JP2009202790A - 車両のエンジンマウント構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車体に連結された車体側取付部材11と、パワーユニットに連結されたパワーユニット側取付部材10とを備え、防振部材を介して車体側取付部材11とパワーユニット側取付部材10とを連結して、パワーユニットを車体に支持するように構成すると共に、
パワーユニット側取付部材10の車幅方向の変位を規制し得るストッパー部材19を、車体側取付部材11に設定し、そのストッパー部材19をサスペンションタワー、又はその近傍に連結してある車両のエンジンマウント構造。
【選択図】 図6
Description
車体に連結された車体側取付部材と、パワーユニットに連結されたパワーユニット側取付部材とを備え、防振部材を介して前記車体側取付部材と前記パワーユニット側取付部材とを連結して、パワーユニットを車体に支持するように構成すると共に、
前記パワーユニット側取付部材の車幅方向の変位を規制し得るストッパー部材を、前記車体側取付部材に設定し、そのストッパー部材をサスペンションタワー、又はその近傍に連結してあることを特徴とする。
パワーユニット側取付部材の車幅方向の変位を規制し得るストッパー部材には、パワーユニットに由来する大きな荷重が作用し得る。
本発明においては、当該荷重が、ストッパー部材を介して剛性の高いサスペンションタワー又はその近傍に伝えられるように構成されている。
そのため、本発明におけるストッパー部材は、パワーユニット由来の大荷重をより確実に受け止めることが可能であり、その結果、パワーユニット側取付部材の車幅方向の変位をより確実に規制することができる。
〔実施形態〕
本発明の車両のエンジンマウント構造について、図1乃至図6に基づいて説明する。尚、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印Wは、それぞれ車両の前方向、上方向、幅方向(左右方向)を示す。
図1及び図2に示されるように、パワーユニットPは、車体の左右中央から少し右側(図1の紙面左方)にエンジン1が配置され、エンジン1の左側部(図1の紙面右方)にトルクコンバータ2及びミッションケース3が連結されて構成されている。
右のサイドメンバ4にエンジン1の右側部がマウント5を介して支持され、左のサイドメンバ6にミッションケース3の左側部がマウント7を介して支持されており、エンジン1(トルクコンバータ2)の下部とフロントサスペンションメンバー8とに亘ってトルクロッド9が接続されている。
図3及び図4に示されるように、マウント5はパワーユニット側取付部材10、第1車体側取付部材11及び第2車体側取付部材12、防振部材13等を備えて構成されている。
尚、補助防振部材15は、前及び後の縦壁部15a、横壁部15b、前及び後の縦壁部15aから横壁部15bに亘る上壁部15c、横壁部15bとは反対側の前及び後の縦壁部15aの下部に亘る底壁部15dを備えている。横壁部15bと底壁部15dとの間が下方に向って開放され(図6参照)、前及び後の縦壁部15a、上壁部15c、底壁部15dで囲まれる部分(横壁部15bとは反対側)が図3の紙面右方に向って開放されている。
図4及び図5に示されるように、ストッパー部材19は、第1車体側取付部材11の前及び後の縦壁部11aの内側に溶接されるU字状の第1固定部19aと、第1固定部19aに連接されるU字状の第2固定部19bを備えて構成されており、図2及び図3に示されるように、第2固定部19bの端部が、サスペンションタワー20近傍のホイールハウス21にボルト23によって連結されている。
このとき、ストッパー部材19には、パワーユニットに由来する大きな荷重が作用するが、本実施形態においては、当該荷重が、ストッパー部材19を介して剛性の高いホイールハウス21(図2参照)に伝えられるように構成されている。
そのため、ストッパー部材19は、パワーユニット由来の大荷重を確実に受け止めることが可能であり、パワーユニット側取付部材10は、第1固定部19aの内側面Sと接当した位置からそれ以上右方向に移動することはなく、パワーユニット側取付部材10の右方向の変位が確実に規制される。
〔1〕図7及び図8に示されるように、前述の実施形態におけるストッパー部材19を、モーメントキャンセラーMに連結するように構成しても良い。
車両が前面衝突した際、サイドメンバ4は立ち上がり変形してしまい、効率良くその衝撃力を吸収できない場合がある。
モーメントキャンセラーMは、サイドメンバ4とアッパメンバ22とを連結して、前面衝突時のサイドメンバ4に加わる衝撃力を、アッパメンバ22により伝わり易くすることによって、効率良くその衝撃力を吸収して、サイドメンバ4の立ち上がり変形を防止し得るようにする部材である。一般的に、モーメントキャンセラーMは、その板厚を厚くしたり、あるいは大型の部品を追加するなどしてその剛性を上げることで、サイドメンバ4の立ち上がり変形防止効果をさらに向上させることができる。
図7及び図8に示す別実施形態においては、ストッパー部材19をモーメントキャンセラーMに連結してあり、ストッパー部材19が、モーメントキャンセラーMを補強する補強部材としての役割を果たし得るため、モーメントキャンセラーMの板厚を厚くしたり、あるいは大型化することなく、モーメントキャンセラーMのサイドメンバ4の立ち上がり変形防止効果をさらに向上させることができる。
〔2〕前述の実施形態におけるストッパー部材19をマウント7側に設けて、パワーユニットの左方向の変位を規制するように構成しても良いし、あるいはストッパー部材19をマウント5及びマウント7の両方に設けて、パワーユニットの車幅方向(左右方向)の変位を規制するように構成しても良い。
〔3〕前述の実施形態におけるストッパー部材19を、サスペンションタワー20に連結するように構成しても良い。
〔4〕前述の実施形態におけるストッパー部材19と、第1車体側取付部材11とが一体形成されている構成であっても良い。
2 トルクコンバータ
3 ミッションケース
4 サイドメンバ
5 マウント
6 サイドメンバ
7 マウント
8 フロントサスペンションメンバー
9 トルクロッド
10 パワーユニット側取付部材
10a 基部
11 第1車体側取付部材
11a 縦壁部
11b 横壁部
11c 上壁部
11d 脚部
11e 第1開口部
12 第2車体側取付部材
12a フランジ部
13 防振部材
14 ボルト
15 補助防振部材
15a 縦壁部
15b 横壁部
15c 上壁部
15d 底壁部
15e 開口部
16 支持部材
17 ボルト
18 ボルト
19 ストッパー部材
19a 第1固定部
19b 第2固定部
20 サスペンションタワー
20a 頂壁部
20b 周壁部
21 ホイールハウス
22 アッパーメンバ
23 ボルト
Claims (1)
- 車体に連結された車体側取付部材と、パワーユニットに連結されたパワーユニット側取付部材とを備え、防振部材を介して前記車体側取付部材と前記パワーユニット側取付部材とを連結して、パワーユニットを車体に支持するように構成すると共に、
前記パワーユニット側取付部材の車幅方向の変位を規制し得るストッパー部材を、前記車体側取付部材に設定し、そのストッパー部材をサスペンションタワー、又はその近傍に連結してある車両のエンジンマウント構造。
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