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JP2009520786A - Dgat阻害剤として使用するためのピリミド−[4,5−b]−オキサジン - Google Patents

Dgat阻害剤として使用するためのピリミド−[4,5−b]−オキサジン Download PDF

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JP2009520786A JP2008546591A JP2008546591A JP2009520786A JP 2009520786 A JP2009520786 A JP 2009520786A JP 2008546591 A JP2008546591 A JP 2008546591A JP 2008546591 A JP2008546591 A JP 2008546591A JP 2009520786 A JP2009520786 A JP 2009520786A
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バーチ,アラン・マーティン
ケミット,ポール・デイヴィッド
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アストラゼネカ アクチボラグ
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Abstract

Figure 2009520786

式(I)。A、及びRからRが、本明細書中で定義されるとおりの式(I)の化合物又はその塩は、DGAT−1阻害剤であり、そしてこれによって例えば肥満症の治療において有用である。式(I)の化合物を製造するための方法も、更に記載される。

Description

本発明は、アセチルCoA(アセチル補酵素A):ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(DGAT)活性を阻害する化合物、その調製のための方法、これを活性成分として含有する医薬組成物、DGAT1活性に伴う疾病状態の治療のための方法、医薬としてのその使用、及びヒトのような温血動物におけるDGAT1の阻害において使用するための医薬の製造におけるその使用に関する。特に本発明は、ヒトのような温血動物におけるII型糖尿病、インスリン抵抗性、耐糖能障害及び肥満症の治療のために有用である化合物、更に特に、ヒトのような温血動物におけるII型糖尿病、インスリン抵抗性、耐糖能障害及び肥満症の治療において使用するための医薬の製造におけるこの化合物の使用に関する。
アシルCoA:ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(DGAT)は、細胞のミクロソーム画分中に見出される。これは、トリグリセリドの形成となる、ジアシルグリセロールの脂肪族アシルCoAによるアシル化を容易にし、細胞中のトリグリセリド合成の主たる経路であると考えられるグリセロールリン酸経路中の最終反応を触媒する。DGATが、トリグリセリド合成に対して律速であるか否かは不明であるが、これは、この種類の分子を製造に関係する経路中のこの工程のみを触媒する[Lehner & Kuksis (1996)“Biosynthesis of triacylglycerols”Prog.Lipid Res.35:169−201]。
二つのDGAT遺伝子がクローンされ、そして特徴づけされている。コードされたタンパク質の両方は、これらは、配列の相同性を共有していないが、同一反応を触媒する。DGAT1遺伝子は、そのアシルCoA:コレステロールアシルトランスフェラーゼ(ACAT)遺伝子との類似性のために、配列データベース検索から確認された[Cases et al (1998)“Identification of a gene encoding an acyl CoA:diacylglycerol acyltransferase,a key enzyme in triacylglycerol synthesis”Proc.Natl.Acad.Sci.USA 95:13018−13023]。DGAT1活性は、脂肪細胞を含む多くの哺乳動物の組織中に見いだされている。
従来の分子プローブの欠如のために、DGAT1の制御に関しては、僅かしか知られていない。DGAT1は、脂肪細胞の分化中に有意に上方制御されることが知られている。
遺伝子ノックアウトマウスにおける研究は、DGAT1の活性の修飾因子が、II型糖尿病及び肥満症の治療において価値を有するものであることを示している。DGAT1ノックアウト(Dgat1−/−)マウスは、生存可能であり、そして正常な絶食時血清トリグリセリドレベル及び正常な脂肪組織の組成によって証明されるように、トリグリセリドを合成することが可能である。Dgat1−/−マウスは、基線において野生型マウスより少ない脂肪組織を有し、そして食事性肥満症に対して抵抗性である。代謝速度は、Dgat1−/−マウスにおいて、普通及び高脂肪食の両方で野生型マウスより約20%高い[Smith et al(2000)“Obesity resistance and multiple mechanisms of triglyceride synthesis in mice lacking DGAT”Nature Genetics 25:87−90]。Dgat1−/−マウスの増加した身体的活性は、増加したエネルギー消費の一部を説明する。Dgat1−/−マウスは、更に増加したインスリン感受性及びグルコース処理速度の20%増加を示す。Dgat1−/−マウスにおいて、脂肪質量の50%減少に伴って、レプチンのレベルは50%減少する。
Dgat1−/−マウスを、ob/obマウスと雑交させた場合、これらのマウスは、ob/ob表現型を示し[Chen et al(2002)“Increased insulin and leptin sensitivity in mice lacking acyl CoA:diacylglycerol acyltransferase”J.Clin.Invest.109:1049−1055]、Dgat1−/−発現型が、インタクトなレプチン経路を必要とすることを示す。Dgat1−/−マウスを、Agoutiマウスと雑交させた場合、正常なグルコースレベル及び野生型Agouti又はob/ob/Dgat1−/−マウスと比較して70%に減少されたインスリンレベルを伴う体重の減少が見られる。
Dgat1−/−マウスから野生型マウスへの脂肪組織の移植は、これらのマウスにおける食事性肥満症への抵抗性及び改良された糖代謝を与えた[Chen et al(2003)“Obesity resistance and enhanced glucose metabolism in mice transplanted with white adipose tissue lacking acyl CoA:diacylglycerol acyltransferase”J.Clin.Invest.111:1715−1722]。
従って、新規なDGAT阻害剤を見出すことに対する継続的な必要性が存在する。
国際特許出願WO2004/047755(Tularik及びJapan Tabaco)は、DGAT−1阻害剤である縮合二環式窒素含有複素環を記載している。WO2004/047755中の多くの化合物は、側鎖を含有し、これらは、二置換されたモノシクロアルカン、特にシクロヘキサンを含む。本出願人等は、驚くべきことに、対応するビシクロアルカン及びトリシクロアルカンを含有する化合物も、更にDGATの強力な阻害剤であり、そして改良された薬物動態学的特性、特に低い代謝クリアランス及び長い半減期を有することができることを見出した。これらの改良された特性は、好都合には、副作用の側面及び/又は患者の服薬遵守及び/又はより低価格の薬物に関する潜在的な付随的利益をともなって、ヒトの患者の低い及び/又は毎日一回の治療的投与となることが予想されるものである。
従って、本発明は、以下の式(I):
Figure 2009520786
の化合物又はその塩を提供し、式中:
は、水素、メチル及びトリフルオロメチルから選択され;
は、水素、クロロ又はフルオロであり;
環Aは、(7−10C)ビシクロアルカンジイル又は(8−12C)トリシクロアルカンジイルであり;
は、カルボキシ又はカルボン酸模倣体或いは生物学的同配体であり;
及びRは、それぞれ独立に水素又はメチルであり;
nは、0又は1である。
本発明のもう一つの側面において、nが1であり、そして環Aが、(7−10C)ビシクロアルカンジイルである先に定義したとおりの式(I)の化合物、またはその塩が提供される。
本明細書中で、用語(7−10C)ビシクロアルカンジイルは、ビシクロ[2.2.1]ヘプタンジイル、1,4−ビシクロ[2.2.2]オクタンジイル、1,5−ビシクロ[3.2.1]オクタンジイル、1,5−ビシクロ[3.2.2]ノナンジイル、1,5−ビシクロ[3.3.2]デカンジイルを含む。
本明細書中で、用語(8−12C)トリシクロアルカンジイルは、アダマンチルを含む。
n=0である場合、R基が、環Aに直接接続していることは理解されるものである。n=1である場合、−C(R)(R)(R)基は、環Aに直接接続している。
本明細書中で使用される場合、カルボン酸模倣体又は生物学的同配体は、The Practice of Medicinal Chemistry,Wermuth C.G.Ed.:Academic Press:New York,1996,p203中で定義されているような基を含む。このような基の特別な例は、−SO-H、S(O)NHR13、−S(O)NHC(O)R13、−CHS(O)13、−C(O)NHS(O)13、−C(O)NHOH、−C(O)NHCN、−CH(CF)OH、C(CFOH、−P(O)(OH)及び以下の下位式(a)−(i’):
Figure 2009520786
Figure 2009520786
の基を含み、式中、R13は、(1−6C)アルキル、アリール又はヘテロアリールであり;そしてR27は、水素又は(1−4C)アルキルである。上記の下位式(a)から(i’)において、ケト−エノール後変異性が可能であることができ、そして下位式(a)から(i’)が、その全ての互変異性体を包含すると解釈されるべきであることは理解されるものである。
(1−6C)アルキルの例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル、ペンチル、イソ−ペンチル、1−2−ジメチルプロピル及びヘキシルを含む;(1−6C)アルコキシの例は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、tert−ブトキシ及びペントキシを含む;(1−6C)アルキルチオの例は、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ及びブチルチオを含む;ハロの例は、クロロ、ブロモ、ヨード及びフルオロである;トリハロメチルの例は、トリフルオロメチルを含む。
式(I)の化合物は、安定な酸又は塩基性塩を形成することができ、そしてこのような場合、塩としての化合物の投与が適当であることができ、そして医薬的に受容可能な塩は、以下に記載されるもののような慣用的な方法によって製造することができる。
適した医薬的に受容可能な塩は、メタンスルホン酸塩、トシル酸塩、α−グリセロリン酸塩、フマル酸塩、塩酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、酢酸塩、酒石酸塩及び(余り好ましくないが)臭化水素酸塩のような酸付加塩を含む。更に適したものは、リン酸及び硫酸と形成された塩である。もう一つの側面において、適した塩は、I族(アルカリ)又はII族(アルカリ土類)金属によって形成されたもの、有機アミン、例えばトリエチルアミン、ジエタノールアミン、モルホリン、N−メチルピペリジン、N−エチルピペリジン、プロカイン、ジベンジルアミン、N,N−ジベンジルエチルアミン、トリス(2−ヒドロキシエチル)アミン、N−メチルd−グルカミン、及びリシンのようなアミノ酸塩のような塩基塩である。荷電官能基の数及びカチオン又はアニオンのイオン価によって、一つ又はそれより多いカチオン又はアニオンが存在することができる。
然しながら、調製中の塩の単離を容易にするために、選択された溶媒中の溶解度がより少ない塩が、医薬的に受容可能であるか否かに関わらず、好ましいものであることができる。
本発明において、式(I)の化合物又はその塩が、互変異性の現象を示すことができ、そして本明細書中の式の図面が、可能な互変異性の形態の一つのみを表すことができることは理解されることである。本発明が、DGAT1活性を阻害するいずれもの互変異性の形態を包含し、そして式の図面に使用されたいずれか一つの互変異性の形態に単に制約されるものではないことは理解されることである。
プロドラッグの各種の形態が、当技術において知られている。このようなプロドラッグ誘導体の例として:
a)Design of Prodrugs,edited by H.Bundgaard,(Elsevier,1985)and Methods in Enzymology,Vol.42,p.309−396,edited by K. Widder,et al.(Academic Press,1985);
b)A Textbook of Drug Design and Development,edited by Krogsgaard−Larsen and H.Bundgaard,Chapter 5 “Design and Application of Prodrugs”,by H.Bundgaard p.113−191(1991);
c)H.Bundgaard,Advanced Drug Delivery Reviews,,1−38(1992);
d)H.Bundgaard,et al.,Journal of Pharmaceutical Sciences,77,285(1988);及び
e)N.Kakeya,et al.,Chem Pharm Bull,32,692(1984)を参照されたい。
このようなプロドラッグの例は、本発明の化合物のin vivoで加水分解可能なエステルである。カルボキシ基を含有する本発明の化合物のin vivoで加水分解可能なエステルは、例えば、ヒト又は動物の身体内で開裂して、母体酸を産生する医薬的に受容可能なエステルである。カルボキシのために適した医薬的に受容可能なエステルは、(1−6C)アルキル、例えばメチル又はエチルエステル;(1−6C)アルコキシメチル、例えばメトキシメチルエステル;(1−6C)アルカノイルオキシメチル、例えばピバロイルオキシメチルエステル;フタリジルエステル;(3−8C)シクロアルコキシカルボニルオキシ(1−6C)アルキル、例えば1−シクロヘキシルカルボニルオキシエチルエステル;1,3−ジオキソラン−2−イルメチル、例えば5−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イルメチルエステル;(1−6C)アルコキシカルボニルオキシエチル、例えば1−メトキシカルボニルオキシエチルエステル;アミノカルボニルメチルエステル及びそのモノ−又はジ−N−((1−6C)アルキル)変種、例えばN,N−ジメチルアミノカルボニルメチルエステル及びN−エチルアミノカルボニルメチルエステルを含み;そして本発明の化合物中のいずれものカルボキシ基において形成することができる。ヒドロキシ基を含有する本発明の化合物のin vivoで加水分解可能なエステルは、例えば、ヒト又は動物の身体内で開裂して、母体ヒドロキシ基を産生する医薬的に受容可能なエステルである。ヒドロキシのために適した医薬的に受容可能なエステルは、(1−6C)アルカノイルエステル、例えばアセチルエステル;フェニル基がアミノメチル又はN−置換のモノ−又はジ−(1−6C)アルキルアミノメチルで置換されていることができるベンゾイルエステル、例えば4−アミノメチルベンゾイルエステル及び4−N,N−ジメチルアミノメチルベンゾイルエステルを含む。
ある種の式(I)化合物が、不斉に置換された炭素原子を含有し、そして従って、光学的に活性な、及びラセミの形態で存在し、そして単離することができることは当業者によって認識されるものである。いくつかの化合物は、多形を示すことができる。本発明が、いずれものラセミ、光学的に活性、多形又は立体異性体の形態、或いはこれらの混合物を包含し、これらの形態が、DGAT1活性の阻害において有用な特性を保有することは理解されることであり、光学的に活性な形態を如何に製造するか(例えば、再結晶化技術によるラセミの形態の分割、光学的に活性な出発物質からの合成、キラル合成、酵素的分割、生体変換、又はキラル固定相を使用するクロマトグラフィーによる分離による)、そしてDGAT1活性の阻害の効果を、本明細書中で以下に記載される標準的な試験によって如何に決定するかは、当技術において公知である。
ある種の式(I)の化合物及びその塩が、例えば水和された形態のような溶媒和された形態、並びに溶媒和されていない形態で存在することができることも更に理解されることである。本発明が、式(I)の化合物の塩の溶媒和された形態を含む、DGAT1活性を阻害する、全てのこのような溶媒和された形態を包含することは理解されることである。従って、もう一つの側面において、式(I)の化合物及び塩、並びにこれらの溶媒和物が提供される。溶媒和物の特別な例は、実施例1の酢酸溶媒和物である。
先に記述したように、本出願人等は、良好なDGAT1阻害活性を有するある範囲の化合物を発見した。これらは、一般的に、良好な物理的及び/又は薬物動態学的特性を有する。以下の化合物は、好ましい医薬的及び/又は物理的及び/又は薬物動態学的特性を保有する。
本発明の特別な側面は、式(I)の化合物、又は塩、特に医薬的に受容可能なその塩を含んでなり、ここにおいて、先に記述したいずれもの基/置換基は、本明細書中で先に定義した意義、又は以下の意義(本明細書中で先に、又は以下に開示される定義、側面及び態様のいずれにおいても適宜に使用することができる)のいずれかを有する:
本発明の一つの態様において、式(I)の化合物が提供され、別の態様において、式(I)の化合物の医薬的に受容可能な塩が提供される。更なる態様において、式(I)の化合物のプロドラッグが提供される。なお更なる態様において、式(I)の化合物のプロドラッグの医薬的に受容可能な塩が提供される。
一つの側面において、Rは、水素である。もう一つの側面において、Rは、メチルである。更なる側面において、Rは、トリフルオロメチルである。
一つの側面において、Rは、水素である。もう一つの側面において、Rは、クロロである。更なる側面において、Rは、フルオロである。
一つの側面において、Rは、カルボキシである。もう一つの側面において、Rは、カルボン酸模倣体又は生物学的同配体である。
一つの側面において、Rは、水素である。もう一つの側面において、Rは、メチルである。
一つの側面において、Rは、水素である。もう一つの側面において、Rは、メチルである。
もう一つの側面において、Rは、メチルであり、そしてRは、水素である。
更なる側面において、R及びRの両方は、水素である。
一つの側面において、環Aは、(7C)ビシクロアルカンジイルである。
もう一つの側面において、環Aは、(8C)ビシクロアルカンジイルである。
もう一つの側面において、環Aは、(9C)ビシクロアルカンジイルである。
もう一つの側面において、環Aは、(10C)ビシクロアルカンジイルである。
もう一つの側面において、環Aは、(8−10C)ビシクロアルカンジイルである。
もう一つの側面において、環Aは、(8−9C)ビシクロアルカンジイル(即ちビシクロオクタンジイル又はビシクロノナンジイル)である。
もう一つの側面において、環Aは、(8−12C)トリシクロアルカンジイルである。
もう一つの側面において、環Aは、アダマンチルである。
更なる側面において、R及びRの両方は、水素である。
一つの側面において、nは、0である。
もう一つの側面において、nは、1である。
本発明の更なる側面において:
が、水素、メチル及びトリフルオロメチルから選択され;
は、水素、クロロ又はフルオロであり;
環Aは、(7−10C)ビシクロアルカンジイルであり;
は、カルボキシであり;
は、水素又はメチルであり;
は、水素又はメチルであり;
nは、0又は1である、
式(I)の化合物又はその塩が提供される。
本発明の更なる側面において:
が、水素、メチル及びトリフルオロメチルから選択され;
は、水素、クロロ又はフルオロであり;
環Aは、(7−10C)ビシクロアルカンジイルであり;
は、カルボキシであり;
は、水素又はメチルであり;
は、水素又はメチルであり;
nは、1である、
式(I)の化合物又はその塩が提供される。
本発明の更なる側面において:
が、水素、メチル及びトリフルオロメチルから選択され;
は、水素、クロロ又はフルオロであり;
環Aは、(7−10C)ビシクロアルカンジイルであり;
は、カルボキシであり;
は、水素又はメチルであり;
は、水素であり;
nは、1である、
式(I)の化合物又はその塩が提供される。
本発明の更なる側面において:
が、水素、メチル及びトリフルオロメチルから選択され;
は、水素、クロロ又はフルオロであり;
環Aは、(7−10C)ビシクロアルカンジイルであり;
は、カルボキシであり;
は、水素又はメチルであり;
は、水素であり;
nは、1である、
式(I)の化合物又はその塩が提供される。
本発明の更なる側面において:
が、水素であり;
は、水素であり;
環Aは、(7−10C)ビシクロアルカンジイル又は(8−12C)トリシクロアルカンジイルであり;
は、カルボキシであり;
は、水素又はメチルであり;
は、水素であり;
nは、0又は1である、
式(I)の化合物又はその塩が提供される。
本発明の更なる側面において:
が、水素であり;
は、水素であり;
環Aは、(8−9C)ビシクロアルカンジイル又はアダマンチルであり;
は、カルボキシであり;
は、水素又はメチルであり;
は、水素であり;
nは、0又は1である、
式(I)の化合物又はその塩が提供される。
本発明の好ましい化合物は、それぞれの実施例、又は塩、特に医薬的に受容可能なその塩であり、このそれぞれが本発明の更なる独立の側面を提供する。更なる側面において、本発明は、更に実施例の任意の二つ又はそれより多い化合物或いは医薬的に受容可能なその塩を含んでなる。
本発明の好ましい化合物は、以下:
{4−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]ビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル}酢酸;及び/又は
{3−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]−1−アダマンチル}酢酸;
3−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]アダマンタン−1−カルボン酸;
2−{4−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]ビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル}プロパン酸;
{5−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]ビシクロ[3.2.2]ノナ−1−イル}酢酸;
4−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボン酸
のいずれか一つ又はその塩である。
方法
式(I)の化合物及びその医薬的に受容可能な塩は、化学的に関連する化合物の調製に適用可能であることが知られたいずれもの方法によって調製することができる。このような方法は、式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩を調製するために使用された場合、本発明の更なる特徴として提供される。
更なる側面において、本発明は、更に式(I)の化合物及び医薬的に受容可能なその塩を、以下のとおりの方法a)(ここにおいて、全ての可変基は、他に記述しない限り、式(I)の化合物のために請求項1において定義したとおりであるか、又はその保護された変種である):
a) Rが、エステル基、例えばメトキシカルボニルである以下の式(II):
Figure 2009520786
の化合物の、Lが、ブロモのような脱離基である以下の式(III):
Figure 2009520786
の化合物又はその塩との反応、並びに必要な場合、その後:
i)エステルRを、対応するカルボン酸に加水分解すること;及び/又は
ii)塩を形成すること;
によって調製することができることを提供する。
式(I)の化合物、又はその塩を、当技術における既知の技術によって溶媒和物として単離することができることは理解されるものである、実施例1も参照されたい。従って、溶媒和物を形成することは、上記の方法の所望による最後の工程を構成する。
方法a): 式(II)及び(III)の化合物間の環化反応は、エタノール水溶液のような適した溶媒中で、好ましくは触媒、例えば塩酸の存在中で加熱することによって行うことができる。式(II)の中間体は、以下の式(IV):
Figure 2009520786
の化合物の、例えば臭化2−ブロモイソブチリルによる、塩化アルミニウムのような触媒の存在中のアシル化によって得ることができる。
=メチルであり、そしてR=Hである式(IV)の化合物は、R=Hである対応する化合物の、例えばヨードメタンを使用する、リチウムジイソプロピルアミドのような適した塩基の存在中のアルキル化によって得ることができる。R及びRが両方ともメチルである式(IV)の化合物は、同様に二回の連続したアルキル化反応によって製造することができる。
がエステルであり、そしてR=R=Hであり、そしてn=1である式(IV)の化合物は、式(V)の化合物の、酸塩化物への転換、それに続くトリメチルシリルジアゾメタンとの、そして次いでメタノールとの反応によるホモログ化によって得ることができる。別の方法として、当技術において既知の他のホモログ化法、例えば式(V)の化合物又はその対応するエステルの対応するN−メトキシ−N−メチルアミドへの転換、それに続く例えば水素化アルミニウムリチウムによる、対応するアルデヒドへの還元を使用することができる。次いでこれらのアルデヒドは、Wittig反応にかけられて、式(VI)のエノールエーテルを与え、次いでこれは、例えばクロロクロム酸ピリジニウムによって、Rがエステルであり、そしてR=R=Hである式(IV)の化合物に酸化される。更なる同族体化法は、式(V)の化合物又はそのエステルの、対応するアルコールへの還元、例えばトシル化(トシル=p−トルエンスルホニル)によるアルコールの脱離基への転換、それに続くシアン化物による置換によって、式(VII)のニトリルを得て、これを、標準的な方法によって加水分解し、そしてエステル化することができる。この方法は、実施例7に例示されている。
Figure 2009520786
が水素であり、そして環Aが、ビシクロ[2.2.2]オクタン−1,4−ジイルである式(V)の化合物は、N.B Chapman,S.Sotheeswaran and K.J.Toyne J.Org.Chem.,1970,35,(4),917によって記載されているように、以下のスキーム1に示した反応順序、それに続くエステルの加水分解によって調製することができる:
Figure 2009520786
ビシクロ−オクタンジエステル(VIII)は、各種の方法、例えばJ.Org.Chem.,1970,35,(4),917(スキーム2参照)、又はSynthesis 1996,p71(スキーム3参照)によって製造することができる。
Figure 2009520786
Figure 2009520786
別の方法として、Rが水素である式(V)の化合物は、スキーム4に示した、又はそれに類似の方法(例えば、別の水素化触媒(炭素上のパラジウムのような)のような、スキーム4に与えた条件の変更を使用して、或いはトリフラート(即ちトリフルオロメタンスルホン酸)基を導入するための別の試薬(トリフルオロメタンスルホン酸無水物)によって製造することができる。
Figure 2009520786
[LDA=リチウムジイソプロピルアミド、Ac=酢酸基(−C(O)Me)、TFA=トリフルオロ酢酸]
別の方法として、Rが、水素、クロロ又はフルオロである式(V)の化合物は、そのエステル誘導体として、スキーム5に示す方法によって、又はそれに類似的に製造することができる。
Figure 2009520786
環Aが、ビシクロ[2.2.2]オクタン−1,4−ジイル以外である式(V)の化合物は、直接類似の方法によって調製することができる。このような化合物を調製するために適した方法は、更に付属する実施例中にも見出すことができる。
商業的に入手可能ではない場合、先に記載したもののような方法のために必要な出発物質は、標準的な有機化学の技術、既知の構造的に同様な化合物の合成に類似の技術、上記に与えた参考文献中に記載又は例示されている技術、或いは先に記載した方法又は実施例中に記載された方法に類似である技術、から選択される方法によって製造することができる。読者は、反応条件及び試薬についての一般的な指針のために、Advanced Organic Chemistry,5th Edition,by Jerry March and Michael Smith,published by John Wiley & Sons 2001を更に参照されたい。
式(I)の化合物に対するいくつかの中間体も、更に新規であり、そしてこれらが、本発明の別個の独立の側面として提供されることは認識されるものである。特に、式(II)の化合物は、本発明の更なる側面を形成する。本発明のもう一つの側面において、式(IV)の化合物が提供される。この側面の一つの態様において、(4−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル)酢酸メチルが提供される。
本明細書中に記述した反応のいくつかにおいて、化合物中のいずれもの敏感な基を保護することが必要/好ましいことであることができることも更に認識されることである。保護が必要又は好ましい事例は、このような保護のために適した方法として当業者にとって既知である。慣用的な保護基は、標準的な習慣(例示として、T.W.Greene,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley and Sons,1991を参照されたい)によって使用することができる。
保護基は、文献中に記載されているような、又は当業者にとって当該保護基の除去のために適当であるとして知られた、いずれもの慣用的な方法によって除去することができ、このような方法は、保護基の除去の影響が分子中の他の場所の基への最小の妨害であるように選択される。
従って、反応物が、例えばアミノ、カルボキシ又はヒドロキシのような基を含む場合、本明細書中に記述したいくつかの反応においてこの基を保護することが好ましいことであることができる。
ヒドロキシ基のために適した保護基の例は、例えばアシル基、例えばアセチルのようなアルカノイル基、アロイル基、例えばベンゾイル、トリメチルシリルのようなシリル基、又はアリールメチル基、例えばベンジルである。上記の保護基のための脱保護条件は、保護基の選択により、必然的に変化するものである。従って、例えば、アルカノイル又はアロイル基のようなアシル基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウム又はナトリウムのような適した塩基による加水分解によって除去することができる。別の方法として、トリメチルシリル又はSEMのようなシリル基は、例えば、フッ化物又は酸水溶液によって除去することができ;或いはベンジル基のようなアリールメチル基は、例えば、炭素上のパラジウムのような触媒の存在中の水素化によって除去することができる。
アミノ基のために適した保護基は、例えばアシル基、例えばアセチルのようなアルカノイル基、アルコキシカルボニル基、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル又はtert−ブトキシカルボニル基、アリールメトキシカルボニル基、例えばベンジルオキシカルボニル、又はアロイル基、例えばベンゾイルである。上記の保護基のための脱保護条件は、保護基の選択により、必然的に変化するものである。従って、例えば、アルカノイル又はアルコキシカルボニル基のようなアシル基、或いはアロイル基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウム又はナトリウムのような適した塩基による加水分解によって除去することができる。別の方法として、t−ブトキシカルボニル基のようなアシル基は、例えば、塩酸、硫酸又はリン酸、或いはトリフルオロ酢酸のような適した酸による処理によって除去することができ、そしてベンジルオキシカルボニル基のようなアリールメトキシカルボニル基は、例えば、炭素上のパラジウムのような触媒上の水素化、又はルイス酸、例えばトリス(トリフルオロ酢酸)ホウ素による処理によって除去することができる。第一アミノ基のために適した別の保護基は、例えば、フタロイル基であり、これは、アルキルアミン、例えばジメチルアミノプロピルアミン又は2−ヒドロキシエチルアミン、或いはヒドラジンによる処理によって除去することができる。
カルボキシ基のために適した保護基は、例えばエステル化基、例えば水酸化ナトリウムのような塩基による加水分解によって除去することができる、例えばメチル又はエチル基、或いは例えば酸、例えばトリフルオロ酢酸のような有機酸による処理によって除去することができる、例えばt−ブチル基、或いは例えば炭素上のパラジウムのような触媒上の水素化によって除去することができる、例えばベンジル基である。
樹脂も、更に保護基として使用することができる。
保護基は、合成のいずれもの都合のよい段階で、化学技術において公知の慣用的な技術を使用して除去することができるか、或いはこれらは、後の反応工程又は仕上げ中に除去することができる。
当業者は、必要な出発物質を、そして生成物を得るために、上記の参考文献及びそれに付属する実施例、そして更に本明細書中の実施例中に含有され、そして参照される情報を、使用し、そして適合することが可能であるものである。
いずれもの保護基の除去、及び医薬的に受容可能な塩の形成は、標準的な技術を使用する当業者の技術内である。更に、これらの工程の詳細は、本明細書中で先に提供されている。
光学的に活性な形態の本発明の化合物が必要な場合、これは、光学的に活性な物質を使用して上記の方法の一つを行うこと(例えば、適した反応工程の不斉導入によって形成される)によって、或いは標準的な方法を使用する化合物又は中間体のラセミの形態の分割によって、或いはジアステレオ異性体(製造された場合)のクロマトグラフ的分離によって得ることができる。酵素的技術も、更に光学的に活性な化合物及び/又は中間体の調製のために有用であることができる。
同様に、本発明の化合物の純粋な位置異性体が必要な場合、これは、純粋な位置異性体を出発物質として使用して上記の方法の一つを行うことによって、或いは標準的な技術を使用する位置異性体又は中間体の混合物の分割によって得ることができる。
本発明の更なる側面において、本明細書中で先に記載したような、又は実施例中に示されるような方法によって得ることが可能な式(I)の化合物が提供される。
本発明の更なる側面によれば、本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩を、医薬的に受容可能な賦形剤又は担体と共に含んでなる医薬組成物が提供される。
本発明の組成物は、経口使用(例えば錠剤、ロゼンジ、硬質又は軟質カプセル、水性又は油性懸濁液、乳液、分散性粉末又は顆粒、シロップ又はエリキシルとして)、局所使用(例えばクリーム、軟膏、ゲル、或いは水性又は油性溶液若しくは懸濁液として)、吸入による投与(例えば微細に分割された粉末又は液体エアゾールとして)、通気による投与(例えば微細に分割された粉末として)、又は非経口投与(例えば静脈内、皮下、筋肉内又は筋肉内投与のための滅菌水性又は油性溶液として、或いは直腸投与のための座薬として)のために適した形態であることができる。一般的に、経口使用のために適した形態の組成物が好ましい。
本発明の組成物は、当技術において公知の慣用的な医薬的賦形剤を使用して、慣用的な方法によって得ることができる。従って、経口使用を意図した組成物は、例えば一つ又はそれより多い着色剤、甘味剤、芳香剤及び/又は保存剤を含有することができる。
錠剤の製剤のために適した医薬的に受容可能な賦形剤は、例えば、ラクトース、炭酸ナトリウム、リン酸カルシウム又は炭酸カルシウムのような不活性希釈剤、トウモロコシデンプン又はアルギン酸のような顆粒化及び崩壊剤;デンプンのような結合剤;ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はタルクのような潤滑剤;−ヒドロキシ安息香酸エチル又はプロピルのような保存剤、並びにアスコルビン酸のような抗酸化剤を含む。錠剤の製剤は、被覆されていないか、或いはその崩壊及びその後の胃腸管内の活性成分の吸収を改変するか、或いはその安定性及び/又は外観を改良するためのいずれかのために、いずれの場合も、当技術において公知の慣用的な被覆剤及び方法を使用して被覆されていることができる。
経口使用のための組成物は、活性成分が、不活性固体希釈剤、例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウム又はカオリンと混合された硬質ゼラチンカプセルの形態、或いは活性成分が、水又はピーナッツ油、液体パラフィン若しくはオリーブ油のような油と混合された軟質ゼラチンカプセルであることができる。
水性懸濁液は、一般的に活性成分を、微細に分割された形態(例えばミクロン又はミクロン以下の粒子)で、一つ又はそれより多い、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニル−ピロリドン、トラガカントゴム及びアラビアゴムのような懸濁剤;レシチン、或いはアルキレンオキシドの脂肪酸との縮合生成物(例えばステアリン酸ポリオキシエチレン)、又はエチレンオキシドの長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、或いはモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビトールのようなエチレンオキシドの、脂肪酸及びヘキシトールから誘導された部分エステルとの縮合生成物、又はエチレンオキシドの長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、或いはモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビトールのようなエチレンオキシドの、脂肪酸及びヘキシトールから誘導された部分エステルとの縮合生成物、或いはエチレンオキシドの、脂肪酸及びヘキシトール無水物から誘導された部分エステルとの縮合生成物、例えばモノオレイン酸ポリエチレンソルビタンのような分散又は湿潤剤と一緒に含有する。水性懸濁液は、更に一つ又はそれより多い保存剤(−ヒドロキシ安息香酸エチル又はプロピルのような、抗酸化剤(アスコルビン酸のような)、着色剤、芳香剤、及び/又は甘味剤(スクロース、サッカリン又はアスパルテームのような)を含有することもできる。
油性懸濁液は、活性成分を、植物油(落花生油、オリーブ油、ゴマ油又はヤシ油のような)又は鉱油(液体パラフィンのような)中に懸濁することによって処方することができる。油性懸濁液は、更に蜜蝋、硬質パラフィン又はセチルアルコールのような増粘剤を含有することもできる。上記に提示したもののような甘味剤及び芳香剤は、口当たりのよい経口製剤を提供するために加えることができる。これらの組成物は、アスコルビン酸のような抗酸化剤の添加によって保存することができる。
水の添加による水性懸濁液の調製のために適した分散性粉末及び顆粒は、一般的に活性成分を、分散又は湿潤剤、懸濁剤及び一つ又はそれより多い保存剤と一緒に含有する。適した分散又は湿潤剤及び懸濁剤は、既に先に記述したものによって例示されている。甘味剤、芳香剤及び着色剤のような更なる賦形剤も、更に存在することができる。
本発明の医薬組成物は、更に水中油乳剤の形態であることもできる。油相は、オリーブ油又は落花生油のような植物油、又は例えば液体パラフィンのような鉱油、或いはこれらのいずれかの混合物であることができる。適した乳化剤は、例えばアラビアゴム又はトラガカントゴムのような天然に存在するゴム、ダイズ、レシチンのような天然に存在するリン脂質、脂肪酸及びヘキシトール無水物から誘導されたエステル又は部分エステル(例えばモノオレイン酸ソルビタン)並びにモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンのような、前記の部分エステルのエチレンオキシドとの縮合生成物であることができる。乳液は、更に甘味剤、芳香剤及び保存剤を含有することもできる。
シロップ及びエリキシルは、グリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール、アスパルテーム又はスクロースのような甘味剤と共に処方することができ、そして更に粘滑剤、保存剤、芳香剤及び/又は着色剤を含有することもできる。
医薬組成物は、更に滅菌注射用水性又は油性懸濁液の形態であることもでき、これは、一つ又はそれより多い適当な先に記述した分散又は湿潤剤及び懸濁剤を使用して、既知の方法によって処方することができる。滅菌注射用製剤は、更に非毒性の非経口的に受容可能な希釈剤又は溶媒中の滅菌注射用溶液或いは懸濁液、例えば1,3−ブタンジオール中の溶液であることもできる。
吸入による投与のための組成物は、活性成分を、微細に分割された粉末又は液体の液滴を含有するいずれかエアゾールとして分配するように配置された慣用的な加圧式エアゾールの形態であることができる。揮発性フッ素化炭化水素又は炭化水素のような慣用的なエアゾール噴射剤を使用することができ、そしてエアゾール装置は、都合よくは計量された量の活性成分を分配するように配置される。
製剤の更なる情報については、読者は、Comprehensive Medicinal Chemistry (Corwin Hansch;Chairman of Editorial Board),Pergamon Press 1990の5巻の25.2章を参照されたい。
単一の剤形を製造するために一つ又はそれより多い賦形剤と組合される活性成分の量は、治療される宿主及び投与の特定の経路によって必然的に変化するものである。例えば、ヒトへの経口投与を意図する製剤は、一般的に、例えば0.5mgから2gの活性成分を、全組成物の約5から約98重量パーセントで変化することができる適当な、そして都合のよい量の賦形剤と配合されて含有するものである。投与単位の形態は、一般的に約1mgから約500mgの活性成分を含有するものである。投与の経路及び投与管理の更なる情報については、読者は、Comprehensive Medicinal Chemistry (Corwin Hansch;Chairman of Editorial Board),Pergamon Press 1990の5巻の25.3章を参照されたい。
本発明の更なる側面によれば、療法によるヒト又は動物の治療の方法において使用するための、本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。
本出願人等は、本発明の化合物が、DGAT1活性を阻害し、そして従ってその血糖低下効果(blood glucose-lowering effects)のために興味あるものであることを見出した。
本発明の更なる特徴は、医薬として使用するための、式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩である。
都合よくは、これは、ヒトのような温血動物におけるDGAT1活性の阻害を産生するための医薬として使用するための、式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩である。
特にこれは、ヒトのような温血動物における糖尿病及び/又は肥満症を治療するための医薬として使用するための、式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩である。
従って本発明の更なる側面によれば、ヒトのような温血動物におけるDGAT1活性の阻害を生じることにおいて使用するための医薬の製造における、式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩の使用が提供される。
従って本発明の更なる側面によれば、ヒトのような温血動物における糖尿病及び/又は肥満症の治療において使用するための医薬の製造における、式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩の使用が提供される。
本発明の更なる側面によれば、ヒトのような温血動物におけるDGAT1活性の阻害を生じることにおいて使用するための、本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩を、医薬的に受容可能な賦形剤又は担体と共に含んでなる医薬組成物が提供される。
本発明の更なる側面によれば、ヒトのような温血動物におけるヒトのような温血動物における糖尿病及び/又は肥満症の治療において使用するための、本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩を、医薬的に受容可能な賦形剤又は担体と共に含んでなる医薬組成物が提供される。
本発明の更なる側面によれば、DGAT1活性の阻害を生じるための、このような治療を必要とするヒトのような温血動物における、有効な量の本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩を、前記動物に投与することを含んでなる方法が提供される。
本発明の更なる側面によれば、糖尿病及び/又は肥満症を治療するための、このような治療を必要とするヒトのような温血動物における、有効な量の本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩を、前記動物に投与することを含んでなる方法が提供される。
先に記述したように、特定の疾病状態の治療的又は予防的治療のために必要な投与量の大きさは、治療される宿主、投与の経路及び治療される病気の重篤度によって必然的に変化するものである。例えば、1−50mg/kgの範囲の日量を使用することができる。然しながら、日量は、治療される宿主、投与の特定の経路及び治療される病気の重篤度によって必然的に変化するものである。従って最適な投与量は、いずれもの特定の患者を治療する医師によって決定されることができる。
先に記述したように、本発明において定義される化合物は、DGAT1の活性を阻害するその能力のために、興味あるものである。従って本発明の化合物は、糖尿病、更に具体的には2型糖尿病(T2DM)及びそれから起こる合併症(例えば網膜症、神経障害及び腎障害)、耐糖能傷害(IGT)、空腹時高血糖の症状、代謝性アシドーシス、ケトーシス、代謝異常症候群、関節炎、骨粗鬆症、肥満症及び肥満症関連疾患(これは、末梢血管性疾病、(間欠性跛行を含む)、心不全及びある種の心筋症、心筋虚血、脳虚血及び再潅流、高脂質血症、アテローム性動脈硬化症、不妊症及び多嚢胞性卵巣症候群)を含むある範囲の疾病状態の予防、遅延又は治療のために有用であることができる;本発明の化合物は、更に筋力低下、挫瘡のような皮膚の疾病、アルツハイマー病、各種の免疫調節性疾病(乾癬のような)、HIV感染、炎症性大腸症候群及びクローン病のような炎症性腸疾患及び潰瘍性大腸炎に対しても有用であることができる。
特に、本発明の化合物は、糖尿病及び/又は肥満症及び/又は肥満症関連疾患の予防、遅延又は治療のために興味あるものである。一つの側面において、本発明の化合物は、糖尿病の予防、遅延又は治療のために使用される。もう一つの側面において、本発明の化合物は、肥満症の予防、遅延又は治療のために使用される。更なる側面において、本発明の化合物は、肥満症関連疾患の予防、遅延又は治療のために使用される。
本明細書中に記載されたDGAT1活性の阻害は、単独の療法として、或いは治療される徴候のための、一つ又はそれより多い他の物質及び/又は治療との組合せで適用することができる。このような併用治療は、治療の個々の成分の同時、連続又は別個投与によって達成することができる。同時治療は、単一の錠剤又は別個の錠剤であることができる。例えば、このような併用治療は、代謝症候群[腹部肥満(民族及び性別特異的限界に対する腰周りによって測定する)並びに次のいずれか二つ:高トリグリセリド血症(>150mg/dl;1.7mmol/l);低HDLc(男性に対して<40mg/dl又は<1.03mmol/l、そして女性に対して<50mg/dl又は1.29mmol/l)又は低HDL(高密度リポタンパク質)に対する治療中;高血圧(SBP≧130mmHg DBP≧85mmHg)又は高血圧に対する治療中;及び高血糖(空腹時血糖≧100mg/dl又は5.6mmol/l、或いは耐糖能障害又は既存の糖尿病)として定義される−国際糖尿病連合及びIAS/NCEPからの情報]の治療において有益であることができる。
このような併用治療は、以下の主要な分類:
1) 食物摂取、栄養分吸収、又はオルリスタット、シブトラミン等のようなエネルギー消費剤の効果によって体重喪失を起こすもののような抗肥満療法。
2) スルホニル尿素(例えばグリベンクラミド、グリピジド)、食後血糖調節剤(例えばレパグリニド、ナテグリニド)を含むインスリン分泌促進物質;
3) インクレチン作用を改良する薬剤(例えばジペプチジルペプチダーゼIV阻害剤、及びGPL−1アゴニスト);
4) PPARガンマアゴニスト(例えばピオグリタゾン及びロシグリタゾン)、及び組合されたPPARアルファ及びガンマ活性を持つ薬剤を含むインスリン感作剤;
5) 肝臓のグルコースバランスを調節する薬剤(例えばメトホルミン、フルクトース1、6ビスホスファターゼ阻害剤、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害剤、グリコーゲンシンターゼキナーゼ阻害剤、グルコキナーゼ活性化因子);
6) 腸からのグルコースの吸収を減少するために設計された薬剤(例えばアカルボース);
7) 腎臓によるグルコースの再吸収を防止する薬剤(SGLT阻害剤);
8) 長期の高血糖症の合併症を治療するために設計された薬剤(例えばアルドースレダクターゼ阻害剤);
9) HMG−CoAレダクターゼ阻害剤(例えばスタチン類);PPARα−アゴニスト(フィブラート類、例えばゲムフィブロジル);胆汁酸捕捉剤(コレスチラミン);コレステロール吸収阻害剤(植物スタノール、合成阻害剤);胆汁酸吸収阻害剤(IBATi)並びにニコチン酸及び類似体(ナイアシン及び徐放製剤)のような抗異脂質血症剤;
10) β−遮断剤(例えばアテノロール、インデラル)のような降圧剤;ACE阻害剤(例えばリシノプリル);カルシウムアンタゴニスト(例えばニフェジピン);アンジオテンシン受容体アンタゴニスト(例えばカンデサルタン);αアンタゴニスト及び利尿剤(例えばフロセミド、ベンズチアジド);
11) 抗血栓剤、線維素溶解の活性化剤及び抗血小板剤;トロンビンアンタゴニスト;活性化第X因子阻害剤;活性化第VII因子阻害剤);抗血小板剤(例えばアスピリン、クロピドグレル);抗凝固剤(ヘパリン及び低分子量類似体、ヒルジン)並びにワルファリンのような止血調節物質;
12) グルカゴンの作用に拮抗する薬剤;並びに
13) 非ステロイド系抗炎症薬(例えばアスピリン)及びステロイド系抗炎症薬(例えばコルチゾン)のような抗炎症剤;
を含むことができる。
治療的医薬におけるその使用に加えて、式(I)の化合物及びその医薬的に受容可能な塩は、更に新規な治療剤のための探求の一部としてのネコ、イヌ、ウサギ、サル、ラット及びマウスのような実験室動物における、DGAT1活性の阻害剤の効果の評価のためのin vitro及びin vivoの試験系の開発並びに標準化における、薬理学的道具としても有用である。
上記で示したように、全ての化合物、及びその対応する医薬的に受容可能な塩は、DGAT1を阻害することにおいて有用である。式(I)の化合物、及びその対応する医薬的に受容可能な酸付加塩のDGAT1を阻害する能力は、以下の酵素アッセイを使用して証明することができる:
ヒト酵素アッセイ
DGAT1阻害剤を確認するためのin vitroのアッセイは、昆虫細胞膜に発現したヒトDGAT1を、酵素源として使用する(Proc.Natl.Acad.Sci.1998,95,13018−13023)。簡単には、sf9細胞を、ヒトDGAT1をコードする配列を含有する組換えバキュロウイルスで感染させ、そして48時間後に回収した。細胞を均質化によって溶解し、そして膜を、100,000gで1時間、4℃で0.25Mのスクロース、10mMのTrisHCl(トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩酸塩)、1mMのEDTA(エチレンジアミン四酢酸)中で遠心することによって単離した。膜画分を含有するペレットを収集し、緩衝液中に再懸濁し、そして−80℃で保存した。
DGAT1活性を、Coleman(Methods in Enzymology 1992,209,98−102)によって記載されている方法の改変によって分析した。1−10μMの化合物を、0.8μgの膜タンパク質、5mMのMgCl、及び100μMの1,2ジオレオイル−sn−グリセロールと共に、200μLの全アッセイ体積でインキュベートした。反応を、14Cオレオイル補酵素A(30μMの最終濃度)の添加によって開始し、そして室温で30分間インキュベートした。反応を、200μLの2−プロパノール:ヘプタン(7:1)の添加によって停止した。放射性トリオレイン生成物を、300μLのヘプタン及びpH9.5の100μLの1Mの炭酸塩緩衝液の添加によって、有機相中に分離した。DGAT1活性を、上部ヘプタン層のアリコートを、液体シンチレーション画法によってカウントすることによって定量した。
このアッセイを使用した場合、化合物は、一般的に<1μM、特に<100nM、更に特に<50nMのようなIC50<10μMの活性を示す。実施例1は、19nMのIC50を示し、そして実施例4は、40nMのIC50を示した。
本発明の化合物、そして特に実施例1は、本明細書中で先に記載したような都合のよい薬物動態学的特性を有することができる。これは、例えば、化合物の半減期を、例えばラット(例えばHan Wistarラット)のような動物中で測定することによって例示することができる。化合物は、単一で、又は五つまでの化合物のカセットの一つの成分としてのいずれかで経口的に投与される。典型的な投与量は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)/Tween(界面活性剤)中の懸濁液として、2.5から5mg/kg(5ml/kg投与体積)間であるものである。化合物の血漿レベルは、投与の0.25、0.5、1、2、3、6、12、及び24時間後に、HPLC/質量分析によって行われる分析で決定される。
例えば、実施例1は、この試験において9.8時間の半減期を有していた。
式(I)の化合物、及びその対応する医薬的に受容可能な酸の塩のDGAT1を阻害する能力は、更に以下の全細胞アッセイ1)及び2)を使用して証明することができる:
1)3T3細胞中のトリグリセリド合成の測定
マウスの脂肪細胞3T3細胞を、6ウェルプレート中で、培地を含有する新生ウシ血清中で密集まで培養した。細胞の分化を、10%の胎児ウシ血清、1μg/mLのインスリン、0.25μMのデキサメタゾン及び0.5mMのイソブチルメチルキサンチンを含有する培地中でインキュベートすることによって誘発した。48時間後、細胞を、10%の胎児ウシ血清及び1μg/mLのインスリンを含有する培地中で、更に4−6日間維持した。実験のために、培地を血清を含まない培地に変更し、そして細胞を、DMSO中に可溶化された化合物(最終濃度0.1%)と共に30分間予備インキュベートした。新規の脂質生合成を、0.25mMの酢酸ナトリウム及び1μCi/mLの14C−酢酸ナトリウムのそれぞれのウェルへの添加によって、更に2時間測定した(J.Biol.Chem.,1976,251,6462−6464)。細胞を、リン酸緩衝生理食塩水で洗浄し、そして1%のドデシル硫酸ナトリウム中で可溶化した。アリコートを、Lowry(J.Biol.Chem.,1951,193,265−275)の方法に基づくタンパク質推定キット(Perbio)を使用するタンパク質決定のために取出した。脂質を、ヘプタン:プロパン−2−オール:水(80:20:2)の混合物、続いてColeman(Methods in Enzymology,1992,209,98−104)の方法によって水及びヘプタンのアリコートを使用して有機相に抽出した。有機相を収集し、そして溶媒を窒素の流れ中で蒸発した。抽出物をイソ−ヘキサン:酢酸(99:1)中で可溶化し、そして脂質を、正常相の高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)によって、Lichrospher diol−5の4×250mmカラム、及びイソ−ヘキサン:酢酸(99:1)及びイソ−ヘキサン:プロパン−2−オール:酢酸(85:15:1)の勾配の溶媒系を、1mL/分の流量で、Silversand and Haux(1997)の方法によって使用して分離した。放射性標識のトリグリセリド画分への組込みを、HPLC装置に接続されたRadiomatic Flo−one Detector(Packard)を使用して分析した。
2) MCF7細胞中のトリグリセリド合成の測定
ヒト乳腺上皮(MCF7)細胞を、密集まで6ウェルプレートで、培地を含有する胎児ウシ血清中で培養した。実験のために、培地を血清を含まない培地に変更し、そして細胞を、DMSO中で可溶化された化合物(最終濃度0.1%)と共に30分間予備インキュベートした。新規の脂質成合成を、50μMの酢酸ナトリウム及び3μCi/mLの14C−酢酸ナトリウムのそれぞれのウェルへの添加によって、更に3時間測定した(J.Biol.Chem.,1976,251,6462−6464)。細胞を、リン酸緩衝生理食塩水で洗浄し、そして1%のドデシル硫酸ナトリウム中で可溶化した。アリコートを、Lowry(J.Biol.Chem.,1951,193,265−275)の方法に基づくタンパク質推定キット(Perbio)を使用するタンパク質決定のために取出した。脂質を、ヘプタン:プロパン−2−オール:水(80:20:2)の混合物、続いてColeman(Methods in Enzymology,1992,209,98−104)の方法によって水及びヘプタンのアリコートを使用して有機相に抽出した。有機相を収集し、そして溶媒を窒素の流れ中で蒸発した。抽出物を、イソ−ヘキサン:酢酸(99:1)中で可溶化し、そして脂質を、正常相の高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)によって、Lichrospher diol−5の4×250mmカラム、及びイソ−ヘキサン:酢酸(99:1)及びイソ−ヘキサン:プロパン−2−オール:酢酸(85:15:1)の勾配の溶媒系を、1mL/分の流量で、Silversand and Haux(1997)の方法によって使用して分離した。放射性標識のトリグリセリド画分への組込みを、HPLC装置に接続されたRadiomatic Flo−one Detector(Packard)を使用して分析した。
上記において、他の医薬組成物、過程、方法、使用及び医薬の製造方法の特徴、本明細書中に記載された本発明の化合物の別の並びに好ましい態様も更に適用される。
本発明は、ここに以下の実施例によって例示されるものであり、これらにおいて、他に記述しない限り:
(i)温度は、摂氏の度(℃)で与えられる;操作は、室温又は周囲温度、即ち18−25℃の範囲の温度で、そしてアルゴンのような不活性ガスの雰囲気下で行った;
(ii)有機溶液は、無水の硫酸マグネシウムで乾燥した;溶媒の蒸発は、回転蒸発器を使用して、減圧下(600−4000パスカル;4.5−30mmHg)で60℃までの浴温で行なった;
(iii)クロマトグラフィーによる精製は、一般的に、他に記述しない限り、シリカのフラッシュカラムクロマトグラフィーを指す。カラムクロマトグラフィーは、一般的にRedisepTM(例えばPresearch Ltd,Hitchin,Herts,UKから入手可能)、又はBiotage(Biotage UK Ltd,Hertford,Herts,UK)のような充填済みシリカカートリッジ(4gから400gまで)を使用して、ポンプ及び画分収集器装置を使用して溶出して行なった。別の方法として、クロマトグラフィーは、ISOLUTE充填済みシリカカートリッジ(10gから50g)(例えば、IST,Dyffryn Business Parkから入手可能)を使用して行い、この場合、溶出及び画分収集は手作業で行った。
(iv)一般的に、反応の経過は、TLCによって追跡され、そして反応時間は、与えられた場合、例示のみである;
(v)収率は、例示のみのために与えられ、そしてこれらは、必ずしも、入念な過程の開発によって得ることができたものではない;調製は、更なる物質が必要な場合、繰り返した;
(vi)式(I)の最終生成物の構造は、他に記述しない限り、300MHz(一般的にVarian Gemini 2000を使用)又は400MHz(一般的にBruker Avance DPX400を使用)の磁場強度(プロトンに対して)による、核(一般的にプロトン)磁気共鳴(NMR)、及び質量スペクトル技術によって確認した;プロトン磁気共鳴の化学シフト値は、デルタスケールで測定され、そしてピークの多重度は、次:s、単一線;d、二重線;t、三重線;m、多重線;br、幅広線;q、四重線、quin、五重線のように示す;他に記述しない限り、溶媒としてペルジューテリオジメチルスルホキシド(DMSO−d)を使用した
(vii)化学記号は、その通常の意味を有する;SI単位及び記号が使用される;
(viii)溶媒比は、容積:容積(v/v)項で与えられる;
(ix)質量スペクトル(MS)データは、(他に記述しない限り)LCMS装置で発生し、これは、HPLC(高性能液体クロマトグラフィー)部分が、一般的にAgilent 1100又はWaters Alliance HT(2790&2795)装置のいずれかで構成され、そしてPhemonenrx Gemini C18の5μm、50×2mmカラム(又は同等品)で操作され、酸性溶出剤(例えば、0−95%間の水の勾配/5%の、50:50の水:アセトニトリル(v/v)の混合物中の1%ギ酸を伴うアセトニトリルを使用;又はアセトニトリルの代わりのメタノールによる同等の溶媒系を使用)、又は塩基性溶出剤(例えば、0−95%間の水の勾配/5%の、アセトニトリル中の0.1%の880アンモニアを伴うアセトニトリルを使用)のいずれかで溶出され;そしてMS部分が、一般的にWaters ZQ分光計で構成されていた。エレクトロスプレー(ESI)の正及び負のベースピーク強度のクロマトグラム、及び220−300nmのUVの全吸収クロマトグラムを発生させ、そしてm/zの値が与えられている;一般的に、母体の質量を示すイオンのみが報告され、そして他に記述しない限り、引用される値は、(M+H)である;
(x)GC−MSは、以下の方法a)i)、a)ii)、b)i)又はb)ii)の一つによって行われた:
a)
i)電子衝撃イオン化(EI)を使用するWaters GCT Premierガスクロマトグラフィー−質量分光(GC−MS)分析法:
ガスクロマトグラフィー−質量分光分析を、Agilent7683B自働試料採取器を備えたHP6890GCオーブンに接続されたWaters GCT PremierGC−MS装置で行った。GCカラムは、長さ30m、内径0.25mm、フィルム厚さ0.25μmのDB−5MS(J & W Scientific,Folsom,CA,USA)であった。試料をメタノール中に約1mg/mlの濃度で溶解し、そして1μlを30:1のスプリット比で注入した。ヘリウムキャリヤーガスを、1.0ml/分の流速に設定した。次の温度:GC注入器温度250℃、初期のオーブン温度50℃、質量分光計インターフェース250℃及びイオン源200℃を設定した。分析中、GCオーブン温度は、50℃で4分間保たれ、そして次いで温度は25℃/分の勾配で280℃まで、そして次いで50℃/分の速度で320℃まで上げられ、そして最後に2分間保たれた。質量分光器は、電子衝撃イオン化(70eV)を使用し、そして40から800amuの質量範囲を0.2秒で走査した。
ii)正の化学イオン化(+CI)を使用するWaters GCT Premierガスクロマトグラフィー−質量分光(GC−MS)分析法:
ガスクロマトグラフィー−質量分光分析を、Agilent7683B自働試料採取器を備えたHP6890GCオーブンに接続されたWaters GCT PremierGC−MS装置で行った。GCカラムは、長さ30m、内径0.25mm、フィルム厚さ0.25μmのDB−5MS(J & W Scientific,Folsom,CA,USA)であった。試料をメタノール中に約1mg/mlの濃度で溶解し、そして1μlを30:1のスプリット比で注入した。ヘリウムキャリヤーガスを、1.0ml/分の流速に設定した。次の温度:GC注入器温度250℃、初期のオーブン温度50℃、質量分光計インターフェース250℃及びイオン源200℃を設定した。分析中、GCオーブン温度は、50℃で4分間保たれ、そして次いで温度は25℃/分の勾配で280℃まで、そして次いで50℃/分の速度で320℃まで上げられ、そして最後に4分間保たれた。正イオン化学イオン化(CI)は、メタンCIガスを2.7×10−3Paの圧力で使用して製造した。質量分光計は、40から800amuの質量範囲を0.2秒で走査した。
b)
i)電子衝撃イオン化(EI)QP−2010を使用するガスクロマトグラフィー−質量分光(GC−MS)分析法:
ガスクロマトグラフィー−質量分光分析を、AOC20i自働試料採取器を備え、そして‘GCMS solutions’ソフトウェア、バージョン2.0(Shimadzu,Milton Keynes,MK12 5RE,UK)によって制御されるQP−2010GC−MS装置で行った。GCカラムは、長さ25m、内径0.32mm、フィルム厚さ0.52μmのDB−5MS(J & W Scientific,Folsom,CA,USA)であった。試料をメタノール中に約1mg/mlの濃度で溶解し、そして1μlを10:1のスプリット比で注入した。ヘリウムキャリヤーガスを、1.8ml/分の流速に設定した。次の温度:GC注入器温度250℃、初期のオーブン温度50℃、質量分光計インターフェース320℃及びイオン源200℃を設定した。分析中、GCオーブン温度は、50℃で4分間保たれ、そして次いで温度は25℃/分の勾配で280℃まで、そして次いで50℃/分の速度で320℃まで上げられ、そして最後に4分間保たれた。質量分光器は、電子衝撃イオン化(70eV)を使用し、そして50から600amuの質量範囲を1250aum/秒の走査速度で走査した。
ii)正の化学イオン化(+CI)QP−2010を使用するガスクロマトグラフィー−質量分光(GC−MS)分析法:
ガスクロマトグラフィー−質量分光分析を、AOC20i自働試料採取器を備え、そして‘GCMS solutions’ソフトウェア、バージョン2.0(Shimadzu,Milton Keynes,MK12 5RE,UK)によって制御されるQP−2010GC−MS装置で行った。GCカラムは、長さ25m、内径0.32mm、フィルム厚さ0.52μmのDB−5MS(J & W Scientific,Folsom,CA,USA)であった。試料をメタノール中に約1mg/mlの濃度で溶解し、そして1μlを20:1のスプリット比で注入した。ヘリウムキャリヤーガスを、1.9ml/分の流速に設定した。次の温度:GC注入器温度250℃、初期のオーブン温度50℃、質量分光計インターフェース320℃及びイオン源200℃を設定した。分析中、GCオーブン温度は、50℃で4分間保たれ、そして次いで温度は25℃/分の勾配で280℃まで、そして次いで50℃/分の速度で320℃まで上げられ、そして最後に4分間保たれた。正イオン化学イオン化(CI)は、メタンCIガスを2.7×10−3Paの圧力で使用して製造した。質量分光器は、50から600amuの質量範囲を、1250aum/秒の走査速度で走査した。
(xi)固体プローブ質量分光分析を、電子衝撃イオン化(EI)QP−2010を使用して、以下の方法によって行った:
質量分光分析を、QP−2010装置で、ソフトウェア、バージョン2.0(Shimadzu,Milton Keynes,MK12 5RE,UK)を使用して行った。試料をメタノール中に約1mg/mlの濃度で溶解した;イオン源は200℃であった。試料を質量分光計に固体プローブを使用して導入した;プローブ温度を50−350℃に勾配で上げた
(xii)適したマイクロ波反応器は、“Smith Creator”、“CEM Explorer”、“Biotage Initiator sixty”及び“Biotage Initiator eight”を含む。
(xiii)以下の略語:
EtO/エーテル ジエチルエーテル
DMF ジメチルホルムアミド
DCM ジクロロメタン
MeOH メタノール
EtOH エタノール
O 水
THF テトラヒドロフラン
DMSO ジメチルスルホキシド
EtOAc 酢酸エチル
PS−CDI ポリマー支持カルボニルジイミダゾール
HCl 塩酸
TFA トリフルオロ酢酸
DME ジメトキシエタン
MeCN アセトニトリル
n−BuLi n−ブチルリチウム
MTBA メチルt−ブチルエーテル
Eq モル当量
v/w 重量当り容量
を以下において、又は本明細書中の先の方法の部において使用することができる。
実施例1: {4−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]ビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル}酢酸
Figure 2009520786
{4−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]ビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル}酢酸メチル(122mg、0.28mmol)のMeOH(10mL)及びTHF(5mL)中の溶液に、2MのNaOH(0.7mL)を加えた。反応混合物を周囲温度で一晩撹拌し、次いで更に2MのNaOH(0.7mL)を加え、そして反応混合物を50℃で5時間加熱した。混合物を冷却させ、溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をpH2に2MのHClで酸性化し、そして懸濁液を濾過し、そして乾燥した。生成物を、塩基性逆相分離用HPLC装置で、NMP(約2mL)、水(約2mL)及び1−2滴の0.88アンモニア中で付加し、そして13−40%水(+1%NH)−MeCNで溶出して精製して、表題化合物を、40mg(0.0952mmol、34%)の固体として得た。
H NMR δ 1.61(s, 6H),1.62−1.65(m,6H),1.77−1.80(m,6H),1.94(s,2H),6.90(s,2H),7.39(d,2H),7.64(d,2H),7.95(s,1H);CO は、見られなかった; MS m/e MH 421。
実施例1を、更に以下のようにも調製した:
{4−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]ビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル}酢酸メチル(中間体10;601mg、1.38mmol)のMeOH(40mL)及びTHF(40mL)中の溶液に、2MのNaOH溶液(3.5mL、6.9mmol)を加えた。反応混合物を60℃で一晩撹拌し、有機溶媒を濃縮し、そして残渣を2MのHClでpH2に酸性化した。懸濁液を濾過し、そして固体を、逆相クロマトグラフィーによって、数滴の濃アンモニア溶液を伴うDMSO/MeCN/HO(7:2:1)中で付加し、そして5−95%水(+0.5%NH)−MeCNで溶出して精製した。表題化合物を、白色の固体(302mg、0.717mmol、52%)として単離した。
実施例1を、化合物(141mg)を水(7mL)中に懸濁し、そして一晩周囲温度で撹拌することによって水から再結晶化した。懸濁液を濾過し、そして真空下の50℃で乾燥して、結晶質の化合物(127mg)を白色の固体として得た。この結晶質の形態は、水和されていない形態と信じられる。この結晶質の非水和物に対する粉末X線回折パターンを、図1に示す。
実施例1を、更に以下の方法によって酢酸溶媒和物としても単離した:
{4−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]ビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル}酢酸(400mg)を、氷酢酸(3mL)中で135℃で加熱した(完全な溶液は得られなかった)。混合物を濾過し、そして濾液を冷却させた。得られた沈澱物を濾過し、そして真空下の50℃で乾燥して、表題化合物を、白色の固体(125mg)として得た。H NMR 1.61−1.65(m,6H),1.61(s,6H),1.79−1.83(m,6H),1.92(s,3H),2.06(s,2H),6.90(s,1H),7.40(d,2H),7.64(d,2H),7.95(s,1H),11.91(s,1H)。この結晶質の溶媒和物[これは、概略1:1の比の酢酸と化合物を含有する]に対する粉末X線回折パターンを、図2に示す。
[粉末X線回折パターンは、結晶質の物質の試料を、Siemensの単一シリコン結晶(SSC)ウエファーマウント上にのせ、そして試料を、顕微鏡スライドグラスの助けで薄い層に広げることによって決定した。試料を毎分30回転で回転し(計数状態を改良するため)、そしてBruker D5000X線粉末回折装置(Bruker AXS,Banner Lane Coventry CV4 9GH)を使用して、1.5406オングストロームの波長で、40kV及び40mAで操作される銅の長−精密焦点管によって発生されたX線で照射した。平行なX線源を、V20に設定された自動可変発散スリットを通して通過させ、そして反射した照射を、2mmの散乱防止スリット及び0.2mmの検出スリットを通して方向付けした。試料を、シータ−シータモードで2度から40度の2−シータの範囲にわたって、0.02度の2−シータの増加当り1秒間で(連続走査モードで)暴露した。装置は、シンチレーションカウンターを検出器として備えていた。制御及びデータ獲得は、Diffrac+ソフトウェアで操作されるDell Optiplex 686 NT4.0ワークステーションによった。
当業者は、粉末X線回折パターンが、測定条件によるが(機器、試料の調製又は使用された機械のような)、一つ又はそれより多い誤差を有して得られることがあり得ることを認識するものである。特に、粉末X線回折パターンの強度が、測定条件及び試料調製のよって変動することがあり得ることが一般的に知られている。例えば、当業者は、ピークの相対的強度が、例えば大きさ約30ミクロンより上の粒子及び不統一な縦横比によって影響されることができ、これらは、試料の分析に影響され得ることを理解するものである。当業者は、更に反射の位置が、試料が回折計に位置する正確な高さ及び回折計のゼロ較正によって影響され得ることも理解するものである。試料の表面の平坦さも、更に僅かな影響を有することができる。従って、本明細書中に与えられる回折パターンのデータを、絶対値であると解釈するべきではないことを、当業者は認識するものである(更なる情報については、Jenkins,R & Snyder,R.L.‘Introduction to X−Ray Powder Diffractometry’John Wiley & Sons,1996を参照されたい)。]
中間体1: {4−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]ビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル}酢酸メチル
Figure 2009520786
i) 4−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボン酸
Figure 2009520786
4−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボン酸メチル(N.B Chapman,S.Sotheeswaran and K.J.Toyne J.Org.Chem.,1970,35,(4),917によって記載されている方法を使用して得た)(785mg、3.21mmol)のメタノール(60mL)及びTHF(15mL)中の溶液に、2MのNaOH(8.0mL、16.06mmol)を加えた。反応混合物を周囲温度で一晩撹拌させ、メタノールを蒸発によって除去し、そして残渣をpH2に2MのHClで酸性化し、そして次いでEtOAc(2×250mL)で抽出した。有機相を食塩水(50mL)で洗浄し、分離し、乾燥(MgSO)し、そして濃縮して、682mg(2.96mmol、92%)の淡赤色の固体を得た;
H NMR δ 1.86(s,12H),7.19−7.23(m,1H),7.31−7.39(m,4H);MS m/e MH 229。
ii) (4−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル)酢酸メチル
Figure 2009520786
4−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボン酸(479mg、2.07mmol)のDCM(20mL)中の氷水で冷却された溶液に、DMF(2−3滴)を、続いて塩化オキサリル(0.20mL、2.14mmol)を加えた。反応混合物を周囲温度まで一晩で温まらせ、そして次いで溶媒を減圧下で蒸発して、粗製の塩化4−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボニルを得て、これを直接次の工程で使用した。
これを、MeCN及びTHFの1:1の溶液(10mL)中に再溶解し、そして氷水で冷却された2Mのトリメチルシリルジアゾメタン(1.5mL、3.0mmol)及びトリエチルアミン(0.40mL、2.60mmol)のMeCN及びTHFの1:1の溶液(20mL)中の溶液に滴下により加えた。得られた黄色の反応混合物を0℃で6時間撹拌させ、そして次いで周囲温度で一晩静置させた。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をEtOAc(100mL)中に再溶解し、そして水(50mL)、NaHCO(50mL)及び食塩水(50mL)で洗浄した。有機相を乾燥(MgSO)し、濃縮して、赤褐色のゴム状物を得た。これを、12gのシリカのCrawfordシリカカートリッジで、0−10%−20%EtOAcで、Isco Companionを使用して溶出して精製して、2−ジアゾ−1−(4−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル)エタノン(238mg;0.933mmol、45%)を、淡黄色のゴム状物として得て、これは静置により、クリーム色の固体を形成した;H NMR (CDCl) δ 1.82−1.91(m,12H),5.38(s,1H),7.15−7.21(m,2H),7.29−7.31(m,4H);MS m/e MH 255。
このジアゾケトン(0.238mg、0.933mmol)を、メタノール(10mL)中に溶解し、そして超音波浴に入れた。安息香酸銀(43mg、0.186mmol、0.2当量)のトリエチルアミン(0.52mL、3.73mmol、4当量)中の溶液を滴下により加え、そして混合物を1時間超音波処理した。メタノールを減圧下の蒸発によって除去し、そして残渣をEtOAc(約50mL)中に溶解し、そしてNaHCO(40mL)、クエン酸(2M;40mL)、食塩水(40mL)で洗浄し、次いで乾燥(MgSO)し、そして濃縮して、黄色の油状物(277mg)を得て、これは、静置によりゆっくりと固体を形成した;MS GC−MS EI m/e MH258。
この物質を、次の工程に直接持ち込んだ。
iii) {4−[4−(2−ブロモ−2−メチルプロパノイル)フェニル]ビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル}酢酸メチル
Figure 2009520786
(4−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル)酢酸メチル(536mg、2.07mmol)のDCM(30mL)中の氷水で冷却された溶液に、塩化アルミニウム(830mg、6.22mmol)を加え、続いて臭化2−ブロモイソブチリル(0.25mL、2.07mmol)を滴下により加えた。反応混合物を約0℃で1時間撹拌させ、次いで氷水(約20mL)上に注いだ。有機相を分離し、そして水相をDCM(3×150mL)で洗浄し、有機物を混合し、乾燥(MgSO)し、そして濃縮して、黄色のゴム状物を得た。これを、12gのsilicyleのシリカカートリッジで、DCM中で付加し、そして0−10%−20%イソヘキサン−EtOAcで溶出して精製して、表題化合物を、648mg(1.59mmol、77%)の赤色の固体として得た;H NMR(CDCl) δ 1.65−1.69(m,6H),1.84−1.88(m,6H),2.03(s,6H),2.18(s,2H),3.66(s,3H),7.36(d,2H),8.09(d,2H);MS m/e MH 377(M−OMe)。
iv) {4−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]ビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル}酢酸メチル
{4−[4−(2−ブロモ−2−メチルプロパノイル)フェニル]ビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル}酢酸メチル(648mg、1.59mmol)の無水EtOH(15mL)中の溶液に、5,6−ジアミノピリミジン−4−オール(221mg、1.75mmol)を、続いて1MのHCl(1.75mL)を加えた。反応混合物を還流下で一晩加熱し、次いで周囲温度まで冷却させ、そして乾燥状態まで蒸発した。残渣を2MのNaOHで処理して、pHを11に調節し、そして次いで混合物をEtOAc(4×50mL)で抽出した。有機抽出物を混合し、乾燥(MgSO)し、そして濃縮して、粗製のエステル生成物を得た。水相を2MのHClで酸性化し、そして次いでEtOAc(2×100mL)で再抽出し、有機抽出物を混合し、乾燥(MgSO)し、そして濃縮して、ある程度の対応する酸{4−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]ビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル}酢酸(40mg、0.095mmol、6%)を得た。エステルを12gのシリカのRediSepカートリッジで、試料をセライト上で乾燥付加し、そしてDCM−MeOH0−2%−5%でIsco Companionを使用して溶出して精製して、表題化合物を、122mg(0.281mmol、17.6%)の固体として得た;
H NMR δ 1.58−1.63(m,14H),1.78−1.83(m,7H),2.16(s,2H),3.59(s,3H),6.90(brs,2H),7.39(d,2H),7.64(d,2H),7.95(s,1H);MS m/e MH 435。
中間体2: 2−オキソ−6−フェニル−2H−ピラン−3−カルボン酸エチル
Figure 2009520786
A.von Kreisler et al,German Patent DE 1812906を参照されたい。
ナトリウムエトキシド(エタノール中の21%溶液;116mL、358.33mmol)の無水のDME(300mL)中の溶液に、(エトキシメチレン)マロン酸ジエチル(66mL、325.75mmol)を加えた。反応混合物を還流まで加熱し、そして1−フェニルエタノン(38mL、325.75mmol)を滴下により加え、そして加熱を1時間維持した。反応混合物を周囲温度まで冷却させ、そして5MのHCl(500mL)の撹拌された溶液中に加え、そして得られた黄色の溶液をエーテル(3×500mL)で抽出した。有機抽出物を混合し、食塩水(300mL)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、そして濃縮して、赤色の油状物を得た。塩化アセチル(60mL)を、続いてDMF(約2mL)を加え、そして混合物を2時間70℃で加熱し、冷却させ、そして次いで濃縮して、暗色の残渣を得て、これは静置により結晶質の固体を形成した。これを無水EtOH(50mL)から再結晶化させて、表題化合物を、黄色の固体(49.16g、201.2mmol、62%)として得た H NMR(CDCl) δ 1.39(3H,t),4.39(2H,q),6.77(1H,d),7.47−7.53(3H,m),7.90(2H,d),8.29(1H,d);GC−MS EI m/e M 244。
中間体3: 4−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタ−2−エン−1−カルボン酸エチル
Figure 2009520786
2−オキソ−6−フェニル−2H−ピラン−3−カルボン酸エチル(中間体2;49.1g、201.2mmol)を、トルエン中に溶解し、そして200℃で15時間、75バールの圧力で加熱した。溶媒を濃縮して、淡黄色のゴム状物(49g)を得た。これを約10gの部分に分割し、そして330gのCrawforeシリカカートリッジで、5%エーテル−95%イソヘキサンで付加及び溶出して精製して、表題化合物を、無色の油状物(26.4g、103mmol、51%)として得た;H NMR(CDCl) δ 1.31(3H,t),1.58−1.61(4H,m),1.90−2.05(4H,m),4.23(2H,q),6.42(1H,d),6.59(1H,d),7.20−7.25(1H,m),7.32−7.40(4H,m);GC−MS CI m/e MH 257。
中間体4: 4−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボン酸エチル
Figure 2009520786
無水エタノール(600mL)中の4−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタ−2−エン−1−カルボン酸エチル(中間体3;26.3g、102.5mmol)及び炭素上の10%Pt(2.4mg)を、水素のバルーン下で、周囲温度で一晩攪拌した。反応混合物を濾過し、そして溶媒を減圧下で除去して、無色の油状物を得て、これは、急速に白色の固体(22.179g、85.96mmol、84%)を形成した H NMR(CDCl) δ 1.25(3H,t),1.83−1.96(12H,m),4.12(2H,q),7.15−7.20(1H,m),7.28−7.31(4H,m);GC−MS EI m/e M258。
中間体5: N−メトキシ−N−メチル−1−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタン−4−カルボキシアミド
Figure 2009520786
1−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタン−4−カルボン酸エチル(中間体4;15g、58.06mmol)及びN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(8.87g、89.99mmol)の無水のTHF(130mL)中の−20℃に冷却された混合物に、塩化イソプロピルマグネシウム(THF中の2Mの溶液;87mL)を30分かけて、内部温度を−10℃に維持しながら滴下により加えた。混合物を−10℃で1時間撹拌し、そして次いで20%の塩化アンモニウム溶液を加えることによってクエンチした。混合物をEtOAc(2×200mL)に抽出し、有機相を分離し、そして乾燥し、そして蒸発して、白色の固体を得た。これを、330gのCrawfordシリカカートリッジで、DCM中で付加し、そして20−40%EtOAc−イソヘキサンで溶出して精製して、表題化合物を、白色の固体(8.66g、31.67mmol、55%)として得た;H NMR(CDCl) δ 1.75−1.90(6H,m),2.01−2.06(6H,m),3.19(3H,s),3.70(3H,s),7.15−7.20(1H,m),7.28−7.36(4H,m);GC−MS EI+ m/e 243 (M−CHO),MH+は見られなかった。
中間体6: 1−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタン−4−カルバルデヒド
Figure 2009520786
N−メトキシ−N−メチル−1−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタン−4−カルボキシアミド(中間体5;8.49g、31.05mmol)の無水のTHF(100mL)中の窒素下の氷水で冷却された溶液に、水素化アルミニウムリチウム(THF中の1Mの溶液、62mL)を滴下により加え、そして反応混合物を0℃で1時間攪拌させた。注意深く水(25mL)を、続いてEtOAc(約100mL)を加え、そして混合物をセライトのパッドを通して、EtOAc(50mL)で洗浄しながら濾過した。濾液を食塩水(150mL)で洗浄し、有機相を分離し、乾燥(MgSO)し、そして濃縮して、表題化合物を、無色の油状物として得て、これは、静置により固体を形成した(6.92g、32.28mmol、100%);H NMR(CDCl)δ 1.72−1.83(6H,m),1.87−1.94(6H,m),7.17−7.22(1H,m),7.31−7.33(4H,m),9.53(1H,s);GC−MS EI m/e M 214。
中間体7: 4−[2−メトキシエテニル]−1−フェニル−ビシクロ[2.2.2]オクタン
Figure 2009520786
塩化(メトキシメチル)トリフェニルホスホニウム(17g、49.57mmol)の無水のTHF(100mL)中の窒素下の氷水で冷却され、撹拌された懸濁液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中の1Mの溶液;50mL、50mmol)を加え、そして反応混合物を0℃で30分間攪拌させた。THF(20mL)中の1−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタン−4−カルバルデヒド(中間体6;10.52g、49.08mmol)を滴下により加え、そして反応混合物を0℃で1時間、そして次いで周囲温度で一晩攪拌させた。水(100mL)を加え、そして反応混合物をEtOAc(200mL)及び食塩水(100mL)間に分配し、有機相を更なる100mLの食塩水で洗浄し、次いで分離し、乾燥(MgSO)し、そして濃縮して淡黄色のゴム状物を得た。残渣を330gのPresearchシリカカートリッジで、イソヘキサン/DCM中で付加し、そして0−20%EtOAc−イソヘキサンで溶出して精製して、表題化合物を、E:Z異性体の1:2の混合物としての淡黄色の油状物(12.6g、50.19mmol、100%)として得た;E異性体 H NMR(CDCl)δ 1.60−1.65(2H,m),1.82−1.88(10H,m),3.49(3H,s),4.74(1H,d),6.18(1H,d),7.12−7.18(1H,m),7.25−7.34(4H, m);Z異性体:H NMR(CDCl)δ 1.60−1.65(2H,m),1.82−1.88(10H,m),3.54(3H,s),4.09(1H,d),5.71(1H,d),7.12−7.18(1H,m),7.25−7.34(4H, m);MS(両方の個々の異性体に対して同じ):GC−MS EI+ m/e 242 (M)。
中間体8: 2−(1−フェニル−4−ビシクロ[2.2.2]オクチル)酢酸メチル
Figure 2009520786
4−[2−メトキシエテニル]−1−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタン(中間体7;12.6g、51.99mmol)のDCM(200mL)中の撹拌された溶液に、クロロクロム酸ピリジニウム(33.6g、155.97mmol)を分割して加え、そして反応混合物を周囲温度で2時間攪拌させた。更なるクロロクロム酸ピリジニウム(12g、55.99mmol)を加え、そして攪拌を更に1時間継続した。混合物を濾過し、そして濾液を減圧下で濃縮し、エーテル(200mL)を加え、そして有機相を水(200mL)で洗浄した。水(200mL)及びエーテル(2×200mL)を濾過された固体に加え、そして混合物をセライトのパッドを通して濾過した。有機抽出物を混合し、乾燥(MgSO)し、そして褐色のゴム状物を得た。これを、330gのCrawfordシリカカートリッジで、試料をDCM中で付加し、そして5−10−20%EtOAc−イソヘキサンで溶出して精製して、表題化合物を、クリーム色の固体(7.89g、30.53mmol、59%)として得た;H NMR(CDCl)δ 1.63−1.71(6H,m),1.83−1.93(6H,m),2.17(2H,s),3.67(3H,s),7.14−7.19(1H,m),7.29−7.32(4H,m);GC−MS EI m/e M 258。
中間体9: {4−[4−(2−ブロモ−2−メチルプロパノイル)フェニル]ビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル}酢酸メチル
Figure 2009520786
(4−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル)酢酸メチル(中間体8;3.88g、15.02mmol)のDCM(150mL)中の氷水で冷却された溶液に、塩化アルミニウム(6.01g、45.05mmol)を加え、続いて臭化2−ブロモイソブチリル(1.86mL、15.02mmol)を滴下により加えた。反応混合物を約0℃で30分間撹拌させ、次いで氷水(20mL)上に注いだ。有機相を分離し、そして水相をDCM(2×150mL)で洗浄し、有機洗液を混合し、乾燥(MgSO)し、そして濃縮して黄色のゴム状物を得た。これを、120gのCrawfordシリカカートリッジで、DCM中で付加し、そして0−10%−20%イソヘキサン−EtOAcで溶出して精製して、生成物を、白色の固体(5.18g、12.72mmol、85%)として得た。H NMR(CDCl)δ 1.64−1.69(6H,m),1.83−1.88(6H,m),2.03(6H,s),2.18(2H,s),3.66(3H,s),7.36(2H,d),8.10(2H,d);固体プローブMS m/e M 407。
中間体10: {4−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]ビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル}酢酸メチル
注記:中間体10は、中間体1と同じ化合物である。
Figure 2009520786
5,6−ジアミノピリミジン−4−オール(280mg、2.2mmol)の水(8mL)、無水エタノール(25mL)及び1MのHCl(2.2mL、2.2mmol)中の溶液に、{4−[4−(2−ブロモ−2−メチルプロパノイル)フェニル]ビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル}酢酸メチル(中間体9;877mg、2.15mmol)の無水EtOH(80mL)中の溶液を加えた。溶液を100℃で一晩加熱し、次いで周囲温度まで冷却させ、乾燥状態まで蒸発し、そして残渣を2MのNaOHで処理して、pHを10に調節した。得られた懸濁液を濾過して、黄色の固体を得て、これを12gのPreSearchシリカカートリッジで、シリカ(2g)で乾燥付加し、そして0−2.5−5%MeOH−DCMで溶出して精製して、表題化合物を、白色の固体(601mg、1.38mmol、64%)として得た H NMR δ 1.59−1.63(12H,m),1.79−1.83(6H,m),2.16(2H,s),3.59(3H,s),6.91(2H,s),7.39(2H,d),7.64(2H,d),7.95(1H,s);MS m/e MH 435。
実施例2: {3−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]−1−アダマンチル}酢酸
Figure 2009520786
{3−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]−1−アダマンチル}酢酸メチル(中間体13)を使用して、実施例1(最初の調製)に記載した方法によって調製して、表題化合物を、58%収率で得た;H NMR δ 1.67(s,6H),1.69(s,6H),1.78(s,2H),1.88(s,4H),2.12(s,2H),2.20(s,2H),6.96(s,2H),7.47(d,2H),7.73(d,2H),8.01(s,1H);MS m/e MH 447。
中間体11: (3−フェニル−1−アダマンチル)酢酸メチル
Figure 2009520786
3−フェニルアダマンタン−1−カルボン酸(735mg、2.87mmol)のDCM(50mL)中の氷水で冷却された溶液に、DMF(2−3滴)を、続いて塩化オキサリル(0.25mL)を加えた。反応混合物を0℃で6時間撹拌させ、溶媒を減圧下で蒸発して、粗製の酸塩化物を得て、これを直接使用した。これを、MeCN及びTHFの1:1の混合物(10mL)中に再溶解し、そしてトリメチルシリルジアゾメタン(2M;2.0mL)及びトリエチルアミン(0.50mL、3.58mmol)の1:1のMeCN及びTHFの混合物(20mL)中の氷水で冷却された溶液に、滴下により加えた。得られた黄色の反応混合物を周囲温度まで一晩で温まらせた。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をEtOAc(50mL)中に再溶解し、そして水(50mL)、NaHCO(50mL)及び食塩水(50mL)で洗浄した。有機相を乾燥(MgSO)し、濃縮して、赤褐色のゴム状物(344mg)を得た。これを、12gのCrawfordシリカカートリッジで、DCM中で付加し、そして0−20%EtOAcで溶出して精製した。2−ジアゾ−1−(3−フェニル−1−アダマンチル)エタノンを、黄色のゴム状物(699mg、2.49mmol、87%)として単離した。H NMR(CDCl)δ 1.74(s,2H),1.83(s,4H),1.91−1.94(m,6H),2.27(s,2H),5.43(s,1H),7.18−7.22(m,2H),7.31−7.38(m,4H);GC−MS CI m/e MH 281。
ジアゾケトン(699mg、2.49mmol)を、メタノール(25mL)中に溶解し、そして超音波浴中に入れた。安息香酸銀(114mg、0.498mmol)のトリエチルアミン(1.4mL、9.96mmol、4当量)中の溶液を、滴下により加え、そして混合物を1時間超音波処理した。メタノールを蒸発によって除去し、そして残渣をEtOAc(50mL)中に溶解し、そしてNaHCO(40mL)、クエン酸(2M、40mL)、食塩水(40mL)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、そして濃縮して、黄色の油状物を得た。これを、12gのシリカカートリッジで、DCM中で付加し、そして10−20%EtOAc−イソヘキサンで溶出して精製して、表題化合物を、淡黄色のゴム状物(421mg、1.48mmol;ジアゾケトンからの59%)として得た。H NMR(CDCl)δ 1.64−1.70(m,5H),1.76(s,2H),1.86−1.96(m,5H),2.17(s,2H),2.18−2.19(m,2H),3.65(s,3H),7.15−7.20(m, 1H),7.29−7.37(m,4H);GC−MS EI m/e M 284。
中間体12: {3−[4−(2−ブロモ−2−メチルプロパノイル)フェニル]−1−アダマンチル}酢酸メチル
Figure 2009520786
中間体9のために記載した方法によって、(3−フェニル−1−アダマンチル)酢酸メチルを使用して調製して、表題化合物を、35%収率で単離した:H NMR(CDCl)δ 1.66(d,4H),1.71(s,2H),1.77(s,2H),1.87(s,4H),2.04(s,6H),2.18(s,2H),2.20−2.22(m,2H),3.65(s,3H),7.41(d,2H),8.12(d,2H);GC− MS CI m/e MH 433。
中間体13: {3−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]−1−アダマンチル}酢酸メチル
Figure 2009520786
中間体1(iv)のために記載した方法によって、{3−[4−(2−ブロモ−2−メチルプロパノイル)フェニル]−1−アダマンチル}酢酸メチル(中間体12)を使用して調製して、表題化合物を44%収率で単離した:H NMR δ 1.62(s,6H),1.65−1.69(m,6H),1.71(s,2H),1.83(s,4H),2.15(s,2H),2.17(s,2H),3.58(s,3H),6.92(s,2H),7.42(d,2H),7.68(d,2H),7.96(s,1H);MS m/e MH 461。
実施例3: 3−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]アダマンタン−1−カルボン酸
Figure 2009520786
実施例1(最初の調製)のために記載した方法によって、3−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]アダマンタン−1−カルボン酸メチル(中間体15)を使用して調製して、表題化合物を25%収率で得た;H NMR δ 1.62(s,6H),1.70−1.72(m,2H),1.83−1.88(m,7H),2.16−2.19(m,2H),6.92(s,2H),7.45(d,2H),7.68(d,2H),7.96(s,1H);MS m/e MH 433。
中間体14: 3−[4−(2−ブロモ−2−メチルプロパノイル)フェニル]アダマンタン−1−カルボン酸メチル
Figure 2009520786
中間体1(iii)のために記載した方法によって、3−フェニルアダマンタン−1−カルボン酸メチル(CAS number 27011−58−1,Stepanov,F.N.;Dovgan,N.L.Kiev.Politekh.Inst.,Kiev, USSR.Zhurnal Organicheskoi Khimii(1970),6(8),1623−7.又はDanilenko,G.I.;Krayushkin,M.M.;Sevost’yanova,V.V.Inst.Org.Khim.im.Zelinskogo,Moscow,USSR.Izvestiya Akademii Nauk SSSR,Seriya Khimicheskaya(1970),(2),444−5)を使用して調製した。表題化合物を89%収率で単離した:H NMR(CDCl)δ 1.91−1.93(m,8H),2.04(s,6H),2.23−2.27(m,6H),4.52(s,3H),7.42(d,2H),8.13(d,2H);GC−MS CI m/e MH 421。
中間体15: 3−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]アダマンタン−1−カルボン酸メチル
Figure 2009520786
中間体1(iv)のために記載した方法によって、3−[4−(2−ブロモ−2−メチルプロパノイル)フェニル]アダマンタン−1−カルボン酸メチルを使用して調製して、表題化合物を44%の収率で単離し、そして十分な特徴づけを行わずに次の工程で直接使用した;
MS m/e MH 447。
実施例4: 2−{4−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]ビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル}プロパン酸
Figure 2009520786
2−{4−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]ビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル}プロパン酸メチル(中間体18;220mg、0.49mmol)及びトリメチルシラノール酸カリウム(315mg、2.45mmol)のTHF(5mL)中の混合物を、マイクロ波中で35分間100℃で加熱し、そして次いで周囲温度で2日間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣を2MのHCl(20mL)及びEtOAc(50mL)間に分配し、そして水相を更にEtOAc(50mL)で抽出した。有機抽出物を混合し、乾燥(MgSO)し、そして濃縮して、ゴム状物を得た。これを、DMSO/MeCN/HO(7:2:1)中に溶解し、そして逆相クロマトグラフィーによって、5−95%水−0.2%TFAを含むアセトニトリルで溶出して分離して、表題化合物(45mg、0.104mmol、21%)を、白色の固体として得た;H NMR δ 1.01(d,3H),1.49−1.55(m,3H),1.62(s,6H),1.64−1.69(m,3H),1.78−1.81(m,6H),2.12(q,1H),7.05(s,1H),7.40(d,2H),7.65(d,2H),7.99(s,1H);MS m/e MH 435。
中間体16: 2−(4−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル)プロパン酸メチル
Figure 2009520786
ジイソプロピルアミン(0.9mL、6.39mmol)の無水のTHF(10mL)中の−78℃(CO/アセトン)に冷却された溶液に、nBuLi(シクロヘキサン中の2Mの溶液;3.2mL、6.4mmol)を加え、そして反応混合物を−78℃で5分間攪拌させた。無水のTHF(2mL)中の(4−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル)酢酸メチル(中間体1(ii);1.5g、5.81mmol)を加え、そして混合物は、直ちに暗褐色/黒色になった。これを、約30分間−78℃で撹拌させ、次いでヨウ化メチル(0.4mL、6.39mmol)を加え、そして反応混合物を周囲温度まで4時間かけて温まらせた。飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)を加え、そして混合物をEtOAc(2×150mL)中に抽出し、有機抽出物を混合し、乾燥(MgSO)し、そして濃縮して、粗製の生成物を得て、これは、表題化合物及び出発物質の分離不可能な混合物であり、これを、更なる特徴づけをせずに直接次の工程に持込んだ。
中間体17: {4−[4−(2−ブロモ−2−メチルプロパノイル)フェニル]ビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル}酢酸メチル
Figure 2009520786
粗製の(4−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル)酢酸メチル(中間体16;961mg、3.53mmol)のDCM(10mL)中の氷水で冷却された溶液に、塩化アルミニウム(1.4g、10.58mmol)を加え、続いて臭化2−ブロモイソブチリル(0.45mL、3.53mmol)を滴下により加えた。反応混合物を約0℃で約40分間撹拌させ、次いでこれを氷水(約100mL)上に注いだ。有機相を分離し、そして水相をDCM(3×50mL)で洗浄し、有機洗液を混合し、乾燥(MgSO)し、そして濃縮して、黄色のゴム状物を得た。これを、120gのsilicyleシリカカートリッジで、DCM中で付加し、そして0−10%−20%イソヘキサン−EtOAcで溶出して精製し、生成物は、10%EtOAcで溶出した。混合した画分を組合せ、そして先に記載したような120gのシリカカートリッジカラムに再びかけて;表題化合物を、白色の固体(705mg、1.67mmol、47%)として得た。H NMR(CDCl)δ 1.09(d,3H),1.50−1.57(m,3H),1.67−1.74(m,3H),1.82−1.86(m,6H),2.03(s,6H),2.27(q,1H),3.67(s,3H),7.37(d,2H),8.11(d,2H);GC−MS CI m/e MH 421。
中間体18: 2−{4−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]ビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル}プロパン酸メチル
Figure 2009520786
4,5−ジアミノ−6−ヒドロキシピリミジンヘミ硫酸塩(約5g)を、これをDMF(600mL)及びMeCN(100mL)の混合物中に懸濁し、ポリマー支持炭酸塩を加え、そして混合物を周囲温度で24時間静置(時々撹拌)させることによって、遊離塩基に転換した。懸濁液を濾過し、そして濾液を濃縮して、黄色−オレンジ色の固体(1.76g)を得た。この遊離塩基(233mg、1.84mmol)を、続いて1MのHCl(2.0mL)を、{4−[4−(2−ブロモ−2−メチルプロパノイル)フェニル]ビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル}酢酸メチル(中間体17;705mg、1.67mmol)の無水EtOH(20mL)中の溶液に加えた。懸濁液を穏やかな還流下で一晩加熱した。混合物を周囲温度まで冷却させ、そして次いで乾燥状態まで蒸発し、そして残渣を2MのNaOHで処理して、pHを約10に調節した。懸濁液を濾過し、そして残渣を2MのNaOHで処理して、pHを約10に調節した。懸濁液を濾過して、黄色の固体を得て、そして濾液をEtOAc(2×100mL)で抽出し、有機抽出物を分離し、乾燥(MgSO)し、そして濃縮して、淡黄色のゴム状物を得た。混合した生成物を、12gのCrawfordのsilicyleカートリッジで、試料を不活性化シリカ上に乾燥付加し、そして0−5%DCM−MeOHで、IscoのCompanionを使用して溶出して精製して、表題化合物(220mg、0.491mmol、29%)を、クリーム色の固体として得た;H NMR δ 1.02(d,3H),1.44−1.52(m,3H),1.61−1.67(m,9H),1.77−1.79(m,6H),2.24(q,1H),3.60(s,3H),6.89(s,2H),7.39(d,2H),7.64(d,2H),7.95(s,1H);MS m/e MH 449。
実施例5: {5−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]ビシクロ[3.2.2]ノナ−1−イル}酢酸
Figure 2009520786
{5−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]ビシクロ[3.2.2]ノナ−1−イル}酢酸メチル(中間体25;55mg、0.12mmol)のMeOH(5mL)中の溶液に、2MのNaOH(0.3mL)を加え、そして反応混合物を周囲温度で一晩、次いで50℃で8時間、そして周囲温度で一晩攪拌させた。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をpH2に2MのHClで酸性化し、濾液をEtOAc(2×50mL)中に抽出し、有機抽出物を混合し、乾燥(MgSO)し、そして濃縮して、黄色のゴム状物を得た。生成物を、逆相分離用HPLCによって、試料をDMSO/MeCN/HO(7:2:1)中で付加し、そしてそれぞれの相に0.2%のTFAを伴う5−95の水−MeCNで溶出して精製して、表題化合物(31mg、0.0714mmol、59%)を、淡黄色の固体として得た、H NMR δ 1.34−1.56(14H,m),1.63(6H,s),1.95(2H,s),7.15(2H,d),7.63−7.66(2H,m),8.02(1H,s);MS m/e MH 435。
中間体19: ビシクロ[3.2.2]ノナン−1,5−ジカルボン酸モノメチルエステル
Figure 2009520786
ビシクロ[3.2.2]ノナン−1,5−ジカルボン酸ジメチル(2.02g、8.41mmol)のメタノール(20mL)及び水(4mL)中の撹拌された溶液に、水酸化バリウム八水和物(1.33g、4.20mmol)を加えた。反応混合物を周囲温度で一晩激しく攪拌した。反応混合物を周囲温度で一晩激しく攪拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、そしてイソヘキサン(2×100mL)で洗浄し、次いで水相を2MのHClでpH2に酸性化し、そしてEtOAc(2×100mL)中に抽出した。有機抽出物を混合し、乾燥(MgSO)し、そして濃縮して、表題化合物(931mg、4.11mmol、49%)を、透明な無色のゴム状物として得て、これは、白色の固体をゆっくりと形成した;H NMR(CDCl)δ 1.72−1.75(m,2H),1.87−1.92(m,12H),3.65(s,3H);GC−MS EI m/e M 226。
中間体20: 5−ブロモビシクロ[3.2.2]ノナン−1−カルボン酸メチル
Figure 2009520786
アセトン(25mL)中の撹拌された懸濁液(中間体19;3.43g、15.16mmol)に、1MのNaOH(16mL)を加え、そして得られた透明な淡黄色の溶液を周囲温度で10分間撹拌させた。硝酸銀(2.73g、16.07mmol)の水(4mL)中の溶液を滴下により加え、そして直ちに濃厚な褐色の懸濁液が形成され、これを周囲温度で更に60分間攪拌させた。懸濁液を濾過し、水(100mL)、アセトン(100mL)及びエーテル(100mL)で洗浄した。これを、真空下で一晩45℃で乾燥して、褐色の固体(4.42g)を得た。
この銀塩(4.24g、12.73mmol)の40−60℃の石油エーテル(50mL)中の窒素下の懸濁液に、臭素(0.65mL、12.73mmol)を滴下により加えた。得られたオレンジ色の懸濁液を、周囲温度で30分間、次いで60℃で40分間攪拌した。反応混合物を、周囲温度まで冷却させ、懸濁液を濾過し、そして固体をエーテル(3×100mL)で、次いで1Mの炭酸ナトリウム(3×150mL)で洗浄した。有機相を分離し、食塩水(100mL)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、そして濃縮して、表題化合物(1.22g、4.67mmol、37%)を、淡黄色の油状物として得た;H NMR(CDCl)δ 1.69−1.75(m,2H),1.83−2.00(m,6H),2.43−2.50(m,6H),3.65(s,3H);GC−MS CI m/e MH 261。
中間体21: 5−フェニルビシクロ[3.2.2]ノナン−1−カルボン酸
Figure 2009520786
5−ブロモビシクロ[3.2.2]ノナン−1−カルボン酸メチル(中間体20;1.22g、4.67mmol)の無水のベンゼン(5mL)中の溶液を、塩化アルミニウム(2.3g、17.28mmol)のベンゼン(5mL)中の窒素下の氷水で冷却された懸濁液に、滴下により加えた。得られた反応混合物を氷浴中で約30分間撹拌させ、次いで冷却浴から取除き、そして室温まで温まらせ、そして一晩攪拌した。混合物を60℃で4時間加熱し、そして次いで周囲温度まで冷却させ、そして氷(30g)及び濃HCl(5mL)の混合物上に注意深く注いだ。混合物をエーテル(4×100mL)中に抽出し、抽出物を混合し、食塩水(50mL)で洗浄し、そして乾燥(MgSO)して、オレンジ色−褐色のゴム状物(821mg)を得た。粗製の物質をMeOH(20mL)及び2MのNaOH(8mL)の混合物中に再溶解し、そして周囲温度で一晩攪拌させた。溶媒を除去し、そして残渣をNaOH及びエーテル間に分配し、次いで水相を酸性化し、そしてEtOAc中に抽出した。有機抽出物を乾燥し、そして濃縮して、表題化合物(534mg、2.18mmol、47%)を、褐色のゴム状物として得た;H NMR δ 1.34−1.38(m,6H),1.61−1.65(m,6H),2.40(s,2H),7.07(d,2H),7.16−7.20(m,1H),7.24−7.28(m,2H),11.87(s,1H);GC−MS EI m/e M 244。
中間体22: 2−ジアゾ−1−(4−フェニルビシクロ[3.2.2]ノナ−1−イル)エタノン
Figure 2009520786
5−フェニルビシクロ[3.2.2]ノナン−1−カルボン酸(中間体21;534mg、2.19mmol)のDCM(10mL)中の溶液に、DMF(2滴)を、続いて塩化オキサリル(0.3mL、3.28mmol)を加えた。反応混合物を周囲温度で一晩撹拌させ、溶媒を減圧下で蒸発して、粗製の酸塩化物を得て、これを、直接使用した。
これを、MeCN及びTHFの1;1の溶液(10mL)中に再溶解し、そしてトリメチルシリルジアゾメタン(2M;1.5mL、3.0mmol)及びトリエチルアミン(0.4mL、2.73mmol)のMeCN及びTHFの1;1の混合物(20mL)中の氷水で冷却された溶液に、滴下により加えた。反応混合物を0℃で1時間、そして次いで5時間周囲温度で撹拌させ、そして週末にかけて静置させた。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をEtOAc(250mL)中に再溶解し、そして水(100mL)、飽和NaHCO水溶液(150mL)及び食塩水(150mL)で洗浄した。有機相を乾燥(MgSO)し、そして濃縮して、褐色のゴム状物を得た。これを、40gのCrawfordのsilicyleカートリッジで、DCM中で付加し、そして0−10%EtOAc−イソヘキサンで溶出して精製して、表題化合物(252mg、0.940mmol、43%)を、オレンジ色のゴム状物として得た;H NMR(CDCl)δ 1.24−1.29(1H,m),1.43−1.47(6H,m),1.61−1.67(6H,m),5.28(1H,s),7.05−7.24(5H,m)。
中間体23: (5−フェニルビシクロ[3.2.2]ノナ−1−イル)酢酸メチル
Figure 2009520786
2−ジアゾ−1−(4−フェニルビシクロ[3.2.2]ノナ−1−イル)エタノン(中間体22;252mg、0.94mmol)を、メタノール(10mL)中に溶解し、安息香酸銀(44mg、0.19mmol)のトリエチルアミン(0.52mL、3.76mmol)中の溶液を滴下により加え、そして混合物を超音波浴中で1時間超音波処理した。メタノールを蒸発によって除去し、そして残渣をEtOAc(20mL)中に溶解し、セライトのパッドを通して濾過し、そしてNaHCO(10mL)、クエン酸水溶液(2M、10mL)、食塩水(10mL)で洗浄し、次いで乾燥(MgSO)し、そして濃縮して、229mgの褐色のゴム状物を得て、これを更なる特徴づけを行わずに、次の工程に直接持込んだ。
中間体24: {5−[4−(2−ブロモ−2−メチルプロパノイル)フェニル]ビシクロ[3.2.2]ノナ−1−イル}酢酸メチル
Figure 2009520786
(5−フェニルビシクロ[3.2.2]ノナ−1−イル)酢酸メチル(中間体23;229mg、0.79mmol)のDCM(10mL)中の氷水で冷却された溶液に、塩化アルミニウム(318mg、2.38mmol)を加え、続いて臭化2−ブロモイソブチリル(0.10mL、0.79mmol)を滴下により加えた。反応混合物を0℃で40分間撹拌させ、次いで氷水(100mL)上に注いだ。有機相を分離し、そして水相をDCM(3×50mL)で洗浄し、有機洗液を混合し、乾燥(MgSO)し、そして濃縮して、黄色のゴム状物を得た。これを、12gのDrawfordのsilicyleカートリッジで、DCM状で付加し、そして0−10%−20%イソヘキサン−EtOAcで溶出して精製して、表題化合物(85mg、0.202mmol、26%)を、淡黄色のゴム状物として得た;H NMR(CDCl)δ 1.09(d,3H),1.50−1.57(m,3H),1.67−1.74(m,3H),1.82−1.86(m,6H),2.03(s,6H),2.27(q,1H),3.67(s,3H),7.37(d,2H),8.11(d,2H);GC−MS CI m/e MH 421。
中間体25: {5−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]ビシクロ[3.2.2]ノナ−1−イル}酢酸メチル
Figure 2009520786
4,5−ジアミノ−6−ヒドロキシピリミジンヘミ硫酸塩(約5g)を、これをDMF(600mL)及びMeCN(100mL)の混合物中に懸濁し、ポリマー支持炭酸塩を加え、そして混合物を周囲温度で24時間静置(時々撹拌)させることによって、遊離塩基に転換した。懸濁液を濾過し、そして濾液を濃縮して、黄色−オレンジ色の固体(1.76g)を得た。
{5−[4−(2−ブロモ−2−メチルプロパノイル)フェニル]ビシクロ[3.2.2]ノナ−1−イル}酢酸メチル(中間体24;80mg、0.19mmol)の無水EtOH(20mL)中の溶液に、5,6−ジアミノピリミジン−4−オール(30mg、0.21mmol)を、続いて1MのHCl(0.21mL)を加えた。懸濁液を穏やかな還流(80℃)下で一晩加熱し、次いで冷却させ、溶媒を除去し、そして残渣を2MのNaOH(2mL)で処理した。水相をEtOAc(3×50mL)中に抽出し、有機抽出物を混合し、乾燥(MgSO)し、そして濃縮して、淡黄色のゴム状物を得た。これを、12gのCrawfordのsilicyleカートリッジで、DCM中で付加し、そして0−5−10%MeOH−DCMで溶出して精製して、表題化合物を、淡黄色のゴム状物(55mg、0.123mmol、65%)として得た;H NMR(CDCl)1.41−1.61(14H,m),1.71(6H,s),2.07(2H,s),3.61(3H,s),7.11(2H,d),7.51(2H,d),8.14(1H,s);MS m/e MH 449。
実施例6: 4−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボン酸
Figure 2009520786
4−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボン酸メチル(中間体27;140mg、0.33mmol)のMeOH(10mL)中の溶液に、2MのNaOH(0.82mL、1.66mmol)を加えた。反応混合物を周囲温度で一晩撹拌させ、そして次いでEtOH(約5mL)及び1MのNaOH(2mL)の添加後、反応混合物を50℃で5.5時間加熱した。有機溶媒を減圧下の蒸発によって除去し、そして残渣をpH2に2MのHClで酸性化した。EtOAcを加え、そして懸濁液を濾過し、そして乾燥して、表題化合物(97mg、2.39mmol、72%)を得た;H NMR δ 1.60(s,6H),1.82(s,12H),6.97(s,1H),7.40(d,2H),7.65(d,2H),7.95(s,1H),N は、見られなかった;MS m/e MH 407。
中間体26: 4−[4−(2−ブロモ−2−メチルプロパノイル)フェニル]ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボン酸メチル
Figure 2009520786
4−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボン酸メチル(N.B Chapman,S.Sotheeswaran and K.J.Toyne J.Org.Chem.,1970,35,(4),917によって記載された方法を使用して得た)(412mg、1.69mmol)のDCM(20mL)中の氷/IPAで冷却された溶液に、塩化アルミニウム(680mg、5.06mmol)を加え、続いて臭化2−ブロモイソブチリル(0.21mL、1.69mmol)を滴下により加えた。反応混合物を0℃で30分間撹拌させ、そして次いで氷水(約50mL)上に注いだ。水性混合物をDCM(3×100mL)中に抽出し、有機抽出物を混合し、食塩水(100mL)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、そして濃縮して、粗製の生成物を得た。これを、12gのRedsepシリカカートリッジで、試料をDCM中で付加し、そしてエーテル/イソヘキサン(1:9)で溶出して精製して、表題化合物を、507mg(1.29mmol、76%)のオレンジ色の固体として得た;H NMR(CDCl)δ 1.87−1.95(m,12H),2.04(s,6H),3.68(s,3H),7.38(d,2H),8.11(d,2H);GC−MS CI m/e MH 407。
中間体27: 4−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボン酸メチル
Figure 2009520786
4−[4−(2−ブロモ−2−メチルプロパノイル)フェニル]ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボン酸メチル(中間体26;507mg、1.29mmol)の無水EtOH(10mL)中の溶液に、5,6−ジアミノピリミジン−4−オール(179mg、1.42mmol)を、続いて1MのHCl(1.4mL)を加えた。懸濁液を還流下で一晩加熱し、反応混合物を周囲温度まで冷却させ、そして次いで乾燥状態まで蒸発した。残渣を2Mの炭酸カリウム溶液で処理して、pHを10に調節し、そして次いで混合物をEtOAc(4×50mL)で抽出した。有機抽出物を混合し、乾燥(MgSO)し、そして濃縮して、表題化合物を、黄色のゴム状物として得て、これを12gのRedisepシリカカートリッジで、試料をMerckシリカ(不活性化、約1g)上に乾燥付加し、そしてDCM−0−2%−5%のMeOHで溶出して精製して、150mg(0.357mmol、27%)の表題化合物を得た;H NMR δ 1.61(s,6H),1.84(s,12H),3.61(s,3H),6.98(s,2H),7.41(d,2H),7.66(d,2H),7.95(s,1H);MS m/e MH 421。
実施例7: アルコール、トシレート及びニトリルを経由する同族体化
(4−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル)メタノール
4−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボン酸エチル(207g、801mmol)のTHF(850mL)中の溶液を、水素化アルミニウムリチウム(20g、527mmol)のTHF(1.25L)中の窒素下の、氷/水浴で20−25℃の温度に維持され、撹拌された溶液に加えた。反応混合物を3時間撹拌し、一晩静置させ、次いで水(900mL)及び氷(300g)の混合物の添加によってクエンチした。混合物をpH1−2に濃塩酸で酸性化し、次いで酢酸エチル(3×1L)で抽出した。混合した有機物を乾燥(MgSO)し、そして蒸発して、表題化合物を、褐色の固体(176g、約100%)として得た。H NMR(CDCl)1.35(1H,brds),1.40−1.52(6H,m),1.71−1.85(6H,m),3.25(2H,s),7.05−7.13(1H,m),7.17−7.30 4H,m)。
トルエン−4−スルホン酸4−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イルメチル
ピリジン(4mL)を、次いで塩化トルエン−4−スルホニル(7.4g、38.81mmol)の乾燥DCM(30mL)中の溶液を、(4−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル)メタノール(7.0g、32.36mmol)のDCM(70mL)中の撹拌された溶液に、一貫して0−5℃に維持しながら加えた。反応混合物を0℃で一晩撹拌し、2時間還流し、次いで35℃に冷却した。更なるピリジン(2mL)及び塩化トルエン−4−スルホニル(3.9g)のDCM(10mL)中の溶液を加え、そして混合物を還流で2時間攪拌した。ある程度の出発物質が残っていたため、触媒量の4−ジメチルアミノピリジンを加え、そして混合物を還流下で一晩攪拌した。混合物を冷却し、DCM(200mL)で希釈し、次いで水(100mL)、塩酸(2M;150mL)、水(50mL)、飽和NaHCO水溶液(100mL)、水(50mL)及び食塩水(50mL)で洗浄した。乾燥(MgSO)後、溶液を濃縮して、粗製の生成物を得て、これを、シリカのカラムクロマトグラフィー(40−63ミクロンのシリカ)によって、ヘキサン:酢酸エチル(19:1から4:1へ)で溶出して精製して、表題化合物を、淡黄色の固体(10.7g、89%)として得た。
H NMR(CDCl)1.38−1.50(6H,m),1.68−1.79(6H,m),2.38(3H,s),3.62(2H,s),7.05−7.13(1H,m),7.15−7.25(4H,m),7.27(2H,d),7.73(2H,d)。
(4−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル)アセトニトリル
トルエン−4−スルホン酸4−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イルメチル(2.5g、6.75mmol)及びシアン化ナトリウム(0.5g、10.20mmol)のDMSO(20mL)中の撹拌された混合物を、窒素下の100℃で、5時間加熱した。一晩冷却した後、混合物を水(100mL)中に注ぎ、次いでDCM(2×100mL)で、次いでメチルt−ブチルエーテル(3×100mL)で抽出した。DCM及びメチルt−ブチルエーテル相を別個に混合し、水(50mL)で洗浄し、そして乾燥(MgSO)した。次いで有機相を混合し、そして溶媒を蒸発して、粗製の生成物を得て、これをシリカのカラムクロマトグラフィー(40−63ミクロンのシリカ)によって、19:1のヘキサン:酢酸エチルで溶出して精製して、表題化合物を、白色の固体(1.4g;93%)として得た。
H NMR(CDCl)1.58−1.69(6H,m),1.79−1.89(6H,m),2.11(2H,s),7.07−7.13(1H,m),7.19−7.28(4H,m)。
(4−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル)酢酸
KOH(1.0g、17.52mmol)の水(1.0mL)中の溶液を、(4−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル)アセトニトリル(0.5g)のエチレングリコール(10mL)中の懸濁液に加え、そして混合物を165℃で6時間撹拌し、冷却し、次いで水(100mL)中に注いだ。混合物をpH1に濃塩酸(約0.5mL)で酸性化し、次いで酢酸エチル(100mL次いで30mL)で抽出した。混合した抽出物を水(2×50mL)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、そして濃縮して、表題化合物を、クリーム色の固体(0.5g;93%)として得た。H NMR(CDCl)1.57−1.69(6H,m),1.75−1.85(6H,m),2.12(2H,s),7.07−7.14(1H,m),7.19−7.28(4H,m)。
(4−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル)酢酸メチル
新しく調製したメタノール中の塩化水素の溶液(約3M、約2mL、約6mmol)を、(4−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル)酢酸(0.3g)のメタノール(3mL)中の溶液に、塩化カルシウムの保護管下で加え、そして混合物を4時間攪拌した。溶媒を蒸発して、表題化合物を、オフホワイト色の固体(0.25g;78%)として得た。
H NMR(CDCl)1.50−1.65(6H,m),1.71−1.83(6H,m),2.10(2H,s),3.58(3H,s),7.03−7.12(1H,m),7.17−7.28(4H,m)。
実施例8: 中間体4、 4−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボン酸エチルの別の合成
工程1: 4−メトキシ−2−オキソ−ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボン酸エチル
全ての当量及び体積を、出発物質から計算した。
Figure 2009520786
3−オキソブタン酸エチル(1当量)及びTriton−B(水中の40重量%溶液0.02当量)のtert−ブタノール(1.2容量/重量)中の窒素下の撹拌された溶液に、アクリル酸tert−ブチル(2.00当量)を、滴下により30分かけて加えた;安定した持続的な発熱が注目され、これは、氷/水の冷却で制御した。発熱が軽減した後、溶液を周囲温度で一晩攪拌した。
反応混合物を水(4.0容量/重量)及びMTBE(12.0容量/重量)間に分配した。分離した水相を更にMTBE(8.0容量/重量)で抽出し、そして混合した有機相をMgSOで乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、生成物を黄色の油状物として得た。
工程2: 4−アセチル−4−エトキシカルボニルヘプタン二酸
Figure 2009520786
工程1の生成物(1当量)のDCM(2.6容量/重量)中の0℃の窒素下の撹拌された溶液に、TFA(2.6容量/重量)のDCM(2.6容量/重量)中の溶液を、温度を0℃に維持しながら2時間かけて加えた。添加の完了後、反応混合物を20℃に温め、そして一晩攪拌した。
反応混合物を真空中で濃縮し、そしてトルエン(3×0.6容量/重量)で置換して、残留TFAの除去を確実にした。生成物を、クリーム色の固体として得た。
工程3: 1−アセチル−4−オキソシクロヘキサンカルボン酸エチル
Figure 2009520786
工程2の生成物(1当量)の無水酢酸(2.5容量/重量)中の窒素下の撹拌された懸濁液に、酢酸カリウム(0.02当量)を加えた。反応混合物を還流温度(145℃)まで加熱し、そしてその温度で2時間攪拌した。得られた溶液を真空中で濃縮し、そしてトルエンで置換して、褐色の油状物を得た。
この褐色の油状物を、250℃に加熱された砂を含有する真空にされた(概略10mmHgの圧力)フラスコ中に滴下した;添加の速度は、これが、熱分解生成物の収集の速度と同等であるようなものであった。添加の完了後、真空を概略3mmHgの圧力に強め、そして熱分解を更に30分間続けた。
熱分解生成物を0.5mmHgで106−110℃で再蒸留して、生成物を無色の油状物として得た。
工程4: 4−メトキシ−2−オキソ−ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボン酸エチル
Figure 2009520786
工程3の生成物(1当量)及びオルトギ酸トリメチル(4.00当量)のMeOH(9.4容量/重量)中の撹拌された5℃の溶液に、HClガス(概略5当量)を2時間かけてポットの温度を5℃に維持しながら、泡状で通した。添加の完了後、反応混合物を窒素下で還流まで加熱し、そしてその温度で30分間攪拌した。
得られた紫色の溶液を概略30℃に冷却し、そして真空中で濃縮した。残渣を飽和NaHCO水溶液(20容量/重量)及びMTBE(8容量/重量)間に分配し、そして分離した水層をMTBE(3×8容量/重量)で更に抽出した。混合した有機相を食塩水(12容量/重量)で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、生成物を、琥珀色の油状物として得て、これは、静置により部分的に結晶化した。
工程5: 4−メトキシ−2−トリフルオロメタンスルホニルオキシビシクロ[2.2.2]オクタ−2−エン−1−カルボン酸エチル
Figure 2009520786
乾燥ジイソプロピルアミン(1.11当量)の乾燥THF(16.3容量/重量)中の窒素下の撹拌された溶液に、2.5Mのブチルリチウム(1.10当量)を加え、そして得られた溶液を30分間、内部温度を一貫して<−70℃に維持しながら攪拌した。
工程4の生成物(1当量)の乾燥THF(6.3容量/重量)中の溶液を、<−70℃の反応温度の容器に入れ、そしてこのバッチを−70℃から75℃で更に30分間攪拌した。
トリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.10当量)の乾燥DCM(2.0容量/重量)中の溶液を、反応混合物に加え、そしてこれを窒素下で1時間、ポット温度を<−70℃に維持しながら撹拌し、そして次いで20℃に温め、そして更に60分間攪拌した。
EtOAc(37容量/重量)を加え、そして希釈した溶液を1MのHCl(2×7.1容量/重量)、1MのNaOH(2×7.1容量/重量)及び食塩水(3.6容量/重量)で洗浄した。分離した有機相をMgSOで乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、粗製の生成物を得た。後者を、パッドのクロマトグラフィー(粗製物に対して5重量/重量のシリカ)によって、ヘキサン中の2%→5%EtOAcで溶出して精製した。純粋な生成物を含有する画分を混合し、そして真空中で濃縮して、所望の生成物を無色の油状物として得た。
工程6: 4−メトキシ−2−オキソビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボン酸エチル
Figure 2009520786
窒素で置換された加圧水素化容器に、メタノール(10容量/重量)、メタノール(4容量/重量)中に懸濁された10%Pd/C触媒(0.3重量/重量)及びメタノール(4容量/重量)中に溶解された工程5の生成物(1当量)を入れた。反応器を密封し、そして窒素(×5)で置換し、水素(×3)で置換し、そして水素で2バールに加圧した。反応混合物を25−30℃で2時間激しく攪拌した。
反応器を排気し、そして窒素で置換した。内容物を取出し、そしてセライトを通して濾過した。ケーキをメタノール(10容量/重量)で洗浄し、そして混合した濾液及び洗液を真空中で濃縮した。
残渣をDCM(12容量/重量)中に溶解し、そして飽和NaHCO水溶液(12容量/重量+4容量/重量)で洗浄した。混合した水相をDCM(4容量/重量)で逆抽出し、そして混合した有機相をMgSOで乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、粗製の生成物を得た。これを、フラッシュクロマトグラフィー(粗製物に対して8重量/重量のシリカ)によって、ヘキサン中の5%→10%EtOAcで溶出して精製した。生成物を含有する画分を混合し、そして真空中で濃縮して、メチル及びエチルエステルの混合物(NMR)を、黄色の油状物として得た。
工程7
Figure 2009520786
AlCl(3.74当量)のベンゼン(4容量/重量)中の7℃の窒素下の撹拌された懸濁液に、工程6の生成物(1当量)のベンゼン(1.8容量/重量)中の溶液を、内部温度を7℃に維持しながら加えた。添加の完了後、反応混合物を7℃で40分間撹拌し、次いで20℃に温め、そして周囲温度で一晩攪拌した。
このバッチを60℃に加熱し、そしてこの温度で4時間撹拌し、室温に冷却し、そして氷(12重量/重量)上に注いだ。二相の混合物を、EtOAc(1×12容量/重量及び2×20容量/重量)で抽出し、そして混合した有機相をMgSOで乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、生成物のエステルの混合物(送入物質の比率と同じ)として特徴づけられる褐色のペーストを得た。
図1は、結晶質の実施例1(非水和物)に対する、粉末X線回折パターンである。 図2は、酢酸溶媒和物としての実施例1に対する、粉末X線回折パターンである。

Claims (16)

  1. 以下の式(I):
    Figure 2009520786
    [式中:
    は、水素、メチル及びトリフルオロメチルから選択され;
    は、水素、クロロ又はフルオロであり;
    環Aは、(7−10C)ビシクロアルカンジイル又は(8−12C)トリシクロアルカンジイルであり;
    は、カルボキシ又はカルボン酸模倣体或いは生物学的同配体であり;
    及びRは、それぞれ独立に水素又はメチルであり;
    nは、0又は1である]
    の化合物又はその塩。
  2. が、カルボキシである、請求項1に記載の化合物又はその塩。
  3. 及びRが、両方とも水素である、請求項1又は2のいずれか1項に記載の化合物又はその塩。
  4. 環Aが、ビシクロオクタンジイル、ビシクロノナンジイル又はアダマンチルである、請求項1から3のいずれか1項に記載の化合物又はその塩。
  5. 環Aが、ビシクロオクタンジイルである、請求項1から4のいずれか1項に記載の化合物又はその塩。
  6. が、水素であり;
    は、水素であり;
    環Aは、(8−9C)ビシクロアルカンジイル又はアダマンチルであり;
    は、カルボキシであり;
    は、水素又はメチルであり;
    は、水素であり;
    nは、0又は1である、
    請求項1に記載の化合物又はその塩。
  7. 以下の任意の一つ以上:
    {4−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]ビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル}酢酸;及び/又は
    {3−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]−1−アダマンチル}酢酸;
    3−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]アダマンタン−1−カルボン酸;
    2−{4−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]ビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル}プロパン酸;
    {5−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]ビシクロ[3.2.2]ノナ−1−イル}酢酸;及び
    4−[4−(4−アミノ−7,7−ジメチル−7H−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−6−イル)フェニル]ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボン酸である、請求項1、2又は3のいずれか1項に記載の化合物或いはその塩。
  8. 医薬として使用するための、請求項1から7のいずれか1項に記載の化合物又は医薬的に受容可能なその塩。
  9. ヒトのような温血動物における糖尿病及び/又は肥満症を治療するための医薬として使用するための、請求項8に記載の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩。
  10. 療法によるヒト又は動物の身体の治療の方法において使用するための、請求項1から7のいずれか1項に記載の化合物又は医薬的に受容可能なその塩。
  11. 療法によるヒト又は動物の身体の糖尿病及び/又は肥満症のための治療の方法において使用するための、請求項10に記載の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩。
  12. ヒトのような温血動物におけるDGAT1活性の阻害を生じる用途のための医薬の製造における、請求項1から7のいずれか1項に記載の化合物又は医薬的に受容可能なその塩の使用。
  13. ヒトのような温血動物における糖尿病及び/又は肥満症の治療用途のための医薬の製造における、請求項12に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩の使用。
  14. 請求項1から7のいずれか1項に記載の式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩を、医薬的に受容可能な賦形剤又は担体と共に含んでなる医薬組成物。
  15. 以下の方法a)(ここにおいて、全ての可変基は、別途記述しない限り、式(I)の化合物のために請求項1において定義したとおりである):
    a) Rが、エステル基、例えばメトキシカルボニルである以下の式(II):
    Figure 2009520786
    の化合物と、Lが、ブロモのような脱離基である以下の式(III):
    Figure 2009520786
    の化合物又はその塩との反応、そして、必要な場合、その後:
    i)エステルRを、対応するカルボン酸に加水分解すること;及び/又は
    ii)塩を形成すること;
    を含む、請求項1に記載の化合物を調製するための方法。
  16. 化合物、(4−フェニルビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イル)酢酸メチル。
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