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JP2009281376A - ラッシュアジャスタ - Google Patents

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JP2009281376A
JP2009281376A JP2008257362A JP2008257362A JP2009281376A JP 2009281376 A JP2009281376 A JP 2009281376A JP 2008257362 A JP2008257362 A JP 2008257362A JP 2008257362 A JP2008257362 A JP 2008257362A JP 2009281376 A JP2009281376 A JP 2009281376A
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誠 安井
Eiji Maeno
栄二 前野
Katsuhisa Yamaguchi
克久 山口
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NTN Corp
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Abstract

【課題】アジャストスクリュに押し込み方向の荷重が負荷されたときにケースが回転するのを防止する。
【解決手段】シリンダヘッド2の上面に開口した収容穴6に挿入される有底円筒状のケース13と、そのケース13の内周に形成された雌ねじ14にねじ係合する雄ねじ15を外周に有するアジャストスクリュ16と、そのアジャストスクリュ16とケース13の底部17との間に組み込まれ、アジャストスクリュ16をケース13から上方に突出する方向に付勢するリターンスプリング18とを有し、アジャストスクリュ16のケース13からの突出端22で動弁装置のアーム7を揺動可能に支持するラッシュアジャスタにおいて、ケース13の外底面27に油膜排除溝28を形成することにより、ケース13の底部17と収容穴6の内面との間の摩擦抵抗を確保する。
【選択図】図2

Description

この発明は、エンジンの動弁装置に組み込まれるラッシュアジャスタに関する。
エンジンの吸気ポートまたは排気ポートに設けたバルブを動作させる動弁装置として、一端部を支点として揺動可能に支持されたアームの中央部をカムで押し下げ、そのアームの他端部でバルブステムを押し下げるようにしたものが知られている。
この動弁装置は、エンジン作動中、動弁装置の構成部材間に生じる熱膨張差によって、動弁装置の構成部材間の隙間が変化し、その隙間の変化によって異音や圧縮漏れを生じるおそれがある。また、動弁装置の摺動部が摩耗しても、動弁装置の構成部材間の隙間が変化し、その隙間の変化によって異音や圧縮漏れを生じるおそれがある。
この異音や圧縮漏れを防止するため、動弁装置にラッシュアジャスタを組み込み、そのラッシュアジャスタで動弁装置の構成部材間の隙間の変化を吸収することが多い。
このようなラッシュアジャスタとして、シリンダヘッドの上面に開口した収容穴に挿入される有底円筒状のケースと、そのケースの内周に形成された雌ねじにねじ係合する雄ねじを外周に有するアジャストスクリュと、そのアジャストスクリュを前記ケースから上方に突出する方向に付勢するリターンスプリングとを有し、前記アジャストスクリュのケースからの突出端で動弁装置のアームを揺動可能に支持するものが知られている(特許文献1,2)。
ここで、特許文献1では、ケースから突出する方向の軸方向力をアジャストスクリュに付与する圧縮コイルばねがリターンスプリングとして用いられている。また、特許文献2では、ケースから突出する方向の回転力をアジャストスクリュに付与するねじりばねがリターンスプリングとして用いられている。
これらのラッシュアジャスタは、カムの回転によりアジャストスクリュに押し込み方向の荷重が負荷されたときは、アジャストスクリュの雄ねじが、ケースの雌ねじで受け止められ、アジャストスクリュの軸方向位置が固定される。
また、動弁装置の熱膨張などによって、アームとシリンダヘッドの相対位置が変化したときは、その位置変化に応じて、アジャストスクリュがケース内を回転しながら軸方向に移動し、動弁装置の構成部材間の隙間の変化を吸収する。
特開2005−273510号公報 実開昭64−34407号公報
ところで、上記ラッシュアジャスタは、ケースの外周と収容穴の内周がいずれも円筒面なので、ケースに回転方向の力を加えると、ケースは収容穴に対して回転する。特に、エンジンの作動により動弁装置が温度上昇したときは、シリンダヘッドとケースの熱膨張差によって、ケースと収容穴の嵌合面間に隙間が生じるので、ケースが収容穴に対して回転しやすい状態となる。
そのため、上記ラッシュアジャスタは、カムの回転によりアジャストスクリュに押し込み方向の荷重が負荷されたときに、アジャストスクリュとケースのねじ面間に生じる回転方向の力によって、ケースが収容穴に対して回転するおそれがあった。ケースが回転すると、アジャストスクリュが押し込み方向に移動し、バルブリフト量が小さくなる問題がある。また、ケースの回転により収容穴の内面が摩耗するおそれもある。
この発明が解決しようとする課題は、アジャストスクリュに押し込み方向の荷重が負荷されたときにケースが回転するのを防止することである。
上記の課題を解決するため、前記ケースの底部と前記収容穴の内面との間の摩擦抵抗を確保してケースの回転を防止する回り止め手段を設けた。
前記回り止め手段としては、例えば、前記ケースの外底面に形成した油膜排除溝を採用することができる。このようにすると、ケースの外底面と収容穴の内底面との間のエンジン油が油膜排除溝に逃げるので、ケースの外底面と収容穴の内底面との間にスクイズ効果による油膜が形成されにくい。そのため、ケースの外底面と収容穴の内底面との間の摩擦抵抗を確保することができ、ケースの回転が防止される。
また、前記回り止め手段としては、前記ケースの外底面に形成した梨地を採用することができる。このようにすると、ケースの外底面が平滑に形成されている場合よりも、ケースの外底面の摩擦係数が高くなるので、ケースの外底面と収容穴の内底面との間の摩擦抵抗を確保することができ、ケースの回転が防止される。ケースの外底面に梨地を形成する場合、その梨地は、放電加工やレーザ加工で形成してもよいが、ショットピーニングで形成すると、ケースの外底面を硬化させて耐摩耗性を高めることができる。
また、前記回り止め手段は、前記ケースの底部に形成された下方に縮径するテーパ外周面と、前記収容穴に形成された下方に縮径するテーパ内周面とで構成し、前記テーパ外周面をテーパ内周面に嵌合させるようにすることができる。このようにすると、テーパ外周面とテーパ内周面との間には、楔作用により高い面圧が生じるので、テーパ外周面とテーパ内周面の間の摩擦抵抗を確保することができ、ケースの回転が防止される。
また、前記回り止め手段としては、前記ケースの外底面の周縁より内側の領域を窪ませた凹部を採用することができる。このようにすると、ケースの外底面は、その周縁のみが収容穴の内底面と接触し、ケースの外底面と収容穴の内底面との間に生じる摩擦抵抗が外径側に集中する。その結果、ケースの回転を防止するために必要な摩擦抵抗を確保することができ、ケースの回転が防止される。同様に、前記回り止め手段として、前記収容穴の内底面の周縁より内側の領域を窪ませた凹部を採用してもよい。
また、前記回り止め手段として、前記収容穴に形成した小径内周面を採用し、その小径内周面に前記ケースの底部を圧入することができる。このようにすると、ケースの底部と収容穴の小径内周面との間に、圧入による高い面圧が生じるので、ケースの底部と収容穴の内面との間の摩擦抵抗を確保することができ、ケースの回転が防止される。
また、前記回り止め手段としては、前記ケースの外底面と前記収容穴の内底面との間に挟み込んだゴム製またはエラストマ製のシートを採用することができる。このようにすると、ケースの外底面と収容穴の内底面とを直接接触させる場合よりも、ケースの外底面と収容穴の内底面の間に作用する摩擦抵抗が高くなるので、ケースの回転を防止するために必要な摩擦抵抗を確保することができ、ケースの回転が防止される。
また、前記回り止め手段として、前記収容穴の内底面を構成する鉄製の台座を採用することができる。このようにすると、シリンダヘッドをアルミで形成したときにも、収容穴の内底面が摩耗しにくくなり、摩耗による内底面の摩擦係数の低下が生じにくくなるので、ケースの底部と収容穴の内面との間の摩擦抵抗を確保することができ、ケースの回転が防止される。
また、前記回り止め手段として、前記収容穴を構成する有底円筒状の鉄製スリーブを採用することができる。このようにすると、シリンダヘッドをアルミで形成したときにも、収容穴の内面が摩耗しにくくなり、摩耗による内面の摩擦係数の低下が生じにくくなるので、ケースの底部と収容穴の内面との間の摩擦抵抗を確保することができ、ケースの回転が防止される。
この発明は、ケースから突出する方向の軸方向力をアジャストスクリュに付与する圧縮コイルばねを前記リターンスプリングとして用いたラッシュアジャスタに適用することができ、また、ケースから突出する方向の回転力をアジャストスクリュに付与するねじりばねを前記リターンスプリングとして用いたラッシュアジャスタにも適用することができる。
前記リターンスプリングを構成するねじりばねとしては、例えば、ねじりコイルばね、渦巻きばね、ゼンマイばね、竹の子ばねが挙げられる。
前記雄ねじと雌ねじは、三角ねじ、台形ねじ、鋸歯ねじのいずれを採用してもよい。
この発明のラッシュアジャスタは、前記ケースの底部と前記収容穴の内面との間の摩擦抵抗を確保する回り止め手段を設けたので、アジャストスクリュに押し込み方向の荷重が負荷されたときに、ケースの回転を防止することができる。そのため、ケースの回転によるバルブリフト量の減少を防止することができ、安定した性能を発揮することができる。また、収容穴の内面の摩耗も防止することができる。
図1に、この発明の第1実施形態のラッシュアジャスタ1を組み込んだ動弁装置を示す。この動弁装置は、エンジンのシリンダヘッド2の吸気ポート3に設けられたバルブ4と、そのバルブ4に接続されたバルブステム5と、シリンダヘッド2の上面に開口する収容穴6に収容されたラッシュアジャスタ1と、そのラッシュアジャスタ1を支点として揺動可能に支持されたアーム7とを有する。
バルブステム5は、バルブ4から上方に延び、シリンダヘッド2を摺動可能に貫通している。バルブステム5の上部外周には、環状のスプリングリテーナ8が固定され、スプリングリテーナ8の下面とシリンダヘッド2の上面の間にバルブスプリング9が組み込まれている。バルブスプリング9は、スプリングリテーナ8を介してバルブステム5を上方に付勢し、その付勢力によってバルブ4をバルブシート10に着座させている。
アーム7は、一方の端部がラッシュアジャスタ1で支持され、他方の端部がバルブステム5の上端に接触している。また、アーム7の中央部にはローラ11が取り付けられ、ローラ11は、アーム7の上方に設けられたカム12に接触している。
図2に示すように、ラッシュアジャスタ1は、収容穴6に挿入される有底円筒状のケース13と、ケース13の内周に形成された雌ねじ14にねじ係合する雄ねじ15を下部外周に有するアジャストスクリュ16と、アジャストスクリュ16とケース13の底部17との間に組み込まれたリターンスプリング18とを有する。
雄ねじ15と雌ねじ14は、アジャストスクリュ16をケース13に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク19のフランク角が、遊び側フランク20のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成されている。
リターンスプリング18は圧縮コイルばねである。リターンスプリング18は、下端がケース13の底部17で支持され、上端がスプリングシート21を介してケース13から突出する方向の軸方向力をアジャストスクリュ16に付与している。その軸方向力によって、アジャストスクリュ16は、ケース13から上方に突出する方向に付勢されている。
図1に示すように、アジャストスクリュ16は、ケース13からの突出端22が、アーム7の端部下面に形成された凹部23に嵌合し、その突出端22を中心としてアーム7を揺動可能に支持している。
図2に示すように、ケース13の底部17には、上下に貫通する貫通孔24が形成されており、収容穴6の内底面25には、貫通孔24と連通する排油孔26が形成されている。そのため、ケース13の上端面から雄ねじ15と雌ねじ14の隙間を通ってケース13内に流れ込んだエンジン油は、貫通孔24と排油孔26とを順に通ってケース13から排出される。
ケース13は、雌ねじ14の強度を確保するため、鉄で形成されている。また、ケース13の外底面27は、収容穴6の内底面25に接触しており、ケース13に軸方向荷重が負荷されたときに、その軸方向荷重が収容穴6の内底面25で受け止められるようになっている。また、図3に示すように、ケース13の外底面27には、直線状に延びる複数の油膜排除溝28が形成されている。
次に、ラッシュアジャスタ1の動作例を説明する。
エンジンの作動によりカム12が回転して、カム12のカム山部12aがアーム7を押し下げると、バルブ4がバルブシート10から離れて、吸気ポート3を開く。このとき、アジャストスクリュ16に押し込み方向の荷重が負荷されるが、雄ねじ15の圧力側フランク19が雌ねじ14の圧力側フランク19で受け止められて、アジャストスクリュ16の軸方向位置が固定される。また、アジャストスクリュ16とケース13の圧力側フランク19,19間に回転方向の力が生じるが、ケース13の外底面27と収容穴6の内底面25との間の摩擦抵抗によってケース13の回転が防止される。
更にカム12が回転して、カム山部12aがローラ11の位置を過ぎると、バルブスプリング9の付勢力によってバルブステム5が上昇し、バルブ4がバルブシート10に着座して、吸気ポート3を閉じる。
厳密には、カム12のカム山部12aがアーム7を押し下げるときに、雄ねじ15と雌ねじ14の圧力側フランク19,19間に僅かな滑りが生じ、その滑りによってアジャストスクリュ16は押し込み方向に移動するが、カム山部12aがローラ11の位置を過ぎて、押し込み方向の荷重が解除されたときに、アジャストスクリュ16は、リターンスプリング18から負荷される突出方向の荷重によって突出方向に移動し、元の位置に戻る。
エンジン作動中に、シリンダヘッド2、バルブステム5、アーム7など、動弁装置の構成部材間に熱膨張差が生じ、カム12とアーム7の間の距離が大きくなったときは、カム12のカム山部12aがアーム7を押し下げるときのアジャストスクリュ16の押し込み量よりも、更にカム12が回転して押し込み方向の荷重が解除されたときのアジャストスクリュ16の突出量が大きくなる。その結果、カム12が回転するごとに、アジャストスクリュ16が突出方向に徐々に移動するので、カム12のベースサークル12bとローラ11の間に隙間が生じない。
反対に、バルブ4とバルブシート10の接触面が摩耗したときは、カム12のベースサークル12bがローラ11の位置にあるときにも、バルブスプリング9の付勢力がアジャストスクリュ16に作用するため、カム12のカム山部12aがアーム7を押し下げるときのアジャストスクリュ16の押し込み量よりも、更にカム12が回転して押し込み方向の荷重が解除されたときのアジャストスクリュ16の突出量が小さくなる。その結果、カム12が回転するごとに、アジャストスクリュ16が押し込み方向に徐々に移動し、バルブステム5が上昇するので、バルブ4とバルブシート10の接触面間に隙間が生じない。
このラッシュアジャスタ1は、アーム7からアジャストスクリュ16に押し込み方向の荷重が負荷されたときに、ケース13の外底面27と収容穴6の内底面25との間に存在するエンジン油が油膜排除溝28に逃げるので、ケース13の外底面27と収容穴6の内底面25との間に、スクイズ効果による油膜が形成されにくい。そのため、ケース13の外底面27と収容穴6の内底面25との間の摩擦抵抗を確保することができ、ケース13が回転しない。その結果、バルブリフト量の減少を防止することができ、安定した性能を発揮することができる。また、収容穴6の内面の摩耗も生じない。
図4に、第2実施形態のラッシュアジャスタ31を示す。第1実施形態に対応する部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
ケース13の外底面27は、収容穴6の内底面25に接触しており、ケース13に軸方向荷重が負荷されたときに、その軸方向荷重が収容穴6の内底面25で受け止められるようになっている。また、ケース13の外底面27には、ショットピーニングによって梨地が形成されている。
このラッシュアジャスタ31は、ケース13の外底面27が梨地となっているので、ケース13の外底面27が平滑なラッシュアジャスタよりも、ケース13の外底面27の摩擦係数が高い。そのため、ケース13の外底面27と収容穴6の内底面25との間の摩擦抵抗を確保することができ、アーム7からアジャストスクリュ16に押し込み方向の荷重が負荷されたときに、ケース13が回転しない。
また、このラッシュアジャスタ31は、アーム7からアジャストスクリュ16に押し込み方向の荷重が負荷されたときに、ケース13の外底面27と収容穴6の内底面25との間に存在するエンジン油が梨地の凹凸の隙間内に逃げるので、ケース13の外底面27と収容穴6の内底面25との間に、スクイズ効果による油膜が形成されにくい。
また、このラッシュアジャスタ31は、ケース13の外底面27の梨地をショットピーニングで形成しているので、ケース13の外底面27が硬化して耐摩耗性が高められている。そのため、ケース13の外底面27の梨地を放電加工やレーザ加工で形成した場合と比べて、ケース13の外底面27と収容穴6の内底面25との間の摩擦抵抗が経時的に低下しにくい。
図5に、第3実施形態のラッシュアジャスタ41を示す。第1実施形態に対応する部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
収容穴6に形成された下方に縮径するテーパ内周面42に、ケース13の底部17に形成された下方に縮径するテーパ外周面43が嵌合しており、ケース13に軸方向荷重が負荷されたときに、その軸方向荷重が収容穴6のテーパ内周面42で受け止められるようになっている。
このラッシュアジャスタ41は、アーム7からアジャストスクリュ16に押し込み方向の荷重が負荷されたときに、テーパ外周面43とテーパ内周面42との間に楔作用による高い面圧が生じる。そのため、テーパ外周面43とテーパ内周面42の間の摩擦抵抗を確保することができ、ケース13が回転しない。
図6に、第4実施形態のラッシュアジャスタ51を示す。第1実施形態に対応する部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
ケース13の外底面27は、収容穴6の内底面25に接触しており、ケース13に軸方向荷重が負荷されたときに、その軸方向荷重が収容穴6の内底面25で受け止められるようになっている。また、ケース13の外底面27には、その周縁より内側の領域を窪ませた凹部52が形成され、その凹部52によって、ケース13の外底面27の周縁のみが収容穴6の内底面25と接触するようになっている。
このラッシュアジャスタ51は、アーム7からアジャストスクリュ16に押し込み方向の荷重が負荷されたときに、ケース13の外底面27と収容穴6の内底面25との間に生じる摩擦抵抗が外径側に集中する。そのため、ケース13の回転を防止するために必要な摩擦抵抗を確保することができ、ケース13が回転しない。
この実施形態では、ケース13の外底面27に凹部52を形成したが、この凹部52にかえて、収容穴6の内底面25に、その周縁より内側の領域を窪ませた凹部(図示せず)を形成してもよい。このようにしても、収容穴6の内底面25の周縁のみがケース13の外底面27と接触するので、アーム7からアジャストスクリュ16に押し込み方向の荷重が負荷されたときに、ケース13の外底面27と収容穴6の内底面25との間に生じる摩擦抵抗が外径側に集中する。そのため、ケース13の回転を防止するために必要な摩擦抵抗を確保することができ、ケース13が回転しない。
図7に、第5実施形態のラッシュアジャスタ61を示す。第1実施形態に対応する部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
ケース13の外底面27は、収容穴6の内底面25に接触しており、ケース13に軸方向荷重が負荷されたときに、その軸方向荷重が収容穴6の内底面25で受け止められるようになっている。また、収容穴6には、ケース13の底部17の外径よりも内径が小さい小径内周面62が形成されており、その小径内周面62にケース13の底部17が圧入(即ち、締め代をもって挿入)されている。
このラッシュアジャスタ61は、ケース13の底部17と収容穴6の小径内周面62との間に、圧入による高い面圧が作用している。そのため、ケース13の底部17と収容穴6の内面との間の摩擦抵抗を確保することができ、アーム7からアジャストスクリュ16に押し込み方向の荷重が負荷されたときに、ケース13が回転しない。
また、このラッシュアジャスタ61は、ケース13の底部17のみに締め代が設定されているので、ケース13全体を圧入するようにしたラッシュアジャスタと比較して、圧入による雌ねじ14の変形を抑制することができ、安定した性能を発揮する。ここで、圧入による雌ねじ14の変形を抑制するために、ケース13の底部17に大径外周面(図示せず)を形成し、その大径外周面を収容穴6に圧入するようにすることも考えられるが、このようにすると、ケース13を収容穴6に挿入するとき、その挿入過程の全体が圧入となる。これに対して、上記ラッシュアジャスタ61は、ケース13を収容穴6に挿入するとき、その挿入過程の一部のみが圧入となる。そのため、上記ラッシュアジャスタ61は、ケース13を収容穴6に挿入する作業が容易である。
図8に、第6実施形態のラッシュアジャスタ71を示す。第1実施形態に対応する部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
ケース13の外底面27と収容穴6の内底面25との間には、ゴム製またはエラストマ製のシート72が挟み込まれおり、ケース13に軸方向荷重が負荷されたときに、その軸方向荷重が、シート72を介して、収容穴6の内底面25で受け止められるようになっている。
このラッシュアジャスタ71は、ケース13の外底面27と収容穴6の内底面25とを直接接触させる場合よりも、ケース13の外底面27と収容穴6の内底面25の間に作用する摩擦抵抗が高い。そのため、ケース13の回転を防止するために必要な摩擦抵抗を確保することができ、アーム7からアジャストスクリュ16に押し込み方向の荷重が負荷されたときに、ケース13が回転しない。
図9に、第7実施形態のラッシュアジャスタ81を示す。第1実施形態に対応する部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
収容穴6内には、収容穴6の内底面25を構成する鉄製の台座82が組み込まれており、ケース13に軸方向荷重が負荷されたときに、その軸方向荷重が台座82で受け止められるようになっている。
このラッシュアジャスタ81は、収容穴6の内底面25が鉄で形成されているので、シリンダヘッド2がアルミで形成されているときにも、収容穴6の内底面25が摩耗しにくく、摩耗による内底面25の摩擦係数の低下が生じにくい。そのため、ケース13の底部17と収容穴6の内面との間の摩擦抵抗を確保することができ、ケース13の回転が防止される。
図10に、第8実施形態のラッシュアジャスタ91を示す。第1実施形態に対応する部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
シリンダヘッド2の上面に形成されたベース穴92に、収容穴6を構成する有底円筒状の鉄製スリーブ93が圧入されており、ケース13に軸方向荷重が負荷されたときに、その軸方向荷重がスリーブ93で受け止められるようになっている。
このラッシュアジャスタ91は、収容穴6の内面が鉄で形成されているので、シリンダヘッド2がアルミで形成されているときにも、収容穴6の内面が摩耗しにくく、摩耗による内底面25の摩擦係数の低下が生じにくい。また、スリーブ93とケース13の熱膨張差が無いので、周囲温度が上昇したときにも、収容穴6に対するケース13の嵌合力を確保することができる。そのため、ケース13の底部17と収容穴6の内面との間の摩擦抵抗を確保することができ、ケース13の回転が防止される。
図11に、この発明の第9実施形態のラッシュアジャスタ101を示す。このラッシュアジャスタ101は、第1実施形態と同様、ケース13の回り止め手段に油膜排除溝28を用いたものである。以下、第1実施形態に対応する部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
アジャストスクリュ16は、ケース13内に軸方向にスライド可能に挿入されたピボット部材16Aと、そのピボット部材16Aのケース13への挿入端を支持し、雄ねじ15を外周に有する雄ねじ部材16Bと、ピボット部材16Aと雄ねじ部材16Bの間に挟まれた皿ばね16Cとからなる。
リターンスプリング18はねじりコイルばねである。リターンスプリング18は、その下端が、ケース13の底部17に形成された係止孔102に係止し、上端が、雄ねじ部材16Bに形成された係止孔103に係止しており、そのねじり変形によって、ピボット部材16Aがケース13から突出する方向の回転力を雄ねじ部材16Bに付与している。
ケース13の外底面には、複数の油膜排除溝28が形成されている。
このラッシュアジャスタ101は、第1実施形態と同様、油膜排除溝28がスクイズ効果による油膜を防止するので、ケース13の回転によるバルブリフト量の減少を防止することができ、安定した性能を発揮することができる。
また、このラッシュアジャスタ101は、エンジンが高温の状態で停止し、その後、エンジンが冷却して動弁装置の構成部材間に収縮差が生じたときに、雄ねじ部材16Bとピボット部材16Aの間の皿ばね16Cが圧縮することにより、その収縮差が吸収される。そのため、エンジンの再始動時に、動弁装置の構成部材間の収縮差による隙間がバルブ4とバルブシート10の間に生じず、圧縮漏れが生じない。
リターンスプリング18としてねじりコイルばねを用いる場合、リターンスプリング18は、図11に示すように、円筒状に巻いたものを用いてもよく、図12に示すように、円錐形に巻いたものを用いてもよい。
図13、図14に、この発明の第10実施形態のラッシュアジャスタ111を示す。このラッシュアジャスタ111は、第9実施形態のリターンスプリング18を竹の子ばねとしたものである。以下、第9実施形態に対応する部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
雄ねじ部材16Bの外周の雄ねじ15と、ケース13の内周の雌ねじは、上下対称の台形ねじである。
リターンスプリング18は、薄板状の素材を螺旋状に巻いた竹の子ばねである。リターンスプリング18は、その大径端がケース13の底部17に回り止めされ、小径端が、雄ねじ部材16Bのケース13への挿入端の突起112に形成したスリットに差し込まれており、そのねじり変形によって、ピボット部材16Aがケース13から突出する方向の回転力を雄ねじ部材16Bに付与している。
このラッシュアジャスタ111も、ケース13の外底面の油膜排除溝28がスクイズ効果による油膜を防止するので、ケース13の回転によるバルブリフト量の減少を防止することができ、安定した性能を発揮することができる。
図15に、この発明の第11実施形態のラッシュアジャスタ121を示す。このラッシュアジャスタ121は、第9実施形態のリターンスプリング18をゼンマイばねとしたものである。以下、第9実施形態に対応する部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
雄ねじ部材16Bの外周の雄ねじ15と、ケース13の内周の雌ねじは、上下対称の三角ねじである。
リターンスプリング18は、薄板状の素材を渦巻き状に巻いたゼンマイばねである。リターンスプリング18は、その大径端がケース13の底部17に回り止めされ、小径端が、雄ねじ部材16Bのケース13への挿入端の突起122に形成されたスリットに差し込まれており、そのねじり変形によって、ピボット部材16Aがケース13から突出する方向の回転力を雄ねじ部材16Bに付与している。
このラッシュアジャスタ121も、ケース13の外底面の油膜排除溝28がスクイズ効果による油膜を防止するので、ケース13の回転によるバルブリフト量の減少を防止することができ、安定した性能を発揮することができる。
この発明の第1実施形態のラッシュアジャスタを組み込んだ動弁装置を示す正面図 図1のラッシュアジャスタ近傍の拡大断面図 図2のIII−III線に沿った断面図 この発明の第2実施形態のラッシュアジャスタを示すケース底部近傍の拡大断面図 この発明の第3実施形態のラッシュアジャスタを示すケース底部近傍の拡大断面図 この発明の第4実施形態のラッシュアジャスタを示すケース底部近傍の拡大断面図 この発明の第5実施形態のラッシュアジャスタを示すケース底部近傍の拡大断面図 この発明の第6実施形態のラッシュアジャスタを示すケース底部近傍の拡大断面図 この発明の第7実施形態のラッシュアジャスタを示すケース底部近傍の拡大断面図 この発明の第8実施形態のラッシュアジャスタを示す拡大断面図 この発明の第9実施形態のラッシュアジャスタを示す拡大断面図 図11に示すラッシュアジャスタの変形例を示す拡大断面図 この発明の第10実施形態のラッシュアジャスタを示す拡大断面図 図13のXIV−XIV線に沿った断面図 この発明の第11実施形態のラッシュアジャスタを示す拡大断面図
符号の説明
1 ラッシュアジャスタ
2 シリンダヘッド
6 収容穴
7 アーム
13 ケース
14 雌ねじ
15 雄ねじ
16 アジャストスクリュ
17 底部
18 リターンスプリング
22 突出端
25 内底面
27 外底面
28 油膜排除溝
31,41 ラッシュアジャスタ
42 テーパ内周面
43 テーパ外周面
51 ラッシュアジャスタ
52 凹部
61 ラッシュアジャスタ
62 小径内周面
71 ラッシュアジャスタ
72 シート
81 ラッシュアジャスタ
82 台座
91 ラッシュアジャスタ
93 スリーブ
101,111,121 ラッシュアジャスタ

Claims (14)

  1. シリンダヘッド(2)の上面に開口した収容穴(6)に挿入される有底円筒状のケース(13)と、そのケース(13)の内周に形成された雌ねじ(14)にねじ係合する雄ねじ(15)を外周に有するアジャストスクリュ(16)と、そのアジャストスクリュ(16)と前記ケース(13)の底部(17)との間に組み込まれ、アジャストスクリュ(16)をケース(13)から上方に突出する方向に付勢するリターンスプリング(18)とを有し、前記アジャストスクリュ(16)のケース(13)からの突出端(22)で動弁装置のアーム(7)を揺動可能に支持するラッシュアジャスタにおいて、
    前記ケース(13)の底部(17)と前記収容穴(6)の内面との間の摩擦抵抗を確保してケース(13)の回転を防止する回り止め手段(28)を設けたことを特徴とするラッシュアジャスタ。
  2. 前記回り止め手段が、前記ケース(13)の外底面(27)に形成した油膜排除溝(28)である請求項1に記載のラッシュアジャスタ。
  3. 前記回り止め手段が、前記ケース(13)の外底面(27)に形成した梨地である請求項1に記載のラッシュアジャスタ。
  4. 前記梨地をショットピーニングにより形成した請求項3に記載のラッシュアジャスタ。
  5. 前記回り止め手段が、前記ケース(13)の底部(17)に形成された下方に縮径するテーパ外周面(43)と、前記収容穴(6)に形成された下方に縮径するテーパ内周面(42)とからなり、前記テーパ外周面(43)をテーパ内周面(42)に嵌合させた請求項1に記載のラッシュアジャスタ。
  6. 前記回り止め手段が、前記ケース(13)の外底面(27)の周縁より内側の領域を窪ませた凹部(52)、または、前記収容穴(6)の内底面(25)の周縁より内側の領域を窪ませた凹部である請求項1に記載のラッシュアジャスタ。
  7. 前記回り止め手段が、前記収容穴(6)に形成した小径内周面(62)であり、その小径内周面(62)に前記ケース(13)の底部(17)を圧入した請求項1に記載のラッシュアジャスタ。
  8. 前記回り止め手段が、前記ケース(13)の外底面(27)と前記収容穴(6)の内底面(25)との間に挟み込んだゴム製またはエラストマ製のシート(72)である請求項1に記載のラッシュアジャスタ。
  9. 前記回り止め手段が、前記収容穴(6)の内底面(25)を構成する鉄製の台座(82)である請求項1に記載のラッシュアジャスタ。
  10. 前記回り止め手段が、前記収容穴(6)を構成する有底円筒状の鉄製スリーブ(93)である請求項1に記載のラッシュアジャスタ。
  11. 前記リターンスプリング(18)は、前記ケース(13)から突出する方向の軸方向力をアジャストスクリュ(16)に付与する圧縮コイルばねである請求項1から10のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
  12. 前記リターンスプリング(18)は、前記ケース(13)から突出する方向の回転力をアジャストスクリュ(16)に付与するねじりばねである請求項1から10のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
  13. 前記ねじりばねが、ねじりコイルばね、ゼンマイばね、竹の子ばねのいずれかである請求項12に記載のラッシュアジャスタ。
  14. 前記雄ねじ(15)と雌ねじ(14)が、三角ねじ、台形ねじ、または鋸歯ねじである請求項1から13のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
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