JP2006150836A - 光書込装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光学ハウジング70が画像形成装置の本体シャーシの複数の固定箇所41〜44に固定されている光書込装置において、各固定箇所での方向X,Y,ZをX:像担持体の軸心方向、Y:画像の副走査方向、Z:光学ハウジングの高さ方向と定義し、押圧部材により基準面に押し付けられて他の方向へは変位可能な状態を準固定と定義して、各固定箇所での各方向に対する拘束条件は、一つの拘束箇所(拘束[1])のみ拘束条件をX:固定又は準固定、Y:固定又は準固定、Z:固定又は準固定とし、他の拘束箇所のうちの一つ(拘束[2])の拘束条件をX:フリー、Y:固定又は準固定、Z:準固定とし、その他の拘束箇所(拘束[3])の拘束条件をX:フリー、Y:フリー、Z:準固定とする。
【選択図】図4
Description
このように、1つの光学ハウジング内部に4色用の光学系が設けられた光書込装置は、光学ハウジングの複数箇所を画像形成装置の本体シャーシ(金属及び樹脂製フレーム等)に取り付けられることによって、走査(画像記録)精度が確保されている。
また、この光書込装置では、Y、M、C、Kに対応した4つのビーム光源から出射された光ビームが、定速回転する偏向器(例えば回転多面鏡)により双方向に走査(主走査)されるようになっており、その後、光ビームは、結像光学系を通過した後、それぞれ対応するミラーによって反射されて、各々の色に対応する感光体ドラムへと案内される。
この問題を解決する先行技術として特許文献1では、画像形成装置のシャーシの線膨張係数より光書込装置のハウジングの線膨張係数を大きくすることと、光書込装置の画像形成装置への取り付け方法を一方が固着し、他方が相対的に移動可能とすることによって、プロセス方向における色ずれを小さくする方法が提案されている。
しかし、特許文献2に記載の発明は、取付基準が前端面両端部と底面後端部であるため、加工誤差の累積が大きく、位置精度が出しにくく、改良の余地がある。
より具体的には、画像形成装置の本体シャーシの歪みが光学ハウジングに直接伝わらないようにし、光学部材等の相対位置や角度に大きな変化が生じないようにして色ずれ等の発生を防止することができる構成の光書込装置と、その光書込装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の手段は、画像形成装置に装備され、光源から出射された光ビームを偏向させて像面上に導く光学系を構成する光学部材が内部に位置決めされた光学ハウジングを備え、該光学ハウジングから出射された光ビームによって像担持体に静電潜像を形成する光書込装置であって、前記光学ハウジングが、前記画像形成装置の本体シャーシの複数の固定箇所に固定されている光書込装置において、各固定箇所での方向X,Y,Zを、
X:像担持体の軸心方向、
Y:画像の副走査方向、
Z:光学ハウジングの高さ方向、
と定義し、押圧部材により基準面に押し付けられて、他の方向へは変位可能な状態を準固定と定義して、各固定箇所での各方向に対する拘束条件は、一つの拘束箇所のみ拘束条件を、
X:固定又は準固定、
Y:固定又は準固定、
Z:固定又は準固定、
とし、他の拘束箇所のうちの一つの拘束条件を、
X:フリー、
Y:固定又は準固定、
Z:準固定、
とし、その他の拘束箇所の拘束条件を、
X:フリー、
Y:フリー、
Z:準固定、
とすることを特徴とする(請求項1)。
また、本発明の第8の手段は、第7の手段の画像形成装置において、複数の像担持体を備え、複数の像担持体に色の異なる画像を形成し、各像担持体上の画像を記録材に直接または中間転写体を介して重ね合わせて転写することにより多色またはフルカラー画像を形成することを特徴とする(請求項8)。
X:像担持体の軸心方向、
Y:画像の副走査方向、
Z:光学ハウジングの高さ方向、
と定義し、押圧部材により基準面に押し付けられて、他の方向へは変位可能な状態を準固定と定義して、各固定箇所での各方向に対する拘束条件は、一つの拘束箇所のみ拘束条件を、
X:固定又は準固定、
Y:固定又は準固定、
Z:固定又は準固定、
とし、他の拘束箇所のうちの一つの拘束条件を、
X:フリー、
Y:固定又は準固定、
Z:準固定、
とし、その他の拘束箇所の拘束条件を、
X:フリー、
Y:フリー、
Z:準固定、
とすることにより、光学ハウジングが環境温度変化により熱膨張によりX及びY方向に伸縮した場合に、一つの拘束場所を基準に、他の光束場所は素直にX及びY方向に変位可能であるため、光学ハウジングがねじれたりすることがなく、ハウジング内の光学部材等の相対位置や角度に大きな変化が生じない。また、本体シャーシが設置場所の変更等により光学ハウジング受け面が変位した場合でも、光学ハウジングの剛性により基準部以外の拘束部分が本体シャーシの受け部から離間することによって、本体シャーシの歪みが光学ハウジングに直接伝わらず、光学部材等の相対位置や角度に大きな変化は生じないため、色ずれ等の発生を防止することができる。
まず、本発明に係る光書込装置を用いた画像形成装置の一実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成図であり、この画像形成装置は、電子写真方式の画像形成プロセスを採用したカラーレーザプリンタ1である。このカラーレーザプリンタ1の画像形成部2には、ベルト状の中間転写体(中間転写ベルト)11に沿って像担持体である4つの感光体ドラム10Y,10C,10M,10Kが並設されており、各感光体ドラム10Y,10C,10M,10Kの周囲には、回転方向の順に帯電手段8、露光手段である光書込装置6、現像手段9、一次転写手段12、クリーニング手段7がそれぞれ配設されている。また、画像形成装置の下部には記録用紙等の記録材3aを給紙する給紙手段3が設けられ、この記録材3aの搬送方向に沿って、給紙ローラ3b、レジストローラ3c、二次転写手段13、定着手段4、搬送ローラ3d、排紙ローラ3eが配設されている。また、給紙ローラ3bを支持する支持部材3fが存在する。
露光手段である光書込装置6は、4つのレーザ光源ユニットと偏向走査手段と光学系を備え、各色の画像データに基づいて、点灯/消灯するレーザ光を各感光体ドラム10Y,10C,10M,10Kの表面に照射し、感光体ドラム上に静電潜像を形成する。
現像手段2は、各感光体ドラム10Y,10C,10M,10K上に形成された静電潜像をイエロー(Y),シアン(C),マゼンタ(M),ブラック(K)の各色の現像剤にて顕像化する。
一次転写手段12は、図示の例では転写バイアスが印加される一次転写ローラであり、各感光体ドラム10Y,10C,10M,10K上の各色の顕像を中間転写体11に転写する。
クリーニング手段7は、転写後に各感光体ドラム10Y,10C,10M,10K上に残留する現像剤を除去する。
二次転写手段13は、図示の例では転写バイアスが印加される二次転写ローラであり、中間転写体11上の画像を記録材3aに転写する。
定着手段4は、図示の例では加熱ローラと加圧ローラを有する定着装置であり、記録材上の画像を加熱・加圧して定着する。
回転多面鏡62で偏向走査されたレーザ光は、再び防音ガラス68を経て、結像レンズ63に入射する。その後、各感光体ドラム10Y,10C,10M,10Kへ導かれる光はミラー69を2枚づつ用いて光路を折り返して各感光体ドラム10Y,10C,10M,10Kへ至る。結像レンズ63は、fθ特性及び主・副のビーム径を絞る特性を兼ね備えた1枚のレンズによって構成されている。各感光体ドラムに対する照射角度は、4つのそれぞれでほぼ同一である。
同期検知の本来の意味は、走査光のタイミングを取ることであるので、通常は走査に先立って設置されていればよい。更に、1走査の速度(あるいは時間)の変動を検知するために、走査後端にも検知手段が設置されることがある。図2には、そのような走査の前後で同期を取るような構成を示した。また、図2に示すように、上下2段の走査光を1つの同期検知手段64で検知する。
第1の実施例として、まず図4に、光学ハウジング70を画像形成装置の本体シャーシに4箇所で固定する4点受けの例を示す。4点受けの場合は,図4に示すように、本体シャーシに形成している光学ハウジングの受け部41,42(位置決めピン有り)及び受け部43,44(ピン無し)に光書込装置6の光学ハウジング70が固定されている。
また、光学ハウジング70を画像形成装置の本体シャーシに3箇所で固定する3点受けの場合は、図5に示すように、本体シャーシに形成している光学ハウジングの受け部41,42(位置決めピン有り)及び受け部43(ピン無し)に光書込装置6の光学ハウジング70が固定されている。
X:固定又は準固定、
Y:固定又は準固定、
Z:固定(ねじ等の締結部材を用いた場合)又は準固定(板バネ等の押圧部材により基準面に押し付けられて、他の方向へは変位可能な状態)、
となる。
X:フリー、
Y:固定、
Z:準固定、
となる。
X:フリー、
Y:フリー、
Z:準固定、
となる。
次に第2の実施例を図7〜9に示す。図7は光書込装置の光学ハウジングを底面72の側から見た図、図8は光書込装置の光学ハウジングを側面側から見た図、図9は図8の光学ハウジングの拘束[3]の部分を拡大して示す図である。
図7〜9に示すように、光学ハウジング70の外周の固定箇所にはX方向に円筒状固定形状131,132,133,134を形成し、本体シャーシ140の側には、拘束[1],[2]の固定箇所の光学ハウジング70の固定形状131,132を受けるV字型の固定形状(受け部)141,142を2ヶ所設け、片側の円筒端面を板バネ等の押圧部材101によりシャーシ基準面に押し付けすると共に、拘束[3]の固定箇所には、V字形状に向かってY方向に光学ハウジング70を押し付ける押し付け手段(固定レバー)110を設けて、この押し付け手段(固定レバー)110によって準固定している。この時の拘束[1](受け部141)の固定箇所の拘束条件は、
X:準固定、
Y:準固定、
Z:準固定、
となる。
X:フリー、
Y:準固定、
Z:準固定、
となる。
X:フリー、
Y:フリー、
Z:準固定、
となる。
X:感光体ドラム(像担持体)の軸心方向、
Y:画像の副走査方向、
Z:光学ハウジングの高さ方向、
と定義している。また、準固定は、板バネ等の押圧部材により基準面に押し付けられて他の方向に変位可能な状態と定義している。
また、本発明の実施例では、偏向走査手段である回転多面鏡の両側で光ビームを偏向走査する光書込装置の例を説明したが、片側だけで光を偏向走査する構成の光書込装置でも良いことは明らかである。また、4色カラーで説明したが、3色カラーで構成しても良く、さらには、白黒機の画像形成装置における書込み位置(画像レジスト)の安定化にも有効である。
3:給紙手段
4:定着手段
6:光書込装置
8:帯電手段
9:現像手段
10Y,10C,10M,10K:感光体ドラム(像担持体)
11:中間転写体
12:一次転写手段
13:二次転写手段
41〜44:本体シャーシ側の受け部
61Y,61C,61M,61K:レーザ光源ユニット(LDユニット)
62:回転多面鏡(偏向走査手段)
63:結像レンズ
64:同期検知手段
65:アパーチャ
66:シリンダレンズ
69:折返しミラー
70:光学ハウジング
100:板バネ部材等の押圧部材
101:板バネ部材等の押圧部材
102:スプリング等の押圧部材
110:固定レバー(押し付け手段)
140:本体シャーシ
141,142:V字形状の受け部
143,144:受け部
Claims (8)
- 画像形成装置に装備され、光源から出射された光ビームを偏向させて像面上に導く光学系を構成する光学部材が内部に位置決めされた光学ハウジングを備え、該光学ハウジングから出射された光ビームによって像担持体に静電潜像を形成する光書込装置であって、前記光学ハウジングが、前記画像形成装置の本体シャーシの複数の固定箇所に固定されている光書込装置において、
各固定箇所での方向X,Y,Zを、
X:像担持体の軸心方向、
Y:画像の副走査方向、
Z:光学ハウジングの高さ方向、
と定義し、押圧部材により基準面に押し付けられて、他の方向へは変位可能な状態を準固定と定義して、各固定箇所での各方向に対する拘束条件は、一つの拘束箇所のみ拘束条件を、
X:固定又は準固定、
Y:固定又は準固定、
Z:固定又は準固定、
とし、他の拘束箇所のうちの一つの拘束条件を、
X:フリー、
Y:固定又は準固定、
Z:準固定、
とし、その他の拘束箇所の拘束条件を、
X:フリー、
Y:フリー、
Z:準固定、
とすることを特徴とする光書込装置。 - 請求項1記載の光書込装置において、
前記光学ハウジングの外周のX方向に円筒状固定形状を複数形成し、本体シャーシ側には前記光学ハウジングの固定形状を受けるV字型の固定形状を2ヶ所設け、片側の円筒端面を押圧部材によりシャーシ基準面に押し付けすると共にV字形状に向かってY方向に光学ハウジングを押し付ける押し付け手段を有し、他のシャーシ固定形状はZ方向のみ受ける板状形状とすると共に押圧部材による準固定とすることを特徴とする光書込装置。 - 請求項1記載の光書込装置において、
前記光学ハウジングの外周のXY平面に複数の板状突起形状を形成し、その一つに基準となる丸穴形状を有し、他の一つに長穴形状を有し、本体シャーシ側には前記板状突起物のZ方向を受ける取り付け部と、前記穴形状に対応する位置に位置を固定するピン形状を設け、他の固定箇所は押圧部材によりZ方向のみ受ける準固定とすることを特徴とする光書込装置。 - 請求項2記載の光書込装置において、
前記V字形状に向かってY方向に光学ハウジングを押し付ける押し付け手段として、前記光学ハウジングの円筒形状に回転可能なレバー部材を取り付け、本体シャーシに斜めに傾斜した受け部を設けて押圧部材により前記レバー部材の突起部を本体シャーシの傾斜した受け部に押し当てることにより、V字形状に向かってY方向に光学ハウジングを押し付けると共に、他のシャーシ固定箇所にZ方向に押し付ける押し付け手段を有することを特徴とする光書込装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一つに記載の光書込装置において、
前記押圧部材として、板バネやスプリングなどのバネ部材を用いることを特徴とする光書込装置。 - 請求項1乃至5のいずれか一つに記載の光書込装置において、
前記光学ハウジング内に、複数の光源と、該複数の光源から出射された各光ビームを偏向させる偏向手段と、該偏向手段により偏向された光束をそれぞれ像面上に導く光学系とを備え、前記光学ハウジングから出射された複数の光ビームによって複数の像担持体に静電潜像を形成することを特徴とする光書込装置。 - 像担持体と、該像担持体を帯電する帯電手段と、帯電した像担持体に光束を照射して静電潜像を形成する光書込手段と、前記像担持体に形成された静電潜像を現像して顕像化する現像手段と、前記像担持体上の顕像を記録材に直接または中間転写体を介して転写する転写手段と、前記記録材に転写された画像を定着する定着手段を備えた画像形成装置において、
前記光書込手段として請求項1乃至6のいずれか一つに記載の光書込装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項7記載の画像形成装置において、
複数の像担持体を備え、複数の像担持体に色の異なる画像を形成し、各像担持体上の画像を記録材に直接または中間転写体を介して重ね合わせて転写することにより多色またはフルカラー画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
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