JP2009294238A - 光走査装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光学素子であるシリンドリカルレンズやコリメートレンズと、光ビームを偏向走査する偏向走査手段であるポリゴンスキャナとを収納する光学ハウジングである第1筐体に、光源であるLDA51cが光軸方向に突き当たることで、LDA51cが光軸方向に位置決される位置決め部たる位置決め面754を設ける。そして、LDA51cを位置決め面754に位置決めして押圧部材110の押圧面112でLDA51cを位置決め面側に押圧することで、押圧部材110と位置決め面754とで第1筐体にLDA51cを挟持固定する。
【選択図】図10
Description
このような光走査装置においては、特許文献1に記載のように、光源は、ホルダなどに設けられた光源取付け部に圧入固定されている。
また、請求項2の発明は、請求項1の光走査装置において、前記押圧部材は、ネジにて前記光学ハウジングに締結されることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の光走査装置において、前記押圧部材は、バネ部材にて前記光学ハウジングに押圧されることで前記光学ハウジングに対して固定されることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3いずれかの光走査装置において、前記押圧部材は、前記光源と当接して光源を押圧する押圧面と、前記光学ハウジングに取付けられる取付面とを有し、押圧部材を固定したとき、少なくとも押圧面の周囲が弾性変形するよう構成したことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項4の光走査装置において、前記押圧面と前記取付面との光軸方向の位置を異ならせたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項4または5の光走査装置において、前記取付面を前記押圧面と平行にしたことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項4乃至6いずれかの光走査装置において、前記押圧面を光軸方向に対して垂直にしたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項4乃至7いずれかの光走査装置において、前記押圧面を、同一平面上に2または3個設けたことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項8の光走査装置において、各押圧面と光源との接触面積を同一にしたことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項1乃至9いずれかの光走査装置において、前記押圧部材は、前記光源の光ビーム出射側の面と反対側の面を押圧するよう構成したことを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項1乃至9いずれかの光走査装置において、前記押圧部材を絶縁部材としたことを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項1乃至9いずれかの光走査装置において、前記押圧部材と前記光源との間に絶縁材料を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項1乃至12いずれかの光走査装置において、前記押圧部材を前記光源と、前記光源を制御する制御基板との間に配置したことを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、請求項1乃至14いずれかの光走査装置において、前記位置決め部は、光軸方向に対して垂直な位置決め面であり、該位置決め面を同一平面上に2または3個有することを特徴とするものである。
また、請求項15の発明は、請求項14の光走査装置において、前記押圧面が同一平面上に複数あり、前記位置決め面が同一平面上に前記押圧面の個数と同数あるように構成し、前記押圧面が、前記光源を挟んで前記位置決め面と対向するよう構成したことを特徴とするものである。
また、請求項16の発明は、請求項1乃至15いずれかの光走査装置において、前記押圧部材は、前記光学ハウジングに固定される構成において、前記光学ハウジングの前記押圧部材端部と対向する箇所を光軸方向に凹ませた逃げ部を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項17の発明は、請求項1乃至16いずれかの光走査装置において、前記押圧部材は、前記光学ハウジングに取付けられる取付面を有し、前記取付面の端部を曲面としたことを特徴とするものである。
また、請求項18の発明は、請求項1乃至17いずれかの光走査装置において、複数の位置決め部と、各位置決め部に位置決めされる複数の光源とを備え、前記押圧部材は、複数の光源を押圧するよう構成したことを特徴とするものである。
また、請求項19の発明は、請求項2の光走査装置において、前記光学ハウジングに固定される前の押圧部材を回転方向に位置決めする押圧部材位置決め手段を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項20の発明は、請求項19の光走査装置において、前記押圧部材位置決め手段は、前記押圧部材の長手方向に延びる一方の端面の長手方向中央部以外に当接する第1の係合凸部と、前記押圧部材の長手方向に延びる他方の端面の長手方向中央部以外に当接する第2の係合凸部とで構成したことを特徴とするものである。
また、請求項21の発明は、請求項19の光走査装置において、前記押圧部材位置決め手段は、前記光学ハウジングに設けた係合凸部と、前記押圧部材に設けられ、前記係合凸部が係合する係合穴とで構成したことを特徴とするものである。
また、請求項22の発明は、請求項20または21の光走査装置において、前記押圧部材の前記光源を押圧する位置が、前記押圧部材の長手方向中央部であって、前記係合凸部の前記押圧部材との係合位置を、前記押圧部材のネジによる締結位置よりも長手方向端側にしたことを特徴とするものである。
また、請求項23の発明は、請求項2の光走査装置において、前記ネジと前記押圧部材との間に別部材を設け、前記押圧部材締結時に前記ネジと前記別部材との間および前記押圧部材と前記別部材との間の少なくとも一方に回転方向の滑りを発生させたことを特徴とするものである。
また、請求項24の発明は、請求項23の光走査装置において、前記別部材として、平座金を用いたことを特徴する光走査装置。
また、請求項25の発明は、請求項1乃至24いずれかの光走査装置において、前記光源として、半導体レーザーを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項26の発明は、潜像を担持する潜像担持体と、光走査によって該潜像担持体の表面に潜像を形成する光走査手段と、該潜像担持体に担持された潜像を現像する現像手段とを備える画像形成装置において、上記光走査手段として、請求項1乃至25いずれかの光走査装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項27の発明は、請求項26の画像形成装置において、前記潜像担持体を複数備え、各潜像担持体上で現像された可視像をそれぞれ転写体に重ね合わせて転写体にカラー画像を形成することを特徴する画像形成装置。
また、光源は、位置決め部と押圧部材とで挟持されているだけであるので、押圧部材の押圧力を弱めれば、光源への挟持力が弱まり、光源を回転させることができる。よって、光源取付け後に、光源を回転させて、ビームピッチの調整や光源から出射される光の形状を調整することができる。
また、光学ハウジングに直接取り付けた光源を回転させることができるので、ホルダに光源を取り付けて、ホルダを光学ハウジングに対して回転可能に取り付けた構成に比べて、部品点数を削減することができる。
図1は、本実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。
このプリンタは、装置本体1と、この装置本体1から引き出し可能な給紙カセット2とを備えている。装置本体1の中央部には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)、黒(K)の各色のトナー像(可視像)を形成するための作像ステーション3Y,3C,3M,3Kを備えている。以下、各符号の添字Y、C、M、Kは、それぞれイエロー、シアン、マゼンダ、黒用の部材であることを示す。
図1及び図2に示すように、作像ステーション3Y,3C,3M,3Kは、図中矢印A方向に回転する潜像担持体としてのドラム状の感光体10Y,10C,10M,10Kを備えている。感光体10Y,10C,10M,10Kは、直径40mmのアルミニウム製の円筒状基体と、その表面を覆う、例えばOPC(有機光半導体)感光層とから構成されている。各作像ステーション3Y,3C,3M,3Kは、それぞれ、感光体10Y,10C,10M,10Kの周囲に、感光体を帯電する帯電装置11Y,11C,11M,11K、感光体に形成された潜像を現像する現像手段としての現像装置12Y,12C,12M,12K、感光体上の残留トナーをクリーニングするクリーニング装置13Y,13C,13M,13Kを備える。各作像ステーション3Y,3C,3M,3Kの下方には、感光体10Y,10C,10M,10Kに書込光Lを照射可能な光走査装置である光書込手段としての光書込ユニット4を備えている。各作像ステーション3Y,3C,3M,3Kの上方には、各作像ステーション3Y,3C,3M,3Kにより形成されたトナー画像が転写される中間転写ベルト20を備えた中間転写ユニット5を備えている。また、中間転写ベルト20に転写されたトナー画像を記録材である転写紙Pに定着する定着ユニット6を備えている。また、装置本体1の上部には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、黒(K)の各色のトナーを収容するトナーボトル7Y,7C,7M,7Kが装填されている。このトナーボトル7Y,7C,7M,7Kは、装置本体1の上部に形成される排紙トレイ8を開くことにより、装置本体1から脱着可能に構成されている。
上記中間転写ユニット5の中間転写ベルト20は、駆動ローラ21、テンションローラ22及び従動ローラ23に掛け回され、所定タイミングで図中反時計回り方向に回転駆動される。また、中間転写ユニット5は、感光体10Y,10C,10M,10Kに形成されたトナー像を中間転写ベルト20に転写する一次転写ローラ24Y,24C,24M,24Kを備えている。中間転写ユニット5は、中間転写ベルト20上に転写されたトナー像を転写紙Pに転写する二次転写ローラ25、転写紙P上に転写されなかった中間転写ベルト20上の転写残トナーをクリーニングするベルトクリーニング装置26を備えている。
まず、作像ステーション3Y,3C,3M,3Kにおいて、感光体10Y,10C,10M,10Kが帯電装置11Y,11C,11M,11Kによって一様に帯電される。その後、光書込ユニット4により、画像情報に基づきレーザ光Lが走査露光されて感光体10Y,10C,10M,10Kの表面に潜像が形成される。感光体10Y,10C,10M,10K上の潜像は、現像装置12Y,12C,12M,12Kの現像ローラ15Y,15C,15M,15K上に担持された各色のトナーによって現像されてトナー像として可視像化される。感光体10Y,10C,10M,10K上のトナー像は、各一次転写ローラ24Y,24C,24M,24Kの作用によって反時計回りに回転駆動する中間転写ベルト20上に順次重ねて転写される。このときの各色の作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト20上の同じ位置に重ねて転写されるように、中間転写ベルト20の移動方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして実行される。一次転写終了後の感光体10Y,10C,10M,10Kは、クリーニング装置13Y,13C,13M,13Kのクリーニングブレード13aによってその表面がクリーニングされ、次の画像形成に備えられる。トナーボトル7Y,7C,7M,7Kに充填されているトナーは、必要性に応じて図示しない搬送経路によって各作像ステーション3Y,3C,3M,3Kの現像装置12Y,12C,12M,12Kに所定量補給される。
図3は、上記光書込ユニット4の構成を示す概略断面図である。
図4は、第1筐体70を上から見たときの要部概略構成図であり、図5は、第1筐体70の斜視図である。
本実施形態の光書込ユニット4は、光源たるレーザダイオードアレイ(以下、LDA)からfθレンズ43a、43bまでの間の光路上に設けられた光学系部品を収納する第1筐体70と、fθレンズ43a、43bから感光体までの間の光路上に設けられた光学系部品を収納する第2筐体60とで構成されたものである。
本実施形態の光書込ユニットは、LDAを用いて、感光体表面に同時に複数本の光を走査するマルチビーム走査方式である。このように、マルチビーム走査方式を採用することで、画像形成速度を速めることができる。
なお、図5においては、LDA51cのみを第1筐体70に取り付けた状態を示したものである。
図7は、第1筐体70の光源取付面周辺の概略構成図である。図8は、押圧部材110の斜視図である。図9は、LDA51cをネジで第1筐体に取り付ける前の様子を示す図である。
図7に示すように、LDA51cは、発光部512、台座部513、給電部511などを有している。台座部513の外径は、発光部512の外径よりも大きくなっており、台座部513の発光部側の面が、光軸方向の位置決めを行うための基準面513aとなっている。給電部511は、台座部513の発光部側の面と反対側の面から延びており、後述する制御基板などに接続されて、発光部512内にアレイ状に配列された不図示の発光素子に電力を供給する。
これら押圧面112のよりも長手方向外側には、ネジが貫通するネジ貫通孔113を備えた取付面111が設けられている。
図に示すように、LDA51cの発光部512を発光部挿入部753に挿入し、台座部513を台座部挿入部755に挿入して、位置決め基準面513aを位置決め面754に当接させる。これにより、LDA51cが、光軸方向に位置決めされる。また、発光部挿入部752の径は、LDA51cの発光部512の径よりも僅かに大きく、台座部挿入部755の径はLDA51cの台座部513の径よりも僅かに大きいため、光源取付穴76cに挿入されたLDA51cは、回転可能となっている。
そして、押圧部材110の取付面111と第1筐体70の光源取付面75bとの間に隙間ができた状態から、押圧部材110のネジ貫通孔113にネジ120を挿入し、押圧部材110の取付面111が光源取付面75bに密着するまで光源取付面75bのネジ穴752にネジ120をねじ込んで押圧部材110を第1筐体70に締結すると、図10に示すように、押圧面112の周囲が弾性変形する。その結果、押圧面112に復元力が働き、押圧面112がLDA51cを位置決め面754側に押圧する。これにより、LDA51cの台座部513が押圧面112と位置決め部754とに挟持され、LDA51cが第1筐体70に取り付けられる。
以下に、具体的に説明する。
押圧面112と取付面111とが同一平面内にある場合、押圧部材110を固定して、押圧面周辺が弾性変形したとき、押圧面112の一部が台座部512から浮き上がってしまう。その結果、LDA51cを押圧する向きが、光軸方向に対して斜めとなり、LDA51cを光軸方向へ押圧する力が弱まってしまう。
一方、押圧面112と取付面111とを光軸方向に異ならせた場合、押圧部材110を固定して、押圧面周辺が弾性変形したとき、押圧面112と取付面111との接続部が弾性変形して、押圧面112が台座部の位置決め基準面から浮き上がるのを抑制することができる。その結果、LDA51cを光軸方向に押圧することができる。また、接続部も弾性変形するので、この接続部の復元力も押圧面に加わることになる。その結果、LDA51cの光軸方向への押圧力を増加させることができる。
特許文献1に記載のように、LDA51cを圧入固定するように構成した場合、ビームピッチを調整可能にするためには、LDA51cを第1筐体とは別部材の光源ユニットに取り付け、この光源ユニットを第1筐体に対して相対的に回転させるようにする必要がある。このため、部品点数が多くなり、装置のコストが高くなってしまう。
一方、本実施形態においては、光源取付穴76cの発光部挿入部752は、LDA51cの発光部512の径よりも僅かに大きく、光源取付穴76cの台座部挿入部の径は、台座部の径よりも僅かに大きくなっており、LDA51cを光源取付穴76c内で回転させることができるようになっている。また、LDA51cは、位置決め面754と押圧部材110の押圧面112とで光軸方向に挟持されることで、固定されているだけである。よって、ネジ120を緩めて、LDA51cの挟持力を弱めるだけで、LDA51cを、光源取付穴76c内で回転させることができる。よって、LDA51cの各発光点の位置が狙いからずれて、ビームピッチが狙いの間隔と異なる場合、ネジ緩めてLDA51cの挟持力を弱めた状態で、LDA51cを光源取付穴76c内で回転させて、ビームピッチを調整することができる。よって、容易にビームピッチを調整することができる。また、第1筐体70にLDA51cを直接取り付けてもビームピッチを調整できるので、部品点数を削減でき、装置を安価にすることができる。
以下に具体的に説明する。第1筐体70に設けられた位置決め面754をLDA51cの台座部513の給電部511側の面と当接するように構成し、押圧部材110をLDA51aの台座部513の発光部512側の面を押圧するように構成した場合は、LDA51cを第1筐体内部側から光源取付穴76cに差し込むこととなる。また、押圧部材110を第1筐体内部側からネジ止めすることとなる。この場合、LDA51cを光源取付穴76cに挿入するときに、例えば、給電部511の先端が、第1筐体内内部のレンズと当接してレンズを傷つけるおそれがある。また、同様に、押圧部材110を取り付ける際にも、押圧部材110やネジ120、ドライバーなどがレンズと当接してレンズを傷つけてしまうおそれがある。また、第1筐体内のレンズなどの部品を傷つけないように、慎重にLDA51cなどを取り付ける必要があるため、LDA51c取り付け作業性が悪くなる。また、ドライバーをネジ120に差し込む際に第1筐体70の部品が邪魔になって、LDA51cの取り付け作業や、ビームピッチ調整作業なども困難となる。
一方、位置決め面754をLDA51cの台座部513の発光部512側の面と当接するように構成し、押圧部材110をLDA51cの台座部513の給電部511側の面を押圧するように構成した場合は、LDA51cおよび押圧部材110を第1筐体70の外側から取り付けることができる。これにより、第1筐体内のレンズなどの部品が傷つくのを防止することができる。また、ドライバーをネジ120に差し込む際に第1筐体70の部品が邪魔になることがなく、LDA51cの取り付け作業や、ビームピッチ調整作業などを容易に行うことができる。
もちろん、何らかの理由で、第1筐体70の外側からLDA51c、押圧部材110を取り付けることができない場合は、第1筐体70に設けられた位置決め面754をLDA51cの台座部513の給電部511側の面と当接するように構成し、押圧部材110をLDA51aの台座部513の発光部512側の面を押圧するように構成してもよい。
また、制御基板130の押圧部材110を固定するネジ120と対向する箇所にドライバーが貫通するための貫通孔を設けてもよい。これにより、押圧部材110を固定するネジ120にドライバーを容易にアクセスすることができ、ネジ120を緩めて、ビームピッチの調整作業を容易に行うことができる。また、押圧部材110の取り外しも容易に行うことができ、LDA51cの交換も容易に行うことができる。
LDA51cの台座部513がグラウンドレベルの場合は、貫通孔114の内周(押圧面112の給電部対向面)にのみ絶縁材料を塗布したり、貫通孔114の内周(押圧面の給電部対向面)と給電部511との間に絶縁性部材を設けたりしてもよい。
また、制御基板130を取り付けた際に、押圧部材110の制御基板130と当接しそうな部分に絶縁材料を塗布したり、ゴムなどの絶縁性の部材を貼り付けたりしてもよい。
このように構成することで、押圧部材110は、LDA51aを保持するための必要な押圧力と絶縁性とを確保することができる。
さらに、取付面111の長手方向外側端部によって、光源取付面75bが削れ、その削れカスが光書込ユニット内のミラーやレンズなどに付着して、異常画像となったり、LDA51cの給電部511に付着して、電気的な不具合が生じてしまったりするおそれもある。
図17に示すように、光源取付面75bに逃げ部756を設けることで、ネジ120で押圧部材110を光源取付面75bに押し込んでいったときに、取付面111の長手方向外側端部が光源取付面75bに引っ掛かることがない。これにより、取付面111の長手方向外側端部が図中B方向にスムーズに移動し、取付面111が光源取付面75bに密着するように押圧部材110を変形させることができ、LDA51cを均等に押圧することができ、かつ、所望の押圧力を得ることができる。さらに、光源取付面75bが取付面111の長手方向外側端部によって削られることもないので、異常画像となったり、LDA51cの給電部511に付着して、電気的な不具合が生じてしまったりするおそれもない。
このため、図20に示すように、第1筐体70に固定される前の押圧部材110を回転方向に位置決めする押圧部材位置決め手段を設けることが好ましい。
図20に示す押圧部材位置決め手段は、光源取付面75bから突出する円柱状の第1係合凸部757a、第2係合凸部757bと、押圧部材110に設けられ、第2係合凸部757bと係合する係合長穴116と第1係合凸部757aと係合する係合丸穴117とで構成されている。
係合長穴116と係合丸穴117とは、ネジ貫通孔113よりも長手方向外側に設けられている。また、これら係合穴116、117の短手方向長さは、第1、第2係合凸部757a、757bの径とほぼ同じ長さとなっている。よって、係合穴116、117と係合凸部757a、757bとが係合したときに、短手方向において、係合穴116、117と係合凸部757a、757bとが隙間なく係合する。これにより、押圧部材110が回転方向に位置決めされ、ネジ120で締結時に押圧部材110に回転方向の力が働いても、押圧部材110が回転することがない。よって、LDA51cが、ネジ締結時に回転することがなくなり、LDA取り付け後にビームピッチが狙いと異なることが抑制される。
また、丸穴117と第1係合凸部757aとは、嵌合するので、回転方向のみならず、光軸に対して垂直方向の位置決めを行うことができる。
このようなことから、押圧部材110の係合穴116,117を、ネジ貫通孔113よりも長手方向外側に配置した。これにより、締結位置と、LDA51cを押圧する押圧位置とを近づけることができ、LDA51cに働く回転力を極力小さくすることができる。また、長穴116と第1係合凸部757aとの係合位置を、丸穴117に隣接するネジ120の締結位置から離して設けることができる。よって、丸穴117に隣接するネジ120の締結位置を中心として押圧部材110が回転したとき、押圧部材110の回転方向の動きを長穴116と第1係合凸部757aとの係合で良好に抑制することができる。また、丸穴117と第2係合凸部757bとの係合位置を、長穴116に隣接するネジ120の締結位置から離して設けることができ、長穴116に隣接するネジ120の締結位置を中心として押圧部材110が回転したとき、押圧部材110の回転方向の動きを丸穴117と第1係合凸部757aとの係合で良好に抑制することができる。
別部材118としては、ネジ120の頭部との摩擦係数が小さいものが望ましく、平座金などを用いることができる。摩擦係数の小さい部材を用いることで、ネジ締結時にネジ頭部との間で良好な滑りが生じて、別部材118に対して与える回転力を抑制することが可能となり、ひいては、押圧部材110の微小な回転移動を防止することが可能となる。
また、押圧部材110との摩擦係数も小さくすることで、押圧部材110と別部材118との間で滑りが生じて、押圧部材110に回転力を極力伝達させないようにすることができる。これにより、押圧部材110により固定されるLDA51cは当初の設定位置を精度良く保つことが可能となり、所望の光学特性を得ることができる。
このように、一つの押圧部材110で複数のLDA51cを挟持することで、部品点数を削減することができ、コストダウンを図ることができる。また、組み立て工数も削減することができ、製造コストも安価にすることができる。
ビームピッチを調整するために、LDA51cを回転させたいときは、光源取付面75bとバネ部材121との間に詰め物をして、押圧部材110にかかる押圧力を低減させることで、LDA51cへの挟持力が弱まり、LDA51cを容易に回転させることができ、ビームピッチの調整を容易に行うことができる。
また、LDは、発散角が縦方向と横方向で異なり楕円形状の光を出射するため、アパーチャーを通過した光が狙いの形状とするためには、楕円形状の光における長径部分をアパーチャーのスリット方向に合わせる必要がある。このため、LDを回転方向位置決めした状態で、第1筐体に取り付けるが、何らかの要因によって第1筐体に取り付けたLDが回転方向にずれてしまう場合がある。このような場合は、押圧部材を第1筐体に固定するネジを緩めて、LDの挟持力を弱める。これにより、LDを第1筐体に取り付けた状態で、LDを回転させて、LDから出射する楕円形状の光における長径部分をアパーチャーのスリット方向に合うように調整することができる。
また、LDAは、位置決め面と押圧部材とで挟持されているだけであるので、押圧部材の押圧力を弱めれば、LDAへの挟持力が弱まり、LDAを回転させることができる。よって、LDA取付け後に、LDAを回転させて、ビームピッチの調整やLDAから出射される光の形状を調整することができる。
4 光書込ユニット
10Y,10C,10M,10K 感光体
11Y,11C,11M,11K 帯電装置
12Y,12C,12M,12K 現像装置
51a,51b,51c,51d LDA
20 中間転写ベルト
60 第2筐体
70 第1筐体
110 押圧部材
111 取付面
112 押圧面
115 絶縁部材
120 ネジ
121 バネ部材
130 制御基板
511 給電部
512 発光部
513 台座部
754 位置決め面
756 逃げ部
757a 第1係合凸部
757b 第2係合凸部
Claims (27)
- 光源から出射した光ビームによって走査対象物を光走査する光走査装置において、
前記光源から出射される光ビームを狙いの形状に成形する光学素子と、該光ビームを偏向走査する偏向走査手段とを収納する光学ハウジングを有し、
該光学ハウジングは、前記光源が光軸方向に突き当たることで、前記光源が光軸方向に位置決めされる位置決め部を有し、
前記位置決め部によって位置決めされた光源を前記位置決め部に向かって押圧する押圧部材を設け、
前記押圧部材と前記位置決め部とで前記光源を挟持することで前記光源を固定したことを特徴とする光走査装置。 - 請求項1の光走査装置において、
前記押圧部材は、ネジにて前記光学ハウジングに締結されることを特徴とする光走査装置。 - 請求項1または2の光走査装置において、
前記押圧部材は、バネ部材にて前記光学ハウジングに押圧されることで前記光学ハウジングに対して固定されることを特徴とする光走査装置。 - 請求項1乃至3いずれかの光走査装置において、
前記押圧部材は、前記光源と当接して光源を押圧する押圧面と、前記光学ハウジングに取付けられる取付面とを有し、
押圧部材を固定したとき、少なくとも押圧面の周囲が弾性変形するよう構成したことを特徴とする光走査装置。 - 請求項4の光走査装置において、
前記押圧面と前記取付面との光軸方向の位置を異ならせたことを特徴とする光走査装置。 - 請求項4または5の光走査装置において、
前記取付面を前記押圧面と平行にしたことを特徴とする光走査装置。 - 請求項4乃至6いずれかの光走査装置において、
前記押圧面を光軸方向に対して垂直にしたことを特徴とする光走査装置。 - 請求項4乃至7いずれかの光走査装置において、
前記押圧面を、同一平面上に2または3個設けたことを特徴とする光走査装置。 - 請求項8の光走査装置において、
各押圧面と光源との接触面積を同一にしたことを特徴とする光走査装置。 - 請求項1乃至9いずれかの光走査装置において、
前記押圧部材は、前記光源の光ビーム出射側の面と反対側の面を押圧するよう構成したことを特徴とする光走査装置。 - 請求項1乃至9いずれかの光走査装置において、
前記押圧部材を絶縁部材としたことを特徴とする光走査装置。 - 請求項1乃至9いずれかの光走査装置において、
前記押圧部材と前記光源との間に絶縁材料を設けたことを特徴とする光走査装置。 - 請求項1乃至12いずれかの光走査装置において、
前記押圧部材を前記光源と、前記光源を制御する制御基板との間に配置したことを特徴とする光走査装置。 - 請求項1乃至14いずれかの光走査装置において、
前記位置決め部は、光軸方向に対して垂直な位置決め面であり、該位置決め面を同一平面上に2または3個有することを特徴とする光走査装置。 - 請求項14の光走査装置において、
前記押圧面が同一平面上に複数あり、前記位置決め面が同一平面上に前記押圧面の個数と同数あるように構成し、
前記押圧面が、前記光源を挟んで前記位置決め面と対向するよう構成したことを特徴とする光走査装置。 - 請求項1乃至15いずれかの光走査装置において、
前記押圧部材は、前記光学ハウジングに固定される構成において、
前記光学ハウジングの前記押圧部材端部と対向する箇所を光軸方向に凹ませた逃げ部を設けたことを特徴とする光走査装置。 - 請求項1乃至16いずれかの光走査装置において、
前記押圧部材は、前記光学ハウジングに取付けられる取付面を有し、
前記取付面の端部を曲面としたことを特徴とする光走査装置。 - 請求項1乃至17いずれかの光走査装置において、
複数の位置決め部と、
各位置決め部に位置決めされる複数の光源とを備え、
前記押圧部材は、複数の光源を押圧するよう構成したことを特徴とする光走査装置。 - 請求項2の光走査装置において、
前記光学ハウジングに固定される前の押圧部材を回転方向に位置決めする押圧部材位置決め手段を設けたことを特徴とする光走査装置。 - 請求項19の光走査装置において、
前記押圧部材位置決め手段は、前記押圧部材の長手方向に延びる一方の端面の長手方向中央部以外に当接する第1の係合凸部と、前記押圧部材の長手方向に延びる他方の端面の長手方向中央部以外に当接する第2の係合凸部とで構成したことを特徴とする光走査装置。 - 請求項19の光走査装置において、
前記押圧部材位置決め手段は、前記光学ハウジングに設けた係合凸部と、
前記押圧部材に設けられ、前記係合凸部が係合する係合穴とで構成したことを特徴とする光走査装置。 - 請求項20または21の光走査装置において、
前記押圧部材の前記光源を押圧する位置が、前記押圧部材の長手方向中央部であって、
前記係合凸部の前記押圧部材との係合位置を、前記押圧部材のネジによる締結位置よりも長手方向端側にしたことを特徴とする光走査装置。 - 請求項2の光走査装置において、
前記ネジと前記押圧部材との間に別部材を設け、前記押圧部材締結時に前記ネジと前記別部材との間および前記押圧部材と前記別部材との間の少なくとも一方に回転方向の滑りを発生させたことを特徴とする光走査装置。 - 請求項23の光走査装置において、
前記別部材として、平座金を用いたことを特徴する光走査装置。 - 請求項1乃至24いずれかの光走査装置において、
前記光源として、半導体レーザーを用いたことを特徴とする光走査装置。 - 潜像を担持する潜像担持体と、光走査によって該潜像担持体の表面に潜像を形成する光走査手段と、該潜像担持体に担持された潜像を現像する現像手段とを備える画像形成装置において、
上記光走査手段として、請求項1乃至25いずれかの光走査装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項26の画像形成装置において、
前記潜像担持体を複数備え、
各潜像担持体上で現像された可視像をそれぞれ転写体に重ね合わせて転写体にカラー画像を形成することを特徴する画像形成装置。
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