JP2010155410A - タイヤ加硫用金型 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】径方向の内方から外方に向けて、サイドモールド、トレッドセグメント、セクターシュー及びアクチュエータが順次配置され、アクチュエータに上下2本のボルトで固定されたスライドキーが、セクターシューに設けられたキー溝に嵌め込まれたタイヤ加硫用金型であって、スライドキーの上下部には、ボルトの締め付け方向が互いに逆方向になるように螺刻されたネジ穴が設けられ、さらに、アクチュエータには、ネジ穴の各々に対応したボルト挿通穴が設けられており、ボルトの各々を挿通穴に挿通してネジ穴に嵌め込み、互いに逆方向に締め付けることにより、アクチュエータとスライドキーとが固定されている。
【選択図】図2
Description
径方向の内方から外方に向けて、サイドモールド、トレッドセグメント、セクターシュー及びアクチュエータが順次配置され、前記アクチュエータに上下2本のボルトで固定されたスライドキーが、前記セクターシューに設けられたキー溝に嵌め込まれたタイヤ加硫用金型であって、
前記スライドキーの上部及び下部には、前記ボルトの各々が嵌め込まれるネジ穴が、各々のボルトの締め付け方向が互いに逆方向になるように螺刻されて設けられており、
さらに、前記アクチュエータには、前記ネジ穴の各々に対応したボルト挿通穴がそれぞれ設けられており、
前記ボルトの各々をそれぞれの前記挿通穴に挿通して前記ネジ穴に嵌め込み、互いに逆方向に締め付けることにより、前記アクチュエータと前記スライドキーとが固定されていることを特徴とする。
(実施例)
本実施例は、図1に示したように、9個のセクターシュー5を用い、それぞれのセクターシュー5の外周面に各1本の上下方向のキー溝を設け、アクチュエータ6の内周面に9本の断面T型のスライドキー(以下、「Tガイドキー」ともいう)を各キー溝に対応する箇所に取り付け、各スライドキーを各セクターシュー5のキー溝に嵌め込んでタイヤ加硫用金型を組み込んだ例である。
イ.取り付け構造の概要
最初に図2、図5を用いて、スライドキーの取り付け構造および取り付け方法について説明する。図5は、本実施例に係るタイヤの加硫用金型の一部を拡大した分解斜視図である。アクチュエータ6の内周面に長さが305mmの9本のTガイドキー62を各々上下2本のボルトAを用いて等間隔に取り付け固定されている。具体的には、Tガイドキー62の上部(Tガイドキーの上端から67mm下)と下部(Tガイドキーの下端から53mm上)の2箇所にネジ穴63を設け、それぞれのネジ穴63にアクチュエータ6に設けた挿通穴64を挿通させたボルトAをはめ込む構造とされている。挿通穴64には座ぐり65が設けられており、ボルトAをネジ穴63に嵌め込むことによりTガイドキー62がアクチュエータ6に固定される。
上記した上下のネジ穴63にはネジ溝が互いに逆方向になるように螺刻されている。このため、上部と下部のボルトAの締め付け方向は、図5に矢印で示すように互いに逆方向となる。具体的には例えば上部のネジ穴63およびボルトAのネジには右ネジ、下部のネジ穴63およびボルトAのネジには左ネジが採用される。前記の逆であってもよい。なお、回転方向の異なるネジをそれぞれ例えば色違いにしたり、六角ネジと四角ネジのようにネジの頭の形状を異なるようにして一見して判別できるようにしておくことにより、ミスなく該当するボルトを取り付けることができる。
ボルトAをそれぞれネジ穴63に嵌め込む際のボルトの締め付けには好ましくはトルクレンチを用いて、締め付け力が一定になるように締め付けられる。具体的には、トルクレンチの締め付け力を100Nに設定して締め付ける。
次に図4、図5を用いてTガイドキー62とキー溝52の嵌め込み構造について説明する。図5に示すように、セクターシュー5の外周面51には断面がT型のキー溝52が形成され、アクチュエータ6の内周面61にはTガイドキー62が取り付けられている。そして、Tガイドキー62をキー溝52に嵌め込むことによりセクターシュー5の外側にアクチュエータ6がスライド自在に装着される構造となっている。
上記したセクターシューおよびアクチュエータを用いて所定の方法にてタイヤ加硫用金型の組み込み、タイヤの加硫を行った。
Tガイドキーをアクチュエータに取り付ける上部と下部のネジ穴およびボルトのネジの回転方向を同じ方向、具体的にはどちらも右ネジとしたこと以外は実施例と同様にタイヤ加硫用金型を組み込み、タイヤの加硫を行った。
評価方法は以下の方法に基づいて行った。
イ.タイヤ加硫用金型の組み込み精度
組み込んだタイヤ加硫用金型のトレッドモールドを閉状態にした後にTガイドキーとキー溝の間の隙間にシックネスゲージを挿入して左右の隙間(クリアランス)(図4に示したQ1、Q2)の大きさを測定した。
30本のタイヤの加硫を行い、加硫後のタイヤのゴムのはみ出し(OV/SP)の発生状況を目視により観察した。
(1)タイヤ加硫用金型の組み込み精度
表1に、実施例および比較例のタイヤ加硫用金型の左右のクリアランスの測定結果を示す。なお、表1に記載の左、右はアクチュエーターの外側から見た方向を示す。
比較例の場合は、加硫を実施した30本中30本にOV/SPの発生が認められたのに対して、実施例の場合、30本のタイヤの全てにOV/SPの発生が認められなかった。
1 上サイドモールド
2 下サイドモールド
3 トレッドモールド
4 トレッドセグメント
41、63 ネジ穴
5 セクターシュー
51 セクターシューの外周面
52 キー溝
54、64、67、67a 挿通穴
55 ストッパー溝
6 アクチュエータ
61 アクチュエータの内周面
62 スライドキー(Tガイドキー)
65 座ぐり
66 ストッパー
69 貫通穴
7 ベースプレート
8 上サイドプレート
Claims (1)
- 径方向の内方から外方に向けて、サイドモールド、トレッドセグメント、セクターシュー及びアクチュエータが順次配置され、前記アクチュエータに上下2本のボルトで固定されたスライドキーが、前記セクターシューに設けられたキー溝に嵌め込まれたタイヤ加硫用金型であって、
前記スライドキーの上部及び下部には、前記ボルトの各々が嵌め込まれるネジ穴が、各々のボルトの締め付け方向が互いに逆方向になるように螺刻されて設けられており、
さらに、前記アクチュエータには、前記ネジ穴の各々に対応したボルト挿通穴がそれぞれ設けられており、
前記ボルトの各々をそれぞれの前記挿通穴に挿通して前記ネジ穴に嵌め込み、互いに逆方向に締め付けることにより、前記アクチュエータと前記スライドキーとが固定されていることを特徴とするタイヤ加硫用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008335716A JP2010155410A (ja) | 2008-12-29 | 2008-12-29 | タイヤ加硫用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008335716A JP2010155410A (ja) | 2008-12-29 | 2008-12-29 | タイヤ加硫用金型 |
Publications (1)
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JP2010155410A true JP2010155410A (ja) | 2010-07-15 |
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ID=42573676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008335716A Pending JP2010155410A (ja) | 2008-12-29 | 2008-12-29 | タイヤ加硫用金型 |
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