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JP2009102178A - レーザ割断装置 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】 レーザ割断装置1は、レーザ光Lを集光させて脆性材料2に照射する集光レンズ12を備えている。この集光レンズ12は、円形のシリンドリカルレンズからなり、その上面12Bの中央部に直線状の溝12Cが形成されている。この溝12Cは、レーザ光Lを拡散させる拡散領域となっている。
集光レンズ12によってレーザ光Lの断面形状が略馬蹄形に成形されるようになっており、その断面形状に倣って細長く伸びたレーザ光Lが脆性材料2のスクライブ溝Sに照射されるようになっている。
【効果】 レーザ光照射手段の構成が簡略化されるとともに、脆性材料2の割断加工時にカレットが生じることを抑制することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明はレーザ割断装置に関し、より詳しくは、脆性材料にレーザ光を照射して割断予定線に沿って脆性材料を割断するようにしたレーザ割断装置に関する。
従来から脆性材料にレーザ光を照射して割断するようにしたレーザ割断装置は知られている。こうした従来のレーザ割断装置においては、脆性材料に対するレーザ光の照射スポットを割断予定線に沿って細長く形成することによって加工速度を速くすることができる。
そして、従来のレーザ割断装置においては、脆性材料の表面に微小な溝を形成し、そこにレーザ光を照射するようにしているが、上記微小な溝にレーザ光を照射すると微小なカレット(加工屑)が多量に発生する。そこで、できるだけ上記微小な溝に対してレーザ光を照射しないようにしたレーザ割断装置が提案されている(例えば特許文献1)。
ところで、上記特許文献1の装置においては、レーザ光を二分割してから脆性材料に照射するようにしているので、2系統の光学部品が必要となる。そのため、上記特許文献1の装置は、構成が複雑で高価になるという欠点があった。
また、従来のレーザ割断装置においては、脆性材料の表面に微小な溝を形成し易くするために、メカニカルカッタに少量の灯油を塗布するようしている。そして、このように灯油を塗布したメカ二カルカッタによって脆性材料の表面に微小な溝を形成すると、割断加工の後工程において脆性材料の表面に付着した灯油を除去する必要があり、そのために加工後の脆性材料の洗浄作業や洗浄設備が必要となる。
他方、特許文献2に提案されているように、レーザ光の一部を細長い遮光板で遮光する技術によれば、レーザ光を脆性材料に照射した際に、その脆性材料の表面に付着した灯油をレーザ光により除去できるので、割断加工後における脆性材料の洗浄作業は不要となる。
特開2001−151525号公報 特開2001−212683号公報
しかしながら、特許文献2の割断装置において、レーザ光の照射スポットを細長くするために集光レンズとしてシリンドリカルレンズを用いると、該シリンドリカルレンズにおける凸面の頂部の長手方向と上記遮光板の取り付け方向を一致させる必要がある。そのため、特許文献2の割断装置では、組み付け調整時におけるシリンドリカルレンズと遮光板の位置調整作業が極めて煩雑になっていた。
上述した事情に鑑み、本発明は、レーザ光の断面形状を所定の形状に成形して脆性材料に照射するレーザ光照射手段と、レーザ光と脆性材料とを相対移動させて、該脆性材料に設定された割断予定線に沿ってレーザ光の照射スポットを移動させる移動手段とを備え、上記割断予定線に沿って脆性材料を割断するようにしたレーザ割断装置において、
上記レーザ光照射手段は、レーザ光が透過する集光レンズを備え、この集光レンズは、レーザ光を拡散させる拡散領域を備えており、上記移動手段によってレーザ光の照射スポットが上記割断予定線に沿って移動される際には、該照射スポットにおける上記拡散領域に対応する箇所が上記脆性材料の割断予定線上を移動するようにしたものである。
上述した構成によれば、従来と比較して簡略な構成のレーザ光照射手段を用いることができ、レーザ光を脆性材料に照射して割断加工をする際にカレットの発生を抑制することができる。しかも、レーザ割断装置の構成部材を組み付ける際の調整作業が容易になる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、図1および図2において、1はレーザ割断装置であり、このレーザ割断装置1は、例えばガラス板のような脆性材料2を割断することで液晶ディスプレイ用パネルの基板を製造するようになっている。
レーザ割断装置1は、上記脆性材料2を保持する加工テーブル3と、脆性材料2にレーザ光Lを照射して割断する第1、第2加工ヘッド4,5と、これら第1、第2加工ヘッド4,5を上記加工テーブル3上の脆性材料2に対して相対移動させる移動手段6と、レーザ光Lを発振するレーザ発振器7とを備えており、これらは図示しない制御手段によって制御されるようになっている。
以下の説明では、図1における上下方向をX方向とし、これに直交する左右方向をY方向として説明する。
上記脆性材料2は略長方形となっており、その長辺がX方向を、短辺がY方向を向いた状態で上記加工テーブル3に載置されている。本実施例においては、X方向に設定されたX方向割断予定線BxおよびY方向に設定されたY方向割断予定線Byに沿って脆性材料2を割断することで、長方形の製品部分2aと該製品部分2aの外周に位置する不要部分2bとに分離するようになっている。
上記加工テーブル3の表面には図示しない多数の孔が穿設されており、各孔には図示しないエア給排手段が接続されている。そして該エア給排手段によってこれらの孔からエアを吸引することで、脆性材料2を加工テーブル3の表面に吸着保持するようになっている。
上記移動手段6は、上記加工テーブル3を挟んで設けられた2つのレール部材6a,6aと、該レール部材6a,6aに沿ってX方向に移動可能な2つの可動レール6b、6bとを備え、上記第1、第2加工ヘッド4,5はそれぞれ上記可動レール6b、6bに沿ってY方向に移動可能に設けられている。
これにより、上記第1、第2加工ヘッド4,5は上記脆性材料2に対してX方向とY方向に相対移動することが可能となっている。そして、上記第1、第2加工ヘッド4、5が上記移動手段6によって移動することで上記X方向割断予定線BxおよびY方向割断予定線Byに沿って脆性材料2を割断するようになっている。
図2は上記第1加工ヘッド4を示したものであり、以下に第1加工ヘッド4の構成を説明する。他方の第2加工ヘッド5は第1加工ヘッド4と同じ構成を有するため、第2加工ヘッド5についての詳細な説明は省略する。
すなわち、第1加工ヘッド4は、脆性材料2の表面に直線状のスクライブ溝Sを形成する溝形成手段としてのメカニカルカッタ11と、レーザ光Lの照射スポットを細長い略馬蹄形に形成する集光レンズ12と、上記メカニカルカッタ11を脆性材料2に上方から押圧する押圧手段13とを備えている。
そして、第1加工ヘッド4が移動手段6によってX方向に移動される際の移動方向前方側に上記メカニカルカッタ11が配置されており、移動方向後方側に集光レンズ12が配置されている。
メカニカルカッタ11は円盤状に形成されており、その外周部分の断面形状は略V字型となっている。このメカニカルカッタ11の外周部を脆性材料2の表面に当接させるとともに押圧手段13で押圧するようになっている。そして、その状態で第1加工ヘッド4がX方向に移動されると、メカニカルカッタ11が回転して脆性材料2の表面にX方向に向けて微小なスクライブ溝Sが形成されるようになっている。
押圧手段13は、上記メカニカルカッタ11を昇降させるエアシリンダ13aと、このエアシリンダ13aへの加圧エアの供給を行うエア供給手段13bと、これらエアシリンダ13aとエア供給手段13bとの間に設けられたレギュレータ13cとから構成されている。
上記エアシリンダ13aはメカニカルカッタ11を上下方向に移動可能に保持するようになっており、また上記レギュレータ13cを介して供給されるエア圧によってメカニカルカッタ11を所要の押圧力で脆性材料2の表面に押圧するようになっている。
次に、レーザ発振器7から発振されたレーザ光Lは、反射鏡14によって反射された後に集光レンズ12によって集光されてから上記脆性材料2のスクライブ溝Sに照射されるようになっている。これにより、レーザ発振器7、反射鏡14、集光レンズ12からレーザ光照射手段が構成されている。
本実施例においては、第1加工ヘッド4が移動手段6によってX方向に移動する際に、先ず上記メカニカルカッタ11がX方向割断予定線Bxに沿って移動されて脆性材料2の表面に微小なスクライブ溝Sが形成され、その後、メカニカルカッタ11に追従して移動されるレーザ光Lが上記スクライブ溝Sに照射されるようになっている(図2、図3参照)。
このようにレーザ光Lを脆性材料2のスクライブ溝Sに照射すると、脆性材料2の内部でスクライブ溝Sを挟んで対称な熱応力が発生する。これにより脆性材料2が熱膨張してスクライブ溝Sの略V字型の底部から亀裂が発生し、この亀裂が脆性材料2の下端まで伸展することで脆性材料2がX方向割断予定線Bxのとおりに割断されるようになっている(図7参照)。
しかして、本実施例は、レーザ光照射手段としての集光レンズ12の構成とその配置状態を以下のように改良することにより、脆性材料2を割断する際に微小なカレットが発生するのを抑制できるようにしたものである。
すなわち、図4ないし図5に示すように、集光レンズ12は、円形の断面形状を細長い楕円状に形成する円板状のシリンドリカルレンズからなり、その下面12Aは平坦面となっており、上面12Bがかまぼこ状に中央部が両側よりも高くなる凸面となっている。
この集光レンズ12の上面12Bの中央部には、軸心Cを通って凸面の頂部の長手方向(直径方向)に直線状の溝12Cが形成されている。この溝12Cは、上方側が開口する断面V字形となっており、上方の開口部の幅dは1〜3mmに設定されており、また深さhは0.1〜1mmに設定されている。
溝12Cの一端12C’は外周面12Dまで到達しているが、溝12Cの他端12C’’は外周面12Dまで到達せずに、その隣接位置に位置している。
溝12Cを構成する底部の表面全域は、微小な無数の凹凸が形成された粗面となっている。この溝12Cは、レーザ光Lを拡散させる拡散領域として構成されている。
また、上記溝12Cを形成したことにより、集光レンズ12の上面12Bは、半円形をした左方の透過領域12Eと右方の透過領域12Fと、両方の透過領域12E、12Fの間で溝12Cの他端12C’’の外側に隣接する接続部12Gとに区分される。
上面12Bの溝12C以外の領域と集光レンズ12の下面12Aは滑らかに研磨されており、それらの箇所はレーザ光Lを完全に透過させることができるようになっている。
集光レンズ12は、上記溝12Cが拡散領域となっており、また、溝12C以外の領域、つまり両透過領域12E、12Fおよび接続部Gがレーザ光Lを完全に透過させて集光させる透過領域となっている。集光レンズ12は以上のように構成されているので、反射鏡14によって断面円形のレーザ光Lが上方から集光レンズ12に導かれて、それを透過すると、レーザ光Lの断面形状が細長い略馬蹄形に成形されるようになっている。
また、以上のように構成された集光レンズ12は、上記第1加工ヘッド4に水平に取り付けられている。しかも、この集光レンズ12は、上記溝12Cの長手方向がX方向割断予定線Bxと平行となり、かつ上記接続部12Gが第1加工ヘッド4の移動方向前方側に位置するように取り付けられている。
また、上記移動手段6によって第1加工ヘッド4がX方向割断予定線Bxに沿って移動される際には、集光レンズ12の接続部12Gと溝12CがX方向割断予定線Bxに沿ってそれに重合する上方位置を移動されるようになっている。
したがって、レーザ光Lが反射鏡14によって集光レンズ12に導かれてからそれを透過すると、接続部12Gに対応する部分が移動方向前方側に位置するようにレーザ光Lの断面形状が略馬蹄形に形成されてから脆性材料に照射される。
そして、この略馬蹄形となったレーザ光Lの照射スポットは、上記接続部12Gと溝12Cに対応する箇所がスクライブ溝Sに重合し、両方の透過領域12E、12Fに対応する箇所がスクライブ溝Sを挟んだ両側に位置するようになっている(図3、図6参照)。
この状態において、第1加工ヘッド4が移動手段6によりX方向に移動されるので、メカニカルカッタ11によってX方向割断予定線Bx上にスクライブ溝Sが形成されるともに、そのスクライブ溝Sの形成に追従するようにレーザ光Lが照射される。それにより、スクライブ溝Sから厚さ方向に亀裂が伸展するので、脆性材料2がX方向割断予定線Bxのとおりに割断されるようになっている。
なお、第2加工ヘッド5の構成と配置状態は、上述した第1加工ヘッド4の場合と同様に構成されているので、第2加工ヘッド5に関する詳細な説明は省略する。
以下、上記構成を有するレーザ割断装置1による脆性材料2の割断方法について説明する。
最初に、レーザ割断装置1は上記第1加工ヘッド4により割断線Bと交差しないX方向割断予定線Bxに従って脆性材料2を割断する。
すなわち、まず、メカニカルカッタ11は、脆性材料2のX方向割断予定線Bxの延長線上で脆性材料2から離れた位置で停止しており、このときメカニカルカッタ11の下端部は脆性材料2の表面よりもわずかに下方に位置している。また、第1加工ヘッド4の集光レンズ12の溝12Cおよび接続部12Gは、X方向割断予定線Bxの延長線の上方位置に位置している。
その状態から、第1加工ヘッド4を移動手段6によりX方向に移動させる。それにより、第1加工ヘッド4が所定速度に達する前の低速状態でメカニカルカッタ11が脆性材料2に接触し、該メカニカルカッタ11によって脆性材料2の表面の端部からスクライブ溝Sが形成され始める。なお、スクライブ溝Sを容易に形成しやすいように、メカ二カルカッタ11の外周部には予め灯油が塗布されている。
メカニカルカッタ11に追従するレーザ光Lの照射スポットの位置が脆性材料2にさしかかる直前に、レーザ発振器7からレーザ光Lが発振されるので、該レーザ光Lは反射鏡14に反射されてから集光レンズ12によって断面を略馬蹄形に成形されて脆性材料2の端部から照射され始める。続いて、移動手段6は第1加工ヘッド4を所定の加速度でX方向に加速させ、その後所定速度に達したら当該速度を保ったままX方向割断予定線Bxの終端部付近まで一定の速度で移動させる(図2、図3参照)。
そして、第1加工ヘッド4は、X方向割断予定線Bxの終端部付近で減速し、レーザ光Lの照射スポットが脆性材料2から外れた後、停止するようになっている。
上述したようにして第1加工ヘッド4をX方向に移動させると、上記メカニカルカッタ11の後方をレーザ光Lの照射スポットが追従して移動し、スクライブ溝Sに沿ってレーザ光Lが照射されてスクライブ溝Sの底部より亀裂が伸展し、脆性材料2が割断される(図3、図6参照)。
この時点において上記加工テーブル3は負圧の発生を維持しており、脆性材料2を割断することで得られた製品部分2aと不要部分2bとはそのまま隣接した状態で加工テーブル3上に保持される。そして隣接する製品部分2aと不要部分2bとの間には上記亀裂によって割断線Bが形成される。
このように一方のX方向割断予定線Bxに従って脆性材料2の割断を行ったら、第1加工ヘッド4は上記移動手段6によって次に割断しようとする割断予定線の始端部まで移動し、その後、前述した作動と同様にして脆性材料2の割断を行う。
一方、第2加工ヘッド5によっても第1加工ヘッド4による割断と同様にして脆性材料2の割断が行われ、それぞれ2本のX方向およびY方向の割断予定線Bx、Byの全てにおいて脆性材料2の割断が行なわれる。
以上のようにして、X方向およびY方向のそれぞれについて脆性材料2の割断が終了したら、加工テーブル3は製品部分2aおよび不要部分2bの吸着保持を解除し、不要部分2bが図示しない回収手段によって回収された後、製品部分2aは図示しない搬送手段によって後工程に搬送される。
以上のように、本実施例においては、集光レンズ12を上述したように構成し、かつ配置しているので、従来と比較してレーザ光照射手段を簡略化することができる。また、レーザ光Lを脆性材料2に照射して割断する際には、集光レンズ12の拡散領域としての溝12Cに対応する部分がスクライブ溝S上を移動するので、必要以上にスクライブ溝部が加熱されることがなく脆性材料2のスクライブ溝Sの箇所からカレットが発生することを抑制することができる。しかも、集光レンズ12とは別にレーザ光を遮光するための遮光部材を用いる必要がないので、上記特許文献2のような遮光部材と集光レンズの位置調整作業が不要である。そのため、レーザ割断装置1の構成部材を組み付ける際の調整作業が簡略なものとなる。
さらに、メカ二カルカッタ11に塗布された灯油が脆性材料2の表面に付着していたとしても、レーザ光Lの照射スポットは接続部12Gに対応する箇所がスクライブ溝Sに照射される。そのため、脆性材料2の表面に付着した灯油はレーザ光Lによって蒸発して除去されるようになっている。つまり、脆性材料2の割断加工後に製品部分2aの表面を洗浄する必要がなく、従来必要であった洗浄工程や洗浄設備を省略することができる。
なお、上記実施例においては、溝12Cの断面形状をV字形に形成しているが、図8に示すように、溝12Cの断面形状は半円状であっても良い。さらに、このような溝を形成する代わりに、図9に示すように、集光レンズ12の上面12Bにおける上記溝12Cと対応する箇所に微小な多数の凹凸からなる粗面を形成してもよい。さらに、上面12Bにおける上記溝12Cに対応する箇所にニッケルやクロム等の金属を蒸着させて、そこを照射されたレーザ光を反射して拡散する拡散領域として形成してもよい。
本発明の一実施例を示す平面図。 図1に示した第1加工ヘッド4の構成を示す図。 図2に示した第1加工ヘッド4による加工工程を示す概略の斜視図。 図2に示した集光レンズ12の斜視図。 図4に示した集光レンズ12の断面図。 第1加工ヘッド4による脆性材料2の割断加工中におけるメカニカルカッタ11とレーザ光Lとの位置関係を示す平面図。 図6における脆性材料とレーザ光Lとの関係を示す断面図。 本発明の他の実施例となる集光レンズ12の断面図。 本発明の他の実施例となる集光レンズ12の断面図。
符号の説明
1‥レーザ割断装置 2‥脆性材料
6‥移動手段 12‥集光レンズ
12C‥溝(拡散領域) Bx‥X方向割断予定線
By‥Y方向割断予定線

Claims (4)

  1. レーザ光の断面形状を所定の形状に成形して脆性材料に照射するレーザ光照射手段と、レーザ光と脆性材料とを相対移動させて、該脆性材料に設定された割断予定線に沿ってレーザ光の照射スポットを移動させる移動手段とを備え、上記割断予定線に沿って脆性材料を割断するようにしたレーザ割断装置において、
    上記レーザ光照射手段は、レーザ光が透過する集光レンズを備え、この集光レンズは、レーザ光を拡散させる拡散領域を備えており、
    上記移動手段によってレーザ光の照射スポットが上記割断予定線に沿って移動される際には、該照射スポットにおける上記拡散領域に対応する箇所が上記脆性材料の割断予定線上を移動するように構成されていることを特徴とするレーザ割断装置。
  2. 上記集光レンズはシリンドリカルレンズからなり、該シリンドリカルレンズの表面の中央部に上記拡散領域が形成されることにより、レーザ光の断面形状が略馬蹄形に成形されることを特徴とする請求項1に記載のレーザ割断装置。
  3. 上記拡散領域は上記集光レンズの表面に形成された直線状の溝または粗面からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレーザ割断装置
  4. 上記移動手段により移動されるとともにメカニカルカッタを備えた溝形成手段を設け、該溝形成手段によって脆性材料の表面に割断予定線に沿った微少な溝を形成するとともに、この微小な溝に沿って上記レーザ光の照射スポットを移動させることにより、上記微小な溝から厚さ方向に亀裂を進展させて脆性材料を割断することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のレーザ割断装置。
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