向内側端部(内周側コイル保護端部)
20e、21e 枠部
20f、21f 斜辺部
F 磁束
L 光軸
X 第1方向
Y 第2方向

Claims (9)

  1. レンズの光軸方向から見たときの形状が略四角形状となるレンズ駆動装置であって、
    前記レンズを保持し前記光軸方向に移動可能な可動体と、前記可動体を移動可能に保持する固定体と、前記可動体を前記光軸方向へ駆動するための駆動機構とを備え、
    前記駆動機構は、前記レンズ駆動装置の四隅の少なくとも1箇所に配置される略三角柱状の駆動用磁石部と、略三角筒状に巻回され、その内周面が前記駆動用磁石部の外周面と所定の隙間を介して対向配置されるとともに前記可動体に取り付けられる駆動用コイルと、前記駆動用コイルの被写体側および/または反被写体側に取り付けられるコイル保護部材とを備え、
    前記駆動用磁石部は、前記駆動用コイルとの対向位置で前記駆動用コイルを通過する磁束が発生するように着磁され、
    互いに直交するとともに前記レンズ駆動装置の側面に略平行な2つの方向を第1方向および第2方向とするときに、前記コイル保護部材には、前記光軸方向から見たときに、前記第1方向における前記駆動用コイルの外側端に重なる、あるいは、前記第1方向における前記駆動用コイルの外側端よりも前記第1方向の外側へ突出する第1コイル保護端部と、前記光軸方向から見たときに、前記第2方向における前記駆動用コイルの外側端に重なる、あるいは、前記第2方向における前記駆動用コイルの外側端よりも前記第2方向の外側へ突出する第2コイル保護端部とが形成されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記駆動用コイルは、前記光軸方向から見たときの形状が略直角二等辺三角形状となるように巻回されるとともに、前記レンズの光軸に略平行でかつ互いに直交する2個の直交面部と、前記光軸に略平行でかつ2個の前記直交面部を繋ぐ1個の斜面部とを備え、
    前記駆動用コイルは、前記レンズ駆動装置の側面と前記直交面部とが略平行になるように前記可動体に取り付けられ、
    前記第1コイル保護端部と前記第2コイル保護端部とは、前記光軸方向から見たときに、2個の前記直交面部の外周面のそれぞれよりも外周側に突出していることを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記コイル保護部材には、前記光軸方向から見たときに、2個の前記直交面部の内周面のそれぞれよりも内周側に突出している内周側コイル保護端部が形成されていることを特徴とする請求項2記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記コイル保護部材は、前記駆動用コイルの被写体側の端面および/または反被写体側の端面に取り付けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  5. 磁性材料で形成され前記可動体および前記駆動機構を囲むように配置される略四角筒状のケース体を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  6. 前記コイル保護部材は、前記駆動用コイルの被写体側および反被写体側に取り付けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  7. 前記駆動用磁石部は、前記レンズ駆動装置の四隅に配置され、
    前記コイル保護部材は、略矩形の枠状に形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  8. 前記コイル保護部材は、前記直交面部および前記斜面部の被写体側の端面および/または反被写体側の端面を覆っていることを特徴とする請求項2または3記載のレンズ駆動装置。
  9. 前記コイル保護部材は、略矩形の枠状に形成される枠部と、前記枠部の四隅に形成され前記斜面部を覆う斜辺部とを備えることを特徴とする請求項8記載のレンズ駆動装置。
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